JP2007101275A - 三次元計測用投影装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットパターンを投影する投影装置を活用して、広域の非接触三次元測定を効率化すること、自動化を促進することを目的とする。
【解決手段】本発明による三次元計測用投影装置は80、測定対象物表面に計測点Qを表示する計測パターンPを投影する投影部12と、投影部12を制御し、投影部12部に計測パターンPを投影させるパターン投影制御部493と、投影部12により投影された計測パターンPの撮影画像から計測点Qを検出するパターン検出部491と、パターン検出部491で検出された第1の計測パターンにおける計測点Qの変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成部492とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、三次元計測用投影装置及び三次元計測システムに関する。詳しくは、三次元計測用ターゲットパターンを投影する投影装置及び投影されたパターンを含む撮影画像を用いて、広範囲な領域を自動的に計測可能な三次元計測システムに関する。
従来は、非接触で三次元計測を行う場合、非接触三次元計測機と呼ばれるパターン投光機とCCDカメラが一体となった比較的大型な装置で小領域ごとに計測を行い、さらにその小領域ごとに貼り付けたそれぞれのターゲットを写真測量手法で計測し、その座標点からそれら小領域を統合して、広範囲な計測を行っていた。
また、デジタルカメラなどの画像だけで三次元計測する場合、ステレオペアの設定、2枚以上の画像の標定、および計測位置の設定をマニュアルもしくは半自動処理にて行っていた。(特許文献1,2参照)
特開2003−284098号公報(段落0018〜0073、図1〜図11) 特開2005−174151号公報(段落0021〜0087、図1〜図24)
広範な領域を計測するには、大型の非接触三次元測定器で多数箇所の小領域を計測し、さらに写真測量手法により、各小領域に貼られた画像接続用のターゲットをカメラで撮影し、各ターゲット点を高精度に三次元計測し、そのカメラ座標系と各三次元測定器で計測した小領域中のターゲットの三次元座標系(地球座標系等)を統合して広範な全体領域としていた。
しかしながら、この手法によれば、小領域と広範な領域の測定に別々の測定器を利用しなければならず、煩雑であり、また、三次元計測全体を通した自動化ができないという問題があった。特に、高精度で広範囲にわたり多数の小領域を統合する場合は、各々の計測範囲が狭まるために結果として計測領域数が膨大になり、結果として煩雑で効率の悪い作業となっていた。例えば、車の側面を計測するだけでも小領域数は100カット以上となっていた。このように、個々の作業は簡単でも全体としては手間がかかり、非効率な作業となっていたという問題があった。
本発明は、ターゲットパターンを投影する投影装置を活用して、広域の非接触三次元測定を効率化すること、自動化を促進することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の三次元計測用投影装置80は、例えば図1に示すように、計測点Qを表示する計測パターンPを測定対象物に投影する投影部12と、投影部12を制御して、計測パターンPを投影させるパターン投影制御部493と、投影部12により投影された計測パターンPの撮影画像から計測点Qを検出するパターン検出部491と、パターン検出部491で検出された第1の計測パターンにおける計測点Qの変位に基づいて計測点Qを追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成部492とを備える。
ここにおいて、計測点には標定点が含まれ、計測パターンには標定パターンが含まれるものとする。また、三次元計測は絶対座標で行われても、相対座標で行われても良い。変位とは測定対象物表面が投影光に垂直な平面に投影された場合の計測点からの変位をいい、計測点を変更するとは、計測点の種別(格子の交差点、小円、レトロターゲット、カラーコード付きターゲット等)、位置、色彩、寸法等を変更することをいう。また、変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更するとは、典型的には変位が大きい箇所に計測点を追加するのであるが、角、凹部凸部の頂点、鞍部等の特徴点が見出された場合に計測点を追加したり、特徴点近くの計測点を特徴点に移動したり、標定やステレオマッチングの不良点を削除したり、多様な場合がある。また、第1の計測パターンから第2の計測パターンの形成は1度に限られるものではなく、何度繰り返されても良い。これに伴い、計測パターンの投影及び検出も何度繰り返されても良い。また、パターン投影制御部、パターン検出部、パターン形成部は典型的にはコンピュータ内に実現され、投影部と一体的に構成されても良く、分離構成されても良い。
このように構成すると、測定対象物の形状等に応じて計測パターンを最適化できるので、最適化された計測パターンを用いて、標定や三次元測定を効率化できる。また、計測パターンの投影から検出までを自動化できるので、標定や三次元測定の自動化を促進できる。
また、請求項2に記載の三次元計測用投影装置は、例えば図25に示すように、計測点Qを表示する計測パターンPを測定対象物に投影する投影部12と、計測パターンPを複数記憶するパターン記憶部495と、パターン記憶部495に記憶された複数の計測パターンPから、投影する計測パターンPを選択するパターン選択部496と、投影部12を制御して、パターン選択部496で選択された計測パターンPを投影させるパターン投影制御部493と、投影部12により投影された計測パターンPの撮影画像から計測点Qを検出するパターン検出部491とを備え、パターン選択部496は、パターン検出部491で検出された第1の計測パターンにおける計測点Qの変位に基づいて、パターン記憶部495に記憶された複数の計測パターンPから、計測点Qを追加、削除又は変更した第3の計測パターンを選択する。
ここにおいて、第1の計測パターンから第3の計測パターンへの変更は1度に限られるものではなく、何度繰り返されても良い。これに伴い、計測パターンの投影及び検出も何度繰り返されても良い。また、パターン選択部は典型的にはパーソナルコンピュータ内に実現され、パターン記憶部はパーソナルコンピュータ内又は外付けの記憶装置内に実現されるので、これらは投影部と一体的に構成されても良く、分離構成されても良い。
このように構成すると、測定対象物の形状等に応じて計測パターンを最適化できるので、最適化された計測パターンを用いて、標定や三次元測定を効率化できる。また、計測パターンの投影から検出までを自動化できるので、標定や三次元測定の自動化を促進できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の三次元計測用投影装置において、例えば図1に示すように、投影部12により投影された計測パターンPを撮影する撮像部10を備え、パターン検出部491は、撮像部10により撮影された計測パターンPの撮影画像から計測点Qを検出する。請求項1又は請求項2に撮像部を追加した構成である。ここにおいて、撮像部は投影部やパターン投影制御部等と一体的に構成されても良く、分離構成されても良い。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の三次元計測用投影装置において、撮像部10は、焦点距離可変に構成され、投影部12は、撮像部10に設定された撮影可能な範囲に対応して、投影される計測パターンPの投影範囲を設定可能である。このように構成すると、撮像部の焦点距離等に合わせて適当な投影範囲を設定できる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置において、パターン投影制御部493は、投影部10に一様な照明光で対象物を照明するテクスチャー取得用の照明を行なわせる。 このように構成すると、測定対象物の三次元形状を概略把握でき、第2の計測パターンの設計や第3の計測パターンの選択に有用である。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置において、パターン投影制御部493は、撮像部10に係る焦点距離、撮影距離、基線長、オーバーラップ率のいずれか一つを入力することにより、計測パターンPの計測点Qの配置、パターン密度を調整可能である。このように構成すると、撮像部の焦点距離等に合わせて適当な計測パターンを選択できる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システム100において、例えば図2に示すように、撮影画像は対をなすステレオ画像であり、ステレオ画像について標定を行なう標定部44を備え、標定部44は、第2の計測パターン又は第3の計測パターンを用いて標定を行う。このように構成すると、最適な計測パターンを用いて、高精度の標定を効率的に行うことができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システムにおいて、例えば図2に示すように、測定対象物の三次元座標を演算する三次元座標データ演算部51を備え、三次元座標データ演算部51は、第2の計測パターン又は第3の計測パターンを用いて三次元座標を演算する。このように構成すると、最適な計測パターンを用いて、高精度の三次元計測を効率的に行うことができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システムにおいて、撮影画像は対をなすステレオ画像であり、ステレオ撮影画像のパターンマッチング処理を行うマッチング処理部70を備え、マッチング処理部70は、投影された第1の計測パターンの撮影画像を用いてマッチング処理を行い、パターン形成部492は、マッチング処理において検出された撮影画像上の不良領域に対応する第1の計測パターンの領域に計測点Qを追加して第2の計測パターン又は第3の計測パターンを形成する。
ここにおいて、マッチング処理において検出された不良領域とは、ステレオ画像のマッチング処理において、撮影画像上の大部分の計測点の座標が一致し或は座標の差が微小であるのに対して、座標の差が大きい領域をいう。これらの領域では精密な計測が行われていないので、計測点を増加することにより精密な測定が可能になる。このように構成すると、少ない繰り返しで精密測定に早く到ることができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システムである。このように構成すると、計測パターンを最適化できるので、最適化された計測パターンを用いて、標定や三次元測定を効率化できる。また、計測パターンの投影から検出までを自動化できるので、標定や三次元測定の自動化を促進できる。
また、請求項11に記載の三次元計測用投影装置の計算処理部49は、例えば図1に示すように、投影部12を制御して計測点Qを表示する計測パターンPを測定対象物に投影させるパターン投影制御部493と、投影部12により投影された第1の計測パターンの撮影画像から計測点Qを検出するパターン検出部491と、パターン検出部491で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成部492とを備える。請求項1の三次元計測用投影装置に対応する計算処理部の発明である。
また、請求項12に記載の三次元計測用パターン投影方法は、例えば図23に示すように、計測点Qを表示する計測パターンPを複数記憶するパターン記憶工程S710と、複数の計測パターンのうちの第1の計測パターンを測定対象物に投影する第1の投影工程S720と、第1の投影工程S720により投影された第1の計測パターンを撮影する撮像工程S730と、撮像工程S730により撮影された第1の計測パターンの撮影画像から計測点を検出するパターン検出工程S740と、パターン検出工程S740で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成工程S750,S760と、第2の計測パターンを測定対象物に投影する第2の投影工程S770とを備える。
