JP2007101638A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造を抑制し、良品率を向上させる。
【解決手段】互いに対向して配置されたアクティブマトリクス基板1及び対向基板2と、両基板1及び2の間に設けられた液晶層3とを備えた液晶表示装置を製造する方法であって、アクティブマトリクス基板1及び対向基板2を真空下で脱気処理した後に、大気圧への復圧を行う予備真空脱気工程と、脱気処理されたアクティブマトリクス基板1に液晶材料3を滴下する液晶滴下工程と、液晶材料が滴下されたアクティブマトリクス基板1、及び脱気処理された対向基板2を真空下で貼り合わせる真空貼り合わせ工程とを備え、予備真空脱気工程の復圧を、真空貼り合わせ工程での復圧指令S1によって開始する。
【選択図】図1
【解決手段】互いに対向して配置されたアクティブマトリクス基板1及び対向基板2と、両基板1及び2の間に設けられた液晶層3とを備えた液晶表示装置を製造する方法であって、アクティブマトリクス基板1及び対向基板2を真空下で脱気処理した後に、大気圧への復圧を行う予備真空脱気工程と、脱気処理されたアクティブマトリクス基板1に液晶材料3を滴下する液晶滴下工程と、液晶材料が滴下されたアクティブマトリクス基板1、及び脱気処理された対向基板2を真空下で貼り合わせる真空貼り合わせ工程とを備え、予備真空脱気工程の復圧を、真空貼り合わせ工程での復圧指令S1によって開始する。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示装置の製造方法に関し、特に、液晶滴下貼り合わせ法によって製造される液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、例えば、薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)からなる駆動素子、及び画素電極がマトリクス状に形成されたアクティブマトリクス基板と、共通電極などが形成された対向基板とを数μmの間隔で貼り合わせ、それら両基板の間隙に液晶材料を充填することにより製造される。
この液晶材料を充填する方法としては、従来より真空注入法がよく知られている。
具体的には、まず、上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の一方の基板において、所定のセルの外周部に、液晶材料を注入するための液晶注入口を有する枠形状(開パターン)のシール部を形成した後、その基板と他方の基板とを貼り合わせて、プレス及びシール部の硬化を行う。次いで、上記貼り合わせた一対の基板を上記液晶注入口が端にくるように所定のセルサイズに分断する。さらに、真空下において、上記所定のセルサイズに分断された一対の基板の間に上記液晶注入口から液晶材料を注入する。最後に、上記液晶注入口を封止して、液晶表示装置が製造される。
ここで、液晶材料は、上記セルサイズに分断された一対の基板、すなわち、セルを真空容器の内部に収容し、その真空容器の内部を真空にして、セルの内部を真空にすると共に、セルの液晶注入口に液晶材料を接触させて、真空容器の内部を大気圧に復圧することにより、セルの内部と大気圧との差圧、及び表面張力を利用して、セルの内部に注入される。
しかし、このような真空注入法による液晶材料の充填においては、液晶表示装置が大型化するに伴って、注入時間が長くなってしまうという問題点があった。
そこで、近年では、液晶滴下貼り合わせ法による液晶材料の充填が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。この液晶滴下貼り合わせ法は、例えば、以下のようにして行われる。なお、上記真空注入法の説明では、後述の配向膜を形成する工程、及びスペーサを配置する工程を省略した。
まず、上記一対の基板の表面に液晶材料を一定方向に配向させる配向膜を形成した後、それら両基板間の間隔を規制するスペーサを上記一対の基板の一方の表面に配置する。
次いで、上記一対の基板の一方に基板同士を接着させるためのシール部を上記液晶注入口のない閉パターンで形成する。
さらに、上記一対の基板の一方に所定量の液晶材料を滴下し、真空下で位置精度よく貼り合わせを行い、大気圧下でシール部の硬化を行う。
この液晶滴下貼り合わせ法において、上記一対の基板の貼り合わせを真空下で行うことにより、閉パターンに形成されたシール部の内側には空気がなくなり液晶材料のみとなる。そして、貼り合わせ後にセルを大気に開放することにより、セルを構成する一対の基板の表面は、大気圧によってプレスされ、シール部が所定の厚さにまでつぶされ、一対の基板間の間隔は、所定の厚さとなる。
