JP2007101362A - Eiaプレート及びその利用方法 - Google Patents

Eiaプレート及びその利用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007101362A
JP2007101362A JP2005291579A JP2005291579A JP2007101362A JP 2007101362 A JP2007101362 A JP 2007101362A JP 2005291579 A JP2005291579 A JP 2005291579A JP 2005291579 A JP2005291579 A JP 2005291579A JP 2007101362 A JP2007101362 A JP 2007101362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
apc
eia plate
sensitivity
coated
eia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005291579A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Kanayama
尚裕 金山
Motoi Sugimura
基 杉村
Ryota Ohashi
涼太 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu University School of Medicine NUC
Original Assignee
Hamamatsu University School of Medicine NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu University School of Medicine NUC filed Critical Hamamatsu University School of Medicine NUC
Priority to JP2005291579A priority Critical patent/JP2007101362A/ja
Publication of JP2007101362A publication Critical patent/JP2007101362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

【課題】活性化プロテインC(APC)感受性測定用の簡便で実用的なEIAプレートと、その有効な利用方法を提供する。
【解決手段】APC、好ましくは凍結乾燥保存されたAPCがコーティングされており、試料、好ましくは患者血液より調製した血漿試料のAPC感受性の測定に利用できるEIAプレート。このEIAプレートに対して試料を添加してから反応液を加えてAPC感受性を測定すると言う、実質的に単一のステップからなるEIAプレートの利用方法。
【選択図】なし

