JP2007101541A - マンモグラフィ用途に使用するために好適な放射線画像貯蔵パネル - Google Patents

マンモグラフィ用途に使用するために好適な放射線画像貯蔵パネル Download PDF

Info

Publication number
JP2007101541A
JP2007101541A JP2006260526A JP2006260526A JP2007101541A JP 2007101541 A JP2007101541 A JP 2007101541A JP 2006260526 A JP2006260526 A JP 2006260526A JP 2006260526 A JP2006260526 A JP 2006260526A JP 2007101541 A JP2007101541 A JP 2007101541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dqe2
phosphor
screen
rel
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006260526A
Other languages
English (en)
Inventor
Paul Leblans
ポール・ルブラン
Ilse Mans
イルス・マン
Jean-Pierre Tahon
ジャン−ピエール・タホン
Ludo Neyens
ルド・ネイェン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Agfa Gevaert AG
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
Agfa Gevaert AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agfa Gevaert NV, Agfa Gevaert AG filed Critical Agfa Gevaert NV
Publication of JP2007101541A publication Critical patent/JP2007101541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7728Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing europium
    • C09K11/7732Halogenides
    • C09K11/7733Halogenides with alkali or alkaline earth metals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】
小さな量のスクリーン−構造ノイズに導くマンモグラフィスクリーンを提供する。
【解決手段】
結合剤に分散された貯蔵燐光体粒子を含む光刺激性貯蔵燐光体スクリーンであって、前記粒子が15μm以下のd99を有する粒子サイズ分布を有し、前記d99が粒子サイズ限界を表わし、それより上に1重量%以下の燐光体粉末粒子が前記燐光体粉末に存在する場合において、その構造ノイズパラメータDQE2relが0.70の値を越え、d99(μmで表示)対DQE2relの比が25:1以下であり、DQE2relが式DQE2rel=DQE2(22mR)/DQE2(3mR)で表わされるように22mRの線量のDQE2と3mRの線量のDQE2の比であり、それが空間周波数範囲全体おけるスクリーン−構造ノイズの量を代表する。
【選択図】 図1

Description

本発明は粉末燐光体層を含む光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネル、及びマンモグラフィ用途に使用するために特に好適なかかるスクリーン又はパネルの製造方法に関する。
コンピュータ放射線写真(CR)によるX線スクリーン/フィルムシステムの代替は約10〜15年前に始まった。最近まで、その変換は一般的な放射線写真に限定されていた。現在、CR会社は同様にマンモCRに導入しつつある。様々なX線画像形成用途で知られるように、様々なX線スペクトル及び様々なX線線量が使用される。マンモグラフィ画像形成は特に一般名称「汎用放射線写真(general radiography)」下で考えられる他の画像形成用途とは異なる。
スペクトル及び線量の差の結果として、汎用放射線写真スクリーンとは全く異なるマンモグラフィのための特定の燐光体スクリーンの使用が要求される。さらなる結果として他の要因は汎用放射線写真よりマンモグラフィにおいて画像品質に対する影響がある。
汎用放射線写真における典型的なX線露光条件はいわゆるRQA−5条件[IEC(6)1267:1994]である。スペクトルは70kVp設定でタングステン陽極を有するX線源によって生成される。スペクトルは2.5mm、及び21mmの厚さをそれぞれ有する内部及び外部アルミニウムフィルターによって濾過される。RQA−5露光条件は7.1mmのAl半価層に相当する。X線量子の平均エネルギーは約55keVである。
0.3mRの典型的な汎用放射線写真線量に対しては燐光体スクリーンがRQA−5条件下で露光されるX線量子の数は8.6×10量子/mmである。燐光体スクリーンによって吸収される量子の数は典型的には約2.5×10量子/mmである。
典型的マンモスペクトルは28kV設定でMo陽極を有するX線源によって生成される。標準的な方法ではISO 9326−3(ビーム強度I:Mo/Mo 28kV 2.1mmAl外部フィルター;H(alf)V(alue)L(ayer)=0.63mmAl)からそれが使用される。
10mRの典型的なマンモグラフィ線量に対しては燐光体スクリーンが上記マンモ条件下で露光されるX線量子の数は4.7×10量子/mmであり、吸収される量子の数は3×10〜4×10のオーダである。
従って、画像を作るために使用される量子の数はマンモグラフィでは汎用放射線写真より10倍以上多い。結果として、画素あたり吸収されるX線量子の数の変動のため、量子ノイズは汎用放射線写真において相対的に大きく、マンモグラフィにおいてあまり重要でない。汎用放射線写真ではコンピュータ放射線写真(CR)量子ノイズは唯一の重要なノイズ源であり、それは信号−ノイズ比が主にX線吸収及び燐光体スクリーンの感度によって決定されることを意味する。CRシステムノイズが量子ノイズ及び固定ノイズに分類される様々な画像形成プレートのノイズ成分の分析は、例えばMed.Imaging 2004:Physics of Medical Imaging,p.686,Proceedings of SPIE,Vol.5368に記載されている。量子ノイズはマンモグラフィでは小さいので、別のノイズ源であるスクリーン−構造ノイズは同様に画像中の全ノイズに有意に寄与する。
