JP2007106278A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特殊なステアリングセンサを用いることなく、安定的に正確な操舵角を認識することのできる車両用操舵装置を提供すること。
【解決手段】IFSECUは、車両のイグニッションスイッチがオンになると(IGオン、ステップ101)、先ず操舵角θsを検出し(ステップ102)、続いてその検出された操舵角θsに基づいてピニオン角θpを演算する(ステップ103)。次に、この演算されたピニオン角θpの絶対値がステアリングエンドに対応する最大値θp_maxよりも大きいか否かを判定することにより、ステアリングセンサのオーバーフロー判定を実行する(ステップ104)。そして、ピニオン角θpの絶対値が最大値θp_maxよりも大きい場合(|θp|>θp_max、ステップ104:YES)には、オーバーフローが発生していると判定し、その補正処理を実行する(ステップ105〜ステップ107)。
【選択図】図4

Description

本発明は、伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置に関するものである。
従来、モータを駆動源として、ステアリング操作に基づく入力軸の回転にモータ駆動に基づく回転を上乗せして出力軸に伝達することによりステアリングと転舵輪との間の伝達比(ギヤ比)を可変させる伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置がある(例えば、特許文献1参照)。そして、こうした車両用操舵装置においては、ステアリングセンサにより検出される入力軸の回転角、即ち操舵角に基づいてその伝達比可変制御(ギヤ比可変制御)を行うのが一般的である。
ところで、通常、ステアリングセンサにより検出可能な操舵角の範囲には限界があり、実際の操舵角がその検出可能な範囲を超えた場合、多くはその出力が反転、即ちその検出値の符号が反転して出力されるようになっている(図5参照)。このため、車両用操舵装置におけるステアリングセンサの検出可能範囲は、予め、転舵輪の最大舵角、即ちステアリングエンドに対応する操舵角範囲よりも広く設定されている。
特開2002−240734号公報
ところが、上記のような伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置においては、操舵角と転舵輪の舵角(転舵角)とが必ずしも一定の関係とはならない。このため、伝達比可変装置を持たない通常の車両用操舵装置と同様のステアリングセンサを用いた場合、操舵角がその検出可能範囲を超える、即ちオーバーフローが生ずる可能性がある。
例えば、図6(a)に示すように、操舵角θsと同方向(同図中「+」方向)のモータ駆動に基づく回転角(モータ駆動角θmd)が上乗せされた状態で、IGオフやフェールセーフの発動等により入力軸と出力軸とがロックされたとすると、その後の出力軸回転角(ピニオン角θp)は、操舵角θsからモータ駆動角θmdの分だけずれた状態となる。即ち、図6(b)に示すように、仮にピニオン角θpを中立(0[deg])とした場合、その上乗せされたモータ駆動角θmd(例えば250[deg])を相殺する分だけ逆方向(「−」方向)の操舵角θs(−250[deg])が発生する。
従って、図6(c)に示すように、ロック状態のまま、ピニオン角θpを逆方向のステアリングエンド(例えば、θp=−650[deg])まで変更した場合には、その操舵角θsが、本来のステアリングエンドに対応する値(例えば−400[deg])を超えることになる(この場合、θs=−900[deg])。その結果、ステアリングセンサの検出可能範囲(例えば±780[deg])を超過することで、誤った値の操舵角θs(検出値=−780×(−1)+(−900+(−780×(−1))=660[deg])を検出してしまうおそれがある。
もっとも、こうしたステアリングセンサにおけるオーバーフローの発生は、その出力値の反転を検出することで容易に判別することが可能であり、また、より検出可能範囲の広いステアリングセンサを採用することでオーバーフローの発生自体を防止することも可能である。しかしながら、出力値の反転は電源投入時でなければ検出することができないため、IGオフ時に上記のようなステアリング操作が行われた場合には、そのオーバーフローの有無は判別することができない。