JP4785461B2 - 洗剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、衣料用粉末洗剤組成物に関する。
一般の洗濯者の洗濯方法としては、大きく分けて手洗い洗濯と洗濯機洗濯の2種類がある。近年では、洗濯機の普及により洗濯機による洗濯が増加する傾向にあるが、汚れ落ちや経済性の点から、依然、手洗い洗濯が行われている。
手洗い洗濯は、洗濯機による洗濯と比較した場合、高い汚れ落ち効果、被洗衣類の種類など、状況に応じたきめ細かい洗濯が可能となるが、手洗いのように衣類と衣類をこすり合わせる場合、被洗濯部位に強い物理的な力がかかる。特に、木綿繊維は繊維同士をこすり合わせると摩擦抵抗が大きくなる。このため、洗濯者には、手洗い洗濯時に「ザラツキ」、「きしみ」を継続的に感じ、多大な労力がかかる。また、このような方法で、洗濯された衣類繊維は損傷しやすく、衣類の耐用期間を短くしてしまう。一方、手洗い洗濯時の労力を抑えることで、衣類損傷は低減できるが、複合汚れのような頑固な汚れに対して、十分な洗浄効果を得ることができない。このように、従来、手洗い洗濯時にかかる労力を抑え、且つ、複合汚れのような頑固汚れに対し、高い洗浄力を有する衣料用粉末洗剤組成物についての技術開発は行われていなかった。
一方、特許文献1では、着色被洗衣類を洗濯する際、染料または、染料分解生成物が洗濯プロセスの際に脱着し、洗濯液に流出し、別の繊維への再付着を抑える技術開発が開示されている。具体的には、アクリルアミドアルキレンスルホン酸及び/又はその塩、ビニルアセトアミド、およびアクリルアミド等から成る水溶性コポリマーを添加することによって移染防止効果が奏されている。しかしながら、該技術は、手洗いを快適にし、手洗い時の労力を低減するという意図がない。加えて、該水溶性コポリマーは、皮脂汚れに対してほとんど洗浄機能を有しておらず、泥汚れにおいては、著しい洗浄力の劣化を引き起こしている。
特許文献2では、特定のモル比率を有するマレイン酸/(メタ)アクリル酸系共重合体によって、高いカルシウム交換能、高いクレイ分散能、ゲル化が低い洗剤組成物等が開示されている。しかし、該技術も手洗いを快適にし、手洗い時の労力を低減するという意図がない。
特開平6−179,893号公報 特開平8−208,758号公報
本発明の課題は、手洗い時に発生する肉体的・精神的な負荷を低減しつつ、皮脂汚れ、泥汚れおよびそれら複合汚れに対し、高い洗浄力を有する衣料用粉末洗剤組成物を提供することにある。
鋭意検討した結果、本発明者は、特定のスルホン酸基又はその塩型の基及び/又は、硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位から構成された重量平均分子量100万以上のポリマー、特定の単量体単位から構成された重量平均分子量1,000〜300,000のポリマーを併用することによって、手洗い時のすべり性が向上し、手洗い時に発生する肉体的・精神的な負荷を低減することが可能であり、且つ、皮脂汚れ、泥汚れおよびそれらの複合汚れを、労力をかけず簡単に洗濯ができる衣料用粉末洗剤組成物を見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
[1] a)スルホン酸基又はその塩型の基、及び/又は硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位が、ポリマー中に70重量%以上を含有する重量平均分子量100万以上のポリマー及び、
b)下記の単量体単位が、ポリマー中に50モル%以上を含有する重量平均分子量1,000〜300,000のポリマーを含有する衣料用粉末洗剤組成物、
Figure 0004785461
(式中、R1は、H又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、R2は、H又はCOOMを表し、R3は、H、OH又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Mは、H又はアルカリ金属を表す。)
[2] 上記スルホン酸基又はその塩型の基、及び/又は硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位が、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はその塩型の基、及び/又はスチレンスルホン酸又はその塩型の基である前記〔1〕記載の衣料用粉末洗剤組成物、
[3] a)のポリマー中、アミド基を有する単量体単位(但し、単量体単位にはスルホン酸基を有しない)が、25重量%以下である前記〔1〕又は〔2〕記載の衣料用粉末洗剤組成物、
[4] a)のポリマー中、N‐ビニルアセトアミドの単量体単位が5重量%未満である前記〔1〕〜〔3〕いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物、
[5] a)のポリマー中、アクリルアミドの単量体単位が10重量%以下である前記〔1〕〜〔4〕いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物、並びに
[6] さらに、c)カルボキシメチルセルロースを含有する前記〔1〕〜〔5〕いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物
に関する。
本発明の衣料用粉末洗剤組成物は、主に、手洗い洗濯時に衣類繊維間にすべり性を付与することで、洗濯者の肉体的・精神的な負荷が低減しつつ、皮脂汚れ、泥汚れおよびそれら複合汚れを、労力をかけず簡単に洗濯ができるという効果が奏される。
一般に、皮脂汚れは、衣類の襟・袖部に局在化しており、人体から分泌されたトリグリセリド、ワックス等やその分解物等の皮脂類および、皮膚角質が複合してなるものである。一方、泥汚れは、外来の泥粒子が衣類繊維間に付着又は、沈着したものである。これら汚れは、実際の洗濯衣料において、代表的な汚れの一種であり、且つ、頑固な汚れである。このため、洗濯者は、これら頑固汚れを落とすために、多大な労力をかけて手もみ洗いを行ったり、洗濯板やブラシ等の洗濯用物品を駆使している。本発明の衣料用粉末洗剤組成物は、衣類繊維間にすべり性を付与することで、手洗い洗濯時の肉体的・精神的な負荷低減が可能であり、皮脂汚れ、泥汚れおよびそれら複合汚れを、労力をかけずに簡単に落とせることを特徴としている。