ところで、上記一対の基板が貼り合わせた後に、セルの内部に気泡が発生することがあるので、この気泡の発生を抑制するために、基板に液晶材料を滴下する前に、各基板に対し真空脱気処理を行う予備真空脱気工程が必要である。これによって、配向膜に吸着した水分や、樹脂膜から排出される出ガスを取り除くことができる。
特開昭63−179323号公報
上記真空脱気処理を行う予備真空脱気工程では、貼り合わせを行う一対の基板を真空槽の内部に収容し、所定の時間、所定の真空度で真空引きして脱気処理を行った後に、真空槽を大気圧に復圧させることになる。
そして、上記予備真空脱気工程の後に、液晶材料を滴下する液晶滴下工程、基板を貼り合わせる真空貼り合わせ工程、及びシール部を硬化させるシール部硬化工程の一連の工程を行うことにより、液晶表示装置が順次製造される。
しかしながら、実際の液晶表示装置の製造では、上記液晶滴下工程、真空貼り合わせ工程、UV照射工程などの後工程においてトラブルが起こって、予備真空脱気工程が完了してから真空貼り合わせ工程を開始するまでの時間が長くなる場合がある。そうなると、基板を大気中に放置している間に、基板上の配向膜に水分が再び吸着してしまうので、貼り合わせ後にセルの内部に気泡が発生して、そのセル内の気泡によって不良品を製造することになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造を抑制し、良品率を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、予備真空脱気工程の復圧を、真空貼り合わせ工程での復圧指令によって開始するようにしたものである。
具体的に本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、互いに対向して配置された一対の基板と、該一対の基板の間に設けられた液晶層とを備えた液晶表示装置を製造する方法であって、上記一対の基板を真空下で脱気処理した後に、大気圧への復圧を行う予備真空脱気工程と、上記脱気処理された一対の基板の一方に液晶材料を滴下する液晶滴下工程と、上記液晶材料が滴下された基板と、上記脱気処理された一対の基板の他方とを真空下で貼り合わせる真空貼り合わせ工程とを備え、上記予備真空脱気工程の復圧を、上記真空貼り合わせ工程での復圧指令によって開始することを特徴とする。
上記の方法によれば、現時点で予備真空脱気工程において脱気処理されている被処理体における復圧が、例えば、その前に脱気処理され、液晶滴下工程を経て、現時点で真空貼り合わせ工程において真空下で貼り合わせられている被処理体における復圧指令によって開始されるので、その復圧指令があるまでは、予備真空脱気工程中の被処理体が大気圧に復圧されることがない。そのため、被処理体において、予備真空脱気工程の完了から真空貼り合わせ工程の開始までの時間が、所定時間内に収まることになるので、被処理体(基板)への水分の再付着が抑制される。これにより、真空貼り合わせ工程の後工程において、貼り合わせられた一対の基板、すなわち、セルの内部における気泡の発生が抑制されるので、液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造が抑制され、良品率が向上する。
これに対して、一定間隔毎に予備真空脱気工程中の被処理体が大気圧に復圧される製造方法では、真空貼り合わせ工程などの後工程においてトラブルが起こって、被処理体が順次処理されない場合に、復圧された被処理体が大気に長時間放置される可能性があり、その間に被処理体(基板)に水分が再付着してしまう。
上記真空貼り合わせ工程は、被処理体を順次処理する自動運転が可能な真空貼り合わせ装置によって行われ、上記復圧指令は、上記真空貼り合わせ装置の自動運転が起動しているときに発せられてもよい。
上記の方法によれば、予備真空脱気工程より後工程の真空貼り合わせ工程における真空貼り合わせ装置の自動運転が起動していないことによる、予備真空脱気工程の完了から真空貼り合わせ工程の開始、すなわち、真空貼り合わせ装置への投入までにおける被処理体(基板)の滞留が抑制され、被処理体(基板)への水分の再付着が抑制される。
上記液晶滴下工程は、被処理体を順次処理する自動運転が可能な液晶滴下装置によって行われ、上記復圧指令は、上記液晶滴下装置の自動運転が起動しているときに発せられてもよい。
上記の方法によれば、予備真空脱気工程より後工程の液晶滴下工程における液晶滴下装置の自動運転が起動していないことによる、予備真空脱気工程の完了から液晶滴下工程の開始、すなわち、液晶滴下装置への投入までにおける被処理体(基板)の滞留が抑制され、被処理体(基板)への水分の再付着が抑制される。
