JP3138265U - ナンバープレート用装飾締結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナンバープレートの美観をより高めることができるナンバープレート用装飾締結具を提供する。
【解決手段】車両のナンバープレートPを固定するナンバープレート用装飾締結具1であって、ねじ穴21が形成された袋状のキャップ2と、頭部31の座面34がテーパ状に形成されたツーホールネジ3と、外周面にねじ穴21と螺合する雄ねじ部45が形成され、一端側の開口縁に座面34と合致する漏斗面46が形成された円筒部41と、当該円筒部41の他端側に設けられたフランジ部42とを有する座金部材4と、キャップ2と座金部材4のフランジ部42との間に配置されるスプリングワッシャ5とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】車両のナンバープレートPを固定するナンバープレート用装飾締結具1であって、ねじ穴21が形成された袋状のキャップ2と、頭部31の座面34がテーパ状に形成されたツーホールネジ3と、外周面にねじ穴21と螺合する雄ねじ部45が形成され、一端側の開口縁に座面34と合致する漏斗面46が形成された円筒部41と、当該円筒部41の他端側に設けられたフランジ部42とを有する座金部材4と、キャップ2と座金部材4のフランジ部42との間に配置されるスプリングワッシャ5とを備えている。
【選択図】図2
Description
本考案は、車両のナンバープレートを固定するナンバープレート用装飾締結具に関する。
従来より、側面にねじれみぞが形成されたワッシャ(座金部)と、ワッシャに挿通されてナンバープレートを固定するボルトと、内周面にねじれみぞが形成され、ワッシャのねじれみぞと結合するキャップとを有するナンバープレートのボルト用キャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなボルト用キャップは、キャップの表面に多様な装飾部材を取り付けることができるので、美観を高める効果がある。
しかしながら、前記したような従来のボルト用キャップは、ボルトの頭部全体がワッシャから突出するので、キャップがその締め付け・取り外し方向に大きくなる。また、ボルトの頭部の側面とキャップの内周面のねじれみぞとが干渉しないように、これらの間に隙間を設ける必要があるので、その分キャップを径方向に大きくしなければならない。このようにキャップのサイズが大きくなると、ナンバープレートに取り付けたときに目立ってしまい美観を損ねるという問題があった。
さらに、従来のボルト用キャップの構造では、特にキャップを金属など硬質の材料で形成した場合、キャップをワッシャに取り付けるときにナンバープレートを傷つけることがあった。ナンバープレートの傷から発生する錆は、ナンバープレートの美観を損ねるだけでなく、ナンバープレートの機能自体も低下させる原因となる。
そこで、本考案は、ナンバープレートの美観をより高めることができるナンバープレート用装飾締結具を提供することを目的とする。
前記目的を達成する本考案は、車両のナンバープレートを固定するナンバープレート用装飾締結具であって、ねじ穴が形成された袋状のキャップと、頭部の座面がテーパ状に形成されたボルトと、外周面に前記ねじ穴と螺合する雄ねじ部が形成され、一端側の開口縁に前記座面と合致する漏斗面が形成された円筒部と、当該円筒部の他端側に設けられたフランジ部とを有する座金部材と、前記キャップと前記座金部材のフランジ部との間に配置されるスプリングワッシャとを備えたことを特徴とする。
このように構成された本考案によれば、ボルトのテーパ状に形成された座面が座金部材の円筒部の漏斗面と合致するので、ボルトの頭部が座金部材の円筒部からほとんど突出しないようにすることができる。これにより、キャップのサイズを抑えることができるので、ナンバープレートに取り付けたときに必要以上に目立つことがなく、ナンバープレートの美観をより高めることができる。
また、座金部材はフランジ部を有するので、キャップを座金部材に取り付けるときにナンバープレートを傷つけることがなく、錆の発生を抑えることができる。さらに、キャップと座金部材のフランジ部との間にスプリングワッシャが配置されるので、車両の振動によるキャップの脱落を抑えることができる。これらによれば、ナンバープレートの美観を維持することができる。
