JP2007102125A - 波長変換装置及び波長変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ光の波長選択の自由度を増すことで、高パワーのポンプ光源を利用可能にする。
【解決手段】差周波発生部20と和周波発生部40とを備えている。差周波発生部は、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす差周波光を発生させて、差周波光を中間光として出力させる。和周波発生部は、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2+ωを満たす和周波光を発生させて、和周波光を、信号光の変換光として出力させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、波長多重光通信等に利用される波長変換装置及び波長変換方法に関するものである。
近年、インターネットの普及等により通信需要が急速に増大している。それに対応して光ファイバ等を用いた高速でかつ大容量の光ネットワークが整備されつつある。このような光ネットワークでは、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方法が注目されている。WDM光通信ネットワークを実現するためには、波長変換装置が必要とされる。例えば、光クロスコネクトノードに波長変換装置を採用すると、チャンネル間の衝突の回避や、波長の再利用が可能となる等の利点があるからである。
波長変換には様々な方法があるが、非線形光学結晶を用いて、信号光とポンプ光との差周波光を発生させ、この結果得られる差周波光を、上述の信号光の変換光として出力する方法が通例となっている。この差周波光を用いる方法は、信号速度、信号のフォーマットなどによらず、同時に多波長の信号光に対して変換することができるという特徴を有している。差周波光を発生させるために用いられる非線形光学結晶では、一般的に、異なる波長の光に対して屈折率が異なっている。このため、ポンプ光と、信号光との間に伝播定数の差が生じる。この伝播定数の差に起因する位相差が、ポンプ光及び信号光の伝播距離と共に変化するので、差周波発生の変換効率を高めることは困難である。
差周波発生の変換効率を高めるために、波長変換装置を構成する波長変換素子として、擬似位相整合型波長変換素子(以下、QPM型波長変換素子と称することもある。)が開発されている(例えば、非特許文献1参照)。この波長変換素子によれば、周期的ドメイン反転構造が形成された光導波路によって、擬似位相整合(QPM:Quasi−Phase Matching)を実現して波長変換を行っている。
栖原敏明著「擬似位相整合導波路を用いた非線形光学波長変換・信号処理デバイス」応用物理第72巻第11号、pp.1381―1386、2003年
上述の従来例の波長変換装置では、周波数ωの信号光と、周波数ωのポンプ光との差周波発生により、周波数ωがω+ω=ωの関係を満たす、上述の信号光の変換光を発生させる。信号光と変換光のそれぞれの周波数が近い大きさの場合には、ポンプ光の周波数ωは、信号光の周波数ωの約2倍になり、例えば、信号光の波長λ(=c/ω)が1.55μmの場合は、ポンプ光の波長λ(=c/ω)は、0.775μm付近の値になる。ここで、cは光速を表す。
しかしながら、0.775μm付近の波長域は半導体レーザの作製が難しい波長域であるため、高パワーのポンプ光を得ることが困難である。
そこで、この発明者が鋭意研究を行ったところ、ポンプ光として、周波数ωp1の第1のポンプ光と、周波数ωp2の第2のポンプ光を用いることにより、周波数ωの信号光に対して、周波数ωが、ω+ω=ωp1+ωp2の関係を満たす、変換光を出力できることを見出した。この結果、信号光と変換光のそれぞれの周波数が近い大きさの場合には、ポンプ光の周波数として、第1のポンプ光の周波数ωp1と、第2のポンプ光の周波数ωの和が、信号光の周波数ωの約2倍になるように、好適な周波数を選択できる。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、ポンプ光として、第1のポンプ光と第2のポンプ光とを用いることで、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことができる波長変換装置及び波長変換方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の波長変換装置は、差周波発生部と和周波発生部とを備えている。差周波発生部は、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす差周波光を発生させて、差周波光を中間光として出力させる。和周波発生部は、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2+ωを満たす和周波光を発生させて、和周波光を信号光の変換光として出力させる。
この発明の実施にあたり、差周波発生部の出力部分に、第1のポンプ光及び信号光を遮断し、かつ、中間光を通過させる波長フィルタを備えるのが好適である。
また、好ましくは、和周波発生部の入力部分に、第2のポンプ光を導入するポンプ光導入部を備えるのが良い。
また、この発明の波長変換装置の他の好適実施形態によれば、第1差周波発生部と第2差周波発生部とを備えている。第1差周波発生部は、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ω−ωp1を満たす第1の差周波光を発生させて、第1の差周波光を中間光として出力させる。第2差周波発生部は、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす第2の差周波光を発生させて、第2の差周波光を信号光の変換光として出力させる。
この発明の実施にあたり、第1差周波発生部の出力部分に、第1のポンプ光及び信号光を遮断し、かつ、中間光を通過させる波長フィルタを備えるのが好適である。
また、好ましくは、第2差周波発生部の入力部分に、第2のポンプ光を導入する、ポンプ光導入部を備えるのが良い。
さらに、この発明の波長変換装置は、第1のポンプ光を発生する第1光源及び第2のポンプ光を発生する第2光源を備え、第1光源及び第2光源のいずれか一方を波長可変光源とするのが好適である。
また、この発明の波長変換装置の他の好適実施形態によれば、第1〜n(nは3以上の整数)の波長変換部を備える構成にするのが良い。このとき、第1の波長変換部は、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、和周波発生又は差周波発生により、周波数ωm1の第1の中間光を発生させ、第k(kは2以上かつn−1以下の整数)の波長変換部は、第k−1の中間光と周波数ωpkの第kのポンプ光から、和周波発生又は差周波発生により、周波数ωmkの第kの中間光を出力させ、第nの波長変換部は、第n−1の中間光と周波数ωpnの第nのポンプ光から、和周波発生又は差周波発生により、周波数ωの第nの中間光を発生させて、第nの中間光を、信号光の変換光として出力する。さらに、第1〜nのポンプ光の周波数ωp1〜ωpnが、ω+ω=ωp1+ωp2±ωp3…±ωpnの関係を満たしている。