このように構成すると、計測パターンを最適化できるので、最適化された計測パターンを用いて、標定や三次元測定を効率化できる。また、計測パターンの投影から検出までを自動化できるので、標定や三次元測定の自動化を促進できる。
また、請求項13に記載の三次元計測用パターン投影方法は、例えば図27に示すように、計測点Qを表示する計測パターンPを複数記憶するパターン記憶工程S710と、複数の計測パターンのうちの第1の計測パターンを測定対象物に投影する第1の投影工程S720と、第1の投影工程S720により投影された第1の計測パターンを撮影する撮像工程S730と、撮像工程S730により撮影された第1の計測パターンの撮影画像から計測点を検出するパターン検出工程S740と、パターン検出工程S740で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて、パターン記憶部495に記憶された計測パターンから、計測点を追加、削除又は変更した第3の計測パターンを選択するパターン選択工程S750,S780と、第3の計測パターンを測定対象物に投影する第3の投影工程S790とを備える。
このように構成すると、計測パターンを最適化できるので、最適化された計測パターンを用いて、標定や三次元測定を効率化できる。また、計測パターンの投影から検出までを自動化できるので、標定や三次元測定の自動化を促進できる。
また、請求項14に記載の三次元計測用パターン投影方法は、請求項12又は請求項13に記載の三次元計測用パターン投影方法において、例えば図5に示すように、撮像工程S730において、撮影画像は対をなすステレオ画像であり、ステレオ画像について標定を行なう標定工程S30と、測定対象物の三次元形状を計測する三次元計測工程S50とを備え、第2の計測パターン又は第3の計測パターンに追加される計測点は、標定工程S30又は三次元計測工程S50においてリファレンスポイントとして投影される。
ここにおいて、リファレンスポイントは第2の計測パターン又は第3の計測パターンに追加され、投影されてそのまま撮影に使用されても良く、測定対象物の投影された点に貼り付けて撮影に使用されても良い。このように構成すると、標定工程又は三次元計測工程において、順次リファレンスポイントを増やして精密標定又は精密測定に移行できる。
本発明によれば、ターゲットパターンを投影する投影装置を活用して、広域の非接触三次元測定を効率化し、自動化を促進することができる。
[第1の実施の形態]
以下に、図面に基づき本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、計測前準備としての計測パターン(標定パターンを含む)の投影を活用し、標定又は三次元計測に用いる計測パターンを再構成する例、また、計測パターンを構成するターゲット(標識)としてカラーコード付きターゲットを用いる例を示す。
[投影装置の構成]
図1に本実施の形態による投影装置80の基本構成例のブロック図を示す。図1において、12は計測パターン等の各種投影パターンを投影する投影部としてのプロジェクター、10は投影されたパターンを撮影する撮像部としてのステレオカメラ、49は計算処理部であり、撮像部10で撮影した撮影画像から測定対象物1の特徴点、計測点、標識(ターゲット)などを検出するパターン検出部491、各種投影パターンやこれらの投影パターンに用いるカラーコード付きターゲットCT、リファレンスポイントRF等のパターン要素を形成するパターン形成部492、パターン形成部492で形成された投影パターンを投影部12に投影させるパターン投影制御部493を有する。また、投影パターンの色彩を修正する色彩修正部494を有する。色彩修正部494は、例えば、テクスチャー照明モードで得られた撮影画像の彩色に基づいて投影パターン内のカラーコード付きターゲットCTの彩色を修正する。
投影パターンには、計測パターン、標定パターン、ランダムパターン、計測準備用パターン、重複撮影範囲表示用パターン、テクスチャー用照明パターン等の各種パターンがある。計測パターンPは三次元計測に用いられる計測点Q(位置検出用パターン等)を表示するもので、測定対象物に投影された計測点Qが三次元形状の計測点として使用される。標定パターンは標定に用いられる標定点を表示するもので、測定対象物に投影された標定点がステレオ撮影され、標定に使用される。ところで計測パターンと標定パターンを比較すると、通常は計測点数が標定点数に比して多いのであるが、その他に明確な区別がなく、通常は三次元計測に用いられる時は計測パターンといい、標定に用いられる時は標定パターンという。
ランダムパターンは計測点をランダムに配置した計測パターンの一種である。計測準備用パターンは標定や三次元計測の予備測定に用いられるパターンで、例えば図16のような格子パターンや多数の小円をアレイ状に配置したパターンが使用され、それぞれ、格子の交差点や円形小点の重心点が計測点、標定点として使用される。しかし、これらに限られるものではなく、通常の標定パターンや計測パターンも計測準備用パターンとして使用可能である。本実施の形態では、計測パターン、標定パターン、ランダムパターン、計測準備用パターンは計測パターンに含まれるものとし、標定点は計測点に含まれるものとする。
重複撮影範囲表示用パターンはステレオ画像の重複範囲を表示するもので、例えば図7(a)に示すようにカラーコード付きターゲットCTを四隅に配置し、左右2枚のステレオ画像がこれら四隅のカラーコード付きターゲットを含むようにオーバーラップ部を定め、これを表示するものである。テクスチャー用照明パターンは、有形のパターンを用いず、一様な照明光で対象物を照明するテクスチャー取得用の照明を行なうパターンである。
[システム構成]
図2に本実施の形態における三次元計測システム100の全体構成例のブロック図を示す。三次元計測装置100は、撮像部10、投影部12、撮影画像データ記憶部13、対応部40、計算処理部49、表示画像形成部50、表示装置60を備える。このうち、撮影画像データ記憶部13、対応部40、計算処理部49、表示画像形成部50は例えばコンピュータで構成されている。測定対象物1は、施工対象物・製作対象物となる有体物で、例えば建築物、工場等の各種工作物や人物・風景等が該当する。
投影部12は測定対象物1に各種パターンを投影する。撮像部10は、測定対象物1の撮影画像(典型的にはステレオ画像であるが、単写真画像をペアで用いても良い)を取得するもので、例えば測量用のステレオカメラ又は汎用のデジタルカメラと、これらのカメラで撮影された測定対象物1の画像に対してレンズ収差の補償を行なう装置を組合せた機器が用いられる。撮影画像データ記憶部13は、測定対象物1の撮影画像を記憶するもので、例えば撮像部10で撮影された測定対象物1のステレオ画像を記憶する。
対応部40は、測定対象物1に係る一対の撮影画像又はモデル画像を対応付けて標定やステレオマッチングを行なうもので、測定対象物1の画像がステレオ画像の場合には、カラーコード付き標識の抽出、基準点設定、対応点探索の後に、標定処理を行う。また、三次元計測に際しステレオマッチングを行なう。抽出部41、基準点設定部42、対応点探索部43、標定部44、対応点指示部45、識別コード判別部46、パターン情報記憶部47、撮影・モデル画像表示部48、モデル画像形成部48A、モデル画像記憶部48B、計算処理部49を有している。このうち、抽出部41、識別コード判別部46、パターン情報記憶部47は計算処理部49のパターン検出部491としても機能する。また、マッチング処理部70は、ステレオマッチングの主機能を担う部分で、基準点設定部42、対応点探索部43、対応点指示部45を有する。
基準点設定部42は、ステレオ画像の一方の画像(基準画像)上に指定された点の近傍であって、特徴点に適合する点を探索し、当該特徴点に適合する点を基準点に設定する。特徴点には、例えば測定対象物1の中心位置、重心位置、コーナー位置、測定対象物1に貼付された又は投影された標識(ターゲット)などがある。対応点探索部43は、ステレオ画像の他方の画像(探索画像)上における、基準点設定部42により設定された基準点と対応する対応点を定める。操作者が対応点指示部45によって特徴点近傍に指示点を指示すると、操作者が厳格に特徴点を指示しなくても、基準点設定部42によって操作者が基準画像で本来意図した特徴点に引き込まれると共に、対応点探索部43によって探索画像の対応点が定められる。
標定部44は、基準点設定部42により設定された基準点と対応点探索部43により求められた対応点を用いて、ステレオ画像などの一対の画像の対応点関係を求め、標定計算処理を行う。対応点指示部45は、操作者が基準画像の特徴点近傍以外の点を指定した場合に、探索画像上での対応点を定める。操作者は、表示装置60に表示される基準画像上の指示点と、対応点指示部45によって定められる探索画像上での対応点の表示位置とを対比して、測定対象物1の特徴点の対応関係を容易に認識できる。また、対応点指示部45による位置対応を用いて、標定部44による相互標定が行なわれる。
計算処理部49は撮像部10から画像データを受け取って各種パターンを検出し、また、各種パターンを発生させ、投影部12から投影させる。パターン検出部491は各種パターンを検出するが、このうち、抽出部41、識別コード判別部46の機能については後に図4で説明する。パターン情報記憶部47は抽出部41、識別コード判別部46で検出、判別されたカラーコード付きターゲットの位置座標、カラーコード、リファレンスポイントの位置座標などのパターン情報を記憶する。なお、抽出された撮影画像の色彩補正は抽出部41内の色彩補正部312が行ない、形成または選択された投影パターンの色彩修正は計算処理部49の色彩修正部494が行う。
モデル画像形成部48Aは、標定部44によって標定計算処理されたパラメータ(撮影したカメラの位置、傾き)から、モデル画像を形成する。ここで、モデル画像とは、偏位修正画像ともいい、撮影画像の一対である左右画像(ステレオ画像)の対応点を同一エピポーララインEP上に再配置し(図10(b)参照)、立体視可能な画像に再配置したものである。モデル画像記憶部48Bは、モデル画像形成部48Aで形成された測定対象物1のモデル画像を記憶する。撮影・モデル画像表示部48は、対応部40で行う抽出、基準点設定、対応点探索、ステレオマッチング等の処理において、撮影画像又はモデル画像形成部48Aにより形成されたモデル画像を一対の画像として表示装置60に表示する。
表示画像形成部50は、測定対象物1の三次元座標データ及び測定対象物1の撮影画像又はモデル画像に基づき、任意の方向からの測定対象物1の立体的二次元画像を作成し、表示するもので、三次元座標データ演算部51で測定対象物1に関する三次元計測位置座標を演算により求め、その結果を三次元座標データ記憶部53に記憶する。立体的二次元画像形成部54は、求められた三次元座標データに基づいて立体的二次元画像を作成し、その結果を立体的二次元画像記憶部55に記憶する。立体的二次元画像表示部57は立体的二次元画像記憶部55に記憶された情報を基に任意の方向から見た立体的二次元画像を表示装置60に表示する。
[カラーコード付きターゲット]
図3にカラーコード付きターゲットの例を示す。図3(a)はカラーコードの単位領域が3個、図3(b)は6個、図3(c)は9個のカラーコード付きターゲットである。図3(a)〜(c)のカラーコード付きターゲットCT(CT1〜CT3)は、位置検出用パターン(レトロターゲット部)P1、基準色パターン(基準色部)P2、カラーコードパターン(カラーコード部)P3、空パターン(白色部)P4で構成されている。これら、位置検出用パターンP1、基準色パターンP2、カラーコードパターンP3、空パターンP4はカラーコード付きターゲットCT1内の所定の位置に配置される。すなわち、基準色パターンP2、カラーコードパターンP3、空パターンP4は位置検出用パターンP1に対して所定の位置関係に配置される。
レトロターゲット部P1は、ターゲット自体の検出用、その重心検出用、ターゲットの方向(傾斜の程度を表す)検出用、ターゲット領域検出用として使用される。
