JP2007103529A - 垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス - Google Patents

垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】 垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイスに関し、動作が確実で且つ生産性の高い工程により製造が可能な素子構造を実現する。
【解決手段】 基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2と、カーボンナノチューブ2に隣接して配置された絶縁層5/第1電極4/絶縁層5からなる第1の積層電極3、第1の積層電極3に対してカーボンナノチューブ2を挟んで対向する絶縁層5/第2電極7/絶縁層5からなる第2の積層電極6とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイスに関するものであり、機械的スイッチ或いは不揮発性メモリを構成するためのカーボンナノチューブの配向状態及び電極構造に特徴のある垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイスに関するものである。
従来のトランジスタはゲートに電圧を印加することにより、ソース・ドレイン間をON/OFFするものであるが、ソース・ドレイン間の抵抗値を3〜6桁程度変化させているに過ぎず、配線間を物理的に切断・分離している訳ではないので、配線間に寄生抵抗や寄生容量の影響が残り、回路間の干渉を完全に除外することが難しかった。
特に、RF(高周波)デバイスでは、回路間の電気的な干渉が大きく、回路間の物理的な切断が悲願であり、非常に小型で、高速動作する機械的なスイッチが望まれている。
また、従来のトランジスタでは、OFF時にリーク電流が流れ続け、回路の消費電力が増えてしまうという問題があり、しかもこのリーク電流は、LSIの集積度の向上に伴い、即ち、トランジスタの微細化や高性能化に伴い増える一方であり、今後も増加の一途を辿ると予想され、その改善が急務になっている。
一方、携帯電話をはじめとする情報機器は、機能が多岐に渡り、性能も益々向上していることから、消費電力は増える一方で、充電後の電池の寿命の短さが大きな問題になっている。
したがって、この点からも、 使用しない状態にある回路は、直ちに切断して、 リーク電流をカットする微小な機械的スイッチのようなものが望まれていた。
一方、メモリでは、韓国、中国、欧州をはじめとする世界的な規模でコスト競争が激しく、さらに低価格でかつ大容量のメモリの開発が望まれていたが、従来のメモリでは、既に限界に近づいている感があった。
また、メモリ市場ではDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)のように電源を切るとすべての記憶内容が損なわれてしまう「揮発性メモリ」から、電源を切っても情報が損なわれない「不揮発性メモリ」へ需要がシフトしている。
以上のような状況下で、Nantero社からはカーボンナノチューブを用いた不揮発性メモリが提案されているので、図43乃至図47を参照してこれらの不揮発性メモリを説明する。
図43参照
図43は、Nantero社の不揮発性メモリの概略的斜視図であり、1本のカーボンナオンチューブで構成されたワード線103とビット線105が基板101上に絶縁膜102を介して、 互いに上下に少し離れて交差するように(キャパシタを構成するように)配置されている(例えば、特許文献2参照)。
なお、ワード線103はビット線105と空間を介して交差するように支持部材104上に載置される。
特定のワード線103とビット線105の間に電極106及び電極107を介して電圧を印加すると、交点にある上下2本のカーボンナノチューブ間( キャパシタ) に静電気力が働き、2 本のカーボンナノチューブが接触し、1ビットの情報が記憶される。
一方、一度付着したカーボンナノチューブ同士は、ファンデルワールス力で付着し、電圧を切っても両者は離れず、情報がそのまま記憶され、不揮発性メモリとして動作する(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この構成は基本的な概念を表すものにすぎず、具体的構成としては図44に示すものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図45及び図46を参照して、図44に示されたワイアクロスバーメモリの製造工程を説明する。
図45参照
まず、シリコン基板111上にSiO2 膜112を介してSiN膜を形成したのち、ストライプ状にパターニングすることによってSiN支持体113を形成し、次いで、全面にn型シリコン層を堆積したのち、上面がSiN支持体113の上面より低くなるようにエッチングしてストライプ状電極114としたのち、熱酸化を施すことによってストライプ状電極114を構成するn型シリコン層の表面に犠牲酸化膜115を形成する。
次いで、スピンコート法等によって、Fe,Mo,Co等からなる触媒微粒子116を散布したのち、CVD法を用いて触媒微粒子116を成長核にしてカーボンナノチューブを成長させてシート状カーボンナノチューブ117を形成する。
この場合、単層カーボンナノチューブが、 平面的にモジャモジャ状態(matted)にからんだ、ほぼ単層カーボンナノチューブ1層分の厚さの薄いシートとなる。
図46参照
次いで、レジストパターン(図示を省略)をマスクとしてシート状カーボンナノチューブ117をエッチングすることによって、ストライプ状電極114に直交する帯状シート電極118としたのち、犠牲酸化膜115をエッチング除去する。
最後に、帯状シート電極118の端部に電極119を設けることによって、ワイアクロスバーメモリ基本構成が完成する。
この場合の、犠牲酸化膜115を除去することによって形成された空洞が、帯状シート電極118が上下に動くための可動空間となる。
次に、再び、図44を参照してワイアクロスバーメモリのメモリの動作を説明する。
再び、図44参照
帯状シート電極118に、電極119を介してプラスまたはマイナスの一方の電圧を印加し、ストライプ状電極114に他方の電圧を印加すると、交差する部分で、カーボンナノチューブからなる帯状シート電極118とストライプ状電極114との間にキャパシタが形成され、両電極間には静電気力が働いて帯状シート電極118が下方へ曲がってストライプ状電極114に接触する。
一旦接触した帯状シート電極118は、ファンデルファールス力でストライプ状電極114に付着しているので、印加電圧を切っても元の状態には戻らず付着したままとなるので、情報が不揮発的に記憶されたことになる。
なお、カーボンナノチューブは、直径方向にはナノサイズのナノマテリアルであるが、長さ方向には、原理的に、いくらでも長く形成することができ、この意味では巨大な単結晶分子でもあり、単結晶であるが故に、機械強度に極めて優れ、引っ張り張力で見ると鋼鉄の約5倍で、かつ非常に柔軟に、 フレキシブルに曲げることもできるという優れた性質を持つ。
しかも金属と異なり、表面に電気を流さない酸化皮膜を作ることもなく、スイッチの接点においても、良好なコンタクトを維持することができると考えられる。こうしたカーボンナノチューブの性質を活かすことで、非常に小さなミクロンサイズのスイッチを構成することが可能性である。
また、カーボンナノチューブは、 長手方向に、 約600nm程度の距離まで、電子がカーボンナノチューブの原子と衝突しないで進むバリステック伝導を示し、抵抗は非常に低く、また、600nm以上の長さでも、Cuを凌ぐ低抵抗を示すと考えられる。
また、一般的に導線に大量の電流を流すと、電子の流れに伴い導線原子が動き、導線が断線してしまうエレクトロマイグレーション現象が起きるが、カーボンナノチューブの場合、銅に比べても3桁程度多い電流を流すことができる( つまり臨界電流密度がCuの1000倍) 。
但し、このワイアクロスバーメモリにおいては、情報の消去方法、即ち、カーボンナノチューブの付着状態の開放動作原理が開示されていないが、次に、図47を参照して開放動作原理を示した改良型カーボンナノチューブスイッチを説明する(例えば、特許文献3参照)。
図47参照
図47は、改良型カーボンナノチューブスイッチの概念的断面図であり、一対の絶縁性支持部材121,122間にカーボンナノチューブ123を設けるとともに、このカーボンナノチューブ123と空間を介して対向する一方の導電体124をアトラクタ電極として配置するとともに、カーボンナノチューブ123上に空間を介して他方の導電体125をリリース電極として設けた構造となっている。
このカーボンナノチューブスイッチの閉鎖動作は、下図に示すようにカーボンナチューブ123に一方の極性の電圧を印加するとともに、アトラクタ電極となる一方の導電体124に他方の極性の電圧を印加することによって、カーボンナノチューブ123をアトラクタ電極に付着させることによって、スイッチオン状態或いは情報の書込状態となる。
カーボンナノチューブの付着状態の開放動作原理は、上図に示すようにカーボンナノチューブ123に一方の極性の電圧を印加するとともに、リリース電極となる他方の導電体125に他方の極性の電圧を印加することによって、カーボンナノチューブ123をリリース電極に引き戻すことによってアトラクタ電極との接続を解除し、スイッチオフ状態或いは情報の消去状態となる。
米国特許第6,574,130号明細書(B2) 特表2003−504857号公報 米国特許第6,784,028号明細書(B2)
しかし、上述の提案に係るスイッチについて検討した結果、幾つかの問題がある。これらの問題点を克服しない限り現実的な量産と信頼性の確保が困難であるので、この事情を図48及び図49を参照して説明する。
図48及び図49参照
図44に示したワイアクロスバーメモリの場合、帯状シート電極を拡大して見ると図48の上段図のようになっており、中には下段のように、カーボンナノチューブ120同士が接触したり交差したりするものや、 図49の上段図に示すようにカーボンナノチューブ120が蛇行したもの、さらには、下段図に示すようにカーボンナノチューブ120の端部が、空洞上にあり不連続なものと様々な状態が存在し、物性が安定しないばかりか、繰り返し疲労に対し非常に弱いという問題点がある。
例えば、カーボンナノチューブ120とカーボンナノチューブ120が単に重なり合っている(接して合っている)部分では、単独のカーボンナノチューブ120が有している強度は得ることができず、機械的な繰り返し疲労に対しては非常に弱く、この部分から裂けてしまうと考えられる。
また、カーボンナノチューブ120とカーボンナノチューブ120の側壁同士が接続される直径方向の抵抗は、先の長手方向と比べると約1000倍と非常に高く、また流すことができる電流の最大密度も著しく低いため、このようなスイッチあるいはメモリを作る際にはカーボンナノチューブ120の方向、向き、並び方等をきちんと揃えてやることが非常に重要になる。
図50参照
理想的には、図50に示すように、空洞上に、カーボンナノチューブの不連続箇所が無く連続的で、しかも曲がりがなく直線的で、カーボンナノチューブの向きが揃っていることが望まれる。
しかし、上述の従来の方法ではこのような理想的なカーボンナノチューブ配列を得ることは非常に困難である。
