JP2016156933A - 光集積回路および製造方法 - Google Patents

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Kota Okazaki
功太 岡崎
泰 土澤
Yasushi Tsuchizawa
泰 土澤
浩治 山田
Koji Yamada
浩治 山田
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Hidetaka Nishi
英隆 西
達郎 開
Tatsuro Hiraki
達郎 開
剛 山本
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Abstract

【課題】Si基板上でのアクティブデバイスと導波路との効率的な光結合を実現した光集積回路を提供する。
【解決手段】光集積回路は、Si基板1と、Si基板1上に配置された光源2、光変調器3、光増幅器4、受光器5等のアクティブデバイスと、アクティブデバイスと光結合するように配置されたアドオン導波路とを備える。アドオン導波路は、アンダークラッド層6と、導波路コア7と、オーバークラッド層8とから構成される。導波路コア7は、材料組成比を変えることでシリコン酸化膜(SiO2)の屈折率n〜1.45からシリコン窒化膜(SiN)の屈折率n〜2.02まで任意に調整可能であるSiOxyからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、Si基板上にSi電気回路とSi光回路とを融合集積する光集積回路と、その製造方法に関するものである。
近年、Si(シリコン)光集積回路とSi電子集積回路を一体集積することで、高集積、低コスト、低消費電力を実現する光電子融合デバイス技術の研究開発が活発に行われており、光通信ネットワークを含む幅広い応用が期待されている。
Si光集積回路構築に用いられるSi導波路は、導波路コアの屈折率がn〜3.48と大きく、クラッドの屈折率が1.44〜1.51の石英材料を用いた場合の比屈折率差ΔもΔ〜41%と非常に強い。ここで比屈折率差Δは、導波路コアの屈折率をncore、クラッドの屈折率をncladとした時に、Δ=(ncore 2―nclad 2)/2ncore 2×100で定義され、導波路内の光閉じ込めの強さを表す一つの指標として用いられる。この光閉じ込めの強さによってSi導波路のコアサイズは0.2×0.4μm2と極めて小さく、また、最小の曲げ半径はおよそ3μmと非常に小さな曲げ半径が実現可能である。
従来、光導波路として用いられてきた石英導波路コアの屈折率は1.45〜1.51であり、その石英導波路コアの屈折率よりも低い屈折率の石英クラッドを用いた場合の比屈折率差Δも1〜3%と比較的小さい。石英導波路のコアサイズはおよそ7×7μm2〜3×3μm2であり、最小の曲げ半径はおよそ300μmである。そこで、従来用いられてきた石英系導波路と比較してSi導波路を用いて光集積回路を構築することでネットワークデバイスの大幅な小型化が可能である。
また、デバイスサイズを小型化することで低電力駆動が可能であるため、ネットワークデバイスの低消費電力化が期待できる。
さらに、既存の成熟したSiプロセス技術を用いることで高い生産性が期待できるため、低コスト化が実現可能である。
また、Si光集積回路の作製プロセスは、Si電子回路向けCMOSプロセスと互換性があるためSi電子回路との融合性が高い。
従来、Si光集積回路はSOI(silicon on insulator)基板上に形成されたSi光導波路を用いて構築されてきた。図12(A)〜図12(E)を用いて、SOI基板上にSi導波路を形成する製造方法を説明する。図12(A)に示すSOI基板は、Si基板101の上に熱酸化膜(SiO2)であるBOX(Buried Oxide)層102を備え、さらにその上部にSOI層103を備える。次に、図12(B)に示すように、SOI層103の上部にレジスト104を塗布して、露光・現像処理を施すことで、図12(C)に示すようにレジストパターン105を形成する。
続いて、レジストパターン105をマスクとしてSOI層103のエッチングを行い、レジストパターン105を除去することで、図12(D)に示すようなSi導波路コア106を形成する。この後、CVD法などを用いてシリコン酸化膜からなるオーバークラッド材107を堆積させることで、図12(E)に示すSi導波路を形成する。
光導波路内を伝搬する光がSi基板101に吸収されない構造とするため、十分なアンダークラッド厚が必要である。したがって、光集積回路構築に用いられるSOI基板のBOX層102の厚さは1μm以上であり、電子集積回路に用いられるSOI基板のBOX層の厚さ数十nmと比較して極めて厚い構造を持つ。
上記のSi導波路と共にSOI基板上へ集積されるデバイスは、外部から電圧印加を必要とするアクティブデバイスと、電圧印加を必要としないパッシブデバイスとに大別される。アクティブデバイスとしては、光源、変調器、光増幅器、受光器等がある。また、パッシブデバイスとしては、方向性結合器、波長フィルタ、スポットサイズ変換器、偏波ダイバーシティ回路等が挙げられる。
これらのアクティブデバイスやパッシブデバイスの特性を十分に引き出すためには、Si導波路の加工精度、精密な基板表面温度、基板内の面内均一性等の精密なプロセス管理が求められる。特に、高性能なデバイスを作製する場合やコスト低減に向けて大口径の基板上に光集積回路を作製する際には、上記のような精密なプロセス管理が極めて重要になる。
電子集積回路構築に用いられるSi基板と比較して、Si光集積回路構築に用いられるSOI基板においては、次のような問題が挙げられる。
(1)Si基板と比較してSOI基板は反りが大きいため、装置内の搬送や固定に工夫が必要となる。例えばSi基板の線幅45nm世代以降の要求warp仕様が30μm未満であるのに対し、BOX層の厚さが2〜3μmのSOI基板のwarp仕様は70μm未満である。
(2)Siの熱伝導率(〜160Wm-1-1)とBOX(SiO2)層の熱伝導率(〜1.4Wm-1-1)が大きく異なるため、Si基板とSOI基板の表面温度に差があり、最適プロセス条件が異なる。
このような(1)、(2)の問題によって、厚いBOX層を有するSOI基板と汎用的に用いられるSi基板とでは、基板の反りや基板表面温度管理等の最適なプロセス条件が大きく異なる。これによって、従来のSi電子集積回路用に最適化されたプロセス条件を用いて、SOI基板上にSi光集積回路を作製する際には、加工誤差・面内不均一性等が大きくなる。Si導波路においては、コアの屈折率(n〜3.48)が高いため導波路内への光閉じ込めが強く、光通話路特性に与える加工誤差の影響は極めて大きい。
