JP2004076855A - 駆動力伝達装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動源を備えた駆動側からの回転駆動力を、被駆動体側に伝達するための駆動力伝達装置において、前記駆動力伝達装置は、相対的に係合する係合用の凸部と係合用の凹部とを備え、前記係合用の凸部と係合用の凹部は、相対的に係合自在であって、しかも、回転方向に隙間を持たず、かつ、前記係合用の凹部には、前記係合用の凸部と当接することによって、前記被駆動体を負荷の軽い方向に回転させ、係合用の凹部を係合用の凸部に案内する案内部を設けるように構成して課題を解決した。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に用いられる駆動力伝達装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を所定の電位に一様に帯電した後、当該感光体ドラムの表面に画像露光を施して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像器によって顕像化してトナー像とし、当該トナー像を直接又は中間転写ベルトを介して記録用紙上に転写・定着することにより、画像を形成するように構成されている。
【0003】
その際、カラー画像を形成する画像形成装置においては、感光体ドラム上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の所定の色のトナー像を順次形成し、当該感光体ドラム上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のトナー像を、中間転写ベルト上に互いに重ね合わせた状態で一次転写した後、当該中間転写ベルト上に多重に転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のトナー像を、一括して記録用紙上に転写・定着することにより、フルカラー画像を形成するように構成されている。
【0004】
上記の如く構成される画像形成装置においては、感光体ドラムをギア等を介して駆動モーターによって回転駆動するとともに、当該駆動モーターによってギアを介して中間転写ベルトを循環駆動する駆動ロールを回転するか、あるいは中間転写ベルトを循環駆動する駆動ロールを、独立した駆動モーターによって回転駆動することにより、画像を形成するように構成されている。
【0005】
また、上記の如く構成される画像形成装置においては、メンテナンス性を向上させるため、感光体ドラム等を含むプロセスカートリッジを容易に交換可能とする目的で、当該感光体ドラムを回転駆動する駆動シャフトと、感光体ドラムとの間に、駆動力を伝達する駆動力伝達手段としてカップリング部材が配設されている。
【0006】
かかる画像形成装置において、駆動装置からの感光体の着脱交換が容易で、且つ装着時の正確な軸芯合わせができるようにする技術としては、例えば、特開平7−64449号公報に開示されたものがある。
【0007】
この特開平7−64449号公報に係る画像形成装置は、感光体を回転駆動して画像形成を行う画像形成装置において、駆動源から駆動力の伝達を受けると共に感光体を回転駆動する駆動ローラに着脱して駆動力伝達を断接する駆動ユニットを有し、上記駆動ユニットは軸方向にスライドする回転軸の一端に固定した連結部材と、上記駆動ローラの一端に固定した連結部材の各対向部に夫々センター出し手段と駆動力伝達手段とを備えるように構成したものである。また、この画像形成装置では、感光体の着脱性を優先させるために、駆動力伝達手段が回転方向に隙間(ガタ)を持ったカップリングとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平7−64449号公報に係る画像形成装置の場合には、感光体の着脱性を優先させるために、駆動力伝達手段が回転方向に隙間(ガタ)を持ったカップリングとなっており、駆動力伝達時に、駆動側と被駆動側とが一体になっていない。そのため、上記画像形成装置においては、被駆動側である感光体に、当該感光体の表面に圧接するクリーニングブレード等によって、外乱が作用すると、感光体の回転が影響されやすく、良好な回転精度が得られず、画質乱れ等が起こり易くなるという問題点を有していた。
【0009】
さらに説明すると、上記特開平7−64449号公報に係る画像形成装置の場合には、被駆動側である感光体の表面に圧接するクリーニングブレードは、感光体の回転方向に対しては抵抗となるが、感光体の回転方向と逆の方向には抵抗が小さいため、駆動力伝達手段が回転方向に隙間(ガタ)を持ったカップリングとなっていると、感光体を回転駆動する際に振動が発生し、感光体の良好な回転精度が得られず、画質乱れ等が起こり易くなるという問題点を有していたのである。
【0010】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、感光体ドラム等の像担持体の着脱が容易であって、しかも当該像担持体を回転駆動する際に、外乱が作用しても、振動が発生し難く、像担持体の良好な回転精度を得ることができ、高画質の画像を形成することが可能な駆動力伝達装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、駆動源を備えた駆動側からの回転駆動力を、被駆動体側に伝達するための駆動力伝達装置において、前記駆動力伝達装置は、相対的に係合する係合用の凸部と係合用の凹部とを備え、前記係合用の凸部と係合用の凹部は、相対的に係合自在であって、しかも、回転方向に隙間を持たず、かつ、前記係合用の凹部には、前記係合用の凸部と当接することによって、前記被駆動体を負荷の軽い方向に回転させ、係合用の凹部を係合用の凸部に案内する案内部を設けたことを特徴とする駆動力伝達装置である。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、前記案内部が、係合用の凹部の入口に設けられたテーパー部からなることを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置である。