皮脂汚れや泥汚れが複合化された汚れは、代表的な頑固汚れの1つである。このような複合汚れを効率的に除去するためには、皮脂汚れ、泥汚れの両方に対する洗浄効果が必要になる。そこで、発明者らは、a)ポリマーによる衣類繊維間にすべり性を付与する作用の他に、皮脂汚れに対し、特に高い洗浄力を有していることを見出した。さらに、発明者らは、a)ポリマーとb)ポリマーを併用することによって、著しい泥分散作用を有していることを見出した。以上より、該衣料用粉末洗剤組成物は、手洗い洗濯時のすべり性付与作用の他に、皮脂汚れや泥汚れが複合化された汚れに対して、優れた洗浄力を有している。
以下に本発明に用いられる各成分について説明する。
<成分a>
本発明における成分aは、スルホン酸基又はその塩型の基、及び/又は硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位が、ポリマー中に70重量%以上を含有するものである。
a)のポリマー中の単量体単位の代表例としては、例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸及びその塩、2−(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホン酸及びその塩、2−(メタ)アクリルアミド−2−アルキル(炭素数1〜4)プロパンスルホン酸及びその塩、ビニルスルホン酸及びその塩、スチレンスルホン酸及びその塩、ビニル硫酸及びその塩等が挙げられる。洗浄力・すべり性の点から、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(以下、AMPSともいう)及びその塩型の基、スチレンスルホン酸及びその塩型の基が好ましく、AMPS及びその塩型の基が特に好ましい。これらの単量体単位は単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ここで「塩型の基」を形成する対イオンとしては、金属イオン、アンモニウムイオン、総炭素数1〜22のアルキルもしくはアルケニルアンモニウムイオン、炭素数1〜22のアルキル若しくはアルケニル置換ピリジニウムイオン、総炭素数1〜22のアルカノールアンモニウムイオンが挙げられる。なかでも、ナトリウムイオン、カリウムイオンの様なアルカリ金属のイオン、又はアンモニウムイオンが好ましく、ナトリウムイオン、カリウムイオンがさらに好ましい。
a)のポリマーの合成法は特に限定されず、公知の方法を選択できる。なお、重合に際しては、澱粉・セルロース、澱粉・セルロースの誘導体、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、ポリアクリル酸(塩)架橋体等の親水性高分子や、次亜リン酸(塩)等の連鎖移動剤を添加してもよい。本発明に用いられるポリマーを得る為にAMPS又はその塩を主成分とする単量体単位を重合するに際しては、バルク重合や沈澱重合を行うことも可能ではあるが、性能面や重合の制御の容易さから、単量体単位を水溶性として、水溶液重合、逆相懸濁重合を行うことが好ましい。
前記a)のポリマーを合成するにあたり、重合開始剤として過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤を用いてもよいし、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ系開始剤を用いても良いし、これらと亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L−アスコルビン酸等の還元剤を併用してレドックス型開始剤系として用いても良い。紫外線や電子線、γ線などを照射して重合を開始しても良い。活性化エネルギー等を用いることが出来る。また、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L−アスコルビン酸等の還元剤を併用してレドックス重合としても良い。なお、これらの重合開始剤の使用量は前記モノマーに対して0.0001〜5モル%が好ましく、より好ましくは0.001〜1.5モル%であり、さらに好ましく0.01〜0.5モル%である。
また、スルホン酸基又はその塩型の基、及び/又は硫酸基又はその塩型の基以外のa)ポリマー中の単量体単位として、N−ビニルアセトアミド、置換(メタ)アクリルアミド類[具体的には、アクリルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリルアミド、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド]、(メタ)アクリル酸[(メタ)アクリル酸は、アクリル酸、メタクリル酸又はそれらの混合物のことをいう]及びその塩類、スチレンカルボン酸及びその塩類、マレイン酸系モノマー[無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、並びにマレイン酸モノアミド又はそれらの2種類以上からなる混合物]及びその塩類並びにイタコン酸及びその塩類が挙げられるし、これらの単量体単位をa)のポリマーのコモノマーとして含んでもよいし、含まなくてもよい。
ただし、a)ポリマー中、アミド基を有する単量体単位(但し、単量体単位にはスルホン酸基を有しない)の割合が一定量を越えると、a)ポリマーは、泥凝集性を示す傾向があるため、泥洗浄性が著しく劣化する場合がある。このため、a)ポリマー中、アミド基を有する単量体単位(但し、単量体単位中にはスルホン酸基を有しない)は、30重量%以下が好ましく、さらに好ましくは25重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下、特に好ましくは15重量%以下、最も好ましくは10重量%以下、さらに最も好ましくは5重量%以下が良い。
具体的には、a)のポリマーに含まれる単量体単位が、N−ビニルアセトアミドである場合、泥洗浄力の点から、25重量%未満が好ましく、15重量%未満がさらに好ましく、5重量%未満が最も好ましく、3重量%未満がさらに最も好ましい。また、a)のポリマーに含まれる単量体単位が、アクリルアミドである場合、泥洗浄力の点から、20重量%以下が好ましく、10重量%以下がさらに好ましく、7重量%以下が最も好ましく、5重量%以下がさらに最も好ましい。一方、a)のポリマーに含まれる単量体単位が、アクリル酸又はその塩型の基である場合、泥洗浄力の点から、20重量%以下が好ましく、10重量%以下がさらに好ましく、5重量%以下がさらに好ましく、2重量%以下が最も好ましく、1重量%以下がさらに最も好ましい。
