JP2007108111A - バーンイン装置及びその制御方法 - Google Patents

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和 成 菅
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Abstract

【課題】被試験デバイスをバーンインボードに挿入する際の作業の煩雑化を回避しつつ、恒温槽内部の温度の均一化を図ることのできる、バーンイン装置を提供する。
【解決手段】バーンイン装置は、周囲から熱的に遮断された空間を形成する、恒温槽と、前記恒温槽の内部に設けられて、被試験デバイスが取り付けられたバーンインボードが挿入される、複数のスロットと、前記スロット毎に設けられたヒーターと、前記ヒーターのそれぞれに対応して設けられた温度センサと、前記温度センサの検出した温度に基づいて、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行う、制御部とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、バーンイン装置及びその制御方法に関し、特に、恒温槽の槽内温度の均一化を図れるバーンイン装置及びその制御方法に関する。
電子部品等のデバイスの初期不良を顕在化し、初期故障品の除去を行うためのスクリーニング試験の一種であるバーンイン(Burn-In)試験を行う装置として、バーンイン装置が知られている。このバーンイン装置では、被試験デバイス(Device Under Test)である電子部品を複数挿入したバーンインボードを恒温槽のチャンバ内に収容し、所定の電圧を印加して電気的ストレスを与えるとともに、恒温槽内部の空気を加熱して所定の温度の熱ストレスを与えることにより、初期不良を顕在化させる。
このようなバーンイン装置では、数時間から数十時間に亘る長時間のバーンイン試験が行われることから、試験効率を向上させるために、複数の被試験デバイスを1枚のバーンインボードに挿入するとともに、このバーンインボードを複数毎、バーンイン装置に収納して、バーンイン試験を行うのが一般的である。
このようなバーンイン装置においては、バーンイン試験を行っている間、恒温槽の内部温度の均一化を図る必要がある。すなわち、被試験デバイスの周辺温度である雰囲気温度を均一化することで、被試験デバイスを予め定められた目標温度にする必要がある。この目標温度は、被試験デバイスの種類や、試験内容により様々であるが、例えば、25℃、−55℃、−10℃、85℃、125℃、150℃などの温度がある。この目標温度で恒温槽内部を均一化するために、ブロアで恒温槽内部の空気を循環させることが行われているが、風速のバラツキや、バーンインボードを挿入するスロット位置などにより、スロット各段毎の温度を均一(例えば、目標温度の±3℃)にすることは困難である。
また、恒温槽内部の温度を上昇させる場合には、空気は熱輸送力が小さく、大量の空気を循環させる必要があり、恒温槽内部の温度の均一化を図るためには、空気の流速を上げる必要がある。しかし、ブロアを大型化すると、その分、ブロアの消費電力が増大するとともに、装置騒音の増大にも繋がり、非常に不経済である。一方、恒温槽内部の温度を下げる場合には、空気の流速を上げて、空気を掻き回すことで熱が発生し、短時間で温度を下げることは困難である。
このため、例えば、特開2000−304804号公報(特許文献1)では、各被試験デバイスの上面にヒートブロックを接触させ、被試験デバイス毎に温度制御をする手法を提案している。しかし、この手法では、被試験デバイスと同数のヒートブロックを個別に用意し、かつ、個別に温度制御をする必要があり、部品点数が増加したり、制御が複雑になったりするという問題がある。また、被試験デバイスをバーンインボードに挿入する毎にヒートブロックも取り付ける作業を行う必要があり、さらには、その取り外し作業までもが必要となってしまう。この場合、この取り付け/取り外し作業自体を、自動挿抜機により自動化することも可能であるが、自動挿抜機の複雑化及び高額化は避けることができない。
特開2000−304804号公報
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、被試験デバイスをバーンインボードに挿入する際の作業の煩雑化を回避しつつ、恒温槽内部の温度の均一化を図ることのできる、バーンイン装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るバーンイン装置は、
周囲から熱的に遮断された空間を形成する、恒温槽と、
前記恒温槽の内部に設けられて、被試験デバイスが取り付けられたバーンインボードが挿入される、複数のスロットと、
前記スロット毎に設けられたヒーターと、
前記ヒーターのそれぞれに対応して設けられた温度センサと、
前記温度センサの検出した温度に基づいて、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行う、制御部と、
を備えることを特徴とする。
この場合、前記ヒーターは、各スロットの上部に設けられ、前記挿入されたバーンインボードの上方に位置するようにしてもよい。
また、バーンイン装置は、前記恒温槽内部の空気を攪拌するファンを、さらに備えるようにしてもよい。
また、前記ヒーターは、前記恒温槽の背面に設けられたヒーター用ボードに接続されることにより、前記ヒーターに電力が供給されるようにしてもよい。
