JP2007099813A - 自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォータースポット形成抑制効果に優れる自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】分子中に、陽イオン性基を有する構成単位を有するモノマー構成単位Aと、−SO2−で表されるモノマー構成単位Bとを有し、モノマー構成単位Aを全モノマー構成単位に対して10〜99モル%含み、且つモノマー構成単位B/モノマー構成単位Aのモル比が0.01〜1である重合体(a)と、アルカリ剤(b)とを含有し、20℃における0.2質量%水溶液のpHが9.0〜14.0である自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に関する。
自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に陽イオン性基を有する高分子化合物を応用する技術はすでに知られており、特許文献1〜3を参考にすることができる。
また、分子中に−SO2−をモノマー構成単位として含有する高分子化合物についてもすでに知られており、特許文献4〜5を参考にすることができる。
一方、本出願人は、分子中に−SO2−をモノマー構成単位として含有する高分子化合物を洗浄剤に配合することを開示している(特許文献6)。
国際公開第99/58633号パンフレット 国際公開第02/20709号パンフレット 欧州特許出願公開第0998548号明細書 特公昭51−18280号公報 特公昭53−10539号公報 特開2003−313600号公報
近年、自動食器洗浄機は急速に普及しており、また、省エネルギー、省資源の観点から使用する洗浄水の量を低減化し、且つ一回に洗浄する食器の量を増加させる洗浄機が主流を占めている。しかしながら、このような洗浄機で汚れ量が多い食器を洗浄すると、洗浄/乾燥後の食器にいわゆるウォータースポットとして知られている白い付着物が形成される場合が多々にして起こるという問題があり、この解決が強く求められる。
このウォータースポットの形成を抑制する洗浄剤の技術として特許文献1に陽イオン性高分子化合物又は両性高分子化合物を応用する技術が開示されている。該公報には自動食器洗浄機に洗浄剤組成物と共に水溶液のポリマーを直接添加して評価されており、また、組成物に対して5質量%のポリマーを使用する技術が
実施例に記載されている。しかしながら、この技術を汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合、ウォータースポット形成抑制効果が得られないという問題がある。また、効果を向上させる目的からポリマーの含有量を増加させても、期待される向上効果が得られない。
また、特許文献2にはリン酸スケール形成抑制剤として、特許文献3には褪色又は腐食抑制剤として陽イオン性高分子化合物又は両性高分子化合物を応用する技術が開示されている。これら公報も自動食器洗浄機に洗浄剤組成物と共に水溶液のポリマーを直接添加して評価されており、また、組成物に対して1.5〜5質量%のポリマーを使用する技術がこれら公報実施例に記載されている。しかしながら、分子中に−SO2−をモノマー構成単位として含有する高分子化合物を洗浄剤組成物に配合することで、汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合にウォータースポット形成抑制効果を得ることができる点については何ら示唆するものではない。
また、特許文献4には分子中に−SO2−をモノマー構成単位として含有する高分子化合物が、塗料や接着剤として有用であることが開示されている。また、特許文献5には−SO2−をモノマー構成単位として含有する高分子化合物が金属の腐食抑制剤として有用であることが開示されている。しかしながら、これら公報には汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合のウォータースポット形成抑制効果については何ら示唆するものではなく、また、これら公報の実施例に記載の高分子化合物を用いても満足できるウォータースポット形成抑制効果を得ることができない。
一方、特許文献6では、−SO2−をモノマー構成単位として含有する重合体を中性〜弱酸性の防汚洗浄剤として用いる場合に、汚れの除去と付着防止や易洗浄を可能にする技術を開示しているが、自動食器洗浄機用洗浄剤組成物として用いても、満足できる性能の得られるものではなかった。
従って、本発明の課題は、汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合にウォータースポット形成抑制効果に優れる自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、陽イオン性基を有するモノマー構成単位Aと、−SO2−で表されるモノマー構成単位Bとを有し、モノマー構成単位Aを全モノマー構成単位に対して10〜99モル%含み、且つモノマー構成単位B/モノマー構成単位Aのモル比が0.01〜1である重合体(a)〔以下、(a)成分という〕と、アルカリ剤(b)〔以下、(b)成分という〕とを含有し、20℃における0.2質量%水溶液のpHが9.0〜14.0である自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供する。