また、本考案の座金部材は、円筒部の外周面に、スプリングワッシャの孔部に嵌合してスプリングワッシャの径方向の位置を決める位置決め部を有することとしてもよい。これによれば、キャップを座金部材に取り付けるときにスプリングワッシャが径方向にずれることがないので、ナンバープレートの美観をより高めることができる。
また、本考案の座金部材のフランジ部とスプリングワッシャは、キャップの外形に合致する外形を有することとしてもよい。これによれば、座金部材のフランジ部、スプリングワッシャおよびキャップを一体の部材として見せることができるので、ナンバープレートの美観をより高めることができる。
また、本考案の座金部材は、フランジ部にナンバープレート取付時の座金部材の向きを示す第1マークを有し、キャップは、ねじ穴と雄ねじ部とを螺合させると第1マークと略一致する向きに形成された第2マークを有し、当該第2マークと所定の位置関係で装飾が形成可能である。これによれば、取付方向を容易に決めることができる。また、装飾を正しく視認することができるので、ナンバープレートの美観をより高めることができる。
また、本考案のキャップ、ボルト、座金部材およびスプリングワッシャは、ステンレス鋼またはアルミニウム合金から形成することができる。これによれば、錆の発生を抑えることができるので、ナンバープレートの美観を維持することができる。
また、本考案のボルトは、頭部に締め付け用の2つの穴を有するツーホールネジとすることができる。これによれば、ツーホールネジの専用工具を使用しなければボルトを取り外すことができないので、ナンバープレートの盗難を防止することができる。
本考案によれば、キャップのサイズを抑えることができるとともに、ナンバープレートを傷つけることがないので、ナンバープレートの美観をより高め、維持することができる。
次に、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1はナンバープレート用装飾締結具を示す分解斜視図であり、図2はナンバープレート用装飾締結具を分解した状態を示す断面図である。
図1に示すように、ナンバープレート用装飾締結具1(以下、単に「装飾締結具1」という)は、車両、例えば、自動車やオートバイなどのナンバープレートPを固定するものであり、キャップ2と、ボルトの一例としてのツーホールネジ3と、座金部材4と、スプリングワッシャ5とを備えている。
キャップ2は、図2に示すように、円筒の一端側からねじ穴21が形成され、他端側の開口が閉塞した袋状のキャップである。本実施形態においてキャップ2は、外形が円形をなしており、ナンバープレートPに取り付けたときには概略円盤形状として視認される(図1参照)。
ここで、「外形」とは、ナンバープレートP(車両)に取り付けられた状態のキャップ2(または、フランジ部42もしくはスプリングワッシャ5)を、ナンバープレートPの表示面側(図1の矢印X方向)から見たときの形状をいう。
ここで、「外形」とは、ナンバープレートP(車両)に取り付けられた状態のキャップ2(または、フランジ部42もしくはスプリングワッシャ5)を、ナンバープレートPの表示面側(図1の矢印X方向)から見たときの形状をいう。
また、キャップ2は、図1に示すように、頂面22に装飾の一例としての文字、記号、数字、絵、これらを組み合わせたものなど(以下、文字等という)が、例えば、手工やレーザ光などによって刻設されている。さらに、図2に示すように、頂面22と反対側の端部である略円輪状の開口周縁部23に溝部24(第2マーク)が形成されている。この溝部24は、ねじ穴21が後述する座金部材4の円筒部41(雄ねじ部45)と螺合して、キャップ2が座金部材4に取り付けられたときに、座金部材4のフランジ部42に形成された溝部47(第1マーク)と略一致する向きに形成される(図3参照)。
なお、前記した「略一致する向き」の「向き」とは、ツーホールネジ3の中心軸の中心(図1の鎖線)を基点とした向きをいう。また、後述するように、キャップ2は、溝部24が上方向となるように座金部材4に取り付けられるので、溝部24は頂面22に予め文字等を刻設する際の目印となる。すなわち、溝部24を上方向として文字等が刻設される。
ツーホールネジ3は、平面視円形状の頭部31とねじ部32を有する。図1に示すように、頭部31の頂面33には、ツーホールネジ3を締め付けるための2つの締付穴33A,33Bが、頂面33の直径上で左右対称の位置に形成されている。また、図2に示すように、頭部31の座面34は、ツーホールネジ3の締め付け方向(図2の上から下)に向かって細くなるテーパ状に形成されている。
