JP2007100422A - シャッター開閉機のブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャッター開閉機のブレーキ手段の解除及び作動の動作が確実で、取付け作業が容易にできるシャッター開閉機のブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】シャッター開閉機13の底部20に取付けられる取付けフレーム36内に配置され、進退してレバー15を押圧するラック部材22と、ラック部材22を自由に移動させるガイド部材24と、ラック部材22に形成されたラックギア25に噛合するピニオンギア26が設けられたピニオン軸27と、ピニオン軸27にクラッチ機構28を介して連結された直流モータ29とを有し、火災時に直流モータ29を回転してレバー15を一方向に押圧して、シャッター開閉機13のブレーキ解除を行い、かつシャッター14を通過する人を検知するセンサー34からの信号によって、クラッチ機構28を解除してシャッター開閉機13のブレーキ作動を行い、シャッター14の閉止を止める。
【選択図】図2
【解決手段】シャッター開閉機13の底部20に取付けられる取付けフレーム36内に配置され、進退してレバー15を押圧するラック部材22と、ラック部材22を自由に移動させるガイド部材24と、ラック部材22に形成されたラックギア25に噛合するピニオンギア26が設けられたピニオン軸27と、ピニオン軸27にクラッチ機構28を介して連結された直流モータ29とを有し、火災時に直流モータ29を回転してレバー15を一方向に押圧して、シャッター開閉機13のブレーキ解除を行い、かつシャッター14を通過する人を検知するセンサー34からの信号によって、クラッチ機構28を解除してシャッター開閉機13のブレーキ作動を行い、シャッター14の閉止を止める。
【選択図】図2
Description
本発明は、建築物の出入口及び通路等に取付けられる防火、防煙シャッター等の自重降下型シャッター開閉機に使用するブレーキ制御装置に関する。
シャッターは、通常時にはシャッター開閉機の駆動により開閉されるが、火災等の非常時には、感知器による熱や煙の検知に基づいて、シャッター開閉機のブレーキ手段を解除して、シャッターを自重で下降させて建物の開口部を間仕切りし、火災の延焼を防止するようにしている。また、非常時において、シャッターが下降中、人等の障害物がシャッターの下に挟まれないように、シャッターの下降動作を停止させる構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のものは、非常時を検知して出力される作動信号によりシャッター開閉機の下部に突出して設けられたレバーを引張ってブレーキ手段を解除してシャッターを自重降下させる自動閉鎖装置と、障害物を検知する障害物検知手段と、降下時に障害物検知手段の検知に基づいてブレーキ手段を復帰させて降下を停止させる停止手段とを有しており、自動閉鎖装置には手動閉鎖器が電気的に連結されて、手動閉鎖器からの要求に応じて自動閉鎖装置に閉鎖信号が出力されてブレーキ手段を解除させ、障害物検知手段からの検知信号によって、ブレーキ手段の作動を復帰させるようになっている。なお、自動閉鎖装置の直流モータの回転駆動により、レバーに接続されたワイヤをプーリに巻き取ることによって、シャッター開閉機のブレーキ手段の解除を行っている。
特許文献1に記載のものは、非常時を検知して出力される作動信号によりシャッター開閉機の下部に突出して設けられたレバーを引張ってブレーキ手段を解除してシャッターを自重降下させる自動閉鎖装置と、障害物を検知する障害物検知手段と、降下時に障害物検知手段の検知に基づいてブレーキ手段を復帰させて降下を停止させる停止手段とを有しており、自動閉鎖装置には手動閉鎖器が電気的に連結されて、手動閉鎖器からの要求に応じて自動閉鎖装置に閉鎖信号が出力されてブレーキ手段を解除させ、障害物検知手段からの検知信号によって、ブレーキ手段の作動を復帰させるようになっている。なお、自動閉鎖装置の直流モータの回転駆動により、レバーに接続されたワイヤをプーリに巻き取ることによって、シャッター開閉機のブレーキ手段の解除を行っている。