基準色部P2は、照明やカメラ等の撮影条件による色のズレに対応するために、相対比較時の参照用、色ズレを補正するためのカラーキャリブレーション用として使用する。さらに、基準色部P2は、簡易な方法で作成されたカラーコード付きターゲットCTの色彩補正用として使用できる。例えば、色管理がなされていないカラーブリンター(インクジェット・レーザー・昇華型等のプリンタ)で印刷したカラーコード付きターゲットCTを使用する場合は、使用プリンタ等で色彩に個体差が出るが、基準色部P2とカラーコード部P3の色を相対比較し補正することで、個体差の影響を押さえることができる。
カラーコード部P3は、その各単位領域への配色の組み合わせによってコードを表現する。コードに使用するコード色の数により表現可能なコード数が変化する。例えば、コード色数がnの場合、図3(a)のカラーコード付きターゲットCT1では、カラーコード部P3の単位領域が3個のため、n×n×n通りのコードを表せる。信頼度を上げるため、他の単位領域に使用されている色を重複して使用しないという条件を課した場合でも、n×(n−1)×(n−2)通りのコードを表せる。そして、コード色数を増やせばコード数を増加できる。さらに、カラーコード部P3の単位領域の数とカラーコード数を等しくするという条件を課すと、全てのコード色がカラーコード部P3に使用されるため、基準色部P2との比較のみで無く、カラーコード部P3の各単位領域間で色を相対比較することにより、各単位領域の色彩を確認して識別コードを決定することができ、信頼性を上げることができる。さらに、各単位領域の面積を全て同じにする条件を追加すると、カラーコード付きターゲットCTを画像中から検出する際にも使用できる。これは、異なる識別コードをもつカラーコード付きターゲットCT間でも各色の占有する面積が同じになるため、カラーコード部全体からの検出光からはほぼ同様な分散値が得られるからである。また、単位領域間の境界は等間隔に繰り返され、明確な色彩差が検出されるので、このような検出光の繰り返しパターンからもカラーコード付きターゲットCTを画像中から検出することが可能である。
白色部P4は、カラーコード付きターゲットCTの方向検出用と色ズレのキャリブレーション用として使用する。カラーコード付きターゲットCTの四隅の内、一カ所だけレトロターゲットが配置されない箇所があり、これをカラーコード付きターゲットCTの方向検出用に使用できる。このように白色部P4はレトロターゲットと異なるパターンであれば良い。したがって、白色部には目視でコードを確認するための番号などの文字列を印刷しても良く、また、バーコード等のコード領域としても使用しても良い。さらに、検出精度を上げるために、テンプレートマッチング用のテンプレートパターンとして使用することも可能である。
図4にカラーコード付きターゲットCTを抽出する抽出部41及びそのカラーコードを判別する識別コード判別部46の構成例を示す。抽出部41は、探索処理部110、レトロターゲットグループ化処理部120、カラーコード付きターゲット検出処理部130、画像・カラーパターン記憶部140を有する。また、識別コード判別部46はカラーコード付きターゲット検出処理部130で検出されたカラーコードを判別しコード番号を付与する。
探索処理部110は、撮影画像データ記憶部13又はモデル画像記憶部48Bから読み込まれたカラー画像(撮影画像又はモデル画像)から、レトロターゲットパターン等の位置検出用パターンP1を検出する。位置検出用ターゲットとして、レトロターゲットパターンの代わりにテンプレートパターンが用いられた場合は、テンプレートパターン検出をする。
レトロターゲットグループ化処理部は120は、探索処理部110で検出したレトロターゲットが同じカラーコード付きターゲットCTに属すると判断されたもの(例えば座標がカラーコード付きターゲットCT内にあるもの)を同一グループに属する候補としてグループ化する。
カラーコード付きターゲット検出処理部130は、同じカラーコード付きターゲットに属すると判断されたレトロターゲットのグループから、当該カラーコード付きターゲットCTの領域と方向を検出するカラーコード付きターゲット領域方向検出処理部131と、カラーコード付きターゲットCTの基準色部P2、カラーコード部P3における色彩の配列、画像中の測定対象物1の色彩を検出する色彩検出処理部311と、基準色パターンP2を参照してカラーコード部P3及び画像中の測定対象物1の色彩を補正する色彩補正部312と、グループ化が適正になされたかを確認する確認処理部313で構成されている。 なお、抽出された撮影画像の色彩補正は色彩補正部312が行ない、形成または選択された投影パターンの色彩修正は色彩修正部494が行う。
画像・カラーパターン記憶部140は、抽出部41に読み込んだ画像(撮影画像・モデル画像)を記憶する読込画像記憶部141と、使用が予定される複数種類のカラーコード付きターゲットCTについて、カラーコード付きターゲットCTの種別を示す種別コード番号を記憶し、さらに、各種のカラーコード付きターゲットCTについて、パターン配置とコード番号の対応関係を記録するカラーコード付きターゲット対応表142で構成されている。
識別コード判別部46は、カラーコード部P3における色彩の配列から識別コードを判別し、識別コードに変換するもので、カラーコード付きターゲット検出処理部130で検出されたカラーコード付きターゲットCTの領域と方向のデータに基づいて、カラーコード付きターゲットCTの座標を変換する座標変換処理部321と、座標変換されたカラーコード付きターゲットCTのカラーコード部P3における色彩の配列から識別コードを判別し、識別コードに変換するコード変換処理部322で構成されている。
[システムの動作]
図5に、三次元計測システムの動作を説明するフローチャート例を示す。ここでは基本フローとして各種パターン投影に係るフローを除いたものを示し、各種パターン投影に係るフローは図14で後述する。
まず、撮影対象物1にカラーコード付きターゲットを貼付する(S01)。投影を行なう場合には貼付に代えて又は貼付と併用して投影が行なわれる。カラーコード付きターゲットを貼付した位置は、計測点Qとして標定や三次元計測に使用される。次に、デジタルカメラ等の撮像部10を用いて撮影した測定対象物1の画像(典型的にはステレオ画像)を撮影し(S10)、撮影した画像を撮影画像データ記憶部13に画像登録する(S11)。
図6にオーバーラップ撮影の例を示す。計測対象物1に対して、1台、2台もしくは複数台のカメラ10にてオーバーラップするように撮影する(S10)。カメラ10の台数は1台〜複数台、何台でも良く、とくに制約はない。基本的には図6(b)に示すように、2台1組のカメラでステレオ撮影し、このステレオ撮影した画像の一部をオーバーラップさせながら一連のステレオ画像を取得し、標定や三次元計測に供するのであるが、図6(a)に示すように、1台で複数方向からオーバーラップするように撮影しても良く、また、複数台のマルチカメラでオーバーラップするように撮影してもよい。この場合オーバーラップしあう2つの画像でペアを構成するが、1つの画像が例えば左隣の画像と1つのペアを構成し、右隣の画像と別のペアを構成しても良い。
図7に左右のステレオカメラで撮影される撮影画像の例を示す。図7(a)にステレオ画像のオーバーラップの様子を示す。計測される基本範囲は、2枚(一対)のステレオ撮影画像のオーバーラップ範囲である。このとき、4個のカラーコード付きターゲットCTがオーバーラップ範囲に入るように撮影するが好ましい。このようにするとステレオ画像を用いて三次元測定が可能である。また、図7(b)に隣接し合うステレオ画像間のオーバーラップのさせ方の例を示す。この様に、上下左右方向に2個のカラーコード付きターゲットCTを含んでオーバーラップするように一連の画像を撮影するのが好ましい。このようにすると広域にわたる非接触三次元測定の自動化が可能になる。
図5に戻り、次に、対応部40は、撮影画像データ記憶部13に登録された撮影画像又はモデル画像記憶部48Bに記憶されたモデル画像を抽出部41の画像・カラーパターン記憶部140へ読み込む。抽出部41では撮影画像からカラーコード付きターゲットCTを抽出する(S14)。識別コード判定部46において、抽出されたカラーコード付きターゲットCTの識別コードを判別し(S15)、抽出されたカラーコード付きターゲットCTの位置座標及び識別コードはパターン情報記憶部47に記憶される。
[ステレオペアの設定]
次に、ステレオペアの設定に移行する。識別コードを利用して撮影画像データ記憶部13に登録された画像のうち、ステレオペアとなる左右画像の組を設定する(S16)。
図8に、ステレオペア選択(S16)のフロー例を示す。まず。画像毎に登録されたカラーコード付きターゲットCTの番号をリストアップし(S550)、この中から、共通のコード番号のターゲットCTが複数含まれている画像からステレオペアを選択する(S560)。撮影の際に図7(a)に示すように、4つのカラーコード付きターゲットCTを含むようにステレオ撮影していれば、4つのカラーコード付きターゲットCTが入った画像が2枚ずつあるので、ステレオペアが設定できる。また、図7(b)に示すように、各ステレオペア間で共通のコード番号のカラーコード付きターゲットCTが2個入っている場合は、その画像の上下左右いずれかの隣接画像の関係にあるので、各ステレオペア間での配置関係を決定できる(S570)。このステレオペア選択のフローは自動的に行うことが可能である。
次に、基準点設定部42によって、ステレオ画像の一方の画像(基準画像)上に指定された点の近傍であって、特徴点に適合する点を探索し、当該特徴点に適合する点を基準点に設定する(S18)。また、対応点探索部43によって、ステレオ画像の他方の画像(探索画像)上における、基準点と対応する対応点を定める(S19)。
[標定]
つぎに、標定部44によって、標定を行なう(S30)。撮影画像データ記憶部13に記憶された測定対象物1のステレオ画像の相互標定を行い、ステレオ画像のモデル画像に対する対応点関係を求める。
ここで、2枚以上の画像のそれぞれの対応点(同一点)を各画像上で基準点設定部42と対応点探索部43により、操作者がマウスカーソルなどで基準画像上で指示した指示点に対して、特徴点に適合する基準点と対応する対応点の画像座標を読み取る。この対応点は通常画像毎に6点以上必要である。予め測定対象物1について図示しない三次元位置測定装置で別途測定した三次元座標データを三次元座標データ記憶部53に記憶されていれば、基準点座標と画像の対応付けして、絶対標定を実行する。記憶されていなければ相対標定を実行する。
たとえば、オーバーラップしたステレオ画像の中にカラーコード付きターゲットが4個あり、1つのカラーコード付きターゲット中に3点の位置検出用パターン(レトロターゲット)があれば、合計12点の位置検出用パターン(レトロターゲット)の重心位置座標から標定処理できる。標定は最低でも6点以上あれば行えるので、位置検出用パターンはカラーコード付きターゲット中に最低2点あればよい。その場合8点で標定処理される。
なお、標定処理は、自動、マニュアル、もしくは半自動によっても可能である。半自動では、カラーコード付きターゲットCT内の位置検出用パターンP1の近辺をマウスでクリックすれば、自動位置検出が行なえる。
次にステレオペア選択された各画像について、対応点の座標を用いて、標定部44により標定計算処理を行う。標定計算処理により、撮影した左右それぞれのカメラの位置、傾き、対応点の位置、計測精度を求めることができる。標定計算処理は、一対の撮影画像又は一対のモデル画像の対応付けに関しては相互標定で行ない、複数または全画像間の標定に関してはバンドル調整にて行う。
図9は、ステレオ画像におけるモデル座標系XYZとカメラ座標系xyzの説明図である。モデル座標系の原点を左側の投影中心にとり、右側の投影中心を結ぶ線をX軸にとるようにする。縮尺は、基線長を単位長さにとる。このとき求めるパラメータは、左側のカメラのZ軸の回転角κ1、Y軸の回転角φ1、右側のカメラのZ軸の回転角κ2、Y軸の回転角φ2、X軸の回転角ω2の5つの回転角となる。この場合左側のカメラのX軸の回転角ω1は0なので、考慮する必要ない。共面条件式により、左右カメラの位置を定めるのに必要とされるパラメータを求めることができる。
モデル画像形成部48Aは、標定部44で標定されたパラメータに基づいて一対のモデル画像を形成し(S42)、モデル画像形成部48Aで形成されたモデル画像は、モデル画像記憶部48Bに記憶される(S43)。撮影・モデル画像表示部48は、このモデル画像をステレオ画像として表示装置60に表示する(S44)。