座金部材4は、円筒部41、フランジ部42および位置決め部43が一体に形成されている。
円筒部41は、貫通孔44が形成され、また、外周面にキャップ2のねじ穴21と螺合する雄ねじ部45が形成されている。また、円筒部41の一端側(図2の上側)の開口縁には、ツーホールネジ3のテーパ状に形成された座面34と合致する漏斗面46が形成されている。なお、貫通孔44は、ツーホールネジ3のねじ部32の外径より大きな直径の円形断面に形成され、ねじ部32に螺合する雌ねじ部は形成されていない。
フランジ部42は、円筒部41の他端側(図2の下側)において、円筒部41の外周面から径方向外側に向かって広がるように設けられている。このフランジ部42の外形は、キャップ2の外形と合致する円形をなしている。すなわち、フランジ部42の直径とキャップ2の直径とは等しくなっている(図3参照)。
また、フランジ部42には、図2に示すように、座金部材4をナンバープレートPへ取り付けた際に正面を向く支持面42Aに溝部47(第1マーク)が形成されている。この溝部47は、装飾締結具1をナンバープレートPに取り付ける際に座金部材4の向きを示すものであり、本実施形態では、上方向を決めるための目印としての機能を有している。
なお、各溝部24,47の断面形状、径方向の長さ、溝の幅、溝の深さなどは特に限定されず、適宜設定することができる。
なお、各溝部24,47の断面形状、径方向の長さ、溝の幅、溝の深さなどは特に限定されず、適宜設定することができる。
位置決め部43は、円筒部41の他端側のフランジ部42上において、円筒部41の外径よりも大きな直径でフランジ部42から一段高くなった段差形状として円筒部41およびフランジ部42と一体に設けられている。位置決め部43は、その外形が円形をなし、位置決め部43の直径は、フランジ部42の直径よりも小さくなっている。この位置決め部43の外周部には、後述するスプリングワッシャ5の孔部51が嵌合する。
スプリングワッシャ5は、中央に孔部51を有する円盤状の平ワッシャを波形に折り曲げたワッシャ(いわゆるウェーブワッシャ)である。このスプリングワッシャ5の外形(図2の上方から見た形状)は、キャップ2の外形と合致する円形をなしている。すなわち、スプリングワッシャ5の直径とキャップ2の直径とは等しくなっている。スプリングワッシャ5は、座金部材4の位置決め部43の外周部に嵌合することで、その外形が、フランジ部42の外形と平面視(図2の上方から見た状態)において合致する。
以上説明したキャップ2、ツーホールネジ3、座金部材4およびスプリングワッシャ5は、例えば、ステンレス鋼やアルミニウム合金などから形成することができる。
次に、本考案の装飾締結具1をナンバープレートP(車両)に取り付ける手順の一例および各部の作用について説明する。参照する図面において、図3はナンバープレート用装飾締結具を組み立てた状態を示す断面図である。
図1および図2を参照すると、まず、車両のナンバープレート取付面C1のねじ穴C2、ナンバープレートPの取付穴P1および座金部材4の貫通孔44とをこの順に略合致させ、ツーホールネジ3のねじ部32を座金部材4の一端側(漏斗面46が形成された側)から挿通する。その後、座金部材4のフランジ部42(支持面42A)に形成された溝部47の位置が上方向となるように座金部材4の向きを調整する。そして、ツーホールネジ締め付け用の専用工具(例えば、ツーホール用ビットなど)を頂面33の締付穴33A,33Bに嵌合して、ツーホールネジ3を締め付ける。これにより、ナンバープレートPが車両に固定される。
次に、図2および図3に示すように、座金部材4の位置決め部43にスプリングワッシャ5の孔部51を嵌合した後、キャップ2のねじ穴21を座金部材4の雄ねじ部45に螺挿してキャップ2を座金部材4に取り付ける。このとき、キャップ2の溝部24は、キャップ2が座金部材4に取り付けられることで、溝部47と略一致する向き、すなわち、キャップ2の上方向に位置することとなるので、キャップ2の頂面22に刻設された文字等を正面から正しく視認することができる。また、座金部材4にはフランジ部42が設けられているので、ナンバープレートPを傷つけずにキャップ2を取り付けることができる。また、スプリングワッシャ5は、孔部51が座金部材4の位置決め部43に嵌合されているので、キャップ2の取り付けによるスプリングワッシャ5の径方向へのずれを抑えることができる。
