JP2007099033A - 電流センサの異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用電気負荷に電力を供給可能に並列接続された第1及び第2のバッテリと、エンジンにより駆動されて前記電気負荷及び両バッテリに電力を供給する発電機と、該第1及び第2のバッテリの充放電電流を検出する第1及び第2の電流センサとが備えられているものにおいて、電流センサの異常を正確かつ容易に検出可能な異常検出装置を提供する。
【解決手段】イグニッションスイッチがオフされたときに、電気負荷への電力供給を遮断するリレーを有し、コントロールユニットは、リレーにより電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1、第2電流センサの検出値Ib1,Ib2に基づいて該電流センサの異常を判定する。
【選択図】図4
【解決手段】イグニッションスイッチがオフされたときに、電気負荷への電力供給を遮断するリレーを有し、コントロールユニットは、リレーにより電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1、第2電流センサの検出値Ib1,Ib2に基づいて該電流センサの異常を判定する。
【選択図】図4
Description
本発明は、バッテリの充放電電流を検出する電流センサの異常検出装置に関し、車両用電源の技術分野に属する。
自動車等の車両には、一般に、エアコンやヘッドランプ等の電気負荷に電力を供給するバッテリや、エンジンにより駆動されて前記電気負荷及び両バッテリに電力を供給する発電機が備えられると共に、該バッテリの充放電電流を検出する電流センサが備えられるが、この電流センサは経年劣化等により異常を生じる場合がある。そこで、電流センサの異常を検出可能に構成する場合があり、例えば、特許文献1には、バッテリの電圧変動に対する電流センサの検出値の変動に基づいて、電流センサの異常を検出するものが開示されている。
ところで、例えば、特許文献2に開示されているように、車両用電源の信頼性向上等を目的として、同一のバッテリを2つ並列接続する場合があるが、この場合、各バッテリの充電状態を検出するにはバッテリ毎に電流センサを設ける必要がある。そして、このとき、各電流センサの異常検出技術として前記特許文献1に記載の技術を適用することが考えられる。
しかしながら、特許文献2のように2つのバッテリが並列接続されたものに対して、特許文献1に記載の異常検出技術を適用しようとしても、以下のような問題がある。すなわち、バッテリは、設置環境や使用態様が異なると、劣化の仕方やバッテリの充電状態(残存容量や起電力等)が異なってくるが、特許文献2のように2つのバッテリが並列接続されているものにおいては、例えば、高熱を発するエンジンとの位置関係等の設置環境が同一となることはまずなく、また、2つのバッテリのうちの一方のバッテリのみをエンジン始動用として利用する等使用態様が異なる場合があり、この結果、2つのバッテリの劣化状態や充電状態が異なってくるのである。したがって、2つのバッテリに対して発電機により同一電圧で充電を行ったとしても、両バッテリの充放電電流が異なるものとなる、つまり、電圧変動に対する電流変動が一定せず、電流センサの異常を正確に検出することができないのである。
そこで、本発明は、車両用電気負荷に電力を供給可能に並列接続された第1及び第2のバッテリと、エンジンにより駆動されて前記電気負荷及び両バッテリに電力を供給する発電機と、該第1及び第2のバッテリの充放電電流を検出する第1及び第2の電流センサとが備えられているものにおいて、電流センサの異常を正確かつ容易に検出可能な異常検出装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車両用電気負荷に電力を供給可能に並列接続された第1及び第2のバッテリと、エンジンにより駆動されて前記電気負荷及び両バッテリに電力を供給する発電機と、該第1及び第2のバッテリの充放電電流を検出する第1及び第2の電流センサとが備えられた電流センサの異常検出装置であって、イグニッションスイッチがオフされたときに、前記電気負荷への電力供給を遮断する遮断手段と、該遮断手段により電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1及び第2の電流センサの検出値に基づいて該電流センサの異常を判定する異常判定手段とが備えられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記異常判定手段は、遮断手段により電気負荷への電力供給が遮断されてから所定時間内に電流センサの異常を判定することを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