上記予備真空脱気工程の前に、上記一対の基板の一方に、上記液晶層を封入する枠形状のシール部を形成するシール部形成工程を備え、上記真空貼り合わせ工程の後に、上記シール部を硬化させるシール部硬化工程を備え、上記シール部硬化工程は、被処理体を順次処理する自動運転が可能なシール部硬化装置によって行われ、上記復圧指令は、上記シール部硬化装置の自動運転が起動しているときに発せられてもよい。
上記の方法によれば、予備真空脱気工程より後工程のシール部硬化工程におけるシール部硬化装置の自動運転が起動していないことによる、予備真空脱気工程の完了からシール部硬化工程の開始、すなわち、シール部硬化装置への投入までにおける被処理体(基板)の滞留が抑制され、シール部硬化工程にて被処理体(基板)が滞留することに起因する真空貼り合わせ装置への被処理体(基板)の投入までの滞留が抑制される。
上記シール部硬化装置は、シール部を光照射によって硬化させる光照射装置であってもよい。
上記の方法によれば、予備真空脱気工程より後工程のシール部硬化工程における光照射装置の自動運転が起動していないことによる、予備真空脱気工程の完了からシール部硬化工程の開始、すなわち、光照射装置への投入までにおける被処理体(基板)の滞留が抑制され、光照射装置にて被処理体(基板)が滞留することに起因する真空貼り合わせ装置への被処理体(基板)の投入までの滞留が抑制される。
上記シール部硬化装置は、シール部を加熱によって硬化させる熱焼成装置であってもよい。
上記の方法によれば、予備真空脱気工程より後工程のシール部硬化工程における熱焼成装置の自動運転が起動していないことによる、予備真空脱気工程の完了からシール部硬化工程の開始、すなわち、熱焼成装置への投入までにおける被処理体(基板)の滞留が抑制され、熱焼成装置にて被処理体(基板)が滞留することに起因する真空貼り合わせ装置への被処理体(基板)の投入までの滞留が抑制される。
本発明によれば、予備真空脱気工程の復圧を、真空貼り合わせ工程での復圧指令によって開始するようにしたので、被処理体への水分の再付着が抑制され、液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造が抑制され、良品率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図8は、本発明に係る液晶表示装置の製造方法の実施形態1を示している。
図1〜図8は、本発明に係る液晶表示装置の製造方法の実施形態1を示している。
まず、液晶表示装置の製造に用いられる製造装置50について、図3〜図8を用いて説明する。
この製造装置50は、図3に示すように、真空脱気装置10と、液晶滴下装置20と、真空貼り合わせ装置30と、UV照射装置(光照射装置)40a及び熱焼成装置40bにより構成されたシール部硬化装置40とを備えている。
真空脱気装置10は、図4に示すように、複数の真空槽11と、各真空槽11にバルブ12a及び12bを介してそれぞれ接続された真空ポンプ13、及び窒素ガスボンベなどの窒素ガス供給源14とを備えている。そして、各真空槽11は、その内部に被処理体である一対の基板(アクティブマトリクス基板1及び対向基板2)が収容され、真空ポンプ13による真空引きによって脱気処理され、窒素ガス供給源14から窒素ガスを供給することによって、大気圧に復圧されるように構成されている。なお、真空脱気装置10は、大気圧への復圧が、真空貼り合わせ装置30からの復圧指令S1によって開始されるように構成されている。
液晶滴下装置20は、図5に示すように、例えば、アクティブマトリクス基板1を真空吸着などにより表面に固定すると共に、X方向及びY方向に移動可能なステージ21と、ステージ21上に設置され、その内部に充填された液晶材料を滴下するためのシリンジ22とを備えている。そして、液晶滴下装置20は、ステージ21を移動させながら、シリンジ22からアクティブマトリクス基板1上に液晶材料3を滴下させることにより、アクティブマトリクス基板1上に液晶材料3が複数の滴状に配置されるように構成されている。
真空貼り合わせ装置30は、図6に示すように、処理室33と、例えば、液晶材料3を滴下させたアクティブマトリクス基板1を静電チャックなどにより上側表面に固定する下側ステージ31と、例えば、枠形状のシール部4が形成された対向基板2を真空吸着などにより下側表面に固定すると共に、上下方向に移動可能な上側ステージ32と、処理室33にバルブ34a及び34bを介してそれぞれ接続された真空ポンプ35、及び窒素ガスボンベなどの窒素ガス供給源36とを備えている。
