JP2007099430A - シート処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート束SBの取り出し時に整合板39、40へ接触してもシート束SBへの影響が少なくて済み、整合板39、40の干渉を避けてシートSの取り扱いが容易となるシート処理装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】整合板39を蝶番軸39hで回動可能に構成し、蝶番軸39hに同軸配置したねじりコイルばね39aによって内側へ回動する方向へ付勢させて垂直状態まで復帰するようにする。板39c、本体39bを含む部分全体を蝶番軸39hで上方へ回動させることにより、シート束SBを積載トレイ11の側方(図中右方向)へ取り出すことができる。また、シート束SBが整合板39に接触しても折れ曲がってシート束SBや整合板39の駆動機構に損傷を与えない。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置やその他の事務機等から排出されるシートを後処理するシート処理装置、およびシート処理装置を内蔵/接続した画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置から搬出されるシートを受け入れて最終トレイへ積載するシート処理装置が実用化されている。また、最終トレイへ積載する前に整合、仕分け、積載、折り曲げ、封筒詰め、綴じ処理、製本、穴あけ、検査、加工等の様々な処理を行うシート処理装置も実用化されている。そして、複写機等の画像形成装置では、このようなシート処理装置が内蔵されたり、購入選択肢として接続されたりしている。
特許文献1に示されるシート処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを受け入れて最終トレイへ積載する。また、受け入れたシートを整合して、仕分け、針綴じ、折り曲げ製本を行った後に最終トレイへ積載することも選択できる。
特許文献1に示されるシート処理装置は、また、一時的にシートを積載する処理トレイを最終トレイの上流側に備えており、処理トレイに排出されたシートの側面が整合部材によって整合される。整合部材は、シートの排出方向に交差する方向に移動可能に配置され、処理トレイへシートが排出されるごとに往復移動してシートの側面に接触する。
特開平11−322160号公報
特許文献1に示される整合部材は、駆動されて往復移動し整合に関わる動作以外はその整合部材が退避したり変形したりしないことから、緊急停止などで処理トレイに残されたシート束を手で取り出す際にシート束の角が整合部材に接触して潰れたり、シートが破れたり折れ曲がったりする可能性がある。
また、処理トレイから厚いシート束を取り出す際に整合部材に衝突すると、取り出し後の整合性の低下などに影響を及ぼし、整合部材が折れたり変形したり、果ては整合部材の駆動機構に損傷を与える可能性すらある。
また、本願出願人は、最終トレイの上方位置に整合部材を配置して最終トレイへ排出されたシートの側面を整合させる形式のシート処理装置を提案している。ここでは、昇降可能な最終トレイの上方位置に大きく張り出した筐体構造に整合部材の駆動機構が配置され、最終トレイを一杯に下降させた状態で最終トレイからシート束を取り出すようにしている。
しかし、一杯に下降させても整合部材に達するほど最終トレイにシートを積載した場合や、緊急停止などで最終トレイを下降できない場合などでは、最終トレイからシート束を取り出す際にシート束が整合部材に衝突する可能性がある。
そして、最終トレイからシート束を取り出す作業は日常的に頻繁に繰り返されるが、最終トレイの上方位置に張り出した筐体構造によってシートを上方へ取り出すことは難しく、真直ぐ前方へ取り出すことも容易とは言えず、従って、水平方向や斜め上方向に取り出すと、シート束が整合部材に衝突する可能性が高くなる。
本発明は、シート束の取り出しが不動固定の整合部材よりも容易で、シート束と整合部材が衝突しても双方に致命的な損傷や衝撃を発生しないで済むシート処理装置を提供することを目的としている。
本発明のシート処理装置は、シートが積載されるシート積載部材を備えたシート処理装置において、前記シート積載部材へ積載された前記シートの側面に接触して前記シートを位置決めする整合部材を備え、前記整合部材は、前記シートの前記側面に接触する部分が前記接触する方向の反対方向へ回動して退避可能であって、これにより、前記側面に接触する部分を退避させた側へも前記シートを取り出し可能としたものである。
