JP2007103538A - 発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明電極による優れた光取りだし効率と、低い接触抵抗とを両立可能な発光ダイオード及びその製造方法を提供する。
【解決手段】発光層と、前記発光層の上に設けられ、化合物からなるn型コンタクト層と、前記n型コンタクト層の上に設けられ、前記化合物を構成するいずれかの元素の組成比が前記化合物における前記元素の組成比よりも高い組成変調層と、前記組成変調層の上に設けられた透明電極と、を備えたことを特徴とする発光ダイオードが提供される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光ダイオード及びその製造方法に関し、より詳細には、電極からの電流注入や光取り出し効率を改善可能な発光ダイオード及びその製造方法に関する。
一般的な発光ダイオードは、活性層をp型クラッド層とn型クラッド層とで挟んだダブルヘテロ構造の上下にコンタクト層を配置し、それらコンタクト層にそれぞれp側電極とn側電極を接続させた構造を基本とする。活性層及びn型クラッド層、p型クラッド層の材料としては、例えば、III−V族化合物半導体であるInGaAlPやInAlP、InGaPなどの混晶が用いられ、活性層の元素組成比を調整することにより、緑色から赤色の波長範囲で所定の発光色が得られる。
発光ダイオードは、p側電極とn側電極からそれぞれ注入された正孔、電子が活性層で再結合することにより発光する。このため、より高い発光効率を得るためには、両電極から半導体層への正孔、電子の注入の効率向上が重要である。コンタクト層は、電極からの正孔あるいは電子の注入を円滑にするためのものであり、p型コンタクト層としてp型GaAs、n型コンタクト層としてn型GaAsが通常用いられる。これらコンタクト層上に形成されるp側電極とn側電極についても同様に、それぞれのコンタクト層へ効率良く正孔あるいは電子を注入する必要があり、コンタクト層とオーミック接触が得られることが要求される。通常は、これら電極にはAuGe合金やAuZn合金などの金属膜が使用される。
しかし、光を取り出す側のコンタクト層や電極に対しては光取り出し効率を高めるため、光を吸収、遮断する要素を排除することが望ましい。コンタクト層であるGaAs層は、光吸収を小さくしつつ、電気伝導性を劣化させないように、100ナノメータ(nm)以下程度の厚さとすることが望ましい。一方、電極については、金属膜を用いると光が透過しないため、電極の面積を可能な限り小さくすることが望ましい。しかし、コンタクト層全面への電子あるいは正孔の輸送、注入効率を考慮するとある程度の面積が必要となる。
以上説明したように、光取り出し効率を向上させ、発光効率の高い発光ダイオードを実現するためには、光取り出し側の電極の改良が重要である。このために、光取り出し側の電極を、透明電極、例えば、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)により形成する提案がされている(特許文献1)。
しかし、ITO電極とGaAsコンタクト層とを接合させた場合、十分に接触抵抗の低いオーミック接触を得ることが困難であった。
特開2003−174197号公報
本発明は、透明電極による優れた光取りだし効率と、低い接触抵抗とを両立可能な発光ダイオード及びその製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、
発光層と、
前記発光層の上に設けられ、化合物からなるn型コンタクト層と、
前記n型コンタクト層の上に設けられ、前記化合物を構成するいずれかの元素の組成比が前記化合物における前記元素の組成比よりも高い組成変調層と、
前記組成変調層の上に設けられた透明電極と、
を備えたことを特徴とする発光ダイオードが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、
発光層と、
前記発光層の上に設けられ、化合物からなるn型コンタクト層と、
前記n型コンタクト層の上に設けられ、前記化合物よりも低い仕事関数を有する金属からなる金属層と、
前記金属層の上に設けられた透明電極と、
を備えたことを特徴とする発光ダイオードが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、
発光層と、化合物からなるn型コンタクト層と、を含む積層体を形成する工程と、
前記n型コンタクト層の表面に露出する前記化合物を構成するいずれかの元素の組成比を上昇させることにより組成変調層を形成する工程と、
前記組成変調層の上に、透明電極を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする発光ダイオードの製造方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、
発光層と、化合物からなるn型コンタクト層と、を含む積層体を形成する工程と、
前記n型コンタクト層の上に、前記化合物よりも低い仕事関数を有する金属からなる金属層を形成する工程と、
前記組成変調層の上に、透明電極を形成する工程と、
を備えたことを特徴とする発光ダイオードの製造方法が提供される。
