JP2007100308A - 非常把手用化粧リング - Google Patents

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Abstract

【課題】ノブやレバーハンドル等の把手を有しない自動開閉扉において、見栄えを低下させることなく、電源遮断時の扉開放操作を可能とする非常把手用化粧リングを得る。
【解決手段】扉の開放方向が手前に引く方向となる開放側面13aに把手を有しないとともに自動開閉装置によって開閉される扉13の開放側面13aに設けられ、この扉13を施解錠する施解錠装置11の外装部材として開放側面13aから突出して取り付けられる非常把手用化粧リング100であって、化粧リング本体100の突出後端面積が、突出先端面積より大きく形成され、化粧リング本体31の突出後端面31aと開放側面13aとの間に間隙47が形成可能となるように、化粧リング本体31が、扉13に固定される施解錠装置外筒19に対して軸線方向に移動可能に外挿される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動開閉装置によって自動開閉される扉に用いて好適な非常把手用化粧リングに関し、特に、開放方向が手前側となる引くことで開ける扉の開放側面に設けられて好適な非常把手用化粧リングに関する。
蝶番等によって吊り持ちされる一般的な扉は、扉両面に把手が設けられ、その把手、すなわちノブやレバーハンドル等を掴むことにより、開放、閉鎖の操作が行われる。
近年、バリアフリー等の目的で、自動開閉装置を備えることにより、自動で扉の開閉が行われる自動開閉扉、アシストドア等が採用され始めている。この種の自動開閉扉では、扉が自動的に開くので、把手を設ける必要がない。このため、意匠的にも見栄えがよい。また、この種の自動開閉扉においても施解錠装置が設けられるが、この場合施解錠装置には電気錠が用いられ、電気制御によって施解錠の行われることが多い。
しかしながら、上記した自動開閉扉は、自動開閉扉や施解錠装置が電動であるため、例えば災害発生時等に電源供給が絶たれると、自動開閉装置が作動不能となる。また、施解錠装置では、バックアップ電源により電源の遮断と同時に解錠状態となるものもあるが、いずれにせよ、把手を有していないことから、扉の開放が困難となる。特に、手前側に扉を開放させなければならない引くことで開く扉の場合では、開放側面に突起物が殆ど存在しないため、手前側への開放が極めて困難となる問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ノブやレバーハンドル等の把手を有しない自動開閉扉において、見栄えを低下させることなく、電源遮断時の扉開放操作を可能とする非常把手用化粧リングを提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の非常把手用化粧リングは、扉の開放方向が手前に引く方向となる開放側面13aに把手を有しないとともに自動開閉装置によって開閉される扉13の前記開放側面13aに設けられ、該扉13を施解錠する施解錠装置11の外装部材として前記開放側面13aから突出して取り付けられる非常把手用化粧リング100であって、
化粧リング本体31の突出後端面積が、突出先端面積より大きく形成され、
前記化粧リング本体31の突出後端面31aと前記開放側面13aとの間に間隙47が形成可能となるように、該化粧リング本体31が、前記扉13に固定される施解錠装置外筒19に対して軸線方向に移動可能に外挿されたことを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、把手を有さず、かつ、開放方向が手前側となる引いて開ける操作とされ、自動開閉装置が停電等によって作動不能となった非常事態時の扉13であっても、開放側面13aに突出する化粧リング本体31が、施解錠装置外筒19に対して軸線方向に引っ張られることで、化粧リング本体31の突出後端面31aと扉13の開放側面13aとの間に間隙47が形成され、この間隙47に手指が掛けられるようになる。これにより、扉13の開放操作のきっかけ、すなわち把手替わりに扉の開放が行われることとなる。
請求項2記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31と前記施解錠装置外筒19との間に、前記化粧リング本体31の突出後端面31aを前記開放側面13aへ当接させる方向に付勢する付勢手段45が配設されたことを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、施解錠装置外筒19に対して軸線方向に移動可能となった化粧リング本体31が、付勢手段45の付勢力によって通常時、扉13の開放側面13aに当接状態に保持される。すなわち、付勢手段45の付勢力に抗して軸線方向に引っ張ることで化粧リング本体31の突出後端面31aと扉13の開放側面13aとの間に間隙47を形成する。
