JP2007107631A - パイプや電線等のクランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】スライド型を必要としない金型で形成でき、ヒンジが破断した後にも長尺部材の抜出しを阻止できる、パイプや電線等のプラスチック製クランプを提供する。
【解決手段】ヒンジ14は、クランプ本体7の先端から一定長さ離間した位置でカバー13の一端をクランプ本体に連結するように形成され、カバー13が開口11を塞いでいるときクランプ本体嵌合部25に対向する位置にカバー嵌合部26が形成され、両嵌合部は、カバー13が開口を塞ぐと相互に嵌合してロックする凹凸形状に形成され、その凹凸形状は、ヒンジ14がある状態ではカバー13を開口の開放方向に旋回させると相互の嵌合が外れ、且つ、ヒンジ14が切断した状態では両嵌合部25及び26の相互の嵌合が維持される形状である。
【選択図】図7

Description

本発明は、パイプや電線等の長尺部材を保持するプラスチック製のクランプに関する。
パイプや電線等の長尺部材をクランプは公知である。本願に係る発明者は、パイプや電線等の長尺部材をクランプ部に保持して特定のカバーによって脱落や抜出しを阻止するように構成し、その長尺部材を車体等の被取付部材に固定する、プラスチック製のクリップを開発した(特開2003−004169号公報:特許文献1)。このクリップでは、カバーがヒンジによってクランプ部に連結されてヒンジ回りに旋回することによって、クランプ部の開口を塞ぐとともに、カバー自由端の係止部がクランプ部の係止部に係止して長尺部材がクランプ本体に確実に保持される。
特開2003−004169号公報 特開平10−030750号公報 特開平10−259884号公報 特開2001−090870号公報
上記特許文献1のクリップのクランプ部は、カバーによってパイプや電線等の長尺部材を抜出しや脱落を阻止するように作用するので好ましい。特に、ヒンジが破損してもカバーの突出部がクランプ部に形成された繰り抜き穴に嵌入してカバーがクランプ部から外れるのが阻止されるので、車体に実装した状態でヒンジが破損しても保持した長尺部材が車体から脱落するのを阻止できる。ただ、そのカバーの取外れ防止構造は、クランプ部にカバーの突出部を受入れる繰り抜き穴を形成するのを必要としており、クリップの成形のための金型としてスライド型を必要とし、従来品と比べて工数や金型点数が増大するので、コストアップになるおそれがある。
特許文献2(特開平10−030750号公報)には、長尺部材を保持する蓋付き保持具が開示されている。特許文献2の保持具では、蓋がヒンジによって本体に連結されて長尺部材を包持するようになっている。この保持具においては、ヒンジの破断を阻止するための工夫がなされている。しかし、ヒンジが破断した後の抜け止めを阻止するための構成は示されていない、従って、ヒンジが破断した場合には、長尺部材の脱落を阻止することはできない。
特許文献3(特開平10−259884号公報)には、第1保持部と第2保持部とで長尺部材を保持した状態で長尺部材に抜出し方向の外力が作用してヒンジが破断しても第1保持部が第2保持部(カバー)から外れないようにして長尺部材が脱落するのを阻止するクリップが開示されている。特許文献3のクリップでは、第2保持部(カバー)の自由端の係止部と第1保持部の端部の係止部とが係止し且つヒンジに近い位置でも第1保持部の係合部と第2保持部(カバー)の係合部とが係合し、更に、ヒンジの破断後に長尺部材に抜出し方向の外力が作用すると両係合部の係合が外れて長尺部材が外れるおそれがあるので、それに対処して、第1保持部には係合部より先端側に延長する延長部が形成され、その延長部の作用によって両係合部の係合外れを阻止する構造になっている。この特許文献3の構成では、第1保持部の係合部から先端の側に延長部を形成せねばならない。また、第1保持部に延長部を必要とするので、延長部によって挿入開口が狭くなり挿入の容易さを損なうおそれもある。
