JP2007101954A - 画像形成装置 - Google Patents

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Naoki Mizuno
直樹 水野
Takao Miyamoto
貴雄 宮本
Takeshi Tamaru
剛士 田丸
Shinya Sakanashi
眞也 坂梨
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Abstract

【課題】像担持体とその駆動軸との最低限必要な公差の存在にも拘わらず、像担持体のがたつきを解消し、画像の位置ずれや色ずれを極力小さくできる、品質の良好な画像を得ることのできる画像形成装置を得る。
【解決手段】トナー画像を担持する感光体ドラム11を備えたカラー複写機などの画像形成装置。感光体ドラム11の両端部に設けたフランジ12に形成された孔部12a及び溝部12bからなる係合部には必要な公差を有する駆動軸30が係合し、回転力が伝達される。フランジ12は、感光体ドラム11の中心を通る鉛直線Sを中心に円周方向に角度C(鋭角であること)の間隔で、硬質ローラ33にて支持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置、特に、電子写真法による複写機やプリンタなど、トナー画像を担持する像担持体を備えた画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置においては、図5(A),(B)に示すように、トナー像を担持する感光体ドラム11は、該ドラム11の両端部に固定したフランジ12の係合部(孔部12a及び係合溝部12b,12b)に回転駆動源に連結された駆動軸30を係合させて回転力を伝達するように構成していた。
なお、図5(A),(B)は、色の三原色と黒色に対応したトナー画像をそれぞれの感光体ドラム11上に形成し、該トナー画像を中間転写体20上に1次転写して合成し、該合成画像を転写材上に2次転写するようにした画像形成装置の一部分を示している。15は帯電ローラ、18は残留トナーのクリーニングブレード、19は1次転写ローラ、26は画像露光用レーザ光である。
前記駆動軸30とフランジ12の係合部(孔部12a及び溝部12b)との間には設計上30μm程度の公差を有している。この公差は加工誤差などを考慮すれば最低限必要なものである。ところで、設計上設けられた30μm程度の公差は、感光体ドラム11の周辺に設けた帯電ローラ15、1次転写ローラ19、クリーニングブレード18などの軟質部材からの付勢力により、図5(A)又は図5(B)に示すように、感光体ドラム11の回転位置に最大30μmに相当するがたつきを生じさせ、レーザ光26による露光位置が30μm程度ずれてしまうという問題点を有していた。タンデム方式の画像形成装置であると、4色の感光体ドラム11ごとにこのような位置ずれを生じると中間転写体20上での合成画像にもずれを生じ、画質の劣化を生じることになる。
そこで、従来では、特許文献1に、現像ローラへの駆動力によって現像器が感光体ドラムをその中心方向に押圧する構成が提案されている。しかし、この構成では、現像器からの負荷の差によって押圧力が変化し、感光体ドラムの位置変化を解消することは困難である。
また、特許文献2に、周辺部材から感光体ドラムに加わる合力の方向が露光方向に一致するように構成することが提案されている。しかし、この構成でも、合力方向が感光体ドラムの周辺部材からの負荷の差の影響を受け、感光体ドラムの位置変化を解消することは困難である。
特開平10−282752号公報 特開平10−186758号公報
そこで、本発明の目的は、像担持体とその駆動軸との最低限必要な公差の存在にも拘わらず、像担持体のがたつきを解消し、画像の位置ずれや色ずれを極力小さくでき、品質の良好な画像を得ることのできる画像形成装置を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明は、トナー画像を担持する像担持体を備えた画像形成装置において、前記像担持体の両端部又は該像担持体の両端部に設けたフランジ部材を、像担持体の中心を通る鉛直線を中心に円周方向に鋭角の範囲で配置された硬質円形部材上で支持したことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置においては、像担持体の両端部又は該像担持体の両端部に設けたフランジ部材を、像担持体の中心を通る鉛直線を中心に円周方向に鋭角の範囲で配置された硬質円形部材上で支持するようにしたため、像担持体とその駆動軸との公差の存在にも拘わらず、かつ、周辺部材からの付勢力が変動したとしても、像担持体は硬質円形部材上の所定位置で位置決めされ、画像形成位置にずれを生じることが極力回避され、合成画像の色ずれが小さく、品質の良好な画像を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置において、像担持体又はフランジ部材が硬質円形部材と当接する軌跡上に異物回収ローラを設けてもよい。