記異常判定手段は、第1及び第2の電流センサの検出値の合計が略ゼロであるときは正常と判定し、それ以外のときは異常と判定することを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記電気負荷とは別に、イグニッションスイッチのオフが検出されたときにおいても遮断手段により電力供給が遮断されない暗電流負荷が備えられていると共に、該暗電流負荷の消費電流値を記憶した記憶手段が備えられており、前記異常判定手段は、第1及び第2の電流センサの検出値の合計が、前記記憶手段で記憶されている消費電流値と一致するときは正常と判定し、それ以外のときは異常と判定することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記異常判定手段で異常と判定されたときに、乗員に報知する報知手段が備えられていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、イグニッションスイッチのオフが検出されたときに、電気負荷への電力供給が遮断され、この遮断されているときの第1及び第2の電流センサの検出値に基づいて該電流センサの異常が判定されることとなる。
詳しくは、イグニッションスイッチがオフされて発電機による発電が停止されると、電気負荷への電力供給は遮断されるが、2つのバッテリには、前述のように設置環境の差、使用方法の差、これらによる劣化度の差等により、起電力等の充電状態に差が生じており、この結果、発電停止後しばらくの間、起電力の高いバッテリから起電力の低いバッテリに電流が流れることとなる。
その場合に、起電力の高いバッテリからの放電電流と、起電力の低いバッテリへの充電電流とは等しいから、電気負荷が何も作動していない状態においては、第1電流センサの検出値と第2電流センサの検出値との合計はゼロとなるはずである。しかし、少なくとも一方の電流センサに異常(検出値が実際とは異なる値となること、電流が流れているにもかかわらず検出値がゼロとなること等)していると、合計がゼロでなくなる(なお、両電流センサとも検出値がゼロとなる異常の場合、合計がゼロとなるが、このようなことは稀であり、無視する)。したがって、エンジンが停止して電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1及び第2の電流センサの検出値の合計がゼロか否かを確認することにより、つまり電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1及び第2の電流センサの検出値に基づいて一方の電流センサが故障していることを正確かつ容易に判定することができるのである。なお、後述するが、イグニッションスイッチがオフの期間中も作動する暗電流負荷があるような場合は、両電流センサの検出値の合計が暗電流負荷の消費電流値か否かを判定すればよい。
また、請求項2に記載の発明によれば、電気負荷への電力供給が遮断されてから所定時間内に電流センサの異常が判定されることとなる。ここで、この所定時間とは、発電停止後、第1、第2のバッテリ間に流れる電流の絶対値が例えば電流センサの計測誤差や、後述する暗電流負荷の消費電流値等と比較して十分大きいことが担保される時間であり、実測等により設定すればよい。これによれば、第1及び第2の電流センサの検出値に基づいて確実に電流センサの故障を検出することができる。
そして、請求項3に記載の発明によれば、請求項1の作用の説明においても述べたように、第1及び第2の電流センサの検出値の合計が略ゼロであるときは正常と判定され、それ以外のときは異常と判定されることとなる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、イグニッションスイッチがオフされて車両用電気負荷への電流供給が遮断されているたときの第1及び第2の電流センサの検出値の合計が、記憶手段で記憶されている消費電流値と略一致するときは正常と判定され、それ以外のときは異常と判定されることとなる。
詳しくは、イグニッションスイッチがオフされると、エンジンの停止により発電機による発電も停止し、前記暗電流負荷には第1及び第2のバッテリからのみ電力が供給されることとなる。したがって、このとき、第1及び第2の電流センサの検出値の合計は、記憶手段で記憶されている暗電流負荷の消費電流値と一致するはずである。しかし、いずれか一方だけでも電流センサに異常が生じていると一致しなくなる。したがって、エンジンが停止して電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1及び第2の電流センサの検出値の合計が、暗電流負荷の消費電流値と一致するか否かを確認することにより、少なくとも一方の電流センサが故障していることを判定することができるのである。