本発明のシート処理装置では、整合部材のシート側面に接触する部分が退避するので、万が一衝突したシート束や手などに大きな圧力を発生しない。衝撃や圧力が弾性的な付勢によって吸収されるので、衝突された側の整合部材やその駆動機構にも大きな力や衝撃が作用しない。
従って、整合部材を退避させてシート束の広い取り出し経路が確保されるので、不動固定の整合部材よりもシート積載部材からのシート束の取り出しが容易になる。そして、シート束の取り出しに伴う不都合が減って作業効率が向上し、画像形成装置等の稼働率と生産性が向上する。
図面を参照して本発明のいくつかの実施形態を説明する。実施形態1は、シートの側面に接触する部分の全体が積載面に垂直な面内で回動可能で、その回動軸に配置したねじりコイルばねによって弾力的な付勢を実現している。実施形態2は、シートの側面に接触する部分の全体が積載面に垂直な面内で回動可能である。実施形態3は、シートの側面に接触する部分の全体が積載面に垂直な軸回りに回動可能である。
<実施形態1>
図1は実施形態1のシート処理装置を接続した画像形成装置の構成の説明図、図2はシート処理装置の構成の説明図、図3は整合板の駆動機構の説明図、図4は整合板の正面図、図5は整合板の動作の説明図、図6は整合板とシート束の衝突の説明図、図7は整合板の表面構造の説明図である。
実施形態1のシート処理装置Cは、シート積載部材である例えば積載トレイ11と、排出部材である例えば排出ローラ対18と、整合部材である例えば整合板39、40とを備えている。また、本体部材である例えば本体39b、板部材である例えば板39c、第1ばね部材である例えばねじりコイルばね39a、第2ばね部材である例えばコイルばね39dを備え、ねじりコイルばね39aの荷重をコイルばね39dの荷重よりも大きく設定している。整合板39に対向する整合板40は整合板39と左右対称に構成/配置されているので説明と詳細な図示を省略する。
図1に示すように、実施形態1のシート処理装置Cは、画像形成装置Aの下流側に接続され、画像形成装置Aから排出されたシートを受け入れて積載トレイ11へ積載する。
画像形成装置Aの装置本体Bは、原稿給送装置1から自動給送させた原稿の画像を画像読取部2によって光学的に読み取らせ、画像をデジタル信号として画像形成部3へ送信して、普通紙やOHPシート等のシートSに画像再生する。
装置本体Aの下部には各種サイズのシートを収納したシートカセット4が装備され、シートカセット4から搬送ローラ5によって搬送されたシートSに対して、画像形成部3が電子写真方式によって画像形成する。すなわち、画像読取部2で画像データに対応して形成された駆動信号を用いて、光照射手段3aからレーザー光を感光体ドラム3bに照射して潜像を形成し、これをトナー現像してシートSに転写する。トナー像が転写されたシートSは、定着部6にて熱と圧力を印加されて、画像が永久定着される。
そして、片面記録モードの場合はシートSがそのままシート処理装置Cへ排出されるが、両面記録モードの場合は、シートSをスイッチバックさせて再送パス7へ搬送し、表裏を反転したシートSを再度画像形成部3へ搬送して反対面にも画像を形成した後、定着部6を経てシート処理装置Cへ排出する。
図2に示すように、シート処理装置Cの入口に隣接して配置されたフラッパ13は、ソレノイド14に駆動されて、装置本体Bから受け入れたシートSの搬送経路を上部経路15と下部経路115とに切り替える。上部経路15を搬送されたシートSは、入口ローラ対17から排出ローラ対18へと受け渡されて積載トレイ11へ排出/積載される。入口ローラ対17はモータを含む駆動機構24によって駆動される。排出ローラ対18はモータを含む駆動機構21によって駆動される。
なお、下部経路115を搬送されたシートSは入口ローラ対117等を経て排出ローラ対118へ受け渡されて、積載トレイ111へ排出/積載されるが、積載トレイ11へ積載する機構と積載トレイ111へ積載する機構はほぼ同様に構成されているので、積載トレイ111に関する説明は省略する。
積載トレイ11は、筐体構造10に固定された案内溝25にガイド26を倣わせて昇降自在に支持され、タイミングベルト16bに固定されている。積載トレイ11は、モータ16aおよびタイミングベルト16bを含む駆動機構16に駆動されて上下に移動する。以下の説明における積載面とは、未積載の積載トレイ11では積載トレイの表面、積載過程では最上位のシートSの表面である。