加工誤差を最小化するためには、従来のSi電子集積回路用のプロセス条件ではなく、SOI基板を用いたSi光集積回路用にプロセスチューニングすることが必要である。特に高速で動作する光変調器、受光器等のアクティブデバイスや、高いクロストーク特性が要求される波長フィルタ等のパッシブデバイスを構築する際には、素子性能の最大化が必要であり、これらのプロセスチューニングが極めて重要となる。
しかしながら、Si電子集積回路とSi光集積回路を同じプロセス装置を用いて作製することを考えると、Si基板を用いた最先端電子回路のプロセス用にすでに最適化されたプロセス条件を変更して、光集積回路作製のためにSOI基板用にプロセスチューニングを実施することは難しい。一方で、Si電子集積回路とSi光集積回路をそれぞれ独立したプロセス装置を用いて作製することは、維持管理・コストの観点から現実的であるとは言えない。
このように、従来のSi基板用に最適化された既存のプロセス装置を用いてSOI基板上に高性能な光集積回路を構築することは難しい。特に、大口径のSOI基板上に光集積回路を構築する際に大きな問題となり、面内で均一な特性を出すことが難しく、技術的な問題がある。
以上の問題を解決するためには、SOI基板を用いずにSi基板上に光集積回路を構築する必要がある。そのためには、Si基板上にアクティブデバイスを構築し、アクティブデバイスの上部に光導波路を形成し、これらのアクティブデバイスと光導波路とを光結合する構造が必要となる。従来の石英導波路の比屈折率差Δは0.5〜1.5%程度であり、石英導波路のコアサイズは数μm角のサイズであり比較的大きい。また、比屈折率差Δの小さな光導波路においては、伝搬光がクラッドへと滲み出すエバネセント距離も数μm程度と大きな広がりを持つため、厚いアンダークラッドが必要であり、アクティブデバイスとの結合部における基板吸収の影響が大きくなる。
比屈折率差Δが低い光導波路と、Si基板上に構築されたアクティブデバイスとの光結合構造において、光導波路に必要な厚いアンダークラッドが光結合構造を制限し、効率的な光結合構造を形成できないという問題があった。
例えば図13に示すように、Si基板200上に構築された厚さ1μmのGePD(ゲムマニウムフォトダイオード)201の直上に石英のアンダークラッド202を介して1μm離れた石英導波路コア203(Δ〜1.5%、コア径5×5μm)を設ける構造を考える。アンダークラッド202、石英導波路コア203およびオーバークラッド204からなる石英導波路とGePD201とがエバネセント結合することで伝搬光がGePD201に光吸収される。図13における205は伝搬光モードフィールドである。
図13のような構造では、Si基板200と石英導波路間の距離は2μmであり、石英導波路を伝搬するモードフィールド205はSi基板200に達してしまうため、Si基板200による光吸収損失の影響が大きい。したがって、比屈折率差Δが小さい光導波路においては、アンダークラッド202の十分な厚さを確保するために、GePD201のようなアクティブデバイスと光導波路間の距離を離す必要がある。
また、Si基板200による光吸収の影響を受けない十分なアンダークラッド厚を確保しつつ、数μm程度の厚さでGeを結晶成長させることで光結合は可能であるが、応力起因の貫通欠陥等によってGeの結晶性が悪化するという問題があった。
アンダークラッド202が十分に厚い石英導波路とGePD201のようなアクティブデバイスとの光結合構造においては、例えば図14(A)に示すように、石英導波路を斜め切断後にAl蒸着によって切断面をミラー206とし、伝搬光を下方に反射させることでGePD201に光吸収を起こさせる構造が用いられる。
しかしながら、GePD201の垂直方向へ入射した光に対してはGePD201の厚さ方向に沿って光吸収が起きるため、数μmの厚さのGePD201では十分に光を吸収することができない。また、厚いGePD201においては、深部におけるキャリア再結合の影響が大きく、電極までキャリアを引き抜くことができず、受光電流が小さくなる。また上述のように、厚いGe結晶では応力等によってGeの結晶性が悪化するという問題があった。
また、アンダークラッド202が十分に厚い石英導波路とGePD201のようなアクティブデバイスとの光結合構造においては、図14(B)に示すように、石英導波路の底面部に周期構造を持った回折格子207を形成し、伝搬光を下方へ放射させることでGePD201に光吸収させる構造が用いられる。しかしながら、回折格子207を用いた場合には、回折格子207の周期構造に対応した波長帯の光のみが回折されるために、帯域が制限されてしまうという問題があった。
また、SiO2にN(窒素)をドープしたSiOxyをコアに用いた導波路が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、SiOxyをコアに用いることにより、比屈折率差Δの高い導波路を実現しているものの、Si基板上でのアクティブデバイスと導波路との効率的な光結合を実現できていなかった。
特開2006−47462号公報
上記に述べたGePDに限らず、Si基板上に構築される光源、変調器、受光器等のアクティブデバイスは、それぞれに特徴的な構造を持つため、それらのアクティブデバイス構造に柔軟に対応して効率的な光結合を実現しなければならない。
効率的な光結合を実現するためには、Si基板光吸収の影響を受けずにアクティブデバイスへ近接可能であるほど高い比屈折率差を持つ光導波路を選択し、かつアクティブデバイスを破壊しないバックエンドプロセス温度(〜350℃)以下の低温で後付け可能な成膜手法が求められる。しかし、従来の技術では、Si基板上でのアクティブデバイスと導波路との効率的な光結合は実現できていなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、Si基板上でのアクティブデバイスと導波路との効率的な光結合を実現する光集積回路および製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光集積回路は、Si基板と、このSi基板上に配置されたSi電気回路からなるアクティブデバイスと、前記Si基板上に前記アクティブデバイスと光結合するように配置されたアドオン導波路とを備え、前記アドオン導波路を構成する導波路コアは、材料組成比を変えることでシリコン酸化膜(SiO2)の屈折率n〜1.45からシリコン窒化膜(SiN)の屈折率n〜2.02まで任意に調整可能であるSiOxyからなることを特徴とするものである。
また、本発明の光集積回路の1構成例において、前記アドオン導波路と前記アクティブデバイスとの光結合構造は、前記アドオン導波路と前記アクティブデバイスとの突き合わせ結合構造またはエバネセント結合構造のいずれかである。
また、本発明の光集積回路の1構成例は、さらに、前記アドオン導波路と外部の光ファイバと光結合させるスポットサイズ変換器を備え、前記スポットサイズ変換器は、前記アドオン導波路と前記光ファイバのそれぞれの異なるモードフィールド径を変換することを特徴とするものである。