請求項3記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31が、前記施解錠装置外筒19に螺合されることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、通常時には、化粧リング本体31の突出後端面31aが扉13の開放側面13aに当接方向に回転され、非常時には、化粧リング本体31が逆側へ回転されることで、化粧リング本体31の突出後端面31aと扉13の開放側面13aとの間に、指掛け用の間隙47が形成される。
請求項4記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31を、突出方向側の移動位置に保持させる係止手段(係止片43、直線溝39、係止溝49)が、前記化粧リング本体31と前記施解錠装置外筒19とに亘って設けられたことを特徴する。
この非常把手用化粧リングでは、係止手段(係止片43、直線溝39、係止溝49)によって化粧リング本体31が突出方向側の移動位置に保持され、化粧リング本体31と扉13の開放側面13aとの間に、指掛け用の間隙47が形成された状態に保持される。
請求項5記載の非常把手用化粧リングは、前記係止手段が、前記化粧リング本体31を突出方向に移動させる直線溝39と、該直線溝39に連設され軸線回り所定角度の回転で前記化粧リング本体31を突出方向側の移動位置に保持させる係止溝49とからなることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、化粧リング本体31が、掴んだままの、引っ張り、及び回転の一連の容易な操作で、突出移動側の位置に保持可能となって、化粧リング本体31と扉13の開放側面13aとの間に、指掛け用の間隙47が形成された状態に保持される。
請求項6記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31の後端部に、前記突出後端面31aと同一平面で延出する舌片51が設けられていることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、化粧リング本体31が手前に引き出されることにより、舌片51も化粧リング本体31と共に移動され、舌片51と扉13の開放側面13aとの間に間隙47ができ、舌片51がレバー状となり、この舌片51をレバーハンドルとして利用可能となる。
請求項7記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体51の後端部に、前記突出後端面31aと同一平面の環状のフランジ部53が形成されていることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、化粧リング本体31が手前に引き出されることにより、フランジ部53も化粧リング本体31と共に移動され、フランジ部53と扉13の開放側面13aとの間に対向する面で構成される間隙47ができ、フランジ部53がノブ状ハンドルとして利用可能となる。
請求項8記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31の軸線直交方向の断面形状が、楕円形状であることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、断面形状が円形状である場合に比べ、化粧リング本体31に、大きな両側面31b,31cが確保可能となり、手指による把持が容易となる。また、回転させる場合に回転しやすくなる。
請求項9記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31の外周面に、指掛け用凹部55が形成されていることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、化粧リング本体31の外周面が、指掛け用凹部55によって容易に掴むことが可能となり、化粧リング本体31の引き出し操作が容易となる。また、回転させる場合に回転しやすくなる。
請求項10記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31の外周面の一部に、手指との摩擦力を他部より大きくする滑り止め部57が形成されていることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、化粧リング本体31が突出後端面31aに向かって徐々に大径となる錐体形状、例えば円錐台形状であっても、滑り止め部57にて手指が摩擦により引っ掛かるようになる。
請求項11記載の非常把手用化粧リングは、前記滑り止め部57がローレットであることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、滑り止め部57が見栄え良く、かつ容易に種々の大きさの摩擦力で形成可能となる。