【0013】
さらに、請求項3に記載された発明は、駆動源を備えた駆動側からの回転駆動力を、像担持体に伝達する駆動力伝達装置を用いて、前記像担持体を回転駆動して画像を形成する画像形成装置において、前記駆動力伝達装置は、相対的に係合する係合用の凸部と係合用の凹部とを備え、前記係合用の凸部と係合用の凹部は、相対的に係合自在であって、しかも、回転方向に隙間を持たず、かつ、前記係合用の凹部には、前記係合用の凸部と当接することによって、前記被駆動体を負荷の軽い方向に回転させ、係合用の凹部を係合用の凸部に案内する案内部を設けたことを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置を適用したカラー画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラー複写機を示す概略構成図である。なお、ここではタンデム型のデジタルカラー複写機を用いて、本発明の構成を説明するが、本発明は、カラープリンタ/ファクシミリ等においても有効である。
【0016】
図2において、1はタンデム型のデジタルカラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルカラー複写機本体1の一端側の上部には、原稿2をプラテンガラス5上に押圧するプラテンカバー3と、プラテンガラス5上に載置された原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配設されている。この画像読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
【0017】
上記画像読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12(Image Processing System)に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0018】
そして、上記の如く画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データ(ラスタデータ)に変換され、次に述べるように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成ステーション13K、13Y、13M、13CのROS14K、14Y、14M、14C(Raster Output Scanner)に送られ、これらのROS14K、14Y、14M、14Cでは、所定の色の原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0019】
ところで、上記タンデム型のデジタルカラー複写機本体1の内部には、上述したように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つの画像形成ステーション13K、13Y、13M、13Cが、水平方向に一定の距離Lを隔てて並列的に配置されている。
【0020】
これらの4つの画像形成ステーション13K、13Y、13M、13Cは、すべて同様に構成されており、大別して、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転する感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する一次帯電用のスコロトロン16と、当該感光体ドラム15の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を現像する現像器17、感光体ドラム15の回転方向と逆方向に圧接するクリーニングブレード(所謂ドクターブレード)を有するクリーニング装置18とから構成されている。
【0021】
上記ROS14は、図2に示すように、半導体レーザー19を原稿色材階調データに応じて変調して、この半導体レーザー19からレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザー19から出射されたレーザー光LBは、反射ミラー20、21を介して回転多面鏡22によって偏向走査され、再び反射ミラー20、21及び複数枚の反射ミラー23、24を介して像担持体としての感光体ドラム15上に走査露光される。
【0022】
上記画像処理装置12からは、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成ステーション13K、13Y、13M、13CのROS14K、14Y、14M、14Cに各色の画像データ(ラスタデータ)が順次出力され、これらのROS14K、14Y、14M、14Cから画像データに応じて出射されるレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム15K、15Y、15M、15Cの表面に走査露光されて静電潜像が形成される。上記各感光体ドラム15K、15Y、15M、15Cに形成された静電潜像は、現像器17K、17Y、17M、17Cによって、それぞれ黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像として現像される。