この発明の波長変換方法は、先ず、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす差周波光を発生させて、差周波光を中間光として出力させる。次に、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす和周波光を発生させて、和周波光を信号光の変換光として出力させる。
また、この発明の波長変換方法の他の好適実施形態によれば、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ω−ωp1を満たす第1の差周波光を発生させて、第1の差周波光を中間光として出力させる。次に、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす第2の差周波光を発生させて、第2の差周波光を信号光の変換光として出力させる。
この発明の波長変換装置及び波長変換方法によれば、差周波発生部で、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光の差周波発生により、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす中間光を発生させて、和周波発生部で、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光の和周波発生により、周波数ωがω=ωp2+ωを満たす変換光を発生させる。このため、第1のポンプ光及び第2のポンプ光の周波数ωp1及びωp2がωp1+ωp2=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことが可能になる。この結果、0.775μm付近の波長域などの高パワーを得ることが困難な波長のポンプ光を用いることなく、例えば、光ファイバアンプの光源として使用される、出力波長が0.98μmから1.18μmの半導体レーザ、あるいは、出力波長が2〜4μm程度の固体レーザなど、高パワーが容易に得られるポンプ光を用いることができる。
また、差周波発生部の出力部分に、波長フィルタを備えると、差周波発生部から出力される光であって、和周波発生部で不要な信号光と第1のポンプ光とを遮断することができ、和周波発生部での和周波発生の際にノイズの混入を抑えることができる。
さらに、和周波発生部の入力部分に、第2のポンプ光を導入するポンプ光導入部を備えることで、第2のポンプ光を、差周波発生部を経ることなく和周波発生部に入力できる。このため、差周波発生部での差周波発生の際にノイズの混入を抑えることができる。
また、この発明の波長変換装置及び波長変換方法の他の好適実施形態によれば、第1差周波発生部で、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光の差周波発生により、周波数ωがω=ω−ωp1を満たす中間光を発生させて、第2差周波発生部で、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光の差周波発生により、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす変換光を発生させる。このため、第1のポンプ光及び第2のポンプ光の周波数ωp1及びωp2がωp1+ωp2=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことが可能になる。
また、第1差周波発生部の出力部分に、波長フィルタを備えると、第1差周波発生部から出力される、不要な光信号である、信号光及び第1のポンプ光を遮断することができ、第2差周波発生部での差周波発生の際にノイズの混入を抑えることができる。
さらに、第2差周波発生部の入力部分に、第2のポンプ光を導入するポンプ光導入部を備えることで、第2のポンプ光を、第1の差周波発生部を経ることなく第2の差周波発生部に入力できる。このため、第1の差周波発生部での差周波発生の際にノイズの混入を抑えることができる。
上述した波長変換装置の実施にあたり、第1光源及び第2光源のいずれか一方を波長可変光源とすることで、信号光の変換光の波長を、可変にすることができる。
また、この発明の波長変換装置の他の好適実施形態によれば、第1からnの波長変換部を備え、各波長変換部では、和周波発生又は差周波発生が発現する。この和周波発生又は差周波発生に用いられる、第1〜nのポンプ光の周波数ωp1〜ωpnは、ω+ω=ωp1+ωp2±ωp3…±ωpnの関係を満たしていればよく、そのため、波長選択の自由度をさらに増すことができる。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係についてはこの発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されない。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態の波長変換装置につき説明する。図1は、第1実施形態の波長変換装置を説明するための概略図であって、波長変換装置を上面から見た平面図として示している。なお、図1では、図を明確にするために、一部にハッチングを付しているが、断面を示す意味ではない。
波長変換装置10は、差周波発生部20及び和周波発生部40を備えて構成される。差周波発生部20は、第1光源22、第1合波器24、第1波長フィルタ26及び差周波発生素子30を備えている。和周波発生部40は、第2光源42、第2合波器44、第2波長フィルタ46及び和周波発生素子50を備えている。
第1合波器24及び第2合波器44として、例えば、任意好適な周知の光カプラを用いることができる。
波長変換装置10には、波長λ、すなわち周波数ω(=c/λ)の信号光(図中、矢印101で示す。)が入力される。信号光101と、第1光源22から出力される波長λp1、すなわち周波数ωp1(=c/λp1)の第1のポンプ光(図中、矢印103で示す。)は、第1合波器24で合波され、第1の入力光(図中、矢印105で示す。)として、差周波発生素子30に送られる。
差周波発生素子30は、第1の入力光105にそれぞれ含まれる、信号光101と第1のポンプ光103とから、差周波発生(DFG:Difference Frequency Generation)により、波長λ、すなわち周波数ω(=c/λ)の差周波光を発生させる。このとき、差周波光の周波数ωは、以下の(1)式を満たす。
ω=ωp1−ω (1)
差周波発生素子30は、信号光101と第1のポンプ光103との差周波光を中間光として出力させるとともに、信号光101と第1のポンプ光103自体も出力させる。ここで、差周波発生素子30からの出力である第1の中間出力光を図中、矢印107で示す。この中間出力光107は、中間光の他に、信号光101及び第1のポンプ光103を含んでいる。