積載トレイ11の上方位置に整合板39、40が配置され、整合板39、40の駆動機構(図3)は、シート処理装置Cの筐体構造10における積載トレイ11の上空へ張り出した筐体部分10aに収納されている。整合板39、40は、排出ローラ対18からシートSが排出されるごとにシート排出方向と交差する方向に往復移動し、シートSの側面に接触してシートSを幅方向に整合する。
筐体部分10aには、パドル22とその駆動機構23も配置され、積載トレイ11の最奥部にはローレットベルト12が配置されている。パドル22およびローレットベルト12の構造/動作/機能は、特許文献1に示されているとおりである。すなわち、ローレットベルト12は、排出ローラ対18と連動して積載面上のシートSを奥へ引き込む方向に循環し、パドル22は、排出ローラ対18からシートSが1枚排出されるごとに起動されて1回転し、シートSの上面に接触して排出方向の逆方向へシートSを引き戻す。
排出ローラ対18から排出されたシートSは、パドル22に引き戻されて積載面とローレットベルト12の接触部へ送り込まれると、ローレットベルト12の循環によって更に奥側へと引き込まれ、筐体構造10の積載壁部10bに突き当たって停止する。
積載壁部10bに隣接して積載面を検知する紙面センサ27が配置される。紙面センサ27はローレットベルト12によって引き込まれて押え付けられた最上位のシートの表面を検知して、その検知/非検知に応じて出力を反転させる検知手段としてフォトインタラプタを使用する。
制御部20は、紙面センサ27や図示略したその他センサの出力状態に基づいて、また、装置本体Bとの通信内容に基づいてソレノイド14、駆動機構16、21、23、24、49(図3)、50(図3)を作動させて、シート処理装置CによるシートSの積載と整合を制御する。
制御部20は、多数のシートSを積載面へ連続的に積載する過程で、紙面センサ27の出力に基づいて積載トレイを次第に下降させ、積載トレイ11に積載されたシート束の厚さ、すなわち積載枚数に関わらず積載面を一定の高さ位置に保持する。これにより、パドル22、ローレットベルト12、および整合板39、40は、同じ高さ位置のシートSに接触してシートSを一定条件で整合することができる。
制御部20は、所定の積載が完了すると、紙面センサ27が積載面を検知しない最も低い位置まで積載トレイ11を下降させ、その後、積載トレイ11からシートSが取り出されると、再び積載トレイ11を上昇させて紙面センサ27が積載トレイ11を検知する高さで積載トレイ11を停止/待機させる。
図3に示すように、筐体部分10aの内側に、整合板39の駆動機構49と、整合板40の駆動機構50とが配置されている。整合板39(40)は、筐体構造10に固定されたガイド軸31にガイド32(33)を倣わせてシートSの幅方向、すなわちシートSの排出方向と交差する方向へ移動自在に支持されている。
また、整合板39(40)に固定されたラックギア34(35)は、ギアモータ36(37)の出力軸に固定されたピニオンギア41(42)に噛み合っている。
整合板39(40)の駆動機構49(50)は、整合板39(40)の移動量を検知するエンコーダ(図示略)と、整合板39(40)を外側へ移動させたホームポジションを検知するセンサ(図示略)とを備えており、制御部20(図2)は、このセンサおよびエンコーダの出力と、装置本体Bから受信したシートサイズ情報とに基づいて駆動機構49(50)を作動させて、整合板39(40)をシートSの幅方向に往復移動させ、整合板39(40)をシートSの側面に接触させる。
なお、整合板39と整合板40は、左右対称に配置されているが、整合板39が板39cをコイルばね39dによって進退自在に支持しているのに対して、整合板40は、板40cを基部40fに固定してある。これは、板40cの側は弾性を無くして、シートSの整合のための基準壁として機能させるためである。従って、シートSの整合時は、整合板40を整合基準壁側として、通常、整合板40が先行して図3に示す整合基準位置まで移動し、続いて、整合板39がシートSの排出ごとに、整合基準位置側へシート幅より多少大きく移動して、シートSを整合板40に押し付ける。
図4に示すように、整合板39は、筐体部分10aの内側に位置する基部39fと本体39bとを蝶番軸39hで外側へ回動可能に接続している。そして、蝶番軸39hに巻き付けて配置したねじりコイルばね39aは、基部39fに対して本体39bを内側へ回動する方向へ付勢している。しかし、基部39fと本体39bは、端面39gで突き当たって内側へは回動不可能であるから、本体39bは、基部39fから垂直に釣り下がっている。
