JP2011163378A - 木ネジとその頭部に取り付けられるキャップとの組合せ体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
帽子、衣類掛け等の壁取付部品として利用でき、ドライバ無しで容易に壁に取り付けることができ、ネジの長さ、太さも自由に選択することができるキャップとネジの組合せ体を提供する。
【解決手段】キャップ(1)とネジ(30)とから組合せ体(C)を構成し、キャップ(1)を回すとネジを締めつけることができる。キャップ(1)を、コア体(2)とキャップ体(3)とから構成する。コア体(2)の外周面(5)には雄ネジ(6)を、キャップ体(3)の内周面(14)には雌ネジ(15)を形成する。コア体(2)にはネジ挿通孔(9)を明け、キャップ体(3)にはドライバの先端形状を呈する係合部(18)を設ける。ネジ(30)をネジ挿通孔(9)に挿入して、キャップ体(3)をコア体(2)に螺合させると、係合部(18)がネジ(30)の十字穴(32)に係合し、組合せ体(C)が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネジとキャップとの組合せ体に関するものであり、より詳しくは、組み合わされた状態になっていると、ドライバレスで壁、天井等にネジを取り付けることができ、そして取り外しもできるようになっている、ネジとその頭部に取り付けられるキャップとの組合せ体に関するものである。
賞状、資格証、卒業証書等が入れられた額縁を壁に飾る場合、額縁の紐を掛けるフックを壁に取り付ける。また、額縁を載せることができるような適当な段部が壁に設けられていない場合には、額縁を支持する支持具も取り付ける必要がある。壁にホワイトボードを固定したり、カレンダーを吊り下げる場合には、所定の固定具やフックを壁に取り付ける必要があるし、帽子を掛ける帽子掛けを壁に取り付ける場合もある。このようなフック、支持具、固定具、帽子掛け等の壁取付部品は、木ネジによって壁に固定出来るようになっている。例えば、フック、帽子掛け等の壁取付部品には木ネジを挿入する孔が明けられており、木ネジを孔に通して、ドライバによって木ネジを締めつけると、壁取付部品は壁に取り付けることができる。もしくは、壁取付部品には木ネジが埋め込まれてネジ部だけが外部に露出しているタイプもある。このようなタイプの壁取付部品は手で回転させて壁に取り付けることができる。前者のタイプをネジ無し型、後者のタイプをネジ一体型と分類することもできる。
実開平6−82419号公報
本発明と直接関係はないが、特許文献1には壁に取り付けることができる、十字穴付フックネジが記載されている。十字穴付フックネジは、物を吊り下げることができるフック部と、フック部に連続して設けられているネジ部とから構成され、フック部の頂部に十字穴が設けられている。特許文献1に記載の十字穴付フックネジは、プラスドライバを十字穴に係合させて回転することもできるし、フック部を手で持って回転することもでき、いずれの方法によって回転しても壁に取り付けることができる。このような十字穴付フックネジもネジ一体型の壁取付部品に分類することができる。
壁取付部品は、前記した以外にも色々な種類が用意され、色々な大きさのもの、色々なデザインのものが提供されているので、用途および好みに応じて適宜選択することができる。そして、このような壁取付部品はインテリアを構成することになるので、美観を損なわないように配慮されている。例えば、ネジ無し型の壁取付部品の場合、壁取付部品と同じ色調の専用の木ネジが付属品として提供されている。従って、壁に取り付けられると壁取付部品と木ネジの頭部が同じ色調で統一されることになるので、美観に優れている。
ところで、壁取付部品を壁に取り付けるとき、取り付けに適した場所がある。すなわち、壁にはその裏側、つまり背部に木材からなる複数の桟が格子状に設けられており、このような桟がある位置に壁取付部品を取り付けるようにする。そうすると、木ネジを桟に締めつけることができるので、壁取付部品をしっかりと固定することができる。また、壁に梁が露出している場合には、梁も取り付けに適した部分である。さらには、柱を傷つけることにはなるが、しっかりと取り付けることが可能であるので、柱も取付に適した部分ということができる。
上記したような従来のフック、支持具、固定具等の壁取付部品も、色々な種類や大きさ、色々なデザインのものが提供されているので、用途や好みに応じて適当なものを選択して壁に取り付けることができる。しかしながら、解決すべき課題も見受けられる。例えば、ネジ無し型の壁取付部品の場合、壁に取り付けるときや取り外すとき、格別にドライバが必要になる。一人暮らしの場合や住人が女性だけの場合、ドライバを所有していなかったり、ドライバの保管場所が分からなくなっていることもある。そうすると、格別にドライバを購入しないと壁取付部品を壁に取り付けることができない。また、ドライバの使用に慣れてない作業者、あるいは非力な作業者の場合、ドライバをネジ山に十分に係合させないでネジを締めつけてしまって、ネジ山が潰れてしまうことがある。従って、格別にドライバによって取り付ける必要があるネジ無し型の壁取付部品は使い勝手に問題がある。