波長変換装置10は、差周波発生部20の出力部分、すなわち差周波発生素子30の出力端付近に、第1波長フィルタ26を備えている。第1波長フィルタ26は、第1の中間出力光107に含まれる信号光101及び第1のポンプ光103を遮断し、かつ中間光(図中、矢印111で示す。)のみを通過させる。このように、差周波発生部20の出力部分に第1波長フィルタ26を備えることは、これによって、後段の和周波発生部40で不要な、信号光101及び第1のポンプ光103が後段の和周波発生部40に入力されないので、好適である。なお、信号光101及び第1のポンプ光103が、後段の和周波発生部40で擬似位相整合を実現しない場合には、和周波発生に寄与しないので、第1波長フィルタ26を備えない構成としてもよい。
差周波発生素子30は、信号光101から中間光111への変換効率、すなわち、波長変換効率を高めるために、例えば、光導波路32に周期的ドメイン反転構造34を作りつけたQPM型波長変換素子で構成される。差周波発生素子30の周期的ドメイン反転構造34は、周期的に設けられた第1ドメイン36と第2ドメイン38とから構成されていてその周期をΛとしている。この周期Λは、信号光101、第1のポンプ光103、及び中間光111について擬似位相整合を実現するように設定されている。
周期的ドメイン反転構造34の周期Λは、信号光101、第1のポンプ光103及び中間光111のそれぞれの波数k、kp1及びkから、従来周知のように、以下の(2)式で与えられる。
+k−kp1=2π/Λ (2)
一般に、波数kは、周波数ωの光に対する屈折率n(ω)、及び、光速cから、k=n(ω)×ω/cで表される。なお、差周波発生素子30の製造方法については後述する。
波長変換装置10は、和周波発生部40の入力部分、すなわち、和周波発生素子50の入力端付近に、ポンプ光導入部である、第2合波器44を備えている。
中間光111と、第2光源42から出力される波長λp2、すなわち周波数ωp2(=c/λp2)の第2のポンプ光(図中、矢印113で示す。)は、第2合波器44で合波され、第2の入力光(図中、矢印115で示す。)として、和周波発生素子50に送られる。なお、第2のポンプ光が、他の光と差周波発生素子30で擬似位相整合を実現しない場合は、第2のポンプ光を、第1合波器24で信号光及び第1のポンプ光と合波して、差周波発生素子30に導入しても良い。この場合は、第2合波器44を備えない構成とすることができる。
和周波発生素子50は、第2の入力光115にそれぞれ含まれている、中間光111と第2のポンプ光113とから、和周波発生(SFG:Sum Frequency Generation)により、波長がλ、すなわち周波数ω(=c/λ)の和周波光を発生させる。このとき、和周波光の周波数ωは、以下の(3)式を満たす。
ω=ωp2+ω (3)
和周波発生素子50は、中間光111と第2のポンプ光113との和周波光を、信号光101の変換光として出力させるとともに、中間光111と第2のポンプ光113自体も出力させる。ここで、和周波発生素子50からの出力である第2の中間出力光を、図中、矢印117で示す。第2の中間出力光117は、変換光の他に、中間光111及び第2のポンプ光113を含んでいる。
和周波発生部40は、和周波発生素子50の出力部分に、第2波長フィルタ46を備えている。第2波長フィルタ46は、第2の中間出力光117に含まれる中間光111及び第2のポンプ光113を遮断し、かつ、変換光(図中、矢印121で示す。)のみを通過させる。このように、和周波発生素子50の出力部分に第2波長フィルタ46を備えることは、これによって波長変換装置10の出力として不要な、中間光111及び第2のポンプ光113が波長変換装置10から出力されないので、好適である。
和周波発生素子50は、中間光111から変換光121への変換効率、すなわち、波長変換効率を高めるために、例えば、光導波路52に周期的ドメイン反転構造54を作りつけたQPM型波長変換素子で構成される。和周波発生素子50の周期的ドメイン反転構造54は、周期的に設けられた第1ドメイン56と第2ドメイン58とから構成されていてその周期をΛとしている。この周期Λは、中間光111、第2のポンプ光113及び変換光121について擬似位相整合を実現するように設定されている。
周期的ドメイン反転構造54の周期Λは、中間光111、第2のポンプ光113及び変換光のそれぞれの波数k、kp2及びkから、従来周知のように、以下の式(4)で与えられる。
−k−kp2=2π/Λ (4)
上述した(1)式が示すように、信号光101に対して、第1のポンプ光103の周波数ωp1を決めると、中間光の周波数ωが決まる。また、上述した(3)式が示すように、中間光の周波数ωと第2のポンプ光の周波数ωp2を決めると、変換光の周波数ωが決まる。第1のポンプ光及び第2のポンプ光の周波数ωp1及びωp2は、出力について高パワーが得られるものを選定すると良い。第1光源22及び第2光源42として、例えば、光ファイバアンプの光源として使用される、出力波長が0.98μmから1.18μmの半導体レーザ、あるいは、出力波長が2〜4μm程度の固体レーザを用いることができる。これらの光源は、出力波長を0.775μm付近にするのに比べて、容易に高パワーの出力を得ることができる。
このように、この波長変換装置10によれば、信号光を、高パワーのポンプ光を得ることができる波長帯域のポンプ光を用いて、波長変換された変換光として出力させることができる。
また、第1光源22及び第2光源42を、波長変換装置には備えない構成にして、第1のポンプ光及び第2のポンプ光を、信号光と同様に、外部から波長変換装置に導入する構成としても良い。
図2を参照して、第1実施形態の波長変換方法につき説明する。図2は、波長変換方法を説明するための模式図である。ここでは、信号光101の波長λが1.55μmである場合を例にとって説明する。
先ず、信号光101と第1のポンプ光103との差周波発生により、差周波光である中間光が発生する。上述した(1)式から、信号光101、第1のポンプ光103及び中間光111の波長λ、λp1及びλが満たす式として、以下の(5)式が得られる。
1/λ=1/λp1−1/λ (5)
従って、第1のポンプ光103の波長λp1を0.98μmとすると、中間光111の波長λは、2.66μmになる。
次に、中間光111と第2のポンプ光113との和周波発生により、和周波光である変換光が発生する。上述した(3)式から、中間光111、第2のポンプ光113及び変換光121の波長λ、λp2及びλが満たす式として、以下の(6)式が得られる。
1/λ=1/λp2+1/λ (6)
従って、第2のポンプ光123の波長λp2を3.71μmとすると、変換光121の波長λは、1.55μmになる(図2(A))。
また、第1のポンプ光103の波長λp1を1.18μmとすると、上述した(5)式から、中間光111の波長λは、5.0μmになる。このとき、第2のポンプ光123の波長λp2を2.25μmにすると、上述した(6)式から、変換光121の波長λは、1.55μmになる(図2(B))。
図3(A)及び図3(B)を参照して、差周波発生素子30における、第1のポンプ光の波長λp1と中間光の波長λ及びQPM周期Λの関係について説明する。図3(A)及び図3(B)は、第1のポンプ光の波長λp1と中間光の波長λの関係、及び、第1のポンプ光の波長λp1とQPM周期Λの関係を示す特性図であって、横軸に、第1のポンプ光の波長λp1(μm)を取って示し、及び、縦軸に、中間光の波長λ(μm)及びQPM周期Λ(μm)を取って示している。図3(A)及び図3(B)では、信号光の波長λを1.55μmとしている。図3(A)は、第1のポンプ光の波長λp1が0.75μmから1.18μmの範囲を示しており、一方、図3(B)は、第1のポンプ光の波長λp1が2.2μmから3.0μmの範囲を示している。