その他、上記単量体単位以外として、炭素数1〜4の無置換もしくは置換の、飽和もしくは不飽和アルキル基又はアラルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル類を用いても良い。例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル等が好ましい。
さらに、リン酸基又はその塩を有するビニル単量体単位は、共重合しても良い。例えば、(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜4)リン酸、ビニルホスホン酸等が挙げられる。これらの塩類としては、金属、アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキルもしくはアルケニルアンモニウム、炭素数1〜22のアルキル若しくはアルケニル置換ピリジニウム、総炭素数1〜22のアルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸等が挙げられ、ナトリウム、カリウムの様なアルカリ金属塩が好ましい。
本発明のa)ポリマーは、洗浄力の点から、スルホン酸基又はその塩型の基及び/又は、硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位比率が、高い方が好ましい。a)のポリマーに含まれる好適な該単量体単位量は、70重量%以上、好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは85重量%以上、最も好ましくは91重量%以上、さらに好ましくは92.5重量%以上、さらに最も好ましくは96重量%以上が良い。a)のポリマーは、高分子量であるほど、本発明の効果が高い。
より希薄濃度でも手洗い洗濯時の十分なすべり性付与効果を実現できるという点から、ポリマーの重量平均分子量は100万以上であり、300万以上がより好ましく、400万以上がより好ましく、500万以上が更に好ましく、600万以上が更に好ましく、700万以上が更に最も好ましい。また、溶解性の点から、ポリマーの重量平均分子量は、3,000万以下であり、2,000万以下が好ましく、1,500万以下がさらに好ましく、1,000万以下がさらに最も好ましい。また、好適な重量平均分子量の範囲は、100万〜2,000万、300万〜1,500万が好ましく、500万〜1,000万がさらに好ましい。
a)ポリマーの配合量は、洗浄力とすべり性の点より、0.01重量%以上であり、0.05重量%以上が好ましく、0.07重量%以上がさらに好ましく、0.1重量%以上が最も好ましく、0.2重量%以上がさらに最も好ましい。手洗い時の快適性が得られる点から、10重量%以下、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がさらに好ましく、2重量%以下が最も好ましい。さらに、0.01〜10重量%、0.05〜5重量%が好ましく、0.07〜3重量%がもっとも好ましい。
〔分子量の定義〕
a)ポリマーの重量平均分子量は、同等の大きさをもつポリエチレンオキサイドの重量平均分子量をもって規定する。ピークが複数ある場合、そのピーク毎に別個のポリマーとして考える。
〔GPC法 測定条件〕
カラムはPW/GMPWXL/GMPWXL(東ソー(株)製)、溶離液に0.2Mリン酸バッファー(KH2 PO4 、Na2 HPO4 、pH=7)/CH3 CN=9/1(重量比)を用い、カラム温度:40℃、流速:1ml/min、サンプル濃度は10〜100μg/mlとする。検出器は、RALLSを用いる。
ただし、RALLSを用いて測定することができない場合には、RID(示差屈折計)を用いたGPC分析においても重量平均分子量の概算値を見積もることもできる。
また、本発明におけるa)ポリマーは、架橋型のポリマーと非架橋型のポリマーが挙げられる。すべり性、溶解性の点から、架橋性の低いものが、好ましい。
Figure 0004785461
(式中、R1は、H又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、R2は、H又はCOOMを表し、R3は、H、OH又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Mは、H又はアルカリ金属を表す。)
b)ポリマーは、前記の式で表される単量体単位を有する重量平均分子量1,000〜300,000のポリマーである。b)ポリマーの単量体単位は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。また、前記の単量体単位の代表的な例として、アクリル酸及びその塩、メタクリル酸及びその塩、マレイン酸及びその塩、フマル酸及びその塩、ヒドロキシアクリル酸及びその塩、コハク酸及びその塩が挙げられる。なかでも、洗浄力・経済性の点より、好ましい単量体単位は、アクリル酸及びその塩、メタクリル酸及びその塩、マレイン酸及びその塩、さらに好ましくは、アクリル酸及びその塩、マレイン酸及びその塩、最も好ましくは、アクリル酸及びその塩である。
前記ポリマーの合成方法は特に限定されず、公知の方法を選択することができる。本発明のb)ポリマーを得る方法として、バルク重合法、沈殿重合法、水溶液重合法、逆層懸濁重合法が挙げられる。なかでも、性能面や重合の制御の容易さから、水溶液重合法が特に好ましい。その際、重合開始剤、重合禁止剤、その他添加剤の種類又は添加量は、公知の範囲であれば特に限定されない。
本発明のb)ポリマーは、泥洗浄力の点から、前記の式で表される単量体単位を必須成分として、50モル%以上が好ましく、60モル%以上がさらに好ましく、70モル%以上がさらに好ましく、80モル%以上が最も好ましく、90モル%以上含むことがさらに最も好ましい。また、前記の式以外のb)ポリマー中の単量体単位として、炭素数1〜4の無置換もしくは置換の、飽和もしくは不飽和アルキル基又はアラルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル類が挙げられる。例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2-メトキシエチル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル等が好ましい。また、リン酸基又はその塩を有するビニル単量体単位も挙げられる。例えば、(メタ)アクリロイルオキシアルキル(炭素数1〜4)リン酸、ビニルホスホン酸等が好ましい。これらの塩類としては、金属、アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキルもしくはアルケニルアンモニウム、炭素数1〜22のアルキル若しくはアルケニル置換ピリジニウム、総炭素数1〜22のアルカノールアンモニウム、又は塩基性アミノ酸等が挙げられ、ナトリウム、カリウムの様なアルカリ金属塩が好ましい。