ネジ一体型にも問題が認められる。ネジ一体型の壁取付部品について、フックを例として説明すると、フックをしっかりと取り付けるためには、ネジ部を完全に壁に締めつける必要がある。しかしながら、ネジ部が完全に締めつけられたときに、フックの向きが必ずしも適切な向きになっているとは限らない。フックの向きを適切な向きにするには、ネジ部を弛めなければならない場合もあり、取付が不十分になる可能性がある。つまり、取付位置を最適にすると、必ずしも十分な取付強度が得られないという問題がある。
ネジ無し型とネジ一体型に共通の問題も見受けられ、取付場所に合った最適な木ネジを適宜選択できないという問題がある。前記したように、木ネジは壁の背部に桟がある場所に締めつけると、木ネジが桟に食い込むので好ましい。しかしながら壁板の板厚が厚い場合、通常の長さの木ネジでは桟に十分に締めつけることができない。そうすると、壁取付部品をしっかりと固定することができない。また、露出している梁や柱に木ネジを締めつける場合、このような部材は比較的固いことが多いので、通常よりも短く細いネジでも十分に締めつけることができる。このような部材に、通常の長さや太さの木ネジを締めつけようとすると、締めつけ作業が大変であるし、部材を必要以上に傷つけてしまう。このように、壁取付部品に付属している木ネジ、あるいは壁取付部品に埋め込まれている木ネジが、取付場所に適した長さと太さを備えていないと、壁取付部品を利用することができない。特殊な木ネジを選択したい場合もある。例えば、壁の桟がない部分に壁取付部品を取り付けなければならないときは、壁板に木ネジを締めつけなければならない。壁板は石膏ボード、厚ベニヤ板等の色々な板材から構成されており、板材によっては一般的な木ネジでは締めつけが難しく、特殊な木ネジを選択する必要がある。壁がコンクリートやタイルから構成されている場合にも専用のアンカーと特殊な木ネジが必要になる。このような場合においても、従来の壁取付部品は木ネジを選択することができないので、利用することができない。
本発明は、上記したような従来の問題を解決した、ネジとキャップとの組合せ体を提供することを目的としている。具体的には、キャップが壁取付部品、あるいは壁取付部品の一部を構成するようになっており、ネジと一体化されると、ドライバ無しで壁に取り付けることができ、ネジ山を潰すこともなく、取り付ける部分に応じて適切なネジを選択することができ、従って、壁取付部材を適切に壁に取り付けることができる、ネジとその頭部に取り付けられるキャップとの組合せ体を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、ネジとネジの頭部に取り付けられるキャップとの組合せ体として構成する。このキャップは、コア体とキャップ体とから構成する。そしてコア体には外周面に雄ネジを、キャップ体には内周面に雌ネジをそれぞれ形成し、互いに螺合させると一体化できるようになっている。コア体には軸心方向にネジ挿通孔を明け、その開口部には皿穴状の拡径部を設ける。そして、キャップ体の内側の底面には、プラスドライバの先端部の形状をした係合部を設ける。頭部に十字穴が形成されているネジを、コア体に拡径部の方から挿入して、コア体にキャップ体を螺合させる。そうすると、ネジは頭部が拡径部に係止して先端部がコア体から突き出、キャップ体の係合部はネジの十字穴に係合し、キャップとネジは一体化する。
かくして、請求項1に記載の発明は、外周面に雄ネジが形成されているコア体と、内周面に雌ネジが形成されているキャップ体とからなるキャップと、頭部に十字穴が形成されているネジとの組合せ体であって、前記コア体の軸心方向には、ネジ挿通孔が明けられていると共に、前記ネジ挿通孔の開口部には拡径部が形成されており、前記キャップ体の内側の底面には、プラスドライバの先端部の形状をした係合部が設けられており、前記ネジを前記コア体のネジ挿通孔に、前記拡径部の方から挿入すると、前記ネジの頭部は前記拡径部に係止すると共に前記ネジの先端部は前記コア体から突き出、この状態で前記コア体の雄ネジに前記キャップ体の雌ネジを螺合すると、前記キャップ体の係合部は前記ネジの十字穴に係合すると共に、前記キャップと前記ネジが一体化されることを特徴とする、キャップとネジとの組合せ体として構成される。
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャップにおいて、前記拡径部は皿穴状を呈していることを特徴とするキャップとネジの組合せ体として構成される。