図10にリファレンスポイントRFを有するターゲットの例を示す。リファレンスポイントRFを有する計測パターンを用いて標定を行なうことにより、また、標定を繰り返すことにより、標定の精度が向上するが、このような標定は、通常は一度標定処理されたモデル画像に基づいて行われる。モデル画像はモデル画像記憶部48Bから抽出部41の読込画像記憶部141に読み込まれて、再標定に用いられる。図10(a)ではリファレンスポイントRFとして複数のレトロターゲットが配置されている。平面的な測定対象物1では、カラーコード付きターゲットCTだけでよい場合もあるが、測定対象物1の曲面が複雑な場合や曲率が大である場合は、カラーコード付きターゲットCTに加えてこれらリファレンスポイントRFとして多数のレトロターゲットを貼り付けたほうが標定や計測の信頼性が高くなる。
図11にリファレンスポイントの自動対応付けのフロー例を示す。ここではこのリファレンスポイントRFの自動位置検出、対応付けについて説明する。まず、カラーコード付きターゲットCT内の位置検出用パターン(レトロターゲット)P1の位置を検出する(S110)。図10(a)において、4つのカラーコード付きターゲットCT内の位置検出用パターンP1は合計12点で6点以上あり、標定処理が可能である。そこで、標定処理を行い、次いで、偏位修正処理を行う。一般的には、標定作業により撮影カメラの位置と傾きを求めて(S120)、その結果を用いて偏位修正画像を作成する作業が行われる(S130)。ここでは、標定部44の標定結果を用いてモデル画像形成部48Aにより、偏位修正画像を作成する処理を行う。
モデル画像とは、偏位修正画像ともいい、撮影画像の一対である左右画像の対応点を同一エピポーララインEP上に再配置し、立体視可能な画像に再配置したものである。偏位修正処理により偏位修正画像(モデル画像)を作成する。偏位修正画像とは、左右画像のエピポーララインEPを横一線となるように並べ替えた画像である。従って、図10(b)に示すように、左右画像のリファレンスポイントRFは同一エピポーララインEP上に再配列される。標定処理の結果を用いてモデル画像を形成すると、このような偏位修正画像を得られる。
次に、同一エピポーララインEP上のリファレンスポイントRFとなるターゲットを探索する(S140)。偏位修正画像になっていれば、同一ライン上の一次元探索だけで済むので、探索が容易である。他の場合は、エピポーララインEPだけではなく、その近辺を数ライン分探索する。図10(b)のように、同一ライン上でリファレンスポイントRFが見つかったら、それを対応点として対応付けし、識別(ナンバリング)する(S150)。ここで、もしリファレンスポイントRFが同一ライン上に複数ある場合は、その左右の位置から各リファレンスポイントRFを識別する。次に、検出されたリファレンスポイントRFを加えて、再度標定を行う(S160)。ここで、再度標定を行うことで、標定の信頼性を向上できる。標定結果の精度が十分で(S170)、問題なければ処理を終了する。不十分であれば、悪い点を削除し(S180)、再度標定をやり直す(S160)。
[マッチングエリア決定]
図5に戻り、次に、対応部40にてマッチングエリアの決定(三次元計測範囲の決定)(S45)を行い、三次元座標演算部51にて三次元計測(ステレオ計測)を行い(S50)、三次元座標データ記憶部53にステレオ画像の対応点の三次元座標を登録する。マッチングエリアの決定(S45)には、マニュアル計測、半自動計測、自動計測が可能である。半自動では、カラーコード付きターゲットCT内の位置検出用パターンP1の近辺をマウスでクリックすれば、自動位置検出が行なえる。
次に、ステレオマッチングエリアの自動決定いついて説明する。図7(a)に示すように、ステレオ画像の4隅に配置されたカラーコード付きターゲットCTを含むように対応点探索部43でマッチング範囲を自動設定する。なお、マッチングの前に、一連のモデル画像について、隣接し合うモデル画像で共有されたカラーコード付き標識CTの識別コードが一致するように、測定対象物1に係る一連のモデル画像を配列して用いても良い。
図12にステレオマッチングエリアの自動決定の処理フロー例を示す。また、図13はステレオマッチングエリア設定を説明するための図である。図13はカラーコード付きターゲットCTが位置検出用の3つのレトロターゲットを有する例である。まず、ステレオ画像の4隅に配置されたカラーコード付きターゲットCTを抽出する(S160)。次に4つのカラーコード付きターゲットCT内にある各レトロターゲット部P1を検出する(S170)。これらの検出については図17及び図18の説明を参照されたい。次に、その検出された各レトロターゲット部P1の座標値から全てのレトロターゲット部P1を含むように、最も外側のレトロターゲット部P1を繋いだエリアを計測エリアとして設定する。すなわち、左上を原点(0,0)とした場合、Y座標が最小の点同士を結べば水平の上ライン、Y座標が最大値の点を結べば水平の下ライン、X座標が最小値の点を結べば垂直方向の左ライン、X座標が最大値の点を結べば垂直方法の右ライン、というふうに、計測すべきマッチングエリアを自動で決定できる。
このように、マッチング領域を決定することで、図7(b)に示すように、各モデル画像間のオーバーラップも確実にとれるようになる。すなわち、カラーコード付きターゲットCTを画面の4隅の近くに配置し、常にこれらのカラーコード付きターゲットCTの最も外側にあるレトロターゲットを結ぶ領域をマッチングエリアとすることで、ステレオマッチングエリアが自動的に決められると同時に、各モデル画像間のオーバーラップを確実にすることができる。この場合、各カラーコード付きターゲットCTに位置検出用パターン(レトロターゲット部)P1を最低2点以上配置(2点の場合は対角に配置)すれば、マッチングエリアの自動設定処理が可能となる。
全自動の場合、コード識別数が多ければ、隣接画像のオーバーラップをとりながら一対の画像(典型的にはステレオ画像)を基本単位として、任意の順序で撮影可能である。また、撮影順番を決めれば、コード識別数が少なくても自動化が可能である。その場合、ステレオ撮影された(オーバーラップした)2枚の画像中のカラーコード付きターゲットCTが識別できればよい。マッチングエリアの決定(S45)がなされた領域については、三次元計測(ステレオ計測)がなされる(S50)。三次元計測には、例えば相互相関係数法を利用した画像相関処理が用いられる。画像相関処理は対応部40(抽出部41、基準点設定部42、対応点探索部43など)の機能及び三次元座標データ演算部51の演算処理によりなされる。
三次元座標データ演算部51の演算処理にて測定対象物1の三次元座標が求められ、三次元座標データ記憶部53に記憶される。三次元座標データ演算部51にて求められた三次元座標あるいは三次元座標データ記憶部53から読み込まれた三次元座標から、立体的二次元画像形成部54にて測定対象物1の立体的二次元画像を作成し、立体的二次元画像記憶部55にて立体的二次元画像を記憶する。立体的二次元画像表示部57は立体的二次元画像記憶55に記憶された情報を基に任意の方向から見た立体的二次元画像を表示装置60に表示する。
かかる立体的二次元画像の画面は、任意の方向からの斜視状態を表すことが可能な測定対象物1の立体的二次元画像であり、ワイヤーフレーム面やテクスチャーマッピングによる画像の表示も可能である。テクスチャーマッピングとは、測定対象物1の二次元画像に立体感を表現するテクスチャーを貼り付けることをいう。
このようにして、撮影(S10)〜三次元計測(S50)までは自動計測が可能であり、測定対象物1の三次元座標が求められ、立体的画像が表示装置60に表示される。(特許文献2参照)
〔投影装置の利用〕
本実施の形態では、この基本処理フローに投影部(プロジェクター)12を利用することにより、次の処理を可能とするものである。
(a)プロジェクター12でカメラで撮影する範囲を照明し、ステレオカメラ10でその範囲を撮影するように調整する。
また、カラーコード付きターゲットCTを投影パターンの4隅に配置して撮影範囲(重複撮影範囲)を表示すると共に、隣接画像の接続に用いるようにすることも可能である。
(b)プロジェクター12でテクスチャー用照明(照明のみ)を投影し、カメラ10では、1つのモデル画像のテクスチャー用の画像(測定対象物の画像)としてステレオペア画像を撮影する。
(c)計測前準備として、プロジェクター12から計測準備用パターンを投影し、これをステレオ撮影する。計測準備用パターンは例えば図16のように多数の小円をアレイ状に配置したパターンや格子パターンを用いることができる。測定対象物1の形状が目視、あるいは計算処理にてわかるパターンであればよい。チェックは目視もしくは計算処理にて行う。計測対象物1の形状に応じて投影パターンが変形するので、パターンの変形点をチェックすることにより、測定対象物1の形状の概略を把握できる。
計測前準備で抽出した変形点に、リファレンスポイントRFを貼り付ける、もしくは、計測点Q(標定点を含む)を増加する等の処置が可能である。また、標定点の大きさ、数、配置などを計算して本番のパターン投影に反映できる。
計測前準備で変形点のチェックを行なうに際し、概略測定を併せて行なう方法も可能である。すなわち、撮影画像をパターン検出部491を介して標定部44に送り、標定計算をする。さらに、計測準備用パターンの計測点数が十分多い場合など、投影した標定点を計測点として計測処理を完了することも可能である。
(d)標定処理において、プロジェクター12からカラーコード付きターゲットCT及びリファレンスポイントRFを投影する。ここで、カラーコード付きターゲットCTを照射された位置に貼り付ける。計測前準備で貼ってある場合はそれ以外の点に貼る。なお、投影されたパターンから計測する場合は貼り付ける必要はなく、これをステレオ撮影し、再度標定処理に利用する。
(e)三次元計測において、プロジェクター12から計測用のパターンを投影する。この場合、例えばステレオマッチング用にランダムパターンなどを照射する。計測用パターンは、先にカメラコンディションにより必要精度が算出されており、その精度に見合った大きさの計測用パターンが照射される。これをステレオ撮影し、三次元計測に利用する。
(f)次の撮影位置に移動するときに、プロジェクター12によって次の撮影位置を概略ナビゲ−ションしてもよい。
なお、以上の処理を全自動化することも可能である。その場合、貼り付け作業は行わず、すべてプロジェクターからの投影パターンを用いて、計測前準備、標定及び三次元計測を行なう。
図14に、投影装置を利用する計測フローの例を示す。プロジェクター12で第1の計測パターン(予備測定用パターン等)を投影し、投影されたパターンの変形に基づき第2の計測パターン(精密測定用パターン等)を形成して投影するものである。
まず、撮影コンディションを入力する(S200)。撮像部10は、焦点距離可変の光学系で構成される。撮影コンディションは、撮像部10のカメラパラメータとして、使用するデジタルカメラの画素数、概略ピクセルサイズ、焦点距離、撮影距離、基線長、オーバラップ率のいずれか一つを入力すれば、平面分解能、奥行き分解能、画角、計測領域などを計算できる。すなわち、撮像部10における撮影範囲に応じて、投影部12は投影されるパターン範囲を設定することができる。これにより予備測定用パターンの計測点の配置、パターン密度を調整可能である。加えて、サイドラップ率、計測したい領域の大きさ等を入力すれば、撮影枚数が計算できる。あるいは、カメラパラメータと必要精度(画素分解能)などを入れてカメラの撮影距離、基線長などを計算することも可能である。
次に、入力されたコンディションによってカメラパラメータを計算する(S210)。この場合、そのコンディションによって、平面画素分可能、奥行き分解能、一対のステレオ画像における計測範囲の大きさ、測定対象物全体の画像を得るための必要画像枚数などが算出される。
平面分解能、奥行き分解能の計算式は以下のとおりである(*は乗算演算子)。

Δxy(平面分解能)=δp(ピクセルサイズ)*H(撮影距離)/f(焦点距離)
Δz(奥行き分解能)=δp*H*H/(f*B(基線長:カメラ間距離))

