JP2003056220A - サムターン - Google Patents

サムターン

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JP2003056220A
JP2003056220A JP2001249104A JP2001249104A JP2003056220A JP 2003056220 A JP2003056220 A JP 2003056220A JP 2001249104 A JP2001249104 A JP 2001249104A JP 2001249104 A JP2001249104 A JP 2001249104A JP 2003056220 A JP2003056220 A JP 2003056220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から手を差し入れたり、針金等を掛止す
ることによる不正解錠を防止し、施錠装置の不正解錠防
止機能の向上を図る。 【解決手段】 サムターン1において、錠箱機構部に回
動操作力を入力するサムターン軸3と、サムターン軸3
の軸線方向略中央に固着した軸側クラッチ板13と、サ
ムターン軸3の同軸上に位置しサムターン軸3と相対回
転可能となると共にサムターン軸3に対して摺動自在な
摘み19と、摘み19に軸側クラッチ板13に対面して
固着し軸側クラッチ板13に圧接可能となった摘み側ク
ラッチ板29と、摘み19とサムターン軸3との間に介
在し軸側クラッチ板13と摘み側クラッチ板29とを離
反方向に付勢するクラッチバネ31とを設けた。これに
より摘み19を扉方向となる軸方向に押し、両クラッチ
板を圧接状態としなければ摘み19の回動操作力がサム
ターン軸3に伝わらないこととなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉などの開閉体に
内蔵された錠箱機構部に対し回転による操作力を入力
し、錠箱内に設けたロック部材を開閉体枠に対して進退
動作させるサムターンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サムターン付きの施錠装置は、扉
などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋
外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出
する回転式のサムターンとが設けられている。
【0003】錠箱には、ロック部材である例えばデッド
ボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられ
ている。この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリ
ンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作す
ることによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退
され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたス
トライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、サムターンの摘みが回転操作され
るのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が
簡便に行えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、マンションや住
宅の玄関扉等の開閉体、あるいはこれら玄関扉等の開閉
体の近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級
感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓
付のものが多用されるようになってきている。ところ
が、このような開閉体の小窓や壁部分の小窓では、ガラ
ス板が割られると、外部から、手を差し入れてサムター
ンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金等を挿
入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがあ
る。
【0005】一般的に、扉に多用される回転式のサムタ
ーンは、屋内側に露出する摘み部の翼板部に針金の鉤状
先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正
な解錠操作が可能となる場合がある。
【0006】また、サムターンは、上記した小窓の無い
開閉体においても、針金を挿入する隙間や孔などが開閉
体自体あるいは壁部分等にあれば、同様に不正解錠され
る虞れがあった。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、屋外側からの挿入等の不正な解錠行為を防止するこ
とのできるサムターンを提供し、施錠装置の不正解錠防
止機能の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1記載のサムターン1