そして、検出可能範囲の広い特殊なステアリングセンサを採用すれば、その製造コストを大きく押し上げることになる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、特殊なステアリングセンサを用いることなく、安定的に正確な操舵角を認識することのできる車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリング操作に基づく入力軸の回転にモータ駆動に基づく回転を上乗せして出力軸に伝達することによりステアリングと転舵輪との間の伝達比を可変させる伝達比可変装置と、前記ステアリング操作に基づく前記入力軸の回転を前記操舵角として検出するステアリングセンサと、該検出される操舵角に基づいて前記伝達比可変装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記ステアリングセンサは、前記検出可能な前記操舵角の範囲が前記転舵輪の舵角範囲に対応する前記出力軸の回転範囲よりも大きく設定されるとともに、前記操舵角が該検出可能な範囲を超えた場合にはその正/負の符号を反転して出力する車両用操舵装置において、前記制御手段は、前記検出された操舵角とモータ駆動角とに基づき演算される出力軸回転角の絶対値が該出力軸回転角の最大値よりも大きい場合には、前記操舵角が前記検出可能な範囲を超えていると判定すること、を要旨とする。
上記構成によれば、検出される操舵角の連続性が失われた状態においてステアリングセンサにオーバーフローが発生した場合でもその発生の有無を検出することができる。従って、特殊なステアリングセンサを用いることなく、安定的に正確な操舵角を認識することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記操舵角が前記検出可能な範囲を超えていると判定した場合には、前記検出可能な操舵角の最大値を2倍して前記検出された操舵角の符号と反対の符号を付した値を該検出された操舵角に加算した値を真の前記操舵角として認識すること、
上記構成によれば、検出される操舵角に連続性がない場合であっても、正確な値に補正することができる。
請求項3に記載の発明は、前記入力軸と前記出力軸とを相対回転不能にロック可能なロック装置を備え、前記判定は、前記ロックがなされた状態での始動時に行われること、
上記構成によれば、IGオフにより伝達比可変装置がロックされた状態におけるステアリング操作により生じたステアリングセンサのオーバーフローを的確に判定することができる。
本発明によれば、特殊なステアリングセンサを用いることなく、安定的に正確な操舵角を認識することの可能な車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明を伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置(ステアリング装置)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のステアリング装置1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング(ハンドル)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラック&ピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラック&ピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により転舵輪6の舵角、即ち転舵角が可変することにより、車両の進行方向が変更される。
本実施形態のステアリング装置1は、ステアリング2の舵角(操舵角)に対する転舵輪6の舵角(転舵角)の比率、即ち伝達比(ギヤ比)を可変させる伝達比可変装置としてのギヤ比可変アクチュエータ7と、該ギヤ比可変アクチュエータ7の作動を制御するIFSECU8とを備えている。
詳述すると、ステアリングシャフト3は、ステアリング2が連結された第1シャフト9とラック&ピニオン機構4に連結される第2シャフト10とからなり、ギヤ比可変アクチュエータ7は、第1シャフト9及び第2シャフト10を連結する差動機構11と、該差動機構11を駆動するモータ12とを備えている。そして、ギヤ比可変アクチュエータ7は、ステアリング操作に伴う第1シャフト9の回転に、モータ駆動による回転を上乗せして第2シャフト10に伝達することにより、ラック&ピニオン機構4に入力されるステアリングシャフト3の回転を増速(又は減速)する。
つまり、図2及び図3に示すように、ギヤ比可変アクチュエータ7は、ステアリング操作に基づく転舵輪6の舵角(ステア転舵角θts)にモータ駆動に基づく転舵輪の舵角(ACT角θta)を上乗せすることにより、操舵角θsに対する転舵輪6の舵角(転舵角θt)の比率、即ち伝達比(ギヤ比)を可変させる。そして、IFSECU8は、モータ12に対する駆動電力の供給を通じてギヤ比可変アクチュエータ7の制御を制御し、これにより操舵角θsと転舵角θtとの間の伝達比(ギヤ比)を制御する(ギヤ比可変制御)。