また、従来の技術では、帯状シート電極118とストライプ状電極114との間或いはカーボンナノチューブ123とアトラクタ電極124との間に、カーボンナノチューブ123や帯状シート電極118の変形(可動)を許す空洞が必要であるが、このような空洞を形成するためには、ウエット処理を用いて犠牲膜を除去する必要がある。
図51参照
しかし、このウエット処理をおこなうと、図に示すようにカーボンナノチューブ123或いは帯状シート電極118がアトラクタ電極124或いはストライプ状電極114と表面張力により付着してしまい、さらに乾燥すると、より強固に固定されてしまうという現象、即ち、ステッキング現象が生じ、スイッチ等として動作しないという問題がある。
また、同様な理由により、カーボンナノチューブ同士も付着し束になる現象、即ち、バンドル化現象も発生し、安定した製造が困難で、歩留まりの向上が困難であるという問題がある。
また、上述の従来技術においては、表面に形成された触媒微粒子116に中には、カーボンナノチューブが生えないものも現実的には存在するため、犠牲酸化膜115を除去する際、犠牲酸化膜115上のカーボンナノチューブが生えない触媒微粒子116が、犠牲酸化膜115の除去と共にエッチング溶液中を漂い、カーボンナノチューブシートとストライプ状電極114との間に付着する事態が発生し、触媒微粒子を介してストライプ状電極114と帯状シート電極118との間が短絡し、歩留まりが低下するという問題がある。
さらに、メモリを消去する機構を形成するためには、リリース電極を形成するための一連の工程が必要となり、例えば、犠牲酸化膜115を除去する場合には、サイドエッチングによって除去する必要があり、除去に時間がかかったり、或いは、除去が不完全でカーボンナノチューブの動作空間が得られなくなるという問題点がある。
また、上述のスイッチあるいはメモリを多層構造で3次元化しようとした場合、下層のスイッチ或いはメモリの可動部分に層間絶縁膜が入り込んでカーボンナノチューブの自由な動きが妨げられてしまうため、多層化が非常に困難であるという問題がある。
また、 最終的には、可動部分を阻害しないような空洞を確保した特殊なパッケージが必要になるが、このようなパッケージは、 価格がチップと同程度に高く、低価格化が困難であるという問題がある。
以上のように、カーボンナノチューブで形成されたスイッチ或いはメモリを実現するためには、上記問題点の克服と解決が必要であった。
したがって、本発明は、動作が確実で且つ生産性の高い工程により製造が可能な素子構造を実現することを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイスにおいて、基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2、前記カーボンナノチューブ2に隣接して配置された絶縁層5/第1電極4/絶縁層5からなる第1の積層電極3、第1の積層電極3に対してカーボンナノチューブ2を挟んで対向する絶縁層5/第2電極7/絶縁層5からなる第2の積層電極6を備えたことを特徴とする。
このように、素子構造を横型ではなく縦型にし、 基板1に垂直に生える垂直配向のカーボンナノチューブ2をそのまま電極間に設けることで、カーボンナノチューブ2の向きや形状が揃えられ、しかも1本のカーボンナノチューブ2で連続的に切れ目無く形成できるので、電気的な特性ばらつきを少なくすることができ、また繰り返し疲労に対しても十分な強度を得ることが可能になる。
また、カーボンナノチューブ2が曲がることなく真っ直ぐに成長する性質を利用することによって、ウエット処理を用いず可動空間の確保が可能になり、スティッキング問題やバンドル化の問題を回避することができる。
また、アトラクタ電極或いはリリース電極となる第1電極4及び第2電極7を同時に形成できるので、一度の工程でアトラクタ電極とリリース電極を同時に形成でき、製造工程を簡単に且つ工程数を少なくすることができるので、低コスト化が可能になる。
また、アトラクタ電極或いはリリース電極となる第1電極4及び第2電極7は、互いに電気的に分離して積層した積層電極として、基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2、前記カーボンナノチューブ2を介して対向するように少なくとも一対設けるようにしても良い。
このような積層電極を用いることによって、単なるオン/オフだけではなく、多値スイッチ或いは多値メモリを構成することができる。
また、第1電極4及び第2電極7の少なくとも一方のカーボンナノチューブ2と対向する端面が酸化されていても良く、例えば、第1電極4及び第2電極7の一方のカーボンナノチューブ2と対向する端面が酸化されて、カーボンナノチューブ2の接触状態(静電容量,抵抗値、リーク電流等)によりオン−オフの状態を設定するスイッチを構成しても良い。
或いは、第1電極4及び第2電極7のカーボンナノチューブ2と対向する端面が酸化されて、カーボンナノチューブ2の接触状態により情報を記憶するメモリを構成しても良く、第1電極4或いは第2電極7のカーボンナノチューブ2との間の静電容量、抵抗値、リーク電流等を測定することによって、記憶状態を特定することができる。
また、積層電極を、絶縁層5/第1電極4/絶縁層5/第2電極7/絶縁層5から構成するとともに、第1電極4及び第2電極7のカーボンナノチューブ2との対向面を絶縁層5の端部より後退させても良く、それによって、カーボンナノチューブ2の局所的な屈曲を利用したスイッチを構成することができる。
また、第1電極4をカーボンナノチューブ2を吸着して導通状態にする吸引電極、即ち、アトラクタ電極とし、第2電極7をカーボンナノチューブ2を第1電極4から引き離して非導通状態にする開放電極、即ち、リリース電極としても良いし、或いは、第1電極4及び第2電極7をカーボンナノチューブ2を吸着して導通状態にする吸引電極としても良いものであり、第1電極4及び第2電極7の機能を変えることによって、各種の異なった動作が可能になる。
また、積層電極を絶縁層5を介して3層以上の電極を積層し且つ電極のカーボンナノチューブ2との対向面が絶縁層5の端部より後退しているように構成しても良いものであり、それによって、垂直型のロータリースイッチを構成することができる。
また、上述の積層電極は円周上に3個以上或いは3対以上配置しても良く、それによって、ロータリースイッチを構成することができ、或いは、多ビット化が可能になり、より集積度の向上が可能になると共に、ビット単価を下げることができる。
また、上述の電子デバイスを構成するカーボンナノチューブ2は一本のカーボンナノチューブ2でも、カーボンナノチューブ束を構成しない複数本のカーボンナノチューブ2でも、或いは、カーボンナノチューブ束でも良く、用途に応じて適宜選択すれば良い。
また、カーボンナノチューブ2は弾性を有しているので、カーボンナノチューブ2の基板1と反対側の端面は固定しても、固定しなくとも良いものである。
また、カーボンナノチューブ2上の空間はキャップ部材で閉鎖されていることが望ましく、これにより、 特殊なパッケージを使用しなくても済み、 低価格化が可能になる。
さらに、蓋をした後にメモリを何層にも積み重ねることができ、 集積度を高めることもでき、 ビット単価を下げることが可能になる。
また、基板1を半導体基板とし、カーボンナノチューブ2が半導体基板に形成されたドレイン領域に接触するドレイン電極上に垂直配向させることによって、従来の半導体メモリセルと同様な構成を有する不揮発性メモリを構成することが可能になる。
本発明では、
(1)カーボンナノチューブの向きを揃え、1本の連続したカーボンナノチューブで可動部を構成できるので、電気特性が安定し、
繰り返し疲労にも強くでき、歩留まりの向上と信頼性の向上を達成できる。
(2)可動空間の形成をウエット処理に頼らずに行えるので、 歩留まりの向上をはかることができる。
(3)可動空間を保持したまま、密閉構造を作ることができるので、多層高密度配置が可能になり、パッケージ自体の省略や既存の安価のパッケージが利用できる等、集積度の向上や低価格化に有利になる。
(4)多値論理記録が可能になり、集積度の向上が可能になる。
また、本発明の電子デバイスは、ナノサイズの非常に微細な機械的スイッチを構成するものであるので、オフ時の電気抵抗を実効的に無限大としてリーク電流を極端に低減することができるとともに、オン時にはカーボンナノチューブの低抵抗性を利用して大電流を流すことが可能になるので、パワートランジスタとの置き換えも可能になる。
本発明は、アトラクタ電極或いはリリース電極となる第1電極及び第2電極を、絶縁層/第1電極/絶縁層からなる第1の積層電極と絶縁層/第2電極/絶縁層からなる第2の積層電極として構成するか、或いは、第1電極及び第2電極を絶縁層を介することによって互いに電気的に分離して積層した一対の積層電極として構成し、互いに対向する積層電極の間において基板の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ成長させ、カーボンナノチューブとアトラクタ電極との接触状態でスイッチング動作或いはメモリ動作を行うものである。
なお、スイッチとメモリは、本来同じものであり、見方を変えるとスイッチともメモリとも言えるものである。
例えば、スイッチはONとOFFの状態を作るものであり、スイッチのONを1に、スイッチのOFFを0に対応させれば、メモリとしても扱える。
勿論、製品仕様とするためにはワード線とビット線のマトリックスを設け、その交点にこれらのスイッチを配置することが必要になり、また、この交点には、トランスファーゲート(セルトランジスタ)やダイオードが必要となり、さらに、当然、周辺回路も必要になるが、ひとつひとつのセルの記憶領域に限って見ると、スイッチはメモリと見ても良い訳である。
次に、記憶部分が微細なスイッチで構成されるとして、「揮発メモリ」と「不揮発メモリ」の違いを説明すると、両者の違いは、カーボンナノチューブの復元力とカーボンナノチューブと電極間に働くファンデルファールス力の大小関係で決まるものである。
即ち、カーボンナノチューブの復元力がファンデルワールス力に勝っているなら、電圧を切った後、カーボンナノチューブは、自らの復元力で電極から離れるので揮発性メモリとなり、一方、カーボンナノチューブの復元力がファンデルワールス力に劣るなら、電圧を切った後もカーボンナノチューブはファンデルワールス力により電極から離れられず、不揮発性メモリとなる。
この、ファンデルワールス力は、カーボンナノチューブと接する部分の材質や、接触面積によるので、材料やこれら面積を変えることで適宜調整が可能であり、また、カーボンナノチューブの復元力も、カーボンナノチューブの長さ(支点から接触部分までの長さ)や、カーボンナノチューブの太さ(触媒の種類や触媒のサイズに依存)、カーボンナノチューブの層数やカイラリティー(グラファイトシートの巻き方)等を変えることによって適宜調整することができる。
ここで、図2乃至図4を参照して、本発明の実施例1のカーボンナノチューブデバイスを説明する。
図2参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、マスク蒸着法を利用してCoからなる触媒層13を幅が例えば0.1〜0.5μmになるように選択的に形成する。