また、請求項5に記載の発明によれば、電流センサに異常がある場合、乗員に対してセンサ交換を促すことができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る電流センサの異常検出装置1の制御システム図である。この車両には、エンジン10に駆動されるオルタネータでなる発電機11と、充放電可能な第1、第2バッテリ12,13と、車両用電気負荷14と、暗電流負荷15と、これらを総合的に制御するコントロールユニット30とが備えられている。これらの装置11,12,13,14,15,30は、プラス端子が導線21a,22a,23a,24a,25a,40aを介してそれぞれ共通母線20に接続されると共に、マイナス端子が導線21b,22b,23b,24b,25b,40bを介してアースされている。これにより、第1、第2バッテリ12,13は並列接続されていることとなる。また、共通母線20における電気負荷14の接続点と暗電流負荷15の接続点との間には、これらの間を断接する常開タイプのリレー34が備えられている。共通母線20とコントロールユニット30との間には、エンジン10のオンオフ操作用のイグニッションスイッチ33が設けられている。
ここで、前記電気負荷14としては、例えば、エアコン、ヘッドライト、オーディオ等が挙げられる。また、暗電流負荷15とは、イグニッションスイッチ33がOFFの状態においても作動して電力を消費する電気負荷であり、例えば、盗難防止装置があげられる。また、本実施の形態においては、コントロールユニット30の一部分も、イグニッションスイッチ33のOFFの状態において各種データの記憶、後述する制御等のために作動しており、前記暗電流負荷15と共に暗電流負荷を構成している。以下、適宜、暗電流負荷15とコントロールユニット30における暗電流負荷を構成する部分とをまとめて、暗電流負荷L(請求項4における暗電流負荷に対応)という。なお、暗電流負荷Lの消費電流Is(暗電流負荷15の消費電流とコントロールユニット30における暗電流負荷を構成する部分の消費電流の合計)は、ほぼ一定で、例えば数十mA程度の微少なものである。
また、本実施の形態においては、前記導線22b,23b上に、第1、第2バッテリ12,13の充放電電流を検出する電流センサ31,32が備えられており、該電流センサ31,32からの信号がコントロールユニット30に入力されるようになっている。なお、第1、第2電流センサ31,32としては、mA単位で計測可能なものを用いる。また、電流センサ31,32は導線22a,23a上に設けてもよい。
次に、このコントロールユニット30による制御の概要について説明する。
まず、コントロールユニット30は、イグニッションスイッチ33がONされると、エンジン10を始動させて運転状態等に応じたエンジン制御を開始すると共に、発電機11の発電電圧等の制御を開始し、かつ発電電圧が例えば第1、第2バッテリ12,13を充電可能な所定電圧Vaに達した時点で、リレー34の励磁コイル34aに励磁電流を通電し、接点34bを閉じさせる。これにより、発電機11から、第1、第2バッテリ12,13、電気負荷14,暗電流負荷15,コントロールユニット30に電力が供給される。なお、このとき、第1、第2バッテリ12,13も、発電機11とともに、電気負荷14,暗電流負荷15,コントロールユニット30へ電力を供給しているが、発電機11からバッテリ12,13に供給される電力の方が大きい場合は、第1、第2バッテリ12,13が充電されることとなる。また、コントロールユニット30は、この間、例えば、電流センサ31,32の検出値Ib1,Ib2等に基づいて各バッテリ11,12の残存容量を演算する(各バッテリ12,13の充電状態を検出する)。
一方、コントロールユニット30は、イグニッションスイッチ33がOFFされると、エンジン10を停止制御すると共に、発電機11の発電制御を終了し、かつリレー34の励磁コイル34aへの励磁電流の通電を停止し、接点34bを開かせる。これにより、発電機11からだけでなく、第1、第2バッテリ12,13から電気負荷14への電力供給も遮断される。一方、暗電流負荷15、及びコントロールユニット30(暗電流負荷としての部分)へはバッテリ12,13のそれぞれから分担して電力が供給される。なお、このときの電気回路の状態を簡易的に表示したものが図2であり、この図2に示すように、暗電流負荷Lへは、第1バッテリ12から電流i1が流れ,第2バッテリ13から電流i2が流れる。
その場合に、イグニッションスイッチ33がOFFされた時点においては、前述したように、第1、第2バッテリ12,13には例えば設置環境の差、使用方法の差、これによる劣化度の差等により、残存容量や起電力Vb1,Vb2等の充電状態に差が生じている。したがって、発電停止後、しばらくの間、起電力の高いバッテリから起電力の低いバッテリに充電電流が流れることとなる。