しかしながら、前記特許文献1に記載のものは未だ解決すべき以下のような問題があった。
自動閉鎖装置はシャッター開閉機のブレーキ手段のレバーにワイヤを介して接続されているので、特に、火災時にはワイヤが焼損する恐れがあり、自動閉鎖装置が作動しない恐れがあった。また、ワイヤを介してレバーを操作するため、ブレーキ手段の解除及び復帰の動作が確実ではなかった。更に、自動閉鎖装置はシャッター開閉機から離れた位置に配置されているので、スペースを必要とすると共に、ワイヤとの取付け作業に手間を要した。
自動閉鎖装置はシャッター開閉機のブレーキ手段のレバーにワイヤを介して接続されているので、特に、火災時にはワイヤが焼損する恐れがあり、自動閉鎖装置が作動しない恐れがあった。また、ワイヤを介してレバーを操作するため、ブレーキ手段の解除及び復帰の動作が確実ではなかった。更に、自動閉鎖装置はシャッター開閉機から離れた位置に配置されているので、スペースを必要とすると共に、ワイヤとの取付け作業に手間を要した。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、シャッター開閉機のブレーキ手段の解除及び復帰の動作が確実で、取付け作業が容易にできるシャッター開閉機のブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るシャッター開閉機のブレーキ制御装置は、一方向に水平移動してブレーキ解除を行い、他方向にはスプリングで付勢されているレバーが下部に突出して設けられた電動式のシャッター開閉機に付設して使用するブレーキ制御装置であって、前記レバーの突出部が嵌入する開口を有し、前記シャッター開閉機の底部に取付けられる取付けフレームと、前記取付けフレーム内に配置され、進退して前記レバーを押圧するラック部材と、進退する前記ラック部材を自由に移動させるガイド部材と、前記ラック部材に形成されたラックギアに噛合するピニオンギアが設けられたピニオン軸と、前記ピニオン軸にクラッチ機構を介して連結された直流モータとを有し、火災時に前記直流モータを回転して前記レバーを一方向に押圧して、前記シャッター開閉機のブレーキ解除を行い、しかも、該シャッター開閉機で作動するシャッターを通過する人を検知するセンサーからの信号によって、前記クラッチ機構を解除して前記レバーをスプリングバックさせて前記シャッター開閉機のブレーキ作動を行い、前記シャッターの閉止動作を止める。
本発明に係るシャッター開閉機のブレーキ制御装置において、前記クラッチ機構は非通電でオンとなる無励磁型電磁クラッチであってもよい。
請求項1及び2記載のシャッター開閉機のブレーキ制御装置は、レバーの突出部が嵌入する開口を有し、シャッター開閉機の底部に取付けられる取付けフレーム内に配置され、進退してレバーを押圧するラック部材を有しているので、従来のようなワイヤを介してレバーの操作を行っていないため、火災時にワイヤが焼損する恐れがなく、ブレーキ手段の解除及び復帰の動作が確実となる。また、取付けスペースが少なくて済み、かつ、取付け作業が容易にできる。
また、火災時に直流モータを回転してレバーを一方向に押圧して、シャッター開閉機のブレーキ解除を行い、しかも、シャッター開閉機で作動するシャッターを通過する人を検知するセンサーからの信号によって、クラッチ機構を解除してレバーをスプリングバックさせてシャッター開閉機のブレーキ作動(復帰)を行い、シャッターの閉止動作を止めるように構成されているので、シャッターを通過する人の安全が確保できる。
また、火災時に直流モータを回転してレバーを一方向に押圧して、シャッター開閉機のブレーキ解除を行い、しかも、シャッター開閉機で作動するシャッターを通過する人を検知するセンサーからの信号によって、クラッチ機構を解除してレバーをスプリングバックさせてシャッター開閉機のブレーキ作動(復帰)を行い、シャッターの閉止動作を止めるように構成されているので、シャッターを通過する人の安全が確保できる。