本発明によれば、透明電極による優れた光取りだし効率と、低い接触抵抗とを両立可能な発光ダイオード及びその製造方法を提供でき、産業上のメリットは多大である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る発光ダイオードを例示する模式断面図である。
本具体例の発光ダイオードは、支持基板80の上にp型電極70が積層され、このp型電極70は、絶縁層60の一部を介してp型半導体コンタクト層50に接続されている。p型半導体コンタクト層50の上には、p型半導体クラッド層40と、活性層35と、n型半導体クラッド層30と、n型半導体コンタクト層27と、組成変調層22と、透明電極15と、がこの順に積層されている。透明電極15の上には、小さな接触面積を有するn型電極10が設けられている。
n型半導体コンタクト層27とp型半導体コンタクト層50は、その上または下に設けられた電極との接触抵抗を低下させるために設けられている。n型半導体クラッド層30とp型半導体クラッド層40は、活性層35よりも大きなバンドギャップを有し、注入されたキャリアを活性層35に閉じこめる作用を有する。活性層35としては、例えば、MQW(multiple-quantum well:多重量子井戸)型の構造が用いられ、注入されたキャリアの再結合により所定の波長の光を発光する。
ここで、本実施形態に係る発光ダイオードを構成する主要部の材料の具体例を以下に列挙する。
p型半導体コンタクト層50は、亜鉛(Zn)をドープしたガリウムヒ素(GaAs)、p型半導体クラッド層40は、p型アルミニウム・ガリウム・インジウム・リン(AlGaInP)、活性層35は、バンドギャップの広いアルミニウム・ガリウム・インジウム・リン(AlGaInP)からなる障壁層とバンドギャップの狭いアルミニウムガリウムインジウムリン(AlGaInP)からなる井戸層とを交互に積層させたMQW構造、n型半導体クラッド層30はn型アルミニウムガリウムインジウムリン化合物(AlGaInP)、n型半導体コンタクト層27はシリコン(Si)添加ガリウムヒ素(GaAs)、組成変調層22はガリウム(Ga)の組成比が高いGaAs、透明電極15はインジウムスズ酸化物、n型電極10及びp型電極70は金(Au)系の合金により形成することができる。
また、n型GaAsコンタクト層27の膜厚を100nm以下程度にすると、光の吸収による損失を抑えることができる。また、電極の材料としては、AuGe合金やAuZn合金などを使用することができる。
そして、本具体例においては、光の取りだし効率を向上させるために透明電極15が設けられている。透明電極15は、活性層35において生じた発光を透過させ上方に放出させるとともに、n型電極10から注入された電子を均一に効率よく拡散させる。ここで、これまで用いられてきた透明電極15の多くは、n型半導体コンタクト層27より仕事関数が高いので、透明電極15とn型半導体コンタクト層27との間のオーム接触が得られにくい。これに対して、本具体例においては、後述するようにn型半導体コンタクト層27に表面処理を施し、組成変調層22を形成し挟持させる。すると、透明電極15とn型半導体コンタクト層27との間に組成変調層22が形成され、良好なオーミック接触が得られる。
図2は、本具体例の発光ダイオードの動作を説明するための模式図である。
本具体例の発光ダイオードに順バイアスを印加すると、n側電極10側から電子、p側電極70側から正孔、がそれぞれ注入され、電子とホールが活性層35で再結合して発光が生ずる。そして、本具体例によれば、n型コンタクト層27と透明電極15との間に組成変調層22を設けることにより、接触抵抗を下げて透明電極15からの電子を円滑に注入することができる。そして、活性層35において生じた発光Lは、透明電極15を介して高い効率で外部に取り出すことができる。
次に、本実施形態に係る発光ダイオードのオーミック接触部の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態に係る発光ダイオードのオーミック接触部の形成方法を例示するフローチャートである。
また、図4は、本実施形態に用いることができる発光ダイオードのオーミック接触部の形成方法を例示する断面工程図である。
図4(a)は、製造途中のウェーハの最表面にn型半導体コンタクト層27が露出している状態を表す。このn型半導体コンタクト層27の表面をアルゴン(Ar)などの希ガスによりスパッタエッチングする。すると、図4(b)に表したように、n型半導体コンタクト層27の表面にアルゴンまたはそのイオン23が衝突し、表面に存在するヒ素(As)24がたたき出され、Gaの組成比が相対的に上昇する。これは、ヒ素24の蒸気圧がガリウムよりも高いために、ヒ素24は、スパッタエッチングでたたき出されやすいからであると考えられる。このようにして、n型半導体コンタクト層27の表面に、Gaリッチな組成変調層22が形成される(ステップS100)。
次に、同図(c)に表すように、スパッタ法等によりGaリッチな組成変調層22の上にn型透明電極(ITO)膜15とn型電極10をこの順番に形成する(ステップS110)。ここで、スパッタエッチング処理に用いる反応ガスとして、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)などの希ガスを用いると、副生成物の発生を抑えることができる。また、希ガスの中でも、アルゴンやクリプトンなどの原子量の大きなガスを用いた場合、高いスパッタレートが得られる。