は、錠箱機構部に回動操作力を入力するサムターン軸3
と、該サムターン軸3の軸線方向略中央に固着した軸側
クラッチ板13と、前記サムターン軸3の同軸上に位置
し該サムターン軸3と相対回転可能となると共に該サム
ターン軸3に対して摺動自在な摘み19と、該摘み19
に、前記軸側クラッチ板13に対面して固着し、前記軸
側クラッチ板13に圧接可能となった摘み側クラッチ板
29と、前記摘み19と前記サムターン軸3との間に介
在し該軸側クラッチ板13と該摘み側クラッチ板29と
を離反方向に付勢するクラッチバネ31と、を具備した
ことを特徴とする。
【0009】このサムターン1では、摘み19の操作力
をサムターン軸3へ伝達するのに、摘み19を軸線方向
に押し、摘み側クラッチ板29を軸側クラッチ板13に
圧接する必要がある。通常時には、摘み側クラッチ板2
9と軸側クラッチ板13とがクラッチバネ31によって
離間しているので、摘み19は空回りし、摘み19の操
作力は錠箱機構部へ伝わらない。したがって、扉等に設
けた小窓を割り外部から手を差し入れたり、或いは扉と
扉枠の隙間から針金を差し入れることにより、サムター
ン1を不正に操作しようとしても、摘み19が空転する
のみで、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うこと
ができない。
【0010】請求項2記載のサムターン41は、内筒4
3の内部に前記サムターン軸3を回動自在に支持し、円
筒形状に形成した前記摘み49を該内筒43に相対回転
自在に外嵌し、前記内筒43と前記摘み49との間に、
前記クラッチバネ59を介在させて前記軸側クラッチ板
47と前記摘み側クラッチ板57とを離間させたことを
特徴とする。
【0011】このサムターン41では、内筒43と摘み
49との間にクラッチバネ59を配設することで、摘み
側クラッチ板57と軸側クラッチ板47とを全面で圧接
して接続することができる。すなわち、摘み49とサム
ターン軸3との間にクラッチバネ59を配設する場合に
必要となるクラッチ板内のクラッチバネ収容スペースが
不要となり、その分、クラッチ板の接触面積が大きく確
保できる。したがって、クラッチ板同士の接続力を高め
たり、クラッチ板を小径にしたりできる。
【0012】請求項3記載のサムターン61は、錠箱機
構部に回動操作力を入力するサムターン軸63と、該サ
ムターン軸63の前記錠箱機構部と反対側の端部に固着
した摘み65と、前記サムターン軸63を内部に回動か
つ直線移動自在に保持する筒状基部67と、前記サムタ
ーン軸63から半径方向外側に突設したピン71と、該
ピン71と前記筒状基部67との間に介在し前記サムタ
ーン軸63を前記摘み65側に付勢するバネ73と、前
記筒状基部67の内部から突出し前記ピン71に当接し
て前記サムターン軸63の回動を規制するレール部75
と、該レール部75を切り欠いて形成し前記摘み65を
押し込んだ前記ピン71の移動位置に一致し該ピン71
を進入させて前記サムターン軸63の回動規制を解除す
る切欠溝77と、を具備したことを特徴とする。
【0013】このサムターン61では、サムターン軸6
3を回動するのに、摘み65を押し、サムターン軸63
を軸線方向に移動させて、ピン71を切欠溝77に一致
させる必要がある。通常時には、バネ73がサムターン
軸63を摘み65側に付勢し、サムターン軸63に突設
したピン71がレール部75に当接しているので、サム
ターン軸63と一体となった摘み65は回動することが
できない。つまり、摘み65を回動して操作力を錠箱機
構部に入力することができない。したがって、扉等に設
けた小窓を割り外部から手を差し入れたり、或いは扉と
扉枠の隙間から針金を差し入れることにより、サムター
ン61を不正に操作しようとしても、摘みが回動不能と
なり、操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことが
できない。
【0014】請求項4記載のサムターン81は、錠箱機
構部に回動操作力を入力するサムターン軸83と、該サ
ムターン軸83の軸線方向略中央に固着した軸側クラッ
チ板91と、前記サムターン軸83の前記錠箱機構部と
反対側の端部に該サムターン軸83と相対回転自在に取
り付けた摘み93と、前記サムターン軸83に遊嵌し該
サムターン軸83の軸線方向に移動自在となりかつ該摘
み93に対して相対回転不能な摘み側クラッチ板101
と、前記軸側クラッチ板91と前記摘み側クラッチ板1
01との間に介在し該軸側クラッチ板91と該摘み側ク
ラッチ板101とを離反方向に付勢するクラッチバネ1
03と、前記摘み93の外周面から後退自在に突出する
ボタン105と、該ボタン105と前記摘み側クラッチ
板101との間に介在し該ボタン105の後退力によっ
て前記摘み側クラッチ板101を前記軸側クラッチ板9
1に圧接する押圧摺動部材107と、を具備したことを
特徴とする。
【0015】このサムターン81では、サムターン軸8
3を回動するのに、ボタン105を押し、押圧摺動部材
107を介して、摘み側クラッチ板101を軸側クラッ
チ板91に圧接する必要がある。通常時には、摘み側ク
ラッチ板101と軸側クラッチ板91とがクラッチバネ
103によって離間しているので、摘み93は空回り
し、摘み93の操作力は錠箱機構部へ伝わらない。した
がって、扉等に設けた小窓を割り外部から手を差し入れ