本体39bに挿入された棒39eは、挿入方向に移動自在かつ本体39bに対して回転不可能に支持されている。棒39eの先端側には、シートSに接触する板39cが固定され、棒39eに挿入して本体39bと板39cの間にコイルばね39dを配置している。コイルばね39dは、板39cを進退自在に支持しており、上述したように、整合板39がシートSの整合位置よりも内側へ移動した際に、コイルばね39dの作用で板39cが後退して逃げることにより、積載済みシートSの整合が乱れず、正常に整合される。
そして、ねじりコイルばね39aの荷重を大きく設定して、板39cを外側へ押した際にねじりコイルばね39aがコイルばね39dより先に変形しないように、言い換えれば、本体39bが基部39fから垂直に釣り下がった状態で板39cが外側へ移動開始するようにしている。
このように構成された整合板39は、図5の(a)に示すように、シートSが排出されるごとに外側のホームポジションから内側へ移動して、板39cでシートSの側面を内側へ押し込んで整合し、その後、外側へ移動してホームポジションで停止する。
また、整合板39が整合状態で停止した場合、図5の(b)に示すように、全体を蝶番軸39hで折り曲げて板39cおよび本体39bを上方へ退避させて、シート束SBを側面へ抜き取ることができる。
また、整合板39、40を外側のホームポジションへ戻し、積載トレイ11を最も低い位置へ移動させた通常のシート束取り出し状態であっても、少量積載の場合は、図6の(a)に示すように、整合板39、40に衝突させることなくシート束SBを容易に取り出すことができるが、大量積載の場合は、全体を持ち上げると整合板39、40にシート束SBが衝突する可能性が高くなる。図4にも示されるように、積載トレイ11には、シート束SBの底に手を差し込むための窪み11aが形成されているから、シート束SBを持ち上げて取り出す際に窪み11aの縁に手がぶつからないようにシート束SBを大きく持ち上げる傾向があるからである。
かと言って、大量積載の場合に2回に分けてシート束SBを取り出しても、図6の(b)に示すように、天井が低くなる分、最初の取り出しでシート束SBが整合板39の手前下隅Eに衝突する可能性は高いままである。
しかし、整合板39は、万が一シート束SBに衝突しても、図5の(b)に示すように外側へ退避するので、シート束SBにも整合板39にも駆動機構49にも損傷や不都合は発生しない。
以上のように構成した実施形態1のシート処理装置Cでは、図3に示すように、シートSの整合時に、整合板39の板39cと整合板40の板40cの対向距離がシートSの幅より狭くなるまでシートSを押し込むことで、シートSと板39c、40cの隙間を無くし、整合性の向上させている。このとき、板39cはコイルばね39dで弾性的にシートS方向に付勢されているので、板39cが外側へ退避することにより、整合板39、40の部品、シートS、整合板39、40の動作のバラツキを吸収することができる。そして、接触や衝突によって回動したり平行移動した整合板39は、接触が解除されるとコイルばね39dおよびねじりコイルばね39aによって最初の正常な状態に復帰し、次の整合作業を問題なく実行できる。
これに対して、整合板の左右両方が不動固定の場合、押し込んだ際に整合板がシートSを押し曲げたり、シートSに損傷を及ぼしたりする。そして、逆に整合板が変形したり駆動機構が損傷を受けたり、機械的なずれを発生したりすると、以後正常な整合を実施することはできなくなり、再調整や修理が必要となるなどして、画像形成装置Aの稼働率が低下し、修理費用や部品交換費用も新たに発生する。
また、パドル22によって積載壁部10b側に引き戻されたシートSの後端が、シートSの上面に接触するローレットベルト12により積載壁部10bに当接され整合される。そして、積載トレイ11上に積層されたシート束SBを取り出す際に、整合板39が回避できる構造により、シートSの取出し時に整合板39に干渉した場合でも整合板39にダメージを与えることなく、干渉後に整合されたシートSへの影響も減り、整合作業性が向上する。
なお、整合板39の板39cにおけるシートSとの接触面は、平坦に形成されているとシートSを幅方向から押圧した場合に、シートSが整合板39を乗り越えて幅方向の整合が行えなくなくなる可能性がある。従って、図7の(a)に示すように、シートSとの接触面に複数の凹凸39iを設けてシートSの乗り越えを防止することができる。
また、図7の(b)に示すように、板39cにおけるシートSとの接触面の上方にエッジ39jを設けても、同様な乗り越え防止の効果が達成される。