図5は、本実施形態に用いることができる発光ダイオードの製造装置を例示する模式図である。
この製造装置は、処理チャンバ100の中で連続的に、スパッタエッチング(逆スパッタ)とスパッタとを切り替えて実施できる。例えば、GaAs層表面にGaリッチな組成変調層を形成した後、ITO電極15を形成することが可能である。
すなわち、このスパッタ装置には、処理チャンバ100と、この側壁に連通するように接続されたガス導入管105が設けられている。また、これとは別の側壁には、ロードロック110が設けられ、また、これと処理チャンバ100との間には開閉扉115が設けられている。逆スパッタ用のキャリアガスGは、このガス導入管105を介して、処理チャンバ内に導入される。また、ロードロック110及び開閉扉115を介して、処理チャンバ100内へのウェーハWの搬送と真空排気Eとが連続的に行われる。
この処理チャンバ100空間内の上部には、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)等のターゲット130と、これを固定するための導電性のターゲット固定治具120が設けられ、このターゲット130の下方には、開閉制御が可能なシャッタ125が設けられている。例えば、逆スパッタ時にシャッタ125を閉じると、ターゲット130に不純物の付着を防ぐことができる。このシャッタ125の下方には、複数のウェーハWを載置し、回転制御が可能な枚様式のテーブル135が設けられている。このテーブル135にはマッチングボックスMを介して高周波電源RFが接続されている。一方、ターゲット固定治具120を陰極とし、テーブル135を陽極として、これら電極間には直流電源DCが接続されバイアスを印加可能とされている。
図6は、上述した図5の製造装置の(a)スパッタエッチング処理、及び(b)スパッタ処理を例示する工程断面図である。
図6(a)に表したように、ウェーハWにスパッタエッチング処理を施す場合、まず、開閉扉115を介して、ロードロック110から処理チャンバ100内にウェーハWを搬送する。そして、ガス導入管105を介して処理チャンバ100にスパッタエッチングガス、例えば、アルゴン(Ar)ガス等を導入しつつ、テーブル135に、例えば、13.56MHzの高周波を印加し、ウェーハWとシャッタ125との間にプラズマPを形成する。ここで、シャッタ125は、閉状態である。
プラズマPにより形成されたアルゴンイオン(Ar)23は、ウェーハWの表面のn型GaAsコンタクト層27の表面に衝突し、ウェーハWの表面のヒ素24がたたき出されてGaリッチな組成変調層22が形成する。
次に、スパッタ処理を施す場合、図6(b)に表したように、図示しないシャッタ125を開き、ターゲット固定治具120とテーブル135間に直流電圧を印加する。電極間に発生したアルゴンイオン(Ar)23がITO電極15近傍で加速され、ITOターゲット130表面に衝突し、ITO原子をたたき出す。そして、スパッタされたITO粒子がウェーハW表面のGaリッチな組成変調層22上に沈着して、ITO電極15が形成する。なお、この時に、酸素ガスあるいは酸素を含むガスも処理チャンバ100内に導入して、ITO電極15の酸素含有量を調整してもよい。
この製造装置を用いることにより、n型GaAsコンタクト層27の上に、オーミック接触を改善させるGaリッチな組成変調層22と、ITO電極15と、を連続的に積層することができる。
ここで、仮に、ウェーハWにGaリッチな組成変調層22を形成した後、真空状態を破ってから再度排気してITO電極15を成膜すると、Gaリッチな組成変調層22が酸化するため、良好なオーミック接触が得られない場合がある。これに対して、本具体例によれば、真空を破ることなく組成変調層22と透明電極15とを形成できるので、良好なオーミック接触を形成できる。
図7は、本実施形態に用いることができる発光ダイオードの製造装置のもうひとつの具体例を表す模式図である。
本具体例においては、いわゆる「インライン式」の構成により、スパッタエッチング処理とスパッタ処理とを連続して行うことが可能とされている。すなわち、同図に表したように、スパッタエッチングガスが充満したガス置換用処理チャンバ145と、逆スパッタ用処理チャンバ150と、スパッタ用処理チャンバ155と、電極形成用処理チャンバ165がこの順に連結されている。その内部は、図示しないゲートバルブなどを適宜介して連通可能とされている。各処理チャンバには図示しないガス導入管105が設けられ、所定圧力に維持されており、ウェーハWの搬送は搬送ベルト140を用いて行われる。
本具体例の製造装置による処理動作において、まず、最表面にn型GaAsコンタクト層27が形成されたウェーハWを、ガス置換用処理チャンバ145を介して、スパッタエッチング用処理チャンバ150に搬送する。スパッタエッチング用処理チャンバ150では、図6(a)に関して前述したものと同様のスパッタエッチング処理により、n型GaAsコンタクト層27の表面に組成変調層22を形成する。次に、ウェーハWをスパッタ用処理チャンバ155に搬送した後、図6(b)に関して前述したものと同様の処理により、組成変調層22の上に、ITO電極15を形成することができる。その後、電極形成用処理チャンバ165においてn側電極10を形成することができる。
