JPH09329440A - 複数枚の画像の各計測点の対応づけ方法 - Google Patents

複数枚の画像の各計測点の対応づけ方法

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JPH09329440A
JPH09329440A JP8151221A JP15122196A JPH09329440A JP H09329440 A JPH09329440 A JP H09329440A JP 8151221 A JP8151221 A JP 8151221A JP 15122196 A JP15122196 A JP 15122196A JP H09329440 A JPH09329440 A JP H09329440A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個人差による誤差を除去して計測精度の向上、
計測処理の迅速化、容易化、自動化を図ることのできる
複数枚の画像の各計測点の対応づけ方法を提供する。 【解決手段】この複数枚の画像の各計測点の対応づけ方
法は、計測対象物14に点在した大型マークK0と小型
マークSKとを異なる方向から複数枚撮影し、大型マー
クK0の概略位置に基づき画像の切り出しを行い、この
切り出した画像での小型マークSKを計測点とみなし
て、テンプレートマッチング法により各計測点の対応づ
けを自動的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影された複数枚の画
像に基づき三次元計測、標定作業、カメラのキャリブレ
ーションを行う際に用いられる各計測点の対応づけ方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影された2枚の画像に基づ
き計測対象物の三次元形状の計測を行う場合、例えば、
図1に示すステレオ法の原理に基づき計測対象物の計測
点を求めている。その図1において、1は計測対象物、
2、3は各撮像カメラの撮像レンズ、4、5はその各撮
像カメラの撮像面(CCD受像素子)である。この各カ
メラには説明の便宜のため同一のものが使用され、各撮
像レンズ2、3は計測対象物1に向けられてその光軸O
1、O2が平行にセットされている。その撮像レンズ
2、3の主点から撮像面4、5までの画面距離aも説明
の便宜のため互いに等しく、各撮像面4、5は光軸O
1、O2に対して垂直に置かれているものとする。ま
た、光軸O1、O2の光軸間距離(以下、基線長とい
う)をlとする。このとき、計測対象物lの計測点P
(x,y,z)の座標値と各撮像面4、5の各対応点P
1(x1,y1)、P2(x2,y2)の座標値との間
には以下に記載する関係式が成り立つ。
【0003】
【数1】 但し、全体の座標系(x,y,z)の原点は、撮像レン
ズ2の主点とする。
【0004】従って、基線長lが既知であれば、(3)
式により座標値zを求め、(1)、(2)式から座標値
(x,y)が求められる。
【0005】これは三次元形状の計測の基本原理図を説
明するためのものであり、この他にも写真測量に用いら
れる相互標定、多眼視ステレオ法、バンドル調整等の作
業では、撮影される画像枚数が相当な数になり、その原
理を説明する式はこれよりも複雑となるが、原理的に計
測対象物lの計測点の座標値(x,y,z)を求めるこ
とができる。
【0006】これらの計測対象物1の各画像の計測点P
を求める場合、撮影された複数枚の画像の各計測点の対
応づけを行わなければ、計測対象物1の計測点の座標値
(x,y,z)をコンピュータを用いて求めることがで
きない。また、撮影の際に用いるカメラの位置、傾き等
を求めるための標定作業を行う場合にも、画像間の標定
点の対応づけが必要となり、更に、カメラのキャリブレ
ーション、例えば、カメラの内部定位(レンズ歪み、焦
点距離、主点位置)を求めるときにも、基準となる計測
対象物の画像を異なる方向から1個のカメラにより複数
枚撮影し、各画像間の計測点の対応づけを行わなければ
ならない。従来、これらの計測点の対応づけは目視によ
って行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各画像
間の計測点、標定点の計測を目視により行う場合、計測
精度が人によって異なり、同一人でも測定のたびに計測
値が変動し、何度も計測作業を行わなければならず、労
力がかかるわりには安定した精度を得られないという不
都合がある。また、計測点の個数が相当な数であるた
め、大変な労力がかかることになる。
【0008】つまり、撮影された画像には多数個の計測
点が写し込まれているが、カメラの撮影位置、撮影姿勢