特許文献4(特開2001−090870号公報)のクランプは、一対の包持片によって長尺部材を保持し、包持片の間の開口部分を蓋片で塞いで長尺部材を包持する。クランプは、蓋片(カバー)の自由端の係止部と一方の包持片の側の係止部とが係止し且つヒンジ側の包持片でも蓋片の係合部と包持片の係合部とが係合している。特許文献4のクランプは、長尺部材の挿入を容易にするため、一対の包持片の端部にテーパ面を設けることが記載されているが、ヒンジが破断した後においても長尺部材の抜出しを阻止する構成については示されていない。
従って、本発明の目的は、スライド型を必要としない金型で形成することができ、ヒンジが破断した後にも長尺部材の抜出しを阻止できる、パイプや電線等のプラスチック製クランプを提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明によれば、パイプや電線等の長尺部材の外周面を包持するように保持するクランプ本体と、クランプ本体の一端と他端の間に形成された長尺部材挿入用の開口を塞ぐカバーとを有し、カバーの一端は、薄肉のヒンジを介してクランプ本体に連結されて開口を開閉するようにヒンジ回りに旋回することができ、カバーの他端は自由端となっていて、該他端にはクランプ本体の一端に形成されたクランプ本体係止部に係止するカバー係止部が設けられており、長尺部材がクランプ本体の中に収容された状態でカバーをヒンジ回りに旋回させて開口を塞ぎカバー係止部をクランプ本体係止部に係止させて長尺部材をクランプ本体に保持するようになった、プラスチック製の、長尺部材用クランプが提供される。
本発明によるクランプにおいては、ヒンジは、クランプ本体他端から一定長さ離間した位置のクランプ本体外周面においてカバーの一端をクランプ本体に連結するように形成されており、クランプ本体の他端には、クランプ本体嵌合部が形成され、カバーには、カバーが開口を塞ぐように旋回しているときクランプ本体嵌合部に対向する位置に、クランプ本体嵌合部に嵌合するカバー嵌合部が形成されており、クランプ本体嵌合部とカバー嵌合部とは、カバーがヒンジ回りに旋回して開口を塞ぐと相互に嵌合して該開口を閉じた状態をロックする凹凸形状に形成されており、クランプ本体嵌合部及びカバー嵌合部の前記凹凸形状は、カバー係止部をクランプ本体係止部から係止解除してカバーを開口の開放方向にヒンジ回りに旋回させると相互の嵌合が外れる形状であって、ヒンジが切断した状態においてはクランプ本体嵌合部とカバー嵌合部との相互の嵌合が維持される形状である、ことを特徴とする。
上記のように、カバーはクランプ本体他端から一定長さ離間した位置でヒンジによってクランプ本体に連結され、クランプ本体嵌合部とカバー嵌合部とは、相互に嵌合して開口を閉じた状態にロックし、ヒンジが存在する場合にはカバーを開口の開放方向に旋回させると相互の嵌合が外れるが、ヒンジが切断した状態においては相互の嵌合が維持される凹凸形状を有する形状に形成されているので、ヒンジが破断しても保持した長尺部材の抜出しを阻止できるだけでなく、クランプ本体嵌合部とカバー嵌合部とは凹凸形状によって形成でき、スライド型を必要としない金型で形成することができ、コストアップを阻止することができる。
上記クランプにおいて、クランプ本体は、長尺部材の外周面のほぼ3/4を包囲し且つクランプ本体の一端と他端の間の開口の大きさが長尺部材外周面のほぼ1/4の長さを有するように形成され、ヒンジは、クランプ本体の他端から長尺部材外周面のほぼ1/4の長さ離間した位置のクランプ本体外周面に形成され、カバーは、ヒンジから他端のカバー係止部まで長尺部材外周面のほぼ1/2長さを有するように形成され、カバー嵌合部は、カバーのほぼ半分長さの位置に形成されているのが好ましい。また、クランプ本体嵌合部及びカバー嵌合部の凹凸形状は、カバーがヒンジを中心に閉じ方向に旋回するとき両嵌合部の一方の凸部が他方の凹部に嵌合して留まるとともにヒンジを中心に開放方向への旋回によって嵌合を解除することができる凹凸形状であり、且つ、該凹凸形状は、両嵌合部の嵌合状態でヒンジが切断した場合において長尺部材に開口から抜出す力が作用すると両嵌合部の凸部が凹部に更に強く嵌合する凹凸形状であるのが好ましい。更に、クランプ本体嵌合部及びカバー嵌合部は、長尺部材の周方向において凹凸形状となっていて長尺部材の長手方向においては開放しているのが好ましい。