次いで、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させる。
次いで、触媒層13が中央部に露出するように幅が0.5μmの可動空間17を形成することによって、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
図3参照
図3は本発明の実施例1のカーボンナノチューブデバイスの説明図であり、上図は概念的斜視図であり、ここでは、説明を簡単にするためにカーボンナノチューブ22は一本のみを図示している。また、下図は等価回路図である。
図に示すように、積層電極18を構成するアトラクタ電極20とカーボンナノチューブ22との間に電圧を印加すると、アトラクタ電極20とカーボンナノチューブ22との間に静電気力は働き、カーボンナノチューブ22は最下部を支点に動き、 アトラクタ電極20に電気的に接続される。
また、一旦、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極20との間の電圧をゼロにした後、今度はカーボンナノチューブ22とリリース電極21との間に電圧を印加すると、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極20との接続が解除されてリリース電極21に付着する。
既に説明したように、カーボンナノチューブ22の復元力が、カーボンナノチューブ22と電極間のファンデルファールス力よりも大きいと、電圧を切断後には、カーボンナノチューブは元の状態に戻り、記憶は失われ、揮発性メモリとなる。
一方、カーボンナノチューブ22の復元力が、カーボンナノチューブ22と電極間のファンデルファールス力より弱いと、電圧印加を解除しても、カーボンナノチューブ22は一方の電極に付着したままとなり、不揮発性メモリが達成させる。
この場合、下図に示すように、揮発性メモリ或いは不揮発性メモリのいずれの場合にも、一方の電極との接触状態を”1”とし、他方の電極との接触状態を”0”とすれば良く、図においては、アトラクタ電極20との接触状態を”1”とする。
また、メモリから記憶状態を読み出すためには、カーボンナノチューブ22がどちらの状態にあるかどうかを判定すれば良く、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極20或いはリリース電極21間の抵抗を測定し比較すれば良い。
この場合、抵抗測定は、書き込み時の印加電圧やリリース時の印加電圧よりもはるかに低い電圧で良いので、記憶した状態を破壊することはない。
また、このカーボンナノチューブデバイスをスイッチとして機能させるためには、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極20との間に電圧を印加して、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極20との間を導通させた後、これを上回る電圧をリリース電極21に印加することにより、カーボンナノチューブ22をアトラクタ電極20から再度引き離すことが可能になる。
図4参照
図4は、カーボンナノチューブデバイスをスイッチとして機能させる場合の応用回路の説明図であり、上図は従来のMTMOS(Multi−Threshold−Voltage CMOS)の概念的回路構成図であり、下図は高Vthパワートランジスタをカーボンナノチューブデバイスに置き換えた場合の概念的回路構成図である。
この場合、カーボンナノチューブには大電流を流すことができるので、パワートランジスタとの置き換えが可能となり、また、カーボンナノチューブデバイスは配線層上に形成することができるので、従来、Si基板内部に形成していた高Vthトランジスタの占有面積をなくすことができるのでチップの小型化が可能になるとともに、カーボンナノチューブからなるスイッチにはリーク電流は流れないので、電力の無駄な消費を抑制することができる。
このように、本発明の実施例1においては、アトラクタ電極20を含む積層電極18とリリース電極を含む積層電極19とを対向して設け、その間にカーボンナノチューブ22を垂直方向に成長させているので、ウェット・エッチング工程を伴わない簡単な製造工程によってメモリ或いはスイッチとなるカーボンナノチューブデバイスを構成することができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施例2のカーボンナノチューブデバイスの製造方法を説明する。
図5参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させる。
次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.5μmの可動空間17を形成することによって、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、全面にSiO2 膜を堆積させたのち異方性エッチングを施すことによってダミーサイドウォール23を形成する。
この時、ダミーサイドウォール23の間隔は、例えば、0.2μmになるようにエッチングする。
次いで、蒸着法を用いてCo膜を全面に堆積することによって、ダミーサイドウォール23の間隔に堆積したCo膜を触媒層13とする。
なお、積層電極18,19及びダミーサイドウォール23上に堆積したCo膜は図示を省略している。
次いで、ダミーサイドウォール23と、積層電極18,19及びダミーサイドウォール23上に堆積したCo膜を除去したのち、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この本発明の実施例2においては自己整合的に触媒層13に形成しているので、特別の位置合わせを行なわなくてもカーボンナノチューブ22を積層電極18と積層電極19との丁度中間に成長させることができる。
次に、図6を参照して、本発明の実施例3のカーボンナノチューブデバイスの製造方法を説明する。
図6参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16、及び、厚さが、例えば、50nmのSiN膜24を順次堆積させ、次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.1μmの凹部25を形成する。
次いで、蒸着法或いスパッタ法を用いてCo膜を全面に堆積することによって、下部電極12上に堆積したCo膜を触媒層13とする。
なお、SiN膜24上に堆積したCo膜は図示を省略している。
次いで、SiN膜24に対するエッチングレートが非常に小さなエッチャントガスを用いて準等方性エッチングを施すことによって、凹部25に露出するSiO2 膜16/導電体膜15/SiO2 膜14をサイドエッチングすることによって、幅が例えば、0.5μmの可動空間17を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、SiN膜24を除去したのち、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この本発明の実施例3においても自己整合的に触媒層13に形成しているので、特別の位置合わせを行なわなくてもカーボンナノチューブ22を積層電極18と積層電極19との丁度中間に成長させることができる。
次に、図7を参照して、本発明の実施例4のカーボンナノチューブデバイスの製造方法を説明する。
図7参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16、及び、厚さが、例えば、50nmのSiN膜24を順次堆積させ、次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.1μmの凹部25を形成する。
次いで、SiN膜24に対するエッチングレートが非常に小さなエッチャントガスを用いて準等方性エッチングを施すことによって、凹部25に露出するSiO2 膜16/導電体膜15/SiO2 膜14をサイドエッチングすることによって、幅が例えば、0.5μmの可動空間17を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、蒸着法或いはスパッタ法を用いてCo膜を全面に堆積することによって、下部電極12上に堆積したCo膜を触媒層13とする。
なお、SiN膜24上に堆積したCo膜は図示を省略している。
次いで、SiN膜24を除去したのち、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この本発明の実施例4においても自己整合的に触媒層13に形成しているので、特別の位置合わせを行なわなくてもカーボンナノチューブ22を積層電極18と積層電極19との丁度中間に成長させることができる。
次に、図8を参照して、本発明の実施例5のカーボンナノチューブデバイスの製造方法を説明する。
図8参照
まず、上記の実施例4と同様に、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16、及び、厚さが、例えば、50nmのSiN膜24を順次堆積させ、次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.1μmの凹部25を形成する。
次いで、SiN膜24に対するエッチングレートが非常に小さなエッチャントガスを用いて準等方性エッチングを施すことによって、凹部25に露出するSiO2 膜16/導電体膜15/SiO2 膜14をサイドエッチングすることによって、幅が例えば、0.5μmの可動空間17を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、蒸着法或いはスパッタ法を用いてCo膜を全面に堆積することによって、下部電極12上に堆積したCo膜を触媒層13とする。
なお、SiN膜24上に堆積したCo膜は図示を省略している。
次いで、SiN膜24を除去したのち、Alを選択的にエッチングするガスを用いてアトラクタ電極20及びリリース電極21の露出端部をサイドエッチングすることによって凹部53,55を形成する。
この凹部53,55は、可動空間17とともに広義の可動空間を形成する。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この本発明の実施例5においても自己整合的に触媒層13に形成しているので、特別の位置合わせを行なわなくてもカーボンナノチューブ22を積層電極18と積層電極19との丁度中間に成長させることができる。
また、アトラクタ電極20及びリリース電極21の端部に形成した凹部53,55は、可動空間17とともに広義の可動空間を形成するので、カーボンナノチューブ22の動作モードを多様にすることができる。
次に、図9を参照して、本発明の実施例6のカーボンナノチューブデバイスの製造方法を説明する。
図9参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させ、次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.5μmの凹部25を形成する。