このようなインライン製造装置を用いることにより、真空を破ることなく各層を形成でき、特に、組成変調層22の酸化を防いで良好なオーミック接触を形成することができる。
以上、本実施形態に係る発光ダイオード及びその製造方法について説明した。
次に、本発明者が実施した実験について説明する。
本発明者は、組成変調層22の表面状態が、オーミック接触性に大きな影響を及ぼすものと考え、組成変調層の形成条件と表面状態との関係について調べた。
図8は、スパッタエッチング処理のRFパワー条件による元素組成比の変化を表すグラフ図である。同図において(a)は処理なし、(b)は100Wで1分間、(c)は100Wで2分間、(d)は200Wで1分間、スパッタエッチング処理したn型GaAsコンタクト層27表面のGa/As元素組成比を表す。ここで、Ga/As元素組成比は、X線光電子分光(X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS)から得た強度比から算出した。
同図に表したように、(a)スパッタエッチング処理しない場合、n型GaAsコンタクト層27表面のGa/As元素組成比は、0.97であり、Ga元素とAs元素とが同程度に存在する。これに対して、その他全ての条件でスパッタ処理を行うと、Ga/As元素組成比は、1.95以上になり、Ga元素の存在比率がAs元素より2倍程度上昇し、Gaリッチな層が形成されることが分かる。
より詳細には、100WのRF電圧を1分間(条件:b)印加した場合、Ga−As/Ga−O結合のピーク強度比は、0.38(エッチングレート:51.3ナノメートル/分)であるのに対して、100WのRF電圧を2分間(条件:c)印加した場合、そのピーク強度比は、0.48であり、また、200WのRF電圧を1分間(条件:d)の場合、0.53(エッチングレート:109.3ナノメートル/分)であった。この結果から、スパッタエッチング処理によって形成される組成変調層22の膜厚は、エッチング量に依存すると推察される。
図9は、n型GaAsコンタクト層27の表面に存在するAs元素の3d軌道のXPSスペクトルを表すグラフ図である。ここでも、(a)はスパッタエッチング処理なし、(b)は100Wで1分間、(c)は100Wで2分間、(d)は200Wで1分間、スパッタエッチング処理した結果をそれぞれ表す。
図9(a)に表したように、スパッタエッチング処理しないn型GaAsコンタクト層27の表面においては、As元素とGa元素(As−Ga)の結合ピークと、As元素と酸素(O)元素の(As−O)結合ピークと、の2種類が確認できた。これに対して、その他全てのRF条件では、As−Ga結合ピークが、As−O結合よりも著しく高いことから、(c)〜(d)のRF条件でスパッタエッチング処理したn型GaAsコンタクト層27の表面には、As酸化物が存在しないことが分かる。
図10は、n型GaAsコンタクト層27の表面に存在するGa元素の3d軌道のスペクトルを表すグラフ図である。ここでも、(a)はスパッタエッチング処理なし、(b)は100Wで1分間、(c)は100Wで2分間、(d)は200Wで1分間、スパッタエッチング処理した結果をそれぞれ表す。
いずれのRFパワー条件においても、Ga−As結合と、Ga−O結合と、が確認できた。特に、(b)〜(d)のRF条件によるGa−O結合のピーク強度は、(a)よりも著しく高い値を示した。Ga−O結合が認められるのは、スパッタエッチング処理工程の後に大気中に取り出してからXPS分析を行ったので、サンプルの表面に酸素が結合したためであると考えられる。そして、(b)〜(d)のGa−O結合のピーク強度が、(a)よりも著しく高いことから、スパッタエッチング処理により、n型GaAsコンタクト層27表面のGaの組成比が上昇するとともに、表面が活性化され、酸素が結合しやすくなったことが推察される。
次に、組成変調層を形成したサンプルの電気的特性について説明する。
図11は、本実施形態に係る発光ダイオードの電気的特性評価のために用いた評価用サンプルを例示する模式図である。
透明電極15とGaAsコンタクト層27との間に組成変調層22を挟持させた積層体の電気的特性を評価するために、図11に表したように、ITO電極15とn側電極(例えば、モリブデン電極)160とを積層した2つの電極を形成した。電極の間隔Lは1ミリメータとし、それぞれの電極の直径も1ミリメータとした。
この評価用サンプルの形成方法は以下の如くである。
まず、n型GaAsコンタクト層27は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成した。MOCVDにおいては、シリコン(Si)をドープ量1×1018cm−3で添加しつつエピタキシャル成長により形成した。
その後、その表面をバッファードフッ酸水溶液(HF6%−NHF30%)で洗浄処理し、スパッタエッチング処理により組成変調層22を形成した。この際、スパッタエッチング条件は、真空度:1×10−5Pa、Arガス流量:30sccm、エッチングガス圧力:0.67Pa、RF周波数:13.56MHzを室温下で行った。そして、この組成変調層22の表面に、スパッタ法によりITO電極15を堆積した。ここで、ITO電極15を形成する際の条件は、真空度:1×10−5Pa、Arガス流量:30sccm、Oガス流量0.5sccm、スパッタガス圧力:0.67Pa、DC放電パワー:100W、放電圧力:マイナス270Vで行い、膜厚100ナノメータのITO電極を形成した。ITO電極15のパターニングは、ウエットエッチングにより実施した。