また、本発明の光集積回路の製造方法は、Si基板上にSi電気回路からなるアクティブデバイスを設ける工程と、前記Si基板上に前記アクティブデバイスと光結合するようにアドオン導波路を形成する工程とを備え、前記アドオン導波路を構成する導波路コアは、材料組成比を変えることでシリコン酸化膜(SiO2)の屈折率n〜1.45からシリコン窒化膜(SiN)の屈折率n〜2.02まで任意に調整可能であるSiOxyからなることを特徴とするものである。
また、本発明の光集積回路の製造方法の1構成例において、前記アドオン導波路は、ECRプラズマCVD法を用いて成膜される。
また、本発明の光集積回路の製造方法の1構成例は、前記アドオン導波路の導波路コアの成膜ガスとして、SiD4、Si26ガスのうち少なくとも1つを使用することを特徴とするものである。
また、本発明の光集積回路の製造方法の1構成例において、前記アクティブデバイスは、前記Si基板上への直接接合、前記Si基板上への結晶成長、前記Si基板および闕所へのキャリア注入のうち少なくとも1つの方法を用いて前記Si基板上に設けられることを特徴とするものである。
また、本発明の光集積回路の製造方法の1構成例において、前記アクティブデバイスは、III−V族化合物半導体、Ge、Si、SiGe、SiCのうち少なくとも1つの材料を用いて構築されることを特徴とするものである。
本発明では、Si基板上に配置されたSi電気回路からなるアクティブデバイスと、Si基板上にアクティブデバイスと光結合するように配置されたアドオン導波路とを設け、アドオン導波路を構成する導波路コアを、シリコン酸化膜の屈折率n〜1.45からSiNの屈折率n〜2.02まで任意に調整可能であるSiOxyにより構成する。アクティブデバイスの厚さは数μm以下である。導波路コアの材料としてSiOxyを用いたアドオン導波路の比屈折率差は十分に大きいため、基板吸収の影響を小さくすることができ、アドオン導波路とSi基板間に必要なアンダークラッド層の厚さを十分に薄くすることができ、アドオン導波路を十分にアクティブデバイスに近接させることができるので、アドオン導波路とアクティブデバイスとの効率的な光結合を実現することができる。また、本発明では、従来、SOI基板上に構築されてきた光集積回路を、汎用的に用いられるSi基板上に構築することで、SOI基板に起因するプロセス上の技術課題を解決することができる。
また、本発明では、アドオン導波路を、ECRプラズマCVD法を用いて成膜することにより、アクティブデバイスを破壊しないバックエンドプロセス温度(〜350℃)以下の低温でアドオン導波路を後付けすることができる。
また、本発明では、アドオン導波路の導波路コアの成膜ガスとして、SiD4、Si26ガスのうち少なくとも1つを使用することにより、通信波長帯(1.5μm帯)における光吸収の影響を大幅に低減することができ、通信波長帯で高品質なアドオン導波路を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る、Si基板上に形成された光集積回路の構造を示す断面図である。 導波路の比屈折率差と、AWG集積度および加工トレランスとの関係を示す図である。 SiH4ガスとN2ガスとを用いて成膜した薄膜と、SiD4ガスとN2ガスとを用いて成膜した薄膜の赤外吸収スペクトルを示す図である。 SiOxy:D膜の屈折率可変性と成膜速度の測定結果を示す図である。 SiOxy:D導波路とSiN:H導波路の材料吸収損失特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光集積回路の構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図および断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光集積回路の構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図および断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図および断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図および断面図である。 従来のSi導波路の製造方法を説明する工程断面図である。 従来の石英導波路とSi基板上のGePDとの光結合構造の1例を示す断面図である。 従来の石英導波路とSi基板上のGePDとの光結合構造の別の例を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る、Si基板上に形成された光集積回路の構造を示す断面図である。なお、図1における20,21は光集積回路を伝搬する伝搬光を表している。Si基板1上には、アクティブデバイスとして光源2、光変調器3、光増幅器4、受光器5が形成されている。Si基板1上には、これらのアクティブデバイスを覆うように、屈折率1.44〜1.51程度のシリコン酸化膜からなるアンダークラッド層6が形成されている。
アンダークラッド層6の上には、屈折率が1.45〜2.02の間で任意の屈折率のSiOxy(Silicon Oxynitride)からなる導波路コア7が形成されている。さらに、導波路コア7の上には、屈折率1.44〜1.51程度のシリコン酸化膜からなるオーバークラッド層8が形成されている。ここで、導波路コア7の屈折率はクラッド層6,8の屈折率よりも高くなっている。
Si基板1上に形成されたアクティブデバイスと、アンダークラッド層6と導波路コア7とオーバークラッド層8とからなるアドオン導波路とは、後述する光結合構造によって結合されている。これらのアクティブデバイスは、Si基板1の上に多数並列に形成されており、それぞれの光源2から放出された異なる波長の光20がアドオン導波路を伝搬する。
これら異なる波長の光20は、アドオン導波路を用いて形成された光合波器9を用いて一つのアドオン導波路へと合波された後、伝搬光のモードフィールド径を整合させるために形成されたスポットサイズ変換器10によってモードフィールド径が広げられた後に外部光ファイバ11へと出力される。外部光ファイバ11は、ファイバコア11aと、ファイバクラッド11bとから構成されている。
一方、光集積回路には、外部光ファイバ12を介して光21が入力される。外部光ファイバ12は、ファイバコア12aと、ファイバクラッド12bとから構成されている。外部光ファイバ12から入力された光21は、スポットサイズ変換器13によってモードフィールド径が縮小された後にアドオン導波路へ光結合され、さらにアドオン導波路を用いて形成された光分波器14を用いてそれぞれの波長の光に分波された後、アドオン導波路と光結合された受光器5によって受光される。
Si基板1上に形成された各アクティブデバイスとアドオン導波路との光結合部においては、Si基板1による光吸収は十分に抑制された構造となっている。例えば、アクティブデバイスとアドオン導波路との光結合部は、Si基板1による光吸収損失の影響が小さくなるようにSi基板1との十分な距離が確保されている。
