JP2007099110A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】トレッドに刻まれた溝への雪詰まりを抑制し、雪上性能を損なうことなく氷上走行性能及び摩耗性能を向上させる。
【解決手段】トレッドに周方向に延びる周方向溝1及び周方向溝1同士を連結する横溝2、4が刻まれ、周方向溝1及び横溝2、4によりブロック11が形成されたタイヤであって、標準リムに装着し標準空気圧を充填した状態で、幅2mm以下の細溝5と、ブロック11内で閉塞する溝6と、周方向溝1の最大深さの20%未満の浅溝3とを陸部に含めた仮想陸部12に、幅方向に延びる直線L1〜L5を、所定のタイヤ周方向間隔で引き、直線Lと仮想陸部12との重複部分を構成する線分群21〜25などが構成され、1)4本以上の線分で構成され、2)線分の長さの総和は接地幅の45〜90%であり、3)隣接する線分間隔は、周方向溝1の最大深さの40%以上である、線分群が、全体の80%以上であることを特徴とする空気入りタイヤとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、氷雪路走行時における、トレッドに刻まれた溝の雪詰まりを抑制し、氷上性能及び雪上性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
スタッドレスタイヤと呼ばれる氷上・雪上の走行性能に向上させたタイヤにおいて、一般的にトレッドにはブロックパターンが構成されている。更に言えば、氷上性能及び雪上性能それぞれについて、ブロックパターンを検討し設計する必要がある。所望の氷上性能を確保するためには、接地面積(陸部の面積)を十分に確保することが必要である。一方、雪上性能を確保するためには、トレッドに刻まれた溝の面積及び容積を十分に確保することにより、雪柱剪断力の確保することが必要である。
氷上性能を向上させることと、雪上性能を向上させることとは相反するものであり、両立させることは困難であった。例えば、特許文献1に開示された空気入りタイヤにおいては、主溝内に更にブロックパターンを形成することにより氷上性能と雪上性能とを両立させているが、十分とは言えなかった。
特開平6−286422号公報(図1)
雪路においては、タイヤに踏み固められた雪がタイヤの溝の中で雪柱を形成し、該雪柱を剪断することにより駆動力を得ている。市街地等の降雪した路面では、融雪剤の散布により半溶解した雪が堆積している。このような半溶解した雪は、融雪剤により単純に溶解した雪に比べて粘性が高くなっているため、タイヤの溝に詰まりやすくなる。しかも、市街地走行の速度では、タイヤに発生する遠心力が小さいため、溝内に残留した雪を完全に排除できないことがある。その結果、雪柱剪断力を得るための溝空隙が減少し十分な雪柱が形成されず、雪上性能が低下する問題があった。したがって、トレッドパターンの設計において、溝内の雪の残留を抑制すること(雪詰まりの抑制)、すなわち排雪性能を向上することを考慮する必要がある。
したがって、本発明の目的は、トレッドに刻まれた溝への雪詰まりを抑制し、雪上性能を損なうことなく、氷上走行性能及び摩耗性能を向上させることにある。
上記課題を解決するため、発明者は、雪が溝内に残留する条件を種々評価した結果、タイヤ溝内の雪の残留の程度は、トレッドに刻まれた溝の幅W及び深さDの比(W/D)に相関があることを見いだした。
すなわち、雪と溝壁面との摩擦力が路面の雪の剪断抵抗より大きい場合、タイヤが地面から離れるとき、路面上の雪と溝内の雪が剪断されて溝に残留する。溝深さDが深いほど溝断面の変形が大きく、溝内の雪は強く圧縮され、溝壁面との摩擦力が増大する。
一方、図3(a)に示すように荷重付加時において、溝の断面は、溝幅が減少するよう変形圧縮され、路面上の雪と溝内の雪との接触面積は減少する。溝内の摩擦力は、図3(b)に示す溝断面の長さ(溝内面ペリフェリ)と相関があるので、図3(c)に示す溝深さに依存する内面長さに比べて、溝底幅に依存する内面長さの割合は低く、溝内の雪の残留の主な要因は、溝幅Wと溝深さDとの関係であることを見いだした。