Description

本発明はEIAプレート及びその利用方法に関する。更に詳しくは、本発明は、活性化プロテインCがコーティングされており、患者より採取・調製した試料のAPC感受性の測定に利用できるEIAプレートと、このEIAプレートの利用とに関する。ここにおいて「EIAプレート」とは、エンザイム・イムノ・アッセイ(Enzyme ImmunoAssay)を行うためのプレートを言う。
近年、我が国において深部静脈血栓(DVT)や肺塞栓症(PTE)等の血栓症が増加している。なかでも、妊娠産褥期の深部静脈血栓・肺塞栓症(DVT・PTE)は重篤な合併症の一つであり、これに対する有効かつ鋭敏迅速な早期診断、予知あるいはハイリスク群の検出手段の確立が望まれている。
本願発明者らは、下記の非特許文献1、2等において、妊娠中に抗凝固タンパク質たる活性化プロテインC(APC)に対する感受性が低下していること、血栓症を発症した例ではこの感受性が更に低下していること等の知見と共に、原因不明のタンパク質に対する感受性低下が発症原因として重要であることを既に報告している。
SEMINARS IN THROMBOSIS AND HEMOSTASIS VOL.25, NO.5,1999 "Detection of Decreased Response to Activated Protein C duringPregnancy by an Endogenous Thrombin Potential-Based Assay"MOTOI SUGIMURA, TAKAO KOBAYASHI, NAOHIRO KANAYAMA, TOSHIHIKO TERAO Acta Obstet Gynecol Scand 2004; 00: 1-2"Sensitivity to activated protein C in patients with deep veinthrombosis during early puerperium period"Ryota Ohashi, Motoi Sugimura, Takakazu Kawamura, Naoaki Tamura andNaohiro Kanayama
しかし上記の非特許文献1、2等においては、それらの知見に基づいてDVT・PTEの早期診断等の具体的手段をどのように構築できるか、と言う点については、必ずしも明確に指摘していない。即ち、DVT・PTE等に対する簡便で実用的な予備的検出手段は、未だ確立していない。
このような場合、従来技術としては、例えば kinetic study用の EIA reader
を利用して、APC感受性の測定を行うことも考えられる。しかしこの場合には、採取した患者血液に対して、遠心分離、及び血小板除去の操作に加えて、フィブリノーゲン除去(レプチラーゼ処理)等のかなり煩雑な前処理を行ってサンプルを調製する必要がある。しかも、このサンプルを EIAプレートに加えた後に、APCを添加し、更に組織因子、合成基質(トロンビンに対する合成基質であるS-2238)及び塩化カルシウム(CaCl)を順次添加すると言う非常に多数のステップが必要である。従って非常に煩雑であり、臨床の場での即応性のある使用は困難であった。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、簡便で実用的なAPC感受性の測定体系を確立することを、解決すべき技術的課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、活性化プロテインC(APC)がコーティングされており、試料のAPC感受性の測定に利用できる、EIAプレートである。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係るAPCが、凍結乾燥した状態でコーティングされている、EIAプレートである。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係るAPCが、反応液中での最終濃度が5〜15ナノモルとなるようにコーティングされている、EIAプレートである。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係るEIAプレートが、APCがコーティングされたウェル領域と、APCがコーティングされていないウェル領域とを併せ備える、EIAプレートである。
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、前記第1発明〜第4発明のいずれかに係るAPC感受性の測定が、患者血液より調製した試料について行われ、かつ、血栓症の予知、早期診断あるいはハイリスク群の検出のために行われるものである、EIAプレートである。
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための本願第6発明の構成は、前記第5発明に係る患者血液が妊娠産褥期の患者血液であり、及び/又は、前記血栓症が少なくとも深部静脈血栓(DVT)及び/又は肺塞栓症(PTE)を包含する静脈血栓症である、EIAプレートである。
(第7発明の構成)
上記課題を解決するための本願第7発明の構成は、第1発明〜第6発明のいずれかに係るEIAプレートに対して、試料を添加してから反応液を加えてAPC感受性を測定すると言う、実質的に単一のステップからなるプロセスを行う、EIAプレートの利用方法である。
(第8発明の構成)
上記課題を解決するための本願第8発明の構成は、前記第7発明に係るAPC感受性測定により、以下のいずれかについての、早期診断、予知又はハイリスク群の検出を行う、EIAプレートの利用方法である。
(1)血栓症
(2)静脈血栓症
(3)深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症
(4)妊娠産褥期の患者の深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症。
(第1発明の効果)