これにて、異物が排除され、硬質円形部材と像担持体又はフランジ部材との間で発生する微振動を効果的に防止することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(画像形成装置の概略構成、図1及び図2参照)
図1に示す画像形成装置1は、電子写真法によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム方式で4色の画像を合成するように構成したものである。図2は画像形成装置の作像部分を示している。
その概略を説明すると、感光体ドラム11、帯電ローラ15、現像器16、残留トナーのクリーニング装置17などを含むYMCK(イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック)の画像を形成する作像ユニット10(10Y,10M,10C,10K)が中間転写ベルト20の直上に並置されている。また、作像ユニット10の直上にはレーザ走査ユニット25が各感光体ドラム11上をレーザ光で走査露光するように配置されている。
画像データは図示しない画像読取り装置(スキャナ)あるいはコンピュータなどからYMCKごとの画像データとして画像処理部27に送信され、これらの画像データに基づいてレーザ走査ユニット25が駆動され、矢印A方向(図2参照)に回転駆動される各感光体ドラム11上にトナー画像を形成する。このような電子写真プロセスは周知であり、その詳細な説明は省略する。
中間転写ベルト20は駆動ローラ21、支持ローラ22及びテンションローラ23に無端状に張り渡されて矢印B方向に回転駆動され、各感光体ドラム11に対して中間転写ベルト20を介して1次転写ローラ19が圧接し、駆動ローラ21を設置した部分の中間転写ベルト20に対向する部分(2次転写部)には2次転写ローラ24が配置されている。
画像形成装置1の下段には、積載されている転写材を1枚ずつ給紙する自動給紙部2が設置されている。また、2次転写部の直上には定着ユニット3が設置されている。
各感光体ドラム11上に形成されたトナー画像は矢印B方向に回転駆動される中間転写ベルト20上に1次転写ローラ19から付与される電界にて順次1次転写され、4色の画像が合成される。一方、転写材は1枚ずつ給紙部2から上方に給紙され、2次転写部で2次転写ローラ24から付与される電界にて中間転写ベルト20から合成画像が2次転写される。その後、転写材は定着ユニット3に搬送されてトナーの加熱定着が施され、排出ローラ4からトレイ5上に排出される。
ところで、前記画像形成装置において、図2に示すように、各感光体ドラム11はその両端部にフランジ12,12が固定されており、フランジ12には駆動軸30が以下に説明するように係合している。そして、各駆動軸30には各ギヤ35が結合され、回転駆動力はギヤ35から駆動軸30に伝達され、かつ、フランジ12及び感光体ドラム11に伝達される。
(第1実施例、図3参照)
図3に示すように、第1実施例において、感光体ドラム11とフランジ12とは同じ外径とされて一体化されている。そして、フランジ12の中心部には円形の孔部12aと溝部12b,12bとからなる係合部が形成されており、駆動軸30には軸部31の両側に係合突部32,32が形成されている。軸部31が孔部12aに係合するとともに係合突部32が溝部12bに係合している。駆動軸30とフランジ12の係合部(孔部12a及び溝部12b)との間には設計上30μm程度の公差を有しており、この公差の存在は加工上必要なものであり、従来と同様である。
ところで、本第1実施例では、フランジ12は硬質材(例えば、金属材)からなる円形の支持ローラ33,33上にて回転自在に支持されている。支持ローラ33は感光体ドラム11(フランジ12)の中心を通る鉛直線Sを中心に左右に角度C(例えば、45°)ずつの間隔で配置されている。