ここで、信号光101の波長λ、第1のポンプ光103の波長λp1、及び、中間光111の波長λは、上述した(5)式の関係で与えられる。従って、第1のポンプ光の波長λp1が1.18μm以下の範囲、すなわち、第1のポンプ光の波長λp1が、信号光の波長λよりも小さい範囲では、第1のポンプ光の波長λp1を大きくしていくと、中間光の波長λ(図3(A)中、曲線Iで示す。)も大きくなる。例えば、信号光101の波長λが1.55μmであるとき、第1のポンプ光103の波長λp1を0.98μmとすると、中間光111の波長λは、2.66μmになる。また、第1のポンプ光103の波長λp1を1.18μmにすると、中間光111の波長λは、5.0μmになる。
また、第1のポンプ光の波長λp1が2.2μm以上の範囲、すなわち、第1のポンプ光の波長λp1が信号光の波長λよりも大きい範囲では、信号光101、第1のポンプ光103及び中間光111の波長λ、λp1及びλは、1/λ=1/λ−1/λp1の関係を満たす。このとき、第1のポンプ光の波長λp1を大きくしていくと、中間光の波長λ(図3(B)中、曲線IIIで示す。)は小さくなる。例えば、第1のポンプ光の波長λp1を2.25μmとすると、中間光111の波長λは5.0μmとなる。また、第1のポンプ光103の波長λp1を3.71μm(図示を省略する。)とすると、中間光の波長λは2.66μmとなる。
第1のポンプ光の波長λp1を大きくしていくと、第1のポンプ光の波長λp1が1.18μm以下の範囲では、QPM周期Λ(図3(A)中、曲線IIで示す。)は、第1のポンプ光の波長λp1が1から1.1μmの間で最大となり、30μm程度である。従来例の波長が0.77μmのポンプ光を用いた場合、QPM素子の周期は20μm程度であるので、第1のポンプ光の波長λp1を1μm程度にすることにより、QPM素子の周期Λを長くすることができ、作成が容易になる。また、第1のポンプ光の波長λp1が2.2μm以上の範囲、すなわち、第1のポンプ光の波長λp1が信号光の波長λよりも大きい範囲では、k−k+kp1=2π/Λで与えられる。このとき、QPM周期Λ(図3(B)中、曲線IVで示す。)は28〜35μmであり、やはり、従来よりもQPM周期が長くなり、作成が容易である。
ここでは、差周波発生素子30での、信号光、第1のポンプ光及び中間光の関係について、及び、QPM周期Λについて説明したが、この説明は、和周波発生素子50での、変換光、第2のポンプ光及び中間光の関係について、及び、QPM周期Λについても適用することができる。
第1のポンプ光、信号光、及び中間光のそれぞれの波数kp1、k、及びk間の波数差をΔk(=kp1−k−k)とすると、波長変換素子を伝播した各光の位相差は、ΔkLとなる。ここで、Lは波長変換素子の素子長である。従って、伝播中に位相差が生じないためにはΔk=0とする必要がある。
nを周波数ωでの屈折率、cを光速度としたときに、波数kは、k=nω/cで表される。この関係を用いると、Δk=(np1ωp1−nω−nω)/cが得られる。屈折率が光の周波数に依存して変化しないならば、ω+ω=ωp1であるので、常に、Δk=0となる。しかし、実際には、屈折率は周波数依存性を有しており、Δkは0とはならない。これを補償するために、周期的ドメイン反転構造が形成された波長変換素子であるQPM型波長変換素子を使用している。このとき、波数間の関係は、Δk=kp1−k−k−2π/Λとなる。ここで、第1のポンプ光の特定の波長λp10に対して、kp10−ks0−km0=2π/ΛとなるようにΛを設定すると、この第1のポンプ光の特定の波長λp10では、Δk=0となり、大きな変換効率が得られる。
ここで、第1のポンプ光の波長λp1が特定の波長λp10からずれると、Δk=0とはならず、Δk=kp10−ks0−km0−2π/Λ+(dkp1/dωp1)Δωp1−(dk/dω)Δω−(dk/dω)Δωとなる。なお、Δωp1、Δω、及びΔωは、それぞれ第1のポンプ光、信号光、及び中間光のQPM条件からの周波数ずれを示している。QPM条件では、kp10−ks0−km0=2π/Λとなるので、Δk=(dkp1/dωp1)Δωp1−(dk/dω)Δω−(dk/dω)Δωである。光の群速度をVとすると、dk/dω=1/Vであるので、位相差は光周波数間の群速度差に対応付けられていることがわかる。波長変換では、ωp1=ω+ωの関係があるため、Δωp1=Δω+Δωとなる。従って、Δk=(1/Vgp1−1/Vgm)Δωp1+(1/Vgm−1/Vgs)Δωとなる。ここで、Vgp1、Vgs、及びVgmはそれぞれ、第1のポンプ光、信号光、及び中間光の群速度を示す。従って、第1のポンプ光と中間光の群速度差、及び、中間光と信号光の群速度差を小さくすれば、それだけ広い周波数範囲、すなわち、広い波長範囲で位相差を小さく抑えることが可能となり、広帯域での変換効率が高くなる。
図4を参照して第1のポンプ光の波長と、群速度差の関係について説明する。図4(A)及び(B)は、第1のポンプ光の波長λp1と群速度差ΔVの関係を示す図であって、横軸に、第1のポンプ光の波長λp1をとり、及び、縦軸に、群速度差ΔVをとっている。ここで、図4(A)及び4(B)中、曲線I及びIIIは、第1のポンプ光と中間光の群速度差ΔV=1/Vgp1−1/Vgmを示している。また、図4(A)及び4(B)中、曲線II及びIVは、中間光と信号光の群速度差ΔV=1/Vgm−1/Vgsを示している。
ここで、第1のポンプ光の波長λが、信号光の波長λ(ここでは、1.55μm)より小さい場合、第1のポンプ光の波長λp1を大きくすると、第1のポンプ光と中間光の群速度差ΔV(=1/Vgp1−1/Vgm)が小さくなり、第1のポンプ光の波長λp1が1.08(μm)の時に最小となる(曲線I)。例えば、従来のポンプ光の波長が0.77μmの時には、0.09程度であった群速度差ΔVが、第1のポンプ光の波長λp1が1μmの時には0.03となり3分の1程度になっている。これは、従来の波長変換装置に比べて、波長変換の帯域幅が3倍以上になっていることを意味する。
一方、第1のポンプ光の波長λp1を大きくすると、中間光と信号光の群速度差ΔV(=1/Vgm−1/Vgs)が大きくなり(曲線II)、第1のポンプ光の波長が1μm以下の時には0.01以下であった群速度差ΔVが、第1のポンプ光の波長が1.1μmの時には0.05となる。しかし、この場合であっても、従来の波長変換装置の半分程度になっている(図4(A))。
また、第1のポンプ光の波長λp1が、信号光の波長λ(ここでは、1.55μm)より大きい場合、第1のポンプ光の波長λp1が長くなると、第1のポンプ光と中間光の群速度差ΔV(=1/Vgp1−1/Vgm)(曲線III)、及び、中間光と信号光の群速度差ΔV(=1/Vgm−1/Vgc)(曲線IV)は小さくなり、第1のポンプ光の波長が2.25μm以上の場合は、群速度差ΔVは0.15以下である(図4(B))。
このように、第1のポンプ光の波長が長くなれば、波長変換可能な波長帯域が広くなる。波長変換可能な波長帯域が広くなれば、第1光源22及び第2光源42のいずれか一方を可変波長光源とすることにより、変換光の波長を、広い波長帯域で可変にすることができる。