また、アドオン導波路は、導波路内を伝搬する光がSi基板1によって吸収されないようにするため、厚さが最低1μm以上のアンダークラッド層6を備えている。また、アドオン導波路と外部光ファイバ11,12との光結合のためにスポットサイズ変換器10,13が形成されており、アドオン導波路と外部光ファイバ11,12とで極端に異なるモードフィールドサイズを整合させることで、広帯域の光に対しても低損失な光結合が可能である。
なお、本実施の形態では、アクティブデバイスとして、光源2からの光を変調する光変調器3と、光を増幅する光増幅器4とを設けているが、これらのアクティブデバイスは無くても構わない。
上記のとおり、本実施の形態のアドオン導波路の導波路コア7の材料はSiOxyである。SiOxy導波路コア材料としては、成膜時におけるO(酸素)とNの組成比を変化させることで、石英に近い屈折率1.45から、シリコン窒化膜(SiN:Silicon Nitride)に近い屈折率2.02の間で屈折率を任意に選択可能である。SiNの屈折率はSiの屈折率3.48と石英の屈折率の間に位置しており、SiNはSiと石英の中間屈折率材料である。
SiOxyを導波路コア7の材料とし、屈折率1.44〜1.51のシリコン酸化膜をクラッド層6,8の材料として光閉じ込めを実現することでアドオン導波路を形成する。導波路内の光閉じ込めの強さの指標である比屈折率差Δは、導波路コアの屈折率をncore、クラッドの屈折率をncladとした時に、Δ=(ncore 2―nclad 2)/2ncore 2×100である。石英系導波路の比屈折率差はΔ=1〜3%、SiOxyをコア材料として用いたSiOxy導波路の比屈折率差はΔ=1〜24%、Siをコア材料として用いたSi導波路の比屈折率差はΔ=41%である。
比屈折率差Δが小さい石英導波路では、最小の曲げ半径がおよそ300μmと比較的大きい。一方で、SiOxy導波路で最も光閉じ込めの強いΔ=24%のSiOxy導波路の最小曲げ半径はおよそ30μm程度である。したがって、本実施の形態では、石英導波路を用いる光回路と比較して光集積回路の集積度の向上が期待できる。
また、本実施の形態では、SiOxyの導波路コア7の組成比によって比屈折率差Δを1〜24%の間で任意に選択することができるので、パッシブデバイスにおける干渉光学系を作製する際に最適な比屈折率差Δを選択することができ、設計自由度の向上が期待できる。
一方で、SOI基板を用いて形成されるSi導波路は比屈折率差がΔ=41%であり、その最小曲げ半径はおよそ3μmと非常に小さいため、SiOxy導波路よりも高い集積度が期待できる。しかしながら、Si導波路では、その高過ぎる光閉じ込め性能によって加工誤差起因による光の位相誤差が大きく現れてしまい、光クロストーク悪化や偏波依存損失の原因となる。例えば、幅440nm、厚さ220nmのサイズを持つSi導波路コアにおいて、コア幅加工誤差が1nmの場合に引き起こされる実効屈折率変化は、dn/dw=−0.002nm-1と極めて大きい。
Si導波路幅の加工誤差が1nmに制御された場合に作製されるAWG(Arrayed Waveguide Grating)のクロストークはおよそ−18dBが限界であり、高性能なパッシブデバイスを必要とする長距離通信応用には不向きである。また、基板の大口径化に伴って面内分布を均一化することが難しくなり、加工誤差は大きくなる。そのため、十分な加工トレランスを確保するためにSi導波路よりも小さな比屈折率差Δの光導波路材料を選ぶ必要があり、集積度・加工トレランスの点からSiOxyが有望である。
一例として、光導波路の比屈折率差Δと、その比屈折率差Δの導波路においてAWGデバイス(200GHz×16ch)を作製した際のデバイスの集積度および光クロストークを−20dB以下に抑えるのに必要な加工トレランスとの大まかな関係を図2に示す。図2における直線210は比屈折率差Δとデバイス集積度との関係を示し、直線211は比屈折率差Δと加工トレランスとの関係を示している。
石英導波路(図2のSilica)の比屈折率差Δでは、加工トレランスを大きくとることができるため、光の位相誤差が小さく、高品質なパッシブデバイスが作製可能であるが、比較的集積度が低くなってしまう。一方、Si導波路の比屈折率差Δでは、高い集積度が期待できるが、加工トレランスが極めて小さく、光の位相誤差が大きくなってしまう。そこで、石英導波路よりも高い比屈折率差Δの導波路を用いることで集積度を向上しつつ、Si導波路よりも小さな比屈折率差Δの導波路を用いることで実用的な加工トレランスを確保することができる。このような比屈折率差Δを持つ材料としてSiOxyが有望である。
また、Siは非線形性が高い材料であり、特に比屈折率差Δが高く光閉じ込めが強いSi導波路内では、その高いパワー密度によって四光波混合による光クロストーク増大や二光子吸収による損失増大が発生するため、非線形効果を無視できなくなる。材料の非線形定数と導波路内のモードフィールド径とを考慮した実効非線形パラメータγの値は、Si導波路の場合、γ〜300[W-1-1]である。
また、Siはバンドギャップが小さいため、二光子吸収が発現してしまい、二光子吸収係数βの値が0.9[cm/GW]と大きく、過剰損失の原因となる。Si導波路内における非線形効果の発現は、数十dBmのパワーの光を入力した際に特に顕著な問題となる。したがって、波長分割多重伝送を用いて多波長を用いる場合や、デジタルコヒーレント伝送における高パワーを必要とする局発光を用いる場合において、Si導波路の非線形効果が実用上の問題となる。
一方で、SiNをコア材料として用いたSiN導波路の場合は、実効非線形パラメータがγ〜1.4[W-1-1]であり、Si導波路の場合よりも非線形効果を十分に小さくすることができるため、四光波混合による光クロストーク増大を抑制することができる。また、SiNは絶縁体であるため、バンドギャップが非常に大きく、二光子吸収の効果は無視できることから、パワー耐性を高くすることが可能である。
また、SiO2の材料非線形定数はSiNの1/10以下であり、SiO2導波路の実効非線形パラメータγの値はSiN導波路よりも十分に小さくなる。したがって、SiOxy導波路の実効非線形パラメータγの値はSiN導波路のγの値以下であり、Si導波路と比較して非線形効果を十分に抑制することができる。また、SiNと同様に、SiOxyは絶縁体であるため、SiOxy導波路における二光子吸収の効果は無視できる。
導波路コア7とクラッド層6,8とは、いずれもECRプラズマCVD(electron-cyclotron-resonance plasma enhanced chemical vapor deposition)法を用いて成膜されるものとする。ECRプラズマCVD装置は、プラズマ生成室の周囲に磁気コイルを備え、プラズマ生成室内部にてECR条件を満たす磁界(875ガウス)を発生させた後、成膜室内にプラズマ流を引き出すための発散磁界を形成する。周波数2.45GHzのマイクロ波は石英窓を通じてプラズマ生成室へ導入され、ECRポイントにおいて電子が加速されることでプラズマが発生する。ここで発生したイオンは、プラズマ流として発散磁界に沿って成膜室へと引き出される。