更に、雪路走行用タイヤには、細溝(本願ではサイプやカーフと呼ばれる幅2mm以下の溝を言う)が刻まれることが一般的である。タイヤの摩耗が進行してもタイヤの諸性能が変化しないように、あるいは変化が小さいように、このような細溝は設計されている。排雪性能に観点から見れば、溝幅が狭いため、雪が溝内に残留することは避けられない。したがって、細溝に雪が残留しないように設計変更を施すことは、タイヤの諸性能を却って悪化させること原因となり得る。加えて、仮に雪が残留したとしても、細溝に溜まった雪を核として近接領域に付着した雪に影響を及ぼすこと少ない。細溝に溜まった雪と、近接領域に付着した雪との接合断面積が小さいため、細溝部分と溝部分とで雪柱が前断されるからである。
また、同様の理由から、トレッドに刻まれた溝のうち摩耗早期に消滅する浅溝(本願では、このような溝は周方向溝の最大深さの20%未満の溝を言う)及びブロック内で閉塞する溝(閉塞溝)においても、溝内に溜まった雪が核となる溝容積がなく、近接領域に付着した雪に対して影響を及ぼし得ない。したがって、上述の細溝、浅溝及び閉塞溝を陸部として含めた仮想的なトレッドパターンを考えれば、排雪性能を十分に確保することが判った。
本願発明の空気入りタイヤは、上記仮想的なトレッドパターンにおいて、氷上性能と雪上性能とを両立させた空気入りタイヤであり、
トレッドにタイヤ周方向に延びる周方向溝及び前記周方向溝同士を連結する横溝が刻まれ、前記周方向溝及び前記横溝によりブロックが形成されたタイヤであって、
標準リムに装着し、標準空気圧を充填した状態で、幅2mm以下の細溝と、前記ブロック内で閉塞する溝と、前記周方向溝の最大深さの20%未満の浅溝とを陸部に含めた仮想陸部に、タイヤ幅方向に延びる直線を、所定のタイヤ周方向間隔で引き、前記直線と前記仮想陸部との重複部分による線分群が構成され、
1) 4本以上の線分で構成されていること
2) 前記線分の長さの総和は接地幅の45〜90%であること
3) 隣接する前記線分間隔は、前記周方向溝の最大深さの40%以上であること
のすべてを満足する線分群が、全体の80%以上であることを特徴とする。
幅2mm以下の細溝と、周方向溝の最大深さの20%未満の浅溝と、ブロック内で閉塞する溝とを陸部として含めた仮想陸部を有する仮想的なトレッドパターンにおいて、タイヤ幅方向に延びる直線を、所定のタイヤ周方向間隔で引き、前記直線と前記仮想陸部との重複部分を構成する線分群を考える。所定のタイヤ周方向間隔とは、0.5〜3mmが好ましい。0.5mm未満であるとトレッドパターン設計が煩雑になり、3mmを超えると間隔が荒くなり設計どおりの性能を得られないことがある。
まず、第1の条件として、1つの線分群が4本以上の線分で構成されている必要がある。これは、雪柱を形成する空間が少なくとも3箇所以上あることを意味し、十分な雪柱剪断力が発生し雪路走行性能を確保することができる。逆に、線分群が3本以下で構成されていれば、十分な雪柱剪断力が発生し得ない。
第2の条件として、線分群を構成する線分の長さの総和は接地幅の45〜90%であることが必要である。90%を超える場合、雪柱剪断力を発生させる溝容積を確保できず、雪上走行性能を低下させてしまう。45%未満の場合、路面との接触面積が少なくなり氷上性能が低下し、耐摩耗性能や耐偏摩耗性能が低下することがある。
第3の条件として、隣接する線分間隔は、周方向溝の最大深さの40%以上であれば、排雪効果を十分に得ることを見いだした。そして、第4の条件として、第1〜第3の条件を満たす線分群が全体の80%以上あれば、タイヤ周方向の全体に渡って、雪上性能と氷上性能を向上させることができる。これは通常タイヤのトレッドパターンは、基本形状の繰り返しによって構成される点を鑑み、80%以上の線分群が条件を満たしておれば、条件を満足さない線分による雪の滞留が局所的に発生しても、その滞留が核となり周囲広範囲に影響が及ぶことなく、排雪性能の低下が顕著に起こり得ない。更には、必ずしも100%の線分群が条件を満足する必要はなく、略70%以上満足すれば、排雪性に起因する雪上走行性能の悪化は認められなかった。
更に、本願発明の空気入りタイヤは、前記線分群を構成する線分の数のうち、最大値をMax、最小値をMinとしたとき、Max≦2・Minであることを特徴とする。
線分群を構成する線分の数を上記範囲にすることにより、同様に排雪効果がタイヤ周方向に渡って平均化され、雪詰まりが発生しやすい領域を核とする近接領域への雪詰まり波及を抑制することが可能となる。