が一般的には互いに異なるため、図2、図3に示すよう
に、移し込まれた画像6、7にはずれがあり、かつ、計
測点、標定点の個数が相当な数であり、例えば、各画像
の左上隅を基準にしてその基準位置からn番目の位置に
ある計測点は互いに対応しているというような機械的決
定を行うことができないため、単純に写し込まれた画像
同士を比較して計測点、標定点を対応づけるのは困難で
あり、計測点の個数が多ければ多いほどその対応づけが
難しい。例えば、最小2枚の画像に基づき計測点の対応
づけを行って計測する場合で、計測位置を平面的に決定
したいときでも、1枚の画像に存在する計測点の個数を
50点とすると、合計100点となり、少なくとも3方
向以上の複数方向から計測対象物1を撮影して、計測対
象物1の三次元形状の解析を行う場合には、n×50
(nは3以上の整数)個の計測点数の対応づけ位置計測
を行わなければならず、目視による計測点の対応づけに
よる方法はスピードが遅いうえに精度の向上を期待でき
ないという不具合がある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、個人差による誤差を除去して計測精度の向上、計
測処理の迅速化、容易化、自動化を図ることのできる複
数枚の画像の各計測点の対応づけ方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の複数枚の画像の各計測点の対応づけ方法は、計測対象
物に点在した大型マークと小型マークとを異なる方向か
ら複数枚撮影し、大型マークの概略位置に基づき画像の
切り出しを行い、この切り出した画像での小型マークを
計測点とみなして、テンプレートマッチング法により各
計測点の対応づけを自動的に行うことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2に記載の複数枚の画像の
各計測点の対応づけ方法は、前記撮影された画像を圧縮
し、この圧縮された画像から大型マークの概略位置を検
出することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図4は本発明に係わる計測対象物
へのマークの投影方法とその計測対象物に投影されたマ
ークを撮影する方法とを説明するための説明図であっ
て、10は移動台、11はマーク投影機、12、13は
撮像用のCCDカメラ、14は計測対象物である。マー
ク投影機11は図5(A)、(B)に拡大して示すよう
に、マークK0、K1、K2とマークSKとを計測対象
物14に投影する。そのマーク投影機11により計測対
象物14へのマークK0、K1、K2、SKが点在され
ることになるが、この計測対象物14へのマークK0、
K1、K2、SKの点在は、マーク投影機11によるマ
ーク投影方法の他に、レーザー照射によるマーク形成方
法、計測対象物14の計測点に対応させて直接シールマ
ークを貼り着ける方法、計測対象物14の計測点に対応
させてターゲットを点在させる方法が考えられる。
【0013】マークSKは計測点を求めるために用いら
れ、このマークSKはほぼ等間隔で計測対象物14に点
在されるのが望ましい。マークK0、K1、K2は画像
切り出し用に用いられ、このマークK0、K1、K2、
SKはここでは円形とされ、マークK0、K1、K2は
マークSKよりも大きく設定されている。これらのマー
クK0、K1、K2、SKを計測対象物14に貼り着け
る場合には、その相対的位置をあらかじめ決めて置く
か、あるいは、測定しておく。これらのマークK0、K
1、K2、SKを投影する場合、あるいは、レーザーに
より照射する場合、マークの相対位置関係は予めわかっ
ているので、投影倍率、あるいは、照射方向のみを考慮
すれば足りる。マークK0、K1、K2、SKの位置関
係は、図5(A)に示すものに限られず、図5(B)に
示す位置関係のものであってもよい。要は、マークK
0、K1、K2の回りの部分に点在されたマークSKの
相対位置関係が予めわかっていれば良い。
【0014】まず、計測対象物14に点在されたマーク
K0、K1、K2、SKをCCDカメラ12、13によ
り撮影して複数枚の画像を得る(図6のS1参照)。マ
ークK0、K1、K2、SKは全て写し込まれるものと
する。次に、画像処理を用いて圧縮画像を作成する(図
6のS2参照)。この圧縮画像の作成技法には各種の方
法が用いられ、単純に画素を間引いて画像の圧縮を行う
技法であっても良い。この圧縮画像処理により、マーク
SKを無視できる程度の大きさとすると共にマークK
0、K1、K2を点として認識できる程度の大きさとす
る。これにより、マークSKは実質的に無視できる程度
の点とされるか消滅される。その圧縮比はマークSKの