たり、或いは扉と扉枠の隙間から針金を差し入れること
により、サムターン81を不正に操作しようとしても、
摘み93が空転するのみで、操作力を錠箱機構部に入力
して解錠を行うことができない。
【0016】請求項5記載のサムターン111は、錠箱
機構部に回動操作力を入力するサムターン軸113と、
該サムターン軸113の前記錠箱機構部と反対側の端部
に該サムターン軸113と相対回転自在に取り付けた摘
み121と、該摘み121の内部に位置する前記サムタ
ーン軸113の端部に同心円状に固着した円環板123
と、該円環板123の内周から半径方向外側に切り欠い
た係合凹部125と、前記摘み121の外周面から後退
自在に突出し突出状態で基端の係止部129を前記円環
板123の内周部に位置させると共に後退状態で該係止
部129を前記係合凹部125に係合させて前記摘み1
21と前記サムターン軸113との相対回転を不能にす
るボタン127と、を具備したことを特徴とする。
【0017】このサムターン111では、サムターン軸
113を回動するのに、ボタン127を押し、ボタン1
27の係止部129を円環板123の係合凹部125に
係合させて、摘み121とサムターン軸113との相対
回転を不能にする必要がある。通常時には、ボタン12
7の係合部129が円環板123の内周部に位置し、摘
み121と円環板123とが相対回転するので、摘み1
21は空回りし、摘み121の操作力は錠箱機構部へ伝
わらない。したがって、扉等に設けた小窓を割り外部よ
り手を差し入れたり、或いは扉と扉枠の隙間から針金を
差し入れることにより、サムターン111を不正に操作
しようとしても、摘み121が空転するのみで、操作力
を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができない。
【0018】請求項6記載のサムターン1,41,6
1,81,111は、前記摘み19,41,65,9
3,121が、略半球形状又は略円柱形状であることを
特徴とする。
【0019】このサムターン1,41,61,81,1
11では、摘み19,41,65,93,121の回転
方向に引っ掛かり部がなくなり、先端を鉤状に折り曲げ
た針金を使用しても、摘み19,41,65,93,1
21の外周に鉤状部を引っ掛けて、摘み19,41,6
5,93,121を回転させることができない。
【0020】請求項7記載のサムターン1,41,6
1,81,111は、前記摘み19,41,65,9
3,121が、略立方体形状又は略直方体形状であるこ
とを特徴とする。
【0021】このサムターン1,41,61,81,1
11では、摘み19,41,65,93,121が、一
対の平行な両側面を有することになり、この両側面を手
指で摘むことで、摘み19,41,65,93,121
が回転し易くなる。また、立方体形状又は直方体形状の
隣接する直交二面(稜線部分)、或いは直交三面の角部
を除去し、例えば曲面にて形成することで、摘み19,
41,65,93,121の回転方向に引っ掛かり部
(角部)がなくなり、先端を鉤状に折り曲げた針金を使
用しても、摘み19,41,65,93,121の外周
に鉤状部を引っ掛けて、摘み19,41,65,93,
121を回転させることができない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサムターンの
好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。ま
ず、本発明に係るサムターンの第一の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明に係るサムターンの第一の実
施の形態を表す断面図、図2は摘み形状の例を(a)〜
(f)に表す斜視図である。
【0023】図示しない扉には錠箱を設けてあり、この
錠箱はラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の
木口から進退させる錠箱機構部を内設している。扉は屋
内側の面にサムターン1を備えている。上記した錠箱の
デッドボルトは、扉の屋外側の面に設けたシリンダー錠
をキーによって、又はこのサムターン1を回動すること
によって扉木口から進退可能となる。
【0024】サムターン1は、錠箱機構部に回動操作力
を入力するサムターン軸3を有している。サムターン軸
3は、扉に固定した筒状の化粧リング5内の支持板7を
貫通し、フランジ9と、後付けする移動規制部材、例え
ばEリング11等とによって支持板7を挟み、抜脱が規
制されて回動自在となっている。このサムターン軸3の
基端は、例えば断面十字形状となって、図示しない錠箱
機構部の入力軸に相対回転不能に嵌入される。
【0025】サムターン軸3の軸線方向略中央には背面
をフランジ9に当接して軸側クラッチ板13を固着して
いる。軸側クラッチ板13は、錠箱機構部と反対側の面
が連結面15となる。この連結面15は、後述する摘み
側クラッチ板29との相対回転を規制する鋸歯状の係合
歯や滑り止め溝を有している。また、サムターン軸3
は、錠箱機構部と反対側の端部である先端に、段部とな
った小径部17を形成している。
【0026】摘み19は、軸線方向に穿設した遊嵌穴2
1を有している。摘み19は、遊嵌穴21をサムターン