尚、この場合における「上乗せ」とは、加算する場合のみならず減算する場合をも含むものと定義し、以下同様とする。また、「操舵角θsに対する転舵角θtのギヤ比」をオーバーオールギヤ比(操舵角θs/転舵角θt)で表した場合、ステア転舵角θtsと同方向のACT角θtaを上乗せすることによりオーバーオールギヤ比は小さくなる(転舵角θt大、図2参照)。そして、逆方向のACT角θtaを上乗せすることによりオーバーオールギヤ比は大きくなる(転舵角θt小、図3参照)。
また、図1に示すように、本実施形態のギヤ比可変アクチュエータ7は、入力軸である第1シャフト9と出力軸である第2シャフト10とを相対回転不能に拘束、即ちロック状態とすることが可能なロック装置16を備えている。そして、IFSECU8は、ギヤ比可変アクチュエータ7に何らかの異常が発生した場合、或いは車両のイグニッションスイッチ(IGスイッチ)がオフとなった場合等には、このロック装置16により第1シャフト9と第2シャフト10とを相対回転不能にロックする(ロック制御)。尚、本実施形態のギヤ比可変アクチュエータ7のような伝達比可変装置並びにロック装置の機械的構成についての詳細は、例えば、特開2003−320943号公報等を参照されたい。
また、ステアリング装置1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するEPSアクチュエータ17と、該EPSアクチュエータ17の作動を制御するEPSECU18とを備えている。本実施形態のEPSアクチュエータ17は、その駆動源であるモータ22がラック5と同軸に配置される所謂ラック型のEPSアクチュエータであり、モータ22が発生するアシストトルクは、ボール送り機構(図示略)を介してラック5に伝達される。そして、EPSECU18は、このモータ22が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
本実施形態では、上記のギヤ比可変アクチュエータ7を制御するIFSECU8、及びEPSアクチュエータ17を制御するEPSECU18は、車内ネットワーク(CAN:Controller Area Network)23を介して接続されている。また、車内ネットワーク23には、ステアリング操作に伴う第1シャフト9の回転を操舵角θsとして検出するステアリングセンサ24、及びモータ22の回転角θmを検出する回転角センサ25、並びにその他の車両状態量を検出するための各種センサが接続されている。尚、本実施形態では、ステアリングセンサ24には、検出可能な操舵角θsの範囲が±θs_max(例えば、±780[deg])、且つ実際の操舵角θsが当該検出可能範囲を超えた場合にはその正/負の符号を反転して出力するごく一般的なものが用いられている(図5参照)。そして、これら各センサにより検出される複数の車両状態量、即ち操舵角θs、操舵トルクτ、車輪速Vtr,Vtl、スリップ角θsp、車速V、ブレーキ信号Sbk、及びヨーレイトRyは、車内ネットワーク23を介してIFSECU8及びEPSECU18に入力される。
また、IFSECU8及びEPSECU18は、車内ネットワーク23を介した相互通信により、制御信号の送受信を行う。そして、IFSECU8及びEPSECU18は、車内ネットワーク23を介して入力される上記各車両状態量及び制御信号に基づいて、上記のギヤ比可変制御及びロック制御、並びにパワーアシスト制御を統合的に実行する。
(オーバーフロー判定及び操舵角補正)
次に、ステアリングセンサのオーバーフロー判定及び操舵角補正について説明する。
上述のように、伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置においては、伝達比可変装置の入力軸回転角である操舵角θsと出力軸回転角であるピニオン角θpとが必ずしも一致せず、操舵角θsと転舵角θtとが一定の関係とはならない。このため、通常の車両用操舵装置と同様のステアリングセンサを用いた場合には、オーバーフローが生ずる可能性があり、それに伴う出力の反転によって、正確な操舵角θsを認識できなくなるおそれがある。
この点を踏まえ、本実施形態では、IFSECU8は、ステアリングセンサ24により検出された操舵角θs及びモータ駆動角θmdに基づいてピニオン角θpを演算する。尚、モータ駆動角θmdは、モータ22の回転角θmに基づいて演算され、IGオフ時には、IFSECU8に設けられたメモリ(図示略)内に記憶される。そして、この演算されたピニオン角θpの絶対値がステアリングエンドに対応するピニオン角の最大値(絶対値)θp_max(例えば650[deg])よりも大きい場合(|θp|>θp_max)には、オーバーフローが発生していると判定する。