さらに、図3に示すように、キャップ2を座金部材4に取り付けると、スプリングワッシャ5が、キャップ2の開口周縁部23と、フランジ部42の支持面42Aとの間でつぶれて平ワッシャ状となる。スプリングワッシャ5は、平ワッシャ状から元の形状(波形)に戻ろうとして、キャップ2とフランジ部42を離間する方向(図3の上下方向)に弾性的に押す、すなわち、バネの働きをするので、キャップ2の緩みや脱落を抑えることができる。また、フランジ部42およびスプリングワッシャ5の外形は、キャップ2の外形と合致する円形なので、キャップ2を座金部材4に取り付けると、座金部材4(フランジ部42)、スプリングワッシャ5およびキャップ2を一体の部材(円盤形状)として見せることができる。
なお、図3に示すように、キャップ2のねじ穴21の底部21Aとツーホールネジ3の頂面33との間には隙間を設けてある。ツーホールネジ3の頂面33がねじ穴21の底部21Aに当接していると、キャップ2を取り外す(緩める)ときに、キャップ2が座金部材4から緩まずに、先にツーホールネジ3から緩むことがあるので、これを防止するためである。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ツーホールネジ3のテーパ状に形成された座面34が、座金部材4の漏斗面46と合致し、ツーホールネジ3の頭部31が座金部材4の円筒部41からほとんど突出しないので、キャップ2の径方向(図3の左右方向)およびナンバープレートPから突出する方向(図3の上下方向)のサイズを抑えることが可能となる。これによって、ナンバープレートPに取り付けたときに装飾締結具1が必要以上に目立つことがなく、ナンバープレートPの美観をより高めることができる。
ツーホールネジ3のテーパ状に形成された座面34が、座金部材4の漏斗面46と合致し、ツーホールネジ3の頭部31が座金部材4の円筒部41からほとんど突出しないので、キャップ2の径方向(図3の左右方向)およびナンバープレートPから突出する方向(図3の上下方向)のサイズを抑えることが可能となる。これによって、ナンバープレートPに取り付けたときに装飾締結具1が必要以上に目立つことがなく、ナンバープレートPの美観をより高めることができる。
フランジ部42によって、ナンバープレートPを傷つけずにキャップ2を取り付けることができるので、錆の発生を抑えることができ、装飾締結具1を取り付けたナンバープレートPの美観を維持することができる。また、スプリングワッシャ5のバネの働きによって、キャップ2の緩みや脱落を防止することができる。
位置決め部43によって、スプリングワッシャ5の径方向へのずれを抑えることができるため、直線上に並ぶキャップ2の側面およびフランジ部42の側面から、スプリングワッシャ5の一部が突出または埋没するようなことがないので、装飾締結具1を取り付けたナンバープレートPの美観をより高めることができる。
座金部材4(フランジ部42)、スプリングワッシャ5およびキャップ2を一体の部材(円筒形状)として見せることができるので、装飾締結具1を取り付けたナンバープレートPの美観をより高めることができる。
溝部47によって、装飾締結具1をナンバープレートPに取り付ける際に、その向きを容易に決めることができる。また、溝部24が溝部47と略一致する向きとなることで、文字等を正面から正しく視認することができる、すなわち、文字等が傾いたり、正逆反対になったりすることがないので、装飾締結具1を取り付けたナンバープレートPの美観をより高めることができる。
キャップ2、ツーホールネジ3、座金部材4およびスプリングワッシャ5を、ステンレス鋼やアルミニウム合金で形成した場合、ステンレス鋼やアルミニウム合金は、独特の光沢を有するので、装飾締結具1を取り付けたナンバープレートPの美観をより高めることができる。また、ステンレス鋼やアルミニウム合金は、比較的さびにくい材料なので、屋外で使用される装飾締結具1の錆の発生を抑制することができ、ナンバープレートPの美観を維持することができる。
また、ツーホールネジ3は、ツーホールネジ締め付け用の専用工具を使用しなければ取り外しができないので、ボルトとしてツーホールネジ3を採用することで、ナンバープレートPの盗難やナンバープレートPに対するいたずらなどを防止することができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は前記した実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記した実施形態では、スプリングワッシャ5として平ワッシャを波形に折り曲げたウェーブワッシャを採用した例を示したが、バネの働きをするワッシャであれば、ウェーブワッシャに限定されるものではない。例えば、C形で2つの端部(切り口)がそれぞれねじれた位置にあるスプリングワッシャを採用してもよい。