本発明によれば、汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合にウォータースポット形成抑制効果に優れる自動食器洗浄機用洗浄剤組成物が提供される。
<(a)成分>
(a)成分において、モノマー構成単位B/モノマー構成単位Aのモル比は、0.01〜1であり、好ましくは0.03〜0.75、特に好ましくは0.05〜0.5である。
モノマー構成単位Aを構成するために用いられるモノマーとしては、下記一般式(1)の化合物及び一般式(2)の化合物から選ばれる1種以上が好適である。
Figure 2007099813
[式中、R1、R2、R3、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のアルキル基である。X、Yは、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキレン基、−COOR12−、−CONHR12−、−OCOR12−、−R13−OCO−R12−から選ばれる基である。ここでR12、R13は、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基である。R4は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR12C=C(R3)−X−である。R5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基であり、R6はヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル基であり、R6がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基の場合は、Z-は陰イオンを示す。R6がカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基を含む場合、Z-は存在せず、R6中のこれらの基は陰イオンとなる。Z-の陰イオンとしては、たとえばハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていてもよい芳香族スルホン酸イオン、ヒドロキシイオンを挙げることができる。R10は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR78C=C(R9)−Y−である。R11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。]
一般式(1)の化合物として具体的に好ましいものはアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(炭素数1〜5)−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N−(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N,N−トリアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩、N,N−ジ(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)4級アンモニウム塩が好適であり、特にジアリルジメチルアンモニウム塩が良好である。
一般式(2)の化合物として具体的に好ましいものはアクリロイル(又はメタクリロイル)アミノアルキル(炭素数1〜5)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシアルキル(炭素数1〜5)−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N−(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N,N−ジアルキル(炭素数1〜3)アミン、N,N−ジ(ω−アルケニル(炭素数2〜10))−N−アルキル(炭素数1〜3)アミン、アリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルアミンが好適であり、特に、アリルアミン、ジアリルメチルアミン、ジアリルアミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)アミノプロピル−N,N−ジメチルアミン、アクリロイル(又はメタクリロイル)オキシエチル−N,N−ジメチルアミンが良好である。モノマー構成単位Aは全モノマー構成単位に対して10〜99モル%の割合で含まれる。好ましくは20〜99モル%、より好ましくは30〜90モル%の割合で含まれる。