酸素原料ガス、窒素原料ガスをプラズマ生成室に導入した場合、生成された酸素イオンと窒素イオンは発散磁界に沿って堆積基板の表面に照射される。成膜室に導入された珪素原料ガスは、これらの酸素イオン、窒素イオンと化学反応を起こすことでSiOxy膜が基板上に形成される。このとき、プラズマ流中に発生する電界によって加速されたイオンが、基板の表面に衝撃を与える。このイオン衝撃によるエネルギーによって膜形成反応が促進され、緻密な高品質膜が形成される。したがって、SiOxy膜形成反応は主に基板表面近傍にて発生する。
プラズマを用いたガス分子の分解は、電子衝突によって引き起こされる。このとき、電子衝突による解離エネルギーは、分子の結合エネルギーよりも高いエネルギーを必要とする。電子衝突による解離エネルギーは、分子の励起状態のポテンシャル曲線の形に大きく依存するため、各々の分子で異なる。例えば、O2分子の熱解離エネルギーは5.08eVであるが、電子衝突による解離エネルギーは7eVである。また、N2分子の場合、熱解離エネルギーが9.76eVであるのに対して、電子衝突による解離エネルギーは24.3eVである(文献「小沼光晴著,“プラズマと成膜の基礎”,日刊工業新聞社,1986年」)。
このように、N2分子は、プラズマ中で解離させるには高いエネルギーを持った電子が必要である。従来のプラズマ装置では、10eV以下のエネルギーの電子が主であるため、N2分子の解離が起こりにくく、窒素の分圧によっては、形成するSiOxy膜の屈折率を制御できなくなる。一方、従来のプラズマ装置よりも2、3桁低い圧力で動作するECRプラズマCVD装置では、生成されるプラズマに20〜30eVの高エネルギー電子が多く存在するため、N2分子も効率よく分解することができ、窒素イオンを効率的に生成することができる。
以上のように、本実施の形態では、高い電子エネルギーを持つイオンを用いて成膜反応を進めるため、Si基板1自体を過熱する必要はなく、180℃程度の低温成膜が可能である。このECRプラズマCVD装置を用いた低温成膜法によって、Si基板1上に既に形成されているアクティブデバイスを破壊することなく、アドオン導波路を形成することができる。
しかしながら、従来のSiH4を原料ガスとした水素原子を多量に含むSiOxy:Hでは、材料中のN−H基倍音振動により1.5μm帯で光吸収が発生するため、水素脱離のためには1000℃近くの高温アニールが必要となり、基板上の電子回路、アクティブデバイスが破壊されてしまう。
そこで、SiD4(deuterated silane)ガスを用いた低温成膜法が有効である。膜中のN−H基、N−D基による赤外吸収は、原子量M,mの二原子間振動と仮定され、この二原子間振動の波長はλ∝√[Mm/(M+m)]と表される。したがって、N−H基の振動波長λN-HとN−D基の振動波長λN-Dとの関係は、λN-D〜1.37λN-Hである。N−H基の振動波長λN-H〜1.5μmと比較して、N−D基の場合、振動波長λN-D〜2.1μmに光吸収が現れるので、通信波長帯における光吸収の影響を大幅に低減することができる。
図3にSiH4ガスとN2ガスとを用いてECRプラズマCVD法で成膜した薄膜と、SiD4ガスとN2ガスとを用いてECRプラズマCVD法で成膜した薄膜の赤外吸収スペクトルを示す。図3における300はSiH4ガスとN2ガスとを用いて成膜した薄膜の赤外吸収スペクトルを示し、301はSiD4ガスとN2ガスとを用いて成膜した薄膜の赤外吸収スペクトルを示している。
SiH4ガスとN2ガスとを用いて成膜した薄膜では、Si−N基伸縮振動(波数νSi-N=830cm-1)とN−H基伸縮振動(波数νN-H=3330cm-1)に起因するピークが観測される。したがって、従来どおりSiN:Hが成膜されていることが分かる。
一方、SiD4ガスとN2ガスとを用いて成膜した薄膜では、Si−N基伸縮振動に加えて、半値全幅域が2516〜2394cm-1でピークが観測され、N−H基伸縮振動は観測されなかった。ここで、N−H基の振動波長λN-HとN−D基の振動波長λN-Dとの関係λN-D〜1.37λN-Hを波数換算すると、N−D基振動波数はνN-D≒νN-H/1.37=2431cm-1となる。したがって、2516〜2394cm-1に出現した吸収ピークは、N−D基伸縮振動に起因するピークであり、重水素を多量に含むSiN:D膜が成膜されていることが分かる。
次にSiOxy:D膜の屈折率可変性と成膜速度の測定結果を図4に示す。図4における400は屈折率の測定結果を示し、401は成膜速度を示している。ここでは、SiD4ガス流量一定で、N2/O2流量比を変えて成膜を行った。図4によると、SiOxy:D膜の屈折率を1.47〜1.87の範囲で変化させることが可能であり、実用的な成膜速度が得られることが分かる。
前述したように、本実施の形態では、ECRプラズマCVD法を用いることで、高いプラズマ効率によってN2を窒素原料ガスとして利用可能であるため、その他の元素化合物(NH3,ND3,NO2)を窒素原料ガスとして用いずとも実用的な成膜速度が得られるという利点を持つ。
次に、導波路特性を調べるため、SiOxy:Dをコア材料として用いたSiOxy:D導波路とSiN:Hをコア材料として用いたSiN:H導波路の吸収損失比較を行った。図5に導波路透過スペクトルから見積もった材料吸収損失の比較結果を示す。ここでは、導波路を伝搬する光の伝搬モードをTEモードとし、導波路長を1.8cmとした。いずれの導波路も、コアサイズは1×0.6μm2、コア屈折率はn≒1.9であり、クラッド材料はSiH4ガスとO2ガスにより成膜した石英である。図5における500はSiOxy:D導波路の材料吸収損失特性を示し、501はSiN:H導波路の材料吸収損失特性を示している。
SiOxy:D導波路では、SiN:H導波路と比較して大幅にN−H基吸収が低減した。また、カットバック法により求めたSiOxy:D導波路の伝搬損失は、波長1.55μmにおいて1.2dB/cmであった。以上から、本実施の形態によれば、低温作製可能で、かつ1.5μm帯で高品質なSiOxy導波路が実現可能であることが分かる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の具体例を示すものであり、Si基板上に形成された縦方向電流注入型光源チップとアドオン導波路とが光結合した構造を実現するものである。