第1発明のEIAプレートにはAPCがコーティングされている。その形態として、例えば第4発明のようにAPCをコーティングしたウェル領域並びにAPC非コーティングのウェル領域を設けた場合について述べると、EIAプレートのこれらのウェル領域に対して試料、例えば患者血液より調製した血漿を加え、組織因子、リン脂質、CaCl、トロンビンに対する発色基質の混合液を添加しトロンビンを産生させ、発色を経時的に測定することでトロンビン産生を定量する。
APCをコーティングしたウェルではトロンビン産生が抑制されるが、APC非コーティングのウェルではトロンビン産生が抑制されず、その時点で対照のウェルと比較してAPC感受性の変化をそのまま一括測定することができる。以上の作用によって、試料のAPC感受性を極めて簡易に測定できる。
本願発明者は、実施例において後述するように、APC感受性が、DVT及び/又はPTEに対する、あるいは、更に広義には血栓傾向の検出等に対する優れた予備的あるいはリスク抽出の診断マーカーになることを見出した。従って、第1発明のEIAプレートによる測定結果に基づき、抗凝固タンパク質たるAPCに対する感受性の低下の有無を判定し、これにより、上記の諸症状の予知、早期診断あるいはハイリスク群の検出を容易に行うことができる。
(第2発明の効果)
第2発明のEIAプレートにおいては、APCが凍結乾燥した状態でコーティングされているので、比較的長期の4°C保管中などにおいてもAPCが失活し難いと言う利点がある。その他にも、測定時の用時調整が不要である等の利点もある。
(第3発明の効果)
EIAプレートにおけるAPCのコーティング密度は任意に設定することができるが、例えば反応液最終濃度で5〜15ナノモル程度であることが好ましい。5ナノモル未満であれば、APC感受性の測定感度が不十分となる場合があり得る。15ナノモルを超えると、APC自身の酵素活性により合成基質を切断し、トロンビン活性を正確に測定できない場合があり得る。
(第4発明の効果)
第4発明のように、EIAプレートが、APCがコーティングされたウェル領域と、APCがコーティングされていないウェル領域とを併せ備えることにより、後述するように、EIAプレートによるAPC感受性の測定が、より簡便化される。
(第5発明の効果)
EIAプレートによるAPC感受性の測定を行う目的は限定されないが、とりわけ、患者血液より調製した試料(例えば、血球を遠心分離した試料)を用いて、血栓傾向あるいは血栓症の予知、早期診断あるいはハイリスク群の検出等の目的のために行うことが有用である。
(第6発明の効果)
妊娠産褥期は過凝固状態であり、妊娠産褥期の2次線溶の亢進の結果、静脈血栓症の凝固学的マーカーとして比較的用いられる FDP-DD 値の上昇の特異性が低い。これに対し、APCに対する感受性が妊娠中から産褥直後にかけて低下するものの、産褥期1月以内に正常に復し(前記非特許文献1にて報告)、血栓症を発症した例では更に低下している(前記の非特許文献2にて報告)。
これらの点に基づき、EIAプレートによるAPC感受性の測定は、とりわけ妊娠産褥期の患者血液より調製した試料について行う場合、及び/又は、少なくともDVT及び/又はPTEを包含する静脈血栓症の予知、早期診断あるいはハイリスク群の検出等の目的のために行う場合に、有用性が高いと考えられる。
(第7発明の効果)
第7発明のEIAプレートの利用方法によれば、第1発明〜第6発明のいずれかに係るEIAプレートに対して試料(例えば、患者血液より調製した試料)を添加し、反応液を加えてAPC感受性を測定すると言う、実質的に単一のステップによって測定を行うことが可能である。
従って、前記したような既存の EIA reader 等を利用してAPC感受性の測定を行う従来技術に比較して、簡便で実用的なAPC感受性の測定体系を提供することができ、臨床の場での即応性のある使用が可能となる。
(第8発明の効果)
上記した第7発明のEIAプレートの利用方法は、任意の目的を以て行うことができるが、特に、下記の(1)〜(4)のいずれかについての早期診断、予知又はハイリスク群の検出を行う場合に、有用性が高い。
(1)血栓症
(2)静脈血栓症
(3)深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症
(4)妊娠産褥期の患者の深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症。
次に、第1発明〜第8発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。以下において「本発明」と言うときは、第1発明〜第8発明を包括的に指している。
〔活性化プロテインC(APC)〕
APCそのものは、抗凝固タンパク質として当業者に良く知られている。従ってAPCのアミノ酸配列、生理活性等の説明は省略する。
〔EIAプレート〕
本発明のEIAプレートの形状やサイズ等は限定されないが、例えば、通常のEIAプレートと同様に、全体として薄板状で、多くのウェルを備えたプレートとして構成することができる。更に好ましくは、全体として半球形とすることができる。半球形のEIAプレートでは、蛍光発色で見る場合の感度が向上すると言う利点がある。
このEIAプレートにはAPCがコーティングされている。より好ましくは、APCがコーティングされたウェル領域と、APC非コーティングのウェル領域とを設定する。この場合、「第1発明の効果」欄で前記したように、EIAプレートの利用上の簡便性が向上する。
APCとしては、予め凍結乾燥した状態のものを用いることが好ましく、これには凍結乾燥したAPCの市販品も含まれるが、凍結乾燥その他の特段の前処理をしないAPCを用いることも可能である。
APCの凍結乾燥に当たっては、例えば、pH7.3〜7.5程度の緩衝液にAPCを溶解し、これを凍結乾燥に供することができる。このAPCの溶解液には、この種の生理活性タンパク質の溶解液に配合されることがある、必要又は有益な任意の添加剤を配合することもできる。