次いで、SiO2 膜16/導電体膜15/SiO2 膜14をエッチングすることによって、幅が例えば、0.5μmの可動空間17を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、蒸着法或いはスパッタ法を用いてCo膜を全面に堆積することによって、下部電極12上に堆積したCo膜を触媒層13とする。
なお、エッチングマスク(図示を省略)上に堆積したCo膜は図示を省略している。
次いで、エッチングマスクを除去したのち、Alを選択的にエッチングするガスを用いてアトラクタ電極20及びリリース電極21の露出端部をサイドエッチングすることによって凹部53,55を形成する。
この凹部53,55は、実効的な可動空間を形成する。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
なお、この場合のカーボンナノチューブ22は可動空間全体を埋めるカーボンナノチューブ束のような状態になる。
この本発明の実施例6においては、アトラクタ電極20及びリリース電極21の端部に形成した凹部53,55が実効的な可動空間を形成するので、可動空間17の全体を埋めるようにカーボンナノチューブ22が成長しても、スイッチ動作或いはメモリ動作が可能になる。
次に、図10を参照して、本発明の実施例7のカーボンナノチューブデバイスの製造方法を説明する。
図10参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させる。
次いで、レジストパターン(図示を省略)をマスクとしてテーパエッチングを施すことによって下底の幅が例えば、0.1μmで、上底の幅が例えば、0.5μmの逆台形状の可動空間26を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極27とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極28を形成する。
次いで、マスク蒸着法或いはマスクスパッタ法を用いてCo膜を可動空間26の下底のみに選択的に堆積することによって、下部電極12上に触媒層13を形成する。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この本発明の実施例7においては、テーパエッチングにより上部の空間が大きい可動空間26を構成しているので、カーボンナノチューブ22と積層電極27,28との間の可動空間を確保することができる。
次に、図11及び図12を参照して、本発明の実施例7のカーボンナノチューブデバイスを説明する。
図11参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させる。
次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.5μmの凹部29を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、全面に厚さが、例えば、5nmのSiO2 膜を堆積させたのち異方性エッチングを施すことによってサイドウォール30を形成する。
次いで、レジストマスク(図示を省略)をマスクとしてHF処理を行なうことによって、アトラクタ電極20側のサイドウォール30を選択的に除去して可動空間31を形成する。
次いで、マスク蒸着法或いはマスクスパッタ法を用いてCo膜を可動空間31から露出した下部電極12上のみに選択的に堆積させて触媒層13とする。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
図12参照
図12の上図は本発明の実施例8のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、下図は等価回路図であり、リリース電極21はカーボンナノチューブ22を引き戻す働きをするものなので、絶縁性のサイドウォール30で覆われていても静電力は及ぼすことができるので、その作用に問題はない。
この本発明の実施例8においてはリリース電極21とカーボンナノチューブ22が接触した際に電流が流れないので小電力化が可能になる。
次に、図13及び図14を参照して、本発明の実施例9のカーボンナノチューブデバイスを説明する。
図13参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させる。
次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.5μmの凹部29を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、全面に厚さが、例えば、5nmのSiO2 膜を堆積させたのち異方性エッチングを施すことによってサイドウォール30を形成して、可動空間31を形成する。
次いで、マスク蒸着法或いはマスクスパッタ法を用いてCo膜を可動空間31から露出した下部電極12上のみに選択的に堆積させて触媒層13とする。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
図14参照
図14の上図は本発明の実施例9のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、下図は等価回路図であり、カーボンナノチューブデバイスをメモリとして動作させる場合には、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極20及びリリース電極21との間の静電容量を測定することで、”1”と”0”のどちらの記録状態にあるかを判定することができるので、アトラクタ電極20は絶縁性のサイドウォール30で覆われていても静電力は及ぼすことができるので、その作用に問題はない。
この本発明の実施例9においてはアトラクタ電極20及びリリース電極21とカーボンナノチューブ22とが接触した際に電流が流れないのでさらに小電力化が可能になる。
次に、図15を参照して、本発明の実施例10のカーボンナノチューブデバイスの製造工程を説明する。
図15参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜14、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜15、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜16を順次堆積させる。
次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が例えば、0.2μmの可動空間17を形成するとともに、SiO2 膜16/アトラクタ電極20/SiO2 膜14からなる積層電極18とSiO2 膜16/リリース電極21/SiO2 膜14からなる積層電極19を形成する。
次いで、酸化性雰囲気中で酸化処理を施すことによって、アトラクタ電極20及びリリース電極21の表面を酸化して酸化膜32,33を形成する。
次いで、マスク蒸着法或いはマスクスパッタ法を用いてCo膜を可動空間17から露出した下部電極12上の一部に選択的に堆積させて触媒層13とする。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この本発明の実施例10においてもアトラクタ電極20及びリリース電極21とカーボンナノチューブ22とが接触した際に電流が流れないのでさらに小電力化が可能になるとともに、酸化で絶縁膜を形成しているので、製造工程が実施例9よりも簡素化される。
次に、図16及び図17を参照して、本発明の実施例11のカーボンナノチューブデバイスを説明する。
図16参照
まず、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、マスク蒸着法マスクスパッタ法を利用してCoからなる触媒層13を幅が例えば0.1μmになるように選択的に形成する。
次いで、スパッタ法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜34、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜35、例えば、300nmのSiO2 膜36、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜37、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜38を順次堆積させる。
次いで、触媒層13が中央部に露出するように幅が0.5μmの可動空間39を形成することによって、SiO2 膜38/アトラクタ電極42/SiO2 膜36/リリース電極43/SiO2 膜34からなる一対の積層電極40,41を形成する。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ22を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
図17参照
図17の上図は概念的構成図であり、下図はその等価回路図である。
この実施例11においては、図に示すように、2つのアトラクタ電極42と2つのリリース電極43とからなる4端子素子であるので、使い勝手が向上し、リリース電極43から及ぼすクーロン力によってカーボンナノチューブ22を動かすこともできる。
また、この場合には、カーボンナノチューブ22を湾曲させてスイッチングを行なっているので、カーボンナノチューブ22とリリース電極43とは空間を介して絶縁分離した構成となっているので、両者の間に電流が流れないので、低電力化が可能になる。
なお、可動空間の形成方法としては、実効的な可動空間となる電極端部に形成される凹部を含めて上記の実施例2乃至実施例7のような工程により形成しても良いものである。
次に、図18を参照して、本発明の実施例12のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、製造方法自体は上記の実施例1と同様であるので、概念的構成図と等価回路図のみを図示する。
図18参照
図18の上図は概念的構成図であり、上記の実施例9と同様に形成したサイドウォールをHFによってさらにオーバーエッチングしてリリース電極43の端部を覆う絶縁膜44を形成したものであり、その等価回路は下図に示すように、2つのリリース電極43の端部が絶縁膜44で被われている以外は上記の実施例11と同様である。
この実施例12においては、実施例8と同様にカーボンナノチューブ22とリリース電極43とが接触しても電流が流れないので、低電力化が可能になる。
また、この場合も、リリース電極43から及ぼすクーロン力によってカーボンナノチューブ22を動かすこともできる。
なお、この場合の可動空間の形成方法としても、実効的な可動空間となる電極端部に形成される凹部を含めて上記の実施例2乃至実施例7のような工程により形成しても良いものである。
次に、図19を参照して、本発明の実施例13のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、製造方法自体は上記の実施例1と同様であるので、概念的構成図と等価回路図のみを図示する。
図19参照
図19の上図は概念的構成図であり、上記の実施例10と同様に酸化処理によってアトラクタ電極42とリリース電極43の露出端面に酸化膜45,46を形成したものであり、その等価回路は下図に示すように、上記の実施例11と同様に4端子型であるが、アトラクタ電極42とカーボンナノチューブ22とは電気的に導通しない構成となっている。