それゆえ、汎用放射線写真の場合とは対照的に、マンモグラフィ画像形成のための良好な燐光体スクリーンを持つためにはスクリーン−構造ノイズを最小に低減しなければならない。即ち、燐光体スクリーンはできるだけ均質に作られなければならない。
US−A 6383412は希土類元素活性化アルカリ土類金属フルオロハライドベースの刺激性燐光体、特に四十面体構造を有する希土類元素活性化アルカリ土類金属フルオロハライドベースの刺激性燐光体、燐光体の製造方法、及び燐光体を使用する放射線写真画像変換パネルに関する。その燐光体は1〜10μmの粒子サイズメジアン直径(Dm)、1.0〜2.0の範囲内の粒子アスペクト比を有する粒子について50%以下の平均粒子サイズについての標準偏差を有する。それで達成される目的は、放射線写真画像記録及び再生に使用されるときに、極めて高いシャープネスを有し、かつ他の優れた発光特性、特に高い感度及び消去特性を示す高品質画像を生成することができる希土類元素活性化アルカリ土類金属フルオロハライドベース刺激性燐光体を提供することであった。
それらの画像品質特性を別として、ノイズ測定は例えば「Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A:Accelerators,Spectrometers,Detectors and Associated Equipument」,Vol.430,issues 2−3,1999年7月、p.559−569において実施されている。そこでは、燐光体スクリーンをそれらの放出スペクトル(赤)に感受性のあるフィルム(AGFA Scopix LT2B)と密着させている。上記構成はマンモグラフィX線ユニット(51mmプレキシグラスによって濾過された30kVp X線スペクトル及びモリブデンターゲット管)を用いて照射された。露光は6.32mRであった。この値はMed.Phys.12(1985),p.32;Med.Phys.19(1992),p.449及びRadiology 145(1982),p.815に教示されたように30kVpでNPS測定について報告された最低値の一つである。さらに、そこでは、好ましい技術としてスクリーン製造のために使用される沈降技術が燐光体粒子の均一な分布を生じることが述べられている。従って、上述の露光値についてNPSへのスクリーン構造ノイズの寄与は量子ノイズパターンと比較して小さく考えることができる。X線画像形成検出器に使用される粒状燐光体の構造ノイズ特性はさらに、「Nuclear Instruments and Methods in Physics Research Section A:Accelerators,Spectrometers,Detectors and Associated Equipument」,Vol.490,issue 3(2002),p.614−629に開示されているようにノイズ伝達関数NTFに関して研究されている。
その研究は全スクリーンノイズに対する構造ノイズの寄与が大きい高露光条件で行なわれている。文献に与えられたカスケード線状システム方法論に基づいた分析モデルが、量子ノイズ及び構造ノイズを考慮して開発されている。さらに、それは燐光体材料に対するKX線再吸収の影響及びNTFに対するスクリーン厚さの影響を考慮する。モデルは沈降によって製造された一組のZnSiO:Mn燐光体スクリーンによって得られた実験結果に対して有効にされた。モデルは構造ノイズが大きい高露光条件におけるNTFに対するX線特性の影響及びスクリーン厚さの影響を評価するために使用されてもよい。
スクリーン厚さの影響はスクリーン構造ノイズが優勢である高露光条件で特に重要である。スクリーン構造ノイズはMed.Phys.9(1982),p.656においてBarnesによって記載されたような燐光体被覆における不均質のため吸収されたX線量子の変動に帰因する。この構成要素は量子限定(即ち、低露光)条件では無視できるが、高露光条件ではそれは考慮されるべきである。スクリーンノイズはNPS(ウィーナースペクトルとも称される)、又はノイズ伝達関数、NTF Med.Phys.17(1990),p.894のいずれかに関して評価される。量子及び構造ノイズは統計的に独立し、相互に関係がないので、全スクリーンNPSは量子ノイズ及びスクリーン構造ノイズの対応するNPSの合計に等しい。
さらに、小さな平均粒子サイズの燐光体粒子で少ないノイズのシャープな画像が得られることが一般的な知識であるが、それ以外では発光効率は粒子サイズの減少とともに低下することが良く知られている。従って、所定の用途に対する最適な平均粒子サイズは画像形成スピードと所望の画像シャープネスの間の妥協である。今まで燐光体粒子の好ましい平均粒子サイズは特にBaFBr:Eu型燐光体について2〜30μm、より好ましくは2〜20μmの範囲である。
従って、専用の貯蔵燐光体スクリーンは特に高いシャープネスが必要とされるマンモグラフィ用途に対して要求される。さらに、画像に寄与するX線量子の数は汎用放射線写真より高いので、量子ノイズは低下され、スクリーン−構造ノイズは有意な寄与を有する。従って、スクリーンは高い均質性を伴って開発されなければならない。即ち、画素−画素感度変動はできるだけ多く減少されるべきである。
従って、本発明の主要な目的はほんの小さな量のスクリーン−構造ノイズに導くマンモグラフィスクリーンを提供することである。
本発明の別の目的は極めて高いシャープネス及び優れた発光特性を示す燐光体スクリーンを得ること、即ちその燐光体を使用する放射線画像貯蔵パネルに被覆された、かくして得られた燐光体を放射線写真画像記録及び再生に使用されるときに低量の量子ノイズしか与えない燐光体スクリーンを得ることである。
本発明のさらに別の目的は希土類元素活性化アルカリ土類金属フルオロハライドベースの刺激性燐光体を製造するための新規な方法を提供することであり、その方法は刺激性燐光体の粒子の粒子サイズ分布及び粒子サイズを高度に制御できるものである。