請求項12記載の非常把手用化粧リングは、前記化粧リング本体31の後端部と、前記突出後端面31aとの間に、段部59が形成されることを特徴とする。
この非常把手用化粧リングでは、化粧リング本体31の突出後端面31aが、扉13の開放側面13aに接している状態においても、化粧リング本体31の突出後端面31aと扉13の開放側面13aとの間に段部59が形成され、この段部59が化粧リング本体31の引っ張り操作のきっかけとなる。
本発明に係る請求項1記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の突出後端面積が、突出先端面積より大きく形成され、化粧リング本体の突出後端面と開放側面との間に間隙が形成可能となるように、化粧リング本体が扉に固定される施解錠装置外筒に対して軸線方向に移動可能に外挿されたので、開放方向が手前に引く方向とされ、把手を有さず、自動開閉装置が停電等によって作動不能となった非常事態時の扉であっても、開放側面に突出する化粧リング本体を、施解錠装置外筒に対して軸線方向に引っ張ることで、化粧リング本体の突出後端面と扉の開放側面との間に間隙を形成し、この間隙に手指を掛けることで、化粧リング本体が把手として利用可能となり、扉を手前へ引き開けることができる。この結果、意匠性を考慮した自動開閉扉の非常時における対応、すなわち、手動開閉操作を可能にすることができる。
請求項2記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体と施解錠装置外筒との間に、化粧リング本体の突出後端面を開放側面へ当接させる方向に付勢する付勢手段が配設されたので、施解錠装置外筒に対して軸線方向に移動可能となった化粧リング本体を、付勢手段の付勢力によって通常時、扉の開放側面に当接状態に保持させることができる。すなわち、この付勢手段の付勢力に抗して化粧リング本体を引っ張ることで、化粧リング本体の突出後端面と扉の開放側面との間に間隙を形成することができ、この間隙に手指を掛けることが可能となる。
請求項3記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体が、施解錠装置外筒に螺合されるので、通常時には、化粧リング本体の突出後端面が扉の開放側面に当接方向に回転され、非常時には、化粧リング本体を逆側へ回転させることにより、化粧リング本体の突出後端面と扉の開放側面との間に、指掛け用の間隙を形成することができる。
請求項4記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体を、突出方向側の移動位置に保持させる係止手段が、化粧リング本体と施解錠装置外筒とに亘って設けられたので、係止手段によって化粧リング本体が突出方向側の移動位置に保持され、化粧リング本体と扉の開放側面との間に、指掛け用の間隙を形成したままの状態とすることができる。
請求項5記載の非常把手用化粧リングによれば、係止手段が、化粧リング本体を突出方向に移動させる直線溝と、この直線溝に連設され軸線回り所定角度の回転で化粧リング本体を突出方向側の移動位置に保持させる係止溝とからなるので、化粧リング本体を掴んだままの、引っ張り、及び回転の一連の容易な操作で、化粧リング本体を突出移動側の位置に保持させることができる。
請求項6記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の後端部に、突出後端面と同一平面で延出する舌片が設けられているので、化粧リング本体を手前に引き出すことにより、舌片も化粧リング本体と共に移動され、舌片と扉の開放側面との間に間隙ができ、舌片が操作容易なレバーとして、すなわち、掴み持つことが可能となって、扉の開放に利用可能となる。
請求項7記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の後端部に、突出後端面と同一平面の環状のフランジ部が形成されているので、化粧リング本体を手前に引き出すことにより、フランジ部も化粧リング本体と共に移動され、フランジ部と扉の開放側面との間に対向する面で構成される間隙ができ、フランジ部が操作容易なハンドルとして利用可能となる。
請求項8記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の軸線直交方向の断面形状が、楕円形状であるので、断面形状が円形状である場合に比べ、大きな両側面が確保可能となり、手指による把持が容易となって、化粧リング本体の引き出し操作を容易にすることができる。また、回転させる場合には容易に回転が行える。
請求項9記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の外周面に、指掛け用凹部が形成されているので、化粧リング本体の外周面を、指掛け用凹部によって容易に掴むことができ、化粧リング本体の引き出し操作を容易にすることができる。