【0023】
上記各画像形成ステーション13K、13Y、13M、13Cの感光体ドラム15K、15Y、15M、15C上に、順次形成された黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像は、各画像形成ステーション13K、13Y、13M、13Cの下方に配置された中間転写体としての中間転写体ベルト25上に、一次転写ロール26K、26Y、26M、26Cによって多重に転写される。この中間転写体ベルト25は、ドライブロール27と、ストリッピングロール28と、ステアリングロール29と、アイドルロール30と、バックアップロール31と、アイドルロール32との間に一定のテンションで掛け回されており、後に詳述するように、回転体の駆動装置によって回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
【0024】
上記中間転写体ベルト25上に多重に転写された黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像は、バックアップロール31に圧接する二次転写ロール33によって、圧接力及び静電気力で記録媒体としての記録用紙34上に二次転写され、この各色のトナー像が転写された記録用紙34は、2連の搬送ベルト35、36によって定着器37へと搬送される。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙34は、定着器37によって熱及び圧力で定着処理を受け、複写機本体1の外部に設けられた排出トレイ38上に排出される。
【0025】
上記記録用紙34は、図2に示すように、複数の給紙トレイ39、40、41のうちの何れかから所定のサイズのものが、給紙ローラ42及び用紙搬送用のローラ対43、44、45からなる用紙搬送経路46を介して、レジストロール47まで一旦搬送される。上記給紙トレイ39、40、41のうちの何れかから供給された記録用紙34は、所定のタイミングで回転駆動されるレジストロール47によって中間転写体ベルト25上へ送出される。
【0026】
そして、上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4つの画像形成ステーション13K、13Y、13M、13Cでは、上述したように、それぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるようになっている。
【0027】
なお、上記感光体ドラム15K、15Y、15M、15Cは、トナー像の転写工程が終了した後、クリーニング装置18K、18Y、18M、18Cによって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。また、中間転写体ベルト25は、ベルト用クリーナー48によって残留トナーが除去される。
【0028】
図3はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置を用いた回転体の駆動装置を示すものであり、この回転体の駆動装置は、特に、黒(K)の画像形成ステーション13Kに好適に用いられるものである。
【0029】
すなわち、この実施の形態に係る回転体の駆動装置50は、図3に示すように、駆動源として、遊星ローラー減速機付きモーター51を備えている。この遊星ローラー減速機付きモーター51は、主に、駆動手段としての駆動モーター52と、遊星ローラー減速機53とから構成されている。上記遊星ローラー減速機53は、駆動モーター52の駆動軸54が太陽ローラとなって、当該太陽ローラとしての駆動軸54の外周を遊星ローラー55が転動して遊星運動を行うことにより、減速しつつ回転駆動力を遊星ローラー55が回転自在に取付けられた出力軸56から得られるように構成されている。
【0030】
また、上記遊星ローラー減速機付きモーター51の出力軸56には、当該出力軸の回転状態を検出するエンコーダー57が取付けられており、このエンコーダー57によって検出された出力軸56の回転状態が制御回路を介して、駆動モーター52にフィードバックされて、出力軸56の回転状態を一定に制御するように構成されている。
【0031】
上記遊星ローラー減速機付きモーター51の出力軸(駆動シャフト)56には、駆動力伝達装置70を介して、回転体としての感光体ドラム15Kが直接連結されており、当該感光体ドラム15Kは、遊星ローラー減速機付きモーター51の出力軸56によって直接回転駆動するように構成されている。
【0032】
また、上記遊星ローラー減速機付きモーター51の出力軸56には、駆動力分岐手段としての駆動力分岐用のギア59が取付けられており、当該駆動力分岐用のギア59には、中間ギア60を介して、駆動ギア61が噛み合わされている。この駆動ギア61は、中間転写ベルト25のドライブロール27を回転駆動する回転シャフト62に取り付けられており、中間転写ベルト25のドライブロール27は、遊星ローラー減速機付きモーター51の出力軸56から、駆動力分岐用のギア59を介して分岐された駆動力によって回転駆動されるように構成されている。
【0033】
ここで、上記駆動力分岐用のギア59としては、金属ではなく、剛性の低い合成樹脂等の材質からなるものが用いられ、当該駆動力分岐用のギア59を構成する合成樹脂としては、例えば、ポリアセタール等が用いられる。なお、中間ギア60及び駆動ギア61は、金属製のギアであってもよいが、ポリアセタール等からなるギアを用いることが望ましい。
【0034】