特に、本発明の目的は放射線写真画像変換パネルに使用されるとき、良好な感度及び低スクリーン構造ノイズとともに極めて高いシャープネスを示す高品質画像を与えることができる希土類元素活性化アルカリ土類金属フルオロハライドベースの刺激性燐光体の新規な製造方法、及びその方法が実施される装置を提供することである。
上述の有利な効果は請求項1に述べられた特別な特徴を有する貯蔵燐光体パネルを提供することによって実現される。本発明の好ましい実施態様の特別な特徴は従属請求項に述べられる。本発明のさらなる利点及び実施態様は以下の記載及び図面から明らかになるだろう。
定義
DQE(ν)は空間周波数範囲全体のスクリーン−構造ノイズの量を代表するものとして、νlp/mmにおけるスクリーン−構造ノイズの量を表わし、下記式を使用してMTF及びウィーナースペクトルで測定されたデータから計算される:
Figure 2007101541
式中、Sは平らな視野像における平均信号であり、MTFは変調伝達関数であり、NPSはノイズパワー又はウィーナースペクトルであり、Qは平らな視野像を作るために使用される1mmあたりの量子の数のX線量であり、νはDQEが計算される周波数を表わす。
用語「平らな視野」は「均一に露光される」、即ち「ファントム」を避けるために一定の強度及び均一なエネルギー分布で露光されるものとして理解されるべきである。
DQE2relは3mRの線量で得られたDQE2に対して22mRの線量で得られたDQE2の比率であり、
Figure 2007101541
として表わされ、空間周波数範囲全体におけるCRプレートによって生成されたスクリーン−構造ノイズの量を代表する。
マンモグラフィ用途のための標準的な手順ではISO 9326−3(ビーム強度I:Mo/Mo28kV 2.1mmAl外部フィルター;HVL=0.63mmAl)を使用する。
燐光体粒子に関して「d99」は粒子サイズ限界を表わし、それより上で1重量%以下の燐光体粉末粒子が燐光体重量分布から誘導されるものとして存在する。
図面の簡単な記述
図1はスクリーン構造ノイズパラメータDQE2relとd99(両パラメータは前のように規定される)の間の関係(相関係数R)を示す。
図2A及びBはスクリーン構造ノイズパラメータDQE2relとd50及びd90のそれぞれとの間の関係(相関関係R)を示し、d50及びd90は燐光体粒子サイズ分布内の粒子サイズ限界を表わし、それより上で50重量%以下及び10重量%以下の燐光体粒子がそれぞれ燐光体粒子母集団に存在する。
燐光体スクリーンにおける画素−画素感度変動はスクリーン−構造ノイズの根拠であることが知られている。感度変動は燐光体層厚さの変動によって起因されてもよい。例えばドクターブレードコーティングによって適用された粉末燐光体層に対して、燐光体層厚さは大きな距離にわたって変化する。それゆえ厚さ変動はX線画像における長距離密度変動を起こし、可視範囲のノイズを起こさない。高周波数/小距離感度変動は燐光体粒子の充填密度の変動によって生じうる。燐光体材料体積は画素ごとに異なり、また散乱特性は画素ごとに変動しうる。
燐光体充填密度の変動、従って燐光体スクリーンで作られたマンモグラフィ画像におけるスクリーン構造ノイズの量に対する燐光体粒子サイズ分布の影響を見出すために研究が実施された。
スクリーン−構造ノイズが燐光体平均粒子サイズによって主に決定されるわけではないことを驚くべきことに発見した。しかしながら、燐光体粒子サイズ分布のd99とスクリーン−構造ノイズの量の間の極めて良好な相関関係が見出された。これは最も大きな粒子が燐光体層感度の最も大きな変動に寄与することを意味する。分布中の最も大きな燐光体粒子が大きいほど、感度変動が大きく、従ってスクリーン−構造ノイズの量が大きい。
そのスクリーン構造ノイズはそのDQE2rel値によって定量化される。DQE2relは2lp/mmでのスクリーン−構造ノイズの量を表わすが、それは空間周波数範囲全体におけるスクリーン−構造ノイズの量を代表する。
マンモ条件における画像品質は、実施例の微細な粒子サイズのマンモ燐光体試料を混入するスクリーンに対して測定された。Mo内部フィルターを有するSiemens Mammomat Nova 1000はスクリーンの露光を調査するために使用された。2.1mmの厚さを有するアルミニウムフィルターでの外部フィルターが加えられた(HVL=0.63mmAl)。源検出器までの距離は1mであった。
画像読み出しのために50μm画素サイズ及びスピードクラス設定SC100を有するAgfa CR75スキャナーが使用された。
技術的画像品質はIEC−62220−1標準に記載された方法に近似して、変調伝達関数MTF及びノイズパワースペクトルNPS又はウィーナースペクトルを測定することによって決定された。MTF及びウィーナースペクトルから、DQEは下記式を使用することによって計算された:
Figure 2007101541
式中、Sは平らな視野像における平均信号であり、MTFは変調伝達関数であり、NPSはノイズパワー又はウィーナースペクトルであり、Qは平らな視野像を作るために使用される1mmあたりの量子の数のX線量である。
MTF測定に対して127μmタングステンエッジが画像形成された。エッジ広がり関数は傾斜したエッジ画像から得られ、International Electrotechnical CommisionからのIEC62220−1標準に記載されたアルゴリズムを利用することによってMTFを計算するために使用された。論文「Accuracy of a simple method for deriving the presampled modulation tranfer function of a digital radiographic system from an edge image」,Med.Phys.30(9),2323−2331,2003を読むことがその対象と密接に関連した参照として推奨される。
ウィーナースペクトル測定に対して、平らな視野像が作られた。次に、ウィーナースペクトルはIEC62220−1標準に記載された方法に従って計算された。
各スクリーンに対して、DQEが二つの異なる線量、即ち3mR及び22mRで測定された。次に、2lp/mmでの相対的DQE,DQE2relが下記計算から得られた:
Figure 2007101541
DQEはスクリーン−構造ノイズの存在のため線量の増大とともに低下するので、DQE2relは平らな視野像におけるスクリーン−構造ノイズの量の優れた尺度である。スクリーン−構造ノイズの量が大きいと、DQE2relは低くなる。従って、DQE2relの高い値を目標とすべきである。