III−V族化合物半導体からなる光源部とIII−V族化合物半導体からなる光導波路を備えた光源チップがSi基板上に貼り合わせ接合されており、この光源チップの導波路と光結合する形でアドオン導波路が形成された構造とする。例えば、アドオン導波路のアンダークラッド層として、屈折率1.47のシリコン酸化膜が堆積されており、アンダークラッド層の上にアドオン導波路のコアとして屈折率1.45〜2.02の間で任意の屈折率を持つSiOxyが形成され、さらにコアの上にアドオン導波路のオーバークラッド層として、屈折率1.47のシリコン酸化膜が堆積されている構造とする。
Si基板上の光源チップは、アドオン導波路と光結合しており、光源チップからSi基板への光吸収は十分に抑制された構造であるとする。例えば、アドオン導波路は、光源チップとの光結合部を伝搬する光および導波路内を伝搬する光がSi基板によって吸収されないようにするため、厚さが最低1μm以上のアンダークラッド層を備えている。
Si基板上への光源チップの接合では、微細な光導波路と光源チップとを光結合させるために、誤差が±1μm以下の高い貼り合せ精度が要求される。従来は、SOI基板上に光源チップを接合するためにSOI基板の反り等の問題によって面内の貼り合せ精度を均一に保つことが難しく、特に大口径基板への適用の際に大きな問題となっていた。しかしながら、本実施の形態における光集積回路は、Si基板上へ構築されるために、基板の反りの問題も小さく、大口径基板においても均一で高い貼り合せ精度が得られる。
また、本実施の形態における光源チップは、Si基板上に直接接合されるため、厚いSiO2層を有するSOI基板と比較して高い放熱性が期待できる。従来の光集積回路構築に用いられるSOI基板の厚いSiO2層は、Siの熱伝導率(〜160Wm-1-1)と比較してSOI層の熱伝導率(〜1.4Wm-1-1)が非常に低いために、光源部における蓄熱の問題があり、安定動作が困難であった。特に、高いパワーで動作させた場合において、SOI基板の放熱性の問題が顕著となった。しかしながら、本実施の形態における光集積回路は、Si基板上に光源チップを直接接合することで、熱伝導率が良好なSi基板をヒートシンクとして用いることができ、光源チップの安定動作および高出力動作が可能である。
図6は本実施の形態に係る光集積回路の構造を示す断面図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の光集積回路は、図6に示すように、III−V族化合物半導体からなる垂直キャリア注入型の光源チップ2aをSi基板1上に貼り付けた後に、光源2の活性層と光結合するようにアドオン導波路が形成された構造を有する。
光源チップ2aは、p−InGaAsPからなるp型領域22と、p型領域22の上に形成されたInP量子井戸構造からなる活性層23と、活性層23の上に形成されたn−InGaAsPからなるn型領域24とから構成される。p型領域22の下面にはp側電極25が配置され、n型領域24の上にはn側電極26が配置される。
Si基板1上には、光源駆動用のドライバ15が形成されており、p側電極25とドライバ15との間は配線16によって接続され、n側電極26とドライバ15との間は配線17によって接続されている。
第1の実施の形態と同様に、アドオン導波路は、シリコン酸化膜からなるアンダークラッド層6と、SiOxyからなる導波路コア7と、シリコン酸化膜からなるオーバークラッド層8とから構成される。上記のとおり、アンダークラッド層6の厚さは1μm以上である。本実施の形態では、光源チップ2aとアドオン導波路との光結合構造として、光源チップ2aの活性層23の端面とアドオン導波路の導波路コア7の端面とを接触させる突き合わせ結合構造を採用している。
図6に示す光源チップ2aの発熱は、従来のSOI基板が有するSiO2層を間に介さずにSi基板1に放熱することが可能であり、Si基板1を直接ヒートシンクとして用いることで良好な放熱性を確保することができる。また、光源チップ2aとSi基板1との間の電極領域(p側電極25の領域)を光源チップ2aの面積よりも大きく取り、この電極をSi基板1と大面積で接触させることで、Si基板1への放熱性をさらに高めることができる。
図6に示す光源チップ2aと光結合したアドオン導波路の形成は、既存プロセス技術である成膜、平坦化、エッチング等によって形成することができる。具体的には、ドライバ15、配線16、p側電極25等が形成されたSi基板1上に、p型領域22とp側電極25とが接するように光源チップ2aを貼り付け、アンダークラッド層6、導波路コア7、オーバークラッド層8を順番に形成し、さらに配線17とn側電極26を形成する。このような手法は、光導波路がすでに形成された後に光源ダイを実装する手法よりも作製手法を単純化することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の別の具体例を示すものであり、Si基板上に形成された横方向電流注入型光源チップとアドオン導波路とが光結合した構造を実現するものである。本実施の形態では、光源チップとアドオン導波路との光結合構造として、エバネセント結合を採用している。
図7(A)は本実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図、図7(B)は図7(A)の光集積回路のA−A’線断面図、図8は図7(A)の光集積回路のB−B’線断面図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。ただし、図7(A)では、オーバークラッド層8の内部を透視して、光源チップとアドオン導波路の平面形状を記載している。
本実施の形態では、図7(A)、図7(B)、図8に示すように、熱酸化膜上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる光源チップ2bがSi基板1上に貼り合わせ接合によって形成されている。
光源チップ2bは、熱酸化膜30と、熱酸化膜30の上に形成されたi−InGaAsPからなるクラッド層31と、クラッド層31の上に形成されたInP多重量子井戸構造からなる活性層32と、クラッド層31の上に形成されたp−InGaAsPからなるp型キャリア注入層33と、クラッド層31の上に形成されたn−InGaAsPからなるn型キャリア注入層34と、活性層32とp型キャリア注入層33とn型キャリア注入層34との上に形成されたi−InGaAsPからなるクラッド層35とから構成される。
光源チップ2bの活性層32は、p型キャリア注入層33とn型キャリア注入層34とによって挟まれており、横方向からキャリアが注入される構造となっている。活性層32とクラッド層31,35とは導波路構造をしており、この導波路は先端(図7(A)、図7(B)右側)に行くほど幅が細くなるテーパ構造となっており、伝搬する光のモードフィールド径が先端にいくほど広がる構造となっている。