請求項10記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の外周面の一部に、手指との摩擦力を他部より大きくする滑り止め部が形成されているので、化粧リング本体が突出先端側に向かって徐々に小径となる錐体形状であっても、滑り止め部に手指を引っかけ、化粧リング本体の引き出しを容易にすることができる。
請求項11記載の非常把手用化粧リングによれば、滑り止め部がローレットであるので、滑り止め部を見栄え良く、かつ容易に種々の大きさの摩擦力で形成することが可能となる。
請求項12記載の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体の後端部と、突出後端面との間に、段部が形成されるので、化粧リング本体の突出後端面が、扉の開放側面に接している状態においても、化粧リング本体の突出後端面と扉の開放側面との間に段部が形成され、この段部をきっかけに化粧リング本体を突出方向に移動させることができ、化粧リング本体と扉の開放側面との間隙を容易に形成することができる。
以下、本発明に係る非常把手用化粧リングの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る非常把手用化粧リングの縦断面図、図2は図1に示した非常把手用化粧リングの取り付けられる扉の概略斜視図、図3は図2に示した扉の開放状態の水平断面図、図4は化粧リング本体を突出方向に移動させた非常把手用化粧リングの水平断面図、図5は化粧リング本体の突出後端面が開放側面に当接した状態の水平断面図、図6は化粧リング本体が突出方向に移動された状態の水平断面図、図7は図6の化粧リング本体が回転されることにより係止手段が係止した状態の水平断面図である。
この実施の形態による非常把手用化粧リング100は、施解錠装置11の外装部材として扉13の開放側面13aに突出して設けられる。扉13としては、図2に示すように、ヒンジ15,15によって吊り持ちされ、手前側に引き開けられる扉13を好適に挙げることができる。
この扉13の開閉駆動は、不図示の自動開閉装置によってなされる。したがって、この扉13の開放側面13aには、把手等が設けられず、当該施解錠装置11の非常把手用化粧リング100のみが突出して設けられることとなる。図3に示すように、非常把手用化粧リング100は、扉13の引き開き方向に突出している。
図1に示すように、施解錠装置11は、扉13に内蔵された錠箱17に連結される。施解錠装置11は、錠箱17に固定される外筒19と、この外筒19に回動自在に内設される内筒21とからなる。外筒19と内筒21とは、シリンダー錠23を構成し、内筒21の前端面に設けられた鍵穴に、不図示の合鍵が挿入されることにより、不図示のシアーラインが一致して、外筒19に対して内筒21が回動可能、すなわち、解錠される。合鍵が挿入され、内筒21が回転されることにより、内筒21の後端から突出したテールピース27が錠箱17内の施解錠機構を駆動する。
このように、非常把手用化粧リング100は、開放側面13aに把手を有しないとともに自動開閉装置によって開閉される扉13の、開放側面13aに設けられ、扉13を施解錠する施解錠装置11の外装部材として開放側面13aから突出して取り付けられている。なお、扉13の反対面、すなわち、押す方向を開放方向とする側の面には、例えばサムターン29が設けられ、合鍵によらずに錠箱17内の施解錠機構が駆動可能となるものでもよい。
施解錠装置11の外筒19には、非常把手用化粧リング100の構成部材である化粧リング本体31が外装されている。化粧リング本体31は、突出後端面積が、突出先端面積より大きく形成されている。つまり、化粧リング本体31は、先端面が平坦な円錐形状、例えば略円錐台形状の筒体で形成される。
外筒19の先端部には飾り筒33が嵌合され、飾り筒33は先端面に穿設された開口穴35から内筒21を表出させている。飾り筒33の後端部には固定片37が折曲され、固定片37は、外筒19の外周に軸線方向で形成された直線溝39に挿入されている。なお、この直線溝39は、係止手段の構成要素となる。
化粧リング本体31は、先端部が内方へ折り曲げられて円筒部41となり、この円筒部41が飾り筒33の外周、及び外筒19の外周に嵌合される。円筒部41の折り曲げ先端には係止手段である係止片43が設けられ、係止片43は上記の直線溝39に挿入される。また、飾り筒33の固定片37と、当該係止片43との間には付勢手段である圧縮コイルバネ45が配設され、圧縮コイルバネ45は係止片43を介して化粧リング本体31を開放側面13aへ付勢する。