例えば、図2は、バッテリ12の方が第2バッテリ13よりも残存容量が多く、あるいは劣化度が少なく、第1バッテリ12の起電力Vb1の方が第2バッテリ13の起電力Vb2よりも高い場合について例示したものであるが、この場合、第1バッテリ12から第2バッテリ13に充電電流i3が流れることとなる。したがって、以下の数式に示すように、第1バッテリ12の充放電電流(i1+i3)の検出値はi1+i3、第2バッテリ13の充放電電流(i2−i3)の検出値はi2−i3、暗電流負荷Isに流れる電流値はi1+i2となる。なお、第1バッテリ12の起電力Vb1の方が第2バッテリ13の起電力Vb2よりも低い場合は、Ib1,Ib2におけるi3の極性は逆となる。
Ib1=i1+i3
Ib2=i2−i3
Is=i1+i2
Ib2=i2−i3
Is=i1+i2
図3は、このときの第1、第2バッテリ12,13の起電力Vb1,Vb2等の変化を示したものである。この図3に示すように、イグニッションスイッチ33がOFFされて発電機11による発電が停止した直後においては、両バッテリ12,13はそれまで充電されて化学反応が活性化しているため、起電力Vb1,Vb2は発電電圧Vaとほぼ同じであるが、その後、残存容量及び劣化度等に応じた起電力まで異なる傾きで急激に低下する。本例においては、第2バッテリ13の方が第1バッテリ12よりも残存容量及び劣化度等の条件が悪いため、第2バッテリ13の方が急激に起電力が低下している。そして、起電力Vb1,Vb2が残存容量及び劣化度等に応じたところまで低下すると、その後、第1バッテリ12の起電力Vb1は放電により徐々に低くなる一方、第2バッテリ13の起電力Vb2は充電により徐々に高くなり、両バッテリ12,13の起電力Vb1,Vb2の差が徐々に少なくなる。その場合に、このとき、第1バッテリ12から第2バッテリ13への充電電流i3も徐々に小さくなるので、電流センサ31,32で検出される各バッテリ12,13の充放電電流の検出値Ib1,Ib2も徐々にゼロに近づく。そして、符号アで示すように、両バッテリ12,13の起電力Vb1,Vb2がバランスすると、これらの間で流れる電流i3がなくなり、暗電流負荷Lへの電流i1,i2のみが流れることとなる。
ここで、第1、第2電流センサ31,32の検出値Ib1,Ib2を合計すると、第1バッテリ12から第2バッテリ13への充電電流i3が相殺されるから、合計(Ib1+Ib2)は、i1+i2、すなわち暗電流負荷Lの消費電流Isとなる。
しかし、第1電流センサ31の検出値Ib1が例えばゼロで固定される異常が生じると、検出値Ib1,Ib2の合計として、図3に一点鎖線で示すように、第2電流センサ32の検出値Ib2がそのまま現れることとなる。一方、これとは逆に、第2電流センサ32の検出値Ib2が例えばゼロで固定される異常が生じると、検出値Ib1,Ib2の合計値Ib1+Ib2として、図3に二点鎖線で示すように、第1電流センサ31の検出値Ib1がそのまま現れることとなる。
そこで、本実施の形態においては、イグニッションスイッチ33がOFFされた後、このように、第1、第2バッテリ12,13間に電流i3が流れることを利用して、前記電流センサ31,32の異常を判定するように構成しており、以下、この異常判定について図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1で、イグニッションスイッチ33がOFFされたか否かを判定する。OFFされていないときは、このステップS1の判定を繰り返す。一方、OFFされたときは、ステップS2で、イグニッションスイッチ33がOFFされて発電が停止し、電気負荷14への電力供給がリレー34により遮断されてから、所定時間T経過したか否かを判定する。ここで、この所定時間Tとは、発電停止後、第1、第2バッテリ12,13間に流れる電流i3の絶対値が例えば電流センサの計測誤差や暗電流負荷Lの消費電流値Is等と比較して十分大きい(図3参照)ことが担保される時間であり、実測等により設定すればよい。これは、電流センサ31,32に公差程度の計測誤差が生じたような場合でも確実に異常検出できるようにするためである。
そして、所定時間T経過したときは(YES)、ステップS3で、第1、第2電流センサ31,32により各バッテリ12,13の現在の充放電電流(i1+i3,i2−i3。電流方向が逆のときは、i1−i3,i2+i3)を検出する。次いで、ステップS4で、第1、第2電流センサ12,13の検出値Ib1,Ib2の合計が、暗電流負荷Lの消費電流値Isに一致するか否かを判定する。なお、暗電流負荷Lの消費電流値Isは、予めコントロールユニット30に記憶されている(請求項4の記憶手段)。そして、一致する場合は(YES)、ステップS5で、電流センサ31,32が正常であると判定し、一致しない場合は(NO)、ステップS6で、電流センサ31,32の少なくとも一方が異常であると判定し、ステップS7で、ワーニングランプ50(図1参照)を点灯し、制御を終了する。なお、ステップS3の一致には、電流センサ12,13の公差を考慮した範囲内にあるときを含む。ここで、ステップS4〜S6は請求項1の異常判定手段に対応し、ステップS7及びワーニングランプ50は請求項5の報知手段に対応する。