ところで、この実施の形態に係る画像形成装置では、駆動源を備えた駆動側からの回転駆動力を、像担持体に伝達する駆動力伝達装置を用いて、前記像担持体を回転駆動して画像を形成する画像形成装置において、前記駆動力伝達装置は、相対的に係合する係合用の凸部と係合用の凹部とを備え、前記係合用の凸部と係合用の凹部は、相対的に係合自在であって、しかも、回転方向に隙間を持たず、かつ、前記係合用の凹部には、前記係合用の凸部と当接することによって、前記被駆動体を負荷の軽い方向に回転させ、係合用の凹部を係合用の凸部に案内する案内部を設けるように構成されている。
【0035】
また、この実施の形態では、前記案内部が、係合用の凹部の入口に設けられたテーパー部からなるように構成されている。
【0036】
すなわち、この実施の形態に係る駆動力伝達装置70は、図1に示すように、駆動源としての遊星ローラー減速機付きモーター51からの駆動力を、駆動側としての感光体ドラム15Kに伝達するように構成されている。上記感光体ドラム15Kは、少なくとも当該感光体ドラム15Kや帯電手段16、あるいは、クリーニング装置18等を一体的に含むプロセスカートリッジ71を構成しており、このプロセスカートリッジ71は、図2に示すように、デジタルフルカラー複写機本体1に対して、着脱自在となっている。そして、上記デジタルフルカラー複写機では、感光体ドラム15が寿命に達した場合などに、プロセスカートリッジ71そのものを新しいプロセスカートリッジと交換することによって、メンテナンスが容易となるように構成されている。
【0037】
そのため、上記感光体ドラム15は、駆動力伝達装置70を介して、駆動源に対して着脱自在に構成されており、当該感光体ドラム15を含むプロセスカートリッジ71の交換が可能となっている。
【0038】
上記駆動力伝達装置70は、図3及び図4に示すように、駆動源としての遊星ローラー減速機付きモーター51に設けられた駆動シャフト56と、感光体ドラム15とを駆動連結するために設けられている。上記駆動シャフト56は、例えば、ステンレス等の金属からなる中実のシャフトからなり、図5に示すように、感光体ドラム15の中心に軸方向に沿って設けられた挿入孔72に挿入可能なように長尺に形成されている。
【0039】
上記駆動シャフト56の先端56aは、図1に示すように、円錐状に形成されており、当該駆動シャフト56の先端部56bには、円錐部56aよりも所定の距離だけ手前側に、係合用の凸部としての細い円柱状のカップリング凸部73が、直径方向に沿って所定の長さだけ突設されている。
【0040】
また、上記感光体ドラム15の挿入孔72の奥部には、駆動シャフト56のカップリング凸部73と相対的に係合する係合用の凹部としてのカップリング凹部74が設けられている。このカップリング凹部74は、感光体ドラム15奥側の壁面の内面に、一体的に又は別体として突設された円筒形状の部材75に設けられており、当該円筒状部材75の内部に、駆動シャフト56の先端部56bが嵌合されるように構成されている。さらに、上記円筒状部材75には、図1に示すように、駆動シャフト56のカップリング凸部73が相対的に係合するカップリング凹部74が、180度対向する位置に、一組穿設されているとともに、当該カップリング凹部74と90度異なった位置に、もう一組穿設されている。上記カップリング凹部74とカップリング凸部73との間には、隙間(ガタ)が設けられておらず、当該カップリング凹部74とカップリング凸部73とは、相対的に位置が合致した状態で係合自在となっている。
【0041】
又さらに、上記円筒状部材75には、図1に示すように、カップリング凹部74の入口側に、駆動シャフト56のカップリング凸部73と当接することによって、図6に示すように、前記感光体ドラム15を負荷の軽い方向に回転させ、カップリング凹部74をカップリング凸部73に案内する案内部76が設けられており、この案内部76は、カップリング凹部74の入口の片側を、所定の角度で傾斜するように形成したテーパー部によって構成されている。
【0042】
また、上記感光体ドラム15の表面には、図2及び図6に示すように、当該感光体ドラム15表面に残留するトナー等を除去するクリーニングブレード18が圧接しているが、このクリーニングブレード18は、感光体ドラム15の回転方向に沿って、その下流側から上流側に向けて圧接するように配設されている。そのため、上記感光体ドラム15は、正規の回転方向に回転すると、当該感光体ドラム15の表面にクリーニングブレード18が対向するように圧接しているため、大きな抵抗力(負荷)が作用するとともに、感光体ドラム15が正規の回転方向と逆方向に回転すると、当該感光体ドラム15がクリーニングブレード18の圧接方向に沿って滑らかに回転するため、小さな抵抗力(負荷)しか作用しないようになっている。
【0043】
したがって、上記円筒状部材75のカップリング凹部74の入口側に設けられるテーパー部76は、図1に示すように、当該テーパー部76に駆動シャフト56のカップリング凸部73が当接して、円筒状部材75に回転力が作用すると、当該回転力が感光体ドラム15を負荷の軽い方向に回転させる方向、つまり、正規の回転方向と逆方向に作用するように設定されている。
【0044】
以上の構成において、この実施の形態に係る駆動力伝達装置を用いた画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機では、次のようにして、感光体ドラム等の像担持体の着脱が容易であって、しかも当該像担持体を回転駆動する際に、外乱が作用しても、振動が発生し難く、像担持体の良好な回転精度を得ることができ、高画質の画像を形成することが可能となっている。
【0045】