図12は、比較例の評価用サンプルの電流電圧特性を例示する模式図である。
本比較例においては、組成変調層22を形成せずに、n型GaAsコンタクト層27の上にITO電極15を形成した。その結果、電流電圧特性は非線形であり、オーミック接触を得ることができなかった。これは、前述したように、ITO電極15の仕事関数が4.7eV以上と高いためであると考えられる。
図13は、p型GaAsにITO電極15を積層した比較例の評価用サンプルの電流電圧特性を表すグラフ図である。
ここで、p型GaAsコンタクト層は、MOCVD法により炭素(C)を(a)6×1019cm−3あるいは(b)1×1020cm−3添加して成長させた。図13に表したように、p型GaAsの場合は、いずれの炭素の添加量においても、電流電圧特性はほぼ線形になり、オーミック接触に近い特性が得られる取れることが分かる。これは、p型GaAsコンタクト層50はキャリア濃度を1020台まで高めることが可能であり、仕事関数が、ITO電極15と同程度だからであると考えられる。
図14は、n型GaAsコンタクト層の上に組成変調層を設けた場合の効果を表すグラフ図である。
ここで、横軸は電圧(V)であり、縦軸は電流(A)である。また、組成変調層22を形成するRFパワー条件は、図8乃至図10に関して前述したものと同様とし、(a)処理なし、(b)100Wを1分間、(d)200Wを1分間、の3種類であり、室温下で測定した。
その結果、図14に表したように、RFパワーを(a)印加しないで形成した積層物の場合、電流電圧特性の非線形性が大きく、電圧が−1〜+1ボルトの範囲において、電流はほとんど流れない。これに対して、RFパワーを(b)100Wを1分間、(d)200Wを1分間、で印加して組成変調層22を形成した積層物の場合、−1〜+1ボルトでの電流が増加し、電流電圧曲線が線形に近づく傾向が見られる。また、RFパワーが、(b)100Wを1分間と(d)200Wを1分間を印加した場合を比較すると、条件(d)の方が、より線形に近いことが分かる。これは、図8乃至図10に関して前述したように、組成変調層22の膜厚の違いを反映したものであると推察される。
図15は、図14に関して前述したサンプルの熱処理による特性の変化を表すグラフ図である。
すなわち、図14に関して前述した(b)と(d)のサンプルについて、それぞれ500Paの窒素雰囲気にて450℃で1分間の熱処理を実施した。図15に表したように、RFパワー条件(d)200Wを1分間の条件によるサンプル(d)を熱処理して得られたサンプル(d)’では、オーミック接触性が向上することが分かる。これは、熱処理により、組成変調層22とITO電極15との間のバリアが低下して接触抵抗が低下したためであると考えられる。
一方、RFパワー条件(b)100Wを1分間の条件で作製したサンプル(b)に熱処理を施して得られたサンプル(b)’は、電流が低下し、オーミック接触性が劣化した。これは、n型GaAsコンタクト層27の表面に形成される組成変調層22の厚みが少ないと、熱処理により酸化されることの影響がより強調されるためであると考えられる。
図16は、ITO電極15を成膜する際に基板加熱した効果を例示するグラフ図である。すなわち、同図は、RFパワー条件200Wを1分間で組成変調層22を形成した後に、室温でITO電極15を形成したサンプル(d)と、250℃に加熱しながらITO電極15を形成したサンプル(d)’’の電流電圧特性を表す。
250℃に加熱しながらITO電極15を形成したサンプル(d)’’は、室温でITO電極15を形成したサンプル(d)よりも、電流電圧特性の線形性が増して電流が増大していることが分かる。これは、ITO電極15の結晶化が進行してITO電極15の抵抗が低下したことと、組成変調層22とITO電極15との接触抵抗も低下したためであると考えられる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、n型GaAsコンタクト層27とITO電極15との間に、組成変調層22を挟持することで、良好なオーミック接触が得られ、しかもITO電極15を介して高い効率で光を取り出すことができる。
さらに、組成変調層22を形成する際のn型GaAsコンタクト層27のスパッタエッチング条件を調整したり、ITO電極15の形成後に熱処理を施したり、またITO電極15の成膜温度を上げることにより、接触抵抗をより低下させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態に係る発光ダイオードについて、評価用サンプルの特性を参照しつつ説明した。
次に、本発明の実施形態に係る発光ダイオードに設けることができるITO電極15について説明する。
図17は、ITO電極15の成膜時の基板温度と比抵抗との関係を表すグラフ図である。ここでは、ガラス基板の上にITO電極15を形成したサンプルを作製し、室温で4探針法によりITO電極15の比抵抗を測定した。ITO電極15は、マグネトロンスパッタ装置(アルバック社製CS−200)を用いて形成した。この際、スパッタ時の放電電圧が低いほど、低比抵抗が得られることから、低放電電圧が可能な強磁場マグネット(1000G程度のターゲット表面磁場)を陰極に装着し、マグネトロンスパッタ法により成膜した。また、ITO電極15の比抵抗はスパッタ時の酸素供給量にも影響されるため、低比抵抗が得られるように、酸素量は予め適正化した供給量を供給した。
