JP2007107371A - 調節可能なヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】アラインメントワッシャーを備えたヒンジを、その取付けがより早く、より簡単に、より確実に、かつ何度も再生可能に行え、また、アラインメントワッシャーが途中でヒンジ板の平面内の希望する全方向で調節可能で、ピッタリ合う様に固定することができるように改良することを課題とする。
【解決手段】貫通開口が設けられた回転可能なヒンジ板1,2と、アラインメントワッシャー6を有し、貫通用の貫通開口がヒンジを取りつけるための組立手段により設けられ、そこではアラインメントワッシャー6及びヒンジ板1,2がヒンジ板の平面で互いに対して調節可能であり、かつ、そこでは、アラインメントワッシャー6及び/又はヒンジ板1,2に鋭い縁の隆起領域が設けられており、縁の鋭く隆起した領域が、他の協働部品、即ちアラインメントワッシャー6又はヒンジ板1,2の合わせ面として、より高い硬度を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の特徴を有する調節可能なヒンジに関する。
このタイプのヒンジは、例えばEP0991836B1の主題で知られている。この周知のヒンジでは、互いに直角の2つの方向の調節は、それぞれの場合その中に凹み長孔を配置したヒンジ板から構成され、それを囲む領域は波形起伏(Riffeling)を備えている。
この長孔状のキャビティ中に、大きな直径のワッシャー形状の頂部から構成されるアリンメントブッシングが係合し、その下側に一体化した小さな直径の楕円形のカラーが設けられる。この楕円形のカラーは、ヒンジ板中の対応する楕円形受容部中に係合し、かつ、またその下側に波形起伏を有する。
その結果、アラインメントワッシャーの下側の波形起伏は、ヒンジ板中の凹み長孔中の波形起伏と協働する。
ヒンジを調節するため、アラインメントワッシャーは、この様にして、長孔の内側で互いに直角の2つの方向に移動することができ、アラインメントワッシャー中を延びるネジで固定される。
これは証明済みの設計であるが、それは、ダイカスト部品用の詳細金型のため、比較的高価である。
その他の欠点は、ヒンジ板中の長孔形状の受容部底部の波形起伏及びアラインメントワッシャーの表面の波形起伏は同じ配向を有している、という点である。
その結果、一つのアラインメントワッシャーは、長孔形状キャビティ中で一方向だけに移動可能で、かつ、隣接するアラインメントワッシャーは、他のアラインメントワッシャー形状の構成中では、前記方向に直角な方向に移動可能である。したがって、各長孔形状キャビティ中で一方向だけに調節することが可能である。したがって、調節の範囲は制限される。
EMKA社のヒンジのその他の実施の形態は周知であり、そこでは、ヒンジのヒンジ板はその中に設けられた円形のキャビティを有しており、その底部には小さな直径の波形起伏を有するフランジが形成される。
受容部の底部に配置された波形起伏は、互いに関して90°をなして配置される。これは、一つの方向で且つその方向に直角な方向での位置合わせだけが存在する、ということを意味する。
対応するアラインメントワッシャーは、円形リング形状に設計され、かつ円形のカラーを有しており、その低部面にも波形起伏が設けられる。これらの波形起伏もまた互いに90°に形成される。
これにより、以下の様な結果となる。即ち、取り付けネジが中にねじ込まれない時にヒンジが調節される場合、アラインメントワッシャーは、この様にして、アラインメントワッシャーの波形起伏とヒンジ板中の受入れ孔の波形起伏が同じ配向を有する様に、ヒンジ板の中の受入れ孔の内側で回転する必要がある。これは、ヒンジ板の受入れ孔の内側のアラインメントワッシャーの4つの異なる相対位置だけが可能であり、それらは各場合、互いに90度の角度をなしている、ということを意味する。
これは、アラインメントワッシャーは、ヒンジ板の円形キャビティの内側で、長手方向及び/又はそれに対して直角の方向だけで移動可能で、かつ、波形起伏の区分(Teilung)によって固定されることが可能である、ということを意味する。
これには、アラインメントワッシャーの底部上及び受容部の底部で直角に配向された波形起伏は、ピッタリ合う様に互いに係合することが必要である。