また、本体39bに対して板39cを弾性的に付勢する方法はコイルばね39dに限定されず、基部39fに対して本体39bを弾性的に付勢する方法はねじりコイルばね39aに限定されない。これらの方法は、金属ばね以外の復元材、例えば、ゴムなどの弾性材料であってもよく、部材全体を弾性材料で構成してもよい。
さて、実施形態1のシート処理装置によれば、整合板39、40のシート側面に接触する部分が退避する構成になっているので、万が一衝突したシート束や手などに大きな圧力を発生しない。衝撃や圧力が弾性的な付勢によって吸収されるので、衝突された側の整合板39、40やその駆動機構49、50にも大きな力や衝撃が作用しない。
従って、整合板39、40を退避させてシート束SBの広い取り出し経路が確保されるので、不動固定の整合板よりも積載トレイ11からのシート束SBの取り出しが容易になる。そして、シート束SBの取り出しに伴う事故や不都合が減って作業効率が向上し、画像形成装置Aの稼働率と生産性が向上する。
また、積載トレイ11の上方位置に張り出した筐体部分10aが存在するにもかかわらず、整合板39、40が外側へ退避可能な構成となっているので、側面方向、斜め上方向、前方方向にシート束SBの広い取り出し空間が確保されている。
また、整合板39、40は、本体39b、板39c、コイルばね39d、棒39eの全体が積載トレイ11の積載面に交差する面内で回動して上に跳ね上がる構成であるから、蝶番軸39hが側面方向へのシート束SBの取り出しの邪魔にならない。すなわち、蝶番軸39hで回動される部分全体を跳ね上げてシート束SBの拘束を完全に解放することができ、その状態で左右にシート束SBをスライドして取り出すことも可能である。
また、蝶番軸39hねじりコイルばね39aの荷重をコイルばね39dの荷重よりも大きく設定したから、板39cに多少の圧力が加わっても板39cが積載面と垂直に起立して、シート束SBの側面の広い範囲に接触して垂直に整合するから、厚いシート束SBでも側面の飛び出しや傾きなく、美しく整合できる。逆に言えば、コイルばね39dの変形を加味して、対向間隔がシート幅よりも少し狭くなるまで整合板39、40を押し込んでも、シートSに損傷を及ぼすことなく、シートSBの側面を垂直に整合できる。
また、蝶番軸39hにねじりコイルばね39aを同軸配置しているから、蝶番軸39hの外にばね部材を配置する場合に比較して蝶番軸39hまわりをコンパクトに構成できる。そして、ねじりコイルばね39hは、巻き数を増やして弾性係数を小さくしつつ大きな荷重を設定することができるから、所定の荷重を越えるとそれ以上にあまり反発力を増すことなく本体39bを大きく上方へ回動できるように構成できる。すなわち、本体39bの回動を実用的に達成できる。
そして、このように整合板39、40を退避させてシート束SBの広い取り出し経路が確保されるので、不動固定の整合部材よりも積載トレイ11からのシート束SBの取り出しが容易になり、また、シート束SBの取り出しに伴う事故や不都合が減るので、画像形成装置Aのシステム全体の作業効率が向上し、修理や部品交換のランニングコストが軽減され、その稼働率と生産性が向上する。
<比較例のシート処理装置>
図8は比較例のシート処理装置における整合板の構成の説明図である。
比較例のシート処理装置は、図1、図2、図3、図6、図7を参照して説明した実施形態1のシート処理装置の構成と取り付け、基本的動作をそのまま踏襲して、図5、図6に示される整合板39、40の構成のみを変更したものである。
比較例における整合板139は、実施形態1と同様に、シートSに接触する部分である例えば板139cが接触方向へ平行移動可能に構成されるとともに、シートSに接触する反対側に配置したばね部材である例えばコイルばね139dによって弾力的な付勢を実現している。以下、整合板139に対向する整合板は左右対称に構成/配置されており、説明と図示を省略する。
図8に示されるように、整合板139は、基部39fから本体139bが固定して吊り下げられ、本体139bに挿入された棒139eは、挿入方向に移動自在かつ本体139bに対して回転不可能に支持されている。棒139eの先端側には、シートSに接触する板139cが固定され、棒139eに挿入して本体139bと板139cの間にコイルばね139dを配置している。
