JP2019066032A - 固定具用蓋体、及び該固定具用蓋体の着脱工具、並びにそれらの組合せ - Google Patents

固定具用蓋体、及び該固定具用蓋体の着脱工具、並びにそれらの組合せ Download PDF

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晴己 篠▲崎▼
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Abstract

【課題】 固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具につき、該固定具用蓋体が該固定具用着脱工具係合孔から容易に脱落するのを防止することができ、該固定具用蓋体を該固定具に着脱する際に簡便かつ確実にこれを着脱することができ、特にその素材について限定されることなく形成することができるようにする。【解決手段】 固定具用蓋体2は、固定具用着脱工具係合孔1aを閉塞するための物品であって、蓋体本体21と、係止部材22とから構成される。蓋体本体21は、第2の接着面3a1に密接に付着し、またこれに相対する形態の第1の接着面21a1を有する固定具用蓋体の着脱工具係合孔21aと、係止部材取付部21bと、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部21cとを有している。固定具用蓋体の着脱工具3は、その先端に第2の接着面3a1を有する。【選択図】 図16

Description

本発明は、ボルトやビスといった各種の固定具に設けられている該固定具を着脱するためのねじ回しやレンチといった各種の固定具用着脱工具を係合するための固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体、及び該固定具用蓋体を該固定具用着脱工具係合孔に着脱するための該固定具用蓋体の着脱工具、並びにそれらの組合せに関する。
従来、いたずらや盗難等の不正な目的による固定具の取外しを防止すべく、いわゆるいたずら防止用ねじ具が提供されているところであり、例えば自動車のナンバープレートの取付けや看板の取付け等に用いられている。即ち、一般に提供されているねじ具は、そのねじ具用着脱工具係合孔がプラス記号形状の溝やマイナス記号形状の溝であるものが多い。これに対して、上記のようないたずら防止用ねじ具には、その頭部に花びら状の凹部やおにぎり状の凹部といった各種の特殊な形態を備えるねじ具用着脱工具係合孔を設けたものがある。このようないたずら防止用ねじ具を用いることにより、その先端部がプラス記号形状であったりマイナス記号形状であったりするねじ回しのような一般に提供されている形態のねじ具用着脱工具を係合させて、これを回動させることができなくなるため、上記のような不正な目的の下でこれを容易に取り外すことができなくなり、好適である。
しかしながら、上記の従来技術に係るいたずら防止用ねじ具には、次のような問題があった。即ち、上記のような特殊な形態を備えるねじ具用着脱工具係合孔をねじ具の頭部に形成するためには手間や費用が必要になるところ、ねじ具はその用途やその取り付ける場所等に応じて様々な太さ等を有するものが必要とされるため、種々の太さ等を備えるねじ具に対して個別的にそのような特殊な形態を備えるねじ具用着脱工具係合孔を形成するには多大な手間と費用が必要とされるのである。また、そのようなねじ具用着脱工具係合孔に係合させることができるねじ具用着脱工具を個別的に提供するためにも、多大な手間や費用が必要とされるのである。
更に、例えば自動車の登録番号の変更に伴ってナンバープレートを交換する場合や広告主の変更に伴って看板を交換する場合のように、正当な目的の下でいたずら防止用ねじ具を取り外す必要がある場合もある。そのため、特殊な形態を備えるねじ具用着脱工具係合孔に係合させることができる該いたずら防止用ねじ具専用の着脱工具も提供する必要がある。そうすると、該いたずら防止用ねじ具専用の着脱工具が広く提供されるに至ってしまうと、不正な目的による該いたずら防止用ねじ具の取外しを十分に防止することができなくなってしまうのである。そこで、不正な目的による該いたずら防止用ねじ具の取外しを十分に防止するためには、新たな特殊な形態を備えるねじ具用着脱工具係合孔を設けたいたずら防止用ねじ具を提供しなければならず、それと同時に該ねじ具用着脱工具係合孔に係合させることができる新たな形態を備えたねじ具用着脱工具も提供しなければならなくなるのである。
そこで、固定具用着脱工具係合孔を閉塞することによって、固定具用着脱工具が該固定具用着脱工具係合孔に係合されることを防止し、不正な目的により固定具が取り外されることを防止しようとする各種の提案が為されている。例えば、締結後のねじ頭部のドライバー溝に可塑性物質で形成されたねじブロッカーを打ち込むことにより、ドライバー等を挿入することができないようにした防犯用螺子ブロッカー(例えば、下記の特許文献1を参照)や、ボルトとボルトの係合孔に嵌め込まれる嵌め込み材とを具備しており、締結後に該係合孔が該嵌め込み材によって埋められることで、締結専用工具が該係合孔に挿入できない状態とされる盗難防止用ボルトにおいて、該嵌め込み材を該係合孔の内側辺又は内側面によって支持されるキャップ部と、該キャップ部を該係合孔に押し込まれ得る位相に案内するガイド部とを具備する盗難防止用ボルト(例えば、下記の特許文献2を参照)、ねじ具用着脱工具の先端部分を係止させて回転操作させるための四角穴等からなる凹部をねじ頭に形成した各種のねじであって、該凹部の内側壁の一部個所に、該凹部を埋める埋込材の一部が埋込時に座屈した拡張部分又は該凹部を埋める埋込材の側方に付勢された突起のいずれかが入り込んで埋込材の抜け止めを図る凹状の係止部を形成した防犯ネジ及びネジ頭の埋込材及びネジ用防犯座並びに防犯ネジセット(例えば、下記の特許文献3を参照)等が提案されている。
確かに、上記のような固定具ないし該固定具用蓋体によれば、該固定具用着脱工具係合孔を閉塞することにより、固定具用着脱工具を係合させることができなくなるため、不正な目的の下で該固定具を容易に取り外すことができなくなる。また、特に該固定具を屋外で使用する場合には、雨水や塵埃等が該固定具用着脱工具係合孔内に侵入してしまうところ、該箇所を閉塞することにより、該箇所に雨水や塵埃等が侵入するのを防止することができ、好適である。更に、固定具は、その頭部に各種の特殊な形態を備える固定具用着脱工具係合孔を設けることなく、一定の形態からなる固定具用着脱工具係合孔さえ設けておけば、その用途に応じて様々な太さ等を有する固定具に応用することができ、好適である。