(a)成分の重合体においてモノマー構成単位Bは−SO2−であり、このようなモノマー構成単位を重合体に導入する方法としては、所定量のSO2ガスを一般式(1)の化合物及び/又は一般式(2)の化合物を含有する溶液に吹き込み、過酸化ベンゾイル、t−ブチルハイドロペルオキシド、クメンハイドロペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレルニトリロ、2、2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、過酢酸、過安息香酸、過硫酸塩、過酸化水素から選ばれる重合開始剤を用いて重合することで得られる。重合時には溶媒を用いることができ、具体的には水、メタノール、エタノール、プロパノールから選ばれるアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンから選ばれるケトン類、ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルイミダゾリジノン、アセトニトリル、プロピオニトリル、トルエン、キシレン、ヘキサンを用いることが可能である。重合温度は溶媒や開始剤の組み合わせにより異なり、好ましくは−20〜200℃、好ましくは−10〜100℃である。また、本発明では光や放射線によっても重合することが可能であり、特に300〜450nmの波長の光を照射することで効率良く重合することができる。
モノマー構成単位Bを加えることにより、汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合にもウォータースポット形成抑制効果を得ることができる。
本発明では、汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合にもウォータースポット形成抑制効果をさらに向上させる目的から、(a)成分が、下記(i)〜(iv)から選ばれるモノマーに由来するモノマー構成単位Cを含有することが好適である。
(i)アクリル酸又はその塩、メタクリル酸又はその塩、マレイン酸又はその塩、無水マレイン酸、スチレンスルホン酸塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩、アリルスルホン酸塩、ビニルスルホン酸塩、メタリルスルホン酸塩、スルホプロピルメタクリレート、リン酸モノ−ω−メタクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜12)
(ii)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアミノメチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドンから選ばれるアミド基含有化合物
(iii)アクリル酸(又はメタクリル酸)アルキル(炭素数1〜5)、アクリル酸(又はメタクリル酸)2−ヒドロキシエチル、アクリル酸(又はメタクリル酸)−N,N−ジメチルアミノアルキル(炭素数1〜5)、酢酸ビニルから選ばれるエステル基含有化合物
(iv)エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、n−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンから選ばれるオレフィン系化合物
これらの中でも、特に汚れ量が多い食器洗浄に応用した場合のウォータースポット形成抑制効果の点から(i)又は(ii)のモノマー由来のモノマー構成単位が好ましく、中でも(i)のモノマー由来のモノマー構成単位が最も好ましく、これらの中でもアクリル酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩、メタクリル酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩、マレイン酸またはそのナトリウム塩もしくはカリウム塩が好ましい。ここで(i)のモノマー由来のモノマー構成単位の対イオンは、含有する重合体のカチオン基部分であっても良い。
(a)成分がモノマー構成単位Cを有する場合、モノマー構成単位C/モノマー構成単位Aのモル比は、ウォータースポット形成抑制効果の点から、0.05〜1、更には0.1〜0.75、特には0.2〜0.5が好ましい。
本発明の(a)成分の重合体は重量平均分子量が好ましくは1,000〜6,000,000、より好ましくは1,000〜500,000、さらに好ましくは1,000〜100,000、特に好ましくは5,000〜60,000であり、この重量平均分子量はアセトニトリルと水の混合溶媒(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリエチレングリコールを標準物質として求めたものである。
本発明で用いる(a)成分の重合体は、モノマー構成単位A、モノマー構成単位B及び好ましくはモノマー構成単位Cが、重合体中の主鎖または側鎖のいずれに存在していても構わない。これらはランダム重合したもの、ブロック重合したものでも、グラフト重合したものなどでも構わない。本発明ではモノマー構成単位A、モノマー構成単位B及びモノマー構成単位Cのみから構成される重合体を用いることが最も好ましい。
(a)成分は、本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物中に好ましくは0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%、より好ましくは0.25〜2質量%含有されることが好ましい。