軸3の先端に遊嵌することで、サムターン軸3と同軸上
に位置し、サムターン軸3と相対回転可能となってい
る。また、摘み19は、外周面から半径方向内側に抜脱
規制杆25を挿着することで、抜脱規制杆25が小径部
17の軸線方向に移動可能な範囲で、サムターン軸3上
を摺動自在としている。
【0027】ところで、本実施の形態において、摘み1
9は、図2(a)に示すように、略半球形状となってい
る。摘み19は、このような半球形状、又は図2(d)
に示す円柱形状とすることで、摘み19の外周面に回転
方向への引っ掛かり部がなくなり、先端を鉤状に折り曲
げた針金を使用しても、摘み19の外周面に鉤状部を引
っ掛けて、摘み19を回転させることができなくなる。
【0028】また、摘み19は、図2(b)(c)に示
すように、略立方体形状又は直直方体形状であってもよ
い。この場合、摘み19が、一対の平行な両側面を有す
ることになり、この両側面を手指で摘むことで、摘みが
回転し易くなる。そして、この場合においても、略立方
体形状又は略直方体形状の隣接する直交二面(稜線部
分)、或いは直交三面の角部を除去し曲面にて形成する
ことで、摘み19の外周面に回転方向への引っ掛かり部
分がなくなり、先端を鉤状に折り曲げた針金を使用して
も、摘み19の外周面に鉤状部を引っ掛けて、摘み19
を回転させることができなくなる。さらに、摘み19
は、図2(e)(f)に示すように、円柱形状の外周面
に、ローレット20や粗面を形成し、滑り止めすること
により、この摘み19を手指で摘んだ際の回動操作性を
高めるものであってもよい。
【0029】摘み19は、上記した軸側クラッチ板13
に対面する面に、摘み側クラッチ板29を有している。
摘み側クラッチ板29は、摘み19に固着することで、
摘み19と一体となっている。この摘み側クラッチ板2
9は、軸側クラッチ板13と対向する面に、軸側クラッ
チ板13の連結面15に当接し互いに噛み合うようにな
る連結面15を有し、軸側クラッチ板13との相対回転
を規制する鋸歯状の係合歯や滑り止め溝となっている。
そして、摘み19を扉の方向(図1中右側)へ押すこと
で、軸側クラッチ板13に圧接可能となっている。
【0030】摘み19と、サムターン軸3との間には、
クラッチバネ31を配設している。クラッチバネ31
は、例えば軸側クラッチ板13と摘み側クラッチ板29
との中央部近傍にそれぞれ凹設したバネ収容凹部16に
収容している。クラッチバネ31は、摘み19とサムタ
ーン軸3との間に介在することで、軸側クラッチ板13
と摘み側クラッチ板29とを離反方向に付勢している。
また、クラッチバネ31は、摘み19を扉方向(図1中
右側)に押すことで、上記のバネ収容凹部内16にて収
縮して、クラッチ板同士の圧接に支障のないようになっ
ている。
【0031】このような構成を有するサムターン1は、
通常時、クラッチバネ31の付勢力によって軸側クラッ
チ板13と摘み側クラッチ板29とが離れている。した
がって、摘み19を回動しても、摘み19のみが空転
し、摘み19の操作回動力は、サムターン軸3に伝わら
ない。
【0032】一方、錠箱機構部へ操作力を入力するに
は、摘み19を押す。すると、クラッチバネ31の付勢
力に抗して摘み側クラッチ板29が軸側クラッチ板13
に圧接されることとなる。この状態のまま、摘み19を
回動すると、摘み19の回動が軸側クラッチ板13を介
してサムターン軸3に伝わり、錠箱機構部に操作力が入
力可能になる。
【0033】したがって、このサムターン1では、摘み
19の操作力をサムターン軸3へ伝達するのに、摘み1
9を軸線方向に扉の方向に押し、摘み側クラッチ板29
を軸側クラッチ板13に圧接する必要がある。通常時に
は、摘み側クラッチ板29と軸側クラッチ板13とがク
ラッチバネ31によって離間しているので、摘み19は
空回りし、摘み19の操作力は錠箱機構部へ伝わらな
い。したがって、扉等に設けた小窓を割り手を差し入れ
てサムターン1を不正に操作しようとしても、摘み19
を扉方向に押しながら回転操作をしなくてはならないこ
とから、容易にそのような操作を行うことが不可能とな
り、操作力を錠箱機構部に入力し解錠を行うことができ
ず、また、扉等に設けた小窓を割り、或いは扉と扉枠の
隙間から針金を差し入れることによりサムターン1を不
正に操作しようとしても、摘み19は空転するのみで、
操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができな
い。
【0034】次に、本発明に係るサムターンの第二の実
施の形態を説明する。図3は本発明に係るサムターンの
第二の実施の形態を表す断面図である。この実施の形態
によるサムターン41は、内筒43の内部に、支持板4
5を設け、この支持板45に、サムターン軸3を回動自
在に支持している。サムターン41の錠箱機構部と反対
側の端部となる先端には、軸側クラッチ板47を固着し
ている。
【0035】内筒43の先端には、円筒状の摘み49を
相対回転自在かつ軸線方向に移動自在に外挿している。
摘み49は、前面板51の裏面に、軸線方向の支持杆5
3を固着している。この支持杆53は内筒43の前壁5
5を貫通し支持される。前壁55を貫通した支持杆53
の先端には、摘み側クラッチ板57を固着している。つ
まり、軸側クラッチ板47と摘み側クラッチ板57と
は、内筒43内で対向している。