以上のように、本発明によると、コア体とキャップ体とからなるキャップと、頭部に十字穴が形成されているネジとの組合せ体として構成されているので、すなわちネジとキャップとが一体化された組合せ体として構成されているので、ドライバを使うことなく、キャップを手でもって回すだけでネジを壁、天井に取り付けることができる。つまり、使い勝手に優れている。そして、このようなキャップは、当然に帽子掛けや洋服掛けの形状、または所定のフック状に形成して、壁取付部品として構成することができる。また、他の部品と共に壁取付部品を構成するようにしてもよい。すなわち、フック部が設けられている所定の部品を壁面に固定する留め具としてキャップを利用することもできる。また、キャップは任意のネジと組み合わせることができるので、取付場所に適した長さや太さのネジを適宜選択して組み合わせることが可能になるし、特殊な形状のネジであっても組み合わせることが可能になる。そうすると、取付場所の制約を受けることがないという本発明に特有の効果が得られる。そして本発明によると、コア体の軸心方向にはネジ挿通孔が明けられていて、その開口部には拡径部が形成されている。キャップ体の内側の底面には、プラスドライバの先端部の形状をした係合部が設けられている。そして、ネジをコア体のネジ挿通孔に挿入してキャップ体をコア体に螺合させてキャップとして一体化させるとキャップ体の係合部はネジの十字穴に係合する。従って、ネジはキャップのなかで空回りすることはない。そうすると、キャップを手で回してネジを壁に締めつけるとき、ネジ山が潰れるおそれもなく、しっかりと締めつけることができる。
本発明の実施の形態に係るキャップを構成しているコア体とキャップ体をそれぞれ模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るキャップとネジとからなる組合せ体を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体である、帽子掛けを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体を説明する図で、その(ア)は額縁の紐を掛けるフックの断面図、その(イ)はフック金具の正面図、その(ウ)は額縁を支持する額縁支えの断面図、その(エ)は支持用金具の正面図、その(オ)は支持用金具固定部材の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体によって、カレンダーを壁に留めている様子を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体について説明する。本実施の形態に係るキャップ1は、図1に示されているように、コア体2と、このコア体2と一体化されるキャップ体3とから構成されている。本実施の形態においては、コア体2もキャップ体3も一部を除いて樹脂材料から形成されており、所定の金型から射出成形によって成形されている。
コア体2は、全体が略円柱状を呈しており、底面の円の直径に比して高さは低い。そして円柱の下方には、径が大きくなっている段部4が形成され、それによって円柱の外周面5と段部4の間には、肩部7が形成されている。この肩部7は、後で説明するようにキャップ体3が取り付けられたときに、キャップ体3が当接する部分であり、段部4はキャップ体3と共にキャップ1の外周面を形成することになる。円柱の外周面5には雄ネジ6が形成され、キャップ体3が螺合するようになっている。コア体2の円形の上面8には、円柱の軸心方向を貫通する孔、すなわちネジ挿通孔9が明けられている。ネジ挿通孔9は、皿ネジ30が挿入される孔であり、ネジ挿通孔9と円柱の外周面5は同心円の関係になっている。ネジ挿通孔9の開口部にはテーパ状、あるいは皿穴状を呈した拡径部11が形成されており、皿ネジ30がネジ挿通孔9に挿入されたとき頭部31が係止されることになる。
キャップ体3は、円筒の一方の端部が底面によって閉鎖された形状を呈している。キャップ体3の肉厚は、コア体2の肩部7の幅と等しく、キャップ体3の端面13は肩部7に当接する面になっている。キャップ体3の内周面14には、雌ネジ15が形成されている。この雌ネジ15は、コア体2の雄ネジ6と螺合することになる。このようなキャップ体3の内側の底面17には、その中心に鋼材からなる係合部18が露出している。係合部18はプラスドライバの先端部の形状を呈しており、皿ネジ30の頭部31に形成されている十字穴32に係合することになる。このような係合部18は、実際には所定の鋼材部品の一部になっている。つまり、鋼材部品は、図1には全体は示されていないが、円盤状の土台部と土台部の中心から立ち上がるように形成されている係合部18とからなり、土台部は樹脂中に埋められている。あるいは土台部は樹脂によって覆われている。従って、鋼材部品は樹脂と一体化しており、係合部18に強いトルクがかかっても、係合部18は底面7から分離することはない。