また、本願発明の空気入りタイヤは、隣接する周方向溝により挟まれた線分の長さの最大値は、前記周方向溝の最大深さの1〜2.5倍であり、接地端と周方向溝とにより挟まれた線分の長さの最大値は、前記周方向溝の最大深さの1〜3.5倍であることを特徴とする。
線分の最大長さは、周方向溝の最大深さ以上を確保する必要がある。これ以下であると、旋回時など横力が作用した場合、陸部のタイヤ幅方向の変形が大きくなり、耐摩耗性能や耐偏摩耗性能が低下することがある。
隣接する周方向溝により挟まれた線分の長さの最大値は、周方向溝の最大深さの2.5倍以下が好ましく、接地端と周方向溝とにより挟まれた線分の長さの最大値は、周方向溝の最大深さの3.5倍以下が好ましい。これらの値を超えてしまうと、タイヤ幅方向に対する剛性が高くなりすぎて、特に雪路面上での轍走行性能の確保が困難となる。
本願発明の空気入りタイヤは、溝深さをD、溝幅をWとしたとき、前記周方向溝及び前記横溝のタイヤ新品時のW/Dは0.4〜1.3であることを特徴とする。
上述したように、溝内の雪の残留の主な要因は、溝幅Wと溝深さDとの関係であり、周方向溝及び横溝のタイヤ新品時のW/Dは0.4〜1.3であれば、雪詰まりを抑制されることを見出した。0.4未満であると、路面との雪柱接触長さに比べて溝断面の長さが大きく、溝内の摩擦力が路面との接触面における雪柱の剪断力や粘着力に勝り、雪柱がせん断されることにより、その結果、溝内に雪が残留し、すなわち雪詰まりが発生することになる。逆に1.3を超えると、溝幅Wが相対的に広くなる、もしくは溝深さDを浅くなることを意味する。前者の場合、ゴムボリュームが確保できず耐摩耗性が低下する。後者の場合、走行初期において溝が消滅することにより、雪上走行性能の維持が困難となることがある。本願発明では、溝幅とは溝が延びる方向に垂直な断面における溝の稜線間の距離を言う。
本願発明の空気入りタイヤは、前記横溝のW/Dは、前記周方向溝のW/Dの0.8〜1.2倍であることを特徴とする。
溝のW/Dにより雪詰まりの程度が決定される。横溝のW/Dに対して、周方向溝のW/Dを0.8〜1.2倍にすることにより両者を均一化して、周方向溝及び横溝における排雪性能を同程度にできる。その結果、溝に残留した雪を核として、近接する溝内に雪が残留することが抑えられ、トレッド全体に渡って雪の残留を抑えることが可能となる。
以下、図面を用いて、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を説明する。図1(a)は、本発明に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す概略図である。図において、タイヤ周方向に延びる周方向溝1及び周方向溝1を連通する横溝2、4や他の溝3によりブロック11がトレッド面に形成されている。また、ブロック11にはサイプ5及びブロック11内で閉塞する溝(閉塞溝)6が刻まれている。また、ブロック11により周方向に連なる複数のブロック列が形成されているが、一部のブロック列の代わりに横溝に分断されていないリブを形成してもよい。なお、Eは接地端である。
図1(b)は、サイプ5、閉塞溝6及び周方向溝1の最大深さの20%より浅い浅溝3を陸部に含めた仮想陸部12によるトレッドパターンを示す図である。タイヤ周方向に1mm間隔でタイヤ幅方向に延びる多数の直線が引かれているが、図では、破線で示す直線L1〜L5だけを表示している。なお、本願発明において、トレッドパターンは、陸部として含まれる細溝、浅溝、閉塞溝のすべてを備える必要はない。これらの溝のいずれかを備えていてもよく、これらの溝を全く備えていなくてもよい。
直線L1〜L5と仮想陸部12との重複部分は線分群を構成する。例えば、直線L4について、線分21〜25で構成される線分群、直線L5について、線分31〜34で構成される線分群が構成される。同様に、他の直線L1〜L3についても、4本以上の線分からなる線分群が構成されている。したがって、雪柱を形成する空間が少なくとも3箇所以上あり、十分な雪柱剪断力が発生し雪路走行性能を確保することができる。