この場合、前記制御部は、前記温度センサの検出した温度を、前記ヒーター用ボードを介して取り込むようにしてもよい。
また、前記ヒーターは、電力が供給されると発熱する、平面的にレイアウトされたシーズヒーターを備えて構成されているようにしてもよい。
また、前記温度センサは、熱電対又は半導体温度センサにより構成されているようにしてもよい。
本発明に係るバーンイン装置の制御方法は、
周囲から熱的に遮断された空間を形成する、恒温槽と、
前記恒温槽の内部に設けられて、被試験デバイスが取り付けられたバーンインボードが挿入される、複数のスロットと、
前記スロット毎に設けられたヒーターと、
前記ヒーターのそれぞれに対応して設けられた温度センサと、
を備えるバーンイン装置の制御方法であって、
各温度センサから温度を取得するステップと、
前記取得した温度と、設定された目標温度とを比較して、その比較結果に基づいて、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行うステップと、
を備えることを特徴とする。
この場合、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行うステップでは、前記取得した温度と前記目標温度とを比較した結果、前記取得した温度の方が高いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターをオフにし、前記取得した温度の方が低いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターをオンにするようにしてもよい。
或いは、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行うステップでは、前記取得した温度と前記目標温度とを比較した結果、前記目標温度の方が高いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターの強度を弱くし、前記取得した温度の方が低いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターの強度を強くするようにしてもよい。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置10の全体的な正面図であり、ドア20を閉じた状態を示している。図2は、図1のバーンイン装置10において、正面側を透過して、内部構成の要部を点線で示す図であり、バーンインボードBIBを挿入していない状態を示している。図3は、バーンイン装置10の内部構成の要部を説明するためのブロック図であり、バーンインボードBIBを挿入した状態を示している。
これら図1乃至図3に示すように、本実施形態に係るバーンイン装置10の内部には、断熱壁30で区画された空間により、恒温槽40が形成されている。この恒温槽40の内部には、複数のバーンインボードBIBが収納される。本実施形態の例では、バーンインボードBIBを支持するためのスロット50が、12段×4組で配置されており、合計48枚のバーンインボードBIBを、この恒温槽40内に収納することが可能である。但し、この恒温槽40内に収納することの可能なバーンインボードBIBの枚数や、恒温槽40内におけるバーンインボードBIBの配置は、任意に変更可能である。なお、これらのバーンインボードBIBとバーンイン装置10とにより、本実施形態に係る半導体試験装置が構成されている。
また、このバーンイン装置10には、ドア20が設けられており、ドア20を開状態にすることにより、バーンインボードBIBを恒温槽40から出し入れできるようになる。また、このドア20にも断熱材が組み込まれており、ドア20を閉状態にすることにより、周囲から熱的に遮断された空間である恒温槽40が構成される。
図3に示すように、本実施形態においては、キャリアラックCRごと、恒温槽40に収納される。すなわち、12段のバーンインボードBIBを格納したキャリアラックCRを、恒温槽40に収納することにより、12枚のバーンインボードBIBが各スロット50に挿入される。したがって、本実施形態に係るバーンイン装置10には、4台のキャリアラックを収納することができることとなる。
また、図2及び図3に示すように、バーンインボードBIBが挿入される各スロット50には、それぞれ、ヒーター60が設けられている。具体的には、スロット50の上部に、個別に、ヒーター60が設けられている。このため、本実施形態においては、スロット50にバーンインボードBIBを挿入すると、このバーンインボードBIBの上方に、ヒーター60が位置する。このヒーター60は、個別に温度制御することが可能であり、スロット50毎に、ヒーター60をオン/オフして、温度の調節を図ることが可能になっている。
さらに、恒温槽40においては、この恒温槽40の左側、上側、右側と延びる空気循環ダクトDTが設けられている。空気循環ダクトDTの上側には、ファン70が設けられている。また、空気循環ダクトDTの左側は、空気が通過できる通風板72により構成されており、上側は空気が通過できない仕切板74により構成されており、右側は空気が通過できる通風板76により構成されている。また、ファン70の下側も、通気が通過できる通風板78により構成されている。