すなわち、上記デジタルフルカラー複写機では、図2に示すように、フルカラーの画像形成を繰り返し行い、感光体ドラム15等の画像形成部材が寿命に達すると、当該感光体ドラム15を含むプロセスカートリッジ71全体を新しいものと交換することによって、メンテナンスが容易となるように構成されている。
【0046】
その際、上記デジタルフルカラー複写機では、感光体ドラム15を含むプロセスカートリッジ71を、デジタルフルカラー複写機のフロント側に引き出すと、駆動シャフト56の先端部56bに設けられたカップリング凸部73と、感光体ドラム15の挿入孔72の奥部に設けられたカップリング凹部74との係合が解除され、感光体ドラム15がデジタルフルカラー複写機本体1のフロント側に引き出される。
【0047】
次に、新しいプロセスカートリッジ71を用意して、当該新しいプロセスカートリッジ61をデジタルフルカラー複写機本体1の所定位置に、フロント側から押し込むようにして装着する。
【0048】
すると、新しいプロセスカートリッジ71の感光体ドラム15は、図1に示すように、当該感光体ドラム15の挿入孔72の奥部に設けられたカップリング凹部74が、駆動シャフト56の先端部56bに設けられたカップリング凸部73に係合される。その際、上記感光体ドラム15側のカップリング凹部74の入口部には、図1に示すように、カップリング凸部73と当接することによって、感光体ドラム15を負荷の軽い方向に回転させ、カップリング凹部74をカップリング凸部73に案内するテーパー部76が設けられている。そのため、カップリング凸部73とカップリング凹部74の位置がずれている場合であっても、カップリング凸部73がテーパー部76に当接して、感光体ドラム15が負荷の軽い方向に回転し、カップリング凸部73とカップリング凹部74の位置が合致し、カップリング凸部73がカップリング凹部74に係合される。
【0049】
このように、上記実施の形態に係る駆動力伝達装置では、感光体ドラム15の表面に、クリーニングブレード18等が圧接して、当該感光体ドラム15に外乱としての力が作用しても、カップリング凸部73とカップリング凹部74との間に、隙間(ガタ)が設けられていないため、感光体ドラム15の回転に振動が発生し難く、感光体ドラム15の良好な回転精度を得ることができ、高画質の画像を形成することが可能となっている。
【0050】
また、上記実施の形態に係る駆動力伝達装置70では、図1に示すように、感光体ドラム15側のカップリング凹部74の入口部に、カップリング凸部73と当接することによって、感光体ドラム15を負荷の軽い方向に回転させ、カップリング凹部74をカップリング凸部73に案内するテーパー部76が設けられているため、カップリング凸部73とカップリング凹部74の位置がずれている場合であっても、両者を容易かつ確実に係合させることができ、感光体ドラム15の装着を容易に行うことができる。
【0051】
なお、上記カップリング凸部73としては、図7に示すように、駆動シャフト56にセットスクリュー81等によって取り付けられたキー80等からなるものであっても勿論よい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、感光体ドラム等の像担持体の着脱が容易であって、しかも当該像担持体を回転駆動する際に、外乱が作用しても、振動が発生し難く、像担持体の良好な回転精度を得ることができ、高画質の画像を形成することが可能な駆動力伝達装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置を適用した画像形成装置を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置を適用した回転体の駆動装置を示す構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置の要部を示す構成図である。
【図5】図5は感光体ドラムを示す断面図である。
【図6】図6は感光体ドラムの回転状態を示す説明図である。
【図7】図7はこの発明の実施の形態1に係る駆動力伝達装置の変形例を示す要部構成図である。
【符号の説明】
56:駆動シャフト、70:駆動力伝達装置、73:カップリング凸部、74:カップリング凹部、76:案内部。
Claims (3)
- 駆動源を備えた駆動側からの回転駆動力を、被駆動体側に伝達するための駆動力伝達装置において、
前記駆動力伝達装置は、相対的に係合する係合用の凸部と係合用の凹部とを備え、前記係合用の凸部と係合用の凹部は、相対的に係合自在であって、しかも、回転方向に隙間を持たず、かつ、前記係合用の凹部には、前記係合用の凸部と当接することによって、前記被駆動体を負荷の軽い方向に回転させ、係合用の凹部を係合用の凸部に案内する案内部を設けたことを特徴とする駆動力伝達装置。 - 前記案内部は、係合用の凹部の入口に設けられたテーパー部からなることを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
- 駆動源を備えた駆動側からの回転駆動力を、像担持体に伝達する駆動力伝達装置を用いて、前記像担持体を回転駆動して画像を形成する画像形成装置において、
前記駆動力伝達装置は、相対的に係合する係合用の凸部と係合用の凹部とを備え、前記係合用の凸部と係合用の凹部は、相対的に係合自在であって、しかも、回転方向に隙間を持たず、かつ、前記係合用の凹部には、前記係合用の凸部と当接することによって、前記被駆動体を負荷の軽い方向に回転させ、係合用の凹部を係合用の凸部に案内する案内部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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