前記した実施形態では、位置決め部43は、円筒部41の外周面全周に亘って完全な円形に形成されている(図1参照)が、これに限定されるものではない。例えば、完全な円形の位置決め部に対して1つまたは複数の切欠きが設けられた形状に形成されていてもよい。また、円筒部41の外周面において、120度の間隔をあけて円弧状の位置決め部が互いに離間して3箇所配置される形状や、90度の間隔をあけて円弧状の位置決め部が互いに離間して4箇所配置される形状などに形成されていてもよい。
前記した実施形態では、キャップ2、フランジ部42およびスプリングワッシャ5の外形を円形とした例を示したが、これに限定されず、例えば、多角形や星形などであってもよい。また、キャップ2、フランジ部42およびスプリングワッシャ5の外形は必ずしも全てが合致している必要はない。例えば、キャップ2、フランジ部42およびスプリングワッシャ5の外形を円形とした場合でも、キャップ2およびスプリングワッシャ5の直径を合致させ、フランジ部42の直径をこれらより大きくしてもよい。また、キャップ2およびスプリングワッシャ5の外形を互いに合致する円形とし、フランジ部42の外形を正方形としてもよい。さらに、キャップ2、フランジ部42およびスプリングワッシャ5の外形が全て異なっていてもよい。
前記した実施形態では、溝部47は、座金部材4の上方向を決める目印なので、装飾締結具1を組み立てた(取り付けた)状態における座金部材4の上部に形成されるが、これに限定されるものではない。すなわち、溝部(第1マーク)の形成位置は、ナンバープレート用装飾締結具を取り付けた状態における座金部材の上部に限定されず、例えば、左右や下部などであってもよい。これに対応して、溝部24(第2マーク)の形成位置も適宜変更する。なお、キャップの文字等(装飾)は、第2マークの形成位置を基準にして適宜刻設(形成)される。
前記した実施形態では、溝部47がフランジ部42(支持面42A)の外周に達するように形成されているので、装飾締結具1を組み立てた状態においても外部から溝部47を視認可能(図3参照)となっているが、これに限定されるものではない。すなわち、ナンバープレート用装飾締結具を組み立てた状態では、外部から溝部(第1マーク)が視認できないような構成としてもよい。例えば、溝部(第1マーク)をフランジ部(支持面)の外周に達しない溝(凹部)として形成してもよい。同様に、キャップ2に形成される溝部24(第2マーク)についても、ナンバープレート用装飾締結具を組み立てた状態で外部から視認できないような構成としてもよい。
前記した実施形態では、溝部24(第2マーク)および溝部47(第1マーク)を、キャップ2および座金部材4にそれぞれ1箇所ずつ形成した例を示したが、これに限定されず、それぞれ複数ずつ形成してもよい。なお、マークが複数形成される場合、各マークの配置(形成位置)は特に限定されない。
前記した実施形態では、第1マークおよび第2マークの一例として溝部47,24を採用した例を示したが、第1マークおよび第2マークは目印としての機能を有するものであれば特に限定されるものではない。したがって、第1マークおよび第2マークは、例えば、キャップやフランジ部に工具やインクで引いたラインや、キャップやフランジ部に設けたポンチなどであってもよい。
前記した実施形態では、キャップ2の頂面22に文字等が刻設された例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、予め文字等が刻設されたプレートを、キャップの頂面に接着剤などで貼り付けたり、互い(キャップの頂面とプレートの裏面)に嵌合部を設けて嵌め込んだり、一方に雄ねじ部、他方に雌ねじ部を設けてねじ込んだりしてもよい。また、文字等が印刷されたシールをキャップの頂面に貼り付けてもよい。
前記した実施形態では、キャップ2に形成される装飾の一例として文字等を採用した例を示したが、これに限定されず、例えば、立体的な装飾(立体的な文字等、キャラクター人形など)をキャップの頂面に取り付けてもよい。また、キャップの側面にも、文字等や飾り柄、立体的な装飾などを形成することができる。