次に、撮像部10のカメラパラメータの計算結果に合致するように、プロジェクター12の位置、投影条件を設定する(S220)。
次に、プロジェクター12を撮影範囲表示モードとして、カメラ10で撮影する範囲を投影する(S230)。投影は左右のステレオカメラ10で撮影される範囲のみの照明となっていてもよい。この場合、先に入力したコンディションと使用するプロジェクター12の画角から自動的に計算してその範囲を照明もしくは表示する。左右の撮影範囲の重複範囲から標定や三次元計測可能な有効範囲が定まる。重複撮影範囲表示用パターンはステレオ画像の重複範囲(オーバーラップ部)を表示するもので、パターン投影制御部493により4個のカラーコード付きターゲットCTを投影し、図7(a)に示すように重複範囲の四隅に配置するように設定し、パターン形成部492でこの配置状態のパターンを重複撮影範囲表示用パターンとして形成する。そして各種計測パターンにこの重複撮影範囲表示用パターンを重ねて投影すると、又は各種計測パターンに重複撮影範囲表示用パターンと同じ位置に4個のカラーコード付きターゲットCTを追加して投影すると、ステレオ画像を撮影する際に4個のカラーコード付きターゲットCTを含めるように撮影でき、さらに、隣接する画像を接続できるようして、測定対象物全体に亘る一連のステレオ画像を撮影できる。
次に、投影された範囲がほぼ画面一杯に写るようにカメラ位置を設定する(S240)。この場合、重複撮影範囲表示用パターンにおける4個のカラーコード付きターゲットCTが確実に左右のステレオ撮影画面に入るように設定する。なお、先に入力されたコンディションで概略のカメラ位置は既知なので、それらのカメラコンディションを測定対象物に投影して確認できるようにそても良い。
次に、投影モードをテクスチャー照明モードとして、テクスチャー用照明をプロジェクター12より投影する(S245)。テクスチャー用照明とは、有形のパターンを用いず、一様な照明光で対象物を照明するもので、測定対象物1にターゲットを貼り付ける位置を検討するためにも有効である。もし、撮影範囲を投影する工程(S230)で照明のみの投影を行なっている場合には、この作業は不要である。
次に、テクスチャー用の画像として1モデル(ステレオペア:2枚の画像)を撮影する(第1の撮影 S250)。テクスチャー画像が必要ないときは、ここで撮影しなくともよい。なお、テクスチャー照明モードで投影されたパターンの撮影画像から取得された色彩に基づいて、投影部12により投影するカラーコード付きターゲットCTの色彩を修正することも可能である。修正は例えばパターン形成部492で色彩修正部494を利用して行ない、パターン投影制御部493で修正された計測パターンを投影部12に投影させる。
なお、以上の工程は、図5の処理フローの前に、少なくとも撮影(S10)の前に行われる。
次に計測前準備(予備測定)(S255)について説明する。計測前準備を行う理由は、本番の標定や三次元計測を効率良く行えるようにするためである。したがって、対象物によって行っても行わなくともよい。あるいは一度やっておけば、類似の対象物を計測する場合には必要ない。
図15に計測前準備(S255)の処理フロー例を示す。計測前準備(S255)は図5の撮影(S10)の前に行われる。まず、プロジェクターの投影モードを計測モードとして、計測準備用パターンを投影する(S300)。なお、計測準備用パターンも計測パターンPの1態様である。図16に計測準備用パターンの例を示す。図16(a)は多数の小円をアレイ状に配置したパターン(小円パターンという)であり、図16(b)は格子パターンである。しかし、これらに限られるものではなく、測定対象物1の形状が目視、あるいは計算処理にてわかるパターンであればよい。すなわち、測定対象物の形状の起伏が存在する位置に適当な間隔でくまなく配置できるパターンであればよい。小円パターンや格子パターンの場合、計測対象物1の形状に応じて投影したパターンが変形するので、計測点の変位をパターンの変形点をチェックすることにより見出し、測定対象物1の形状の概略を把握できる。ここにおいて、変位とは測定対象物表面が投影光に垂直な平面に投影された場合の計測点からの変位をいう。
撮影コンディション入力工程(S200)で撮影コンディションを入力しているので、この値から、標定点の大きさ、数、配置などを計算してパターン形成部492により計測パターンを形成し、パターン投影制御部493により投影部12に投影させても良い。また、同時にリファレンスポイントRFやカラーコード付きターゲットCTを格子の交差点や小円の重心点等に挿入又は置換して計測準備用パターンとしてもよいし、他の形状のものを挿入又は置換してもよい。
次に、パターンの変形点をチェックする(S310)。チェックは目視もしくは計算処理にて行う。ここでは、予備的におよその形状を予測できれば良いので、目視でも可能な場合が多い。計算処理の場合、ステレオカメラ10からの撮影画像をパターン検出部491にて格子の交差点や小円の重心点の変位を検出する。格子の交差点や小円の重心点は計測点に含まれる。例えば、格子の交差点や小円の重心点が等間隔でない箇所などを変形点(変位が生じている点)として検出すればよい。小円パターンの場合は重心位置検出アルゴリズムによって重心点を検出し、位置計測する。これにより、計測準備用パターンを第1の計測パターンPとし、格子の交差点や小円の重心点をその計測点Qとすれば、パターン検出部491で第1の計測パターンにおける計測点の変位が検出されることとなる。
変形点(変位が生じている点)が検出されたら、変形点にリファレンスポイントを貼り付ける、もしくは、計測準備用パターンにリファレンスポイントを追加する(S320)。チェックが目視の場合、変形点をチェックした時点でリファレンスポイントを貼り付けても良い。自動化処理の場合は、変位の大きさすなわち変形の大きさに応じて計測準備用パターンにリファレンスポイントを追加する。
このように、計測前準備を行うことにより、パターン変形点を事前に見出し、リファレンスポイントとして測定対象物1にターゲットを貼り付けたり、リファレンスポイントを追加した投影パターンを作成する、また、変形点付近のリファレンスポイントを増加する。これにより、標定や三次元計測を効果的に行うことができる。リファレンスポイントを追加した投影パターンを作成する場合には、これにより、パターン検出部491で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて、パターン形成部492で計測点を追加した第2の計測パターンを形成することとなる。
図14のフローに戻り、次に、カラーコード付きターゲットCT及びリファレンスポイントRFを投影する(S260)。この工程は図5のS01に相当する。計測前準備が行われた場合には、その結果として、測定対象物1の変形点又は計測パターンPのこれに対応する点にリファレンスポイントRFが増加されている。ここで、カラーコード付きターゲットCTを測定対象物1の照射された位置に貼り付ける。前準備で貼ってある場合はそれ以外の点に貼る。なお、投影された計測パターンPを用いて計測する場合は貼り付ける必要はない。
次に、ステレオ撮影する(第2の撮影 S270)。この工程は図5のS10に相当する。測定対象物に貼り付けられた又は計測パターンに追加されたカラーコード付きターゲットCT及びリファレンスポイントRFを含んで、第2の撮影がされる。この第2の撮影で得られた撮影画像は、標定に用いられ、効率的な標定が行われる(S275 図5のS11〜S30に相当する)。また、第2の撮影において使用された計測パターンを第1の計測パターンとして標定を行い、新たに標定点(計測点に含まれる)に変形点(変位が生じたもの)が見出され、これらの変形点付近のリファレンスポイントを増加した場合には、パターン検出部491で第1の計測パターンにおける計測点の変位が検出され、パターン形成部492でこの変位に基づいて計測点を追加した第2の計測パターンを形成することとなる。
次に、投影モードを例えばランダムパターンモードとして、三次元計測用の計測パターンを投影する(S280)。この工程は図5のS01に相当する。この場合、例えばステレオマッチング(三次元計測)用にランダムパターンなどを照射する。計測パターンは、先にカメラコンディションにより必要精度が算出されているので、その精度に見合った大きさの計測パターンが照射される。計測前準備が行われた場合には、計測パターンにも、変形点にリファレンスポイントが増加されている。
次に、ステレオ撮影する(第3の撮影 S290)。この工程は図5のS10に相当する。測定対象物に貼り付けられた又は計測パターンに追加されたカラーコード付きターゲットCT及びリファレンスポイントRFを含んで、第3の撮影がされる。この第3の撮影で得られた撮影画像は、三次元計測に用いられ、効率的なの形状計測が行われる(S295、図5のS42〜S50に相当する)。また、第3の撮影において使用された計測パターンを第1の計測パターンとして三次元計測を行い、新たに計測点に変形点(変位が生じたもの)が見出され、これらの変形点付近のリファレンスポイントを増加した場合には、パターン検出部491で第1の計測パターンにおける計測点の変位が検出され、パターン形成部492でこの変位に基づいて計測点を追加した第2の計測パターンを形成することとなる。
この設置位置で計測が行われたら、つぎの撮影位置に移動する(S298)。すなわち、S220に戻って(場合によりS200に戻って)、測定対象物全体の三次元データを得るまで、撮影が繰り返される。
このときプロジェクターによって次の撮影位置についてナビゲーションしてもよい。ナビゲーションとは例えば、投影された格子状パターンの歪具合から、標定点の数、配置を選択してラフ測定を行い、標定点の配置を検討したり、ミスマッチング領域を探して標定点の増加を検討したりすることをいう。すなわちナビゲーションの結果により、パターンの貼付位置又は投影位置が定められる。
なお、第2の計測パターンを形成するに際し、計測点を減少又は変更することも可能である。例えば、リファレンスポイントをカラーコード付きターゲットに変更する、カラーコード付きターゲットのカラーコードパターンを変更する、特徴点付近の計測点を特徴点に移動する、前段階に戻って計測を行なうため、リファレンスポイントを減少する、標定不良点を削除するなどの場合がある。
図14の処理を全自動化することも可能である。その場合、ターゲットの貼り付けは行わず、すべてプロジェクターからの投影パターンを用いて計測準備、標定及び三次元計測を行なう。また、図5の処理フローにおいて投影装置の利用によりカラーコード付き標識貼り付け(S01)がカラーコード付き標識投影に代えられれば、このフローの全自動化も可能である)。
[カラーコード付きターゲットの検出フロー]
次に、カラーコード付きターゲットの検出フローについて説明する。カラーコード付きターゲットの検出はマニュアルもしくは自動処理で行う。自動処理の場合、カラーコード付きターゲットCTの色識別数もしくは撮影方法により異なったものとなる。まず最初に、カラーコード付きターゲットCTの色識別数が多い場合について説明する。この場合、撮影の順番に制約はなく、全自動処理が可能となる。
図17にカラーコード付きターゲットの検出のフロー例を示す。図5のS14〜S15の工程の例である。
まず、処理対象のカラー画像(撮影画像又はモデル画像)を抽出部41の読込画像記憶部141に読み込む(S500)。次に、読込まれた各画像よりカラーコード付きターゲットCTを抽出する(S510)。
探索方法は、(1)カラーコード付きターゲットCT中の位置検出用パターン(レトロターゲット)P1を探索する方法、(2)カラーコード部P3の色分散を検出する方法、あるいは(3)彩色された位置検出用パターンを用いる方法など種々の方法がある。
(1)カラーコード付きターゲットCTにレトロターゲットが含まれている場合は、明度差が鮮明なパターンを使用するので、カメラの絞りを絞りフラッシュ撮影することにより、レトロターゲットのみが光った画像を取得でき、この像を2値化することにより簡単にレトロターゲットを検出できる。