本実施の形態にかかるキャップ1とネジ30の組合せ体Cは、次のようにして組み立てられる。皿ネジ30の先端を、コア体2のネジ挿通孔9に、拡径部11の方から挿入する。そうすると、皿ネジ30の頭部31は拡径部11に当接し、皿ネジ30の先端部33はコア体2から突き出る。コア体2にキャップ体3を取り付ける。すなわち、コア体2の雄ネジ6にキャップ体3の雌ネジ15を螺合させる。そうすると、係合部18は皿ネジ30の十字穴32に係合し、キャップ1とネジ30は一体化する。一体化したキャップ1とネジ30の組合せ体Cが図2に示されている。
壁取付部品の一例である帽子掛けによって、本実施の形態にかかるキャップとネジの組合せ体の作用を説明する。図3には、キャップ1a全体が帽子掛け40になっている、組合せ体Caが断面で示されている。このような組合せ体Caは、既に説明したような方法によってコア体2aとキャップ体3aからなるキャップ1aと、ネジとから組み立てられている。図3にはネジは示されていない。帽子掛け40を取り付ける箇所を決定する。必要に応じてキリ、ドリル等によって壁Kに下穴を明ける。この組合せ体Caのキャップ1aを手に持って、壁Kにネジを突き立てる。あるいは下穴に差し込む。組合せ体Caを回す。そうするとネジは空回りすることなくキャップ1aと一体となって回転して、壁Kに締めつけられる。キャップ1aを引き続き回転すると、図3に示されているように、この組合せ体Caが壁Kに取り付けられる。すなわち、帽子掛け40が壁Kに取り付けられる。本実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体Caは、ドライバを使用することなく容易に壁Kに取り付けることができる。
本発明の他の実施の形態に係るキャップとネジとの組合せ体について説明する。図4には、壁取付部品の他の例である、額縁用の壁取付部品51、52が示されている。額縁用の壁取付部品は、額縁に設けられている紐を引っかけるフック51と、額縁の下縁を支持する額縁支え52とから構成されており、フック51は図4の(ア)に、額縁支え52は図4の(ウ)に示されている。フック51は、図4の(イ)に示されているフック金具53と、本実施の形態に係るキャップ1bとネジとの組合せ体Cbとから構成されている。図4にはネジは示されていない。フック金具53には、取付用の穴54が明けられており、組合せ体Cbのキャップ1bには、根元に所定の段部55が形成されている。この穴54の径は段部55の径よりもわずかに大きい。従って、組合せ体Cbによってフック金具53を壁Kに取り付けるとき、取付用の穴54が段部55に所定の遊びを持って嵌められることになり、フック金具53は段部55を中心として回転することができる。そうすると、フック金具53のフックの部分は、重力によって下方に位置することになる。
額縁支え52は、図4の(エ)に示されている支持用金具57と、図4の(オ)に示されている支持用金具固定部材61と、取付ネジ58と、本実施の形態に係るキャップ1cとネジの組合せ体Ccとから構成されている。このキャップ1cは、コア体2cとキャップ体3cとが一体化された状態において、これらの間に所定の隙間62が形成されている。この隙間62は取付ネジ58が入れられる切欠になっている。支持用金具57はL字型を呈しており、金具が直角に折れて立ち上がっている部分は、額縁に傷が付かないようにシリコンゴムからなる保護カバー59によって被覆されている。このような支持用金具57には、取付ネジ58のネジ部が入れられるスリット60が明けられている。支持用金具固定部材61は樹脂から形成されており、キャップ1cに嵌められるようになっている。支持用金具固定部材61の外周面には傾斜部63が設けられ、その上部には溝64が形成され、支持用金具57をスライド可能に取り付けることができるようになっている。また傾斜部63の側方の端部にも溝65が形成されており、額縁を後から押さえる補助金具66を取り付けることが出来るようになっている。額縁支え52の取り付けは、まず、キャップ1cとネジの組合せ体Ccを壁Kに取り付ける。このキャップ1cに、支持用金具固定部材61を嵌める。次いで、支持用金具57を支持用金具固定部材61の溝64に置く。支持用金具固定部材61には、雌ネジが形成されたネジ穴が明けられており、取付ネジ58を支持用金具57のスリット60に通して、このネジ穴に締め付ける。そうすると取付ネジ58の先端はキャップ1cの隙間62に位置することになり、支持用金具固定部材61と支持用金具57は、しっかりと組合せ体Ccに取り付けられることになる。補助用金具66を支持用金具固定部材61の溝65に差し込む。以上のようにして、額縁支え52が取り付けられる。なお、支持用金具57にはスリット60が明けられているので、取付ネジ58を弛めると支持用金具57を前後にスライドさせることができる。額縁の厚さに応じて適切な位置を選択し、取付ネジ58を締め付ける。