しかしながら、上記のように正当な目的により該固定具を取り外す必要がある場合もあるところ、上記の従来技術に係る固定具用蓋体を固定具から取り外そうとしても、該固定具用の蓋体が該固体具用着脱工具係合孔内に固着しているため、該固定具用蓋体を該箇所から抉り出したり、あるいは該固定具において該固体具用着脱工具係合孔が設けられている箇所を切除したりしない限り、該固定具を取り外すことは極めて困難であるという問題があった。
そこで、従来、固体具用着脱工具係合孔に取り付けられても、これを取り外すことができる固定具用の蓋体が提供されている。即ち、多角形孔付きボルトの頭部ソケットに嵌合する胴部と、該胴部の一端に設けられた鍔部と、該胴部の他端に設けられた案内部とを具備しており、該鍔部から該胴部へと所定の深さの工具用孔が開けられているソケットキャップ(例えば、下記の特許文献4を参照)や、支持部と該支持部から突出する複数の突出部とを備え、該複数の突出部同士の間に間隙が形成されており、該支持部及び該突出部がボルトの操作穴に挿入される締結部材用のボルトキャップ(例えば、下記の特許文献5を参照)や、その平面形状によってレンチ挿入穴の底部に嵌着されるミニ螺子と、該ミニ螺子の軸に貫装された弾性材によるリング型断面変形固定具を傘状カバーキャップを備えるマッシュルーム型ボルトに、該ミニ螺子の軸部を螺入することにより、リング型断面変形固定具の上下が圧縮されて円周方向に拡張し、レンチ挿入穴の内壁に密着し、その摩擦力によって該マッシュルーム型ボルトを穴付きボルトのレンチ挿入口に冠着させる棒状レンチ挿入穴冠着カバーキャップ(例えば、下記の特許文献6を参照)、雌ソケットに相補的な外面と、該雌ソケットに該プラグを保持する保持部材とを有するプラグと、第2の工具によって係合されるように構成された少なくとも1つの除去部とからなり、該第2の工具と該プラグとの係合により、該第2の工具によって該プラグに加えられた力が、該保持部材の作用に抗して該プラグを該雌ソケットから引き抜くことができ、第2の工具及び除去部分は相補的なモールステーパーを有しており、該保持部材は磁石であってもよい安全装置(例えば、下記の特許文献7を参照)等が提案されている。
上記のような固定具用蓋体によれば、該固定具用蓋体に設けられている固定具用蓋体の着脱工具挿入孔内に棒状の部材といった該固定具用の蓋体を該固定具に着脱するための固定具用蓋体の着脱工具を挿入することによって、該固定具用蓋体を該固体具用着脱工具係合孔内から取り外すことができるため、上記のような正当な目的があれば必要に応じて固定具を取り外すことができる(例えば、特許文献4ないし6を参照。)。
また、固定具がいかなる太さ等を有していたとしても、特定の大きさ等を有する該固定具用蓋体を利用するならば、1種類の該固定具用蓋体の着脱工具のみでその着脱を行うことができる。そうすると、種々の太さ等を備える固定具に当該固定具に専用の着脱工具係合孔を形成するための多大な手間や費用、及び当該固定具専用着脱工具係合孔に係合させることができる固定具用着脱工具を個別的に提供するための多大な手間や費用を節約することができるのである。
意登1190431号公報 特開2014−159863号公報 特開2003−90322号公報 実開昭56−173215号公報 特開2017−89805号公報 特開2010−175068号公報 国際公開第2017/033158号
しかしながら、まず、上記の従来技術に係る固定具用蓋体は、これを固定具用蓋体着脱工具係合孔に取り付けても、該固定具用蓋体が単に固定具用蓋体着脱工具係合孔内に嵌り込んでいるだけであると、例えば、固定具が衝撃を受けたり、固定具の向きを変えたりした場合には、これが容易に脱落してしまうことがあった(例えば、上記の特許文献4を参照)。
そこで、本発明の解決しようとする第1の課題は、固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体につき、該固定具用着脱工具係合孔に取り付けた該固定具用蓋体が該箇所から容易に脱落するのを防止することができる固定具用蓋体を提供することにある。
また、上記の従来技術に係る固定具用蓋体は、特にこれを該固定具に着脱する際に、該固定具用蓋体の着脱工具が該固定具用蓋体着脱工具挿入孔内で滑ってしまう等して、簡便かつ確実にこれを着脱することができないという問題があった(例えば、上記の特許文献4を参照)。
そこで、本発明の解決しようとする第2の課題は、固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具につき、該固定具用蓋体を該固定具に着脱する際に、簡便かつ確実にこれを着脱することができる固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具を提供することにある。
そして、該固定具用蓋体ないし該固定具用蓋体の着脱工具を磁気を帯びた材料によって形成等すれば、これらがお互いに引き合うため、比較的容易に該固定具用の蓋体を該固定具に着脱することができる(例えば、上記の特許文献7を参照)。しかしながら、該固定具を用いる場所等によっては、磁気を帯びない素材によってこれらを形成しなければならない場合もあるところ、そのような場合には、上記のような効果を発揮することができない。
そこで、本発明の解決しようとする第3の課題は、固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具につき、特にその素材について限定されることなく形成することができる固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために提案されたものであり、以下の構成を有するものである。以下では、本発明の構成を理解するのを補助するため、本願に添付した図面に表示した番号及び符号をあわせて記載する。
請求項1に係る固定具用蓋体(2)は、固定具(1)に設けられている固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞するための物品であって、蓋体本体(21)と、係止部材(22)とから構成される。