このため、ファン70が駆動すると、空気循環ダクトDTの左側から、バーンインボードBIBのある領域の空気が吸引され、空気循環ダクトDTの上側及び右側を通って、再び、バーンインボードBIBのある領域に送出される。つまり、ファン70により、恒温槽40内の空気の循環が形成され、恒温槽40の内部の空気が攪拌されて、恒温槽40の内部温度が場所によらずに均一になる。
また、バーンイン装置10の左側には、冷却ユニット100が設けられている。この冷却ユニット100は、2台の冷却コンプレッサ102と、2台の熱交換器104とにより、構成されている。本実施形態においては、この冷却ユニット100は、水冷式の冷却方式を採用している。このため、冷却コンプレッサ102は、冷却水を循環するためのコンプレッサであり、熱交換器104は、冷却水の冷熱を、恒温槽40の内部の空気と交換するための交換器である。2台の熱交換器104は、空気循環ダクトDT内に設けられている。このため、ファン70により空気が循環すると、循環された空気が熱交換器104で冷却され、恒温槽40の内部の温度を下げることができる。
一方、バーンイン装置10の右側には、制御部CLが設けられている。この制御部CLは、予め定められた設定に基づいて、このバーンイン装置10の制御を行う。本実施形態においては、特に、複数のヒーター60を個別に制御して、バーンインボードBIBの周囲の温度が、ユーザなどにより設定された目標温度になるようにする。
図4は、1つのヒーター60を拡大して、ヒーター60の構成を説明するための斜視図である。他のヒーター60も、この図4と同様の構成となっている。図5は、図3のA−A’線断面における部分断面図であり、3つのスロット40にバーンインボードBIBがそれぞれ挿入された状態を例示している。
図4に示すように、ヒーター60は、例えばアルミダイキャスト製であり、このアルミダイキャストに、平面的にレイアウトされたシーズヒーター110を埋め込むことにより構成されている。このシーズヒーター110は、電流を流すことにより熱を発する。この図4の例では、シーズヒーター110は、ヒーター60の幅方向に振幅しながら挿入方向に沿って配設することにより、ヒーター60が全面的に且つ均一に発熱するように構成されている。ここで、挿入方向とは、バーンインボードBIBがバーンイン装置10に挿入される方向を示しており、反対に、バーンインボードBIBがバーンイン装置10から抜去される方向を抜去方向と定義する。
ヒーター60の挿入向端部には、接続部120が形成されている。この接続部120は、図5に示すように、バーンイン装置10の背面に設けられているヒーター用ボード130のヒーター用コネクタ140に挿入される。そして、このヒーター用コネクタ140から電力の供給を受けて、シーズヒーター110が発熱する。具体的には、接続部120には、導電パッド122が設けられており、この導電パッド122がヒーター用コネクタ140に挿入されて、電力の供給を受けることにより、シーズヒーター110が発熱する。
また、図4に示すように、ヒーター60の表面側には、温度センサ150が設けられている。この温度センサ150は、例えば、熱電対又はトランジスタを用いた半導体温度センサなどにより構成されており、必要な配線160が、接続部120から温度センサ150まで延びている。この接続部120を介して、バーンイン装置10の制御部CLは、温度センサ150が検出した温度を、取り込むことが可能になる。具体的には、接続部120には、導電パッド124が設けられており、この導電パッド124をヒーター用コネクタ140に挿入することにより、熱電対の熱起電力を、バーンイン装置10の制御部CLが取り込んで、温度を検出することが可能になる。
さらに、図5に示すように、バーンイン装置10の背面には、エキステンションボード170が設けられている。すなわち、バーンイン装置10の背面には、エキステンションボード170とヒーター用ボード130とが、交互に設けられている。このエキステンションボード170には、ソケット180が設けられており、このソケット180にバーンインボードBIBが挿入される。
エキステンションボード170は、図示しないドライバボードにバーンインボードBIBを接続するための中間ボードである。したがって、エキステンションボード170を省略して、直接、バーンインボードBIBをドライバボードに接続することも可能である。
これらエキステンションボード170とヒーター用ボード130は、断熱材32により構成された断熱壁30を貫通している。すなわち、エキステンションボード170とヒーター用ボード130との間には、断熱材32が介在しており、恒温槽40を外部から熱的に遮蔽している。
ヒーター60の下側には、ブラケット62が取り付けられており、このブラケット62を介して、ヒーター60は、断熱壁30に固定されている。すなわち、ヒーター60は、挿入方向端部が断熱壁30に取り付けられることにより、バーンイン装置10に固定される。
また、図5に示すように、バーンインボードBIBには、被試験デバイスが挿入されるソケットDUTSが複数設けられている。すなわち、試験対象である被試験デバイスは、ソケットDUTSを介して、バーンインボードBIBに取り付けられる。
被試験デバイスDUTが取り付けられたバーンインボードBIBが、スロット50に挿入されると、バーンインボードBIBの挿入方向端部に設けられた接続部190が、コネクタ180に挿入されて、バーンインボードBIBとエキステンションボード170とが電気的に接続される。これにより、ドライバボードからバーンインボードBIBに電力を供給したり、テストに必要な駆動信号を供給したりすることができるようになる。