即ち、如何にステアリング2と転舵輪6との間のギヤ比を変化させようとも、転舵角θtがステアリングエンドを超えることはない。従って、演算により算出されたピニオン角θpの絶対値がステアリングエンドに対応する最大値θp_maxを超える場合、その演算の基礎となった操舵角θsが真の値ではない、つまりステアリングセンサ24にオーバーフローが発生していると判定することができる。
そして、このようなオーバーフローが発生した場合、本実施形態のIFSECU8は、ステアリングセンサ24が検出可能な操舵角θsの最大値(絶対値)θs_maxを2倍して、その検出された操舵角θsの符号と反対の符号を付した値を該検出された操舵角θsに加算した値を真の操舵角θs´として認識(補正)する。
即ち、オーバーフローが発生した時点において検出される操舵角θsの値は、検出可能な操舵角θsの最大値θs_maxにそのステアリング操作の方向に対応する符号と反転の符号を付した値となる。そして、さらに同方向へのステアリング操作がなされた場合には、この値から操舵角θsがカウントされることになる。
つまり、検出される操舵角θsは、実際の操舵角をXとした場合に、その符号が「−」である場合には、以下に示す(1)式に、その符号が「+」である場合には(2)式に表す値となる。
θs=−θs_max×(−1)+(X+(−θs_max)×(−1))…(1)
θs=+θs_max×(−1)+(X+(+θs_max)×(−1))…(2)
ここで、オーバーフローが発生した場合、検出される操舵角θsの符号は、真の操舵角θs´の符号と反対になる。従って、真の操舵角θs´の値は、検出された操舵角θsの符号が「−」である場合には、上記(2)式に対応する下記(3)式に、その符号が「+」である場合には上記(1)式に対応する(4)式により求めることができる。
θs´=(−θs_max)×(−1)×2+θs…(3)
θs´=(+θs_max)×(−1)×2+θs…(4)
つまり、先の図6(c)に示す例のオーバーフローが生じた場合、ステアリングセンサ24により検出される操舵角θsは、誤った値「660[deg]」となり、これに基づき演算されるピニオン角θpは「910[deg]」と、ステアリングエンドに対応する最大値θp_max、「650[deg]」を超えることになる。従って、オーバーフローが生じたものと判定することが可能であり、この場合の誤った操舵角θsの符号は「+」であることから、上記(4)式により、θs´=−780×2+660=−900[deg]、と真の操舵角θs´の値を求めることができる。
次に、オーバーフロー判定及び操舵角補正の処理手順について説明する。
図4のフローチャートに示すように、IFSECU8は、車両のイグニッションスイッチがオンになると(IGオン、ステップ101)、先ず操舵角θsを検出し(ステップ102)、続いてその検出された操舵角θsに基づいてピニオン角θpを演算する(ステップ103)。
次に、IFSECU8は、この演算されたピニオン角θpの絶対値がステアリングエンドに対応する最大値θp_maxよりも大きいか否かを判定することにより、ステアリングセンサ24のオーバーフロー判定を実行する(ステップ104)。そして、ピニオン角θpの絶対値が最大値θp_maxよりも大きい場合(|θp|>θp_max、ステップ104:YES)には、オーバーフローが発生していると判定し、その補正処理を実行する(ステップ105〜ステップ107)。尚、このステップ104において、ピニオン角θpの絶対値が最大値θp_max以下である場合には(|θp|≦θp_max、ステップ104:NO)、オーバーフローは生じていない(オーバーフローなし)と判定し(ステップ108)、以下に示すステップ105〜ステップ107の補正処理は実行しない。
上記ステップ104において、オーバーフローが発生していると判定した場合、IFSECU8は、検出された操舵角θsの符号を判定する(ステップ105)。そして、操舵角θsの符号が「−」である場合(θs<0、ステップ105:YES)には、上記(3)式により補正された値を真の操舵角θ´として認識し(ステップ106)、操舵角θsの符号が「+」である場合(θs>0、ステップ105:NO)には、上記(4)式により補正された値を真の操舵角θ´として認識する(ステップ107)。