以上のように構成された比較例のシート処理装置によれば、図1に示す積載トレイ11から左方向へシート束(SB)を取り出す際にシート束(SB)に干渉した板139cが後退するものの、実施形態1のように、整合板139の全体が回動して跳ね上がる構成ではないので、後退量が十分に確保できず、シート束の取り出し方向が前方側の狭い範囲に限定される。また、斜め方向にシート束を取り出した際や積載トレイ11の積載面上でシート束を回転させた場合には、棒139eに曲げ力が作用して棒139eと本体139bとの摩擦が大きくなるので、シート束の取り出しが不自由であり、無理をすると取り出したシート束の縁を傷めたり、整合状態が乱れたりする可能性がある。
<実施形態2>
図9は実施形態2のシート処理装置における整合板の構成の説明図である。
実施形態2のシート処理装置は、図1、図2、図3、図6、図7を参照して説明した実施形態1のシート処理装置の構成と取り付け、基本的動作をそのまま踏襲して、図5、図6に示される整合板39、40の構成のみを変更したものである。整合板239に対向配置された整合板(40:図3)は、整合板239と左右対称に配置されているが、実施形態1と同様に、整合のための基準壁として、弾性的に退避しない取り付けとなっている。
実施形態2における整合板239は、シートSに接触する部分である例えば板239cが積載面に交差する面内で回動可能である。実施形態1と同様に、整合板239は、整合板239に対向配置された整合板(40:図3)が整合基準位置へ移動した後に、所定の整合位置へ移動してシートの端面を整合する。
図9の(a)に示すように、整合板239は、基部239fと本体239bとを蝶番軸239hで外側へ回動可能に接続している。そして、本体239bは、蝶番軸239hのケーシングに内蔵された回転機構によって、垂直と水平の間で両方向へばね付勢されている。シート束SBに接触する板239cは本体239bに固定されている。
以上のように構成された実施形態2のシート処理装置によれば、板239cに大きな力が作用すると、図9の(b)に示すように、回転機構によって本体239bが上方へ回動して上がるから、シート束SBを容易に取り出せコイルバネにより自ら元の位置に復帰する。
<実施形態3>
図10は実施形態3のシート処理装置における整合板の構成の説明図である。
実施形態3のシート処理装置は、図1、図2、図3、図6、図7を参照して説明した実施形態1のシート処理装置の構成と取り付け、基本的動作をそのまま踏襲して、図5、図6に示される整合板39、40の構成のみを変更したものである。整合板339に対向配置された整合板(40:図3)は、整合板339と左右対称に配置されているが、実施形態1と同様に、整合のための基準壁として、弾性的に退避しない取り付けとなっている。
実施形態3における整合板339は、シートSに接触する部分である例えば板339cが積載面に交差する軸回りに回動可能である。実施形態1と同様に、整合板339は、整合板239に対向配置された整合板(40:図3)が整合基準位置へ移動した後に、所定の整合位置へ移動してシートの端面を整合する。
図10の(a)に示すように、整合板339は、積載面に対して垂直に吊り下げられた基部339fに対して本体339bが回動可能に支持されている。本体339bは、基部339fを囲むケーシングに内蔵されたねじりコイルばね(不図示)によって、内側へ回転する方向へばね付勢されている。シート束SBに接触する板339cは本体339bに固定されている。
以上のように構成された実施形態3のシート処理装置によれば、図1に示す積載トレイ11から左方向へシート束(SB)を基部339fまで引き出した後は、板339cへシート束(SB)が衝突しても板339cが回動して逃げるから、シート束(SB)に大きな損傷を与えることなく容易に取り出せる。
実施形態1のシート処理装置を接続した画像形成装置の構成の説明図である。 シート処理装置の構成の説明図である。 整合板の駆動機構の説明図である。 整合板の正面図である。 整合板の動作の説明図である。 整合板とシート束の衝突の説明図である。 整合板の表面構造の説明図である。 比較例における整合板の説明図である。 実施形態2における整合板の説明図である。 実施形態3における整合板の説明図である。
符号の説明
A 画像形成装置
B 画像形成装置本体
C シート処理装置
10 筐体構造
10a 筐体部分
10b 積載壁部
11 積載トレイ(シート積載部材)
18 排出ローラ対(排出部材)
20 制御部
22 パドル
39、40 整合板(整合部材)
39a ねじりコイルばね(第1ばね部材)
39b 本体(本体部部材)
39c、40c 板(板部材)
39d コイルばね(第2ばね部材)
39e 棒
39f 基部
39g 端面
39h 蝶番軸