次に、これら図1乃至図5に基づいて、本実施形態に係るバーンイン装置10の温度制御について説明する。バーンインテストが開始すると、バーンイン装置10は、恒温槽40の内部が、予め設定された目標温度になるように制御する。具体的には、制御部CLは、各スロット50毎に設けられたヒーター60をスロット50毎に制御して、バーンインボードBIBのそれぞれの周囲の温度が目標温度になるようにする。
例えば、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より高いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60をオフにする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの上方に設けられているスロット50をオフにする。反対に、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より低いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット150のヒーター60をオンにする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの上方に設けられているスロット50をオンにする。
或いは、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より高いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60に流す電流の電圧を低くして、ヒーター60を強度を今よりも弱くする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの上方に設けられているスロット50を弱くする。反対に、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より低いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60に流す電流の電圧を高くして、ヒーター60の強度を今より強くする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの上方に設けられているスロット50を強くする。
なお、この温度センサ150で検出した温度と目標温度とを比較する際には、両者の間にマージンを設定し、ヒーター60のオン/オフや電圧の変更が短い時間で繰り返されるのを回避してもよい。
バーンインテストの間、ファン70は、恒温槽40の内部の空気を攪拌し続ける。このため、スロット50毎にヒーター60の温度制御をすることと相まって、恒温槽40の内部温度を、従来よりも均一な状態にすることができる。
恒温槽40の内部温度を下げる場合には、制御部CLは、すべてのヒーター60をオフにするとともに、冷却コンプレッサ102を駆動する。これにより、熱交換器104により、恒温槽40内の空気の熱と、冷却コンプレッサ102により循環している冷却水の冷熱とが熱交換される。さらに、ファン70で恒温槽40の内部の空気が攪拌されていることから、恒温槽40の内部の空気の温度は、均一化されて、全体的に下がることとなる。
以上のように、本実施形態に係るバーンイン装置10によれば、各スロット50毎に、ヒーター60を設け、これを個別に温度制御することとしたので、被試験デバイスの周辺温度を高い精度で制御することができる。すなわち、恒温槽40内部の温度を、従来よりも均一化することができる。
また、予め設定した目標温度に到達するまでの時間を短縮し、バーンイン装置10のスループットを向上させることができる。すなわち、(1)恒温槽40内部の温度を上げる時間と、(2)恒温槽40内部の温度を下げる時間と、(3)恒温槽40内部の温度を安定させる時間は、被試験デバイスをバーンイン試験する際のスループットに大きな影響を与える。したがって、本実施形態に係るバーンイン装置10では、これら3つの時間を可及的に短くすることにより、スループットの向上を図ることができる。
また、大量の空気をブロアで循環させる場合には、恒温槽40内部の風速を均一にすることが難しく、このため、恒温槽40内部の温度を安定化させることが難しくなるが、本実施形態に係るバーンイン装置10によれば、それほど多くの空気の循環を必要としないので、比較的容易に温度を安定化させることができる。このため、比較的小さなファン70を駆動すれば足りるので、大きなブロアを駆動しなければならない従来のバーンイン装置と比べて、消費電力を低減することができる。
また、各スロット50毎に温度センサ150が設けられているので、被試験デバイスの自己発熱温度のバラツキにも、比較的容易に対応することができるようになる。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態では、ヒーター60を、各スロット50の上部に設けたが、第2実施形態では、このヒーター60を各スロット50の下部に設けるようにしたものである。すなわち、第2実施形態においては、バーンインボードBIBがスロット50に挿入されると、ヒーター60がバーンインボードBIBの下方に位置するようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図6は、バーンインボードBIBを挿入した状態におけるバーンイン装置10の内部構成の要部を説明するためのブロック図であり、上述した第1実施形態における図3に対応する図である。図7は、図6のB−B’線断面における部分断面図であり、3つのスロット40にバーンインボードBIBがそれぞれ挿入された状態を例示しており、また、上述した第1実施形態における図5に対応する図である。