UV照射装置40aは、図7に示すように、液晶表示装置5を静電チャックなどにより上側表面に固定するステージ41と、ステージ41上の液晶パネル5に対しUV光を照射するUVランプ42とを備えている。
熱焼成装置40bは、図8に示すように、例えば、複数の液晶表示装置5を互いに対向した状態で水平に収容させる処理室43と、処理室43の内部に設けられたヒータ(不図示)とを備えている。なお、本実施形態では、熱焼成装置40bとして、バッチ式処理のものを例示したが、枚様式処理のものであってもよい。
次に、上記構成の製造装置50を用いて、液晶表示装置5を製造する方法について説明する。液晶表示装置5は、図1に示すように、準備工程(不図示)、予備真空脱気工程、液晶滴下工程、真空貼り合わせ工程及びシール部硬化工程(UV照射工程及び熱焼成工程)を経て製造される。
最初に行う準備工程では、まず、公知の方法で作製されたアクティブマトリクス基板1及び対向基板2に対し、ポリイミド樹脂を印刷し、その後、焼成して、回転布にて一方向にラビング処理を行って、配向膜を形成する。次いで、アクティブマトリクス基板1と対向基板2との間隔を規制するために、例えば、アクティブマトリクス基板1上にプラスチックビーズなどからなるスペーサ(不図示)を散布して配置させる。さらに、例えば、対向基板2に、枠形状(閉パターン)のシール部4を形成する(シール部形成工程)。
ここで、アクティブマトリクス基板1は、マトリクス状に設けられた複数の画素電極と、各画素電極毎に設けられた薄膜トランジスタ(TFT)と、各画素電極の間を互いに平行に延びる複数のゲート線と、各ゲート線と交差して各画素電極の間を互いに平行に延びる複数のソース線とを備えた基板である。また、対向基板2は、カラーフィルタ層、共通電極などが順に積層された基板である。さらに、液晶材料3は、電気光学特性を有するネマチック液晶分子が含まれている。そして、シール部4は、UV硬化と熱硬化との併用型の樹脂により構成されている。
続いて行う予備真空脱気工程では、図4に示すように、真空脱気装置10の各真空槽11の内部に、アクティブマトリクス基板1及び対向基板2を収容し、1Pa〜100Paの真空度で30分〜60分の脱気処理を行い、後述する真空貼り合わせ工程における復圧指令S1により、大気圧に復圧される。
続いて行う液晶滴下工程では、図5に示すように、真空脱気装置10の各真空槽11から排出された一対の基板1及び2のうち、例えば、アクティブマトリクス基板1を、液晶滴下装置20のステージ21上に固定して、アクティブマトリクス基板1上に液晶材料3を複数の点状に滴下する。
続いて行う真空貼り合わせ工程では、図6に示すように、まず、液晶滴下装置20から排出されたアクティブマトリクス基板1を、真空貼り合わせ装置30を構成する処理室33の内部の下側ステージ31に固定すると共に、真空脱気装置10の各真空槽11から排出された対向基板2を処理室33の内部の上側ステージ32に固定する。次いで、処理室33の内部を真空ポンプ35によって真空引きをした後、上側ステージ32を下降させて、アクティブマトリクス基板1と対向基板2とを2kN〜3kNでプレスする。その後、窒素ガス供給源36から窒素ガスを供給して、処理室33の内部を大気圧に復圧させる。このとき、貼り合わせされた一対の基板(アクティブマトリクス基板1及び対向基板2)を大気に開放することにより、貼り合わされたアクティブマトリクス基板1及び対向基板2の双方の表面は、大気圧によってプレスされ、シール部4が所定の厚さにまでつぶされ、アクティブマトリクス基板1及び対向基板2の間隔が、所定の厚さとなる。
また、図2は、被処理体Aと、次に処理される被処理体Bの製造工程の一部を例示するタイムチャートである。ここで、被処理体A及びBは、730mm×920mmサイズのガラス基板を想定している。
図2に示すように、真空貼り合わせ工程は、6分間であり、被処理体Aの真空貼り合わせ工程の開始から2分後に、真空貼り合わせ装置30から被処理体Bが脱気処理されている真空脱気装置10に対し、復圧指令S1が発せられ、真空脱気装置10を構成する複数の真空槽11のうち、脱気処理が完了した真空槽11が大気圧に復圧される。その後、被処理体Bは、液晶滴下装置20に30秒で搬送され、2分間で液晶滴下工程を完了し、真空貼り合わせ装置30に30秒で搬送され、真空貼り合わせ工程が行われる。これによれば、真空貼り合わせ装置30の内部で処理されている被処理体Aが真空貼り合わせ工程を完了すると同時に、次に処理される被処理体Bが真空貼り合わせ装置30の内部に搬入されることになる。また、それぞれの工程での処理時間が上記時間と異なる場合には、処理時間に合わせて、真空貼り合わせ装置30から真空脱気装置10への復圧指令S1を発するタイミングを適宜調整すればよい。