図18はレトロターゲットを用いた重心位置検出の説明図で、(A1)は内円部204の明度が明るく、外円部206の明度が暗いレトロターゲット、(A2)は(A1)のレトロターゲットの直径方向の明度分布図、(B1)は内円部204の明度が暗く、外円部206の明度が明るいレトロターゲット、(B2)は(B1)のレトロターゲットの直径方向の明度分布図を示している。レトロターゲットが図18(A1)のように内円部204の明度が明るい場合は、測定対象物1の撮影画像において重心位置での反射光量が多く明るい部分になっているため、画像の光量分布が図18(A2)のようになり、光量分布の閾値Toからレトロターゲットの内円部204や中心位置を求めることが可能となる。
ターゲットの存在範囲が決定されると、例えばモーメント法によって重心位置を算出する。例えば、図18(A1)に表記されたレトロターゲット200の平面座標を(x、y)とする。そして、レトロターゲット200の明度が、しきい値To以上のx、y方向の点について、(式1)、(式2)を演算する。
xg={Σx*f(x、y)}/Σf(x、y) −−−−(式1)
yg={Σy*f(x、y)}/Σf(x、y) −−−−(式2)
ここに、(xg、yg)は重心位置の座標、f(x、y)は(x、y)座標上の濃度値である。
なお、図18(B1)に表記されたレトロターゲット200の場合は、明度がしきい値To以下のx、y方向の点について、(式1)、(式2)を演算する。
これにより、レトロターゲット200の重心位置が求まる。
探索方法は、(1)カラーコード付きターゲットCT中の位置検出用パターン(レトロターゲット)P1を探索する方法、(2)通常、カラーコード付きターゲットCTのカラーコード部には多数のコード色が使用され、色の分散値が大であるという特徴がある。このため、分散値の大きい箇所を画像中から見出すことにより、カラーコード付きターゲットCTを検出できる。
(3)カラーコード付きターゲットCTに使用している3隅のレトロターゲットに異なる色をもたせ、それぞれのレトロターゲットが反射する色を異なるものにする。3隅のレトロターゲットに異なる色をもたせているため、1つのカラーコード付きターゲットに属する各レトロターゲットを判別しやすい。レトロターゲットグループ化処理において、多数のレトロターゲットを使用する場合にも、異なる色のレトロターゲットで一番距離が近いものをグループ候補として選択することにより、処理が簡単になる。
リファレンスポイントRFとして多数のレトロターゲットを用いる場合には、カラーコード付きターゲットCTのレトロターゲットと単体のレトロターゲットが混在するので、カラーコード付きターゲットCTのレトロターゲットを彩色したレトロターゲットとし、単体のレトロターゲットを白色とすれば、判別し易い。
ここでは、(1)の例について説明する。図17において、レトロターゲット検出処理部111は、カラー画像中から検出した複数のレトロターゲットの座標を読込画像記憶部141に保存する。
次に、レトロターゲットグループ化処理部120は、読込画像記憶部141に保存されたレトロターゲットの座標から、探索処理部110で検出したレトロターゲットが同じカラーコード付きターゲットCTに属すると判断されたもの(例えば座標がカラーコード付きターゲットCT内にあるもの)を同一グループに属する候補としてグループ化し、読込画像記憶部141にその候補の組み合わせ(3個1組)をグループとして保存する(S520)。確認は、例えば、検出したカラーコード付きターゲットCT内の3個のレトロターゲット間の距離及び3個のレトロターゲットを結ぶ三角形の頂角を計測することにより可能である(S530参照)。
さらに、検出したカラーコード付きターゲットCTのパターンをカラーコード付きターゲット対応表142と照合することにより、どの種別のカラーコード付きターゲットであるかを確認する。
次に、カラーコード付きターゲット検出処理部130は、領域方向検出処理部131において読込画像記憶部141に保存された、レトロターゲットのグループ単位にレトロターゲットの重心位置からカラーコード付きターゲットCTの領域と方向を求める(S530)。この領域と方向を求める前又は後に、色彩検出処理部311で基準色部P2、カラーコード部P3、画像中の測定対象物1の色彩を検出する。必要であれば、色彩補正部312で基準色部P2の色を基準にしてカラーコード部P3や画像中の測定対象物1の色彩を補正する。また、基準にならない印刷色のカラーコード付きターゲットを使用した場合には、その基準色部を併せて補正する。そして確認処理部313において、グループ化が適正に行なわれたか、すなわち、一旦グループ化されたレトロターゲットの重心位置が同じカラーコード付きターゲットCTに属するか否かを確認する。同じグループに属すると判別された場合は次の識別コード判別処理(S535)に進み、同じグループに属さないと判別された場合には、再度グループ化処理(S520)に戻る。
図19、図20にカラーコード付きターゲット領域方向検出処理部131の処理フロー例を示す。また、図21、図22でレトロターゲットのコード読み込みを説明する。ここでは、図3(a)のカラーコード付きターゲットCT1からコードを読み込む手続きについて説明する。
カラーコード付きターゲットCT1からコードを読み込むには、カラーコード付きターゲットCT1の領域と方向を知る必要があるため、3つの位置検出用レトロターゲットの重心点をR1,R2,R3にラベリングする(図21(a)参照)。
ラベリング方法は、対象の3つのレトロターゲットの重心点R1〜R3を通る三角形を作成する(S600)。3つのレトロターゲットの重心点R1〜R3の中から適当に1つを選んでT1と仮にラベリングし(S610)、残りの2つの重心点を時計回りにT2,T3と仮にラベリングをする(S612、図21(b)参照)。
次に、それぞれの重心点を通る辺をラベリングする。T1とT2を通る辺をL12、T2とT3を通る辺をL23、T3とT1を通る辺をL31とする(S614、図22(a)参照)。
次に、三角形の内側を各頂点(重心点)から半径R離れた画素値を弧状にスキャンをして、スキャンした範囲で色の変化みる(図22(b)参照)。
重心点T1では、L12からL31を時計回りに、重心点T2では、L23からL12を時計回りに、重心点T3では、L31からL23を時計回りにスキャンをする(S620〜S625)。
半径の決め方は、スキャンをする角度に応じて画像上でレトロターゲットのサイズに倍率をかけて決める。レトロターゲットを斜め方向から撮影された場合は楕円になるため、スキャン範囲も楕円形状になる。倍率は、レトロターゲットのサイズと、レトロターゲット重心位置と基準色部P2の距離によって決められる。
ラベリングの確認処理は、確認処理部313により行われる。スキャンの結果に色の変化があった重心点をR1とし、残りの2つの重心点は、色の変化があった重心点から時計回りにラベリングしてR2、R3とする(S630〜S632)。この例では、重心点T2をR1、重心点T3をR2、重心点T1をR3とする。色の変化があった重心点が1つ、色の変化がない重心点が2つ検出されなかった場合は、レトロターゲットの組み合わせエラーとなり(S633)、3組のレトロターゲットを新たに選出して(S634)、S600に戻る。このように、処理の結果から、選ばれた3つレトロターゲットが、同じカラーコード付きターゲットCT1に属するか否かも確認できる。このようにしてレトロターゲットのグループ化が確定する。
上記のラベリング方法は、図3(a)のカラーコード付きターゲットCT1を例に説明したが、他の、カラーコード付きターゲットCTについても、一部の処理を変えることにより同様の処理ができる。
[コードの識別]
図17に戻り、識別コード判別部46は、抽出部41で抽出されたカラーコード付きターゲットCT1について、座標変換処理部321においてグループ化されたレトロターゲットの重心位置に基づいて、カラーコード付きターゲットCT1の設計値にあうように座標変換し、次に、コード変換処理部322において、カラーコードを識別し(S535)、コード変換してカラーコード付きターゲットCT1の識別コードを求め(S540)、読込画像記憶部141に保存する(S545)。
図20でこの処理フローを説明する。曲面に貼付された、斜め方向から撮影された等により、形に歪のあるカラーコード付きターゲットの撮影画像を、ラベルR1,R2,R3を用いて、歪のない正面図に座標変換する(S640)。座標変換することより、カラーコード付きターゲットの設計値を参照して、レトロターゲット部P1・基準色部P2・カラーコード部P3・白色部P4を判別しやすくなり、後の処理が進め易くなる。
次に、座標変換されたカラーコード付きターゲットCT1上で、設計値どおりに白色部P4があるか確認をする(S650)。設計値どおりでない場合は検出エラーとなる(S633)。設計値どおりに白色部P4がある場合は、カラーコード付きターゲットCT1が検出されたと判断される(S655)。
次に、色彩補正され、領域と方向がわかったカラーコード付きターゲットCT1のカラーコードの判別をする。
カラーコード部P3は、その各単位領域への配色の組み合わせによってコードを表現する。例えば、コード色数がnで単位領域が3個の場合、n×n×nのコードを表せ、他の単位領域に使用されている色を重複して使用しないという条件を課した場合は、n×(n−1)×(n−2)のコードを表せる。コード色数がn、単位領域がn個で、色を重複して使用しないという条件を課した場合は、nの階乗通りのコードを表現できる。
識別コード判別部46は、コード変換処理部322において、カラーコード部P3における単位領域の配色の組み合わせを、カラーコード付きターゲット対応表142の配色の組み合わせと比較・照合して識別コードを判別する。
色彩の判別方法は、(1)基準色部P2の色とカラーコード部P3の色を比較して決める相対比較方法と、(2)基準色部P2の色と白色部P4の色を使ってカラーコード付きターゲットCT1の色補正を行い、その補正された色でカラーコード部P3のコードの判別をする絶対比較方法の、二つの方法がある。例えば、カラーコード部P3に使用する色数が少ない場合は基準色を相対比較の比較色として使用し、カラーコード部P3に使用する色数が多い場合は、色を補正するためにキャリブレーション用の色として絶対比較の比較色として使用する。前述のように、色彩の検出は色彩検出処理部311で、色補正は色彩補正部312で行う。
識別コード判別部46は、コード変換処理部322において、(1)、(2)どちらかの方法を使用して、基準色部P2とカラーコード部P3を検出し(S660、S670)、カラーコード部P3の各色を判別し(図17のS535)、色をコードに変換して、対象のカラーコード付きターゲットCT1の識別コードを求める(S680、図17のS540)。
そして画像ごとに、当該画像に含まれるカラーコード付きターゲットCT1の番号をパターン情報記憶部47に登録する(図17のS545)。パターン情報記憶部47に登録されたデータは、標定や三次元計測で使用され、効率化が図られる。
[三次元計測用パターン投影方法]
図23に本実施の形態における三次元計測用パターンの投影方法(計測前準備を行なう)の処理フロー例を示す。本実施の形態は、プロジェクター12で第1の計測パターン(予備測定用パターン等)を投影し、投影されたパターンの変形に基づき第2の計測パターン(精密測定用パターン等)を形成して投影するものである。
まず、パターン記憶部495に測定対象物表面に計測点を表示する計測パターンを複数記憶する(パターン記憶工程:S710)。次に、パターン投影制御部493は投影部12に複数の計測パターンのうちの1つを第1の計測パターンとして投影させる(第1の投影工程:S720)。次に、撮像部10は投影工程で投影された第1の計測パターンを撮影する(撮像工程:S730)。次に、パターン検出部491は撮像工程により撮影された第1の計測パターンの撮影画像から計測点を検出する(パターン検出工程:S740)。次に、パターン検出部491はパターン検出工程で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位を検出する(変位検出工程:S750)。次に、パターン形成部492は検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成する(パターン形成工程:S760)。次に、パターン投影制御部493は投影部12に第2の計測パターンを投影させる(第2の投影工程:S770)。