これら図6及び図7に示すように、本実施形態に係るバーンイン装置10においては、各スロット50毎に設けられたヒーター60が、バーンインボードBIBを挿入した際に、このバーンインボードBIBの下方の位置に、設けられている。したがって、バーンインボードBIB及びこのバーンインボードBIBのソケットDUTSに挿入された被試験デバイスは、下方に設けられたヒーター60により、加熱されることとなる。
ヒーター60、及び、バーンインボードBIBの構成自体は、上述した第1実施形態と同様である。したがって、本実施形態に係るバーンイン装置10は、上述した第1実施形態と、ヒーター60及びバーンインボードBIBの配置順序が異なるのみである。すなわち、1つのキャリアラックCRに着目すると、キャリアラックCR内の最上段は、バーンインボードBIBであり、その下側に、このバーンインボードBIBに対応するヒーター60が位置することとなる。よって、キャリアラックCR内の最下段は、ヒーター60となる。
このバーンイン装置10の温度制御のための動作は、上述した第1実施形態と同様である。すなわち、バーンインテストが開始すると、バーンイン装置10は、恒温槽40の内部が、予め設定された目標温度になるように制御する。具体的には、制御部CLは、各スロット50毎に設けられたヒーター60をスロット50毎に制御して、バーンインボードBIBのそれぞれの周囲の温度が目標温度になるようにする。
例えば、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より高いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60をオフにする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの下方に設けられているヒーター60をオフにする。反対に、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より低いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60をオンにする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの下方に設けられているヒーター60をオンにする。
或いは、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より高いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60に流す電流の電圧を低くして、ヒーター60の強度を今よりも弱くする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの下方に設けられているヒーター60を弱くする。反対に、温度センサ150で検出した温度が、設定された目標温度より低いスロット50があった場合には、制御部CLは、そのスロット50のヒーター60に流す電流の電圧を高くして、ヒーター60の強度を今より強くする。すなわち、そのスロット50において、バーンインボードBIBの下方に設けられているヒーター60を強くする。
なお、この温度センサ150で検出した温度と目標温度とを比較する際には、両者の間にマージンを設定し、ヒーター60のオン/オフや電圧の変更が短い時間で繰り返されるのを回避してもよい。
以上のように、本実施形態に係るバーンイン装置10によっても、各スロット50毎に、ヒーター60を設け、これを個別に温度制御することとしたので、被試験デバイスの周辺温度を高い精度で制御することができる。すなわち、恒温槽40内部の温度を、従来よりも均一化することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、各スロット50に、ヒーター60だけではなく、個別冷却用のヒートシンクも設けるようにしてもよい。この場合、ヒートシンクには放熱用のフィンを形成し、バーンインボードBIBの発する熱を吸収したヒートシンクは、このフィンから放熱すればよい。
或いは、各スロット50に、ヒーター60だけではなく、個別冷却用のサーマルアレイも設けるようにしてもよい。この場合、サーマルアレイに低温の流体を循環させ、バーンインボードBIBの発する熱と、熱交換をさせればよい。
また、上述した実施形態では、バーンイン装置10にヒーター60を設けるようにしたが、このヒーター60をキャリアラックCRに設けるようにしてもよい。すなわち、バーンインボードBIBに対応するように、それぞれ、キャリアラックCRにヒーター60を設けてもよい。この場合、バーンイン装置10から必要な電力をキャリアラックCRにコネクタ接続により供給する必要がある。また、このコネクタ接続を介して、バーンイン装置10は、各バーンインボードBIB毎に温度を温度センサ150から取得する必要がある。