特に、請求項2記載のシャッター開閉機のブレーキ制御装置においては、クラッチ機構は非通電でオンとなる無励磁型電磁クラックであるので、シャッター開閉機のブレーキの作動の動作が瞬時に行われるため、シャッターの下降停止距離を短くでき、この結果、人がより安全にシャッターを通過することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るシャッター開閉機のブレーキ制御装置を適用したシャッター設備の構成図、図2は同シャッター開閉機のブレーキ制御装置の正面視した説明図、図3は同シャッター開閉機のブレーキ制御装置の平面視した説明図、図4は同シャッター開閉機のブレーキ制御装置の側面視した説明図である。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るシャッター開閉機のブレーキ制御装置を適用したシャッター設備の構成図、図2は同シャッター開閉機のブレーキ制御装置の正面視した説明図、図3は同シャッター開閉機のブレーキ制御装置の平面視した説明図、図4は同シャッター開閉機のブレーキ制御装置の側面視した説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るシャッター開閉機のブレーキ制御装置(以降、単にブレーキ制御装置と呼ぶ)10を用いたシャッター設備11は、建築物の開口部12に設けられたシャッター14を開閉制御する設備であって、開口部12の上部のシャッターケース(図示せず)内に設けられた電動式のシャッター開閉機13と、シャッター開閉機13により回転駆動される巻取り軸(図示せず)に巻き取り及び巻き戻されて上下動して開閉するシャッター14とを備えている。
なお、ブレーキ制御装置10はシャッター開閉機13に付設して使用するものであり、シャッター開閉機13の下部には、一方向に水平移動してシャッター開閉機13のブレーキ解除を行い、他方向にはスプリングで付勢されているレバー15が突出して設けられている。以下、これらについて詳しく説明する。
図示しない電源に接続されたシャッター開閉機13にはブレーキ手段16が設けられており、通常時には、押しボタンスイッチ等の押し操作により開閉制御指令があれば、ブレーキ手段16の解除が行われて、シャッター開閉機13の出力軸17が正逆回転し、チェーン等の動力伝達機構を介して前記巻取り軸を駆動してシャッター14を開閉することができ、また、ブレーキ手段16の復帰が行われて、シャッター14を所定の開閉位置で停止して、その位置で保持することができる。
しかも、火災等の非常時には、シャッター開閉機13に電源が供給されない場合でも、シャッターケース内に収納された開状態のシャッター14を、ブレーキ制御装置10によりブレーキ手段16を解除することにより、自重により降下して閉状態にすることができるように構成されている。
図2〜図4に示すように、ブレーキ制御装置10は、レバー15の突出部18が嵌入する長孔状の開口19を有し、シャッター開閉機13の底部20に取付けられる取付けフレーム36と、取付けフレーム36内に配置され、進退してレバー15を押圧するラック部材22と、進退するラック部材22を自由に移動させる対となるガイドローラ23を有するガイド部材24と、ラック部材22の下部に形成されたラックギア25に噛合するピニオンギア26が設けられたピニオン軸27と、ピニオン軸27にクラッチ機構の一例である無励磁型電磁クラッチ28(以下、単に電磁クラッチと呼ぶ)を介して連結された直流モータ29とを備えて構成されている。
図1に示すように、ブレーキ制御装置10には内部にバッテリー(DC24V)を内蔵した制御盤30が電気ケーブル70を介して接続されており、制御盤30には、火災時に煙を検出する煙感知器31及び温度を検出する温度感知器32に接続された防災盤33が接続されている。制御盤30には中継ボックス35が接続されており、非通電でオンとなって、ピニオン軸27と直流モータ29とを連結する電磁クラッチ28を、シャッター14が降下中にシャッター14を通過する人を検知するセンサー(例えば、座板スイッチ)34からの信号によって解除して、レバー15をスプリングバックさせてシャッター開閉機13のブレーキ手段16のブレーキ作動を行い、シャッター14の閉止動作を止めることができるようになっている。