一方、b)ポリマーは、前記式の単量体単位を2種類以上用いて共重合する場合、泥洗浄力の点から、アクリル酸及びその塩、マレイン酸及びその塩の単量体単位を用いることが好ましい。なお、この共重合体は、ブロック型、ランダム型のどちらでも良い。また、b)ポリマーの重量平均分子量は、泥洗浄力の点より、1,000〜300,000、好ましくは1,500〜200,000、さらに好ましくは2,000〜100,000、最も好ましくは2,500〜80,000が良い。好適な配合量は、泥洗浄力の点より、0.05重量%以上、0.07重量%以上が好ましく、0.1重量%以上がさらに好ましく、0.2重量%以上が最も好ましく、0.3重量%以上がさらに最も好ましい。また、配合の自由度を損なわない点から、15重量%以下が好ましく、10重量%以下がさらに好ましく、8重量%以下が最も好ましく、5重量%以下がさらに最も好ましい。好ましい配合範囲は、0.05〜15重量%、さらに好ましくは0.07〜10重量%、最も好ましくは0.1〜8重量%である。
〔分子量の定義〕
b)ポリマーの重量平均分子量は、a)ポリマーの場合と同様に、ポリエチレンオキサイドの重量平均分子量をもって規定する。
〔GPC法 測定条件〕
カラムはGMPWXL/GMPWXL(東ソー(株)製)、溶離液に0.2Mリン酸バッファー(KH2 PO4 、Na2 HPO4 、pH=7)/CH3 CN=9/1(重量比)を用い、カラム温度:40℃、流速:1ml/min、サンプル濃度は5mg/ml(100μL)とする。検出器は、RID(示差屈折計)を用いる。
また、本発明におけるb)ポリマーは、架橋型のポリマーと非架橋型のポリマーのどちらでもよいが、泥洗浄力の点から、架橋性の低いものが、好ましい。
<c)カルボキシメチルセルロース>
一般に、カルボキシメチルセルロースは、洗浄の際、繊維から脱離した洗濯液を分散している汚れの一部が再び繊維に沈着して洗浄効果を下げることを防止するための基剤である。
本発明では、a)、b)に加えて、c)を併用することで、泥汚れに対し、さらに高い洗浄効果を有していることを見出した。一方、カルボキシメチルセルロースは、木綿繊維に選択的に吸着するため、手洗い時の感触を改質させる効果も有している。このため、洗濯者は、快適な手洗い洗濯をすることができる。カルボキシメチル化度、すなわちエーテル化度は、洗浄力の点から、0.4〜1、好ましくは0.4〜0.8、さらに好ましくは0.45〜0.7、最も好ましくは0.45〜0.6、さらに最も好ましくは0.45〜0.5が良い。配合量は、洗浄力・溶解性の点から、0.05〜5重量%、好ましくは0.07〜3重量%、さらに好ましくは0.1〜2重量%、最も好ましくは0.2〜1.5重量%、さらに最も好ましくは0.25〜1重量%が良い。
〔エーテル化度〕
試料(無水物)0.5gを精密にはかり、ろ紙に包んで磁性ルツボ中で灰化する。冷却したのち、これを500mLビーカーに移し、水250mL、さらにピペットで0.05モル/L硫酸35mLを加えて30分間煮沸する。これを冷却し、フェノールフタレイン指示薬を加えて、過剰の酸を0.1モル/L水酸化カリウムで逆滴定して、次の式によって置換度を算出する。
A=af−bf1/(試料無水物(g))−アルカリ度(又は+酸度)
エーテル化度=162×A/(10000−80A)
A:試料1g中の結合アルカリに消費された0.05モル/L硫酸のmL
a:0.05モル/L硫酸量 mL
f:0.05モル/L硫酸の力価
b:0.1モル/L水酸化カリウムの滴定量mL
f1:0.1モル/L水酸化カリウムの力価
〔アルカリ度〕
試料(無水物)1gを300mL三角フラスコに精密に秤取り、水200mLを加えて溶かす。これに0.05モル/L硫酸5mLをピペットで加え、10分間煮沸したのち冷却して、フェノールフタレイン指示薬を加え、0.1モル/L水酸化カリウムで滴定する(SmL)。同時に、空試験を行い(BmL)、次式によって算出する。
アルカリ度=(B−S)f/試料無水物(g)
f:0.1モル/L水酸化カリウムのカ価
<界面活性剤>
本発明に使用される界面活性剤は、従来知られている物質を使用することができる。なお洗浄力を高める点で界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤を主界面活性剤として使用することが好ましい。
特に陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルファスルホ脂肪酸メチルエステル塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、二級アルカンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、アルキル又はアルケニルリン酸エステル又はその塩等のアルカリ金属塩が好ましく、牛脂やヤシ油由来の脂肪酸塩を配合してもよい。中でもアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、特に、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい。陰イオン界面活性剤は、洗浄力以外に、本発明に規定される「すべり性」を更に高める効果も持っている。この点から、洗剤組成物中の陰イオン界面活性剤の含有量は、5重量%以上が好ましく、7重量%以上がより好ましく、10重量%以上がより好ましく、15重量%以上がさらに好ましく、20重量%以上が最も好ましい。また、配合の自由度を損なわない点から、40重量%以下が好ましく、35重量%以下がより好ましく、30重量%以下がさらに好ましく、25重量%以下が特に好ましい。好適な配合量は、7〜40重量%が好ましく、10〜35重量%さらに好ましく、15〜25重量%が最も好ましい。
また、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン〔好ましくはオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン〕アルキルエーテルが好適である。ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、脂肪酸グリセリンモノエステルも使用できる。