ここで、スパッタ条件は、真空度:1×10−5Pa、Arガス流量:30sccm、Oガス供給量:0.5sccm、スパッタ圧力:0.67Pa、DC放電パワー:100W、放電電圧:マイナス270Vとした。また、スパッタのターゲットとしては、90wt%In−10wt%SnOからなる焼結体ターゲットを用いた。また、成膜時の基板温度は、(I)室温、(II)200℃、(III)250℃の3種類とした。いずれも場合も、形成したITO電極15の膜厚は、約100ナノメータである。
図17に表したように、ITO電極15の比抵抗は、形成時の基板温度の上昇に伴い低下する。例えば、基板温度が(III)250℃のとき、1.7×10−4Ωcmの接触抵抗が得られることが分かった。
図18は、これらサンプルの光透過率のスペクトルを表すグラフ図である。
光透過率は室温で測定し、ガラス基板の光吸収分を差し引くことよりITO電極15の透過率を得た。
ITO電極15の光透過率は、ほぼ全ての波長帯において、成膜時の基板温度が高いほど上昇する傾向を示した。ITO電極15の結晶化は、150℃以上で開始することから、例えば、基板温度が250℃の場合、550ナノメートル(緑色)〜700ナノメートル(赤色)の波長領域において、光透過率は88%以上と高くなることが判明した。
(第2の実施の形態)
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る発光ダイオードを例示する模式断面図である。同図以降の図面については、図1乃至図18に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本具体例においては、図1に関して前述した組成変調層22の代わりに、金属膜20が、n型半導体コンタクト層27と透明電極15との間に挟持されている。
ここで、金属膜20の材料としては、n型半導体コンタクト層の電子親和力より小さい仕事関数を有するものであることが望ましい。そのような材料としては、例えば、MgAg、MgIn、MgCu、MgZn、MgCa等の合金を単層で用いたり、あるいは複層化させた薄膜を用いることもできる。
例えば、金属膜20をマグネシウムと銀との合金(MgAg)からなるものとすることができる。なおここで、マグネシウムと銀の組成比は1:1には限定されない。また、n型半導体コンタクト層27は、例えば、n型GaAs、透明電極15は、例えば、n型ITOからなるものとすることができる。
MgAgの仕事関数は、n型GaAsコンタクト層27の電子親和力よりも低いので、その接合界面は低抵抗なオーミック接触が得られる。したがって、n型GaAsコンタクト層27とITO電極15との間に、MgAg膜20を設けることで良好なオーミック接触が得られる。ただし、MgAg膜20の膜厚が厚いと光透過性が低下するので、良好なオーミック接触が得られる範囲内で可能な限り薄くすることが望ましい。
また、MgAg膜20の挿入による効果をさらに高めるためには、n型GaAsコンタクト層27の表面に形成する酸化膜を例えば、スパッタエッチング法等により除去したまま、大気に曝さないでMgAg膜20及びITO電極15を連続して、例えば、スパッタ法等により形成するとよい。そのためには、図5乃至図7に関して前述したように、スパッタエッチング処理とスパッタ処理とを連続的に行える製造装置を用いるとよい。
さらにまた、本実施形態においても、ITO電極15を150℃以上で加熱しながら成膜すると、インジウム錫酸化物の結晶化が進行し、比抵抗を下げるとともに光透過率を向上させることができる。このような構造により、発光効率の高い発光ダイオードが得られる。
次に、本実施形態に係る発光ダイオードの製造方法について簡単に説明する。
図20は、本実施形態の発光ダイオードのオーミック接触部の形成方法を例示する工程断面図である。
すなわち、図20(a)は、n型GaAsコンタクト層27の表面に酸化物膜26が形成された状態を表す。このように酸化物膜26が形成されている場合、まず、スパッタエッチングなどの方法により、n型GaAsコンタクト層27の表面にアルゴンイオン(Ar+)などを衝突させ、表面に存在する酸化物膜26を除去する。
しかる後に、n型GaAsコンタクト層27の表面を酸素を含む雰囲気に暴露させずに、スパッタ法などを用いて図20(b)に表したようにMgAg膜20を形成する。さらに、酸素を含む雰囲気にMgAg膜20表面を暴露させずに、図20(c)に表したように、MgAg膜20の上にITO電極15と、n型電極10とをこの順に形成する。
図20(a)〜(c)に関して説明した一連の工程は、前述したように、真空を破ることなく連続的に実施することが望ましい。
以下、本実施形態において設ける金属膜20及びその作用効果について、本発明者が実施した実験を参照しつつ説明する。
図21は、本発明者が作成した電気的特性評価に用いる評価用サンプルの模式図であり、(a)MgAg膜20を設けたサンプルと、(b)MgAg膜20を設けないサンプルをそれぞれ表す。
これらサンプルの形成方法は、図11に関して前述したものとほぼ同様である。MgAg膜20は、MgAgターゲットを用いたスパッタ法により形成した。また、その膜厚は、2ナノメータとした。