蓋体本体(21)は、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)と、係止部材取付部(21b)と、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)とを有している。固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用蓋体(2)を着脱する際に固定具用蓋体の着脱工具(3)における挿入部(3a)を挿入してこれを係合させるための孔部であって、挿入部(3a)を回転させながら挿入し得る形態である。固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)は、その内部に第1の接着面(21a1)を有しており、第1の接着面(21a1)は、固定具用蓋体の着脱工具(3)に設けられている第2の接着面(3a1)に密接に付着する箇所であって、第2の接着面(3a1)に相対する形態である。第1の接着面(21a1)は、蓋体本体(21)の垂直中心線に対して固定具用蓋体の着脱工具(3)を挿入する側から反対側へと傾斜する傾斜面になっている。固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉鎖するための箇所であり、蓋体本体(21)の外面上に設けられている。
係止部材(22)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)の平滑な内周面に対して弾力をもって接触することにより、固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に係止するための部材であって、弾力性のある部材によって形成されており、係止部材取付部(21b)に取り付けられている。
請求項2に係る固定具用蓋体(2)は、請求項1に記載した固定具用蓋体(2)であって、蓋体本体(21)が、その全体的な形態を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に完全に収容し得る形態に形成されている。
請求項3に係る固定具用蓋体(2)は、請求項1又は2に記載した固定具用蓋体(2)であって、第1の接着面(21a1)を蓋体本体(21)の垂直中心線に対して固定具用蓋体の着脱工具(3)を挿入する側から反対側へと6度までの角度をもって傾斜する傾斜面にする。
請求項4に係る固定具用蓋体(2)は、請求項1から3までの何れかに記載した固定具用蓋体(2)であって、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)の外周形態を固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周形態に適合する形態とする。
請求項5に係る固定具用蓋体(2)は、請求項1から4までの何れかに記載した固定具用蓋体(2)であって、平面視したときに、係止部材(22)が、少なくともその外周面の一部を固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)から係止部材(22)の外方へとはみ出すようにして、係止部材取付部(21b)に取り付けられている。
請求項6に係る固定具用蓋体(2)は、請求項1から5までの何れかに記載した固定具用蓋体(2)であって、係止部材(22)がオーリングである。
請求項7に係る固定具用蓋体(2)は、請求項6に記載した固定具用蓋体(2)であって、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)を平面視二面幅を有する多角形状に形成するとともに、係止部材(22)は固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)の二面幅に2ミリメートル未満の長さを加えた長さを有する直径を備える。
請求項8に係る固定具用蓋体の着脱工具(3)は、請求項1から7までの何れかに記載した固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(21a)に着脱するための物品であり、その先端には固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)内に挿入するための挿入部(3a)を有する物品である。挿入部(3a)は、第2の接着面(3a1)を有している。第2の接着面(3a1)は、固定具用蓋体(2)に設けられている第1の接着面(21a2)に付着する部位であって、第1の接着面(21a2)に相対する形態である。
請求項9に係る固定具用蓋体の着脱工具(3)は、請求項8に記載した固定具用蓋体の着脱工具(3)であって、持ち手(3e)が備えられている。
請求項10に係る固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具との組合せは、請求項1から7までのいずれかに記載した固定具用蓋体と請求項8又は9のいずれかに記載した固定具用蓋体の着脱工具とからなる固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具の組合せである。
本発明に係る固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具は、上記の通りの構成であるから、以下のような効果を奏することができる。
まず、本発明に係る固定具用蓋体(2)によれば、固定具用蓋体(2)によって固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞することにより、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用着脱工具を係合させることができなくなるため、不正な目的の下で固定具(1)を容易に取り外すことができなくなる。また、特に固定具(1)を屋外で使用する場合にあっても、該箇所が閉塞されていることにより、該箇所に雨水や塵埃等が侵入するのを防止することができ、好適である。また、固定具(1)は、その頭部に各種の特殊な形態を備える固定具用着脱工具係合孔(1a)を設けることなく、固定具用蓋体(2)の形状及び大きさに適合する一定の形態からなる固定具用着脱工具係合孔(1a)さえ設けておけば、その用途に応じて様々な太さ等を有する固定具(1)に応用することができ、好適である。
そして、弾力性のある部材によって形成されている係止部材(22)が、固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周面に対して弾力をもって接触しているため、固定具用着脱工具係合孔(1a)内から容易に脱落するのを防止することができる。そうすると、請求項1に記載した固定具用蓋体(2)によれば、固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体につき、該固定具用着脱工具係合孔に取り付けた該固定具用蓋体が該箇所から容易に脱落するのを防止することができる固定具用蓋体を提供するという本発明の解決しようとする第1の課題を解決することができる。