飾り筒33の固定片37と、化粧リング本体31の係止片43とは、所定間隔離間されている。これにより、化粧リング本体31は、突出後端面31aと開放側面13aとの間に図4に示す間隙47が形成可能となるように、外筒19に対して軸線方向に移動可能となる。そして、化粧リング本体31と外筒19との間に、化粧リング本体31の突出後端面31aを開放側面13aへ当接させる方向に付勢する圧縮コイルバネ45が配設されたので、外筒19に対して軸線方向に移動可能となった化粧リング本体31を、付勢力によって通常時、扉13の開放側面13aに当接状態に保持させることができる。
図5に示すように、直線溝39には、直交方向となる周方向に分岐された係止溝49が連設されている。この係止溝49には図6に示すように、突出方向で移動されることにより係止溝49に到達した係止片43が、化粧リング本体31の軸線回りの回転によって、図7に示すように、進入するようになっている。化粧リング本体31は、係止片43が係止溝49に進入することにより、圧縮コイルバネ45の付勢力に抗して開放側面13aへの移動が規制され、間隙47を形成した状態で保持される。
すなわち、化粧リング本体31を、突出方向側の移動位置に保持させる係止手段(係止溝49、係止片43)が、化粧リング本体31と外筒19とに亘って設けられたので、化粧リング本体31と開放側面13aとの間に、指掛け用の間隙47を形成したままの状態とすることができる。
そして、係止手段が、化粧リング本体31を突出方向に移動させる直線溝39と、この直線溝39に連設され軸線回り所定角度の回転で化粧リング本体31を突出方向側の移動位置に保持させる係止溝49とからなるので、化粧リング本体31を掴んだままの、引っ張り、及び回転の一連の容易な操作で、化粧リング本体31を図7に示す突出移動側の位置に保持させることができるようになっている。
次に、上記の構成による非常把手用化粧リング100の作用を説明する。
図2に示した扉13において、電源が遮断され、自動開閉装置が非作動状態となった際、図4に示すように、非常把手用化粧リング100の化粧リング本体31が手指によって手前側へ引っ張られる。
化粧リング本体31は、外周が把持されて引っ張られることにより、圧縮コイルバネ45が圧縮され、手前側へと移動される。図6に示すように、所定位置まで移動された後、図7に示すように、化粧リング本体31が所定角度回転されると、化粧リング本体31の係止片43が係止溝49へと進入し、化粧リング本体31は、圧縮コイルバネ45の付勢力に抗して、突出方向に移動された状態で、保持される。
これにより、化粧リング本体31の突出後端面31aと開放側面13aとの間には、手指を引っかけるに好適な間隙47が形成されたままとなる。自動開閉装置が停止した非常時には、この間隙47に手指を引っ掛けることにより、化粧リング本体31が把手として利用可能となり、扉13が容易に引き開き可能となる。
なお、化粧リング本体31は、係止片43を係止溝49から外す方向へ回転されることで、圧縮コイルバネ45の付勢力により、係止片43が直線溝39に沿って図7の右方へ移動され、再び突出後端面31aが図5に示すように、開放側面13aに当接されることとなる。
したがって、この非常把手用化粧リング100にれば、化粧リング本体31の突出後端面積が、突出先端面積より大きく形成され、化粧リング本体31の突出後端面31aと開放側面13aとの間に間隙47が形成可能となるように、化粧リング本体31が扉に固定される施解錠装置外筒19に対して軸線方向に移動可能に外挿されたので、把手を有さず、自動開閉装置が停電等によって作動不能となった非常事態時の扉13であっても、開放側面13aに突出する化粧リング本体31を、施解錠装置外筒19に対して軸線方向に引っ張ることで、化粧リング本体31の突出後端面31aと扉の開放側面13aとの間に間隙47を形成し、この間隙47に手指を掛けることで、化粧リング本体31が把手として利用可能となり、扉13を手前へ引き開けることが容易にできる。この結果、意匠性を考慮した自動開閉扉の非常時における対応、すなわち、手動開閉操作を可能にすることができる。
次に、上記実施の形態による非常把手用化粧リングの変形例を説明する。
なお、以下の各変形例において、図1〜図7に示した部材及び部位と同一の部材及び部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
図8は舌片が設けられた化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例1の説明図である。
この変形例1による非常把手用化粧リング100Aは、化粧リング本体31の後端部に、突出後端面31aと同一平面で延出する舌片51が設けられている。
この変形例1による非常把手用化粧リング100 Aによれば、化粧リング本体31を手前に引き出すことにより、舌片51も化粧リング本体31と共に移動され、舌片51と扉の開放側面13aとの間に間隙ができ、舌片51が、掴み持つことをも可能とする操作容易なレバーとして利用可能となる。
図9はフランジ部が設けられた化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例2の説明図である。