<(b)成分>
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物には、アルカリ剤〔(b)成分〕を含有する。好ましいアルカリ剤としては、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物の他に、炭酸塩、珪酸塩から選ばれる無機塩を含有することが、汚れによるpHの変動を抑制できることから好ましい。特には炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが挙げられる。市販されている平均粒子径が50〜600μmのデンス灰を用いて調整されてもよい。また珪酸塩としては、1〜3号珪酸ナトリウム等の非晶質珪酸ナトリウムを用いることができ、あるいは特開平7−89712号公報、特開昭60−227895号公報及び Phys. Chem. Glasses. 7, p127-p138(1966)、Z.Kristallogr., 129, p396-p404(1969)に記載されている結晶性珪酸塩、並びに(株)トクヤマシルテックより商品名「プリフィード」(δ−Na2Si25)として市販されている結晶性珪酸ナトリウムもまたアルカリ性を付与するために用いることも可能性である。
アルカリ剤は、20℃における本発明の組成物の0.2質量%水溶液のpHが9.0〜14.0となる範囲で、組成物中に好ましくは1〜80質量%、より好ましくは5〜70質量%、最も好ましくは5〜40質量%含有される。
本発明では、特に珪酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムを併用することが好ましい。珪酸ナトリウムは、層状珪酸ナトリウムが最も好適に用いられる。珪酸ナトリウムは微粒子を平均粒子径1〜1000μm、特には5〜800μmに粒状化されたものが好ましい。また炭酸ナトリウムは、平均粒子径50〜600μm、特には100〜500μmに粒状化されたものが好ましい。珪酸ナトリウムは組成物中に好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜10質量%であり、一方炭酸ナトリウムは組成物中に好ましくは1〜80質量%、より好ましくは5〜40質量%である。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物の20℃における0.2質量%水溶液のpHは9.0〜14.0であり、好ましくは9.5〜14.0、より好ましくは10.0〜12.0のアルカリ性を示す。pHがこの範囲にあることで、良好な洗浄性能や十分なウォータースポット防止効果が得られる。(a)成分の効果を十分に生かしきるには、適度なpHが求められる。pHは前記アルカリ剤と酸剤(例えばクエン酸などの有機酸又はその塩)によって調整される。
<その他の成分>
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物には、(c)成分として無機過酸化物、(d)成分として酵素を含有することが好ましい。
(c)成分は無機過酸化物である。具体的には過炭酸塩、好ましくは過炭酸ナトリウム(以下、PCと表記することもある)、過ホウ酸塩、好ましくは過ホウ酸ナトリウムが好適である。また、過炭酸塩を採用する場合には、貯蔵安定性の点から被覆された過炭酸塩を用いることが好適である。
被覆された過炭酸塩としては、好ましくは水溶性ポリマーや無機塩等で被覆したものが好適である。具体的な例としては、公知の方法で被覆された過炭酸ナトリウムを用いることができ、例えば、特公昭47−32200号(PCをパラフィンで被覆)、特公昭53−15717号(PCを過ホウ酸ソーダで被覆)、米国特許第4131562号(PCを過ホウ酸ソーダとアルコールのエチレンオキサイド付加物で被覆)、米国特許第4120812号(PCと過ホウ酸ソーダをポリエチレングリコールで被覆)、ドイツ特許第2712139号(PCをシリケートで被覆)、ドイツ特許第2800916号(PCをホウ酸で被覆)、欧州特許第30759号(PCをワックスで被覆)、特開昭58−217599号(PCをホウ酸塩で被覆)、特開昭59−196399号(PCをホウ酸塩で被覆)、特開平4−31498号(PCをホウ酸とケイ酸塩で別々に噴霧して被覆)等に記載された方法により得られたものが使用できる。
これらのなかでも特に、(i)ホウ酸ナトリウム、好ましくはメタホウ酸ナトリウム、オルトホウ酸ナトリウムを過炭酸塩に対して0.1〜30質量%の割合で被覆した過炭酸塩、(ii)オルトホウ酸、メタホウ酸及び4ホウ酸から選ばれるホウ酸を過炭酸塩に対して0.3〜20質量%、好ましくは0.5〜10質量%、特に好ましくは1〜8質量%被覆した過炭酸塩、及び(iii)(ii)にさらにメタ珪酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、水ガラス1号、2号、3号のナトリウム塩、メタ珪酸カリウム、オルト珪酸カリウム、好ましくは水ガラス1号、2号、3号のナトリウム塩を過炭酸塩に対してSiO2に換算して0.1〜10質量%、0.2〜7質量%、特に好ましくは0.3〜5質量%を被覆させた過炭酸塩が好ましい。特に貯蔵安定性の点から(i)の過炭酸塩が好ましい。過炭酸塩としては過炭酸ナトリウムが好ましい。