【0036】内筒43の外周にはコイル状のクラッチバ
ネ59を外挿している。このクラッチバネ59の一端は
内筒43の基端に設けた座部60に支持し、他端は摘み
49の基端に当接している。つまり、軸側クラッチ板4
7と摘み側クラッチ板57とは、内筒43と摘み49と
の間に介在したクラッチバネ59によって離間してい
る。なお、図中、58は、クラッチバネ59を覆う化粧
リングである。
【0037】このような構成を有するサムターン41
は、通常時、図3(a)に示すように、クラッチバネ5
9の付勢力によって軸側クラッチ板47と摘み側クラッ
チ板57とが離れている。したがって、摘み49を回動
しても、摘み49のみが空転し、摘み49の操作回動力
は、サムターン軸3に伝わらない。
【0038】一方、錠箱機構部へ操作力を入力するに
は、図3(b)に示すように、摘み49を扉の方向(図
3中右方向)へ押す。すると、クラッチバネ59の付勢
力に抗して摘み側クラッチ板57が軸側クラッチ板47
に圧接されることとなる。この状態のまま、摘み49を
回動すると、摘み49の回動が軸側クラッチ板47を介
してサムターン軸3に伝わり、錠箱機構部に操作力が入
力可能になる。
【0039】このサムターン41では、通常時には、摘
み側クラッチ板57と軸側クラッチ板47とがクラッチ
バネ59によって離間しているので、摘み49は空回り
し、摘み49の操作力は錠箱機構部へ伝わらない。した
がって、扉等に設けた小窓を割り手を差し入れてサムタ
ーン41を不正に操作しようとしても、摘み49を扉方
向に押しながら回転操作をしなくてはならないことか
ら、容易にそのような操作を行うことが不可能となり、
操作力を錠箱機構部に入力し解錠を行うことができず、
また、扉等に設けた小窓を割り、或いは扉と扉枠の隙間
から針金を差し入れることによりサムターン41を不正
に操作しようとしても、摘み49が空転するのみで、操
作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができな
い。
【0040】また、内筒43と摘み49との間にクラッ
チバネ59を配設することで、摘み側クラッチ板57と
軸側クラッチ板47とを全面で圧接して接続することが
できる。すなわち、摘み49とサムターン軸3との間に
クラッチバネ59を配設する場合に必要となるクラッチ
板内のクラッチバネ収容スペースが不要となり、その
分、クラッチ板の接触面積が大きく確保できる。これに
より、クラッチ板同士の接続力を高めたり、クラッチ板
を小径にしたりできる。
【0041】次に、本発明に係るサムターンの第三の実
施の形態を説明する。図4は本発明に係るサムターンの
第三の実施の形態を表す断面図である。この実施の形態
によるサムターン61は、サムターン軸63の錠箱機構
部と反対側の端部である先端に摘み65を固着してい
る。サムターン軸63は、基端を、筒状基部67内の支
持板69に貫通させている。筒状基部67は、サムター
ン軸63を内部に回動かつ軸方向に直線移動自在に保持
している。サムターン軸63の基端は、例えば断面十字
形状となって、図示しない錠箱機構部の入力軸に相対回
転不能に嵌入する。
【0042】サムターン軸63は、中途部に、半径方向
外側に突設したピン71を有している。このピン71
と、支持板69との間にはバネ73を配設してあり、バ
ネ73はサムターン軸63を摘み65側(図4中左側)
に付勢している。
【0043】筒状基部67の内部には、サムターン軸6
3の軸線方向に平行とされるレール部75を突設してあ
り、レール部75はピン71に当接してサムターン軸6
3の回動を規制している。また、レール部75は、筒状
基部67の軸線方向に長く、サムターン軸63の軸線方
向の移動は可能にしている。なお、このレール部75
は、筒状基部67内に対向し対となって配設されるが、
この筒状基部67内に複数対設けられることとしてもよ
い。
【0044】このレール部75の支持板69側の端部に
は、レール部75を切り欠いて形成した切欠溝77を設
けている。この切欠溝77は、筒状基部67内にて周方
向に連続して形成され、摘み65を押し込んだ時のピン
71の移動位置に一致して、ピン71を進入させること
で、サムターン軸63の回動規制を解除するように働
く。
【0045】このような構成を有するサムターン61
は、通常時、図4(a)に示すように、バネ73の付勢
力によってサムターン軸63が筒状基部67から大きく
突出して位置し、かつピン71がレール部75に当接し
ている。したがって、摘み65を回動しようとしても、
ピン71がサムターン軸63の回動を阻止して、摘み6
5を回動操作することができない。
【0046】一方、錠箱機構部へ操作力を入力するに
は、図4(b)に示すように、摘み65を押す。する
と、バネ73の付勢力に抗してサムターン軸63が錠箱
機構部側へ移動し、サムターン軸63の端部が錠箱機構
部に嵌入する。また、同時にピン71が切欠溝77に一
致する。この状態のまま、摘み65を回動すると、ピン
71が切欠溝77に進入し、摘み65の回動規制が解除
されて、サムターン軸63が摘み65の回動操作力を錠
箱機構部に入力することになる。
【0047】したがって、このサムターン61では、サ
ムターン軸63を回動するのに、摘み65を押し、サム
ターン軸63を軸線方向に移動させて、ピン71を切欠
溝77に一致させる必要がある。通常時には、バネ73