尚、本実施形態では、上記一連のオーバーフロー判定及び操舵角補正処理は、IGオン時、即ちギヤ比可変アクチュエータ7がロックされた状態での始動時のみに行われる。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)IFSECU8は、車両のイグニッションスイッチがオンになると(IGオン、ステップ101)、先ず操舵角θsを検出し(ステップ102)、続いてその検出された操舵角θsに基づいてピニオン角θpを演算する(ステップ103)。次に、この演算されたピニオン角θpの絶対値がステアリングエンドに対応する最大値θp_maxよりも大きいか否かを判定することにより、ステアリングセンサ24のオーバーフロー判定を実行する(ステップ104)。そして、ピニオン角θpの絶対値が最大値θp_maxよりも大きい場合(|θp|>θp_max、ステップ104:YES)には、オーバーフローが発生していると判定し、その補正処理を実行する(ステップ105〜ステップ107)。
上記構成によれば、IGオフ時におけるステアリング操作等、ステアリングセンサにより検出される操舵角θsの連続性が失われた状態でオーバーフローが発生した場合でもその発生の有無を検出することができる。従って、特殊なステアリングセンサを用いることなく、安定的に正確な操舵角を認識することができるようになる。
(2)IFSECU8は、オーバーフローが発生した場合、ステアリングセンサ24が検出可能な操舵角θsの最大値(絶対値)θs_maxを2倍して、その検出された操舵角θsの符号と反対の符号を付した値を該検出された操舵角θsに加算した値を真の操舵角θs´として認識(補正)する。これにより、検出される操舵角θsに連続性がない場合であっても、正確な値に補正することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、オーバーフロー判定及び操舵角補正処理は、IGオン時、即ちギヤ比可変アクチュエータ7がロックされた状態での始動時のみに行われることとしたが、これに限らず適宜行う構成としてもよい。
ステアリング装置の概略構成図。 ギヤ比可変制御の説明図。 ギヤ比可変制御の説明図。 オーバーフロー判定及び操舵角補正の処理手順を示すフローチャート。 ステアリングセンサの特性例を示す説明図。 (a)〜(c)オーバーフローの発生要因を示す説明図。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…ステアリング、6…転舵輪、7…ギヤ比可変アクチュエータ、8…IFSECU、9…第1シャフト、10…第2シャフト、12…モータ、16…ロック装置、24…ステアリングセンサ、θs,θs´…操舵角、θs_max…最大値、θmd…モータ駆動角、θp…ピニオン角、θp_max…最大値、θt…転舵角。

Claims (3)

  1. ステアリング操作に基づく入力軸の回転にモータ駆動に基づく回転を上乗せして出力軸に伝達することによりステアリングと転舵輪との間の伝達比を可変させる伝達比可変装置と、前記ステアリング操作に基づく前記入力軸の回転を前記操舵角として検出するステアリングセンサと、該検出される操舵角に基づいて前記伝達比可変装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記ステアリングセンサは、前記検出可能な前記操舵角の範囲が前記転舵輪の舵角範囲に対応する前記出力軸の回転範囲よりも大きく設定されるとともに、前記操舵角が該検出可能な範囲を超えた場合にはその正/負の符号を反転して出力する車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記検出された操舵角とモータ駆動角とに基づき演算される出力軸回転角の絶対値が該出力軸回転角の最大値よりも大きい場合には、前記操舵角が前記検出可能な範囲を超えていると判定すること、を特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記操舵角が前記検出可能な範囲を超えていると判定した場合には、前記検出可能な操舵角の最大値を2倍して前記検出された操舵角の符号と反対の符号を付した値を該検出された操舵角に加算した値を真の前記操舵角として認識すること、
    を特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記入力軸と前記出力軸とを相対回転不能にロック可能なロック装置を備え、
    前記判定は、前記ロックがなされた状態での始動時に行われること、
    を特徴とする車両用操舵装置。
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