99が15μm以下であるとき、より好ましくは前記d99が10μm以下であるとき、スクリーン−構造ノイズの量が許容レベルに達することが見出された。
本発明の背景技術において上述した燐光体に関する文献では、燐光体の粒子サイズ及び粒子サイズ分布にほとんど言及していない。しかしながら、燐光体が放射線写真画像変換パネルに使用されるときの画像品質の改良について、それが即発又は光刺激性貯蔵燐光体パネルであるかどうかということから独立して、使用される燐光体粒子サイズ及び粒子サイズ分布の制御、並びに粒子形状の同時制御が極めて望ましい。本発明では、粒子サイズ及び粒子サイズ分布は燐光体が放射線写真画像貯蔵パネルに使用されるときの画像品質、特に画像品質に対するスクリーン−構造ノイズの寄与に対して有意な影響を有する因子であることが見出された。特に粒子サイズ及び粒子サイズ分布について適切な範囲を見出すことが達成された。
本発明によれば、光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルが提供され、前記スクリーン又はパネルは結合剤に分散された貯蔵燐光体粒子を含み、前記粒子は15μm以下のd99を有する粒子サイズ分布を持ち、前記d99は粒子サイズ限界を表わし、それより上では1重量%以下の燐光体粉末粒子が前記燐光体粉末に存在し、前記スクリーン又はパネルはその構造ノイズパラメータDQE2relが0.70の値を越えること及びd99(μmで表示)とDQE2relの比が25:1以下であり、DQE2relは式(I)で表わされるような3mRの線量で得られたDQE2に対する22mRの線量で得られたDQE2の比であり、
Figure 2007101541
それは空間周波数範囲全体における前記スクリーン又はパネルによって生成されたスクリーン−構造ノイズの量を代表することを特徴とする。
本発明における好ましい実施態様によれば、前記光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルでは前記d99は10μm以下であり、そのd99とDQE2relの比は15:1以下である。
本発明におけるさらにより好ましい実施態様によれば、前記光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルでは前記d99は5μmから10μm未満までの範囲である。
さらに、本発明によれば、前記光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルではそこに分散された貯蔵燐光体粉末はその重量粒子サイズ分布において2μmより大きい平均粒子サイズを有する。
本発明による別の実施態様では、前記光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルでは、そこに分散された貯蔵燐光体粉末はその重量粒子サイズ分布において4μmより大きい平均粒子サイズを有する。
本発明によるさらに別の実施態様では、前記光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルでは、そこに分散された貯蔵燐光体粉末はその重量粒子サイズ分布において6μmより大きい平均粒子サイズを有する。
本発明による光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルは貯蔵燐光体としてランタノイド活性化アルカリ土類金属フルオロハライド型燐光体を有することが好ましい。
従って、本発明による光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルは貯蔵燐光体としてBaFBr:Eu型燐光体を有することが好ましい。その特別な実施態様では前記燐光体はBa(Sr)FBr:Eu型燐光体である。
本発明の別の実施態様では、光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルは貯蔵燐光体として(Ba,Sr)FHx1−x燐光体を有し、式中、0<x<0.1であり、XはBr又はI又はそれらの組み合わせの一つである。
本発明によるスクリーン又はパネルでは、そこに使用される貯蔵燐光体は複数の燃焼工程及び複数の微粉砕工程を含む方法によって製造されることが有利であり、各燃焼工程後に微粉砕工程がなされ、前記微粉砕工程の各々は連続的な微粉砕手順で行なわれ、少なくとも前記最後の微粉砕手順は前の微粉砕手順より高い微粉砕速度で行なわれることを特徴とする。最終工程として最後の熱処理工程後、最後の微粉砕工程は本発明の方法に従って8000rpm以上の微粉砕速度で行なわれることが有利であり、前記最後の微粉砕工程はエアージェットミルで行なわれることが好ましい。
粉末粒子の形状の例は直方体、正六面体、正八面体、四十面体又は一般的な形状としての多面体を含んでもよい。しかしながら、燐光体は必ずしもそれらに限定されない。なぜならば粒子母集団の粒子重量及び粒子重量分布に関する条件を満たすいかなる燐光体も本発明の効果を有利に達成するからである。燃焼工程を開始する前の工程では、US−A 6531073及び6638447、公開されたUS出願2006/108565又はPCT出願WO 2006/54532から知られた沈澱技術を使用することは除外されない。
刺激性燐光体層は以下に与えた公知の方法によって支持体上に形成されてもよい。最初に、刺激性燐光体及び結合剤を溶媒に加え、これらの物質を十分に混合し、それによって結合剤溶液に均一に分散された刺激性燐光体を有する被覆液を作る。結合剤と刺激性燐光体の間の比は放射線写真画像貯蔵パネルの所望の特性、刺激性燐光体のタイプ、及び他の要因に依存して変化しうるが、結合剤と刺激性燐光体の重量比は一般に1:1〜1:100、より好ましくは1:8〜1:40の範囲から選択される。刺激性燐光体と結合剤を含有する被覆液は次いで支持体の表面上に均一に被覆され、それによって被覆フィルムを形成する。この被覆操作はドクターブレード、ロールコータ及びナイフコータ(これらに限定されない)の如き従来の被覆手段を使用することによって実施されてもよい。