本発明の洗剤組成物には、さらにベタイン型両性界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、陽イオン界面活性剤等の界面活性剤も適宜配合することができる。
<アルカリ剤>
アルカリ剤は、界面活性剤による洗浄機能を補助するものとして、必須の成分であるのみならず、アルカリ剤を用いることで、人体由来のグリセリドを起源とする脂肪酸汚れを石鹸化することによって、その他の汚れを乳化、分散して衣類等から汚れを除去離脱させることができるという利点がある。
本発明に用いられるアルカリ剤は、洗濯時、水中で溶解し洗濯液のpHを上昇させるものであり、公知のものであればよい。アルカリ剤の代表例として、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、珪酸塩、カルボン酸塩等が挙げられる。前記塩は、特に限定はなく、リチウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。保存安定性やコスト又は、洗濯液のイオン強度を高める等の点から、カリウム塩、ナトリウム塩が好ましく、より好ましいのはナトリウム塩である。中でも、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びそれらの混合物が、洗濯液をアルカリ性にするだけではなく洗濯液中を好適なpH域で緩衝する作用を示すため好ましい。さらに、アルカリ剤は、本発明に規定される「すべり性」を更に高める効果も持っている。この点から、洗剤組成物中のアルカリ剤の含有量は、5重量%以上が好ましく、7重量%以上がさらに好ましく、9重量%以上がより好ましく、11重量%以上がさらに好ましく、13重量%以上が最も好ましい。また、配合のバランスの点から、40重量%以下が好ましく、35重量%以下がより好ましく、30重量%以下がさらに好ましく、25重量%以下が最も好ましく、20重量%以下がさらに最も好ましい。好適な配合量は、5〜40重量%、7〜35重量%が好ましく、10〜30重量%が更に好ましい。
<金属イオン封鎖剤>
本発明の洗剤組成物は、公知の金属イオン封鎖剤を配合してもよい。金属イオン封鎖剤は、洗濯水中のカルシウムイオン等の硬度成分によって、界面活性剤の界面活性能が劣化するのを抑制する目的で配合される。本発明に用いられる金属イオン封鎖剤は、縮合型リン酸塩やA型、X型、Y型、P型等のゼオライト(結晶性アルミノケイ酸塩)、結晶性珪酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、しゅう酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、β-アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩、セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミンアミントリ酢酸塩、ジヒドロエチルグリシン塩、ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩、ピロメリット酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテトラカルボン酸塩等が挙げられる。なかでも、粉末洗剤水性スラリーの安定性向上または、保存安定性の点から、縮合型リン酸塩が好ましく、特に、トリポリリン酸ナトリウムが好ましい。また、粉末洗剤の表面改質助剤として好適に使用できるという点から、A型、X型、Y型、P型等のゼオライト(結晶性アルミノケイ酸塩)が好ましい。特に、優れた金属イオン封鎖能・製剤化時の好適な助剤として使用できるという点から、一次粒子径0.5〜10μmを有するA型ゼオライトが好ましい。金属イオン封鎖剤の含有量としては、洗浄力の点から、洗剤組成物中、5重量%以上が好ましく、7重量%以上がさらに好ましく、10重量%以上がさらに好ましく、12重量%以上が最も好ましく、15重量%以上が最も好ましい。また、配合の自由度を損なわない点から、40重量%以下が好ましく、35重量%以下がさらに好ましく、30重量%以下がさらに好ましく、25重量%以下が最も好ましく、20重量%以下がさらに最も好ましい。好適な配合量は、5〜40重量%が好ましく、7〜35重量%がさらに好ましく、10〜30重量%がさらに好ましく、12〜25重量%が最も好ましく、15〜20重量%が最も好ましい。
<その他、成分>
本発明の衣料用粉末洗剤組成物には、洗剤用途に公知の水溶性有機ポリマーも公知の範囲で配合することができる。重量平均分子量1000〜20,000のポリエチレングリコールは、すす汚れを洗濯浴中へ分散させる作用があり、好ましい。ホウ酸塩は、pHコントロールおよびアルカリ緩衝作用を有している。洗浄性・経済性の点から、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウムが好ましい。ポリビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルオキシサゾリドンは、色柄衣類から流出した染料の色移動を減少させる作用がある。その他、酵素、香料、蛍光染料、漂白剤、漂白活性剤、色素等も適宜配合することができる。
<製造方法>
以上のような構成を有する本発明の衣料用粉末洗剤組成物の製造方法は、特に限定はなく、公知の方法で製造できる。例えば、噴霧乾燥法、ドライ中和法、乾燥造粒法、ドライブレンド法、流動層乾燥法、薄膜乾燥法、押出し造粒法、転動造粒法、攪拌造粒法、圧密造粒法、界面活性剤担持法とこれらの組み合わせにより、製造可能である。
なお、これらの製造方法において、製造温度、時間等の製造条件には特に限定はない。
下記に、本発明を具体的な方法にて示すが、本発明は実施例に限定されるものではない。
また、特に記載のない限り、下記の原料を用いた。
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:ネオペレックスG−65(花王(株)社製)
バランス剤(硫酸ナトリウム):無水中性芒硝(四国化成(株)社製)
2号シリケート:富士化学(株)社製
蛍光染料:チノパールCBS−X(チバ・スペシャルティ・ケミカル(株)社製)
炭酸ナトリウム:デンス灰(平均粒径:290μm、セントラル硝子(株)社製)
ゼオライト:A型ゼオライト(平均粒径:3.5μm、ゼオビルダー社製)
トリポリリン酸ナトリウム:三井化学(株)社製
ポリエチレングリコール:XG1300(日本触媒(株)社製、重量平均分子量13,000)