大きさにより決定する。
【0015】次に、マークK0、K1、K2をテンプレ
ートマッチング方法によって検出する(図6のS3参
照)。このテンプレートマッチング方法には、正規相関
方法、残差逐次検定方法(SSDA法)のいずれを用い
ても良い。圧縮画像上でテンプレートマッチングを行う
ので、マークSKをマークK0、K1、K2として誤認
識するのを防止でき、残差逐次検定方法を用いれば、検
出処理の高速化を図ることができる。
【0016】ここでは、残差逐次検定方法に基づき説明
を行う。
【0017】図7は残差逐次検定方法のテンプレートマ
ッチングの原理を説明するための図であって、図7
(A)は圧縮画像15を示し、図7(B)はテンプレー
トマッチングを行う基準画像としてのテンプレート画像
16を示すもので、このテンプレート画像16は、各球
体K0、K1、K2に対応してあらかじめ準備されてい
る。マークK0は原点マークとして用いるために、ここ
では黒色(ハッチングで示す)とする。図7において、
テンプレート画象16を矢印X方向、Y方向に移動さ
せ、下記の(4)式に示す演算式に基づいて、残差R
(a,b)が最小となる点(a,b)を求める。マーク
K0、K1、K2の検出処理の高速化を図るため、
(4)式の演算において、残差R(a,b)の値が過去
の残差の最小値を超えた場合、加算処理を中止し、次の
点(a,b)に移行して演算処理を行う。
【0018】
【数2】 このマークK0、K1、K2の検出処理終了後、マーク
K0、K1、K2の近傍に存在するマークSKを検出す
るための画像切り出しを行う。この画像切り出しは下記
の式(5)、(6)に基づいて行う。この式(5)、
(6)は投影中心、CCD上での画像、及び計測対象物
14が一直線上に存在するという共線条件式であり、3
点以上の既知点があれば、共線条件式の各パラメータを
算出でき、以下に説明する理由により画像の切り出し領
域を決定できる。
【0019】
【数3】 まず、マークK0、K1、K2の画像上の座標により、
各パラメータを算出する。マークSKの概略位置は既知
である。従って、(5)、(6)式にマークSKの計測
対象物14上での概略位置を代入し、各マークSKの画
像上での座標位置を算出する。この算出された各マーク
SKの概略の座標位置から切り出し領域を設定する(図
6のS4参照)。次に、圧縮画像法に基づき切り出し領
域内の画像を切り出す。そして、テンプレートマッチン
グ法により各マークSKの画像上での概略位置を求め
る。(図6のS5参照)。次に、マークSKの画面上で
の概略位置に基づきテンプレートマークよりも少し大き
めの大きさの等倍画像を読み込む。次に、この等倍画像
に下記の式(7)で示される一次元のラプラシアンガウ
シアンフィルタをX方向に施す。
【0020】
【数4】 この(7)式で示される関数のゼロ交差点をエッジと
し、このラプラシアンガウシアンフィルタ処理をX方向
の各ライン毎に行う。図8はこのラプラシアンガウシア
ンフィルタ処理を説明するための図であって、マークS
K(円周の外の領域が黒で内側が白の円形パターン)の
エッジSKeを(7)式に基づき図8(A)に示すよう
に各X方向ラインlm毎に求める。マークSKのX方向
の各ラインlmにラプラシアンガウシアンフィルタ処理
を施すと、X方向の各ラインlm毎に図8(B)に示す
ようにゼロ交差点lm0が求められる。このゼロ交差点
lm0をマークSKのX方向のラインlmのエッジであ
るとして、X方向の各ラインlmの中心点loを求め、
この各中心点loに最小二乗法を適用してY方向の直線
Vを求める。次に、Y方向の各ラインについても同様の
処理を行って、X方向の直線Hを求める。この直線Vと
直線Hとの交点により、画像上でのマークSKの重心位
置G(x,y)を求める。この重心位置G(x,y)を
各マークSKについて求める(図6のS6参照)。
【0021】
【実施例2】この第2実施例は、レンズ歪みによる画像
の変形、撮影位置による画像の変形を回避するためのも
のであり、図9(A)に示すX印状の交差点マーク1
7、図9(B)に示す逆三角状ペアの交差点マーク1
8、図9(C)に示す米印状の交差点マーク19をマー
クSKと併用し、これらの交差点マークの交差点lpを
検出することによって、画像の変形を除去するものであ
る。これらの交差点マーク17〜19は対称性が円形の
マークに比べて低いので、像の回転の影響を考慮する必
要があるが、以下に説明する画像処理方法によれば、そ
の像の回転の影響を除去することができる。
【0022】例えば、マークSK(円周の外の斜線領域
が黒で内側が白のパターン)に重ねて、図9(B)に示
す交差点マーク18を図10(B)に示すように計測対
象物14に投影し、その計測対象物14を撮像し、マー