支持体は所望により放射線写真画像変換パネルの支持体として使用するために好適なものとして知られる材料から選択されてもよい。放射線写真スクリーンのための支持体材料は本発明の特別な実施態様によれば酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリイミド、セルローストリアセテート及びポリカーボネートのフィルムの如きプラスチックフィルム、アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔の如き金属シート、普通紙、バリタ紙、樹脂被覆紙、二酸化チタンなどを含む顔料紙、及びポリビニルアルコールなどでサイズされた紙であってもよい。既に前述したように好ましい支持体はポリエチレンテレフタレート、クリアな又は青色又は黒色の(例えばToray Industries,東京、日本によって供給されるLUMIRROR C,type X30)、TiO又はBaSOを充填されたポリエチレンテレフタレートを含む。例えばアルミニウム、ビスマスなどの金属は例えばスピードに有利な反射特性を有する支持体のために要求される所望の放射線反射特性を有するポリエステル支持体を得るために蒸着によって付着させてもよい。これらの支持体は支持体の材料によって異なる厚さを有してもよく、取扱い特性によって一般に50〜1000μm、より好ましくは80〜500μmであってもよい。さらにガラス支持体も挙げられる。従来の放射線写真画像変換パネルでは、支持体と刺激性燐光体の間の結合を強化するために刺激性燐光体層が被覆されるべき支持体表面の側上にポリマー物質を被覆することによって接着促進支持体層が与えられる。感度又は画像品質(シャープネス、粒状度)を改良するために、燐光体と支持体の間の、二酸化チタンの如き光反射物質から構成される光反射層又はカーボンブラックもしくは顔料層の如き光吸収物質から構成された光吸収層の被覆は、例えばUS−A 6927404に記載されているように従来技術として知られる。そこでは画像貯蔵パネルは結合媒体に分散された貯蔵燐光体粒子の被支持層と、それに隣接して、その層と反射特性を有する支持体の間に、その層と支持体の間の中間層の層配置とを有し、特に好ましい層配置は支持体のより近くに位置される一種以上の染料を含有するハレーション防止アンダーコート層、及び貯蔵燐光体粒子の層のより近くに位置される接着改良層からなり、接着改良層はハレーション防止アンダーコート層より少ない程度に硬化される。従って、貯蔵燐光体パネルを読み出した後に得られる画像のシャープネスを増強するために、放射線画像変換パネルを構成する層のうち少なくとも一つの層を、励起光を吸収するが刺激性発光を吸収しない着色剤で着色してもよく、独立して着色された中間層は前記US−A 6927404に記載されたように与えられてもよい。
さらに、得られる画像のシャープネスを増大する目的のために燐光体層側の支持体表面上に微細な不整を形成してもよい。
特別な実施態様では放射線画像貯蔵パネルは結合媒体に分散された貯蔵燐光体粒子の自己支持又は被支持層と、それに隣接して保護被覆とを含み、前記保護被覆は結合剤に加えて、前記結合剤に存在する1.6より大きい反射率を有する白色顔料を含み、好ましくはさらにウレタンアクリレートを含み、前記保護被覆はUS−A 6815092に開示されているように2〜10μmの表面粗さ(Rz)を有することを特徴とする。その発明では高い表面耐久性を有する画像貯蔵パネルが与えられ、多数回使用後の着色及び磨耗による表面の損傷を表面構造ノイズの増加なしに避け、取り扱いの容易性、優れた画像品質(改良されたシャープネス)に有利である。
支持体上にかくして形成された被覆フィルムは乾燥され、それによって支持体上に刺激性燐光体層を形成する。刺激性燐光体層の厚さは通常、20μm〜1mmの範囲であるが、放射線画像貯蔵パネルの所望の特性、刺激性燐光体のタイプ、結合剤と刺激性燐光体の間の比、及び他の要因、例えばスクリーンが意図される用途に依存しうる。
好ましくは、刺激性燐光体層の厚さは50〜500μmである。刺激性燐光体層は必ずしも上記のように支持体上に形成される必要はない:燐光体層は、例えば被覆液を被覆し、その後被覆された層を乾燥することによって別個のシート、例えばガラスシート、金属シート、プラスチックシートなどの上に形成されてもよく、かくして得られた燐光体層は圧力によって又は接着剤の使用によって支持体に接着されてもよい。
刺激性燐光体層上にさらに保護フィルムが与えられる。その保護フィルムの例は例えば刺激性燐光体層上にセルロース誘導体、ポリメチルメタクリレートの如き透明有機ポリマーを溶解することによって作られた溶液を被覆することによって形成されたフィルム、別個に作られかつ例えばポリエチレンテレフタレート又は透明ガラスプレート(これに限定されず)の如き有機ポリマーフィルムである保護フィルム形成シートを好適な接着剤を使用することによって刺激性燐光体層に適用することによって形成されたフィルムを含みうる。別の実施態様では例えば刺激性燐光体層上に蒸着によって形成された有機又は無機化合物のフィルム、例えばパラキシリレンフィルムを形成してもよい。さらに別の実施態様ではパーフルオロオレフィン樹脂粉末又はシリコーン樹脂粉末を分散して含有する有機溶媒に溶解するフルオロカーボン樹脂を被覆することによって形成されたフィルムであってもよい。
上記方法のいずれか一つによれば、支持体及び刺激性燐光体層を含む放射線写真画像変換パネルを作ることができ、それは支持体上に刺激性燐光体及び刺激性燐光体を分散された状態で保持する結合剤を含み、そこでは刺激性燐光体は15μm以下のd99を有する粒子サイズ分布を有し、前記d99は粒子サイズ限界を表わし、それより上に1重量%以下の燐光体粒子が前記燐光体粉末に存在する。
本発明はその好ましい実施態様と関連して以下に記載されるが、本発明をそれらの実施態様に限定することを意図しないことが理解されるだろう。
本発明の光刺激性燐光体及び比較燐光体試料の製造は以下のようにして実施された。
Ba0.859Sr0.14Eu0.01は水分散液における適切な量のBaCO,SrCO及びEuのHFとの断熱反応によって製造された。
原料混合物は下記成分を下記割合で完全に混合することによって作られた:
Ba0.859Sr0.14Eu0.01:0.528mol
BaBr:0.375mol
BaI:0.095mol
NHBr:0.045mol
CsI:0.003mol
PbF:0.0003mol
Sm:0.00025mol
Eu:0.00072mol
燐光体は二つの燃焼工程で作られた。
第一燃焼工程:
165gの原料混合物を各々含有する三つのるつぼを石英管に置き、それをウォータロックを有するガス入口及びガス出口を持つフランジで封止した。15分間Nでフラッシした後、石英管を850℃の箱型炉に置いた。炉中の滞留時間は2時間であり、管は1.5l/分の流速でNでフラッシされた。
燃焼後、管は炉から取り出され、Nでフラッシしながら30分間冷却のため放置された。次に、るつぼは管から取り出され、粉末は乳鉢と乳棒で粉砕された。
粉砕された粉末は三つの3mmノズルを備えたAlpine AFG−100エアーミルで、3barの微粉砕室圧力及び3500r.p.m.のホイール回転速度で微粉砕された。
第二燃焼工程
230gの前述のように第一に燃焼された材料を各々含有する三つのるつぼを石英管に置き、それをウォータロックを有するガス入口及びガス出口を持つフランジで封止した。石英管を725℃の箱型炉にすぐ置いた。炉中の滞留時間は5.5時間であり、管は1.5l/分の流速でNでフラッシされた。
その燃焼後、管はNでフラッシしながら炉中で450℃まで冷却された。次に、管が開放され、炉から取り出され、さらに30分間冷却された。るつぼは管から取り出され、粉末は乳鉢と乳棒で粉砕された。
粉砕された粉末は三つの3mmノズルを備えたAlpine AFG−100エアーミルで、3barの微粉砕室圧力及び3500r.p.m.のホイール回転速度で微粉砕された。
上記のように製造された燐光体は本発明燐光体例及び比較例燐光体試料を製造するために出発材料として使用された。
微細な燐光体は、Alpine AFG−100エアージェットミルで再度微粉砕(3回目の微粉砕)し、第二燃焼と同じようにして再度燃焼し、再度微粉砕(4回目の微粉砕)することによって作られた。
3回目及び4回目の微粉砕速度及び方法は燐光体のd99境界粒子サイズとともに以下の表1に与えられる。
Figure 2007101541
Figure 2007101541
燐光体の粒子サイズ分布はレーザ回折技術によって測定された。粒子−光相互作用のための従来の光学的構成が使用され、フーリエ光学と称される。
測定される燐光体はSympatec HELOSレーザ回折システムの測定領域においてSympatec RODOS/VIBRI分散及び投与システムによって0.5barの圧力で乱流空気に分散された。そこでは分散された粒子はHe−Neレーザの平行レーザビームにおいてレーザ光と相互作用する。回折パターンは半円の31チャネル検出器上に収集された。この入力情報で粒子サイズ分布はSympated WINDOX操作制御ソフトウェアシステムのHRLDモードを使用することによってフラウンホーファ理論を使用してデコンボリューションされた。
粒子サイズ分布は粒子サイズの関数としてQ(X)としてプロットされた。Qはサイズ(X)を有する粒子の体積又は重量を表わした。各測定に対してX10,X25,X50,X75,X90及びX99が決定された:X10及びX99はそれぞれ、測定された粒子の全重量の10%及び99%に対応する累積分布曲線上の粒子サイズの値に関する。例えばこれはX10についてX10の値によって表わされる粒子サイズより小さい粒子サイズを有する粒子の10%が燐光体粉末全体の10重量%を作ることを意味する。
前の表1から連続微粉砕はバッチ微粉砕手順と比べるとd99に関して優れた結果に導くことは明らかである。d99限界についての最低値はさらに、最後の微粉砕工程における最高微粉砕速度に対して見出される。これは前記最後の微粉砕工程が示されたように8000rpm以上の微粉砕速度で実施されるときに特にそうである。DQE2relの最高値は明らかに最低d99限界に対して見出される。
最終的な微細粒子サイズの粉末は結合剤溶液に別々に分散された(以下の燐光体層組成を参照)。
燐光体層組成:
STANN JF95B(SANKYO ORGANIC Chemicals Co.Ltd.):0.45g
KRATON FG19101X(Shell Chemicals):6.25g
BaSrFBr:Eu:150g
燐光体ラッカー組成の製造:
STANN JF95B及びKRATON FG19101Xはメチルシクロヘキサン、トルエン及びブチルアセテート(50:35:15の体積比)の41.65gの溶媒混合物で規定された量で撹拌しながら溶解された。燐光体がその後加えられ、撹拌が1700r.p.m.の速度でもう10分間さらに行なわれた。次いで、燐光体ラッカーは1700r.p.m.で1分間のボールミル処理を与えられた。
組成物は下塗りされた175μm厚のポリエチレンテレフタレート支持体上に2.5m/分の被覆速度及び600μmの厚さでドクターブレードコートされ、室温で30分間乾燥された。
揮発性溶媒をできるだけ多く除去するために、被覆された燐光体プレートは乾燥炉で60℃で乾燥された。
スクリーン−構造ノイズ測定値DQE2relは多数の燐光体粉末に対する粒子サイズ分布のd50,d90及びd99に対してプロットされた(図参照:図はスクリーン−構造ノイズ値とd50,d90及びd99のそれぞれとの間の関係を表わし、d50,d90及びd99は燐光体粒子サイズ分布内の粒子サイズ限界を表わし、それより上に50重量%、10重量%及び1重量%以下の燐光体粒子がそれぞれ燐光体粒子母集団に存在する)。
図1にグラフで表わされたそれらのデータからスクリーン−構造ノイズの量が粒子サイズ分布のd50よりd90の方にかなり良好に相互に関係すること、及びd99との相互関係が相関係数Rから明らかなようにさらに良好であることが明らかである。
調査された試料の幾つかは低いd50を有するが、大きな量のスクリーン−構造ノイズに導く:これはそれらの試料が低いd50を高いd90及びd99と組み合わせることを意味する(例えば図1のグラフの密集した黒点参照)。この観察は燐光体粉末における極めて少ない数の粗い粒子がプレート反応の不均一性に影響することを意味する。プレートのスクリーン−構造ノイズを減らすためにd99は15μmより小さく、好ましくは10μmより小さくしなければならないことは明らかである。
本発明の特に有利な効果として、スクリーン−構造ノイズを低く保つために、低い平均粒子サイズd50を有する必要はないことが見出された。粗い粒子及び/又は凝集体の量を減らすために必要な主条件として、低いd90、特に低いd99を持つことである。改良されたスクリーン−構造ノイズを達成するための目的は粗い一次粒子又は凝集体のない燐光体を作ることによって十分に達成された。