がサムターン軸63を摘み65側に付勢し、サムターン
軸63に突設したピン71がレール部75に当接してい
るので、サムターン軸63と一体となった摘み65は回
動することができない。つまり、摘み65を回動して操
作力を錠箱機構部に入力することができない。したがっ
て、扉等に設けた小窓を割り手を差し入れてサムターン
61を不正に操作しようとしても、摘み65を扉方向に
押しながら回転操作をしなくてはならないことから、容
易にそのような操作を行うことが不可能となり、操作力
を錠箱機構部に入力し解錠を行うことができず、また、
扉等に設けた小窓を割り、或いは扉と扉枠の隙間から針
金を差し入れることによりサムターン61を不正に操作
しようとしても、摘み65が回動不能となり、操作力を
錠箱機構部に入力して解錠を行うことができない。
【0048】次に、本発明に係るサムターンの第四の実
施の形態を説明する。図5は本発明に係るサムターンの
第四の実施の形態を表す断面図、図6は摘み形状の例を
(a)〜(d)に表す斜視図である。この実施の形態に
よるサムターン81は、サムターン軸83が、扉に固定
した筒状の化粧リング85内の支持板87を貫通し、フ
ランジ89と、後付けする移動規制部材、例えばEリン
グ11等とによって支持板87を挟み、抜脱が規制され
て回動自在となっている。
【0049】サムターン軸83の軸線方向略中央には背
面をフランジ89に当接して軸側クラッチ板91を固着
している。軸側クラッチ板91は、錠箱機構部と反対側
の面が連結面15となる。この連結面15は、後述する
摘み側クラッチ板101との相対回転を規制する鋸歯状
の係合歯や滑り止め溝を有している。
【0050】サムターン軸83は、錠箱機構部と反対側
の端部となる先端部に、段部となった小径部92を形成
している。一方、摘み93は、軸線方向に穿設した遊嵌
穴95を有している。
【0051】摘み93は、遊嵌穴95をサムターン軸8
3の先端に遊嵌することで、サムターン軸83と同軸上
に位置し、サムターン軸83と相対回転可能となってい
る。また、摘み93は、外周から半径方向内側に抜脱規
制杆97を挿着することで、抜脱規制杆97が小径部9
2に係合してサムターン軸83から抜け落ちないように
なっている。
【0052】ところで、本実施の形態において、摘み9
3は、図6(b)又は(c)に示すように、略立方体形
状又は略直方体形状とすることで、一対の平行な両側面
を有することになり、この両側面を手指で摘むことで、
摘みが回転し易くなっている。そして、略立方体形状又
は略直方体形状の隣接する直交二面(稜線部分)、或い
は直交三面の角部を除去することで、摘み93の外周面
に回転方向への引っ掛かり部分がなくなり、先端を鉤状
に折り曲げた針金を使用しても、摘み93を回転させる
ことができなくなっている。
【0053】また、摘み93は、図6(a)(d)に示
すように、半球形状又は円柱形状であってもよい。この
場合、摘み93の外周面には回転方向に引っ掛かり部が
なくなり、先端を鉤状に折り曲げた針金を使用しても、
摘み93の外周に鉤状部を引っ掛けて、摘み93を回転
させることができなくなる。
【0054】サムターン軸83には、サムターン軸83
の軸線方向に移動自在となりかつ摘み93に対して相対
回転不能な摘み側クラッチ板101を遊嵌している。軸
側クラッチ板91と摘み側クラッチ板101との間に
は、クラッチバネ103を介在させてあり、クラッチバ
ネ103は軸側クラッチ板91と摘み側クラッチ板10
1とを離反方向に付勢している。
【0055】摘み93は、外周面から内径方向となって
後退自在に突出する略ピン形状のボタン105を有して
いる。また、摘み93は、内部に、軸線方向に移動自在
となった押圧摺動部材107を有している。
【0056】押圧摺動部材107は、一端が斜面109
となり、この斜面109をボタン105に摺接する。ま
た、押圧摺動部材107は、他端を摘み側クラッチ板1
01に当接している。したがって、ボタン105を押圧
して摘み93内に後退させると、ボタン105が斜面1
09を押し、ボタン105の押圧力が軸線方向の力に変
換されて、押圧摺動部材107が摘み側クラッチ板10
1を押圧するようになっている。すなわち、ボタン10
5を押圧することで、摘み側クラッチ板101を軸側ク
ラッチ板91に圧接できるようになっている。
【0057】このような構成を有するサムターン81
は、通常時、クラッチバネ103の付勢力によって軸側
クラッチ板91と摘み側クラッチ板101とが離れてい
る。したがって、摘み93を回動しても、摘み93のみ
が空転し、摘み93の操作回動力は、サムターン軸83
に伝わらない。
【0058】一方、錠箱機構部へ操作力を入力するに
は、ボタン105を押し込む。すると、押圧摺動部材1
07が軸線方向(図5中右方向)に移動し、クラッチバ
ネ103の付勢力に抗して摘み側クラッチ板101が軸
側クラッチ板91に圧接されることとなる。この状態の
まま、摘み93を回動すると、摘み93の回動が摘み側
クラッチ板101,軸側クラッチ板91を介してサムタ
ーン軸83に伝わり、錠箱機構部に操作力が入力可能に
なる。
【0059】したがって、このサムターン81では、通
常時には、摘み側クラッチ板101と軸側クラッチ板9
1とがクラッチバネ103によって離間しているので、
摘み93は空回りし、摘み93の操作力は錠箱機構部へ