次に、再び図1を参照して、差周波発生素子30及び和周波発生素子50を構成するQPM型波長変換素子の製造方法について説明する。ここで、差周波発生素子30と和周波発生素子50とは、周期的ドメイン反転構造34及び54の周期が、互いに異なっている点を除けば同じ構成にすることができるので、ここでは、代表して、差周波発生素子30の製造方法について説明する。
第1ドメイン36と、第2ドメイン38とは、この差周波発生素子30を構成する素材である強誘電体結晶の自発分極の向きが互いに180度の関係となっている。差周波発生素子30を構成する素材には、例えばzカットされたLiNbO基板が使われる。zカットされたLiNbO基板は、その表面に直交する方向に自発分極の向きが揃えられているシングルドメイン結晶基板である。自発分極ベクトルの終端側の面を+z面、自発分極ベクトルの初端側の面を−z面と呼ぶこともある。
このLiNbO基板の+z面に周期的にドメインを反転させて、ドメイン反転領域(第2ドメイン)38を形成する。従って、周期的ドメイン反転構造34は、シングルドメイン結晶基板としての自発分極が保たれているドメイン(第1ドメイン)36と自発分極の方向が反転された第2ドメイン38とで構成される。すなわち、第1ドメイン36の自発分極の向きは、−z面から+z面に向かう方向であるのに対して、第2ドメイン38の自発分極の向きは、+z面から−z面に向かう方向である。
QPM型波長変換素子では、第1ドメインと第2ドメインの長さを等しく、すなわち、デューティ比を1:1にすることによって、波長変換効率を最大にすることができる。ここでは、差周波発生素子30の第1ドメイン36及び第2ドメイン38の長さを、ともにΛ/2とするのが好適である。
自発分極が反転している領域の形成は、zカットされたLiNbO基板に、Tiを高温熱拡散するか或いは高電圧を印加することで行えることが知られている。Tiを高温熱拡散するには第2ドメイン38が形成される部分に、真空蒸着法等でTi薄膜を50nmの厚さに形成し、約1000℃で10時間程度熱拡散すれば良い。また、高電圧を印加して自発分極の方向を反転させるには、LiNbO基板の裏面全体に設けたアース電極と、第2ドメイン38が形成される部分に設けた電極との間に高電圧を印加すれば良い。
続いて、zカットされたLiNbO基板に形成された周期的ドメイン反転構造34に交差するように光導波路32を形成する。光導波路32は、安息香酸を交換源としたH−Liイオン交換法(プロトン交換法とも呼ばれる。)によって形成できることが知られている。例えば、光導波路32を形成する領域のみを露出させて、その他の領域を金属マスクで覆った状態で、例えば、安息香酸の沸点以下の温度である、200℃の安息香酸中に2時間浸して、基板中のLiと安息香酸中のHを交換する。金属マスク及び安息香酸を除去した後、400℃のAr雰囲気中で6時間熱処理することにより、Hをさらに基板深く浸透させ、光導波路32を形成する。このおうに、Hを基板に深く浸透させることにより、光ファイバと同程度のコア径を有した光導波路32を形成することができる。
また、化合物半導体では結晶軸を反転して成長させるプロセスを使用する。例えば、結晶の貼り付け技術を用いて、結晶軸を反転させた領域を設けることができる。この基板に半導体レーザと同様のエピタキシャルプロセスを行えば、周期的ドメイン反転構造34を有する光導波路32が形成される。
上述したように、第1実施形態の波長変換装置及び波長変換方法によれば、差周波発生部で、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光の差周波発生により、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす中間光を発生させて、和周波発生部で、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光の和周波発生により、周波数ωがω=ωp2+ωを満たす、信号光の変換光を発生させる。このため、第1のポンプ光及び第2のポンプ光の周波数ωp1及びωp2がωp1+ωp2=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことが可能になる。この結果、0.775μm付近の波長域など、高パワーを得ることが困難な波長のポンプ光を用いることなく、例えば、光ファイバアンプの光源として使用される、出力波長が0.98μmから1.18μmの半導体レーザ、あるいは、出力波長が2〜4μm程度の固体レーザなど、高パワーが容易に得られるポンプ光を用いることができる。
(第2実施形態)
図5を参照して、第2実施形態の波長変換装置につき説明する。図5は、第2実施形態の波長変換装置を説明するための概略図であって、波長変換装置を上面から見た平面図として示している。なお、図5では、図を明確にするために、一部にハッチングを付しているが、断面を示す意味ではない。なお、図1を参照して説明した第1実施形態の波長変換装置と重複する部分については、説明を省略することもある。
波長変換装置11は、第1差周波発生部21及び第2差周波発生部41を備えて構成される。第1差周波発生部21は、第1光源22、第1合波器24、第1波長フィルタ26及び第1差周波発生素子31を備えている。第2差周波発生部41は、第2光源42、第2合波器44、第2波長フィルタ46及び第2差周波発生素子51を備えている。
波長変換装置11に入力される、波長がλの信号光101と、第1光源22から出力される、波長λp1の第1のポンプ光103とは、合波器32で合波され、第1の入力光105として、第1差周波発生部41に送られる。
第1差周波発生部41は、第1の入力光105にそれぞれ含まれる、信号光101と第1のポンプ光103とから、差周波発生(DFG)により、波長がλの差周波光を発生させる。信号光101、第1のポンプ光103及び差周波光の周波数をそれぞれω、ωp1及びωとすると、差周波光の周波数ωは、以下の(7)式を満たす。
ω=ω−ωp1 (7)
第1差周波発生部21は、信号光101と第1のポンプ光103との差周波光を中間光として出力させるとともに、信号光及び第1のポンプ光自体も出力させる。ここで、第1差周波発生部41からの出力である中間出力光108は、中間光の他に、信号光101及び第1のポンプ光103を含んでいる。
波長変換装置11は、第1差周波発生部21の出力部分、すなわち、第1差周波発生素子31の出力端付近に、第1波長フィルタ26を備えている。第1波長フィルタ26は、中間出力光108に含まれる信号光101及び第1のポンプ光103を遮断し、かつ、中間光112のみを通過させる。このように、第1差周波発生部21の出力部分に第1波長フィルタ26を備えることは、これによって不要な光信号である信号光101及び第1のポンプ光103が後段の第2差周波発生部41に入力されないので、好適である。なお、信号光101及び第1のポンプ光103が、後段の第2差周波発生部で擬似位相整合を実現しない場合には、差周波発生に寄与しないので、第1波長フィルタ26を備えない構成としても良い。