図22は、MgAg膜20を設けたサンプル(a)と、MgAg膜20を設けないサンプル(b)の電流電圧特性を表すグラフ図である。
なお、本具体例においては、MgAg膜20とITO電極15の成膜は、室温で行った。n型GaAsコンタクト層27とITO電極15との間にMgAg膜20を設けたサンプル(a)の電流電圧特性は、MgAg膜20を設けないサンプル(b)よりも、直線性に優れ、電流が大きくなり、オーミック接触性が良好になることが分かる。これは、MgAgの仕事関数はおよそ3.7eVと低く、コンタクト層であるn型GaAsとオーミック接触を形成しやすいからであると考えられる。
図23は、MgAg膜20を設けたサンプルにおいて、MgAg膜20及びITO電極15の成膜温度を室温としたサンプル(c)と、250℃で行ったサンプル(d)の電流電圧特性を表すグラフ図である。
MgAg膜20及びITO電極15の成膜温度を250℃としたサンプル(d)の電流電圧特性は、室温で形成したサンプル(c)より、直線性に優れ、傾きが大きくなることが分かる。これは、成膜時の基板温度を高くすることでコンタクト抵抗が低下し、より良好なオーミック接触が得られることを表すものと考えられる。また、基板温度を上げることによりITO電極15の膜質も改善され、比抵抗が低下する効果も寄与しているものと考えられる。
図24は、MgAg膜の膜厚と光透過率との関係を例示するグラフ図である。
ここでは、基板温度250℃でガラス基板の上にMgAg膜20とITO電極15を形成したサンプルを用いた。サンプル(f)は、MgAg膜20を設けずにITO電極15を形成した評価用サンプルであり、サンプル(e1)はMgAg膜20の膜厚を1ナノメータ、サンプル(e2)はMgAg膜20の膜厚を2ナノメータ、サンプル(e3)はMgAg膜20の膜厚を5ナノメータとした。また、光透過率はガラス基板175の光透過率を100%としたときの値である。
MgAg膜20の膜厚が、(e1)1ナノメートル及び(e2)2ナノメートルの場合には、光透過率の低下量は、、ITO電極15のみのサンプル(f)と比較して2パーセント以下で殆ど影響がない。また、MgAg膜20の膜厚を5ナノメートル(e3)とした場合も、光透過率は、やや低下するものの、その低下量は、20パーセント程度に留まる。つまり、光透過率の観点からは、MgAg膜20の膜厚を5ナノメートル以下とすることが望ましく、さらに2ナノメータ以下とすると、透過率の低下は無視しうるレベルとなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、n型GaAsコンタクト層27とITO電極15と、の間に、MgAg膜20を設けることで、良好なオーミック接触が得られ、キャリアの注入効率を向上させることができる。また、その膜厚を5ナノメータ以下とすれば、光の取り出し効率を低下させる影響も少ない。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態において設ける組成変調層や、第2実施形態において設ける金属層と、の形成方法や、その材料や膜厚、コンタクト層の材質、形成方法、熱処理温度、製造装置等について、当業者が適宜変更したものであっても、本発明の主要を有する限りにおいて、本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態に係る発光ダイオードを例示する模式断面図である。 本発明の具体例の発光ダイオードの動作を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る発光ダイオードのオーミック接触部の形成方法を例示するフローチャートである。 本実施形態に用いることができる発光ダイオードのオーミック接触部の形成方法を例示する断面工程図である。 本実施形態に用いることができる発光ダイオードの製造装置を例示する模式図である。 図5の製造装置の(a)スパッタエッチング処理、及び(b)スパッタ処理を例示する工程断面図である。 本実施形態に用いることができる発光ダイオードの製造装置のもうひとつの具体例を表す模式図である。 スパッタエッチング処理のRFパワー条件による元素組成比の変化を表すグラフ図である。 n型GaAsコンタクト層27の表面に存在するAs元素の3d軌道のXPSスペクトルを表すグラフ図である。 n型GaAsコンタクト層27の表面に存在するGa元素の3d軌道のスペクトルを表すグラフ図である。 本実施形態に係る発光ダイオードの電気的特性評価のために用いた評価用サンプルを例示する模式図である。 比較例の評価用サンプルの電流電圧特性を例示する模式図である。 p型GaAsにITO電極を積層した比較例の評価用サンプルの電流電圧特性を表すグラフ図である。 n型GaAsコンタクト層の上に組成変調層を設けた場合の効果を表すグラフ図である。 図14に関して前述したサンプルの熱処理による特性の変化を表すグラフ図である。 ITOを成膜する際に基板加熱した効果を例示するグラフ図である。 ITO電極15の成膜時の基板温度と比抵抗との関係を表すグラフ図である。 サンプルの光透過率のスペクトルを表すグラフ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る発光ダイオードを例示する模式断面図である。 本実施形態の発光ダイオードのオーミック接触部の形成方法を例示する工程断面図である。 本発明者が作成した電気的特性評価に用いる評価用サンプルの模式図であり、(a)MgAg膜20を設けたサンプルと、(b)MgAg膜20を設けないサンプルをそれぞれ表す。 MgAg膜20を設けたサンプル(a)と、MgAg膜20を設けないサンプル(b)の電流電圧特性を表すグラフ図である。 MgAg膜20を設けたサンプルにおいて、MgAg膜20及びITO電極15の成膜温度を室温としたサンプル(c)と、250℃で行ったサンプル(d)の電流電圧特性を表すグラフ図である。 MgAg膜の膜厚と光透過率との関係を例示するグラフ図である。