本発明の被覆された過炭酸塩は通常の方法で製造することができる。例えば湿式状態もしくは乾燥状態の過炭酸塩に上記被覆剤を含有する溶液もしくは粉末を混合吸着させて乾燥させる方法が使用できる。
被覆された過炭酸塩は平均粒径が100〜2000μm、更に250〜1000μmであることが漂白洗浄効果の点から好ましい。また、組成物中の含有量は、好ましくは0.5〜99質量%、より好ましくは5〜70質量%、特に好ましくは5〜50質量%である。
本発明では(d)成分として酵素を含有することが好適であり、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼおよびペルオキシダーゼを挙げることができ、特にプロテアーゼ、アミラーゼが好適である。
プロテアーゼとしては使用できる市販の酵素としては、アルカラーゼ、サビナーゼ、エバラーゼ、カンナーゼ、エスペラーゼ(ノボノルディスクバイオインダストリー(株))、オボザイム、プラフェクト、プロペラーゼ、プラフェクトOX(ジェネンコア・インターナショナル社)を挙げることができる。
アミラーゼとしては使用できる市販の酵素としてはラピダーゼ(ギスト−ブロカーズ)、およびターマミル、デュラミル、ステインザイム(ノボノルディスクバイオインダストリー(株))、プラスターST、プラスターOxAm(ジェネンコア・インターナショナル社)を挙げることができる。
本発明ではこれら酵素を造粒した粒子として含有することが好ましい。造粒物中の酵素タンパク量は、該造粒物中に1〜30質量%、好ましくは2〜25質量%である。また、酵素粒子の平均粒径は50〜1000μm、好ましくは150〜800μmである。また、酵素造粒物の含有量は、組成物中に好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜7質量%、特に好ましくは0.2〜5質量%である。
本発明ではプロテアーゼとアミラーゼを併用することが好ましく、酵素タンパク量としてアミラーゼ/プロテアーゼ(質量比)は、1/99〜94/6、好ましくは2/98〜90/10、特に好ましくは20/80〜80/20である。
本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物には、重量平均分子量が600〜5000、好ましくは2000〜4000のポリプロピレングリコールを配合することが、洗浄効果を付与し、且つ洗浄後の食器への残香性を抑制できるため好ましい。ポリプロピレングリコールは、20℃で液状のものが用いられる。ポリプロピレングリコールは疎水性であるため、ポリプロピレングリコールを粉末組成物に配合する場合は、水への十分な分散性を得るために、粉末洗浄剤組成物を構成する粉末成分のうち40質量%以上に相当する量の成分にポリプロピレングリコールを混合し、全体に馴染ませるようにして配合することが好ましい。
ポリプロピレングリコールは組成物中に好ましくは0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%、特に1〜5質量%含有することが好適である。
なお本発明において、任意の成分としては、界面活性剤、クエン酸塩やコハク酸塩などの有機酸塩、硫酸ナトリウムなどの増量剤、色素、香料、消泡剤、ポリアクリル酸及びその塩、アクリル酸/マレイン酸の共重合体及びその塩、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)等の漂白活性化剤をあげることができる。これら任意成分は各粒子に安定性や該成分の性質を損なわない程度で添加してもよく、液状として噴霧したり、微粒子として添加したりしてもよい。
なお、本発明に記載の平均粒径の測定は下記の通りである。
<平均粒径の測定法>
平均粒径はメジアン径であり、JIS Z 8801に規定の篩を用いて求める。例えば、目開きが2000μm、1400μm、1000μm、710μm、500μm、350μm、250μm、180μm、125μmである9段階の篩と受け皿を用い、ロータップマシーン(HEIKOSEISAKUSHO製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、100gの試料を5分間振動させた後、篩目開きのサイズによる質量分率から各粒径の粒子の割合を測定し、平均粒径を求める。
<自動食器洗浄機用洗浄剤組成物の調製>
表1に示す成分のうち、表面改質剤以外の粉末成分を混合してから、香料、ポリプロピレングリコール等の液体成分を混合し、最後に表面改質剤を添加してさらに混合することで自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を得た。
<洗浄条件>
使用洗浄機:松下電器産業株式会社製自動食器洗い機(機種NP−60SS5)を用い、下記食器、洗剤を入れて標準コースで運転した。この洗浄機は、2.2Lの水を20℃から60℃まで徐々に昇温して洗浄し、その後すすぎを3回(昇温しない)行い、最終すすぎ(20℃から70℃まで徐々に昇温してすすぎ)後、乾燥する形式のものである。
汚染皿:10枚
未汚染ガラスコップ:9個
使用水:3.5°DHの水