カルボキシメチルセルロース:PL−15(第一工業製薬(株)社製)
アクリル酸ナトリウム/マレイン酸ナトリウムコポリマー(重量平均分子量70,000):ソカランCP5(BASF社製)
アクリル酸ナトリウム(重量平均分子量10,000):オリゴマーD(花王(株)社製)
アクリル酸ナトリウム(重量平均分子量6,000):アクアリックYS−1000(日本触媒(株)社製)
酵素:サビナーゼ12.0TW(ノボザイムズ社製)、リポラーゼ100T(ノボザイムズ社製)、セルザイム0.1T(ノボザイムズ社製)、ターマミル60T(ノボザイムズ社製)を2:1:1:1(重量比)で混合したもの
<スルホン酸基及び/又は硫酸基ポリマーの合成>
ポリマー1)AMPS/VA(重量比;9.53/0.47,MW300万)の合成例を示す。
シュガーエステル(S-770、三菱化学フーズ(株))1.00gをn-ヘキサン185gに溶解させたものに、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸20.0g、水酸化ナトリウム3.86g、N-ビニルアセトアミド0.99g、過硫酸アンモニウム0.055gをイオン交換水50gに溶解させたものを分散させ、窒素雰囲気下で60℃に昇温し攪拌した。その後、60℃を保ちながら2時間攪拌し、減圧乾燥機(50℃、12時間)にて乾燥させて無色固体状ポリマーを22.0g(収率99.1%)得た。得られた合成ポリマーのGPC測定の結果、重量平均分子量300万であった。
ポリマー2)AMPS/VA(重量比;9.75/0.25,MW300万)の合成例を示す。
シュガーエステル(S-770、三菱化学フーズ(株))1.00gをn-ヘキサン185gに溶解させたものに、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸20.0g、水酸化ナトリウム3.86g、N-ビニルアセトアミド0.51g、過硫酸アンモニウム0.055gをイオン交換水50gに溶解させたものを分散させ、窒素雰囲気下で60℃に昇温し攪拌した。その後、60℃を保ちながら2時間攪拌し、減圧乾燥機(50℃、12時間)にて乾燥させて無色固体状ポリマーを22.0g(収率99.1%)得た。得られた合成ポリマーのGPC測定の結果、重量平均分子量300万であった。
ポリマー3)AMPS(MW300万)合成例を示す。
シュガーエステル(S−770、三菱化学フーズ(株))1.00gをn−ヘキサン185gに溶解させたものに、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸20.0g、水酸化ナトリウム3.86g、過硫酸アンモニウム0.055gをイオン交換水50gに溶解させたものを分散させ、窒素雰囲気下で60℃に昇温し攪拌した。その後、60℃を保ちながら2時間攪拌し、減圧乾燥機(50℃、12時間)にて乾燥させて無色固体状ポリマーを22.0g(収率99.1%)得た。得られた合成ポリマーのGPC測定の結果、重量平均分子量300万であった。
ポリマー4)AMPS/AA(重量比9.5/0.5,MW620万)の合成例を示す。
シュガーエステル(S−770、三菱化学フーズ(株))6.00gをn−ヘキサン800gに溶解させて窒素雰囲気下で70℃に昇温したところに、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸600g、水酸化ナトリウム160g、アクリル酸10g、2, 2' −アゾビス(2-メチルプロピオンアミダイン)ジヒドロクロライド(V−50、和光純薬工業(株)製)0.80gをイオン交換水510gに溶解させたものを10℃以下に保ちながら1時間かけて滴下し分散させ、70℃を保ちながら30分攪拌した。その後、乾燥させて無色固体状ポリマーを674g(99.7%)得た。得られた合成ポリマーのGPC測定の結果、重量平均分子量620万であった。
ポリマー5)AMPS(MW620万)合成法を示す。
シュガーエステル(S−770、三菱化学フーズ(株))6.00gをn−ヘキサン950gに溶解させて窒素雰囲気下で70℃に昇温したところに、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム665g、2,2' −アゾビス(2−メチルプロピオンアミダイン)ジヒドロクロライド(V−50、和光純薬工業(株)製)0.80gをイオン交換水590gに溶解させたものを10℃以下に保ちながら1時間かけて滴下し分散させ、70℃を保ちながら30分攪拌した。その後、減圧乾燥機(50℃、12時間)にて乾燥させて無色固体状ポリマーを664g(収率99.8%)得た。得られた合成ポリマーのGPC測定の結果、重量平均分子量620万であった。
下記に、本発明の衣料用粉末洗剤組成物の調製方法を記載する。
比較例1
本発明のベース粉末洗剤組成物前駆体Aの製造方法を下記に示す。なお、本法は、噴霧乾燥法とドライブレンド法より洗剤組成物を製造した。
即ち、攪拌装置を具備したジャケット付き混合槽に、水温が37℃に達した後に、スラリー水分が42重量%になるように、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(純度65%)34.5kg、トリポリリン酸ナトリウム 18.7kg、2号シリケート(純度40%)31.1kg、ポリエチレングリコール(純度60%)0.41kg、バランス剤21.3kg、炭酸ナトリウム12.4kg、蛍光染料0.10kgを添加して、60分間攪拌した。なお、この調製液の最終温度は60℃であった。充分混合できていることを確認できた後、噴霧乾燥によって、粉末洗剤組成物前駆体Aを得た。
次に、最終ブレンド工程としてコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製 容量40L傾斜角30度、回転数20r/m、3分間によって、粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kgと1%アクリル酸ナトリウム水溶液(MW6,000、日本触媒(株)社製) 2.50kgをスプレー噴霧し、ゼオライト 0.50kgを添加する。その後、バランス剤 1.30kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kgをドライブレンドし、粉末洗剤組成物(比較例1)を得た。
比較例2及び実施例1〜10
前段の比較例1の調製例中、最終ドライブレンド工程に下記の原料を用いた以外は、比較例1と同様にして、各粉末洗剤組成物を得た。