減少したDQE値によって反映されたスクリーンの低下された均一性は高い線量でより重要になる。スクリーン−構造ノイズが高いほど、線量の増加とともにDQEがより減少する。線量の増加に伴うDQEの減少は低い線量(3mR)の2線対のDQEと高い線量(33mR)のDQEの比を作ることによって定量化されることができる。比は各燐光体に対して計算され、図2A及びBにおいて粒子サイズの関数として表示される。図2A及びBはそれぞれ、スクリーン構造ノイズパラメータDQE2relとd50及びd90のそれぞれとの間の関係(相関係数Rとして表示)を示す。d50及びd90は燐光体粒子サイズ分布内の粒子サイズ値を表わし、それより上では50重量%及び10重量%の燐光体粒子がそれぞれ燐光体粒子母集団に存在する。それらのグラフから計算された相関係数Rの全てから結論づけられるようにスクリーン構造ノイズパラメータDQE2relと粒子サイズ限界のそれぞれとの間の極めて良好な相関関係が見出され、そこでは最も高い粒子サイズ限界(99重量%)での良好の相関関係が最も重要である。
本発明の好ましい実施態様を詳細に記載したが、添付の特許請求の範囲に規定されたように本発明の範囲から逸脱せずに多数の変更がそこでなしうることが当業者に明らかであろう。
スクリーン構造ノイズパラメータDQE2relとd99(両パラメータは前のように規定される)の間の関係(相関係数R)を示す。 スクリーン構造ノイズパラメータDQE2relとd50及びd90のそれぞれとの間の関係(相関関係R)を示す。

Claims (4)

  1. 結合剤に分散された貯蔵燐光体粒子を含む光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルであって、前記粒子が15μm以下のd99を有する粒子サイズ分布を有し、前記d99が粒子サイズ限界を表わし、それより上に1重量%以下の燐光体粉末粒子が前記燐光体粉末に存在する場合において、その構造ノイズパラメータDQE2relが0.70の値を越えること、及びd99(μmで表示)対DQE2relの比が25:1以下であり、DQE2relが式(I)、即ちDQE2rel=DQE2(22mR)/DQE2(3mR)で表わされるように22mRの線量で得られたDQE2と3mRの線量で得られたDQE2の比であり、それが空間周波数範囲全体において前記スクリーン又はパネルによって生成されたスクリーン−構造ノイズの量を代表することを特徴とする光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネル。
  2. 前記d99が5μmから10μm未満までの範囲である請求項1に記載の光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネル。
  3. 前記貯蔵燐光体がランタノイド活性化アルカリ土類金属フルオロハライド型燐光体である請求項1又は2に記載の光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネル。
  4. 複数の燃焼工程及び複数の微粉砕工程を含み、それぞれの燃焼工程の後に微粉砕工程があり、前記微粉砕工程の各々が連続微粉砕手順で実施される請求項1〜3のいずれかに記載の光刺激性貯蔵燐光体スクリーン又はパネルの製造方法において、少なくとも前記最後の微粉砕手順が前の微粉砕手順より高い微粉砕速度で実施されることを特徴とする方法。
JP2006260526A 2005-09-30 2006-09-26 マンモグラフィ用途に使用するために好適な放射線画像貯蔵パネル Pending JP2007101541A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05109076 2005-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007101541A true JP2007101541A (ja) 2007-04-19

Family

ID=35966999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006260526A Pending JP2007101541A (ja) 2005-09-30 2006-09-26 マンモグラフィ用途に使用するために好適な放射線画像貯蔵パネル

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7446323B2 (ja)
JP (1) JP2007101541A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010023970A1 (ja) * 2008-08-28 2010-03-04 コニカミノルタエムジー株式会社 放射線画像変換パネル及びその製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8737974B1 (en) * 2007-04-30 2014-05-27 At&T Mobility Ii Llc System and method for selling items via a wireless mobile telecommunications system
US8461536B2 (en) * 2008-07-18 2013-06-11 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Radiation scintillator and radiation image detector
US10198729B2 (en) * 2011-09-07 2019-02-05 Elwha Llc Computational systems and methods for regulating information flow during interactions

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58182600A (ja) * 1982-04-20 1983-10-25 富士写真フイルム株式会社 放射線像変換パネル
JP3258183B2 (ja) 1993-12-27 2002-02-18 富士写真フイルム株式会社 14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体、その製造法、および放射線像変換パネル