APCは、EIAプレート上の、少なくともウェル表面の底部にコーティングされていれば良い。APCのコーティングの形態は限定されない。例えば、APC又はその上記のような凍結乾燥物を緩衝液に溶かし、好ましくはこれをウェルに添加して陰圧・低温下でコーティングする。但し、実質的に有効である限りにおいて、例えばスプレーコーティング等の他の任意のコーティング手段も採用することができる。更に、予めAPCを表面にコーティングしたフィルムを調製しておき、これをプレート上に貼付しても良い。以上のような各種形態のコーティングにおいてAPCのコーティング密度は限定されないが、「第3発明の効果」欄で前記した理由から、反応液最終濃度で5〜15ナノモル程度とすることが、特に好ましい。
〔供試サンプル〕
本発明のEIAプレートを用いてAPC感受性の測定に供する試料の種類は、APC感受性の測定を行うことに何らかの意味がある試料である限りにおいて、限定されない。このような試料としては、少なくとも血漿成分が含まれていれば良い。
好ましくは、患者の血液や、これに血球分離処理を施した試料(血漿)等が例示される。特に任意の種類の血栓症や塞栓症が懸念される患者や、とりわけ妊娠産褥期の患者等の血液試料又は血漿試料が好ましく例示される。
〔EIAプレートの利用方法〕
本発明に係るEIAプレートの利用方法は、上記したいずれかのEIAプレートに対して、上記したいずれかの試料(好ましくは患者血液より調製した試料)を添加した後、反応液を加えてAPC感受性を測定すると言う、実質的に単一のステップからなる。
ここにおいて「反応液」とは、少なくとも、組織因子及びリン脂質より構成されるトロンボプラスチン、CaCl、トロンビンに対する発色基質を含む。
「第1発明の効果」欄で前記したところを更に具体的に述べると、EIAプレートに加えた試料中の第V凝固因子、第VIII凝固因子がAPCと結合した後、反応液に含まれるトロンボプラスチン(組織因子及びリン脂質より構成される)により凝固反応が惹起されるが、APC非コーティングのウェル領域ではトロンビン産生は抑制されないのに対し、APCコーティングのウェル領域ではトロンビン産生は抑制される。この結果を経時的連続測定のできる EIA reader 装置によって検出し、そのデータからAPC感受性が測定される。
APC感受性の測定を行う目的は限定されないが、特に、一般的な血栓症や塞栓症についての、あるいは特に、妊娠産褥期の患者の深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症についての、早期診断、予知又はハイリスク群の検出を行うと言う目的が有用である。
次に本発明の実施例を説明する。本発明の技術的範囲がこれらの実施例によって限定されないことは、もちろんである。
(実施例1:供試サンプルの調製)
表1に示すように、DVT/PTEを発症した妊娠産褥期の患者群6名、及びDVT/PTEを発症していない正常妊娠の患者群30名について、それぞれ、本人の了解を得て採血し、それらの血液を3000 r.p.m. で10分間の遠心分離に供して血球を除去することにより、血漿を得た。
〔表1〕
DVT/PTE 群(N=6) 正常妊娠群(N=30)
年齢 28.9 ± 5.3 28.8 ± 4.2 N.S.
BMI 33.5 ± 2.3 24.0 ± 3.0 P <0.05
Ht [%] 34 ± 2.3 34.2 ± 4.5 N.S.
Plt[×104 μl] 32.9 ± 4.7 29.9 ± 6.8 N.S.
FDP-dimer[μg/ml] 11.2 ± 4.6 N.E.
TAT[ng/ml] 8.7 ± 4.2 N.E.
APC-sr 3.34 ± 1.0 2.0 ± 1.1 P <0.05
N.E.: not examined
(実施例2:EIAプレートを用いたAPC感受性の測定)
一方、本発明のEIAプレート(APCを反応液最終濃度で5.9ナノモルとなるように凍結乾燥コーティングしたもの)を必要数準備し、これらの各EIAプレート上におけるAPCコーティングのウェル領域とAPC非コーティングのウェル領域とのそれぞれ等しい数のウェルに対して、上記の合計36名の患者に係る各血漿サンプルをそれぞれ150μLずつ添加した。次いで37°Cの恒温水槽上で15分間静置した。
次に、それぞれのEIAプレートに対して350μLずつの反応液を加えて、 EIA reader (オランダ・ Thrombinoscope 社製の EIA kinetic reader )を用いて測定を行った。この反応液は、前記したように、トロンボプラスチン、CaCl、トロンビンに対する発色基質(蛍光基質)を含むものである。
上記の測定結果に基づき、各EIAプレートについて、APCコーティングのウェル領域における血漿サンプルのトロンビン産生の測定値をAPC非コーティングのウェル領域における血漿サンプルのトロンビン産生の測定値で除算した。 なお、対照として、健常男性の血液から実施例1と同様にして調製した血漿サンプルについても、EIAプレートを用いた同上のAPC感受性の測定を行い、その場合の、APCコーティングのウェル領域における血漿サンプルのトロンビン産生の測定値をAPC非コーティングのウェル領域における血漿サンプルのトロンビン産生の測定値で除算した結果を得た。そして、この対照の結果を用いて、上記の実施例2の測定結果を補正する過程を同時に行った。
以上により得られた、DVT/PTE発症妊娠産褥期患者群6名と、DVT/PTEを発症していない正常妊娠の患者群30名とについてのAPC感受性測定値の平均値を表1に示す(表1の「APC-sr」の項)。表1では、DVT/PTE発症妊娠産褥期患者群は、「DVT/PTE群」と表記し、DVT/PTEを発症していない正常妊娠の患者群は、「正常妊娠群」と表記した。なお、これとは別に、参考のために表1に示す「BMI」、「Ht [%] 」等の項目についても、常法に従い測定データを得ているので、それらのデータも併せ示した。
なお、上記のDVT/PTE群と正常妊娠群とについては、前記した従来法を用いた方法によるAPCの感受性測定も行った。その具体的な測定結果のデータは省略するが、上記の表1とほぼ同等の結果を得ている。
従って、本発明のEIAプレートを用いたAPC感受性測定は、簡便で実用的なため臨床の場での即応性のある使用が可能であり、かつ、従来法との対比から測定結果の信頼性もあることが分かった。
本発明により、APC感受性測定用の簡便で実用的な新規EIAプレートと、その有効な利用方法が提供される。