比較例2)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、ゼオライト 0.50kg、バランス剤 1.30kg、酵素 0.05kg、カルボキシメチルセルロース 0.10kg、香料 0.01kg
実施例1)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム(MW10,000 オリゴマーD 花王(株)社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、ポリマー1 0.20kg、バランス剤 1.10kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例2)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム(MW10,000 オリゴマーD 花王(株)社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、ポリマー2 0.20kg、バランス剤 1.10kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例3)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム(MW10,000 オリゴマーD 花王(株)社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、ポリマー3 0.20kg、バランス剤 1.10kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例4)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム(MW10,000 オリゴマーD 花王(株)社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、ポリマー5 0.20kg、バランス剤 1.10kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例5)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム/マレイン酸ナトリウム(MW70,000 ソカランCP−5 BASF社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、ポリマー5 0.20kg、バランス剤 1.10kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例6)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム(MW6,000 アクアリックYS−1000 日本触媒(株)社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、ポリマー5 0.20kg、バランス剤 1.10kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例7)粉末洗剤組成物前駆体A 8.04kg、1%アクリル酸ナトリウム(MW6,000 アクアリックYS−1000 日本触媒(株)社製) 2.50kg、ゼオライト 0.50kg、カルボキシメチルセルロース 0.10kg、ポリマー5 0.20kg、バランス剤 1.00kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg
実施例8
ベース粉末洗剤組成物前駆体Bの製造方法を下記に示す。なお、本法は、噴霧乾燥法とドライブレンド法より洗剤組成物を製造した。
即ち、攪拌装置を具備したジャケット付き混合槽に、水温が37℃に達した後に、スラリー水分が42重量%になるように、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(純度65%)34.5kg、トリポリリン酸ナトリウム 18.0kg、2号シリケート(純度40%)30.0kg、ポリエチレングリコール(純度60%)0.4kg、40重量%アクリル酸ナトリウム水溶液(アクアリックYS−1000、日本触媒(株)社製) 6kg、バランス剤20.5kg、炭酸ナトリウム12.0kg、蛍光染料0.10kgを添加して、60分間攪拌した。なお、この調製液の最終温度は60℃であった。充分混合できていることを確認できた後、噴霧乾燥によって、粉末洗剤組成物前駆体Bを得た。
次に、最終ブレンド工程としてコンクリートミキサー(光洋機械産業(株)製 容量40L) 傾斜角30度、回転数20r/m、3分間によって、粉末洗剤組成物前駆体B 8.34kg、ゼオライト 0.50kgを添加する。その後、バランス剤 0.80kg、酵素 0.05kg、カルボキシメチルセルロース 0.10kg、ポリマー5 0.20kg、香料 0.01kgをドライブレンドし、粉末洗剤組成物 (実施例8)を得た。
実施例9、10
前段の実施例8の調製例中、最終ドライブレンド工程に下記の原料を用いた以外は、実施例8と同様にして、各粉末洗剤組成物を得た。
実施例9)粉末洗剤組成物前駆体B 8.34kg、ゼオライト 0.50kg、カルボキシメチルセルロース 0.10kg、ポリマー5 0.50kg、バランス剤 0.50kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg。
実施例10)粉末洗剤組成物前駆体B 8.34kg、ゼオライト 0.50kg、カルボキシメチルセルロース 0.10kg、ポリマー4 0.20kg、バランス剤 0.80kg、酵素 0.05kg、香料 0.01kg。
(洗浄力試験)
<人工汚染布の調製>
下記組成の人工汚染液を布に付着して人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付着は、グラビアロールコーターを用いて人工汚染布を布に印刷することで行った。人工汚染液を布に付着させ人工汚染布を作製する工程は、グラビアロールのセル容積58cm/cm、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1分で行った。布は木綿金巾2003布(谷頭商店製)を使用した。
〔人工汚染液の組成〕
ラウリン酸 0.44重量%
ミリスチン酸 3.09重量%
ペンタデカン酸 2.31重量%
パルミチン酸 6.18重量%
ヘプタデカン酸 0.44重量%
ステアリン酸 1.57重量%
オレイン酸 7.75重量%