第1の実施の形態と同様に、アドオン導波路は、シリコン酸化膜からなるアンダークラッド層6と、SiOxyからなる導波路コア7と、シリコン酸化膜からなるオーバークラッド層8とから構成される。第1、第2の実施の形態と同様に、アンダークラッド層6の厚さは1μm以上である。導波路コア7は、その一部が光源チップ2bのテーパ構造の導波路と対向するように形成されており、この導波路と対向する先端部7aが先端(図7(A)、図7(B)左側)に行くほど幅が細くなるテーパ構造となっている。これにより、アドオン導波路は、光源チップ2bからの光とエバネセント結合している。
p型キャリア注入層33の上にはp側電極36が形成され、n型キャリア注入層34の上にはn側電極37が形成される。p側電極36とドライバ15との間は配線38によって接続され、n側電極37とドライバ15との間は配線39によって接続されている。これらの電極36,37と配線38,39とはSi基板1を這うように形成されることで光源チップ2bの放熱電極としても機能し、Si基板1をヒートシンクとして用いることができる。
本実施の形態のような光集積回路を作製するには、ドライバ15等が形成されたSi基板1上に、光源チップ2bを貼り付け、電極36,37と配線38,39とを形成し、アンダークラッド層6、導波路コア7、オーバークラッド層8を順番に形成すればよい。
光源チップ2bの導波路のテーパ構造とアドオン導波路のテーパ構造とを合わせて効率の高い光結合をさせるためには、合わせ誤差が±1μm以下の高い合せ精度が要求される。従来は、SOI基板上に光源チップを接合するためにSOI基板の反り等の問題によって面内の貼り合せ精度を均一に保つことが難しく、特に大口径基板への適用の際に大きな問題となっていた。しかしながら、本実施の形態における光集積回路は、Si基板上へ構築されるために、基板の反りの問題も小さく、大口径基板においても均一で高い合せ精度が得られる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の別の具体例を示すものであり、Si基板上に形成されたGePDとアドオン導波路とが光結合した構造を実現するものである。本実施の形態では、GePDとアドオン導波路との光結合構造として、エバネセント結合を採用している。
図9(A)は本実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図、図9(B)は図9(A)の光集積回路のA−A’線断面図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。図9(A)、図9(B)における21は光集積回路を伝搬する伝搬光を表している。ただし、図9(A)では、オーバークラッド層8の内部を透視して、GePDとアドオン導波路の平面形状を記載している。
図9(A)、図9(B)に示すように、Si基板1上に結晶成長によって厚さ1μmのGePD2cが形成されている。GePD2cの上面には、p側電極40とn側電極41とが形成されている。このGePD2cの上部にアドオン導波路のアンダークラッド層6として屈折率1.47のシリコン酸化膜が1μm以上の厚さで形成されており、GePD2c上の電極40,41間を走行する形で屈折率2.02のSiOxyからなる導波路コア7(Δ〜21%、コア径1.5×0.6μm)が形成されており、さらに導波路コア7の上に屈折率1.47のシリコン酸化膜からなるオーバークラッド層8が堆積されている。
アドオン導波路とGePD2cとはエバネセント結合しており、伝搬光21のモードフィールドがGePD2cに重なることでGePD2cに光結合している。また、導波路コア7の材料としてSiOxyを用いたアドオン導波路の比屈折率差は十分に大きいため、アドオン導波路とSi基板1間に必要なアンダークラッド層6の厚さを2μm以下と十分に薄くすることができ、アドオン導波路を十分にGePD2cに近接させることができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態の別の具体例を示すものであり、アドオン導波路と外部光ファイバとの光結合構造を実現するものである。本実施の形態では、アドオン導波路と外部光ファイバとの光結合構造として、スポットサイズ変換器を用いる光結合構造を採用している。
図10(A)は本実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図、図10(B)は図10(A)の光集積回路のA−A’線断面図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。ただし、図10(A)では、オーバークラッド層8の内部を透視して、アドオン導波路とスポットサイズ変換器の平面形状を記載している。
アドオン導波路と外部入出力ファイバとの光結合構造において、図10に示すスポットサイズ変換器10を用いることで低損失な光結合が可能である。スポットサイズ変換器10は、アンダークラッド層6と、アンダークラッド層6の上に形成された屈折率n〜2.02のSiOxyからなる第1導波路コア18と、第1導波路コア18を覆うようにアンダークラッド層6上に形成された屈折率n〜1.51の石英材料からなる第2導波路コア19と、第2導波路コア19を覆うように形成されたオーバークラッド層8とから構成される。
第1導波路コア18は、アドオン導波路の導波路コア7と一体で形成されるものであり、先端(図10(A)、図10(B)右側)にいくほど幅が狭くなる形状のテーパ構造を有している。導波路コア7のサイズはおよそ1.5×0.5μm2程度であり、第2導波路コア19のサイズはおよそ3×3μm2程度である。
本実施の形態では、スポットサイズ変換器10を用いることで、アドオン導波路内の小さなモードフィールドを外部入出力ファイバと光結合できるサイズまで断熱的に広げることが可能であり、第2導波路コア19と外部入出力ファイバ(不図示)とを突き合わせて結合することによって低損失・広帯域な光結合が実現される。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第5の実施の形態の別の例を説明するものである。図11(A)は本実施の形態に係る光集積回路の構造を示す平面図、図11(B)は図11(A)の光集積回路のA−A’線断面図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。図11(A)、図11(B)における20は光集積回路を伝搬する伝搬光を表している。ただし、図11(A)では、オーバークラッド層8の内部を透視して、アドオン導波路とスポットサイズ変換器の平面形状を記載している。
本実施の形態では、スポットサイズ変換器10において、広がったモードフィールドがSi基板1に吸収されない構造とするために、対向テーパ構造を用いた層間光結合構造を用いる。例えば、Si基板1上のアンダークラッド層6の上にアドオン導波路の第1導波路コア7として、屈折率n〜2.02のSiOxyからなる導波路コアが形成されている。この導波路コア7は、先端部7aが先端(図11(A)、図11(B)右側)に行くほど幅が細くなるテーパ構造を有している。