洗浄剤組成物添加量:6g
<汚染皿の調製>
半熟目玉焼きをすりつぶし、口径1mmのネットで濾過した濾液を汚れとして用いた。汚れ量の多い場合の評価として、直径11cmの磁性皿に1枚当たり2.4gをできるだけ均一に塗布し、1時間放置したものを洗浄に用いた。
<ガラスコップの仕上がり評価方法>
洗浄後のガラスコップに形成されたウォータースポットの数を蛍光灯にかざして数え、下記判定基準にて評価した。
◎:9個のガラスコップのウォータースポットの数の平均値が25個以内
○:9個のガラスコップのウォータースポットの数の平均値が26個〜40個
△:9個のガラスコップのウォータースポットの数の平均値が41個〜100個
×:9個のガラスコップのウォータースポットの数の平均値が100個以上
Figure 2007099813
1)塩化ジアリルジメチルアンモニウムとマレイン酸とSO2(モル比50/25/25)の共重合体(重量平均分子量3万)
2)塩化ジアリルジメチルアンモニウムとSO2(モル比50/50)の共重合体(重量平均分子量3万)
3)塩化ジアリルジメチルアンモニウムとマレイン酸とSO2(モル比70/25/5)の共重合体(重量平均分子量2万)
4)塩化ジアリルジメチルアンモニウムとアクリル酸(モル比69.5/30.5の共重合体(重量平均分子量45万)
5)ソカランCP45(B.A.S.F.社)、平均粒径400μm
6)重量平均分子量約3000、平均縮合度約50(ジオールタイプ、和光純薬工業株式会社)
7)トクシールNR((株)トクヤマ製、吸油能:210〜270mL/100g)
8)デュラミル60T(ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社)
9)サビナーゼ18.0T(ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社)
10)メタホウ酸ナトリウムで表面を被覆した過炭酸ナトリウム。平均粒径700μm

Claims (5)

  1. 陽イオン性基を有するモノマー構成単位Aと、−SO2−で表されるモノマー構成単位Bとを有し、モノマー構成単位Aを全モノマー構成単位に対して10〜99モル%含み、且つモノマー構成単位B/モノマー構成単位Aのモル比が0.01〜1である重合体(a)と、アルカリ剤(b)とを含有し、20℃における0.2質量%水溶液のpHが9.0〜14.0である自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  2. モノマー構成単位Aが、下記一般式(1)で表される化合物及び/又は一般式(2)で表される化合物に由来する請求項1記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
    Figure 2007099813
    [式中、R1、R2、R3、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基又は炭素数1〜3のアルキル基である。X、Yは、それぞれ独立して、炭素数1〜12のアルキレン基、−COOR12−、−CONHR12−、−OCOR12−、−R13−OCO−R12−から選ばれる基である。ここでR12、R13は、それぞれ独立して、炭素数1〜5のアルキレン基である。R4は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR12C=C(R3)−X−である。R5は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基であり、R6はヒドロキシ基、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、又はベンジル基であり、R6がアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又はベンジル基の場合は、Z-は陰イオンを示す。R6がカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基を含む場合、Z-は存在せず、R6中のこれらの基は陰イオンとなる。R10は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR78C=C(R9)−Y−である。R11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。]
  3. 前記重合体(a)が、さらにモノマー構成単位Cとして陰イオン性基を有する構成単位を含有する請求項1又は2記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  4. さらに酵素を含有する請求項1〜3の何れか1項記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  5. さらにポリプロピレングリコールを0.1〜10質量%含有する請求項1〜4の何れか1項記載の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
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