クK0、K1、K2を用いて、画像の切り出しを行う。
マークK0、K1、K2は概略位置の検出を行うのみで
あるので、マークSKよりも大きい円形のマークのみの
ままであっても良いし、マークSKと同様に交差点マー
ク18を重ねて設けても良い。
【0023】この第2実施例では、S1からS4までの
処理は第1実施例と同一であるので、その説明は割愛
し、S5、S6の処理についてのみ説明する。
【0024】まず、求められた切り出し領域内の画像
を、圧縮画像法により切り出す。そして、テンプレート
マッチング法によりマークSKの概略位置を求める。こ
の場合、テンプレートマッチングのテンプレート画像は
図10(A)に示すように単なる円形のマークSK´で
良い。このとき、テンプレート画像のマークSK´と交
差点マーク18が重ね合わされたマークSKの画像とは
異なることになるが、面積相関法によりテンプレートマ
ッチングを行うので、交差点マーク18の面積がマーク
SKの面積に対して小さい場合には、テンプレートマッ
チングを支障なく行うことができる。例えば、テンプレ
ートマッチングとして正規相関方法を用いる場合、図9
(B)に示すマークSKの時、相関係数を0.9以上と
することができ、テンプレートマッチングを誤りなく行
うことができる。また、交差点マーク18の面積をマー
クSKの面積に対して更に一層小さくすれば、画像圧縮
の際に、交差点マーク18を無視できる程度の大きさと
することができるので、より一層誤りなくテンプレート
マッチングを行うことができる(図6のS5参照)。
【0025】次に、得られた画像に(7)式に示す一次
元のラプラシアンガウシアンフィルタをX方向に施し、
得られた関数のゼロ交差点をエッジとし、このラプラシ
アンガウシアンフィルタ処理をX方向の各ライン毎に行
う。このようにして抽出されたエッジから図11に示す
ように交差する方向に点在するエッジの点列Px、Py
をX方向の各ラインlm毎に検出する。この点列Px、
Pyの各点の位置座標から最小二乗法により二直線V
´、H´の方程式を求め、この二直線の方程式V´、H
´の交点の位置座標がマークSKの重心の位置座標G
(x,y)である(図6のS6参照)。これらの処理を
各マークSKについて行う。
【0026】これらの処理により撮影位置による画像変
形、レンズ歪による変形等に左右されない高精度の位置
計測を行うことができる。これらの交差点マークを施す
ことにより目視による精度確認を行うこともできる。
【0027】これにより撮影位置による変形、レンズ歪
みによる変形等に左右されない高精度の位置検出を行う
ことができ、また、目視による精度の確認も容易とな
る。
【0028】
【実施例3】この実施例3は交差点マークそのものもテ
ンプレートマッチング法により検出し、更にマークSK
の重心位置の検出精度を向上させたものである。図9に
示す交差点マークの場合、交差点マークの回転、変形に
よる影響を受けるが、図12(A)に示すように0゜、
10゜、22゜、33゜に傾けた交差点マーク18a〜
18dをテンプレート画像として準備し、これを180
゜回転させたものは同一となり、また、正規相関法によ
るテンプレートマッチングを用いると、図12(B)に
示すように交差点マーク18e〜18hが90゜、10
0゜、112゜、123゜回転したものについて、図1
2(A)に示す交差点マーク18a〜18dのいずれか
一つのテンプレート画像に対する相関係数を計算する
と、−1に近い値となり、従って、回転に対して約10
゜毎の4個のテンプレート画像を準備するのみで、ほと
んど全ての回転角度を検出できる。検出精度を高めるに
は、交差点マークのテンプレート画像の回転角度を更に
細かく設定して準備すれば良い。図13(A)に示すよ
うに撮像された交差点マーク18が変形している場合で
も、図13(B)に示すようにテンプレート画像として
小さな交差点マーク18´を準備すれば、相似形とな
り、テンプレート画像として小さな交差点マーク18´
は交差点マーク18の一部と重ねることができるので、
相関係数として1に近い値を得ることができ、交差点マ
ーク18のテンプレートマッチングを支障なく行うこと
ができる。
【0029】このようにして、マークSKの概略位置を
第2実施例と同様に検出する。このマークSKの重心位
置の検出は以下のようにして行う。
【0030】S5で求められたマークSKの概略位置か
ら切り出し領域を設定し、マークSKの大きさよりも少
し大きめの等倍画像を読み込む。
【0031】S1からS5までの処理は、第2実施例と
同一であるので、その説明は割愛し、S6の処理につい
てのみ説明する。
【0032】切り出された等倍画像に対し、S5により