図2〜図4に示すように、主要部分が断面コ字状の取付けフレーム36は、シャッター開閉機13の底部20に当接してねじ締結される矩形状の天井板37と、天井板37の両端部に対向して垂直に設けられた対となる矩形状の側板38、39とを有している。側板38の側板39と反対側の両端部にはそれぞれ、矩形状の取付け板40、41が対向して設けられている。
制御盤30のバッテリーから供給される直流電源により駆動される直流モータ29は、取付けフレーム36の側板38に形成された貫通孔を挿通して設けられたモータ部42と、入力軸(図示せず)がモータ部42の出力軸に連結され、出力軸43が電磁クラッチ28に取付けられたクラッチ軸44に連結された減速機部45とを備えている。直流モータ29は、減速機部45の出力軸43側が4本のタイロッド46により取付けフレーム36の側板38に固定されている。
クラッチ軸44の減速機部45側は、減速機部45の出力軸43が嵌入する凹部47が形成されており、クラッチ軸44と出力軸43とが止めねじ48により固定されている。
クラッチ軸44の軸方向の両側はそれぞれ、取付けフレーム36の側板38、39に取付けられた軸受49、50を介して回転自由に支持されている。軸受49には止め輪が取付けられており、一方、軸受50にはフランジが取付けられている。
クラッチ軸44の軸方向の両側はそれぞれ、取付けフレーム36の側板38、39に取付けられた軸受49、50を介して回転自由に支持されている。軸受49には止め輪が取付けられており、一方、軸受50にはフランジが取付けられている。
電磁クラッチ28は、図示しないが、クラッチ軸44に固定された固定部と、非通電時には固定部と固定され(オンされ)、しかも、通電時には固定部から切り離される(オフされる)接離部とを有している。接離部側には、クラッチ軸44を同心として小ヘリカルギア51が取付けられている。小ヘリカルギア51に噛合する略円板状の大ヘリカルギア52が止めねじ53を介して固定されたピニオン軸27の軸方向の両側はそれぞれ、取付けフレーム36の側板38、39に取付けられた軸受54、55を介して回転自由に支持されている。軸受54には止め輪が取付けられており、一方、軸受55にはフランジが取付けられている。大ヘリカルギア52の歯幅Hは小ヘリカルギア51の歯幅hより小さく形成されている。
ピニオン軸27の中央部には、筒状に形成されたピニオンギア26が止めねじ56を介して固定されている。ピニオン軸27のピニオンギア26の両側にはそれぞれ、短尺円筒状のラック押さえローラ57、58が回転可能に設けられており、ラック押さえローラ57、58はそれぞれ、ラック部材22のラックギア25の歯幅方向の両端付近に形成された段付部の下面に転動するようになって、ラック部材22の上下方向の位置決めをすることができるようになっている。
ラック部材22の幅方向両側にはガイド部材24の一部を構成する対となるガイドローラ23を有し、このガイドローラ23はピニオン軸27を基準としてラック部材22の後退側に配置されている。対となるガイドローラ23により、ラック部材22は進退できるようになっている。
ラック部材22の幅方向両側にはガイド部材24の一部を構成する対となるガイドローラ23を有し、このガイドローラ23はピニオン軸27を基準としてラック部材22の後退側に配置されている。対となるガイドローラ23により、ラック部材22は進退できるようになっている。
かかる構成によって、非通電時の電磁クラッチ28はクラッチ軸44を、小ヘリカルギア51及び大ヘリカルギア52を介してピニオン軸27と連結しているので、火災時に、直流モータ29を駆動すると、ラック部材22をレバー15に押圧してストロークS(本実施の形態では、約20mm)移動して、シャッター開閉機13のブレーキ手段16のブレーキ解除を行うことができ、これにより、開状態のシャッター14が閉止動作を開始することができる。
ラック部材22の後退側下面には、ストライカー59がボルト60を介して固定されている。ストライカー59の前側には傾斜面59cが設けられ、ラック部材22の前進位置を検出する並列に配置されたリミットスイッチ59a、59bを作動させている。なお、図2に実線及び二点鎖線で示すように、リミットスイッチ59a、59bは取付けブラケット59dを介して、取付けフレーム36の側板39に形成された長孔に沿って位置を調整可能に取付けられている。