使用者が固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に挿入部(3a)を回転させながら挿入すると、係止部材(22)によって固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に係止する係止力よりも、固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)から引き離す力の方が大きくなるため、固体具用着脱工具係合孔(1a)内から固定具用蓋体(2)を引き出して、これを取り外すことができる。そうすると、使用者は、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用着脱工具を係合させ、固定具(1)を回転させることにより、固定対象物(A)からねじ部(1b)を螺脱させ、固定対象物(A)から固定具(1)を取り外すことができる。よって、固定具(1)を取り外す正当な目的があれば、必要に応じてこれを取り外すことができる。
ここで、使用者は、固定具(1)に固定具用蓋体(2)を着脱する際、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に固定具用蓋体の着脱工具(3)の挿入部(3a)を挿入して、固定具用着脱工具係合孔(1a)に押し入れたり、あるいはそこから引き出すだけで、簡便かつ確実にこれを着脱することができる。そうすると、本発明に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)によれば、固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具につき、該固定具用蓋体を該固定具に着脱する際に、簡便かつ確実にこれを着脱することができる固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具を提供するという本発明の解決しようとする第2の課題を解決することができる。
また、固定具(1)に固定具用蓋体(2)を簡便かつ確実に着脱することを目的として、固定具用蓋体(2)ないし固定具用蓋体の着脱工具(3)について磁気を帯びた材料等によって形成する必要はなく、特にその素材について限定されることなく、これらを形成することができる。そうすると、本発明に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)によれば、固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具につき、特にその素材について限定されることなく形成することができる固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具を提供するという本発明の解決しようとする第3の課題を解決することができる。
更に、固定具(1)がいかなる太さ等を有していたとしても、特定の大きさ等を有する固定具用蓋体(2)を利用するならば、1種類の固定具用蓋体の着脱工具(3)のみでその着脱を行うことができる。そうすると、種々の太さ等を備える固定具(1)にそれ専用の固定具用着脱工具係合孔を形成するための多大な手間や費用、及び当該固定具専用着脱工具係合孔に係合させることができる固定具用着脱工具を個別的に提供するための多大な手間や費用を節約することができるのである。
本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体を示した背面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体を示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体を示した縦断面図である。 本発明の第1実施形態の別の実施態様に係る固定具用蓋体を示した縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体を示した正面図である。 本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体を示した縦断面図である。 本発明の第2実施形態の別の実施態様に係る固定具用蓋体を示した縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体の着脱工具を示した断面図である。 本発明の第1実施形態の別の実施態様に係る固定具用蓋体の着脱工具を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体の着脱工具を示した断面図である。 本発明の第2実施形態の別の実施態様に係る固定具用蓋体の着脱工具を示した断面図である。 本発明の一実施形態に係る固定具用蓋体を本発明の一実施形態に係る固定具用蓋体の着脱工具を用いて固定具に着脱する状態を示した一部断面図である。 本発明の一実施形態に係る固定具用蓋体を固定具に取り付けた状態を示した一部断面図である。
固定具(1)は、図16及び17に図示するように、例えば、自動車のナンバープレートの取付けでいえば、自動車とナンバープレートといった固定対象物(A)を固定するための物品であり、固定具(1)としては各種のねじ具を用いることができる。固定具(1)は、それがねじ具である場合には、固定具用着脱工具係合孔(1a)及びねじ部(1b)を有している。固定具用着脱工具係合孔(1a)は、ねじ回しやレンチといった各種の固定具用着脱工具の先端部を挿入して係合するための孔部であって、具体的には固定具(1)の上部に穿設されている。また、ねじ部(1b)は、固定対象物(A)に螺着するための箇所であって、固定具(1)における下部の外周面に設けられている。
以下、添付図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体(2)の構造について説明する。
固定具用蓋体(2)は、図1ないし7に図示するように、固定具(1)に設けられている固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞するための物品であって、図示するように、蓋体本体(21)と、係止部材(22)とから構成される。