49、50 駆動機構

Claims (9)

  1. シートが積載されるシート積載部材を備えたシート処理装置において、
    前記シート積載部材へ積載された前記シートの側面に接触して前記シートを位置決めする整合部材を備え、
    前記整合部材は、前記シートの前記側面に接触する部分が前記接触する方向の反対方向へ回動して退避可能であって、これにより、前記側面に接触する部分を退避させた側へも前記シートを取り出し可能であることを特徴とするシート処理装置。
  2. シートが積載されるシート積載部材と、
    前記シート積載部材に前記シートを排出する排出部材と、
    前記排出部材による前記シートの排出方向と交差する方向に移動して前記シートの側面に接触可能な整合部材と、
    前記シート積載部材に積載された前記シートと前記整合部材との上方位置に張り出した筐体構造と、を備えたシート処理装置において、
    前記整合部材は、前記シートの前記側面に接触する部分が前記接触する方向の反対方向へ回動して退避可能であって、これにより、前記側面に接触する部分を退避させた側へも前記シートを取り出し可能であることを特徴とするシート処理装置。
  3. 昇降可能に支持されてシートが積載されるシート積載部材と、
    前記シート積載手段に前記シートを排出する排出部材と、
    前記排出部材による前記シートの排出方向と交差する方向に移動可能に支持されて前記シートの側面に接触する整合部材と、
    前記シート積載部材に積載された前記シートと前記整合部材との上方位置に張り出した筐体構造と、
    前記シートを積載する過程で前記シート積載部材を下降させて前記シートの積載面高さをほぼ一定に維持させるとともに、前記シートの排出ごとに前記整合部材を往復移動させて前記シートの側面を位置決めさせる制御装置と、を備えたシート処理装置において、
    前記整合部材は、前記シートの前記側面に接触する部分が前記接触する方向の反対方向へ回動して退避可能であって、これにより、前記側面に接触する部分を退避させた側へも前記シートを取り出し可能であることを特徴とするシート処理装置。
  4. 前記整合部材は、前記側面に接触する部分の全体が前記シート積載部材の積載面に交差する面内で回動可能であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のシート処理装置。
  5. 前記整合部材の駆動源側部材に対して前記積載面に垂直な面内で回動可能に支持され、前記接触する方向で回動範囲の限界を設定された本体部材と、
    前記駆動源側部材に対して前記本体部材を前記回動範囲の限界側へ付勢する第1ばね部材と、
    前記本体部材に対して前記接触する方向の反対方向へ平行移動可能に支持されて前記シートの前記側面に接触する板部材と、
    前記板部材を前記接触する方向へ付勢する第2ばね部材と、を前記整合部材が有し、
    前記第1ばね部材の荷重を前記第2ばね部材の荷重よりも大きく設定して、前記本体部材を回動させることなく前記板部材を前記接触する方向の反対方向へ平行移動できるようにしたことを特徴とする請求項4記載のシート処理装置。
  6. 前記整合部材は、前記側面に接触する部分の全体が前記シート積載部材の積載面に交差する軸回りに回動可能であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のシート処理装置。
  7. 前記整合部材は、前記回動の軸に同軸配置されたねじりコイルばねによって前記弾力的な付勢を実現していることを特徴とする請求項4または6記載のシート処理装置。
  8. 前記整合部材は、前記側面に接触する部分の全体が前記接触する方向へ平行移動可能に構成されるとともに、前記シートに接触する反対側に配置したばね部材によって前記弾力的な付勢を実現していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のシート処理装置。
  9. 前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段で画像を形成されたシートを受け入れて後処理を行う後処理手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記後処理手段を、請求項1乃至8いずれか1項記載のシート処理装置としたことを特徴とする画像形成装置。
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