この導波路コア7の1μm上部の第2層には、アドオン導波路の第2導波路コア42として、屈折率n〜2.02のSiOxyからなる導波路コアが形成されている。第2導波路コア42は、その一部が導波路コア7のテーパ構造と対向するように形成されており、この導波路コア7と対向する先端部42aが先端(図11(A)、図11(B)左側)に行くほど幅が細くなるテーパ構造を有している。
アドオン導波路の対向するテーパ構造部において第1導波路コア7から第2導波路コア42へと伝搬する光は互いにエバネセント結合されており、第1導波路コア7から第2導波路コア42へと伝搬した光20はスポットサイズ変換器10へと入力される。
スポットサイズ変換器10の第1導波路コア18は、アドオン導波路の第2導波路コア42と一体で形成される。第2導波路コア42と結合したスポットサイズ変換器10は、Si基板1から十分に離れた位置に形成されており、第2導波路コア19で広がったモードフィールドがSi基板1に吸収されない構造となっている。その他の点は第5の実施の形態で説明したとおりである。
なお、第5、第6の実施の形態のスポットサイズ変換器10において、第1導波路コア18の材料であるSiOxy導波路コア材料は、屈折率1.45〜2.02の間で任意の屈折率を持つSiOxyであればよい。また、第2導波路コア19は、第1導波路コア18よりも低い屈折率を持つ材料であれば、SiOxyの屈折率1.45〜2.02の間で任意に選択してよい。
第6の実施の形態におけるアドオン導波路の対向テーパ構造を用いた光層間結合構造は、Si基板1による光吸収を抑制するために、Si基板1上に形成されたアクティブデバイスとアドオン導波路との光結合構造においても応用することができる。
また、第1〜第6の実施の形態では、SiOxyの導波路コア7,18,42の成膜ガスとしてSiD4ガス系を用いた水素フリーガス系でSiOxyを成膜する例で説明したが、これに限るものではなく、SiD4ガスの代わりに、Si26ガスを用いてもよく、またSiD4ガスとSi26ガスの両方を用いてもよい。
また、第2、第3の実施の形態では、アクティブデバイスである光源チップ2a,2bをSi基板1上に接合する例を説明し、第4の実施の形態では、Si基板1上に結晶成長によってアクティブデバイスであるGePD2cを形成する例を説明したが、これに限るものではなく、Si基板および闕所へのキャリア注入によってアクティブデバイスを形成するようにしてもよい。
また、第2、第3の実施の形態では、アクティブデバイスの例としてIII−V族化合物半導体からなる光源チップ2a,2bについて説明し、第4の実施の形態では、アクティブデバイスの例としてGePD2cについて説明したが、これに限るものではなく、アクティブデバイスは、III−V族化合物半導体、Ge、Si、SiGe、SiC(Silicon Carbide)のうち少なくとも1つの材料を用いて構築すればよい。
また、第1〜第3の実施の形態では、アンダークラッド層6の厚さを最低1μm以上としているが、アクティブデバイスとの光結合部分以外のアドオン導波路の引き回し部分についてはアンダークラッド層6の厚さを3μm以上とすることが望ましい。
本発明は、Si基板上にSi電気回路とSi光回路とをワンチップで集積化する技術に適用することができる。
1…Si基板、2…光源、2a,2b…光源チップ、2c…GePD、3…光変調器、4…光増幅器、5…受光器、6…アンダークラッド層、7,42…導波路コア、8…オーバークラッド層、9…光合波器、10,13…スポットサイズ変換器、11,12…外部光ファイバ、11a,12a…ファイバコア、11b,12b…ファイバクラッド、14…光分波器、15…ドライバ、16,17,38,39…配線、18…第1導波路コア、19…第2導波路コア、20,21…伝搬光、22…p型領域、23,32…活性層、24…n型領域、25,36,40…p側電極、26,37,41…n側電極、30…熱酸化膜、31,35…クラッド層、33…p型キャリア注入層、34…n型キャリア注入層。

Claims (8)

  1. Si基板と、
    このSi基板上に配置されたSi電気回路からなるアクティブデバイスと、
    前記Si基板上に前記アクティブデバイスと光結合するように配置されたアドオン導波路とを備え、
    前記アドオン導波路を構成する導波路コアは、材料組成比を変えることでシリコン酸化膜(SiO2)の屈折率n〜1.45からシリコン窒化膜(SiN)の屈折率n〜2.02まで任意に調整可能であるSiOxyからなることを特徴とする光集積回路。
  2. 請求項1記載の光集積回路において、
    前記アドオン導波路と前記アクティブデバイスとの光結合構造は、前記アドオン導波路と前記アクティブデバイスとの突き合わせ結合構造またはエバネセント結合構造のいずれかであることを特徴とする光集積回路。
  3. 請求項1または2記載の光集積回路において、
    さらに、前記アドオン導波路と外部の光ファイバと光結合させるスポットサイズ変換器を備え、
    前記スポットサイズ変換器は、前記アドオン導波路と前記光ファイバのそれぞれの異なるモードフィールド径を変換することを特徴とする光集積回路。
  4. Si基板上にSi電気回路からなるアクティブデバイスを設ける工程と、
    前記Si基板上に前記アクティブデバイスと光結合するようにアドオン導波路を形成する工程とを備え、
    前記アドオン導波路を構成する導波路コアは、材料組成比を変えることでシリコン酸化膜(SiO2)の屈折率n〜1.45からシリコン窒化膜(SiN)の屈折率n〜2.02まで任意に調整可能であるSiOxyからなることを特徴とする光集積回路の製造方法。
  5. 請求項4記載の光集積回路の製造方法において、
    前記アドオン導波路は、ECRプラズマCVD法を用いて成膜されることを特徴とする光集積回路の製造方法。
  6. 請求項4または5記載の光集積回路の製造方法において、
    前記アドオン導波路の導波路コアの成膜ガスとして、SiD4、Si26ガスのうち少なくとも1つを使用することを特徴とする光集積回路の製造方法。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の光集積回路の製造方法において、
    前記アクティブデバイスは、前記Si基板上への直接接合、前記Si基板上への結晶成長、前記Si基板および闕所へのキャリア注入のうち少なくとも1つの方法を用いて前記Si基板上に設けられることを特徴とする光集積回路の製造方法。
  8. 請求項4乃至7のいずれか1項に記載の光集積回路の製造方法において、
    前記アクティブデバイスは、III−V族化合物半導体、Ge、Si、SiGe、SiCのうち少なくとも1つの材料を用いて構築されることを特徴とする光集積回路の製造方法。
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