蓋体本体(21)は、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)と、係止部材取付部(21b)と、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)とを有している。尚、蓋体本体(21)は、不正な目的の下で固定具用着脱工具等を用いて容易に破壊されることを防止すべく、金属等の丈夫な素材によって形成するのが好適である。また、図では、蓋体本体(21)は一体的に形成されているが、これを形成する各部位を個別的に形成した上で、これらを結合することによって形成することも可能である。
固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用蓋体(2)を着脱する際に固定具用蓋体の着脱工具(3)における挿入部(3a)を挿入してこれを係合させるための孔部であって、挿入部(3a)を回転させながら挿入し得る形態である。具体的には、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)は、縦断面視したときに、固定具用蓋体(2)の上部かつ平面視中央部に穿設された有底の孔部であって、平面視正円状の孔部として形成することができる。そして、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)は、第1の接着面(21a1)をその内部に有している。
第1の接着面(21a1)は、固定具用蓋体の着脱工具(3)に設けられている第2の接着面(3a1)に密接に付着する箇所である。第1の接着面(21a1)は、第2の接着面(3a1)に相対する形態であって、蓋体本体(21)の垂直中心線に対して固定具用蓋体の着脱工具(3)を挿入する側から反対側へと傾斜する傾斜面になっている。図6及び7に図示するように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)の内周側面が第1の接着面(21a1)になっている。
ここで、本発明の発明者の得た知見によれば、第1の接着面(21a1)は、図6に図示するように、蓋体本体(21)の垂直中心線に対して、固定具用蓋体の着脱工具(3)を挿入する側から反対側へと6度までの角度、特に好ましくは4度の角度をもって傾斜する傾斜面にするとともに、後述する第2の接着面(3a1)を第1の接着面(21a1)に相対する形態に形成することにより、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に挿入部(3a)を回転させながら挿入した際に、係止部材(22)によって固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に係止する係止力よりも、固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)から引き離す力の方が大きくなるため、固定具(1)から固定具用蓋体(2)を簡便かつ確実に取り外すことができる。
係止部材取付部(21b)は、蓋体本体(21)に係止部材(22)を取り付けるための箇所であり、蓋体本体(21)の外面上に設けられている。例えば、後述するように係止部材(22)としてオーリングを用いる場合には、図6及び7に図示するように、蓋体本体(21)の外周面上を一周するようにして溝部を設けることにより、係止部材取付部(21b)とすることができる。
固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉鎖するための箇所であり、蓋体本体(21)の外面上に設けられている。固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)は、具体的には、係止部材取付部(21b)の上側に、鍔状に設けられている。後述するように、蓋体本体(21)の全体的な形態を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に完全に収容し得る形態にする際は、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)の外周形態を固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周形態に適合する形態にするのが好適である。例えば、図示するように、固定具用着脱工具係合孔(1a)が平面視正六角形状である場合には、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)も、その外周形態を適合させて、平面視六角形状に形成するのである。もっとも、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)の形態は、固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周形態に適合させて様々な形状にすることができる。例えば、固定具用着脱工具係合孔(1a)が平面視おにぎり形である場合には、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)も、その外周形態を適合させて、平面視おにぎり形状に形成することができる。固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)をこのような形態にすることで、その外周面と固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周面との間に固定具用着脱工具を挿入して、蓋体本体(21)を固定具用着脱工具係合孔(1a)から抉り出すのを防止することができる。
ところで、固定具用蓋体(2)を用いて固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞する際に、これが突出していると、固定具用蓋体(2)にペンチ等の各種の固定具用着脱工具を係合されてしまい、固定具用蓋体(2)を取り外されてしまうおそれがある。また、固定具用蓋体(2)に人や物が引っ掛かってしまうおそれがあるとともに、美観性を損なうおそれもある。