なお、ガイドローラ23は、図4に示すように、取付けフレーム36の天井板37にねじ締結される取付けボルト61と、ラック部材22の両側面62、63に当接して転動するフランジ付きの外輪を備えたボールベアリング64とを有しており、取付けボルト61に挿通してボールベアリング64の上端と天井板37の下端との間に円筒状のスペーサ65が間装されている。
図2及び図3に示すように、電磁クラッチ28の側板39付近の外周には、上下に間隔をあけて2個の挟持片66、67が対向して設けられており、側板39にねじ締結された固定ボルト68の下部が挟持片66、67間に嵌入するようになっている。固定ボルト68により、電磁クラッチ28の回転を防止している。
取付けフレーム36の天井板37を除いて、上述の機器等はすべてカバー状のケーシング21により覆われており、ケーシング21は取付けフレーム36にねじ締結により取外し可能に取付けられている。
取付けフレーム36の天井板37を除いて、上述の機器等はすべてカバー状のケーシング21により覆われており、ケーシング21は取付けフレーム36にねじ締結により取外し可能に取付けられている。
図3に示すように、取付けフレーム36の天井板37には、ラック部材22の移動方向に沿って伸びた4個の長孔69が形成されており、長孔69によって、ブレーキ制御装置10を取付けるシャッター開閉機13のレバー15の位置に応じて取付け位置を調整することができるようになっている。また、制御盤30に接続された電気ケーブル70はケーシング21に取付けられたグロメット71を挿通してケーシング21内に取り込まれている。
本発明の一実施の形態に係るブレーキ制御装置10を用いたシャッター設備11の使用方法及びブレーキ制御装置10の作用について、図を参照しながら説明する。
図1に示すように、通常時には、制御盤30とは別の図示しない制御盤を介して交流電源に接続されたシャッター開閉機13は、開閉制御指令により、ブレーキ手段16の解除及び復帰が行われて、シャッター14を開閉することができ、また、シャッター14を所定の開閉位置で停止して、その位置で維持することができる。
図1に示すように、通常時には、制御盤30とは別の図示しない制御盤を介して交流電源に接続されたシャッター開閉機13は、開閉制御指令により、ブレーキ手段16の解除及び復帰が行われて、シャッター14を開閉することができ、また、シャッター14を所定の開閉位置で停止して、その位置で維持することができる。
しかし、火災等の非常時には、制御盤30内のバッテリーによる直流電源により、開状態のシャッター14を閉状態にするように降下させる。即ち、煙感知器31や温度感知器32により検出された入力信号に基づき、防災盤33、制御盤30を介して、ブレーキ制御装置10の直流モータ29を駆動すると、ピニオン軸27と直流モータ29とが電磁クラッチ28により連結されているので、ラック部材22をレバー15に押圧してシャッター開閉機13のブレーキ手段16のブレーキ解除を行い、開状態のシャッター14が閉止動作を開始する。
また、シャッター14が閉止動作をしている途中、センサー34によりシャッター14の下を通過する人を検知すると、この検知信号に基づいて、電磁クラッチ28に通電して電磁クラッチ28を解除し、即ち、ピニオン軸27と直流モータ29との連結を切り離して、レバー15をスプリングバックさせてシャッター開閉機13のブレーキ作動(復帰)を瞬時に(例えば、0.1秒以内)行い、シャッター14の閉止動作を止める。
従って、このシャッター14の下降停止中に、人がシャッター14の下を安全に通過することができる。
次いで、人がシャッター14の下を通過したことをセンサー34により検知した後、タイマー(例えば、約2〜3秒)により、電磁クラッチ28を非通電にしてピニオン軸27と直流モータ29とを連結して、ラック部材22でレバー15を押圧してシャッター開閉機13のブレーキ解除を行い、閉止動作途中のシャッター14が再度、閉止動作を開始する。