Claims (8)

  1. 活性化プロテインC(APC)がコーティングされており、試料のAPC感受性の測定に利用できることを特徴とするEIAプレート。
  2. 前記APCが、凍結乾燥した状態でコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載のEIAプレート。
  3. 前記APCが、反応液中での最終濃度が5〜15ナノモルとなるようにコーティングされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のEIAプレート。
  4. 前記EIAプレートが、APCがコーティングされたウェル領域と、APCがコーティングされていないウェル領域とを併せ備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のEIAプレート。
  5. 前記APC感受性の測定が、患者血液より調製した試料について行われ、かつ、血栓症の予知、早期診断あるいはハイリスク群の検出のために行われるものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のEIAプレート。
  6. 前記患者血液が妊娠産褥期の患者血液であり、及び/又は、前記血栓症が少なくとも深部静脈血栓(DVT)及び/又は肺塞栓症(PTE)を包含する静脈血栓症であることを特徴とする請求項5に記載のEIAプレート。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のEIAプレートに対して、試料を添加してから反応液を加えてAPC感受性を測定すると言う、実質的に単一のステップからなるプロセスを行うことを特徴とするEIAプレートの利用方法。
  8. 前記APC感受性測定により、以下のいずれかについての、早期診断、予知又はハイリスク群の検出を行うことを特徴とする請求項7に記載のEIAプレートの利用方法。
    (1)血栓症
    (2)静脈血栓症
    (3)深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症
    (4)妊娠産褥期の患者の深部静脈血栓及び/又は肺塞栓症。
JP2005291579A 2005-10-04 2005-10-04 Eiaプレート及びその利用方法 Pending JP2007101362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005291579A JP2007101362A (ja) 2005-10-04 2005-10-04 Eiaプレート及びその利用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005291579A JP2007101362A (ja) 2005-10-04 2005-10-04 Eiaプレート及びその利用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007101362A true JP2007101362A (ja) 2007-04-19

Family

ID=38028449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005291579A Pending JP2007101362A (ja) 2005-10-04 2005-10-04 Eiaプレート及びその利用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007101362A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02236452A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Eisai Co Ltd 活性化ヒトプロテインcとヒトプロテインcインヒビターの複合体の測定方法および測定試薬
JPH05176774A (ja) * 1990-12-18 1993-07-20 Kunitada Shimotoono 非a非b型肝炎抗原断片、当該抗原断片の製造方法及び当該抗原断片を用いた非a非b型肝炎診断用試薬
JPH07194397A (ja) * 1993-12-03 1995-08-01 Immuno Ag 活性化プロテインcに対する感受性を測定するためのアッセイ
JPH07209293A (ja) * 1994-01-20 1995-08-11 Teijin Ltd 活性化プロテインcの測定方法
JPH10265457A (ja) * 1997-03-19 1998-10-06 Kureha Chem Ind Co Ltd インドキシル硫酸誘導体、抗原、抗体及びそれを用いるインドキシル硫酸の検出方法
WO2001098782A1 (fr) * 2000-06-22 2001-12-27 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd Kit de determination du pouvoir de coagulation du sang
WO2004009641A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha aPC非中和抗体