このように、投影装置を活用して、計測前準備を行い、標定又は三次元計測に用いるターゲットパターンを再構成することにより、様々な対象に対して非接触三次元測定を適切化かつ自動化することができる。
図24に本実施の形態における三次元計測用パターンの投影方法(カラーコード付きターゲットを投影)の別の処理フロー例を示す。本実施の形態は、プロジェクター12でカラーコード付き標識を含む計測パターンを形成して投影するものである。
まず、パターン形成部492において、計測位置を示すための位置検出用パターンP1と標識を識別するための複数の色彩が施されたカラーコードパターンP3とを有するカラーコード付き標識CTを含む計測パターンを形成する(パターン形成工程:S810)。次に、パターン投影制御部493は投影部12にパターン形成工程で形成された計測パターンを投影する(投影工程:S840)。次に、撮像部10は投影工程により投影された計測パターンを撮影する(撮像工程:S850)。次に、パターン検出部492は撮像工程により撮影された計測パターンの撮影画像から位置検出用パターンP1とカラーコードパターンP3を検出し、カラーコードを識別する(パターン検出工程:S860)。
このように、カラーコード付きターゲットを使用することにより、各ターゲットを容易に識別でき、広域の測定対象物の画像を自動接続することにより、標定や三次元計測を効率化、自動化することができる。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態では、計測パターンをパターン形成部で形成する例を説明したが、多数の計測パターンをパターン記憶部に記憶しておき、その中から条件に応じて最も適切な計測パターンをパターン選択部で選択して投影する例を説明する。またパターン形成部で形成した計測パターンをパターン記憶部に記憶することも可能な構成とする。
図25に本実施の形態における三次元計測用パターン投影装置80Aの構成例を、図26に本実施の形態における三次元計測システム100Aの全体構成例のブロック図を示す。第1の実施の形態に比して、計算処理部49において、パターン記憶部495とパターン選択部496が追加されている。パターン記憶部495は多数の計測パターン、ランダムパターン、重複撮影範囲表示用パターン、テクスチャー用照明パターン等の各種パターンを記憶する。パターン形成部492で形成した各種パターンも記憶する。パターン選択部496は、パターン記憶部495に記憶された計測パターンの中から投影する計測パターンを適宜選択する。パターン投影制御部493は投影部12を制御して、パターン選択部496で選択された計測パターンを投影させる。パターン検出部491から、第1の計測パターンにおける計測点の変位が大きいと通知を受けたときには、パターン選択部496は、パターン記憶部495に記憶された計測パターンの中から変位部分に位置計測用パターンが多いものを選択して、第3の計測パターンとして選択する。パターン投影制御部493はパターン選択部496で選択された第3の計測パターンを投影部12に投影させる。パターン記憶部495に適当なパターンが見出されない場合には、パターン形成部492は第1の計測パターンを基に変位部分に計測点を追加して新たな第2の計測パターンを形成する。この場合、パターン投影制御部493はパターン形成部492で形成された第2の計測パターンを投影部12に投影させる。
また、パターン記憶部495はカラーコード付きターゲットCT、単色ターゲットパターンを含む計測パターンを記憶する。これらの配置や彩色は多種多様である。パターン選択部496は、パターン記憶部495に記憶された多種多様の計測パターンから投影する計測パターンを適宜選択する。パターン投影制御部493はパターン選択部496で選択された計測パターンを投影部12に投影させる。また、パターン記憶部495はカラーコード付きターゲット、単色ターゲットパターンなどのパターン要素を記憶し、パターン形成部492はこれらの要素を用いてパターンを編集したり、形成したりすることができる。パターン形成部が形成した計測パターンはパターン記憶部495に記憶され、パターン投影制御部493はパターン形成部492で形成された計測パターンを投影部12に投影させることもできる。
図27に本実施の形態における三次元計測用パターンの投影方法(計測前準備を行なう)の処理フロー例を示す。本実施の形態は、プロジェクター12で第1の計測パターン(予備測定用パターン等)を投影し、投影されたパターンの変形に基づき第3の計測パターン(精密測定用パターン等)を選択して投影するものである。
まず、パターン記憶部495に測定対象物表面に計測点を表示する計測パターンを複数記憶する(パターン記憶工程:S710)。次に、パターン投影制御部493は投影部12に複数の計測パターンのうちの1つを第1の計測パターンとして投影させる(第1の投影工程:S720)。次に、撮像部10は投影工程で投影された第1の計測パターンを撮影する(撮像工程:S730)。次に、パターン検出部491は撮像工程により撮影された第1の計測パターンの撮影画像から計測点を検出する(パターン検出工程:S740)。次に、パターン検出部491はパターン検出工程で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位を検出する(変位検出工程:S750)。次に、パターン形成部492は検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて、パターン記憶部495に記憶された計測パターンから計測点を追加、削除又は変更した第3の計測パターンを選択する(パターン選択工程:S780)。次に、パターン投影制御部493は投影部12に第3の計測パターンを投影させる(第3の投影工程:S790)。
図28に本実施の形態における三次元計測用パターンの別の投影方法(カラーコード付きターゲットを投影)の処理フロー例を示す。本実施の形態は、プロジェクター12でカラーコード付き標識を含む計測パターンを選択して投影するものである。
まず、パターン形成部492において、計測位置を示すための位置検出用パターンP1と標識を識別するための複数の色彩が施されたカラーコードパターンP3とを有するカラーコード付き標識CTを含む計測パターンを複数記憶する(パターン記憶工程:S820)。次に、パターン選択部496はパターン記憶工程で記憶された複数の計測パターンから投影する計測パターンを選択する(パターン選択工程:S830)。次に、パターン投影制御部493は投影部12にパターン選択工程で選択された計測パターンを投影する(投影工程:S840)。次に、撮像部10は投影工程により投影された計測パターンを撮影する(撮像工程:S850)。次に、パターン検出部492は撮像工程により撮影された計測パターンの撮影画像から位置検出用パターンP1とカラーコードパターンP3を検出し、カラーコードを識別する(パターン検出工程:S860)。
〔第3の実施の形態〕
本実施の形態はカラーコード付きターゲットを用いずに、通常のリファレンスポイント(レトロターゲットやテンプレート)のみを用いる例を示す。これらのリファランスポイントは位置検出用パターンのみからなるもので、通常図18のような白黒のレトロターゲットが使用されるが、単色ターゲットパターンを用いても良い。パターン形成部492はこれらリファレンスポイントのみからなる、計測パターンを含む各種投影パターンを形成し、パターン記憶部495はこれら各種投影パターンを記憶し、パターン選択部496はこれら各種投影パターンから投影するパターンを選択し、パターン投影制御部493は投影部12を制御してこれら各種投影パターンを投影させ、パターン検出部491はこれらの投影パターンの撮影画像からリファレンスポイント検出する。レトロターゲットやテンプレートを用いても、その重心点を検出でき、ステレオ画像において基準点及び対応点として対応させることができるので、計測前準備だけでなく、標定及び三次元計測も可能である。図14の処理フロー全体を行うことも可能である。
本実施の形態のシステム構成としては、第1、第2の実施の形態に比して、図4において抽出部の構成が検索処理部110だけで良く、簡略化でき、また、識別コード判別部46を省略できる。なお、カラーコード付きターゲットを使用しない場合は、広角プロジェクターによって測定対象物の座標が明確なポイントを複数含む撮影画像を撮影するのが良い。
〔第4の実施の形態〕
本実施の形態では計測前準備(S255)の段階で概略測定又は測定まで行う方法を説明する。本実施の形態のシステム構成は、第1又は第2の実施の形態と同様である。
図29に、概略測定の処理フローを示す。まず、投影モードを計測モードとして投影部12から測定対象物1に計測準備用パターンを投影し、この投影パターンを撮像部10により撮影して、撮影画像を抽出部41(パターン検出部491)に送信する(S311)。次に、抽出部41(パターン検出部491)にて撮影画像上の計測点の重心位置を検出する(S312)。次に、ステレオ画像の一方(基準画像)において検出された計測点の重心位置を基準点設定部42で基準点として設定し、ステレオ画像の他方(探索画像)において基準点に対応する対応点を求める(S313)。次に、標定部44で標定計算をする(S314)。標定は基準点と対応点のペアが6以上あれば可能である。標定結果から、精度の悪い点があった場合には(S315aでNo)、その点を取り除いて(S315)、6点以上のペアを選んで再度、標定計算をしなおす(S314)。悪い点がなくなるまで、S314,S315を繰り返す。悪い点がなくなれば(S315aでYes)、標定によりカメラ画像とモデル画像との対応関係が定まると共に、悪い点を取り除いた点をリファレンスポイントRFとしてパターン情報記憶部47に登録する。次に、登録したリファレンスポイントRFから変形点付近のものを抽出して、測定対象物1の変形点に対応する位置にリファレンスポイントRFを貼り付ける、もしくは、計測準備用パターンにリファレンスポイントRFを追加して新たな計測パターンPを形成する(S316)。
仮に、計測準備用パターンの計測点(標定点を含む)数が十分多いときは、この投影した標定点を計測点として計測処理を完了することも可能である。この場合、図14のS260以後の処理は必要なくなる。
さらに厳密性を要するときは、概略面計測まで行う。図30に概略面計測の処理フロー例を示す。リファレンスポイント追加した計測パターンを投影するときは、例えば計測モードで行なう。まず、リファレンスポイントの最外周を計測エリアとする(S317)。次に、ステレオマッチングを行なう(S318)。次に、ミスマッチングしている領域を映す(S319)。次に、ミスマッチングしている点の箇所にリファレンスポイントを貼り付け、或いは計測パターンにリファレンスポイントを追加して新たな計測パターンを形成する(S319a)。
ここで、タイポイント(接続用:カラーコード化ターゲット)が先に貼ってあれば、計測前準備の処理フロー(S300〜S320)を繰り返すことで、計測前処理でなく、この領域の計測を完了させることも可能である。
〔第5の実施の形態〕
本実施の形態は、パターン投影の回数を増やすものである。本実施の形態のシステム構成は、第1又は第3の実施の形態と同様である。例えば、標定点投影を複数回行なっても良く、計測点投影を複数回行なっても良い。また、計測によりミスマッチングが生じた場合には、標定点を増加して再度標定点投影を行い、さらに計測を行なっても良い。
また、以上の実施の形態で説明した三次元計則用パターン投影方法又は三次元計則方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムとしても実現可能である。プログラムは計算処理部49の内蔵メモリに蓄積して使用してもよく、システム内外の記憶装置に蓄積して使用してもよく、インターネットからダウンロードして使用しても良い。また、当該プログラムを記録した記録媒体としても実現可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態に種々変更を加えられることは明白である。例えば、以上の実施の形態では第2の計測パターンの形成に際し、計測点を増加する例を主に説明したが、計測点を減少又は変更することも可能である。カラーコード付き標識について、カラーコードの単位領域数を増加する、基準コード部の位置を変更する、レトロターゲット部を大きくする、白色部に英数字を記載するなど図3以外の構成も可能である。また、計測パターンについて、典型的には矩形の投影範囲にカラーコード付き標識を4隅に配置し、その内側に単色ターゲットパターンを配置するとしても、単色ターゲットの配置は多様にでき、その内側にカラーコード付き標識を配置しても良い。