この種のピッタリ係合は、ドアの総重量のせいで、また取り付けネジが外れる時、事故でドアが接続されたヒンジと共にフレーム上の正しい位置から外れるのを防止するため、そのままアラインメントワッシャーがぴたり合う様に波形起伏中に契合することが必用なため、いつも熱望される。
この様にして、この種の“ピッタリ係合”は、それぞれの場合、アラインメントワッシャーとヒンジ板の円形孔の内側の係合に関して、互いに90°の方向でのみ達成される。
しかしながら、アラインメントワッシャーの円形デザインは、EMKAデザインにおいては、それが取り付けネジの締め付けの前及び最中に90°未満で回転可能であり、アラインメントワッシャーの波形起伏とヒンジ板の受入れ孔の波形起伏は、もはや互いにピッタリ合う様には係合できない、という欠点を有する。
EP0991836B1の場合は、調節は、対応する長孔内で単一方向だけで可能であり、EMKAデザインでは、アラインメントワッシャーは調節可能で、互いに直角な二つの方向でヒンジ板の円形孔中に固定可能である。
EP0991836B1
したがって、本発明は、初めに述べたタイプのアラインメントワッシャーを備えたヒンジを、その取付けがより早く、より簡単に、より確実に、かつ何度も再生可能に行え、また、アラインメントワッシャーが途中でヒンジ板の平面内の希望する全方向で調節可能で、ピッタリ合う様に固定することができるように改良することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は請求項1の技術的教示内容に特徴を有する。
少なくとも一つの縁の鋭く隆起した領域(15,23)が、他の協働部品(1,2又は6)、即ちアラインメントワッシャー(6)又はヒンジ板(1,2)の少なくとも合わせ面として、より高い硬度を有することが本発明の必須用件である。
これは、少なくとも一つの縁の鋭く隆起した領域が、その硬度の高さのため、より軟質の片割れ中にぴたりと合う様に食い込んで、ヒンジねじがきつく締められると、この様にして、その領域に刻印された(eingepraeochgte)環状溝を作り出し、アラインメントワッシャーは、ヒンジ板の平面内で、ヒンジ板に関して実質的に望むとおり全方向に調節が可能であり、かつ、早くて、簡単で、確実で、かつ繰り返し再生可能な組立を容易に行うことができるという利点を有する。
より高い硬度の少なくとも一つの隆起領域は、好ましくはそれ自身閉じている縁の鋭い環状カラーの形に実施されるか、又は、それは、多くの同一又は類似の尖った隆起領域(例えばピラミッド)により、共に規則的に又は不規則に中断したリング(円、楕円、他)を形成する。
または、これらの尖った隆起領域はまた、より広い領域上に分布し、かつ、多数のマトリックス状の隣接するピラミッド、又は多数の例えば三角形断面を有するリブを備えた“掴み面(Gripperflaeche)”の形状をなす。
更に、その中に少なくとも一つの尖った隆起領域がピッタリ合う様に貫通する、軟質の合わせ面は、必ずしも平面で水平に形成される必要はないが、しかし、それは、少なくと尖った隆起領域又は前記の少なくとも合わせ面の表面から窪んだ少なくとも一つの領域を有していても良い。この少なくとも一つの隆起領域又はこの少なくとも一つの窪んだ領域は、どの様な断面形状でもよく、例えば、それは三角形、四角形、多角形、台形、円形等でもよく、また、それは複数存在しても良い。好ましくは、軟質の合わせ面領域上に隆起した三角形の断面形状を有する放射状配置の多数のリブが良い。
比較的硬質の隆起領域は、特にアラインメントワッシャー上に設けられて、それらは純粋にヒンジねじを締め付ける力を介して、ヒンジ板の受容部の底部のより軟質材中に押し込まれ、その領域中に刻印されるべき、対応するギザギザを作りだし、それにより、隆起領域とピッタリ合う係合を作り出す。しかしながら、これに対する予備条件は、少なくともヒンジ板の受容部の底部(又は受容部だけ、又はヒンジ板全体)は、アラインメントワッシャーの隆起領域より軟質の材料で構成される、ということである。特に、アラインメントワッシャー全体は、鋼で構成され、ヒンジ板全体は、ダイカストの亜鉛で構成される。
アラインメントワッシャーの隆起領域の刻印により、ピッタリ合う係合の改良を得るために、二つの設計の変形が特別に提供される。