そこで、蓋体本体(21)は、図17に図示するように、その全体的な形態を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に完全に収容し得る形態にするのが好適である。蓋体本体(21)をこのような形態にすることによって、固定具用蓋体(2)を用いて固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞する際に、これが突出するのを防止することができる。よって、蓋体本体(21)の上部は、図示するように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)の周縁部を平面状に形成するとともに、係止部材取付部(21b)に向って下方に傾斜するように傾斜面状に形成するのが好適である。そうすると、固定具用蓋体(2)に固定具用着脱工具を係合されてしまい、固定具用蓋体(2)を取り外されてしまうおそれを低減することができる。それと同時に、固定具用蓋体(2)に人や物が引っ掛かってしまうおそれを低減することができるとともに、美観性を向上させることもでき、好適である。
また、蓋体本体(21)の下部は、図示するように、係止部材取付部(21b)から下方に向って窄んでいくような形状にすると、固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞する際に、その内部に収容し易くなり、好適である。
係止部材(22)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周面に対して弾力をもって接触することにより、固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に係止するための部材であって、例えば各種のゴム材等の弾力性のある部材によって形成することができる。特に、本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体(2)の係止部材(22)は、固定具用着脱工具係合孔(1a)の平滑な内周面に対して弾力をもって接触するものである。上記のように、蓋体本体(21)の全体的な形態を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に完全に収容し得る形態にする場合には、係止部材(22)は、平面視したときに、少なくともその外周面の一部が固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)から係止部材(22)の外方へとはみ出すようにして係止部材取付部(21b)に取り付けると、係止部材(22)が固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周面に対して確実に接触するようになる。
具体的には、図示するように、係止部材(22)としては、例えばオーリングを用いることができ、固定具用着脱工具係合孔嵌合部(21c)が平面視六角形状である場合には、平面視したときに、その各辺から該オーリングの外周面が外方へとはみ出るようにして、係止部材取付部(21b)にこれを掛け回して取り付けることができる。オーリングは、安価で大量に供給されており、その種類も豊富であるから、係止部材(22)として用いるのに好適である。
ここで、本発明の発明者の得た知見によれば、図示するように、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)を平面視正六角形状といった二面幅を有する多角形状とした場合であって、係止部材(22)としてオーリングを用いる場合には、係止部材(22)の直径を固定具用着脱工具係合孔閉鎖部(21c)の二面幅に、2ミリメートル未満の長さ、特に好ましくは0.5ミリメートルの長さを加えた長さにすると、係止部材(22)によって固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に十分に係止することができるとともに、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に挿入部(3a)を回転させながら挿入した際に、係止部材(22)によって固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に係止する係止力よりも、固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)から引き離す力の方が大きくなるため、固定具(1)から固定具用蓋体(2)を簡便かつ確実に取り外すことができる。
以上が、本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体(2)の構造についての説明である。次に、固定具用蓋体(2)を着脱するための本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体の着脱工具(3)の構造について添付図面に基づいて説明する。
固定具用蓋体の着脱工具(3)は、図12及び13に図示するように、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用蓋体(2)を着脱するための物品であり、その先端には固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)内に挿入するための挿入部(3a)を有する物品である。
挿入部(3a)は、第2の接着面(3a1)を有している。第2の接着面(3a1)は、固定具用蓋体(2)に設けられている第1の接着面(21a2)に付着する部位であって、第1の接着面(21a2)に相対する形態である。即ち、第1の接着面(21a1)が蓋体本体(21)の垂直中心線に対して並行である場合には、図12に図示するように、第2の接着面(3a1)も挿入部(3a)の垂直中心線に対して平行なものとし、第1の接着面(21a1)が固定具用蓋体(2)の垂直中心線に対して上方から下方へと窄んでいく6度までの角度を付ける場合には、図13に図示するように、挿入部(3a)の垂直中心線に対して上方から下方へと膨らんでいく6度までの角度を付ける。上記のように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)の内周側面を第1の接着面(21a1)とする場合には、挿入部(3a)の外周側面を第2の接着面(3a1)とする。
首部(3b)は、図12及び13に図示するように、挿入部(3a)と胴部(3c)とを連結するための部位である。首部(3b)は、挿入部(3a)に向かって窄んでいく形状にすると、固定具用蓋体の着脱工具(3)を用いて固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)に着脱する際に、使用者が該箇所を視認し易くなって、好適である。