この実施例13においては、実施例10と同様にメモリとして用いた場合に、カーボンナノチューブ22とアトラクタ電極42或いはリリース電極43とが接触しても電流が流れないので、低電力化が可能になる。
なお、この場合の可動空間の形成方法としても、実効的な可動空間となる電極端部に形成される凹部を含めて上記の実施例2乃至実施例7のような工程により形成しても良いものである。
次に、図20及び図21を参照して、本発明の実施例14のカーボンナノチューブデバイスを説明する。
図20参照
まず、上図に示すように、シリコン基板11上にスパッタ法によりTiNからなる下部電極12を形成したのち、スパッタ法或いはCVD法を用いて厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜34、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜、例えば、300nmのSiO2 膜36、厚さが、例えば、100nmのAlからなる導電体膜、及び、厚さが、例えば、300nmのSiO2 膜38を順次堆積させる。
次いで、ドライエッチングを施すことによって、幅が0.2μmの可動空間39を形成するとともに、SiO2 膜38/アトラクタ電極50/SiO2 膜36/アトラクタ電極49/SiO2 膜34からなる積層電極47と、SiO2 膜38/リリース電極52/SiO2 膜36/リリース電極51/SiO2 膜34からなる積層電極48とを形成する。
次いで、選択エッチングを行なうことによって、アトラクタ電極49,50及びリリース電極51,52の露出端面をサイドエッチングすることによって凹部53〜56を形成する。
次いで、マスク蒸着法を用いてCo膜を可動空間39から露出した下部電極12上のみに選択的に堆積させて触媒層13とする。
次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によって触媒層13を成長起点としてカーボンナノチューブ束57を成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
この場合、カーボンナノチューブ束57を構成する各カーボンナノチューブは基板に対し垂直に成長するので、アトラクタ電極49,50及びリリース電極51,52の端面に形成された凹部53〜56には入り込めず成長段階でアトラクタ電極49,50或いはリリース電極51,52と付着することがないので、スイッチ動作の信頼性は格段に向上するとともに、カーボンナノチューブ58〜60が密に生えてカーボンナノチューブ束となった場合には凹部53〜56が唯一の可動空間となるので動作自由度が向上する。
図20の下図は、等価回路図であり、2つのスイッチが並列接続された構造となる。
図21参照
図21は、本発明の実施例14のカーボンナノチューブデバイスの動作の説明図であり、ここではカーボンナノチューブ束57の動作が理解しやすいように3本のカーボンナノチューブ58〜60で代表させて示している。
なお、ここでは、触媒層は図示を省略する。
この場合、アトラクタ電極50とカーボンナノチューブ58〜60の間に電圧を掛けると、両者の間に静電気力が働き、特に、アトラクタ電極50近傍のカーボンナノチューブ58は、凹部54引きッ込まれるように入り込み、アトラクタ電極50に付着する。
一方、解除する場合には、アトラクタ電極50とカーボンナノチューブ58〜60の間の電圧を一旦ゼロにした後、カーボンナノチューブ58〜60とリリース電極52との間に電圧を印加すると、リリース電極52からの電界は、まず近傍のカーボンナノチューブ60に力を及ぼし、アトラクタ電極50近傍のカーボンナノチューブ58近傍のカーボンナノチューブ58へも力を及ぼし、アトラクタ電極50からカーボンナノチューブ58を引き離すことによって、スイッチの解除がなされる。
なお、同様に下の左右2つの電極間にもスイッチが構成され、上段のスイッチと同じ動作を行なう。
この場合、可動空間39の幅が広く、カーボンナノチューブ束57を構成するカーボンナノチューブの数が多い場合は、1方の電極から他方の電極に及ぼす電界の力が弱まるので、 電圧を高くしなかればならないので、可動空間39の幅は狭い方が望ましい。
次に、図22及び図23を参照して、本発明の実施例15のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、リリース電極を下側に、アトラクタ電極を上側にしただけで実質的構成は上記の実施例14と同様であるが、この場合には、アトラクタ電極及びリリース電極の端部に形成した凹部のみが実質的な可動空間となる。
なお、触媒層を図示を省略する。
図22参照
図22の上図は本発明の実施例15のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、また、下図はその等価回路図である。
この場合には、リリース電極63,65を下側に、アトラクタ電極64,66を上側にしたものであり、各積層電極61,62自体で独立のスイッチ或いはメモリを構成するものである。
なお、メモリの詳細な構成は別途後述する。
図22の下図に等価回路図を示すように、下部電極12を共通電極として、 並列接続された4つのスイッチを構成することができる。
メモリとして考えるならば、A,B,C,Dの4つの状態を記憶できるので、2ビット(00,01,10,11)の多値記憶が可能になるので、 従来の2倍の記録密度を達成することができる。
図23参照
図23は、本発明の実施例15のカーボンナノチューブデバイスの動作の説明図であり、ここでは、動作を理解しやすくするためにカーボンナノチューブ束57の内の一本のカーボンナノチューブ58の動作のみを示している。
なお、実際にはカーボンナノチューブ束57の動作であるので、アトラクタ電極及びリリース電極の端部に形成した凹部53〜56のみが実質的な可動空間となる。
図に示すように、アトラクタ電極64に電圧を印加することによって形成されたカーボンナノチューブ58の曲がりは、リリース電極63に電圧を印加することによって形成されるカーボンナノチューブ58の曲がりによりリセットされ、逆に、リリース電極63に電圧を印加することによって形成されたカーボンナノチューブ58の曲がりは、アトラクタ電極64に電圧を印加することによって形成されるカーボンナノチューブ58の曲がりによりリセットされる。
このように、本発明の実施例13のカーボンナノチューブデバイスにおいては、同一積層電極を構成する電極同士で、書き込みと消去を行なうことが可能になる。
これはカーボンナノチューブに許容されているゆとり(屈曲)が、一つ分の屈曲しかないことに起因しており、1つ分の屈曲は許容できるが、2つ分の屈曲は許容できないように、カーボンナノチューブの長さ、凹部53〜56の深さ、凹部53〜56の高さ、即ち、リリース電極63,65及びアトラクタ電極64,66の厚さ、カーボンナノチューブの太さ等を調整しておくことで可能になる。
なお、この様な動作はカーボンナノチューブ58がSiO2 膜34,36,38の端部に付着・固定していては実現できないが、カーボンナノチューブ58はSiO2 膜34,36,38の近傍を垂直方向に成長していくので、SiO2 膜34,36,38の端部に付着することはない。
また、実際のカーボンナノチューブ束57の動きとしては、カーボンナノチューブ束57全体が動くものではなく、各電極の近傍に位置するカーボンナノチューブ58のみが動くだけであるので、上述のように、2つの積層電極61,62おいて独立に動くスイッチを構成する。
このように、本発明の実施例15においては、開口部内にカーボンナノチューブが林立していても、凹部近傍のカーボンナノチューブだけが動けば良いので、開口部のサイズを自由に設定することができる。
また、凹部近傍のカーボンナノチューブのみを動作させているので、対向する積層電極側からの電界を及ぼす必要がないので、低電圧動作が可能になる。
また、2つの積層電極61,62によって独立に動く2個のスイッチあるいはメモリを構成しているので、集積度を2倍にすることができる。
次に、図24を参照して、本発明の実施例16のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、上述の実施例15のカーボンナノチューブデバイスにキャップを設けただけであるので概念的構成図のみを示す。
図24参照
図24は、本発明の実施例14のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、積層電極61,62及びカーボンナノチューブ束57の頂部を覆うようにキャップ層67を設けたものであり、カーボンナノチューブ束57はカーボンナノチューブが密集して生えているので、カーボンナノチューブ1本1本の隙間の奥深くまでキャップ層67が入り込んで成長できず、図示したように、カーボンナノチューブ束57の頂部にだけキャップ層67が設けられた状態となる。
この場合のキャップ層67は絶縁体でも導電体でも良く、導電体で構成する場合には、下部電極12と同じ電極としての機能を持たせても良い。
この実施例16のカーボンナノチューブデバイスの基本的動作は上記の実施例15と全く同様であるが、この実施例14においては、1つ1つのスイッチは可動空間を保有した小さな言わばパッケージに格納された状態になる。
このパッケージは、凹部53〜56の微小空間が閉じることなく維持されるばかりでなく、カーボンナノチューブ束57の長手方向の動きを阻害することもないので、スイッチやメモリを何層にも重ねて形成することができ、3次元的に集積度を向上することができる。
また、キャップ層67を設けることによって、パッケージを必要としないか或いは汎用のパッケージで済ますことができるため、大幅なコスト低減が可能になる。
次に、図25を参照して、本発明の実施例17のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、積層数を多くしただけで実質的構成は上記の実施例14のカーボンナノチューブデバイスと同様であるので、概念的構成図及び等価回路図のみを示す。
図25参照
図25の左図は本発明の実施例17のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、また、右図はその等価回路図である。
図に示すように、ここでは8層の電極を設けており、左右両側の積層電極68,69が1対となって1つのスイッチを構成する。
また、図25の右図の等価回路図に示すように、SiO2 膜70を介して多層の電極71,72を設けることによって、メモリ容量を積層数に応じて格段に増加することができ、8層の場合にはA〜Hの8つの状態を実現することができる。
次に、図26を参照して、本発明の実施例18のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、積層数を多くしただけで実質的構成は上記の実施例15のカーボンナノチューブデバイスと同様であるので、概念的構成図及び等価回路図のみを示す。
図26参照
図26の左図は本発明の実施例18のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、また、右図はその等価回路図である。