この変形例2による非常把手用化粧リング100Bは、化粧リング本体31の後端部に、突出後端面31aと同一平面の環状のフランジ部53が形成されている。
この変形例2による非常把手用化粧リング100Bによれば、化粧リング本体31を手前に引き出すことにより、フランジ部53も化粧リング本体31と共に移動され、フランジ部53と扉の開放側面13aとの間に対向する面で構成される間隙47ができ、フランジ部53が操作容易なハンドルとして利用可能となる。
図10は断面楕円形状に形成された化粧リング本体の正面視を(a)、上面視を(b)、側面視を(c)に表した変形例3の説明図である。
この変形例3による非常把手用化粧リング100Cは、化粧リング本体31の軸線直交方向の断面形状、すなわち正面から見て、略楕円形状に形成される。
この変形例3による非常把手用化粧リング100Cによれば、断面形状が円形状である場合に比べ、大きな両側面31b,31cが確保可能となり、手指による把持が容易となって、化粧リング本体31の引き出し操作を容易にすることができる。また、回転させる場合には、長軸側両端に対して回転モーメントを与えやすくなり、その回転が容易なものとなる。
図11は外周に指掛け用凹部の形成された化粧リング本体の正面視を(a)、上面視を(b)、側面視を(c)に表した変形例4の説明図である。
この変形例4による非常把手用化粧リング100Dは、化粧リング本体31の外周面に、指掛け用凹部55が形成される。
この変形例4による非常把手用化粧リング100Dによれば、化粧リング本体31の外周面を、指掛け用凹部55によって容易に掴むことができ、化粧リング本体31の引き出し操作を容易にすることができる。また、上記楕円形状の非常把手用化粧リング100Cと同様に、回転させる場合に、その回転を容易なものとすることが可能となる。
図12は外周にローレットの形成された化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例5の説明図である。
この変形例5による非常把手用化粧リング100Eは、化粧リング本体31の外周面の一部に、手指との摩擦力を他部より大きくする環状の滑り止め部57が形成されている。この滑り止め部57は、例えば表面を加工して得られるローレットなどとすることができる。
この変形例5による非常把手用化粧リングEによれば、化粧リング本体31が突出先端側に向かって徐々に小径となる錐体形状であっても、滑り止め部57に手指を引っかけ、化粧リング本体31の引き出しを容易にすることができる。そして、この滑り止め部57がローレットであれば、滑り止め部57を見栄え良く、かつ容易に種々の大きさの摩擦力で形成することが可能となる。また、滑り止めの効果により、回転させたい場合には、その回転を容易なものとすることができる。
図13は開放側面との間に段部の形成された化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例6の説明図である。
この変形例6による非常把手用化粧リング100Fは、化粧リング本体31の後端部と、突出後端面31aとの間に、段部59が形成される。
この変形例6による非常把手用化粧リング100Fによれば、化粧リング本体31の突出後端面31aが、扉の開放側面13aに接している状態においても、化粧リング本体31と扉の開放側面13aとの間に段部59が形成され、この段部59をきっかけに化粧リング本体31を突出方向に移動させることができ、化粧リング本体31と扉の開放側面13aとの間隙47を容易に形成することができる。
なお、上記の実施の形態及び各変形例では、化粧リング本体31が施解錠装置外筒19にスライド自在に外挿される構造を例に説明したが、本発明に係る非常把手用化粧リングは、化粧リング本体31が、施解錠装置外筒19に螺合されるものであってもよい。この場合、施解錠装置外筒19の外周には雄ねじが形成され、化粧リング本体31の内周には雌ねじが形成される。
このような螺合構造の非常把手用化粧リングによれば、化粧リング本体31が、施解錠装置外筒19に螺合されるので、通常時には、化粧リング本体31の突出後端面31aが扉の開放側面13aに当接方向に回転され、非常時には、化粧リング本体31を逆側へ回転することにより、化粧リング本体31の突出後端面31aと扉の開放側面13aとの間に、指掛け用の間隙を形成することができる。