最後に行うシール部硬化工程では、まず、貼り合わせた一対の基板(液晶表示装置5)を、UV照射装置40aのステージ41上に固定し、図7に示すように、液晶表示装置5、特に、シール部4に対し、UV光を照射してシール部4を仮硬化させる。次いで、UV光を照射させた液晶表示装置5を、熱焼成装置40の処理室43の内部に収容して加熱することにより、シール部4を本硬化させる。
以上のようにして、液晶表示装置50が製造される。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、現時点で予備真空脱気工程において脱気処理されている被処理体Bにおける復圧が、例えば、その前に脱気処理され、液晶滴下工程を経て、現時点で真空貼り合わせ工程において真空下で貼り合わせられている被処理体Aにおける復圧指令S1によって開始されるので、その復圧指令S1があるまでは、予備真空脱気工程中の被処理体Bが大気圧に復圧されることがない。そのため、被処理体Bにおいて、予備真空脱気工程の完了から真空貼り合わせ工程の開始までの時間が、所定時間(3分間)内に収まることになるので、被処理体Bへの水分の再付着を抑制することができる。これにより、真空貼り合わせ工程の後工程で貼り合わせられたセルの内部における気泡の発生を抑制することができるので、液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造を抑制でき、良品率を向上させることができる。
これに対して、単に、一定間隔毎に予備真空脱気工程中の被処理体が大気圧に復圧される製造方法では、真空貼り合わせ工程などの後工程においてトラブルが起こって、被処理体が順次処理されない場合に、復圧された被処理体が大気に長時間放置される虞れがあり、その間に被処理体に水分が再付着してしまう。
このように、本実施形態の製造方法によれば、予備真空脱気工程以降の装置で何らかのトラブルが発生した場合、真空脱気装置10の真空槽11で所定の処理時間が終了しても、真空槽11が大気圧に復圧することがないので、予備真空脱気工程の完了から真空貼り合わせ工程の開始までにかかる時間が長くなって、これによって発生する虞れがある貼り合わせ後のセル内の気泡を抑制することができる。
なお、本実施形態では、シール部4がUV硬化と熱硬化との併用型の樹脂により構成されていたので、UV照射装置40a及び熱焼成装置40bの双方でシール部4を硬化させていたが、シール部4をUV硬化型又は熱硬化型の樹脂により構成することによって、UV照射装置40a又は熱焼成装置40bだけでシール部4を硬化させてもよい。また、シール部4を可視光硬化型の樹脂により構成して、そのシール部4に可視光を照射させるなど、シール部4を他の硬化型の樹脂により構成してもよい。
《発明の実施形態2》
図9は、本発明に係る液晶表示装置の製造方法の実施形態2を示している。なお、以下の実施形態では図1〜図8と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図9は、本発明に係る液晶表示装置の製造方法の実施形態2を示している。なお、以下の実施形態では図1〜図8と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、液晶滴下装置20、真空貼り合わせ装置30、UV照射装置40a及び熱焼成装置40bのそれぞれが被処理体を順次処理する自動運転が可能に構成されている。そして、図9に示すように、液晶滴下装置20、真空貼り合わせ装置30、UV照射装置40a及び熱焼成装置40bでは、自動運転が起動したときに、真空脱気装置10に復圧指令S2が発せられるようになっている。言い換えれば、予備真空脱気工程の後工程で用いられる、液晶滴下装置20、真空貼り合わせ装置30、UV照射装置40a及び熱焼成装置40bの自動運転が起動していることを条件として、真空脱気装置10の復圧を開始するようになっている。
これによれば、オペレータの作業ミスなどにより後工程のいずれかの装置の自動運転が起動していない場合や、装置トラブルにより後工程での装置の自動運転が停止した場合でも、真空脱気装置10において真空槽11が真空状態から大気圧へ復圧することがない。そのため、予備真空脱気工程を行った後に、真空貼り合わせ装置に投入するまでに、被処理体(基板)が大気に長時間さらされることを抑制することができる。これにより、真空貼り合わせ工程の後工程で貼り合わせられたセルの内部における気泡の発生を抑制することができるので、液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造を抑制でき、良品率を向上させることができる。