求められた点を中心としてマッチング画像を切り出し、
図12(A)に示すような回転形のテンプレート画像に
より順次マッチング処理を行う。そして、相関係数の一
番大きいテンプレート画像を選択する。概略のマーク位
置が合っているので、相関係数の絶対値が一番大きいテ
ンプレートを選択すれば、そのテンプレート画像が撮像
されたマークSKの回転に一致している。この選択され
たテンプレート画像を用いて、S5により切り出された
切り出し領域全域についてマッチングを施す。次に、図
14に示すように、X座標、Y座標について相関係数の
最大値の座標点Cmax(x,y)を求め、その座標点
Cmax(x,y)を中心にX座標、Y座標に沿って相
関係数値を切り出す。X軸、Y軸に切り出された相関係
数値を最小二乗近似により、高次関数に当てはめ、曲線
の関数f、gを算出し、その各ピーク位置Px、Pyを
求める。ここで、求められたピーク位置(Px、Py)
をマークSKの重心位置とする。これらの処理を全マー
クSKについて行う。
【0033】ここでは、相関係数のピーク位置を高次関
数に当てはめることにより、ピーク位置を求めることに
したが、別の方法によりピーク位置を求めても良い。
【0034】第2実施例、第3実施例では、図9(b)
に示す交差点マーク18を用いてマークSKの重心位置
の検出を行うことにしたが、これに限られるものではな
い。
【0035】例えば、図15(A)、(B)、(C)に
示すように、直線の線分Q、Q´の延長上に仮想的に交
差点lpを定義できる重心位置検出用マーク20、2
1、22のようなものであれば、これに限られるもので
はない。
【0036】また、重心位置の詳細な決定は、これに限
られるものではなく、モーメント法による重心位置検出
と高次関数当てはめ法によるピーク位置検出とを組み合
わせても良い。
【0037】
【実施例4】S5における圧縮画像上でのマークSKの
概略位置検出過程において、マークSKの向きも検出す
ることにより、S6の詳細位置検出で、回転の影響なく
ターゲット位置を精密位置検出するもので、この実施例
4によれば、マークは交点(端点)さえあれば、比較的
どんなパターンでも、テンプレート画像を登録するだけ
で位置検出が可能となる。例えば、図16(A)、
(B)に示されるような検出マーク23を用いる。交点
(端点)があれば計測位置はどこでも良いが、説明を簡
単化するため、計測点を頂点lqとする。マークSKの
切り出し領域の精度を向上させたい場合には、マークK
0、K1、K2にも検出マーク23を設ければ良い。
【0038】S4により設定された切り出し領域を、圧
縮画像法により切り出し、テンプレートマッチング法に
より、検出マーク23の概略の位置と向きとを求める。
また、重心位置検出用マーク23を所定角度毎に回転さ
せたテンプレート画像を準備する。撮影位置による重心
位置検出用マーク23の変形に対しては、先に説明した
と同様の理由により、小さめのテンプレート画像を準備
すれば良い。次に、撮影された圧縮画像上での重心位置
検出用マーク23に対して所定角度毎に準備された重心
位置検出用マーク23のテンプレート画像とのマッチン
グを検出し、相関係数の一番大きなテンプレート画像を
検出し、重心位置検出用マーク23の概略の位置と画像
の向きとを検出する。これにより、マークSKの重心の
概略位置が求められる(図6のS5参照)。S5で求め
られたマークSKの重心の概略位置から等倍画像のマー
クSKを少し大きめの大きさで読み込む。
【0039】その画像に式(7)で示す一次元のラプラ
シアンガウシアンフィルタをX方向に施し、求められた
関数のゼロ交差点をエッジとし、この処理をX方向の各
ライン毎に行う。このエッジ情報から、複数の直線の交
点を決定する。S5で検出された向きにより選択すべき
交点を決定する。交点をつくる二直線の方程式を各直線
の位置座標から最小二乗法により求める。この二直線の
交点としての重心位置を決定する。この処理を各マーク
SKについて行う。
【0040】この実施例4によれば、演算時間が長くか
かるという欠点があるが、重心位置検出用マークとし
て、端点(交点)を求めることができるものであれば、
形状を制約されないという利点がある。
【0041】以上、各実施例では、圧縮画像を用いて概
略位置の検出を行っているが、テンプレートマッチング
法を用いているので、等倍画像により、各マークの概略
位置を検出することも可能である。
【0042】また、大型のマークK0、K1、K2の重
心位置検出を精度よく行うことができ、かつ、各マーク
K0、K1、K2の相対位置関係が精密に求められてい
る場合には、S5の画像上でのマークSKの概略位置の
検出を省略することもできる。
【0043】本発明によれば、大型のマークと小型のマ