なお、キャップに装飾を全く形成しない構成としてもよい。この場合、装飾を形成する際の目印であるキャップの第2マークは形成しなくてもよい。また、前記した実施形態のように、キャップ、フランジ部およびスプリングワッシャを完全な円形として形成する場合(装飾は全く形成しない)には、第2マークに加えて、ナンバープレート取付時の座金部材の向きを示すフランジ部の第1マークも形成しなくてもよい。
前記した実施形態では、キャップ2、ツーホールネジ3、座金部材4およびスプリングワッシャ5が、ステンレス鋼やアルミニウム合金で形成可能であることを示したが、これに限定されるものではない。ステンレス鋼やアルミニウム合金以外の比較的さびにくい材料や、さびにくく、かつ、優れた光沢を有する材料などで形成してもよい。また、キャップ2は樹脂材料などで形成してもよい。さらに、キャップ2、座金部材4およびスプリングワッシャ5は着色してもよい。
前記した実施形態では、ボルトの一例としてツーホールネジ3を採用した例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、プラスドライバーやマイナスドライバー、六角レンチなどの一般的な工具では取り外すことができないボルトであればいずれも好ましいといえる。例えば、三ツ矢穴ネジ、三角穴ネジ、ワンサイドネジなどを採用することができる。なお、本考案は、前記したような一般的な工具で取り外すことができるボルトも当然採用可能である。
1 ナンバープレート用装飾締結具
2 キャップ
3 ツーホールネジ
4 座金部材
5 スプリングワッシャ
21 ねじ穴
24 溝部
31 頭部
33A,33B 締付穴
34 座面
41 円筒部
42 フランジ部
43 位置決め部
45 雄ねじ部
46 漏斗面
47 溝部
51 孔部
P ナンバープレート
2 キャップ
3 ツーホールネジ
4 座金部材
5 スプリングワッシャ
21 ねじ穴
24 溝部
31 頭部
33A,33B 締付穴
34 座面
41 円筒部
42 フランジ部
43 位置決め部
45 雄ねじ部
46 漏斗面
47 溝部
51 孔部
P ナンバープレート
Claims (6)
- 車両のナンバープレートを固定するナンバープレート用装飾締結具であって、
ねじ穴が形成された袋状のキャップと、
頭部の座面がテーパ状に形成されたボルトと、
外周面に前記ねじ穴と螺合する雄ねじ部が形成され、一端側の開口縁に前記座面と合致する漏斗面が形成された円筒部と、当該円筒部の他端側に設けられたフランジ部とを有する座金部材と、
前記キャップと前記座金部材のフランジ部との間に配置されるスプリングワッシャとを備えたことを特徴とするナンバープレート用装飾締結具。 - 前記座金部材は、前記円筒部の外周面に、前記スプリングワッシャの孔部に嵌合して前記スプリングワッシャの径方向の位置を決める位置決め部を有することを特徴とする請求項1に記載のナンバープレート用装飾締結具。
- 前記座金部材のフランジ部と前記スプリングワッシャは、前記キャップの外形に合致する外形を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナンバープレート用装飾締結具。
- 前記座金部材は、前記フランジ部にナンバープレート取付時の前記座金部材の向きを示す第1マークを有し、
前記キャップは、前記ねじ穴と前記雄ねじ部とを螺合させると前記第1マークと略一致する向きに形成された第2マークを有し、当該第2マークと所定の位置関係で装飾が形成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のナンバープレート用装飾締結具。 - 前記キャップ、前記ボルト、前記座金部材および前記スプリングワッシャは、ステンレス鋼またはアルミニウム合金から形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のナンバープレート用装飾締結具。
- 前記ボルトは、頭部に締め付け用の2つの穴を有するツーホールネジであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のナンバープレート用装飾締結具。
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2007
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