図に示すように、ここでは8層の電極を設けており、左右両側の積層電極68,69が独立に2つのスイッチを構成する。
また、図26の右図の等価回路図に示すように、SiO2 膜70を介して多層の電極71,72を設けることによって、メモリ容量を積層数に応じて格段に増加することができるとともに、左右の積層電極68,69が独立に2つのスイッチを構成するので、8層の場合にはA〜Pの16の状態を実現することができる。
次に、図27及び図28を参照して、本発明の実施例19のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、動作が異なるだけで実質的構成は上記の実施例14のカーボンナノチューブデバイスと同様であるので、構成及び動作のみを示す。
図27参照
図27の上図は本発明の実施例19のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、また、下図はその等価回路図である。
図に示すように、一本のカーボンナノチューブ58によってA〜Dの4つの状態を実現するロータリースイッチを構成することになる。
図28参照
図28は、本発明の実施例19のカーボンナノチューブデバイスの動作の説明図であり、下部電極12に一方の極性の電圧を印加した状態で電極71,72の内のいずれかに他方の極性の電圧を印加することによって、カーボンナノチューブ58は電圧が印加された電極71,72のいずれがに吸引されて付着することによってスイッチング動作を行なうが、一つの電極にしか接続できないのでロータリースイッチを構成する。
次に、図29を参照して、本発明の実施例20のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、積層数が異なるだけで実質的構成は上記の実施例19のカーボンナノチューブデバイスと同様であるので、概念的構成図及び等価回路図のみを示す。
図29参照
図29の上図は本発明の実施例20のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図であり、また、下図はその等価回路図である。
図に示すように、電極71,72の積層数を8層としているので、一本のカーボンナノチューブ58によってA〜Pの16の状態を実現するロータリースイッチを構成することになる。
次に、図30を参照して、本発明の実施例21のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、各積層電極の構成は上記の各実施例のいずれかと同様であるが、カーボンナノチューブを中心にして3個以上の積層電極を円周上に配置したものである。
図30参照
図30は、本発明の実施例21のカーボンナノチューブデバイスの概念的平面図であり、上図は開口部73の中央部に設けた細いカーボンナノチューブ束74を中心にして4個の積層電極75を円周上に配置した場合を示し、下部は6個の積層電極75を配置した場合を示している。
この場合、各積層電極75とカーボンナノチューブ束74との間に印加する電圧を低くすれば上記の実施例13と同様の動作を行い、電圧を高くすれば上記の実施例14或いは実施例19と同様の動作を行なうことになる。
この本発明の実施例21においては、一本のカーボンナノチューブ束を中心にして3個以上の積層電極75を配置しているので、実現できる状態数を配置する積層電極75の数に応じて増大することができる。
なお、配置する積層電極75の数が奇数の場合には、上記の実施例15と同様に各積層電極75が単独のスイッチを構成することになる。
次に、図31を参照して、本発明の実施例22のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、基本的構成は上記の実施例21と同様であるが、カーボンナノチューブ束が開口部を満たすようにしたものである。
図31参照
図31は、本発明の実施例22のカーボンナノチューブデバイスの概念的平面図であり、上図は開口部73を満たすカーボンナノチューブ束76を中心にして4個の積層電極75を円周上に配置した場合を示し、下部は6個の積層電極を配置した場合を示している。
この場合も、各積層電極75とカーボンナノチューブ束76との間に印加する電圧を低くすれば上記の実施例13と同様の動作を行い、電圧を高くすれば上記の実施例12或いは実施例19と同様の動作を行なうことになる。
この本発明の実施例23においては、カーボンナノチューブ束76を中心にして3個以上の積層電極75を配置しているので、実現できる状態数を配置する積層電極75の数に応じて増大することができる。
なお、配置する積層電極75の数が奇数の場合には、上記の実施例15と同様に各積層電極75が単独のスイッチを構成することになる。
次に、図32を参照して、本発明の実施例23のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、基本的構成は上記の実施例11と同様であるが、最上層のSiO2 膜の膜厚を厚くして開口部のアスペクト比を多くしてキャップ層を設けたものである。
図32参照
図32は、本発明の実施例23のカーボンナノチューブデバイスの概念的斜視図であり、最上層のSiO2 膜38を0.6μmにしてアスペクト比を大きくしたのち、カバレッジの悪いスパッタ法或いはCVD法を用いてSiO2 膜或いはAl膜を堆積してキャップ層77を形成したものである。
この場合、カバレッジの悪いスパッタ法或いはCVD法を用いているので、SiO2 やAlが開口部に深く進入することがなく、開口部の大半がボイドとなる形でSiO2 膜或いはAl膜が堆積してキャップ層77を形作ることになる。
このように、本発明の実施例23においては、開口部を覆うようにキャップ層を設けているので、上述の実施例16と同様に、3次元化が可能になるとともに、パッケージを必要としないか或いは汎用のパッケージで済ますことができるため、大幅なコスト低減が可能になる。
なお、キャップ層77を導電体で構成する場合には、下部電極12と同じ電極としての機能を持たせることができる。
次に、図33を参照して、本発明の実施例24のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、基本的構成は上記の実施例23と同様であるが、カーボンナノチューブをキャップ層で固定されるように長く成長させたものである。
図33参照
図33は、本発明の実施例24のカーボンナノチューブデバイスの概念的斜視図であり、最上層のSiO2 膜38を0.6μmにしてアスペクト比を大きくするとともに、カーボンナノチューブ48をSiO2 膜38の頂部とほぼ同じ高さになるまで成長させたのち、カバレッジの悪いスパッタ法或いはCVD法を用いてSiO2 膜或いはAl膜を堆積してキャップ層77を形成したものである。
この場合も開口部を覆うようにキャップ層を設けているので、上述の実施例16と同様に、3次元化が可能になるとともに、パッケージを必要としないか或いは汎用のパッケージで済ますことができるため、大幅なコスト低減が可能になる。
次に、図34を参照して、本発明の実施例25のカーボンナノチューブデバイスを説明するが、基本的構成は上記の実施例11と同様であるが、スイッチ電極を構成するカーボンナノチューブと同時にカーボンナノチューブプラグを同時に成長させるものである。
図34参照
まず、シリコン基板81上にゲート絶縁膜82を介してゲート電極83を設けたのち、ソース領域84及びドレイン領域85を形成し、次いで、ソース領域84、ドレイン領域85及びゲート電極83の表面にCoシリサイド電極86を形成したのち、全面に層間絶縁膜87を形成する。
次いで、MOSFET領域を覆うようにリフトオフ用のレジストパターン(図示を省略)を形成したのち、実施例9と同様に、スパッタ法を用いてTiNからなる下部電極12、SiO2 膜34、Alからなる導電体膜35、SiO2 膜36、Alからなる導電体膜37、及び、SiO2 膜38を順次堆積させる。
次いで、レジストパターンを除去したのち、ドライエッチングを施すことによって、可動空間39を形成するとともに、SiO2 膜38/アトラクタ電極42/SiO2 膜36/リリース電極43/SiO2 膜34からなる一対の積層電極40,41を形成する。
なお、このドライエッチング工程において、MOSFETのCoシリサイド電極86に対するビアホール88を形成する。
次いで、サイドエッチングを行なうことによってアトラクタ電極42及びリリース電極の露出端部を選択的に除去して凹部を形成したのち、可動空間39に露出する下部電極12上及びCoシリサイド電極86上に選択的に触媒微粒子(図示を省略)を散布し、次いで、C2 2 ガスを用いたCVD法によってカーボンナノチューブ束57とカーボンナノチューブ束プラグ89を同時に成長させることによって、カーボンナノチューブデバイスの基本構成が完成する。
このように、カーボンナノチューブデバイスを半導体集積回路装置に集積化する場合に、カーボンナノチューブデバイス駆動用のトランジスタを始めとするMOSFETに対するプラグの少なくとも一部をカーボンナノチューブデバイスを構成するカーボンナノチューブ束と同時に形成することができる。
次に、図35を参照して、本発明の実施例26のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリを説明する。
図35参照
図35の上図は、本発明の実施例26のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図であり、また、下図はその等価回路図であり、従来のDRAMにおける情報蓄積キャパシタの代わりに、実施例1に示したカーボンナノチューブデバイスを設けたものである。
この場合、ドレイン電極90上に設けたCoシリサイド電極86の中央の微小領域に選択的に触媒微粒子を設けることによって、少数のカーボンナノチューブ22、典型的には1本のカーボンナノチューブ22を成長させたものである。
この不揮発性メモリにおいては、アトラクタ電極20に電圧を印加してカーボンナノチューブ22を吸着した状態を”1”とすると、リリース電極21に電圧を印加してカーボンナノチューブ22をアトラクタ電極から引き離した状態が”0”となり、リリース電極21に電圧を印加しないかぎり”1”の状態が保持されるので不揮発性メモリとなる。
次に、図36を参照して、本発明の実施例27のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリを説明する。
図36参照
図36の上図は、本発明の実施例27のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図であり、また、下図はその等価回路図であり、上記の実施例26におけるカーボンナノチューブデバイスを実施例11に示したカーボンナノチューブデバイスで置き換えたものである。
この実施例27の不揮発性メモリの動作は、上記の実施例26と同様であるが、この場合、一方のアトラクタ電極42に付着した状態を”1”とし、他方のアトラクタ電極42に付着した状態を”0”とすれば良い。
次に、図37を参照して、本発明の実施例28のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリを説明する。
図37参照