本発明に係るクランプについて、図面を参照しながら説明する。図1〜図7は、それぞれ、カバーを閉じる前のクランプ1の平面図、正面図、底面図、左側面図、図1のV−V線断面図、図1のVI−VI線断面図、及び、図1の右上方向から見た斜視図を示している。図8は、第1クランプ部2のカバーを閉じる状態を示す、図5と同様の断面図であり、図9は、図8においてカバーを閉じた後にヒンジが破断した状態を示す図、図10はカバーの状態を示す説明図である。
本発明に係るクランプ1は、硬質樹脂等のプラスチック材料で金型を用いて一体成形される。図1〜図7を参照すると、クランプ1は、第1クランプ部2と第2クランプ部3の2つのクランプ部が基部5によって一体に連結された形状に形成されている。クランプ1によれば、第1クランプ部2で第1のパイプ等の長尺部材を保持し、第2クランプ部3で第2のパイプ等の長尺部材を保持することによって、2つの長尺部材を相互に連結することができる。また、矩形の平板形状に形成された基部5には、例えば車体等の被取付部材に取付けるため、ボルト・ナット等の固定具用の取付穴6が形成されている。第1クランプ部2と第2クランプ部3は、基部5から一定高さの位置に形成されて、被取付部材から所定の高さ離れた位置にパイプ等の長尺部材が取付けられる。図に示すクランプ1のように、2つのクランプ部を有する構成あるいは基部を有する構成は本発明を限定するものではない。他の構成のクランプ(例えば特許文献1(特開2003−004169号公報)等のクランプ)のように、1つのクランプ部に被取付部材への固定部を設けて、クランプ部に保持したパイプ等の長尺部材を車体等の被取付部材に固定できるようにしたものでもよく、基部を、車体等の被取付部材に立設されたスタッドボルトに固定できるようにしてよく、更には、基部を設けずに、第1クランプ部と第2クランプ部を直接連結して2つのパイプを相互に連結する構成であってもよい。いずれにしても、パイプや電線等の長尺部材の外周面を包持して保持するプラスチック製の長尺部材用クランプであればよい。
クランプ1において、第1クランプ部2と第2クランプ部3とは、保持する長尺部材の直径が異なるので、大きさが異なるが、それ以外においては、第1クランプ部2と第2クランプ部3の構成要素は、それぞれ、機能及び形状ともに基本的に同じである。従って、以下の記載においては、第1クランプ部2の構成要素を代表して説明し、第2クランプ部3の構成要素については第1クランプ部2の構成要素と違う場合に説明を加える。なお、第1クランプ部2の構成要素に対応する同等の第2クランプ部3の構成要素については、図面において、第1クランプ部2の構成要素の符号(算用数字)に更に記号「A」を付加して示し、説明を省略する。
第1クランプ部2は、パイプや電線等の長尺部材の外周面を包持するように保持するクランプ本体7と、クランプ本体7の一端9と他端10の間に形成された長尺部材挿入用の開口11を塞ぐカバー13とを有する。カバー13の一端は、薄肉の板状のヒンジ14を介してクランプ本体7の外周面に連結され、開口11を開閉するようにヒンジ14の回りに旋回できる。カバー13の他端は、自由端となっている。クランプ本体7の一端9にはクランプ本体係止部15が形成されている。クランプ本体係止部15は、受入穴17と係止バー18とから構成されている。カバー13の他端の自由端には、クランプ本体係止部15に係止するカバー係止部19が設けられている。カバー係止部19は、受入穴17に挿入されるフック形状の弾性係止爪として形成されており、受入穴17に挿入されると係止爪21の部分が係止バー18に係止してカバー13を閉じ状態に維持する。なお、係止爪21の自由端は係止バー18に係止する部分より更に延長しており、この延長部分は、係止爪21と係止バー18との係止を解除するための係止解除片22となっている。長尺部材がクランプ本体7の中に収容された状態でカバー13をヒンジ回りに旋回させて開口11を塞ぎカバー係止部19をクランプ本体係止部15に係止させれば長尺部材がクランプ本体7に包持された状態で保持される。