第1差周波発生素子31は、信号光101から中間光112への変換効率、すなわち、波長変換効率を高めるために、例えば、光導波路33に周期的ドメイン反転構造35を作りつけたQPM型波長変換素子で構成される。第1差周波発生素子31の周期的ドメイン反転構造35は、周期的に設けられた第1ドメイン37と第2ドメイン39とから構成されていてその周期をΛとしている。この周期Λは、信号光101、第1のポンプ光103、及び中間光111について擬似位相整合を実現するように設定されている。
周期的ドメイン反転構造35の周期Λは、信号光101、第1のポンプ光103及び中間光111のそれぞれの波数k、kp1及びkから、従来周知のように、以下の(8)式で与えられる。
−k+kp1=2π/Λ (8)
波長変換装置11は、第2差周波発生部41の入力部分、すなわち、和周波発生素子51の入力端付近に、ポンプ光導入部である、第2合波器を備えている。
中間光112と、第2光源22から出力される波長がλp2の第2のポンプ光113は、第2合波器44で合波され、第2の入力光116として、第2差周波発生素子41に送られる。
第2差周波発生素子41は、第2の入力光116にそれぞれ含まれている、中間光112と第2のポンプ光113とから、差周波発生(DFG)により、波長がλの差周波光を発生させる。このとき、差周波光の周波数ωは、以下の(9)式を満たす。
ω=ωp2−ω (9)
第2差周波発生部41は、中間光と第2のポンプ光との差周波光を、信号光の変換光として出力させるとともに、中間光及び第2のポンプ光自体も出力させる。ここで、第2差周波発生部41からの出力である第2の中間出力光118は、変換光の他に、中間光112及び第2のポンプ光113を含んでいる。
波長変換装置11は、第2差周波発生部61の出力部分に、第2波長フィルタ46を備えている。第2波長フィルタ46は、第2の中間出力光118に含まれる中間光112及び第2のポンプ光113を遮断し、かつ、変換光122のみを通過させる。このように、第2差周波発生部41の出力部分に第2波長フィルタ46を備えることは、それにより不要な光信号である中間光111及び第2のポンプ光113が波長変換装置11から出力されないので、好適である。
第2差周波発生部61は、中間光111から変換光への変換効率、すなわち、波長変換効率を高めるために、例えば、光導波路53に周期的ドメイン反転構造55を作りつけたQPM型波長変換素子で構成される。第2差周波発生部51の周期的ドメイン反転構造55は、周期的に設けられた第1ドメイン57と第2ドメイン59とから構成されていてその周期をΛとしている。この周期Λは、中間光111、第2のポンプ光113及び変換光について擬似位相整合を実現するように設定されている。
周期的ドメイン反転構造55の周期Λは、中間光111、第2のポンプ光113及び変換光のそれぞれの波数k、kp2及びkから、従来周知のように、以下の(10)式で与えられる。
+k−kp2=2π/Λ (10)
上述したように、信号光101に対して、第1のポンプ光103の周波数ωp1を決めると、中間光の周波数ωが決まる。また、中間光の周波数ωと第2のポンプ光の周波数ωp2を決めると、変換光の周波数ωが決まる。第1のポンプ光及び第2のポンプ光の周波数ωp1及びωp2は、出力について高パワーが得られるものを選定すると良い。第1光源22及び第2光源42として、例えば、光ファイバアンプの光源として使用される、出力波長が0.98μmから1.18μmの半導体レーザ、あるいは、出力波長が2〜4μm程度の固体レーザを用いることができる。これらの光源は、出力波長を0.775μm付近にするのに比べて、容易に高パワーの出力を得ることができる。
図6を参照して、第2実施形態の波長変換方法につき説明する。図6は、第2実施形態の波長変換方法を説明するための模式図である。ここでは、信号光101の波長λが1.55μmである場合を例にとって説明する。
先ず、信号光101と第1のポンプ光103との差周波発生により、差周波光である中間光が発生する。上述した式(7)から、信号光101、第1のポンプ光103及び中間光111の波長が満たす式として、以下の(11)式が得られる。
1/λ=1/λ−1/λp1 (11)
従って、第1のポンプ光103の波長λp1を3.71μmとすると、中間光111の波長λは、2.66μmになる。
次に、中間光111と第2のポンプ光113との差周波発生により、差周波光である、信号光の変換光が発生する。上述した(9)式から、中間光111、第2のポンプ光113及び変換光121の波長が満たす式として、以下の(12)式が得られる。
1/λ=1/λp2−1/λ (12)
従って、第2のポンプ光123の波長λp2を0.98μmとすると、変換光121の波長λは、1.55μmになる(図6(A))。
また、第1のポンプ光103の波長λp1を2.25μmとすると、上述した(11)式から、中間光111の波長λは、5.0μmになる。このとき、第2のポンプ光123の波長λp2を1.18μmにすると、上述した(12)式から、変換光121の波長λは、1.55μmになる(図6(B))。
図3(A)及び図3(B)を参照して説明した、第1実施形態の差周波発生素子30における、第1のポンプ光の波長λp1と中間光の波長λ及びQPM周期Λの関係については、第1差周波発生素子31及び第2差周波発生素子51についても適用することができるので、ここでは、説明を省略する。
また、第1差周波発生素子31及び第2差周波発生素子51を構成するQPM型波長変換素子の製造方法は、図1を参照して説明した第1実施形態の差周波発生素子30と同様なので、説明を省略する。
上述したように、第2実施形態の波長変換装置及び波長変換方法によれば、第1差周波発生部で、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光の差周波発生により、周波数ωがω=ω−ωp1を満たす中間光を発生させて、第2差周波発生部で、中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光の差周波発生により、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす、信号光の変換光を発生させる。このため、第1のポンプ光及び第2のポンプ光の周波数ωp1及びωp2がωp1+ωp2=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことが可能になる。この結果、0.775μm付近の波長域など、高パワーを得ることが困難な波長のポンプ光を用いることなく、例えば、光ファイバアンプの光源として使用される、出力波長が0.98μmから1.18μmの半導体レーザ、あるいは、出力波長が2〜4μm程度の固体レーザなど、高パワーが容易に得られるポンプ光を用いることができる。
(第3の実施形態)
図7を参照して、第3実施形態の波長変換装置につき説明する。図7は、第3実施形態の波長変換装置を説明するための概略図であって、波長変換装置を上面から見た平面図として示している。なお、図7では、図を明確にするために、一部にハッチングを付しているが、断面を示す意味ではない。