1.環状カラーは、それが“ポイント(点)”からなる輪で構成され、それはより軟質の片割れ(例えば、ダイカスト亜鉛部)中により容易に食い込む様に実施される。もちろん、一つの環状カラー(又は、複数の環状カラー)を完全に放棄し、例えば、アラインメントワッシャーに、いわゆる“掴み面”、即ちピラミッド形状の先端を設けることもできる。しかしながら、これは、もはや純粋に費用対効果の高い旋盤仕上げ部品ではない。
2.例えば、アラインメントワッシャーは、より硬度の高い一つの環状カラー(又は複数の環状カラー)を有している。しかしながら、軟質の片割れ(例えば、ダイカスト亜鉛部)は、環状カラーが軟質のヒンジ板に切り込む様に設計される。これは、例えば、軟質のヒンジ板に、隆起領域(又は切り欠き)がまた設けられ、それらは好ましくは放射状構造に配置される。ヒンジ板の隆起領域(又は切り欠き)の放射状構造は、アラインメントワッシャーが、切り欠き中にシフトする傾向を有さず、それは単に沈み込むだけである、という利点を有する。
アラインメントワッシャーの環状カラーが、環状カラーによってヒンジ板のキャビティの底部中に刻印される関連環状溝に嵌り込むと、アラインメントワッシャーを所望のどの方向にも回転させることができ、かつ、にもかかわらず、アラインメントワッシャーとヒンジ板間のピッタリ係合及びピッタリ固定が、そのまま完全に維持される。
これは、ほんの軽く締められたアラインメントワッシャーの場合(例えば、ねじを緩める時)、ヒンジ板とのピッタリ係合がいつも維持され、かつ、過去の他の実施の形態、特にEMKA社による実施の形態の様に、ヒンジに沿ったフレーム上にドア全体が滑り落ちるという危険性が全くない、という利点を有する。
したがって、どのようなヒンジ板の望ましい受入れ孔中にも、ヒンジ板に関して、その平面の全方向に、アラインメントワッシャーの移動が完全に自由に行え、また、ワッシャーのヒンジ板に関して完全に自由に回転できるが、これはEP0991836B1の先行技術には当てはまらない。
EMKA設計では、ピッタリ係合を得るため、アラインメントワッシャーは、調節操作中、アラインメントワッシャーの下側の波形起伏が、ヒンジ板のキャビティ領域の波形起伏と係合する様に、手で回転させなければならず、これは複雑で長ったらしく退屈で、必ずしもいつもピッタリ合う係合や信頼性のある組立でもなく、波形起伏が損傷をきたす虞れもあり、とても最適な組立ではない。
これは、環状カラーを有する本発明では必要ない。なぜならば、本発明の場合、環状溝が環状カラーによってキャビティ底部に刻印されるが、その環状溝中の、例えば、アラインメントワッシャーの下側に配置される少なくとも1つ環状カラーのピッタリと合う施錠(ロッキング)が、アラインメントワッシャーの任意のどの様な回転位置でも起こるからである
本発明は、アラインメントワッシャーに配置された少なくとも一つの環状カラーに限定されない。いわゆる機械的な反転は、発明的アイデア、即ち、ヒンジ板は、その上に配置された少なくとも一つの環状カラーを有するというアイデアで同様にカバーされる。また、多数の環状カラーは、アラインメントワッシャー又はヒンジ板上に可能であり、それは、他の部分の環状カラーにより刻印された所定の環状溝と協働する。また、上記のものの組合せが可能であり、その結果、少なくとも一つの環状カラーと少なくとも一つの刻印環状溝が各場合にアラインメントワッシャー及びヒンジ板上に存在する。唯一の重要な点は、いつも、アラインメントワッシャーがヒンジ板に関して任意に調節可能であり、また、組立後、少なくとも一つの環状カラーが、組立操作中に環状カラーによって刻印されたリング溝とピッタリ合う様に係合される、という点である。
したがって、本発明は、アラインメントワッシャーの底部表面(切羽(Stirnseite))上の単一の(好ましくは縁の鋭い)環状カラーの配置に限定されない。特に互いに同心である多数の環状カラーが同様に設けられても良く、その各々は鋭い縁として実施される。
本発明は、好ましくは、アラインメントワッシャー上の全周に沿って延びる、周状に連続した環状カラーに関する。しかしながら、本発明は、これに限定されない。定位置の周上だけに分布・配置されるべき環状カラーが準備されても良い。
同様に、環状カラーは、ポイント状の又は角柱状の延長部により置き換えることができ、この延長部はまた、アラインメントワッシャーの切羽の周囲に沿った同一直径上にのみ配置・分配される。