クランプ本体7は、パイプや電線等の長尺部材を収容するように形成される。図示の例では、長尺部材の外周面のほぼ3/4を包囲し且つクランプ本体7の一端9と他端10の間の開口11の大きさが長尺部材の外周面のほぼ1/4の長さを有するように形成されている。更に、クランプ本体7は、開口11から挿入される長尺部材の周面を受入れ易いように、可撓性アーム23の部分を有する。可撓性アーム23の長さは、図示の例では、長尺部材の外周面のほぼ1/4の長さに形成されている。他のクランプ本体部分は、受入れた長尺部材を安定して強固に保持するため、剛性を有するように形成されている。
ヒンジ14は、クランプ本体7の他端10から一定長さ離間した位置のクランプ本体外周面においてカバー13の一端をクランプ本体7に連結するように形成されている。図示の例においては、ヒンジ14は、ヒンジは、クランプ本体の他端から長尺部材外周面のほぼ1/4の長さ離間した位置のクランプ本体外周面に形成されており、ほぼクランプ本体7の可撓性アーム23に相当する長さだけ離間した位置にヒンジ14が形成されている。このヒンジ14は、クランプ本体7の幅全体にわたって形成された薄肉の板状体で形成される。また、カバー13は、そのヒンジ14の位置から開口11を塞いで先端のカバー係止部19がクランプ本体係止部15に係止する長さに形成される。図示の例では、カバー13は、ヒンジ14からカバー係止部19まで長尺部材の外周面のほぼ1/2長さを有するように形成される。
クランプ本体7の他端10すなわち可撓性アーム23の先端には、クランプ本体嵌合部25が形成されている。それに対応して、カバー13にも、カバー13がヒンジ14回りに旋回して開口11を塞ぐときクランプ本体嵌合部25に対向する位置に、クランプ本体嵌合部25に嵌合するカバー嵌合部26が形成されている。クランプ本体嵌合部25とカバー嵌合部26とは、その一方に凹部が他方に凸部が形成されて、それらの凹凸形状は相互に嵌合する形状に形成される。これによって、カバー13がヒンジ14回りに旋回して開口11を塞ぐとき、両嵌合部25及び26が相互に嵌合して開口11を閉じた状態にロックする凹凸形状に形成されている。図示の例では、クランプ本体嵌合部25に凹部が形成されており、カバー嵌合部26はその凹部に嵌合する凸部が形成されている。これらの凹凸形状は、長尺部材の周方向において凹凸形状(図2及び図5等)となっていて長尺部材の長手方向においては開放している。これによって、両嵌合部の成形にはスライド型を必要としなくなる。
クランプ本体嵌合部25及びカバー嵌合部26の凹凸形状は、カバー係止部19をクランプ本体係止部15から係止解除してカバー13を開口11の開放方向にヒンジ14回りに旋回させるとクランプ本体嵌合部25及びカバー嵌合部26の相互の嵌合が外れる形状に形成される。そして、両嵌合部25及び26の凹凸形状は、ヒンジ14が切断した状態においてはクランプ本体嵌合部25とカバー嵌合部26との相互の嵌合が維持される形状に形成される。図示のように、クランプ本体嵌合部25及びカバー嵌合部26の凹凸形状は、カバー13がヒンジ14を中心に閉じ方向に旋回するとき両嵌合部25及び26の一方の凸部が他方の凹部に嵌合して留まるとともにヒンジ14を中心に開放方向への旋回によって嵌合を解除することができる凹凸形状である。そして、両嵌合部25及び26の凹凸形状は、両嵌合部の嵌合状態でヒンジが切断した場合において長尺部材に開口11から抜出す力が作用すると両嵌合部の凸部が凹部に更に強く嵌合する凹凸形状に形成される。例えば、カバー13が閉じ方向に旋回するとき凸部が凹部に嵌合して留まるとともに開放方向への強い旋回力によってその嵌合を解除することができる斜面27と29が凹部及び凸部に対向して形成され、それらの斜面27及び29の形状は、両嵌合部25及び26が嵌合した状態でヒンジ14が切断した場合、凹部斜面27が凸部斜面29に強く当接して凸部が凹部に更に強く嵌合する形状に形成される。これによって、両嵌合部25及び26の嵌合状態でヒンジ14が切断した場合であっても、両嵌合部25及び26の嵌合状態が維持され、長尺部材がクランプから抜け外れることを阻止できる。