波長変換装置12は、第1波長変換部60、第2波長変換部70及び第3波長変換部180を備えて構成されている。第1波長変換部60は、さらに、第1光源62、第1合波器64、第1波長変換素子68及び第1波長フィルタ66を備えている。同様に、第2波長変換部70は、第2光源72、第2合波器74、第2波長変換素子78及び第2波長フィルタ76を備え、第3波長変換部80は、第3光源82、第3合波器84、第3波長変換素子88及び第3波長フィルタ86を備えている。
波長変換装置12には、波長λの信号光101が入力される。
第1波長変換部60では、信号光101と、第1光源122から出力される波長λp1の第1のポンプ光103とが、第1合波器64で合波され、第1の入力光105として、第1波長変換素子68に送られる。
第1波長変換素子68では、例えば、信号光101と第1のポンプ光103の差周波発生(DFG)により、波長がλm1の差周波光を発生させる。このとき、差周波光の周波数ωm1は、以下の(13)式を満たす。
ωm1=ωp1−ω (13)
第1波長変換素子68は、差周波光を第1の中間光として出力させる。ここで、第1波長変換素子68からの出力である第1の中間出力光108は、第1の中間光に加えて、信号光101及び第1のポンプ光103を含んでいる。
波長変換装置12は、第1波長変換部60の出力部分に、第1波長フィルタ66を備えている。第1波長フィルタ66は、第1の中間出力光108に含まれる信号光101及び第1のポンプ光103を遮断し、かつ、第1の中間光131のみを通過させる。このように、第1波長変換部60の出力部分に第1波長フィルタ66を備えることは、これによって不要な光信号である信号光101及び第1のポンプ光103が後段の第2波長変換部70に入力されないので、好適である。なお、信号光101及び第1のポンプ光103が、後段の第2波長変換部で擬似位相整合を実現しない場合には、差周波発生又は和周波発生に寄与しないので、第1波長フィルタ66を備えない構成としても良い。
第1波長変換素子68は、信号光101から第1の中間光131への変換効率を高めるために、例えば、QPM型波長変換素子で構成される。第1波長変換素子68の周期的ドメイン反転構造は、信号光101、第1のポンプ光103、及び第1の中間光131について擬似位相整合を実現するように設定されている。
第2波長変換部70では、第1の中間光131と、第2光源72から出力される第2のポンプ光113とが、第2合波器74で合波され、第2の入力光135として、第2波長変換素子78に送られる。
第2波長変換素子78では、例えば、第1の中間光131と第2のポンプ光113の和周波発生(SFG)により、波長がλm2の和周波光を発生させる。このとき、和周波光の周波数ωm2は、以下の(14)式を満たす。
ωm2=ωm1+ωp2 (14)
第2波長変換素子78は、和周波光を第2の中間光として出力させる。ここで、第2波長変換素子78からの出力である第2の中間出力光137は、第2の中間光に加えて、第1の中間光131及び第2のポンプ光113を含んでいる。
波長変換装置12は、第2波長変換部70の出力部分に、第2波長フィルタ66を備えている。第2波長フィルタ76は、第2の中間出力光137に含まれる第1の中間光131及び第2のポンプ光113を遮断し、第2の中間光141のみを通過させる。このように、第2波長変換部70の出力部分に第2波長フィルタ76を備えることは、これにより、後段の第3波長変換部80で不要な、第1の中間光131及び第2のポンプ光113が、後段の第3波長変換部80に入力されないので、好適である。
第2波長変換素子78は、第1の中間光131から第2の中間光141への変換効率を高めるために、例えば、QPM型波長変換素子で構成される。第2波長変換素子78の周期的ドメイン反転構造は、第1の中間光131、第2のポンプ光113、及び第2の中間光141について擬似位相整合を実現するように設定されている。
第3波長変換部80では、第2の中間光141と、第3光源82から出力される第3のポンプ光123とが、第3合波器84で合波され、第3の入力光145として、第3波長変換素子88に送られる。
第3波長変換素子88では、例えば、第2の中間光141と第3のポンプ光123の和周波発生(SFG)により、波長がλm3の和周波光を発生させる。このとき、和周波光の周波数ωm3は、以下の(15)式を満たす。
ωm3=ωm2+ωp3 (15)
第3波長変換素子88は、和周波光を第3の中間光として出力させる。ここで、第3波長変換素子88からの出力である第3の中間出力光147は、第3の中間光に加えて、第2の中間光141及び第3のポンプ光123を含んでいる。
波長変換装置12は、第3波長変換部80の出力部分に、第3波長フィルタ86を備えている。第3波長フィルタ86は、第3の中間出力光147に含まれる第2の中間光141及び第3のポンプ光123を遮断し、第3の中間光151のみを通過させる。波長変換装置12が第1〜3波長変換部60、70及び80を備える構成の場合、第3の中間光151が変換光として、当該波長変換装置12から出力される。この場合、第3波長変換部80の出力部分に第3波長フィルタ86を備えることで、以降の処理で不要な、第2の中間光141及び第3のポンプ光123が波長変換装置12から出力されないので好適である。
第3波長変換素子88は、第2の中間光141から第3の中間光151への変換効率を高めるために、例えば、QPM型波長変換素子で構成される。第3波長変換素子88の周期的ドメイン反転構造は、第2の中間光121、第3のポンプ光123及び第3の中間光131について擬似位相整合を実現するように設定されている。
波長変換装置110が3段の波長変換部を備える構成の場合、第3の中間光131が、周波数がω(=ωm3)の、信号光の変換光として出力される。
上述の(13)式、(14)式及び(15)式から、ω+ω=ωp1+ωp2+ωp3が得られる。このため、第1、第2及び第3のポンプ光の周波数ωp1、ωp2及びωp3が、ωp1+ωp2+ωp3=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を、第1実施形態又は第2実施形態の波長変換装置に比べて増すことが可能になる。
ここでは、第1波長変換部が差周波発生部で、第2及び第3波長変換部が和周波発生部である構成について説明したがこの例に限定されない。
(第3実施形態の変形例)
例えば、第1及び第2波長変換部を差周波発生部として、第3波長変換部を和周波発生部としても良い。
第1波長変換部での差周波光の周波数ωm1、第2波長変換部での差周波光の周波数ωm2、及び、第3波長変換部での和周波光の周波数ωm3は、それぞれ、以下の(16)〜(18)式を満たすように設定すれば良い。
ωm1=ω−ωp1 (16)
ωm2=ωp2−ωm1 (17)
ωm3=ωm2+ωp3 (18)
上述の(16)式、(17)式及び(18)式から、ω+ω=ωp1+ωp2+ωp3が得られる。このため、第1、第2及び第3のポンプ光の周波数ωp1、ωp2及びωp3が、ωp1+ωp2+ωp3=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことが可能になる。
上述した、第3実施形態及びその変形例では、第3波長変換部として、和周波発生により第3の中間光を生成する例について説明したが、第3波長変換部として、差周波発生により第3の中間光を生成する構成としても良い。この場合、第3波長変換部での差周波光の周波数ωm3は、以下の(19)式を満たすように設定すれば良い。