たった一つの単一環状カラーである必要がないことは、他の観点で先に述べたが、異なる直径の多数の環状カラーが、アラインメントワッシャーの切羽上に設けられても良い。
アラインメントワッシャー全体が、簡単な旋盤仕上げ片(Drehteil)として実施されても良く、また、上記比較的縁の鋭い環状カラーが、アラインメントワッシャー上に一体に形成された機械仕上げカラーとして提供されることができることが特に有利である。
アラインメントワッシャーは、この様にして、費用対効果の高い旋盤仕上げの鋼部品から製造されることができる。
本発明は、実施の一方法だけ説明する図面に基づいて、以下により詳細に説明される。本発明の追加の特徴及び利点は、図面及びそれらの説明から明らかになる。
図1: 本発明のヒンジ構成の正面図。
図2: 図1のヒンジ構成の平面図
図3: アラインメントワッシャーの第1の実施の形態の斜視図を有する、図1のヒンジの一部分解斜視図。
図4: ヒンジ板中のキャビティ底部の2つの環状溝の構成を示す概略図。
図5: ヒンジ板の断面図。
図6: 図5におけるヒンジ板受容部の外周縁領域の拡大断面図。
図7: 図5におけるヒンジ板受容部の環状溝の波形起伏領域の拡大断面図。
図8: 図1におけるヒンジの他の実施の形態における一部分解斜視図。
図9: 図8におけるアラインメントワッシャーのヒンジ板の受容部底部に設けられた波形起伏構成の拡大正面図。
図10: アラインメントワッシャーの第2の実施の形態の底部面図。
図11: 図10の側面断面図。
図1,2及び3において、ヒンジは、互いに回転可能に支持された2つのヒンジ板1,2から構成され、それぞれが互いに相補的で、それらの中を延びる中央孔5を有する延長片3,4を形成し、それぞれにピンが挿通されている(詳細には示されていない)。したがって、ヒンジは、単一ピンヒンジバンドである。
各ヒンジ板1,2の領域において、2つの間隔を置いて離れた受容部7が、この場合、アラインメントワッシャー6に対応する調節可能な収容部として設けられている。
図1は、アラインメントワッシャー6が既に受容部7に挿入された状態を示す。
この場合、受容部7全体は、受容部7中のそれぞれのアラインメントワッシャー6の最大限可能な移動位置とは関係なく、それぞれの場合に被覆されているのは、明らかである。
受容部7の周囲は、識別目的で、より大きな寸法のエッジトリム8により取り囲まれている。図3は、ヒンジ板1中に凹状に設けられた受容部7が、前記エッジトリム8から構成され、このエッジトリムは、ほぼ断面正方形に実施されかつ外観目的だけに役に立つことを示す。それは、位置合わせ装置の機能に関してその他の機能は有していない。エッジトリム8は、所定のヒンジ板1,2の表面より僅かに隆起して配置される。したがって、このエッジトリム8領域では、アラインメントワッシャー6は、大きな直径の外周カラー12上に乗っている。しかしながら、このエッジトリム8はまた、他の実施の形態においては無くても良い。
アラインメントワッシャー6のカラーの直径は、どのような任意の移動位置においても、受容部7の内径が常にカバーされる様に、選択される。
受容部のプロフィールは、図5に従って正方形に設計され、該正方形は丸みのある縁を有している。これは、そこに描かれるほぼ断面正方形の壁9を有する図3と、壁9もまた描かれている図5の説明との比較から明らかである。
大きな直径の壁9は、小さな直径の底部10中へ直角に移行し、そこでは受容部7の底部10の領域に波形起伏22が配置され、この波形起伏はアラインメントワッシャー6により刻印される。
図6は、僅かに隆起したエッジトリム8を示し、それはヒンジ板2の残りの面に比らべて隆起して設けられる。
図4は、アラインメントワッシャー6によって、同じサイズの2つの環状溝16,18が、どの様に底部10の底部面の波形起伏22の形に刻印されたかを、ある程度は示している。
アラインメントワッシャー6の鋭い縁の環状カラー15は、小さな直径のブッシング13の面の領域で一体部品として形成され、比較すると、前記ブッシング13は、ブッシング13を取り囲むカラー12より小さな直径を有する。