上記のように、カバー13は、開口11を塞ぐとともに、カバー嵌合部26によって閉じ状態のロックを補助し、更に、ヒンジ14が破断しても閉じ状態を維持する機能を有している。図示の例において、更に、カバー13には、ヒンジ14からカバー嵌合部26までの部分に外周面側に長手方向に延びるリブ30が形成されて、その部分における強度を高くしている。このリブ30によって、カバー13が押付けるクランプ本体7の可撓性アーム23部分の強度を増強して長尺部材の保持を強固にする。
第1クランプ部2は、上記の構成で成る。第2クランプ部3は、形状において多少違いがあるが、第1クランプ部3の構成とほぼ同じである。従って、第1クランプ部2の構成要素の符号に記号「A」を付加して示された第2クランプ部3の構成要素については、対応する第1クランプ部2の構成要素の説明を参照されたい。
図8〜図10を参照して、クランプ1の第1クランプ部2にパイプや電線等の長尺部材31を保持する操作及び保持後にヒンジ14が破断した場合について説明する。図8において、長尺部材31をクランプ本体7の開口11を通してクランプ本体7の中に収容し、カバー13をヒンジ14の回りに旋回させ、カバー係止部19をクランプ本体係止部15に係止させる。これによって、開口11がカバー13によって閉じられて長尺部材31がクランプ本体7の中に包持されるように保持される。カバー13が開口11を閉じると、カバー13のカバー嵌合部26の凸部がクランプ本体7のクランプ本体嵌合部25の凹部に嵌合してカバー13の閉じた状態のロックを増す。
図9は、クランプ本体7に長尺部材31を保持した状態でヒンジ14が破断した場合を示している。図示のように、ヒンジ14が破断しても、カバー13は開口11を閉じた状態にロックされて長尺部材31の保持が維持される。これは、クランプ本体嵌合部25及びカバー嵌合部26の凹凸形状が、ヒンジ14が切断した状態においてクランプ本体嵌合部25とカバー嵌合部26の相互の嵌合が維持される形状に形成されているからである。図10に図示のように、クランプ本体嵌合部25及びカバー嵌合部26の凹凸形状は、カバー13がヒンジ14を中心に閉じ方向に旋回する(矢印33参照)とき両嵌合部25及び26の一方の凸部が他方の凹部に嵌合して留まるとともに、ヒンジ14を中心に開放方向への旋回(矢印33)によって嵌合を解除することができる凹凸形状である。そして、両嵌合部25及び26の嵌合状態でヒンジ14が切断した場合において長尺部材31に開口11から抜出す力(矢印34参照)が作用すると両嵌合部25及び26に矢印35の力が作用するが、両嵌合部25及び26の一方の凸部が他方の凹部に更に強く嵌合する凹凸形状に形成されている。従って、両嵌合部25及び26の嵌合状態でヒンジ14が切断した場合であっても、両嵌合部25及び26の嵌合状態が維持され、長尺部材がクランプから抜け外れることを阻止できる。
なお、ヒンジ14が破断した後であっても、カバー13のカバー係止部19の係止解除片22を押してクランプ本体係止部15との係止を解除し、次に、開口11を開放する方向にカバー係止部19の部分を強く持ち上げると、カバー13は、カバー嵌合部26を中心に旋回することができ、それによって、カバー13をクランプ本体7から取外すことができ、長尺部材の保持を解除することができる。
本発明の実施形態に係るクランプのカバーを閉じる前の平面図である。 図1のクランプの正面図である。 図1のクランプの底面図である。 図1のクランプの左側面図である。 図1のクランプのV−V線断面図である。 図1のクランプのVI−VI線断面図である。 図1のクランプの右上方向からみた斜視図である。 図1のクランプの第1クランプ部のカバーを閉じる状態を示す図である。 図8の第1クランプ部においてカバーを閉じた後にヒンジが破断した状態を示す図である。 図8の第1クランプ部のカバーの状態を示す説明図である。
符号の説明
1 クランプ
2 第1クランプ部
3 第2クランプ部
5 基部
6:6A 取付穴
7:7A クランプ本体
9:9A クランプ本体の一端
10:10A クランプ本体の他端