トリオレイン 13.06重量%
パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18重量%
スクアレン 6.53重量%
卵白レシチン液晶物 1.94重量%
鹿沼赤土 8.11重量%
カーボンブラック 0.01重量%
水道水 バランス
<泥汚染布の調製>
特開平10−204769記載の製法により、泥汚染布を調製した。
<洗浄力試験操作>
衣料用粉末洗剤組成物7.0gを、30℃の使用水(5°DH:Ca/Mgモル比7/3)2000mLを桶(直径30cm、深さ13cm、容量8.2Lのポリプロピレン製洗面器(ヤザキ製))に水が洗面器より飛散しない程度に手によって攪拌し続け、予備溶解させた。次に、上記人工汚染布2枚または、泥汚染布2枚を貼り付けた台布(木綿製20cm×30cm)を、上記洗濯液中に5分間浸漬した。その後、洗濯者自身が、一定の機械力で台布に貼付けられた汚染布同士を擦り合わせるようにして、汚染布の汚れが落ちたと感じるまでの時間をストップウォッチにて測定した。なお、3回から5回擦り合わせる毎に一旦洗濯液に擦りあわせる部分を浸した。その後、含水率が200重量%以下になるように軽く手で絞ってから、30℃の使用水(5°DH:Ca/Mg=7/3)2000mLに入れ、3分間濯いだ。次に風乾後、アイロン仕上げを行った。
なお、上記試験において、10人の専門のパネラーによる評価結果の平均値を求めた。
〔モデル皮脂汚れ 洗浄評価〕
下記に示すように、モデル皮脂汚染布の汚れが落ちたと感じるまでの所要時間を6段階にランク分けをした。
A:20秒以下
B:30〜21秒
C:40〜31秒
D:50〜41秒
E:60〜51秒
F:70秒以上
〔モデル泥汚れ 洗浄評価〕
下記に示すように、モデル泥汚染布の汚れが落ちたと感じるまでの所要時間を6段階にランク分けをした。
I:30秒以下
II:40〜31秒
III:50〜41秒
IV:60〜51秒
V:70〜61秒
VI:80秒以上
(すべり性試験)
30℃に調整した5°DH硬水(Ca/Mgモル比7/3)2000mLを直径30cm、深さ13cm、容量8.2Lのポリプロピレン製洗面器(ヤザキ製)の中に満たし、洗剤組成物15gを水中に投入した後、水が洗面器より飛散しない程度に手によって攪拌し続けた。攪拌開始から30秒後に綿100%のTシャツ(グンゼ製白、Lサイズ)を洗面器の中の洗濯液にTシャツの胸部を両手で握り、Tシャツの胸部同士を擦り合わせた。このとき擦り合わせる部分は洗濯液から出した状態で行った。3回から5回擦り合わせる毎に一旦洗濯液に擦りあわせる部分を浸した。擦り合わせるときの擦り易さをすべり性として判定し、1〜6ランクとした。上記の調整水のみでこの評価を行った場合、Tシャツのしわがスベリ性を阻害し、また擦り合わせる部分に泡がないため非常に擦りにくく、すべり性が悪かった。このときをすべり性:1とした。各ランクの状態を下に示す。
1:すべり性が非常に低く、きしみ感があり、手洗い洗濯が非常にしにくい。
2:すべり性が低く、きしみ感があり、手洗い洗濯がしにくい。
3:すべり性が中程度できしみ感がなく、手洗い洗濯ができる。
4:すべり性が高く、きしみ感がなく、手洗い洗濯がしやすい。
5:すべり性が非常に高く、きしみ感がなく、手洗い洗濯が非常にし易い。
6:すべり性が高すぎて、手洗い洗濯がしづらい。手洗い時に衣類を持ち上げると衣類がすべり落ちる。
なお、上記試験において、6人の専門のパネラーによる評価結果の平均値を求めランクとした。
以上、実施例1〜10及び比較例1〜2で得られた衣料用粉末洗剤組成物の組成及び性能(皮脂洗浄力、泥洗浄力、すべり性)を表1に示す。
Figure 0004785461
表1の結果より、実施例1〜10で得られた衣料用粉末洗剤組成物は、いずれも比較例1〜2のものに比べて、皮脂汚れ洗浄力、泥汚れ洗浄力、すべり性が両立され、頑固な複合汚れを楽に洗濯することができた。
本発明の衣料用粉末洗剤組成物は、好適に手洗い洗剤として利用され得るものである。





Claims (7)

  1. a)スルホン酸基又はその塩型の基、及び/又は硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位を、ポリマー中に70重量%以上含有する重量平均分子量300万〜1,500万のポリマーを0.2〜10重量%、
    b)下記の単量体単位を、ポリマー中に50モル%以上含有する重量平均分子量1,000〜300,000のポリマーを0.05〜5重量%、
    陰イオン界面活性剤を7〜40重量%、
    アルカリ剤を5〜40重量%、並びに
    金属イオン封鎖剤を5〜40重量%
    有する衣料用粉末洗剤組成物。
    Figure 0004785461

    (式中、R1は、H又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、R2は、H又はCOOMを表し、R3は、H、OH又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Mは、H又はアルカリ金属を表す。)
  2. 上記スルホン酸基又はその塩型の基、及び/又は硫酸基又はその塩型の基を有する単量体単位が、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はその塩型の基、及び/又はスチレンスルホン酸又はその塩型の基である請求項1記載の衣料用粉末洗剤組成物。
  3. a)のポリマー中、アミド基を有する単量体単位(但し、該単量体単位にはスルホン酸基を有しない)が、25重量%以下である請求項1又は2記載の衣料用粉末洗剤組成物。
  4. a)のポリマー中、N−ビニルアセトアミドの単量体単位が5重量%未満である請求項1〜3いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物。
  5. a)のポリマー中、アクリルアミドの単量体単位が10重量%以下である請求項1〜4いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物。
  6. さらに、c)カルボキシメチルセルロースを0.05〜5重量%含有する請求項1〜5いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物。
  7. 手洗い洗濯用の粉末洗剤組成物である、請求項1〜6いずれか記載の衣料用粉末洗剤組成物。
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