US5877504A (en) * 1996-05-20 1999-03-02 Konica Corporation Radiographic intensifying screen and radiation image converting panel
EP1014386A1 (en) 1998-12-25 2000-06-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Rare earth element-activated, alkaline earth metal fluorohalide based stimulable phosphor, process and apparatus for the preparation thereof, and radiographic image conversion panel
US6531073B1 (en) 1999-12-24 2003-03-11 Konica Corporation Rare earth activated alkali earth metal fluorohalide stimulable phosphor, preparation method thereof and radiation image conversion panel
JP2002274844A (ja) 2001-03-15 2002-09-25 Fuji Photo Film Co Ltd 無機微粒子の製造方法、無機微粒子、希土類賦活フッ化ハロゲン化バリウム蛍光体、放射線像変換パネル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010023970A1 (ja) * 2008-08-28 2010-03-04 コニカミノルタエムジー株式会社 放射線画像変換パネル及びその製造方法
US8368025B2 (en) 2008-08-28 2013-02-05 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Radiation image conversion panel and production method thereof
JP5402933B2 (ja) * 2008-08-28 2014-01-29 コニカミノルタ株式会社 放射線画像変換パネル及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070075270A1 (en) 2007-04-05
US20090001287A1 (en) 2009-01-01
US7446323B2 (en) 2008-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5905014A (en) Radiation image storage panel comprising a colorant
JPH07508058A (ja) 高い顔料対結合剤の比率を有する発光物体とその製造
JPH07331240A (ja) 高エネルギー検出材料の新規な群
JP3796477B2 (ja) 放射線像貯蔵パネル
JP3882292B2 (ja) 新規な光刺激可能な蛍燐光体
JPS63262600A (ja) 放射線像変換パネルおよびその製造法
JPH05222364A (ja) 光刺戟性リン光体
JP2007101541A (ja) マンモグラフィ用途に使用するために好適な放射線画像貯蔵パネル
JP2005298678A (ja) セリウム付活ホウ酸ルテチウム系輝尽性蛍光体、放射線像変換パネルおよび放射線画像記録再生方法
US5629125A (en) Photostimulable phosphor and radiation image recording and reproducing method
JPH073258A (ja) 改良された粉末流動性を有する選定された粒度範囲の金属ハロゲン化物リン光体粒子の製造法
EP1424702B1 (en) Radiographic image conversion panel, method for manufacturing the same, method for forming phosphor particle, method for forming photostimulable phosphor precursor, phosphor precursor and photostimulable phosphor
EP1405894A2 (en) Radiation image conversion panel and production method of the same
EP1770718A2 (en) Radiation image storage panel suitable for use in mammographic applications.
JP4062143B2 (ja) 放射線画像変換パネル
US6927404B2 (en) Radiation image storage panel having a particular layer arrangement
EP0866469B1 (en) Radiation image storage panel comprising a colourant
JP3813794B2 (ja) アルカリハライド系蛍光体および放射線像変換パネル
JP2002020742A (ja) アルカリハライド系蛍光体および放射線像変換パネル
JPH08226998A (ja) 放射線画像記録及び再現方法
EP1341188B1 (en) Radiation image storage panel comprising a layer arrangement
JP2008203252A (ja) 放射線像変換パネルその製造方法及びx線撮影システム
JP3756659B2 (ja) 着色剤を含有する放射線画像貯蔵パネル
JP2727273B2 (ja) 蛍光体および放射線像変換パネル
JP3910146B2 (ja) 特定の層配置を有する放射線像貯蔵パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070406

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070406