以上のように、本実施の形態によれば、イグニッションスイッチ33のオフが検出されて、発電機11による発電が停止され、かつ電気負荷14への電力供給がリレー34により遮断されているときの第1、第2電流センサ31,32の検出値Ib1,Ib2に基づいて、少なくとも一方の電流センサが故障していることを正確かつ容易に判定することができる。
なお、ステップS6で電流センサが異常と判定した場合、ステップS7のワーニングランプ50の点灯は、イグニッションスイッチ33が次にONされたときに行ってもよい。これによれば、乗員がいないにもかかわらず無駄に電力が消費されるのが防止される。
また、本実施の形態においては、第1、第2電流センサ31,32としてmA単位で計測可能なものを用いたが、例えばコスト面等からこれが困難で、mA単位の計測が困難なもの(検出精度が低いもの)を利用する場合がある。その場合は、ステップS3において、第1、第2電流センサの検出値の合計が略ゼロであるか否かを判定すればよい。つまり、前述のように、バッテリ12,13間の電流i3は例えば通常A単位の大きなものであるから、一方の電流センサ31,32が故障した場合における両電流センサ31,32の検出値Ib1,Ib2の合計は数Aとなるが、これと比べて暗電流負荷Lの消費電流値Isは前述のように数十mAであり、略ゼロといえるからである。
本発明は、バッテリの充放電電流を検出する電流センサが、並列接続されたバッテリ毎に設けられたものに広く適用することができる。
1 電流センサの異常検出装置
10 エンジン
11 発電機
12,13 第1、第2バッテリ
14 車両用電気負荷
30 コントロールユニット(異常判定手段、記憶手段)
31,32 第1、第2電流センサ
33 イグニッションスイッチ
34 リレー(遮断手段)
50 ワーニングランプ(報知手段)
L 暗電流負荷
Is 暗電流負荷の消費電流
10 エンジン
11 発電機
12,13 第1、第2バッテリ
14 車両用電気負荷
30 コントロールユニット(異常判定手段、記憶手段)
31,32 第1、第2電流センサ
33 イグニッションスイッチ
34 リレー(遮断手段)
50 ワーニングランプ(報知手段)
L 暗電流負荷
Is 暗電流負荷の消費電流
Claims (5)
- 車両用電気負荷に電力を供給可能に並列接続された第1及び第2のバッテリと、エンジンにより駆動されて前記電気負荷及び両バッテリに電力を供給する発電機と、該第1及び第2のバッテリの充放電電流を検出する第1及び第2の電流センサとが備えられた電流センサの異常検出装置であって、
イグニッションスイッチがオフされたときに、前記電気負荷への電力供給を遮断する遮断手段と、
該遮断手段により電気負荷への電力供給が遮断されているときの第1及び第2の電流センサの検出値に基づいて該電流センサの異常を判定する異常判定手段とが備えられていることを特徴とする電流センサの異常検出装置。 - 前記請求項1に記載の電流センサの異常検出装置において、
前記異常判定手段は、遮断手段により電気負荷への電力供給が遮断されてから所定時間内に電流センサの異常を判定することを特徴とする電流センサの異常検出装置。 - 前記請求項1または請求項2に記載の電流センサの異常検出装置において、
前記異常判定手段は、第1及び第2の電流センサの検出値の合計が略ゼロであるときは正常と判定し、それ以外のときは異常と判定することを特徴とする電流センサの異常検出装置。 - 前記請求項1または請求項2に記載の電流センサの異常検出装置において、
前記電気負荷とは別に、イグニッションスイッチのオフが検出されたときにおいても遮断手段により電力供給が遮断されない暗電流負荷が備えられていると共に、該暗電流負荷の消費電流値を記憶した記憶手段が備えられており、
前記異常判定手段は、第1及び第2の電流センサの検出値の合計が、前記記憶手段で記憶されている消費電流値と一致するときは正常と判定し、それ以外のときは異常と判定することを特徴とする電流センサの異常検出装置。 - 前記請求項1から請求項4のいずれかに記載の電流センサの異常検出装置において、
前記異常判定手段で異常と判定されたときに、乗員に報知する報知手段が備えられていることを特徴とする電流センサの異常検出装置。
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