ところで、固定具(1)が小さい物品であると、必然的に固定具用蓋体(2)も小さい物品とならざるを得ないところ、このような場合には挿入部(3a)も必然的に小さい部位にならざるを得ず、固定具用蓋体の着脱工具(3)も小さい物品であると、使用者が固定具用着脱工具係合孔(1a)に対する固定具用蓋体(2)の着脱を行い辛いという問題がある。
そこで、固定具用蓋体の着脱工具(3)には、持ち手(3e)を備えるのが好適である。例えば、胴部(3c)には、図12ないし15に図示するように、持ち手取付部(3d)を設け、持ち手(3e)を取り付けておくと、使用者が固定具用着脱工具係合孔(1a)に対する固定具用蓋体(2)の着脱を行い易くなり、好適である。具体的には、持ち手取付部(3d)として貫通孔を穿設しておき、持ち手(3e)としてリング状の物品を用いて、持ち手取付部(3d)に持ち手(3e)を挿通して取り付けることができる。あるいは、胴部(3c)の後端を延設したり、あるいは延設した後端に膨出部を形成したりして、該箇所を持ち手(3e)にすることも可能である。
以上が、本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)の構造についての説明である。次に、本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)の構造について説明する。尚、本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)は、下記の事項以外、前記の第1実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)と同一である。
固定具用蓋体(2)は、図8ないし11に図示するように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)の内部には、嵌合凸部(21a2)を備えている。固定具用蓋体(2)は、嵌合凸部(21a2)を備えていると、単純に固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に棒状の部材を挿入して取り外されることを防止することができ、好適である。嵌合凸部(21a2)は、固定具用蓋体の着脱工具(3)に設けられている嵌合凹部(3a2)に嵌合する箇所であって、嵌合凹部(3a2)の内周面に適合する外周面を有しており、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)の底面から上方に延びている。ここで、嵌合凸部(21a2)を設ける場合には、図10に図示するように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)の内周側面を第1の接着面(21a1)としてもよいが、図11に図示するように、嵌合凸部(21a2)の外周側面を第1の接着面(21a1)としてもよい。また、嵌合凸部(21a2)は、その頭部を面取りしたり丸味を帯びさせたりすると、嵌合凹部(3a2)に嵌合させ易くなり、好適である。尚、嵌合凸部(21a2)は、図示するように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)から突出しない高さにすると、ペンチ等を用いてその先端部を切除されるのを防止することができ、好適である。
上記のように、固定具用蓋体(2)に嵌合凸部(21a2)を設ける場合には、固定具用蓋体の着脱工具(3)は、図14及び15に図示するように、挿入部(3a)に嵌合凹部(3a2)を設ける。嵌合凹部(3a2)は、固定具用蓋体(2)に設けられている嵌合凸部(21a2)に嵌合する部位である。また、嵌合凸部(21a2)の外周側面を第1の接着面(21a1)とした場合には、挿入部(3a)の外周側面ではなく、図15に図示するように、嵌合凹部(3a2)の内周側面を第2の接着面(3a1)とすることができる。
以上が、本発明の具体的な実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)の構造についての説明である。次に、本発明の具体的な実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)の使用態様について添付図面に基づいて説明する。図では、本発明の第2実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)の使用態様について図示しているが、本発明の第1実施形態に係る固定具用蓋体(2)及び固定具用蓋体の着脱工具(3)の使用態様についても、同様である。
まず、使用者は、図16に図示するように、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用着脱工具を係合させ、固定具(1)を回転させることにより、固定対象物(A)にねじ部(1b)を螺着させ、固定対象物(A)に固定具(1)を取り付ける。
次に、使用者は、図16に図示するように、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に固定具用蓋体の着脱工具(3)の挿入部(3a)を挿入して、固定具用着脱工具係合孔(1a)内へと固定具用蓋体(2)を押し入れて、これを取り付ける。
そうすると、図17に図示するように、固定具用蓋体(2)が固定具用着脱工具係合孔(1a)を閉塞することにより、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用着脱工具を係合させることができなくなるため、不正な目的の下で固定具(1)を容易に取り外すことができなくなる。また、特に固定具(1)を屋外で使用する場合にあっても、該箇所が閉塞されていることにより、該箇所に雨水や塵埃等が侵入するのを防止することができ、好適である。また、固定具(1)は、その頭部に各種の特殊な形態を備える固定具用着脱工具係合孔(1a)を設けることなく、固定具用蓋体(2)の形状及び大きさに適合する一定の形態からなる固定具用着脱工具係合孔(1a)さえ設けておけば、その用途に応じて様々な太さ等を有する固定具(1)に応用することができ、好適である。そして、弾力性のある部材によって形成されている係止部材(22)が、固定具用着脱工具係合孔(1a)の内周面に対して弾力をもって接触しているため、固定具用着脱工具係合孔(1a)内から容易に脱落するのを防止することができる。