直線L4に係る線分群21〜25を例として、更に説明する。図2は、線分21〜25の詳細を示す。線分21〜25の長さをそれぞれp1〜p5とすると、p1〜p4は順に43.89mm、36.79mm、21.15mm、38.94mm、44.52mmである。線分21と線分22との間隔をq1などとすると、q1〜q4は順に9.03mm、15.32mm、9.7mm、9.03mmである。また、なお、接地端幅228mmで、周方向溝1の最大深さは20mmである。
線分の長さの総和(p1+・・+p5)は185.47mmであり、接地端幅の81.3%(=185.47/228)となっている。直線L5においても、線分の長さの総和は、接地端幅の45〜90%となっている。したがって、路面との接触面積が確保され氷上性能が向上すると共に、雪柱剪断力を発生させる溝容積が確保され、雪上性能も向上する。
線分の間隔q1〜q4は、周方向溝1の最大深さの40%(8mm)を超えているので、排雪効果を十分に得ることができる。
直線L5に係る線分群(線分31〜34)について、線分長さは順に40.22mm、21.12mm、28.43mm、32.23mmであり、線分間隔は順に28.02mm、9.7mm、15.08mmである。直線L5に係る線分群も上記の3つの条件を満たしており、全体の80%の線分群が上記の条件を満たしている。したがって、トレッドに刻まれた溝への雪詰まりを抑制し、氷上性能及び雪上性能を向上させることができる。
また、直線L4について、線分21〜25で構成される線分群、直線L5について、線分31〜34で構成される線分群が構成される。同様に、直線L1〜L3について、それぞれ6本、7本、4本の線分の線分群が構成される。したがって、線分群を構成する線分数の最大値Max=7、最小値Min=4であり、Max≦2・Minとなっている。この点から、排雪効果がタイヤ周方向に渡って平均化され、雪詰まりが発生しやすい領域を核とする近接領域への雪詰まり波及を抑制することが可能となる。
直線L4に係る線分群において、隣接する周方向溝1に挟まれた線分22〜24のうち最大値は、38.94mmであり、周方向溝1の最大深さの1〜2.5倍(20〜50mm)の範囲にある。接地端Eと周方向溝1に挟まれた線分21、25のうち最大値は、44.52mmであり、周方向溝1の最大深さの1〜3.5倍(20〜70mm)の範囲にある。直線L5に係る線分群についても同様である。したがって、旋回時など横力が作用した場合でも陸部のタイヤ幅方向の変形が抑えられ、耐摩耗性能や耐偏摩耗性能が低下することがない。また、タイヤ幅方向に対する剛性が高くなりすぎることがなく、特に雪路面上での轍走行性能が確保される。
また、図1(b)において、残った横溝g1〜g4及び周方向溝1について、溝深さD、溝幅Wは以下のようになっている。なお、括弧内は、横溝のW/Dに対する周方向溝のW/Dの比である。

周方向溝1:W=10.5mm D=10mm W/D=0.525
g1:W=4.5mm D=10mm W/D=0.45(0.857)
g2:W=9.5mm D=16mm W/D=0.59(1.123)
g3:W=10mm D=16mm W/D=0.625(1.190)
g4:W=5mm D=10mm W/D=0.50(0.95)

したがって、周方向溝1及び横溝g1〜g4のタイヤ新品時のW/Dは0.4〜1.3となっている。また、横溝のW/Dに対して、周方向溝のW/Dは0.8〜1.2倍になっているので、周方向溝及び横溝における排雪性能を同程度にできる。その結果、溝に残留した雪を核として、近接する溝内に雪が残留することが抑えられ、トレッド全体に渡って雪の残留を抑えることが可能となる。
標準リムに装着し、標準内圧・荷重条件下で、ブロックを構成する溝深さDを20mmとし、周方向溝及び横溝の幅を変更した種々のタイヤを試作して排雪性能について評価した。試作タイヤは、図1(a)に示すトレッドパターンを有する。排雪性能の評価は、駆動軸に装着されたタイヤの車両前方側にCCDカメラを配置し、接地直前のトレッドパターンに付着した雪の面積割合を計測した。
溝幅W8mm(溝深さDの40%)未満では、雪の残留が随所に見られた。溝幅の増加と共に残留が急激に軽減し、溝幅Wが12mm(溝深さDの60%)付近より残留割合はほぼ一定となることが観察された。ブロックを構成する溝深さDを20mm以外の深さにしても、同様の傾向を示した。