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02236452A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Eisai Co Ltd 活性化ヒトプロテインcとヒトプロテインcインヒビターの複合体の測定方法および測定試薬
JPH05176774A (ja) * 1990-12-18 1993-07-20 Kunitada Shimotoono 非a非b型肝炎抗原断片、当該抗原断片の製造方法及び当該抗原断片を用いた非a非b型肝炎診断用試薬
JPH07194397A (ja) * 1993-12-03 1995-08-01 Immuno Ag 活性化プロテインcに対する感受性を測定するためのアッセイ
JPH07209293A (ja) * 1994-01-20 1995-08-11 Teijin Ltd 活性化プロテインcの測定方法
JPH10265457A (ja) * 1997-03-19 1998-10-06 Kureha Chem Ind Co Ltd インドキシル硫酸誘導体、抗原、抗体及びそれを用いるインドキシル硫酸の検出方法
WO2001098782A1 (fr) * 2000-06-22 2001-12-27 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd Kit de determination du pouvoir de coagulation du sang
WO2004009641A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha aPC非中和抗体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Matsumoto et al. Relationship between plasma D-dimer level and cerebral infarction volume in patients with nonvalvular atrial fibrillation
CN103097552A (zh) 用于诊断短暂性缺血发作的生物标志物
CN101438169A (zh) 通过测量d-二聚体和可溶性纤维蛋白水平检测静脉血栓栓塞性疾病
EP2529221B1 (en) Thrombin generation determination method
JP2017520757A (ja) 線維素溶解及び線溶亢進を検出するための方法及び試薬
JP2021164678A (ja) 接触系活性化の評価のためのプロテアーゼ阻害剤を含む真空採血管
US10905113B2 (en) Compositions and method for storing liquid biospecimens
JPWO2007094394A1 (ja) 意識障害患者における病態の検出方法及び検出用キット
Hu et al. Peptidomics analysis of umbilical cord blood reveals potential preclinical biomarkers for neonatal respiratory distress syndrome
DK1391205T3 (da) Farmaceutisk præparat med RNA som cofaktor ved hæmostase
DE60325541D1 (de) Verfahren/Präparat zur Erkennung von Pankreaskrebs
EP3417068B1 (fr) Méthode de dosage des d-dimères spécifiques de la maladie thromboembolique veineuse et son utilisation pour le diagnostic de l'embolie pulmonaire et de la thrombose veineuse profonde
CN107460241B (zh) 外泌体小分子rna在急性心肌梗死风险评估中的应用
Barrera et al. Prediction of esophageal variceal bleeding in liver cirrhosis: is there a role for hemostatic factors?
JP2007101362A (ja) Eiaプレート及びその利用方法
Chan et al. Preanalytic methodological considerations and sample quality control of circulating miRNAs
Erickson et al. Elevated procalcitonin and C‐reactive protein as potential biomarkers of sepsis in a subpopulation of thrombotic microangiopathy patients
Deguchi et al. Plasma skeletal muscle myosin phenotypes identified by immunoblotting are associated with pulmonary embolism occurrence in young adults
US10067132B2 (en) Method for determining FXIII levels as a prognostic biomarker in acute myocardial infarction
Han et al. The correlation of fibroblast growth factor 23 with cardiac remodeling in essential hypertension with normal renal function
JP2008530992A (ja) 血液または血漿の試料の総凝固活性の測定方法
Pei et al. Serum cystatin C, klotho, and neutrophil gelatinase-associated lipocalin in the risk prediction of acute kidney injury after acute myocardial infarction
CN110133304B (zh) 组合物、含有该组合物的试剂及其应用
JP3712989B2 (ja) 凍結乾燥血漿の製造方法
EP3262419B1 (en) Prognosis in patients with acute coronary syndrome undergoing percutaneous coronary intervention

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080930

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100916

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101104

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20110405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110809

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02