伝わらない。したがって、扉等に設けた小窓を割り手を
差し入れてサムターン81を不正に操作しようとして
も、摘み93のボタン105を押しながら回転操作をし
なくてはならないことから、容易にそのような操作を行
うことが不可能となり、操作力を錠箱機構部に入力し解
錠を行うことができず、また、扉等に設けた小窓を割
り、或いは扉と扉枠の隙間から針金を差し入れることに
よりサムターン81を不正に操作しようとしても、摘み
93が空転するのみで、操作力を錠箱機構部に入力して
解錠を行うことができない。
【0060】次に、本発明に係るサムターンの第五の実
施の形態を説明する。図7は本発明に係るサムターンの
第五の実施の形態を表す断面図である。この実施の形態
によるサムターン111は、サムターン軸113が、扉
に固定した内筒115内の支持板117を貫通し、フラ
ンジ119によって支持板117からの抜脱を規制して
回動自在となっている。
【0061】内筒から突出したサムターン軸113の端
部には、筒状の摘み121を、サムターン軸113と相
対回転自在に取り付けている。サムターン軸113は、
摘み121内の端部に円環板123を同心円状に固着し
ている。
【0062】円環板123は、内周から半径方向外側に
切り欠いた係合凹部125を有している。円環板123
は、図8に示すように、内周形状を、この係合凹部12
5を複数形成した例えば略十字形状や略星型とすること
ができる。
【0063】摘み121は、外周面から後退自在に突出
するボタン127を有している。ボタン127は、摘み
121の直径方向に移動自在となり、先端に、係合凹部
125に係合する係合部129を有している。ボタン1
27の基端と摘み121の内壁との間にはバネ131を
配設している。バネ131は、ボタン127を摘み12
1の外周から突出させる方向に付勢している。この状態
(図7(a)の状態)で、ボタン127の係合部129
は、円環板123の内周部133略中央に位置し、円環
板123とは非係合状態となる。つまり、摘み121
は、サムターン軸113に対して空転する。
【0064】また、ボタン127は、押し込むことによ
って、図7(b)に示すように、係合部129を、円環
板123の係合凹部125に係合し、摘み121とサム
ターン軸113との相対回転を阻止するようになってい
る。なお、図中、135は、化粧リングを示す。
【0065】このような構成を有するサムターン111
は、通常時、バネ131の付勢力によってボタン127
が摘み121から突出し、係合部129と係合凹部12
5とが離れている。したがって、摘み121を回動して
も、摘み121のみが空転し、摘み121の操作回動力
は、サムターン軸113に伝わらない。
【0066】一方、錠箱機構部へ操作力を入力するに
は、ボタン127を押し込む。すると、ボタン127の
係合部129が円環板123の係合凹部125に係合
し、摘み121とサムターン軸113とが相対回転しな
くなる。つまり、摘み121とサムターン軸113とが
接続状態となる。この状態のまま、摘み121を回動す
ると、摘み121の回動がサムターン軸113に伝わ
り、錠箱機構部に操作力が入力可能になる。
【0067】したがって、このサムターン111では、
通常時には、係合部129と係合凹部125とが離間し
ているので、摘み121は空回りし、摘み121の操作
力は錠箱機構部へ伝わらない。したがって、扉等に設け
た小窓を割り手を差し入れてサムターン111を不正に
操作しようとしても、摘み121のボタン127を押し
ながら回転操作をしなくてはならないことから、容易に
そのような操作を行うことが不可能となり、操作力を錠
箱機構部に入力し解錠を行うことができず、また、扉等
に設けた小窓を割り、或いは扉と扉枠の隙間から針金を
差し入れることによりサムターン111を不正に操作し
ようとしても、摘み121が空転するのみで、操作力を
錠箱機構部に入力して解錠を行うことができない。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るサムターンによれば、サムターン軸に軸側クラッチ板
を固着し、サムターン軸に相対回転可能となると共に接
近離反動可能な摘みに、摘み側クラッチ板を固着したの
で、摘みの操作力をサムターン軸に伝達するには、摘み
を押し、摘み側クラッチ板と軸側クラッチ板とを接続し
なければならないため、仮に扉等に設けた小窓を割り手
を差し入れてサムターンを不正に操作しようとしても、
摘みを押しながら若しくは摘みのボタンを押しながら回
転操作をしなくてはならないことから、容易にそのよう
な操作を行うことが不可能となり、操作力を錠箱機構部
に入力し解錠を行うことができず、また、扉等に設けら
れた小窓を割り、或いは扉と扉枠の隙間から針金を差し
入れることによりサムターンを不正に操作しようとして
も、摘みが空転するのみとなり、操作力を錠箱機構部に
入力して解錠を行うことができない。これにより、手を
差し入れたり、針金を摘みに引っ掛けることによって、
サムターンを回動させる不正解錠を確実に防止すること
ができ、施錠装置の不正解錠防止機能を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサムターンの第一の実施の形態を
表す断面図、図2は摘み形状の例を(a)〜(f)に表
す斜視図である。