図3は、ヒンジ板1,2が、それらの各受容部7中に、中央のほぼ円形の貫通開口11を有していることを示し、かつアラインメントワッシャー6が、ほぼ円形の中央貫通開口24を有し、貫通開口11,24、を通って取り付けネジが延び(図示せず)、互いの方向に回転可能な2つの要素、例えば家具部品間のヒンジを固定する。
図8及び9は、ヒンジ板1,2中の(アラインメントワッシャー6用の)受容部7の底部に修正面を有する、図3のものから修正されたヒンジの一実施の形態を示す。これらの図に示される放射状に延びた隆起領域17は、受容部7の中央に共通の想像上の中心点を有する。これらの放射状に延びた隆起領域17は、ほぼ断面形状三角形に形成されて、ヒンジ2の平面に平行な平面中に位置する。
他の実施の形態においては、隆起領域17はまた、異なる断面形状、例えば、円形、楕円形、四角形、多角形等の断面形状を有していても良い。また、放射状に延びた隆起領域17は、必ずしも想像上の共通な中心点有していなくても良いが、それらはまた異なる想像上の点で相交わっても良い。他の実施の形態においては、隆起領域は全く相交わらずに互いに平行に延びても良い。
アラインメントワッシャー6の鋭い縁の環状カラー15は、取り付けネジが締められるとき、ピタリ合う様に隆起領域17中に食い込むことだけが重要な点であり、かくして図4及び5の刻印された円形波形起伏22から離れる。
図10及び図11は、アラインメントワッシャー19の形の、環状カラー15を有するアラインメントワッシャー6の実施の形態であり、図9から変更されたもので、それは、環状カラー15の代わりに、カラー21上の全面上にピラミッド形状の点23を有する。
しかしながら、他の実施の形態においては、カラー21の切羽20にはまた、断面のみピラミッド形状の点が設けられても良く、そのピラミッド形状の点21はまた1つのリング又は多数のリングの形に配置されても良い。
この場合も、アラインメントワッシャー6のピラミッド形状の点23は、取り付けネジ(図示せず)が締められるとき、ピッタリ合う様にヒンジ板1,2の受容部7の底部面中へ食い込み、それにより刻印された波形起伏(図示せず)から離れる、ことだけが重要な点である。
もちろん、図8,9及び10,11の実施の形態の組合わせも同様に用いられ、その結果、アラインメントワッシャー19は、取付けネジ(図示せず)が締められると、図8,9の受容部7中ピッタリ合う様に放射状に延びた隆起領域中に食い込む。
本発明のヒンジ構成の正面図。 図1のヒンジ構成の平面図 アラインメントワッシャーの第1の実施の形態の斜視図を有する、図1のヒンジの一部分解斜視図。 ヒンジ板中のキャビティ底部の2つの環状溝の構成を示す概略図。 ヒンジ板の断面図。 図5におけるヒンジ板受容部の外周縁領域の拡大断面図。 図5におけるヒンジ板受容部の環状溝の波形起伏領域の拡大断面図。 図1におけるヒンジの他の実施の形態における一部分解斜視図。 図8におけるアラインメントワッシャーのヒンジ板の受容部底部に設けられた波形起伏構成の拡大正面図。 アラインメントワッシャーの第2の実施の形態の底部面図。 図10の側面断面図。
符号の説明
1,2...ヒンジ板
3,4...延長片
6,19...アラインメントワッシャー
7...受容部
8...外周縁
9...壁
10...底部
11...貫通開口
12...カラー
13...ブッシング
14...面(切羽)
15...環状カラー(アラインメントワッシャー)
16,18...環状溝
17...放射状に延びる隆起領域
20...アラインメントワッシャーのカラー
21...アラインメントワッシャーのカラーの切羽(面)
22...波形起伏
23...ピラミッド形状の点
24...アラインメントワッシャーの貫通開口

Claims (16)

  1. 調節可能なヒンジであって、該ヒンジは、少なくとも1つの貫通開口(11)が設けられた少なくとも1つの回転可能なヒンジ板(1,2)、及び少なくとも1つの貫通開口(24)が設けられた少なくとも1つのアラインメントワッシャー(6)を有し、その貫通用の貫通開口(11,24)がヒンジを取りつけるための組立手段により設けられ、そこではアラインメントワッシャー(6)及びヒンジ板(1,2)がヒンジ板(1,2)の平面で互いに対して調節可能であり、かつ、そこではアラインメントワッシャー(6)及び/又はヒンジ板(1,2)に少なくとも1つの鋭い縁の隆起領域(15,23)が設けられており、