ωm3=ωm2−ωp3 (19)
このとき、上述の(13)〜(15)式、又は、(16)〜(18)式から、ω+ω=ωp1+ωp2−ωp3が得られる。このため、第1、第2及び第3のポンプ光の周波数ωp1、ωp2及びωp3が、ωp1+ωp2−ωp3=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を増すことが可能になる。
このように、波長変換装置が第1〜3波長変換部の3段の構成の場合は、ωp1+ωp2±ωp3=ω+ωを満たす範囲で、これらポンプ光の波長を選択することができ、すなわち、ポンプ光の波長選択の自由度を、第1実施形態及び第2実施形態の波長変換装置に比べて増すことが可能になる。
ここでは、波長変換装置が第1〜3波長変換部の3段の構成の場合について説明したが、波長変換装置が備える波長変換部の個数は3に限られず、4以上にしても良い。波長変換部の個数がn(nは3以上の整数)の場合、ポンプ光の周波数ωpnは、以下の(20)式を満たすように選択することができる。
ω+ω=ωp1+ωp2±ωp3±…±ωpn (20)
第1実施形態の波長変換装置を説明するための概略図である。 第1実施形態の波長変換方法を説明するための模式図である。 第1のポンプ光の波長と中間光の波長の関係、及び、第1のポンプ光の波長とQPM周期の関係を示す特性図である。 第1のポンプ光の波長と群速度差の関係を示す特性図である。 第2実施形態の波長変換装置を説明するための概略図である。 第2実施形態の波長変換方法を説明するための模式図である。 第3実施形態の波長変換装置を説明するための概略図である。
符号の説明
10、11、12 波長変換装置
20 差周波発生部
21 第1差周波発生部
22、62 第1光源
24、64 第1合波器
26、66 第1波長フィルタ
30 差周波発生素子
31 第1差周波発生素子
32、33、52、53 光導波路
34、35、54、55 周期的ドメイン反転構造
36、37、56、57 第1ドメイン
38、39、58、59 第2ドメイン
40 和周波発生部
41 第2差周波発生部
42、72 第2光源
44、74 第2合波器
46、76 第2波長フィルタ
50 和周波発生素子
51 第2差周波発生素子
60 第1波長変換部
68 第1波長変換素子
70 第2波長変換部
78 第2波長変換素子
80 第3波長変換部
82 第3光源
84 第3合波器
86 第3波長フィルタ
88 第3波長変換素子

Claims (10)

  1. 周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす差周波光を発生させて、該差周波光を中間光として出力させる差周波発生部と、
    前記中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2+ωを満たす和周波光を発生させて、該和周波光を前記信号光の変換光として出力させる和周波発生部と
    を備えることを特徴とする波長変換装置。
  2. 前記差周波発生部の出力部分に、前記第1のポンプ光及び前記信号光を遮断し、かつ、前記中間光を通過させる波長フィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
  3. 前記和周波発生部の入力部分に、前記第2のポンプ光を導入するポンプ光導入部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  4. 周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ω−ωp1を満たす第1の差周波光を発生させて、該第1の差周波光を中間光として出力させる第1差周波発生部と、
    前記中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす第2の差周波光を発生させて、該第2の差周波光を前記信号光の変換光として出力させる第2差周波発生部と
    を備えることを特徴とする波長変換装置。
  5. 前記第1差周波発生部の出力部分に、前記第1のポンプ光及び前記信号光を遮断し、かつ、前記中間光を通過させる波長フィルタを備えることを特徴とする請求項4に記載の波長変換装置。
  6. 前記第2差周波発生部の入力部分に、前記第2のポンプ光を導入するポンプ光導入部を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の波長変換装置。
  7. 前記第1のポンプ光を発生する第1光源及び前記第2のポンプ光を発生する第2光源を備え、
    前記第1光源及び第2光源のいずれか一方を波長可変光源とする
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の波長変換装置。
  8. 第1〜n(nは3以上の整数)の波長変換部を備える波長変換装置であって、
    第1の波長変換部は、周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、和周波発生又は差周波発生により、周波数ωm1の第1の中間光を発生させ、
    第k(kは2以上かつn−1以下の整数)の波長変換部は、第k−1の中間光と周波数ωpkの第kのポンプ光から、和周波発生又は差周波発生により、周波数ωmkの第kの中間光を出力させ、
    第nの波長変換部は、第n−1の中間光と周波数ωpnの第nのポンプ光から、和周波発生又は差周波発生により、周波数ωの第nの中間光を発生させて、該第nの中間光を前記信号光の変換光として出力させ、
    第1〜nのポンプ光の周波数ωp1〜ωpnが、ω+ω=ωp1+ωp2±ωp3…±ωpnの関係を満たしている
    ことを特徴とする波長変換装置。
  9. 周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ωp1−ωを満たす差周波光を発生させて、該差周波光を中間光として出力させる過程と、
    前記中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2+ωを満たす和周波光を発生させて、該和周波光を前記信号光の変換光として出力させる過程と
    を備えることを特徴とする波長変換方法。
  10. 周波数ωの信号光と周波数ωp1の第1のポンプ光から、周波数ωがω=ω−ωp1を満たす第1の差周波光を発生させて、該第1の差周波光を中間光として出力させる過程と、
    前記中間光と周波数ωp2の第2のポンプ光から、周波数ωがω=ωp2−ωを満たす第2の差周波光を発生させて、該第2の差周波光を前記信号光の変換光として出力させる過程と
    を備えることを特徴とする波長変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114285488A (zh) * 2021-12-09 2022-04-05 中国电子科技集团公司第五十四研究所 一种用于光量子通信与储存的波长变换接口装置及方法

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