図37の上図は、本発明の実施例28のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図であり、また、下図はその等価回路図であり、上記の実施例26におけるカーボンナノチューブデバイスを実施例14に示したカーボンナノチューブ束を用いたカーボンナノチューブデバイスで置き換えたものである。
この実施例28の不揮発性メモリの動作は、上記の実施例14と同様に4つ状態を実現できるので、どの電極に付着しているかで多値論理不揮発性メモリを構成することができる。
次に、図38及び図39を参照して、本発明の実施例29のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリを説明する。
図38及び図39参照
図38は、本発明の実施例29のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図であり、また、図39はその等価回路図である。
この実施例29においては、上記の実施例26におけるカーボンナノチューブデバイスを実施例18に示したカーボンナノチューブ束を用いたカーボンナノチューブデバイスで置き換えたものである。
この実施例29の不揮発性メモリの動作は、上記の実施例18と同様に積層数に応じた数の状態を実現できるので、どの電極に付着しているかで6値以上の多値論理不揮発性メモリを構成することができる。
なお、図においては、最下層の電極を無選択としているので、14値となる。
次に、図40及び図41を参照して、本発明の実施例30のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリを説明する。
図40及び図41参照
図40は、本発明の実施例30のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図であり、また、図41はその等価回路図である。
この実施例30においては、上記の実施例26におけるカーボンナノチューブデバイスを実施例20に示したカーボンナノチューブデバイスで置き換えたものである。
この実施例30の不揮発性メモリの動作は、上記の実施例20と同様に積層数に応じた数の状態を実現できるので、どの電極に付着しているかで6値以上(図の場合には16値)の多値論理不揮発性メモリを構成することができる。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、各種の変形例を含めた全体構成を図42を参照して説明する。
図42参照
図42は、本発明の全体の発明体系図であり、「情報を書き込む電極」、即ち、アトラクタ電極と「情報を消去する電極」、即ち、リリース電極の位置関係によって対面型、同面型、及び、対面&同面型の3つに大別される。
また、各々の型は、電極を多層構造にするか否か、円周上に電極を多数配置するか否か、 キャップ層を設けるか否か、キャップ層を設けた場合にカーボンナノチューブを上部で固定するか否か、 プラグと共存させるか否か等によってさらに細分される。
また、上記の各実施例においては、基板としてシリコン基板を用いているがシリコン基板に限られるものではなく、石英基板、ガラス基板、或いは、サファイア基板、さらには、ステンレス基板等を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、下部電極としてはTiNを、アトラクタ電極及びリリース電極としてはAlを用いているが、TiNやAlに限られるものではなく、Ti,Ni,TiN,W,Cu,Ag,Au,At,WN,Fe,Mo等の他の導電体を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、触媒としてCoを用いているが、Coに限られるものではなく、Fe,Ni,Pt,Ti,Pa,TiCo等の他の触媒を用いても良いものである。
また、上記の実施例11乃至実施例13においては、下側の電極をリリース電極とし上側の電極をアトラクタ電極としているが、逆に、下側の電極をアトラクタ電極とし上側の電極をリリース電極としても良い。
また、上記の実施例19においては、各電極の端部に凹部を設けているが、必ずしも凹部を設けなくても良いものである。
但し、凹部を設けない場合には、目的とする箇所以外でカーボンナノチューブと電極が接して誤動作する可能性ももあるので、若干信頼性に欠けるスイッチ、メモリとなる場合がある。
また、上記の実施例23及び実施例24においては、キャップ層を形成する際に、スパッタ法を用いているが、特に、傾斜スパッタ法を用いることによって、SiO2 やAlが開口部に深く進入することがなくなる。
さらには、キャップ層を形成する方法はスパッタ法に限られるものではなく、プラズマCVD法を用いても良いものである。
また、キャップ層については、実施例11に対応する構成に対して設けているが、実施例11に限られるものではなく、他の各種の実施例に対応する構成にも適用されるものであることは言うまでもない。
上記の各実施例においては、カーボンナノチューブを成長させる際に、触媒層を使用しているが、このような平面的に拡がる触媒層である必要はなく、触媒微粒子を散布することによって形成しても良いものであり、この場合、触媒微粒子の密度によりカーボンナノチューブの密度を制御することができる。
また、上記の実施例25においては、プラグをカーボンナノチューブ束によって構成しているが、必ずしもカーボンナノチューブ束である必要はなく、カーボンナノチューブ束を構成しない程度に疎な密度のカーボンナノチューブで構成しても良いものであり、カーボンナノチューブデバイスとして必要とするカーボンナノチューブの本数により決定すれば良い。
また、上記の実施例26乃至実施例30においては、不揮発性メモリとして説明しているが、カーボンナノチューブの弾性による復元力と各電極に対する付着力を調整し、各電極に対して電圧を印加しない場合に、カーボンナノチューブが各電極から時間がたてば自然に離れるように構成すればDRAM等の揮発性メモリとなる。
また、上記の実施例26乃至実施例30においては、トランスファゲートとして通常のMOSFETを用いているが、トランスファーゲートとして本発明のカーボンナノチューブデバイスを用いても良いものであり、その場合には、半導体を用いることなくメモリデバイスを構成することができる。
さらに、上記の各実施例においては、カーボンナノチューブを用いているが、何らかの核を基点は棒状の成長が可能な導電性の材料であれば、カーボンナノチューブの限られるものではなく、例えば、アルミ、鉄等の金属のホイスカーやSiも棒状成長が可能であることが知られており、このようなホイスカーや棒状半導体を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、カーボンナノチューブを成長させる際に、原料ガスとしてアセチレン(C2 2 )を用いているがC2 2 に限られるものではなく、メタン(CH4 )、エチレン(C2 4 )、アルコール類、CO(一酸化炭素)等の他のガスを使用しても良いものである。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) 基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2、前記カーボンナノチューブ2に隣接して配置された絶縁層5/第1電極4/絶縁層5からなる第1の積層電極3、前記第1の積層電極3に対してカーボンナノチューブ2を挟んで対向する絶縁層5/第2電極7/絶縁層5からなる第2の積層電極6を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記2) 基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2、前記カーボンナノチューブ2を介して対向するとともに第1電極4及び第2電極7を互いに電気的に分離して積層した少なくとも一対の積層電極を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記3) 上記第1電極4及び第2電極7の少なくとも一方の上記カーボンナノチューブ2と対向する端面が酸化されていることを特徴とする付記1または2に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記4) 上記第1電極4及び第2電極7の一方の上記カーボンナノチューブ2と対向する端面が酸化されて、前記カーボンナノチューブ2の接触状態によりオン−オフの状態を設定するスイッチを構成することを特徴とする付記3記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記5) 上記第1電極4及び第2電極7の上記カーボンナノチューブ2と対向する端面が酸化されて、前記カーボンナノチューブ2の接触状態により情報を記憶するメモリを構成することを特徴とする付記3記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記6) 基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2、前記カーボンナノチューブ2に隣接して設けられるとともに、絶縁層5/第1電極4/絶縁層5/第2電極7/絶縁層5からなり且つ前記第1電極4及び第2電極7の前記カーボンナノチューブ2との対向面が前記絶縁層5の端部より後退している積層電極とを備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記7) 上記第1電極4が、上記カーボンナノチューブ2を吸着して導通状態にする吸引電極であり、上記第2電極7が前記カーボンナノチューブ2を前記第1電極4から引き離して非導通状態にする開放電極であることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記8) 上記第1電極4及び第2電極7が、上記カーボンナノチューブ2を吸着して導通状態にする吸引電極であることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記9) 基板1の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ2、前記カーボンナノチューブ2を介して対向配置されるとともに、絶縁層5を介して3層以上の電極を積層し且つ前記電極の前記カーボンナノチューブ2との対向面が前記絶縁層5の端部より後退している少なくとも一対の積層電極を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記10) 上記積層電極を円周上に3個以上或いは3対以上配置したことを特徴とする付記1乃至9のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記11) 上記カーボンナノチューブ2が一本のカーボンナノチューブ2からなることを特徴とする付記1乃至10のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記12) 上記カーボンナノチューブ2が、カーボンナノチューブ束を構成しない複数本のカーボンナノチューブ2からなることを特徴とする付記1乃至10のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記13) 上記カーボンナノチューブ2がカーボンナノチューブ束からなることを特徴とする付記1乃至10のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記14) 上記カーボンナノチューブ2の基板1と反対側の端面が固定されずに開放状態であることを特徴とする付記1乃至13のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記15) 上記カーボンナノチューブ2の基板1と反対側の端面が固定されていることを特徴とする付記1乃至13のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記16) 上記カーボンナノチューブ2上の空間がキャップ部材で閉鎖されていることを特徴とする付記1乃至15のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