感光体ドラム11に対しては、帯電ローラ15、クリーニングブレード18や1次転写ローラ19などの周辺部材からの付勢力が作用し、この種の付勢力は稼働状態に応じて変動する。しかし、本第1実施例において、感光体ドラム11はフランジ12をも含めた自重で支持ローラ33上で回転可能に位置決めされているため、この種の付勢力の変動に対して、駆動軸30に対するフランジ12の係合部(孔部12a及び溝部12b)の係合位置はずれることなく、図3に示す一定位置の係合関係を維持する。
従って、感光体ドラム11に対するレーザ走査ユニット25からのレーザ光26の露光位置は常時一定位置を維持し、ずれを生じることはない。従来であれば、駆動軸30とフランジ12の係合部との公差(30μm程度)によって図5(A),(B)に示したずれを生じ、中間転写ベルト20上での合成画像にずれを生じていたが、本第1実施例においてこのようなずれはほとんど解消されることになる。
カラー画像において各色の位置ずれは転写材上で100μm程度までが目視で不快感を感じない許容範囲であり、画像形成装置としては位置ずれ量を50μm程度に抑える必要がある。この点で、本第1実施例によれば、感光体ドラム11の位置ずれはほとんどなく、各色の位置ずれ、色ずれのない品質の良好な画像を得ることができる。
なお、支持ローラ33に関しては、前記鉛直線Sを中心に左右に45°ずつの間隔に配置する以外に、円周方向に対して鋭角の範囲であれば、任意の角度で配置することができる。
(第2実施例、図4参照)
図4に示すように、第2実施例はフランジ12の外周面に当接するスポンジなどからなる異物回収ローラ34を配置したものであり、他の構成は前記第1実施例と同様である。従って、図4には図3と同じ部材には共通する符号を付し、重複した説明は省略する。
本第2実施例にあっては、異物回収ローラ34はフランジ12の外周面に付着したトナーなどの異物を取り込み、前記支持ローラ33とフランジ12との間で発生する微振動を防止する。また、このような異物回収ローラ34を配置しても、感光体ドラム11は自重で支持ローラ33上で位置決めされるため、位置ずれを生じることはない。
なお、前記異物回収ローラ34はフランジ12に対して従動回転自在、フランジ12に対して逆方向に回転駆動、あるいは、回転固定のいずれであってもよい。また、異物回収ローラ34の配置角度は任意である。
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像形成装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
例えば、支持ローラは、フランジではなく、感光体ドラムの画像形成領域外の両端部に当接するように構成してもよい。この場合、異物回収ローラは感光体ドラムが支持ローラと当接する軌跡上に配置される。また、支持ローラは、感光体ドラムを位置決めするのに必要な硬度を有していれば、種々の材料を用いることができる。
さらに、像担持体としてはドラム状ではなくベルト状であってもよく、また、中間転写体もベルト状ではなくドラム状であってもよい。画像成形装置の全体的なシステム構成も任意である。
本発明に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 図1に示した画像形成装置の作像部分を示す斜視図である。 本発明に係る画像形成装置の第1実施例の要部を示す正面図である。 本発明に係る画像形成装置の第2実施例の要部を示す正面図である。 従来の画像形成装置の要部を示す正面図である。
符号の説明
1…画像形成装置
11…感光体ドラム
12…フランジ
12a…係合孔部
12b…係合溝部
30…駆動軸
33…支持ローラ
34…異物回収ローラ

Claims (3)

  1. トナー画像を担持する像担持体を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体の両端部又は該像担持体の両端部に設けたフランジ部材を、像担持体の中心を通る鉛直線を中心に円周方向に鋭角の範囲で配置された硬質円形部材上で支持したことを特徴とする画像形成装置。
  2. それぞれ異なる単色の画像を形成するための複数の像担持体を備え、各像担持体上に形成されたトナー画像を中間転写体上で合成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体又は前記フランジ部材が前記硬質円形部材と当接する軌跡上に異物回収ローラを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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