図16に図示するように、使用者が固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に挿入部(3a)を回転させながら挿入すると、係止部材(22)によって固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)内に係止する係止力よりも、固定具用蓋体(2)を固定具用着脱工具係合孔(1a)から引き離す力の方が大きくなるため、固体具用着脱工具係合孔(1a)内から固定具用蓋体(2)を引き出して、これを取り外すことができる。そうすると、使用者は、固定具用着脱工具係合孔(1a)に固定具用着脱工具を係合させ、固定具(1)を回転させることにより、固定対象物(A)からねじ部(1b)を螺脱させ、固定対象物(A)から固定具(1)を取り外すことができる。よって、固定具(1)を取り外す正当な目的があれば、必要に応じてこれを取り外すことができる。
ここで、使用者は、固定具(1)に固定具用蓋体(2)を着脱する際、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔(21a)に固定具用蓋体の着脱工具(3)の挿入部(3a)を挿入して、固定具用着脱工具係合孔(1a)に押し入れたり、あるいはそこから引き出すだけで、簡便かつ確実にこれを着脱することができる。また、固定具(1)に固定具用蓋体(2)を簡便かつ確実に着脱することを目的として、固定具用蓋体(2)ないし固定具用蓋体の着脱工具(3)について磁気を帯びた材料等によって形成する必要はなく、特にその素材について限定されることなく、これらを形成することができる。
また、固定具(1)がいかなる太さ等を有していたとしても、特定の大きさ等を有する固定具用蓋体(2)を利用するならば、1種類の固定具用蓋体の着脱工具(3)のみでその着脱を行うことができる。そうすると、種々の太さ等を備える固定具(1)にそれ専用の固定具用着脱工具係合孔(1a)を形成するための多大な手間や費用、及び当該固定具専用着脱工具係合孔(1a)に係合させることができる固定具用着脱工具を個別的に提供するための多大な手間や費用を節約することができるのである。
1 固定具
1a 固定具用着脱工具係合孔
1b ねじ部
2 固定具用蓋体
21 蓋体本体
21a 固定具用蓋体の着脱工具挿入孔
21a1 第1の接着面
21a2 嵌合凸部
21b 係止部材取付部
21c 固定具用着脱工具係合孔閉鎖部
22 係止部材
3 固定具用蓋体の着脱工具
3a 挿入部
3a1 第2の接着面
3a2 嵌合凹部
3b 首部
3c 胴部
3d 持ち手取付部
3e 持ち手
A 固定対象物

Claims (10)

  1. 固定具に設けられている固定具用着脱工具係合孔を閉塞するための固定具用蓋体であって、蓋体本体と、係止部材とから構成されており、該蓋体本体は、固定具用蓋体の着脱工具挿入孔と、係止部材取付部と、固定具用着脱工具係合孔閉鎖部とを有しており、該固定具用蓋体の着脱工具挿入孔は、該固定具用着脱工具係合孔に該固定具用蓋体を着脱する際に固定具用蓋体の着脱工具における挿入部を挿入してこれを係合させるための孔部であって、該挿入部を回転させながら挿入し得る形態であり、該固定具用蓋体の着脱工具挿入孔は、その内部に第1の接着面を有しており、該第1の接着面は、該固定具用蓋体の着脱工具に設けられている第2の接着面に密接に付着する箇所であって、該第2の接着面に相対する形態であり、該蓋体本体の垂直中心線に対して該固定具用蓋体の着脱工具を挿入する側から反対側へと傾斜する傾斜面になっており、該固定具用着脱工具係合孔閉鎖部は、該固定具用着脱工具係合孔を閉鎖するための箇所であって、該蓋体本体の外面上に設けられており、該係止部材は、該固定具用着脱工具係合孔の平滑な内周面に対して弾力をもって接触することにより、該固定具用蓋体を該固定具用着脱工具係合孔内に係止するための部材であって、弾力性のある部材によって形成されており、該係止部材取付部に取り付けられていることを特徴とする固定具用蓋体。
  2. 請求項1に記載した固定具用蓋体であって、前記蓋体本体が、その全体的な形態を前記固定具用着脱工具係合孔内に完全に収容し得る形態に形成されていることを特徴とする固定具用蓋体。
  3. 請求項1又は2に記載した固定具用蓋体であって、前記第1の接着面につき、前記蓋体本体の垂直中心線に対して、前記固定具用蓋体の着脱工具を挿入する側から反対側へと6度までの角度をもって傾斜する傾斜面にすることを特徴とする固定具用蓋体。
  4. 請求項1から3までの何れかに記載した固定具用蓋体であって、前記固定具用着脱工具係合孔閉鎖部の外周形態を前記固定具用着脱工具係合孔の内周形態に適合する形態とすることを特徴とする固定具用蓋体。
  5. 請求項1から4までの何れかに記載した固定具用蓋体であって、平面視したときに、前記係止部材が、少なくともその外周面の一部を前記固定具用着脱工具係合孔閉鎖部から該係止部材の外方へとはみ出すようにして、前記係止部材取付部に取り付けられていることを特徴とする固定具用蓋体。
  6. 請求項1から5までの何れかに記載した固定具用蓋体であって、前記係止部材がオーリングであることを特徴とする固定具用蓋体。
  7. 請求項6に記載した固定具用蓋体であって、前記固定具用着脱工具係合孔閉鎖部を平面視二面幅を有する多角形状に形成するとともに、前記係止部材は固定具用着脱工具係合孔閉鎖部の二面幅に2ミリメートル未満の長さを加えた長さを有する直径を備えることを特徴とする固定具用蓋体。
  8. 請求項1から7までの何れかに記載した固定具用蓋体を前記固定具用着脱工具係合孔に着脱するための物品であって、その先端には前記固定具用蓋体の着脱工具挿入孔内に挿入するための挿入部を有する物品であり、該挿入部は、第2の接着面を有しており、該第2の接着面は、前記固定具用蓋体に設けられている前記第1の接着面に付着する部位であって、該第1の接着面に相対する形態であることを特徴とする固定具用蓋体の着脱工具。
  9. 請求項8に記載した固定具用蓋体の着脱工具であって、持ち手が備えられていることを特徴とする固定具用蓋体の着脱工具。
  10. 請求項1から7までの何れかに記載した固定具用蓋体と請求項8又は9までの何れかに記載した固定具用蓋体の着脱工具とからなる固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具の組合せであることを特徴とする固定具用蓋体及び該固定具用蓋体の着脱工具の組合せ。
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