【図2】摘み形状の例を(a)〜(f)に表す斜視図で
ある。
【図3】本発明に係るサムターンの第二の実施の形態を
表す断面図である。
【図4】本発明に係るサムターンの第三の実施の形態を
表す断面図である。
【図5】本発明に係るサムターンの第四の実施の形態を
表す断面図である。
【図6】摘み形状の例を(a)〜(d)に表す斜視図で
ある。
【図7】本発明に係るサムターンの第五の実施の形態を
表す断面図である。
【図8】同第五の実施の形態のサムターンを構成する円
環板の概略斜視図である。
【符号の説明】 1,41,61,81,111…サムターン 3,63,83,113…サムターン軸 13,47,91…軸側クラッチ板 19,49,65,93,121…摘み 29,57,101…摘み側クラッチ板 31,59,103…クラッチバネ 67…筒状基部 71…ピン 73…バネ 75…レール部 77…切欠溝 105,127…ボタン 107…押圧摺動部材 123…円環板 125…係合凹部 129…係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 敏裕 東京都港区芝3丁目1番12号 美和ロック 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠箱機構部に回動操作力を入力するサム
    ターン軸と、 該サムターン軸の軸線方向略中央に固着した軸側クラッ
    チ板と、 前記サムターン軸の同軸上に位置し該サムターン軸と相
    対回転可能となると共に該サムターン軸に対して摺動自
    在な摘みと、 該摘みに、前記軸側クラッチ板に対面して固着し、前記
    軸側クラッチ板に圧接可能となった摘み側クラッチ板
    と、 前記摘みと前記サムターン軸との間に介在し該軸側クラ
    ッチ板と該摘み側クラッチ板とを離反方向に付勢するク
    ラッチバネと、 を具備したことを特徴とするサムターン。
  2. 【請求項2】 内筒の内部に前記サムターン軸を回動自
    在に支持し、 円筒形状に形成した前記摘みを該内筒に相対回転自在に
    外嵌し、 前記内筒と前記摘みとの間に、前記クラッチバネを介在
    させて前記軸側クラッチ板と前記摘み側クラッチ板とを
    離間させたことを特徴とする請求項1記載のサムター
    ン。
  3. 【請求項3】 錠箱機構部に回動操作力を入力するサム
    ターン軸と、 該サムターン軸の前記錠箱機構部と反対側の端部に固着
    した摘みと、 前記サムターン軸を内部に回動かつ直線移動自在に保持
    する筒状基部と、 前記サムターン軸から半径方向外側に突設したピンと、 該ピンと前記筒状基部との間に介在し前記サムターン軸
    を前記摘み側に付勢するバネと、 前記筒状基部の内部から突出し前記ピンに当接して前記
    サムターン軸の回動を規制するレール部と、 該レール部を切り欠いて形成し前記摘みを押し込んだ前
    記ピンの移動位置に一致し該ピンを進入させて前記サム
    ターン軸の回動規制を解除する切欠溝と、 を具備したことを特徴とするサムターン。
  4. 【請求項4】 錠箱機構部に回動操作力を入力するサム
    ターン軸と、 該サムターン軸の軸線方向略中央に固着した軸側クラッ
    チ板と、 前記サムターン軸の前記錠箱機構部と反対側の端部に該
    サムターン軸と相対回転自在に取り付けた摘みと、 前記サムターン軸に遊嵌し該サムターン軸の軸線方向に
    移動自在となりかつ該摘みに対して相対回転不能な摘み
    側クラッチ板と、 前記軸側クラッチ板と前記摘み側クラッチ板との間に介
    在し該軸側クラッチ板と該摘み側クラッチ板とを離反方
    向に付勢するクラッチバネと、 前記摘みの外周面から後退自在に突出するボタンと、 該ボタンと前記摘み側クラッチ板との間に介在し該ボタ
    ンの後退力によって前記摘み側クラッチ板を前記軸側ク
    ラッチ板に圧接する押圧摺動部材と、 を具備したことを特徴とするサムターン。
  5. 【請求項5】 錠箱機構部に回動操作力を入力するサム
    ターン軸と、 該サムターン軸の前記錠箱機構部と反対側の端部に該サ
    ムターン軸と相対回転自在に取り付けた摘みと、 該摘みの内部に位置する前記サムターン軸の端部に同心
    円状に固着した円環板と、 該円環板の内周から半径方向外側に切り欠いた係合凹部
    と、 前記摘みの外周面から後退自在に突出し突出状態で基端
    の係止部を前記円環板の内周部に位置させると共に後退
    状態で該係止部を前記係合凹部に係合させて前記摘みと
    前記サムターン軸との相対回転を不能にするボタンと、 を具備したことを特徴とするサムターン。
  6. 【請求項6】 前記摘みが、略半球形状又は略円柱形状
    であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のい
    ずれか1つに記載のサムターン。
  7. 【請求項7】 前記摘みが、略立方体形状又は略直方体
    形状であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5
    のいずれか1つに記載のサムターン。
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