また、一連の撮影画像について、各撮影画像が4個のカラーコード付き標識CTを含むように、かつ隣接し合う撮影画像間では2個のカラーコード付き標識CTを共有するようにして撮影し、隣接し合う撮影画像で共有されたカラーコード付き標識CTの識別コードが一致するように、一連の撮影画像の配列を自動的に定めても良い。また、ステレオカメラ、プロジェクター、計算処理部は一体的に構成されても良く、分離構成されても良い。また、以上の実施の形態では計算処理部のパターン検出部を対応部内の抽出部、基準点設定部、対応点探索部等と共用する構成としたが、分離構成しても良い。
本発明は、非接触で対象物を三次元計測するシステム、方法に利用される。
第1の実施の形態における投影装置の基本構成例のブロック図である。 第1の実施の形態における三次元計測システムの全体構成例のブロック図である。 カラーコード付きターゲットの例を示す図である。 抽出部及び識別コード判別部の構成例を示す図である。 第1の実施の形態における三次元計測システムの処理フロー例を示す図である。 オーバーラップ撮影の例を示す図である。 ステレオカメラで撮影される撮影画像の例を示す図である。 ステレオペア選択のフロー例を示す図である。 ステレオ画像におけるモデル画像座標系XYZとカメラ座標系xyzの説明図である。 リファレンスポイントを有するターゲットの例を示す図である。 リファレンスポイントの自動対応付けのフロー例を示す図である。 ステレオマッチングエリアの自動決定の処理フロー例を示す図である。 ステレオマッチングエリアの自動決定を説明するための図である。 投影装置を利用する計測フローの例を示す図である。 計測前準備の処理フロー例を示す図である。 計測準備用パターンの例を示す図である。 カラーコード付きターゲットの検出のフロー例を示す図である。 レトロターゲットを用いた重心位置検出の説明図である。 カラーコード付きターゲット領域方向検出処理部の処理フロー例を示す図である。 カラーコード付きターゲット領域方向検出処理部の処理フロー例(続)を示す図である。 レトロターゲットのコード読み込みを説明するための図(その1)である。 レトロターゲットのコード読み込みを説明するための図(その2)である。 第1の実施の形態における三次元計測用パターンの投影方法(計測前準備を行なう)の処理フロー例を示す図である。 第1の実施の形態における三次元計測用パターンの別の投影方法(カラーコード付きターゲットを投影)の処理フロー例を示す図である。 第2の実施の形態における三次元計測用投影装置の構成例を示す図である。 第2の実施の形態における三次元計測システムの全体構成例のブロック図である。 第2の実施の形態における三次元計測用パターンの投影方法(計測前準備を行なう)の処理フロー例を示す図である。 第2の実施の形態における三次元計測用パターンの別の投影方法(カラーコード付きターゲットを投影)の処理フロー例を示す図である。 第4の実施の形態における概略測定の処理フローを示す図である。 第4の実施の形態における概略面計測の処理フローを示す図である・
符号の説明
1 測定対象物
10 撮像部
12 投影部
13 撮影画像データ記憶部
40 対応部
41 抽出部
42 基準点設定部
43 対応点探索部
44 標定部
45 対応点指示部
46 識別コード判別部
47 パターン情報記憶部
48 撮影・モデル画像表示部
48A モデル画像形成部
48B モデル画像記憶部
49 計算処理部
50 表示画像形成部
51 三次元座標データ演算部
53 三次元座標データ記憶部
54 立体的二次元画像形成部
55 立体的二次元画像記憶部
57 立体的二次元画像表示部
60 表示装置
70 マッチング処理部
80、80A 三次元計測用投影装置
100、100A 三次元計測システム
110 探索処理部
111 レトロターゲット検出処理部
120 レトロターゲットグループ化処理部
130 カラーコード付きターゲット検出処理部
131 カラーコード付きターゲット領域方向検出処理部
140 画像・カラーパターン記憶部
141 読込画像記憶部
142 カラーコード付きターゲット対応表
200 レトロターゲット
204 内部円
206 外部円
311 色彩検出処理部
312 色彩補正部
313 確認処理部
321 座標変換処理部
322 コード変換処理部
491 パターン検出部
492 パターン形成部
493 パターン投影制御部
494 色彩修正部
495 パターン記憶部
496 パターン選択部
CT、CT1〜CT3 カラーコード付きターゲット
EP エピポーラライン
L12、L23、L31 辺
P 計測パターン
P1 位置検出用パターン(レトロターゲット部)
P2 基準色パターン(基準色部)
P3 カラーコードパターン(カラーコード部)
P4 空パターン(白色部)
Q 計測点
R1〜R3 重心点
RF リファレンスポイント
To 閾値
T1〜T3 仮のラベル

Claims (14)

  1. 計測点を表示する計測パターンを測定対象物に投影する投影部と、
    前記投影部を制御して、前記計測パターンを投影させるパターン投影制御部と、
    前記投影部により投影された前記計測パターンの撮影画像から前記計測点を検出するパターン検出部と、
    前記パターン検出部で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成部とを備える;
    三次元計測用投影装置。
  2. 計測点を表示する計測パターンを測定対象物に投影する投影部と、
    前記計測パターンを複数記憶するパターン記憶部と、
    前記パターン記憶部に記憶された複数の計測パターンから、投影する計測パターンを選択するパターン選択部と、
    前記投影部を制御して、前記パターン選択部で選択された計測パターンを投影させるパターン投影制御部と、
    前記投影部により投影された計測パターンの撮影画像から前記計測点を検出するパターン検出部とを備え、
    前記パターン選択部は、前記パターン検出部で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて、前記パターン記憶部に記憶された複数の計測パターンから、計測点を追加、削除又は変更した第3の計測パターンを選択する;
    三次元計測用投影装置。
  3. 前記投影部により投影された前記計測パターンを撮影する撮像部を備え、
    前記パターン検出部は、前記撮像部により撮影された前記計測パターンの撮影画像から前記計測点を検出する;
    請求項1又は請求項2に記載の三次元計測用投影装置。
  4. 前記撮像部は、焦点距離可変に構成され、
    前記投影部は、前記撮像部に設定された撮影可能な範囲に対応して、投影される計測パターンの投影範囲を設定可能である;
    請求項3に記載の三次元計測用投影装置。
  5. 前記パターン投影制御部は、前記投影部に一様な照明光で対象物を照明するテクスチャー取得用の照明を行なわせる;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置。
  6. 前記パターン投影制御部は、前記撮像部に係る焦点距離、撮影距離、基線長、オーバーラップ率のいずれか一つを入力することにより、前記計測パターンの計測点の配置、パターン密度を調整可能である;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置。
  7. 前記撮影画像は対をなすステレオ画像であり、
    前記ステレオ画像について標定を行なう標定部を備え;
    前記標定部は、前記第2の計測パターン又は前記第3の計測パターンを用いて標定を行う;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システム。
  8. 測定対象物の三次元座標を演算する三次元座標データ演算部を備え;
    前記三次元座標データ演算部は、前記第2の計測パターン又は前記第3の計測パターンを用いて三次元座標を演算する;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システム。
  9. 前記撮影画像は対をなすステレオ画像であり、
    前記ステレオ撮影画像のパターンマッチング処理を行うマッチング処理部を備え;
    前記マッチング処理部は、投影された前記第1の計測パターンの撮影画像を用いてマッチング処理を行い;
    前記パターン形成部は、前記マッチング処理において検出された前記撮影画像上の不良領域に対応する前記第1の計測パターンの領域に計測点を追加して前記第2の計測パターン又は前記第3の計測パターンを形成する;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システム。
  10. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の三次元計測用投影装置を有する三次元計測システム。
  11. 投影部を制御して計測点を表示する計測パターンを測定対象物に投影させるパターン投影制御部と、
    前記投影部により投影された前記計測パターンの撮影画像から前記計測点を検出するパターン検出部と、
    前記パターン検出部で検出された第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成部とを備える;
    三次元計測用投影装置の計算処理部。
  12. 計測点を表示する計測パターンを複数記憶するパターン記憶工程と、
    複数の前記計測パターンのうちの第1の計測パターンを測定対象物に投影する第1の投影工程と、
    前記第1の投影工程により投影された前記第1の計測パターンを撮影する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮影された前記第1の計測パターンの撮影画像から前記計測点を検出するパターン検出工程と、
    前記パターン検出工程で検出された前記第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて計測点を追加、削除又は変更した第2の計測パターンを形成するパターン形成工程と、
    前記第2の計測パターンを前記測定対象物に投影する第2の投影工程とを備える;
    三次元計測用パターン投影方法。
  13. 計測点を表示する計測パターンを複数記憶するパターン記憶工程と、
    複数の前記計測パターンのうちの第1の計測パターンを測定対象物に投影する第1の投影工程と、
    前記第1の投影工程により投影された前記第1の計測パターンを撮影する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮影された前記第1の計測パターンの撮影画像から前記計測点を検出するパターン検出工程と、
    前記パターン検出工程で検出された前記第1の計測パターンにおける計測点の変位に基づいて、前記パターン記憶部に記憶された計測パターンから、計測点を追加、削除又は変更した第3の計測パターンを選択するパターン選択工程と、
    前記第3の計測パターンを前記測定対象物に投影する第3の投影工程とを備える;
    三次元計測用パターン投影方法。
  14. 前記撮像工程において、撮影画像は対をなすステレオ画像であり、
    前記ステレオ画像について標定を行なう標定工程と、
    前記測定対象物の三次元形状を計測する三次元計測工程とを備え、
    前記第2の計測パターン又は前記第3の計測パターンに追加される計測点は、前記標定工程又は前記三次元計測工程においてリファレンスポイントとして投影される;
    請求項12又は請求項13に記載の三次元計測用パターン投影方法。


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