ークとを配置、検出することにより、各計測ターゲット
の対応づけを自動的に行うことができる。また、大型の
マーク、小型のマークのいずれの検出にも、画像を圧縮
した後、テンプレートマッチング法を適用するので、各
計測点の対応づけ、位置の検出を高速で行うことができ
る。更に、撮影位置の相違によるマークの変形、回転、
レンズの歪による影響を撮影画像が受けたとしても、画
像を圧縮してマークの概略位置を検出できるので、高精
度の位置検出が可能であると共に、目視による精度確認
も容易である。
【0044】
【発明の効果】本発明に関わる複数枚の画像の各計測点
の対応づけ方法は、以上説明したように構成したので、
画像圧縮により、余分な点は削除され、テンプレートマ
ッチングにより特徴のある点を正確にかつ高速に検出す
ることが可能となり、計測点の対応づけ、高精度な位置
の計測が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステレオ画像法の原理の説明図である。
【図2】画像の回転を説明するための図である。
【図3】画像のずれを説明するための図である。
【図4】計測対象物へのマークの投影と投影されたマー
クの撮像を説明するための図である。
【図5】計測対象物に点在されるマークの相対位置関係
を説明するための説明図であって、(A)は大型のマー
クに対して計測点としての小型のマークを規則的に配列
させた状態を示し、(B)は大型のマークに対して計測
点としての小型のマークを不規則に配列させた状態を示
す。
【図6】計測処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】テンプレートマッチング法の原理を説明するた
めの図であって、(A)は撮像されかつ圧縮された画像
に対してテンプレート画像を移動させる状態を示し、
(B)はテンプレート画像を示す。
【図8】マークSKの重心位置を求めるための説明図で
あって、(A)はX方向の各ライン毎に中心点を求める
状態を示し、(B)はX方向のあるラインにおける0交
差点を示す。
【図9】重心位置検出用のマークの各形状の説明図で、
(A)はX印状、(B)は逆三角状、(C)は米印状を
それぞれ示す。
【図10】重心位置検出用のマークの検出の一例を示
し、(A)は小型のマークSKのテンプレート画像、
(B)は小型のマークと重心位置検出用のマークとが重
ね合わせて撮像された状態を示す画像である。
【図11】図9(B)に示す重心位置検出用のマークか
ら交差する二直線を求め、その二直線からマークSKの
重心を求めるための説明図である。
【図12】重心位置検出用のマーク像の回転を検出する
ためのの説明図であって、(A)は0゜、10゜、22
゜、33゜の像の回転に対応する重心位置検出用のマー
クのテンプレート画像を示し、(b)は(A)に示す各
テンプレート画像に対して負の相関を示す像の回転状態
をそれぞれ示している。
【図13】変形した画像をテンプレート画像により検出
する一例を示し、(A)は変形した重心位置検出用のマ
ークを示し、(B)は小さめの重心位置検出用のマーク
のテンプレート画像を示す。
【図14】相関係数を演算することによりマークSKの
重心位置の検出を説明するための図である。
【図15】重心位置検出用マークとしての他の例を示
し、(A)、(B)、(C)は交点を有しないが、交点
を仮想的に得ることのできるマークをそれぞれ示してい
る。
【図16】重心位置検出用マークとしての更に他の例を
示し、(A)は二等辺三角状、(B)は矢印状をそれぞ
れ示す。
【符号の説明】
l4・・・計測対象物 K0・・・大型のマーク SK・・・小型のマーク
フロントページの続き (72)発明者 野間 孝幸 東京都板橋区蓮沼町75番1号株式会社トプ コン内 (72)発明者 山田 光晴 東京都板橋区蓮沼町75番1号株式会社トプ コン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測対象物に点在した大型マークと小型
    マークとを異なる方向から複数枚撮影し、大型マークの
    概略位置に基づき画像の切り出しを行い、この切り出し
    た画像での小型マークを計測点とみなして、テンプレー
    トマッチング法により各計測点の対応づけを自動的に行
    う複数枚の画像の各計測点の対応づけ方法。
  2. 【請求項2】 前記撮影された画像を圧縮し、この圧縮
    された画像から大型マークの概略位置を検出することを
    特徴とする請求項1に記載の複数枚の画像の各計測点の
    対応づけ方法。
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