(付記17) 上記基板1が半導体基板であり、上記カーボンナノチューブ2が前記半導体基板に形成されたドレイン領域に接触するドレイン電極上に垂直配向していることを特徴とする付記1乃至16のいずれか1に記載の垂直配向カーボンナノチューブ2を用いた電子デバイス。
本発明の活用例としては、不揮発性メモリが典型的なものであるが、カーボンナノチューブと弾性による復元力と付着力を調整することによってDRAM等の揮発性メモリにも適用されるものであり、さらには、多値状態を実現できるスイッチングデバイスや、機械的スイッチと同様にリーク電流を完全に遮断する超小型電気的スイッチとしても適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施例1のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 カーボンナノチューブデバイスをスイッチとして機能させる場合の応用回路の説明図である。 本発明の実施例2のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例3のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例4のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例5のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例6のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例7のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例8のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例8のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例9のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例9のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例10のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例11のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例11のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例12のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例13のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例14のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例14のカーボンナノチューブデバイスの動作の説明図である。 本発明の実施例15のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例15のカーボンナノチューブデバイスの動作の説明図である。 本発明の実施例16のカーボンナノチューブデバイスの概念的構成図である。 本発明の実施例17のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例18のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例19のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例19のカーボンナノチューブデバイスの動作の説明図である。 本発明の実施例20のカーボンナノチューブデバイスの説明図である。 本発明の実施例21のカーボンナノチューブデバイスの概念的平面図である。 本発明の実施例22のカーボンナノチューブデバイスの概念的平面図である。 本発明の実施例23のカーボンナノチューブデバイスの概念的斜視図である。 本発明の実施例24のカーボンナノチューブデバイスの概念的斜視図である。 本発明の実施例25のカーボンナノチューブデバイスの製造工程の説明図である。 本発明の実施例26のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの説明図である。 本発明の実施例27のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの説明図である。 本発明の実施例28のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの説明図である。 本発明の実施例29のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図である。 本発明の実施例29のカーボンナノチューブデバイスの等価回路図である。 本発明の実施例30のカーボンナノチューブデバイスを用いた不揮発性メモリの概念的斜視図である。 本発明の実施例30のカーボンナノチューブデバイスの等価回路図である。 本発明の全体の発明体系図である。 Nantero社の不揮発性メモリの概略的斜視図である。 Nantero社の不揮発性メモリの具体的構成図である。 図44に示されたワイアクロスバーメモリの途中までの製造工程の説明図である。 図44に示されたワイアクロスバーメモリの図45以降の製造工程の説明図である。 改良型カーボンナノチューブスイッチの説明図である。 帯状シート電極の拡大図である。 帯状シート電極の拡大図である。 帯状シート電極の理想的状態を示す拡大図である。 スティッキング現象の説明図である。
1 基板
2 カーボンナノチューブ
3 第1の積層電極
4 第1電極
5 絶縁層
6 第2の積層電極 7 第2電極
11 シリコン基板
12 下部電極
13 触媒層
14 SiO2
15 導電体膜
16 SiO2
17 可動空間
18 積層電極
19 積層電極
20 アトラクタ電極
21 リリース電極
22 カーボンナノチューブ
23 ダミーサイドウォール
24 SiN膜
25 凹部
26 可動空間
27 積層電極
28 積層電極
29 凹部
30 サイドウォール
31 可動空間
32 酸化膜
33 酸化膜
34 SiO2
35 導電体膜
36 SiO2
37 導電体膜
38 SiO2
39 可動空間
40 積層電極
41 積層電極
42 アトラクタ電極
43 リリース電極
44 絶縁膜
45 酸化膜
46 酸化膜
47 積層電極
48 積層電極
49 アトラクタ電極
50 アトラクタ電極
51 リリース電極
52 リリース電極
53〜56 凹部
57 カーボンナノチューブ束
58〜60 カーボンナノチューブ
61 積層電極
62 積層電極
63 リリース電極
64 アトラクタ電極
65 リリース電極
66 アトラクタ電極
67 キャップ層
68 積層電極
69 積層電極
70 SiO2
71 電極
72 電極
73 開口部
74 カーボンナノチューブ束
75 積層電極
76 カーボンナノチューブ束
77 キャップ層
81 シリコン基板
82 ゲート絶縁膜
83 ゲート電極
84 ソース領域
85 ドレイン領域
86 Coシリサイド電極
87 層間絶縁膜
88 ビアホール
89 カーボンナノチューブ束プラグ
90 ドレイン電極
91 ソース電極
101 基板
102 絶縁膜
103 ワード線
104 支持部材
105 ビット線
106 電極
107 電極
111 シリコン基板
112 SiO2
113 SiN支持体
114 ストライプ状電極
115 犠牲酸化膜
116 触媒微粒子
117 シート状カーボンナノチューブ
118 帯状シート電極
119 電極
120 カーボンナノチューブ
121 絶縁性支持部材
122 絶縁性支持部材
123 カーボンナノチューブ
124 導電体
125 導電体

Claims (5)

  1. 基板の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ、前記カーボンナノチューブに隣接して配置された絶縁層/第1電極/絶縁層からなる第1の積層電極、前記第1の積層電極に対してカーボンナノチューブを挟んで対向する絶縁層/第2電極/絶縁層からなる第2の積層電極を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス。
  2. 基板の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ、前記カーボンナノチューブを介して対向するとともに第1電極及び第2電極を互いに電気的に分離して積層した少なくとも一対の積層電極を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス。
  3. 基板の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ、前記カーボンナノチューブに隣接して設けられるとともに、絶縁層/第1電極/絶縁層/第2電極/絶縁層からなり且つ前記第1電極及び第2電極の前記カーボンナノチューブとの対向面が前記絶縁層の端部より後退している積層電極を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス。
  4. 基板の主面に対して垂直方向に配向したカーボンナノチューブ、前記カーボンナノチューブを介して対向配置されるとともに、絶縁層を介して3層以上の電極を積層し且つ前記電極の前記カーボンナノチューブとの対向面が前記絶縁層の端部より後退している少なくとも一対の積層電極を備えたことを特徴とする垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス。
  5. 上記積層電極を円周上に3個以上或いは3対以上配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の垂直配向カーボンナノチューブを用いた電子デバイス。
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