本発明に係る非常把手用化粧リングの縦断面図である。 図1に示した非常把手用化粧リングの取り付けられる扉の斜視図である。 図2に示した扉の開放状態の水平断面図である。 化粧リング本体を突出方向に移動させた非常把手用化粧リングの水平断面図である。 化粧リング本体の突出後端面が開放側面に当接した状態の水平断面図である。 化粧リング本体が突出方向に移動された状態の水平断面図である。 図6の化粧リング本体が回転されることにより係止手段が係止した状態の水平断面図である。 舌片が設けられた化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例1の説明図である。 フランジ部が設けられた化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例2の説明図である。 断面楕円形状に形成された化粧リング本体の正面視を(a)、上面視を(b)、側面視を(c)に表した変形例3の説明図である。 外周に指掛け用凹部の形成された化粧リング本体の正面視を(a)、上面視を(b)、側面視を(c)に表した変形例4の説明図である。 外周にローレットの形成された化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例5の説明図である。 開放側面との間に段部の形成された化粧リング本体の正面視を(a)、側面視を(b)に表した変形例6の説明図である。
符号の説明
11…施解錠装置
13…扉
13a…開放側面
19…施解錠装置外筒
31…化粧リング本体
31a…突出後端面
39…係止手段(直線溝)
43…係止手段(係止片)
45…付勢手段(圧縮コイルバネ)
47…間隙
49…係止手段(係止溝)
51…舌片
53…フランジ部
55…指掛け用凹部
57…滑り止め部
59…段部
100…非常把手用化粧リング

Claims (12)

  1. 扉の開放方向が手前に引く方向となる開放側面に把手を有しないとともに自動開閉装置によって開閉される扉の前記開放側面に設けられ、該扉を施解錠する施解錠装置の外装部材として前記開放側面から突出して取り付けられる非常把手用化粧リングであって、
    化粧リング本体の突出後端面積が、突出先端面積より大きく形成され、
    前記化粧リング本体の突出後端面と前記開放側面との間に間隙が形成可能となるように、該化粧リング本体が、前記扉に固定される施解錠装置外筒に対して軸線方向に移動可能に外挿されたことを特徴とする非常把手用化粧リング。
  2. 前記化粧リング本体と前記施解錠装置外筒との間に、前記化粧リング本体の突出後端面を前記開放側面へ当接させる方向に付勢する付勢手段が配設されたことを特徴とする請求項1記載の非常把手用化粧リング。
  3. 前記化粧リング本体が、前記施解錠装置外筒に螺合されることを特徴とする請求項1記載の非常把手用化粧リング。
  4. 前記化粧リング本体を、突出方向側の移動位置に保持させる係止手段が、前記化粧リング本体と前記施解錠装置外筒とに亘って設けられたことを特徴とする請求項2記載の非常把手用化粧リング。
  5. 前記係止手段が、前記化粧リング本体を突出方向に移動させる直線溝と、該直線溝に連設され軸線回り所定角度の回転で前記化粧リング本体を突出方向側の移動位置に保持させる係止溝とからなることを特徴とする請求項4記載の非常把手用化粧リング。
  6. 前記化粧リング本体の後端部に、前記突出後端面と同一平面で延出する舌片が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の非常把手用化粧リング。
  7. 前記化粧リング本体の後端部に、前記突出後端面と同一平面の環状のフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の非常把手用化粧リング。
  8. 前記化粧リング本体の軸線直交方向の断面形状が、楕円形状であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の非常把手用化粧リング。
  9. 前記化粧リング本体の外周面に、指掛け用凹部が形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,8のいずれか1つに記載の非常把手用化粧リング。
  10. 前記化粧リング本体の外周面の一部に、手指との摩擦力を他部より大きくする滑り止め部が形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の非常把手用化粧リング。
  11. 前記滑り止め部がローレットであることを特徴とする請求項10記載の非常把手用化粧リング。
  12. 前記化粧リング本体の後端部と、前記突出後端面との間に、段部が形成されることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,8のいずれか1項記載の非常把手用化粧リング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160024282A (ko) * 2014-08-25 2016-03-04 현대자동차주식회사 차량용 키 어셈블리
JP2016079624A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 株式会社アッサアブロイジャパン 扉錠におけるシリンダ装置

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