また、表1に示すように、線分群に課される条件を変化させて、タイヤの性能を評価した。評価に用いた車両は、2−2−D形式の車両総重量20トン車とし、全装着位置に11R22.5サイズのタイヤを標準リムに装着、標準空気圧を充填し評価に供した。ただし、荷重は車両最大積載量の70%としている。表1において、氷上性能は氷盤路の発進・制動・旋回性能につき各性能を計測及び官能評価を指数平均化した値である。摩耗性能は30000km走行時のタイヤ摩滅量を計測し指数化した値である。また、雪上性能は、上述した駆動軸における接地直前のトレッドパターンに付着した雪の面積割合に加えて、雪路に於ける発進・制動・旋回性能につき各性能を計測及び官能評価を指数平均化した値である。いずれの評価値も実施例1を100とした指数で表している。したがって、数字が大きいほど性能が良いことを示す。表1によれば、実施例では氷上性能及び雪上性能が両立され、摩耗性能も維持されている。
Figure 2007099110
また、表2に示すように、周方向溝、横溝の溝幅を独立して変化させて、性能評価を行なった。排雪性能は、上述したようにCCDカメラで撮影した接地直前のトレッドパターンに付着した雪の面積割合の逆数であり、実施例5を100とした指数である。したがって、数字が大きいほど性能が良いことを示す。
Figure 2007099110
表2によれば、いずれかの溝幅の狭い場合、狭い部分を核として雪が溝内に残留していることが観察された。よって、周方向溝、横溝において、W/Dを近づけることにより、残留の軽減が可能であることが確認された。
(a)は本発明に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図であり、(b)は仮想陸部によるトレッドパターンを示す図である。 1つの線分群を説明する図である。 (a)は荷重付加時の溝断面の変形を示す図、(b)、(c)は溝の各寸法を説明する図である。
符号の説明
1 周方向溝
2、4 横溝
3 浅溝
5 サイプ
6 閉塞溝
11 ブロック
12 仮想陸部

Claims (5)

  1. トレッドにタイヤ周方向に延びる周方向溝及び前記周方向溝同士を連結する横溝が刻まれ、前記周方向溝及び前記横溝によりブロックが形成されたタイヤであって、
    標準リムに装着し、標準空気圧を充填した状態で、幅2mm以下の細溝と、前記ブロック内で閉塞する溝と、前記周方向溝の最大深さの20%未満の浅溝とを陸部に含めた仮想陸部に、タイヤ幅方向に延びる直線を、所定のタイヤ周方向間隔で引き、前記直線と前記仮想陸部との重複部分による線分群が構成され、
    1) 4本以上の線分で構成されていること
    2) 前記線分の長さの総和は接地幅の45〜90%であること
    3) 隣接する前記線分間隔は、前記周方向溝の最大深さの40%以上であること
    のすべてを満足する線分群が、全体の80%以上であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記線分群を構成する線分の数のうち、最大値をMax、最小値をMinとしたとき、Max≦2・Minであることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 隣接する周方向溝により挟まれた線分の長さの最大値は、前記周方向溝の最大深さの1〜2.5倍であり、接地端と周方向溝とにより挟まれた線分の長さの最大値は、前記周方向溝の最大深さの1〜3.5倍であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 溝深さをD、溝幅をWとしたとき、前記周方向溝及び前記横溝のタイヤ新品時のW/Dは0.4〜1.3であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記横溝のW/Dは、前記周方向溝のW/Dの0.8〜1.2倍であることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
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