壁が石膏ボードから形成されている場合、桟の位置を特定できない場合がある。そうすると、ネジを桟に締めつけることができない場合が多い。このような場合には市販されているネジ用アンカーを利用することができる。ネジ用アンカーの雄ネジは、薄く面積が大きい羽根状に形成されている。従って、石膏ボードを崩さないようにして、石膏ボード中に固定することができる。石膏ボードからなる壁に、従来周知の方法によってネジ用アンカーを取り付ける。本実施の形態に係るキャップとネジの組み立て体を、このネジ用アンカーに対して締めつける。そうすると、石膏ボードからなる壁にもしっかりと取り付けることができる。ネジは、ネジ用アンカーに対して締め付けに適した太さ、長さのものを選択することが好ましい。本実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体は自由にネジを選択することができるので、ネジ用アンカーに適合したネジを適宜選択することができる。なお石膏ボードを例に説明したが、コンクリートやタイルから壁が構成されている場合には、市販されているコンクリート用のネジ用アンカーを利用することもできる。
本実施の形態に係るキャップとネジの組合せ体は、カレンダーの留め具としても利用できる。図5には、このような利用例が示されている。壁Kは石膏ボードからなり、予めネジ用アンカー70が周知の方法によって埋め込まれている。本実施の形態に係るキャップ1dとネジ71の組合せ体Cdを手で持って、ネジ71をカレンダー72の吊り下げ用の穴73に通し、そして、回転してネジ用アンカー70に締め付ける。そうするとカレンダー72を壁Kにしっかりと留めることができる。カレンダー72を新しいカレンダーに交換する場合には、組合せ体Cdを手で回して取り外すことができる。新しいカレンダーを壁に留めるときも、このネジ用アンカー70と組合せ体Cdを再利用することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば、キャップは樹脂から形成されているように説明されているが、他の素材から形成されていてもよく、アルミ合金からダイキャスト成形によって形成されていてもよい。また、プラスドライバの先端状を呈する係合部を備えた鋼材部品は、その土台部がキャップ体を構成している樹脂に埋められているように説明されているが、必ずしも樹脂に埋められている必要はない。例えば、キャップ体の底面に所定の溝を形成しておき、鋼材部品の土台部をこの溝に嵌め込むようにしてもよい。さらには、キャップの形状についても変形が可能であり、キャップは円筒状に形成されている必要はない。例えばキャップを、フック状に形成するとキャップ自体が洋服掛けとしての壁取付部品を構成することになる。取り付けられる場所に関しても変形が可能である。例えば、上記した説明ではキャップとネジの組合せ体は、壁取付部品として、あるいは壁取付部品の一部として使用されるように説明されているが、天井に取り付けられる天井取付部材として使用されてもよいし、他の用途に使用されてもよい。
1 キャップ 2 コア体
3 キャップ体 4 段部
5 外周面 6 雄ネジ
7 肩部 8 上面
9 ネジ挿通孔 11 拡径部
13 端面 14 内周面
15 雄ネジ 17 底面
18 係合部

Claims (2)

  1. 外周面に雄ネジが形成されているコア体と、内周面に雌ネジが形成されているキャップ体とからなるキャップと、頭部に十字穴が形成されているネジとの組合せ体であって、
    前記コア体の軸心方向には、ネジ挿通孔が明けられていると共に、前記ネジ挿通孔の開口部には拡径部が形成されており、
    前記キャップ体の内側の底面には、プラスドライバの先端部の形状をした係合部が設けられており、
    前記ネジを前記コア体のネジ挿通孔に、前記拡径部の方から挿入すると、前記ネジの頭部は前記拡径部に係止すると共に前記ネジの先端部は前記コア体から突き出、この状態で前記コア体の雄ネジに前記キャップ体の雌ネジを螺合すると、前記キャップ体の係合部は前記ネジの十字穴に係合すると共に、前記キャップと前記ネジが一体化されることを特徴とする、キャップとネジとの組合せ体。
  2. 請求項1に記載のキャップにおいて、前記拡径部は皿穴状を呈していることを特徴とするキャップとネジの組合せ体。
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