符号の説明
10 n型電極
15 透明電極、ITO電極
20 金属膜あるいは合金膜、MgAg膜
22 組成変調層
24 ヒ素イオン
26 酸化物膜
27 n型半導体コンタクト層、n型GaAsコンタクト層
30 n型半導体クラッド層
35 活性層
40 p型半導体クラッド層
50 p型半導体コンタクト層
60 絶縁層
70 p型電極
80 支持基板
100 処理チャンバ
105 ガス導入管
110 ロードロック
115 開閉扉
120 ターゲット固定治具
125 シャッタ
130 ターゲット
135 テーブル
140 搬送ベルト
145 ガス置換用処理チャンバ
150 スパッタエッチング用処理チャンバ
155 スパッタ用処理チャンバ
157 ガラス基板
165 ガスカーテン用処理チャンバ
175 ガラス基板
A 略垂直方向
DC 直流電源
E 真空排気
G キャリアガス
L 発光
M マッチングボックス
P プラズマ
RF 高周波電源
W ウェーハ

Claims (14)

  1. 発光層と、
    前記発光層の上に設けられ、化合物からなるn型コンタクト層と、
    前記n型コンタクト層の上に設けられ、前記化合物を構成するいずれかの元素の組成比が前記化合物における前記元素の組成比よりも高い組成変調層と、
    前記組成変調層の上に設けられた透明電極と、
    を備えたことを特徴とする発光ダイオード。
  2. 前記化合物は、III−V族化合物半導体であり、
    前記いずれかの元素は、III族元素であることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード。
  3. 前記化合物は、GaAsであり、
    前記いずれかの元素は、Gaであることを特徴とする請求項1または2に記載の発光ダイオード。
  4. 発光層と、
    前記発光層の上に設けられ、化合物からなるn型コンタクト層と、
    前記n型コンタクト層の上に設けられ、前記化合物よりも低い仕事関数を有する金属からなる金属層と、
    前記金属層の上に設けられた透明電極と、
    を備えたことを特徴とする発光ダイオード。
  5. 前記金属は、MgAg、MgIn、MgCu、MgZn及びMgCaよりなる群から選択されたいずれかであることを特徴とする請求項4記載の発光ダイオード。
  6. 前記金属は、MgAgであり、
    前記金属層の厚みは、5ナノメータ以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の発光ダイオード。
  7. 前記透明電極は、インジウム錫酸化物からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の発光ダイオード。
  8. 発光層と、化合物からなるn型コンタクト層と、を含む積層体を形成する工程と、
    前記n型コンタクト層の表面に露出する前記化合物を構成するいずれかの元素の組成比を上昇させることにより組成変調層を形成する工程と、
    前記組成変調層の上に、透明電極を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
  9. 前記組成変調層を形成する工程において、前記n型コンタクト層の表面を希ガスを用いてスパッタエッチングすることにより、前記化合物を構成するいずれかの元素の組成比を上昇させることを特徴とする請求項8記載の発光ダイオードの製造方法。
  10. 前記化合物は、GaAsであり、
    前記いずれかの元素は、Gaであることを特徴とする請求項8または9に記載の発光ダイオードの製造方法。
  11. 前記組成変調層を形成する工程の後に、前記組成変調層を大気に晒すことなく前記透明電極を形成することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の発光ダイオードの製造方法。
  12. 発光層と、化合物からなるn型コンタクト層と、を含む積層体を形成する工程と、
    前記n型コンタクト層の上に、前記化合物よりも低い仕事関数を有する金属からなる金属層を形成する工程と、
    前記組成変調層の上に、透明電極を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
  13. 前記金属は、MgAg、MgIn、MgCu、MgZn及びMgCaよりなる群から選択されたいずれかであることを特徴とする請求項12記載の発光ダイオードの製造方法。
  14. 前記金属層を形成する工程の後に、前記金属層を大気に晒すことなく前記透明電極を形成することを特徴とする請求項12または13に記載の発光ダイオードの製造方法。


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