    少なくとも一つの縁の鋭く隆起した領域(15,23)が、他の協働部品(1,2又は6)、即ちアラインメントワッシャー(6)又はヒンジ板(1,2)の少なくとも合わせ面として、より高い硬度を有することを特徴とする、調節可能なヒンジ。
  2. 少なくとも1つの縁の鋭く隆起した領域(15,23)が、少なくとも1つの突出した環状カラー(15)として設計されることを特徴とする、請求項1に記載の調節可能なヒンジ。
  3. 少なくとも1つの縁の鋭く隆起した領域(15,23)が、多数のポイント(23)又はリブを有するマトリックス表面又はリブ付き領域として設計されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の調節可能なヒンジ。
  4. ポイント(23)がピラミッド形状に設計されることを特徴とする、請求項3に記載の調節可能なヒンジ。
  5. その中に少なくとも1つの尖った隆起領域(15,23)がピタリと合う様に貫通する軟質の合わせ面が、少なくとも1つの隆起領域(17)又は合わせ面の表面から窪んだ少なくとも1つの凹部を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  6. 多数のリブ形状の隆起領域(17)が、互いに対して星形状に延びる軟質の合わせ表面から形成されることを特徴とする、請求項5に記載の調節可能なヒンジ。
  7. 少なくとも1つの突出した環状カラー(15)がアラインメントワッシャー上に配置されることを特徴とする、請求項2及び4〜6のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  8. 少なくとも1つの環状カラー(15)が、アラインメントワッシャー(6)上表面軸方向に突出することを特徴とする、請求項7に記載の調節可能なヒンジ。
  9. 少なくとも1つの環状カラー(15)が円形又は楕円形に設計されることを特徴とする、請求項2及び4〜8のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  10. 少なくとも1つの環状カラー(15)が、それ自身閉じて設けられるか又は中断が設けられることを特徴とする、請求項2及び4〜9のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  11. 少なくとも1つの環状カラー(15)が、断面三角形又は半円形又は台形形状のプロフィールを有することを特徴とする、請求項2及び4〜10のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  12. 少なくとも1つの環状カラー(15)が点状又は角柱状の延長部及び/又はギザギザを組み込んでいることを特徴とする、請求項2及び4〜11のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  13. 互いに同心である異なる直径の多数の環状カラー(15)が設けられることを特徴とする、請求項2及び4〜12のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  14. アラインメントワッシャー(6)が、簡単な回転対称な旋盤仕上げ片として設計され、かつ、少なくとも1つの環状カラー(15)が、アラインメントワッシャー(6)上にカラーとして一体に形成されることを特徴とする、請求項2及び4〜13のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  15. アラインメントワッシャー(6)が、比較的硬質の材料、例えば鋼で形成され、かつ、ヒンジ板(1,2)が比較的軟質の材料、例えばダイカスト亜鉛で形成されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
  16. アラインメントワッシャー(6)が、より大きな寸法のカラー(12)を、環状カラー(15)、即ちマトリックス表面又はリブ表面(15,23)の反対側に備えていることを有することを特徴とする、請求項2〜15のいずれか1項に記載の調節可能なヒンジ。
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