また、上述した実施形態では、各ヒーター60に対応する温度センサ150を、ヒーター60に直接設けたが、ヒーター60直接ではなく、その近傍に設けるようにしてもよい。例えば、各ヒーター60に対応する温度センサ150を、各ヒーター60が接続されるヒーター用ボード130や、断熱壁30の後壁に設けるようにしてもよい。
第1実施形態及び第2実施形態に係るバーンイン装置の正面図。 図1において、正面側を透過して、第1実施形態に係るバーンイン装置の内部構成を説明する図。 第1実施形態に係るバーンイン装置の内部構成を説明するための正面ブロック図。 第1実施形態及び第2実施形態に係るヒーターの構成を説明するための斜視図。 図3のA−A’線の部分的な断面図。 第2実施形態に係るバーンイン装置の内部構成を説明するための正面ブロック図。 図6のB−B’線の部分的な断面図。
符号の説明
10 バーンイン装置
20 ドア
30 断熱壁
40 恒温槽
50 スロット
60 ヒーター
70 ファン
100 冷却ユニット
110 シーズヒーター
120 接続部
130 ヒーター用ボード
140 ヒーター用コネクタ
150 温度センサ
160 配線
170 エキステンションボード
180 ソケット
190 接続部
BIB バーンインボード
CL 制御部

Claims (10)

  1. 周囲から熱的に遮断された空間を形成する、恒温槽と、
    前記恒温槽の内部に設けられて、被試験デバイスが取り付けられたバーンインボードが挿入される、複数のスロットと、
    前記スロット毎に設けられたヒーターと、
    前記ヒーターのそれぞれに対応して設けられた温度センサと、
    前記温度センサの検出した温度に基づいて、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行う、制御部と、
    を備えることを特徴とするバーンイン装置。
  2. 前記ヒーターは、各スロットの上部に設けられ、前記挿入されたバーンインボードの上方又は下方に位置する、ことを特徴とする、請求項1に記載のバーンイン装置。
  3. 前記恒温槽内部の空気を攪拌するファンを、さらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバーンイン装置。
  4. 前記ヒーターは、前記恒温槽の背面に設けられたヒーター用ボードに接続されることにより、前記ヒーターに電力が供給される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のバーンイン装置。
  5. 前記制御部は、前記温度センサの検出した温度を、前記ヒーター用ボードを介して取り込む、ことを特徴とする請求項4に記載のバーンイン装置。
  6. 前記ヒーターは、電力が供給されると発熱する、平面的にレイアウトされたシーズヒーターを備えて構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のバーンイン装置。
  7. 前記温度センサは、熱電対又は半導体温度センサにより構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のバーンイン装置。
  8. 周囲から熱的に遮断された空間を形成する、恒温槽と、
    前記恒温槽の内部に設けられて、被試験デバイスが取り付けられたバーンインボードが挿入される、複数のスロットと、
    前記スロット毎に設けられたヒーターと、
    前記ヒーターのそれぞれに対応して設けられた温度センサと、
    を備えるバーンイン装置の制御方法であって、
    各温度センサから温度を取得するステップと、
    前記取得した温度と、設定された目標温度とを比較して、その比較結果に基づいて、前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行うステップと、
    を備えることを特徴とするバーンイン装置の制御方法。
  9. 前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行うステップでは、前記取得した温度と前記目標温度とを比較した結果、前記取得した温度の方が高いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターをオフにし、前記取得した温度の方が低いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターをオンにする、ことを特徴とする請求項8に記載のバーンイン装置の制御方法。
  10. 前記ヒーターの温度制御をスロット毎に行うステップでは、前記取得した温度と前記目標温度とを比較した結果、前記目標温度の方が高いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターの強度を弱くし、前記取得した温度の方が低いスロットがある場合には、そのスロットのヒーターの強度を強くする、ことを特徴とする請求項8に記載のバーンイン装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101065363B1 (ko) 2009-10-28 2011-09-16 (주) 예스티 Usb 메모리 디바이스의 번-인 테스트 장치
CN106980334A (zh) * 2017-05-27 2017-07-25 北京无线电测量研究所 一种用于功能模块维持恒温的装置
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