次いで、人がシャッター14の下を通過したことをセンサー34により検知した後、タイマー(例えば、約2〜3秒)により、電磁クラッチ28を非通電にしてピニオン軸27と直流モータ29とを連結して、ラック部材22でレバー15を押圧してシャッター開閉機13のブレーキ解除を行い、閉止動作途中のシャッター14が再度、閉止動作を開始する。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のシャッター開閉機のブレーキ制御装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、クラッチ機構は非通電でオンとなる無励磁型電磁クラッチ28を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、別の構造のクラッチ機構を用いることができる。
無励磁型電磁クラッチ28に小ヘリカルギア51を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、スパーギアを設けることもできる。
本実施の形態では、クラッチ機構は非通電でオンとなる無励磁型電磁クラッチ28を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、別の構造のクラッチ機構を用いることができる。
無励磁型電磁クラッチ28に小ヘリカルギア51を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、スパーギアを設けることもできる。
10:シャッター開閉機のブレーキ制御装置、11:シャッター設備、12:開口部、13:シャッター開閉機、14:シャッター、15:レバー、16:ブレーキ手段、17:出力軸、18:突出部、19:開口、20:底部、21:ケーシング、22:ラック部材、23:ガイドローラ、24:ガイド部材、25:ラックギア、26:ピニオンギア、27:ピニオン軸、28:無励磁型電磁クラッチ(クラッチ機構)、29:直流モータ、30:制御盤、31:煙感知器、32:温度感知器、33:防災盤、34:センサー、35:中継ボックス、36:取付けフレーム、37:天井板、38、39:側板、40、41:取付け板、42:モータ部、43:出力軸、44:クラッチ軸、45:減速機部、46:タイロッド、47:凹部、48:止めねじ、49、50:軸受、51:小ヘリカルギア、52:大ヘリカルギア、53:止めねじ、54、55:軸受、56:止めねじ、57、58:ラック押さえローラ、59:ストライカー、59a、59b:リミットスイッチ、59c:傾斜面、59d:取付けブラケット、60:ボルト、61:取付けボルト、62、63:側面、64:ボールベアリング、65:スペーサ、66、67:挟持片、68:固定ボルト、69:長孔、70:電気ケーブル、71:グロメット
Claims (2)
- 一方向に水平移動してブレーキ解除を行い、他方向にはスプリングで付勢されているレバーが下部に突出して設けられた電動式のシャッター開閉機に付設して使用するブレーキ制御装置であって、
前記レバーの突出部が嵌入する開口を有し、前記シャッター開閉機の底部に取付けられる取付けフレームと、
前記取付けフレーム内に配置され、進退して前記レバーを押圧するラック部材と、
進退する前記ラック部材を自由に移動させるガイド部材と、
前記ラック部材に形成されたラックギアに噛合するピニオンギアが設けられたピニオン軸と、
前記ピニオン軸にクラッチ機構を介して連結された直流モータとを有し、
火災時に前記直流モータを回転して前記レバーを一方向に押圧して、前記シャッター開閉機のブレーキ解除を行い、しかも、該シャッター開閉機で作動するシャッターを通過する人を検知するセンサーからの信号によって、前記クラッチ機構を解除して前記レバーをスプリングバックさせて前記シャッター開閉機のブレーキ作動を行い、前記シャッターの閉止動作を止めることを特徴とするシャッター開閉機のブレーキ制御装置。 - 請求項1記載のシャッター開閉機のブレーキ制御装置において、前記クラッチ機構は非通電でオンとなる無励磁型電磁クラッチであることを特徴とするシャッター開閉機のブレーキ制御装置。
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