11:11A 開口
13:13A カバー
14:14A ヒンジ
15:15A クランプ本体係止部
17:17A 受入穴
18:18A 係止バー
19:19A カバー係止部
21:21A 係止爪
22:22A 係止解除片
23:23A 可撓性アーム
25:25A クランプ本体嵌合部
26:26A カバー嵌合部
27:27A 斜面
29:29A 斜面
30:30A リブ
31 長尺部材

Claims (4)

  1. パイプや電線等の長尺部材の外周面を包持するように保持するクランプ本体と、該クランプ本体の一端と他端の間に形成された長尺部材挿入用の開口を塞ぐカバーとを有し、該カバーの一端は、薄肉のヒンジを介して前記クランプ本体に連結されて前記開口を開閉するように前記ヒンジ回りに旋回することができ、カバーの他端は自由端となっていて、該他端には前記クランプ本体の前記一端に形成されたクランプ本体係止部に係止するカバー係止部が設けられており、前記長尺部材が前記クランプ本体の中に収容された状態で前記カバーを前記ヒンジ回りに旋回させて前記開口を塞ぎ前記カバー係止部を前記クランプ本体係止部に係止させて長尺部材を前記クランプ本体に保持するようになった、プラスチック製の、長尺部材用クランプであって、
    前記ヒンジは、前記クランプ本体他端から一定長さ離間した位置のクランプ本体外周面において前記カバーの一端をクランプ本体に連結するように形成されており、
    前記クランプ本体の前記他端にはクランプ本体嵌合部が形成され、前記カバーには、該カバーが前記開口を塞ぐように旋回しているとき前記クランプ本体嵌合部に対向する位置に、前記クランプ本体嵌合部に嵌合するカバー嵌合部が形成されており、
    前記クランプ本体嵌合部と前記カバー嵌合部とは、前記カバーが前記ヒンジ回りに旋回して前記開口を塞ぐと相互に嵌合して該開口を閉じた状態をロックする凹凸形状に形成されており、
    前記クランプ本体嵌合部及び前記カバー嵌合部の前記凹凸形状は、前記カバー係止部を前記クランプ本体係止部から係止解除して前記カバーを前記開口の開放方向に前記ヒンジ回りに旋回させると前記相互の嵌合が外れる形状であって、前記ヒンジが切断した状態においては前記クランプ本体嵌合部と前記カバー嵌合部との相互の嵌合が維持される形状である、
    ことを特徴とするクランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプにおいて、前記クランプ本体は、前記長尺部材の外周面のほぼ3/4を包囲し且つ前記クランプ本体の前記一端と他端の間の開口の大きさが前記長尺部材外周面のほぼ1/4の長さを有するように形成されており、前記ヒンジは、前記クランプ本体の他端から前記長尺部材外周面のほぼ1/4の長さ離間した位置のクランプ本体外周面に形成され、前記カバーは、前記ヒンジから前記他端のカバー係止部まで前記長尺部材外周面のほぼ1/2長さを有するように形成され、前記カバー嵌合部は、該カバーのほぼ半分長さの位置に形成されている、ことを特徴とするクランプ。
  3. 請求項1又は2に記載のクランプにおいて、前記クランプ本体嵌合部及び前記カバー嵌合部の前記凹凸形状は、前記カバーが前記ヒンジを中心に閉じ方向に旋回するとき両嵌合部の一方の凸部が他方の凹部に嵌合して留まるとともに前記ヒンジを中心に開放方向への旋回によって前記の嵌合を解除することができる凹凸形状であり、且つ、該凹凸形状は、前記両嵌合部の嵌合状態で前記ヒンジが切断した場合において前記長尺部材に前記開口から抜出す力が作用すると前記両嵌合部の凸部が凹部に更に強く嵌合する凹凸形状である、ことを特徴とするクランプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のクランプにおいて、前記クランプ本体嵌合部及び前記カバー嵌合部の前記凹凸形状は、前記長尺部材の周方向において凹凸形状となっていて長尺部材の長手方向においては開放している、ことを特徴とするクランプ。
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