ただし、熱焼成装置40bの前に被処理体をストックするためのバッファなどがある場合には、貼り合わせた後の被処理体をバッファにストックすることができるので、必ずしも熱焼成装置40bの自動運転が起動していることを予備真空脱気工程の復圧開始の条件に加える必要はない。
以上説明したように、本発明は、液晶滴下貼り合わせ法によって液晶表示装置を製造する際に、セル内の気泡による不良品の製造を抑制させることができるので、大型の液晶表示装置について有用である。
1 アクティブマトリクス基板
2 対向基板
3 液晶層(液晶材料)
4 シール部
5 液晶表示装置
20 液晶滴下装置
30 真空貼り合わせ装置
40 シール部硬化装置
40a UV照射装置
40b 熱焼成装置
2 対向基板
3 液晶層(液晶材料)
4 シール部
5 液晶表示装置
20 液晶滴下装置
30 真空貼り合わせ装置
40 シール部硬化装置
40a UV照射装置
40b 熱焼成装置
Claims (6)
- 互いに対向して配置された一対の基板と、該一対の基板の間に設けられた液晶層とを備えた液晶表示装置を製造する方法であって、
上記一対の基板を真空下で脱気処理した後に、大気圧への復圧を行う予備真空脱気工程と、
上記脱気処理された一対の基板の一方に液晶材料を滴下する液晶滴下工程と、
上記液晶材料が滴下された基板と、上記脱気処理された一対の基板の他方とを真空下で貼り合わせる真空貼り合わせ工程とを備え、
上記予備真空脱気工程の復圧を、上記真空貼り合わせ工程での復圧指令によって開始することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項1に記載された液晶表示装置の製造方法において、
上記真空貼り合わせ工程は、被処理体を順次処理する自動運転が可能な真空貼り合わせ装置によって行われ、
上記復圧指令は、上記真空貼り合わせ装置の自動運転が起動しているときに発せられることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項2に記載された液晶表示装置の製造方法において、
上記液晶滴下工程は、被処理体を順次処理する自動運転が可能な液晶滴下装置によって行われ、
上記復圧指令は、上記液晶滴下装置の自動運転が起動しているときに発せられることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項3に記載された液晶表示装置の製造方法において、
上記予備真空脱気工程の前に、上記一対の基板の一方に、上記液晶層を封入する枠形状のシール部を形成するシール部形成工程を備え、
上記真空貼り合わせ工程の後に、上記シール部を硬化させるシール部硬化工程を備え、
上記シール部硬化工程は、被処理体を順次処理する自動運転が可能なシール部硬化装置によって行われ、
上記復圧指令は、上記シール部硬化装置の自動運転が起動しているときに発せられることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項4に記載された液晶表示装置の製造方法において、
上記シール部硬化装置は、シール部を光照射によって硬化させる光照射装置であることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 請求項4に記載された液晶表示装置の製造方法において、
上記シール部硬化装置は、シール部を加熱によって硬化させる熱焼成装置であることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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WO2012050060A1 (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-19 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置の製造方法 |
WO2012102228A1 (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-02 | シャープ株式会社 | 液晶パネルの製造方法 |
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