JP2007098812A - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リザーバ形成基板に所定形状のリザーバ部を良好に形成することができる液体噴射ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】リザーバ部31を形成する際に、リザーバ形成基板30をエッチングする前又はその途中に、リザーバ部31の圧力発生室12の長手方向に沿った壁面である第1の(111)面と圧力発生室12側の壁面を構成する第2の(111)面との角部が鈍角となる一方の漸小部の先端部に、レーザ加工によりリザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔145を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法に関し、特に、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッドであるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、ノズル開口に連通する圧力発生室とこの圧力発生室に連通する連通部が形成されると共に、その一方面側に圧電素子が設けられた流路形成基板と、流路形成基板の連通部と共にリザーバの一部を構成するリザーバ部が形成されたリザーバ形成基板(封止基板)とを具備するものがある。そして、このリザーバ形成基板としては、例えば、面方位(110)のシリコン単結晶基板が用いられ、リザーバ部は、マスクパターン等を介してこのリザーバ形成基板を異方性エッチングすることによって形成されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、このリザーバ部(インクリザーバ)としては、並設された複数の圧力発生室(圧力室)に連通するように形成され、列の中央部に位置する圧力発生室と端部に位置する圧力発生室とでインク滴の吐出特性を均一化するために、リザーバ部の長手方向両端部に幅が漸小する漸小部を設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。
このような漸小部を有するリザーバ部を、上述したように異方性エッチングのみによって形成すると、漸小部の先端部には、リザーバ形成基板(シリコン単結晶基板)がリザーバ部に対向する領域内に張り出して庇状に残ってしまい、これにより、各圧力発生室の流路抵抗に差が生じ、インク吐出特性にばらつきが生じてしまうという問題がある。
なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法だけでなく、勿論、インク以外の液体を吐出する他の液体噴射ヘッドの製造方法においても 同様に存在する。
国際公開2004/007206号公報(第12図、第24〜25頁等) 特開平2003−63010号公報(第2図等)
本発明は、このような事情に鑑み、リザーバ形成基板に所定形状のリザーバ部を良好に形成することができる液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室が複数並設されると共に一方面側に当該圧力発生室内に液滴を吐出させるための圧力を付与する圧力発生手段が設けられた流路形成基板と、複数の前記圧力発生室に連通すると共に前記圧力発生室の並設方向の両端部に外側に向かって幅が漸小する漸小部を有するリザーバ部が形成されたリザーバ形成基板とを有し、前記リザーバ部が、面方位(110)のシリコン単結晶基板からなる前記リザーバ形成基板を所定形状のマスクパターンを介して異方性エッチングすることによって形成され、当該リザーバ部の前記圧力発生室の長手方向に沿った壁面が(110)面に垂直な第1の(111)面で構成されると共に、他の壁面がこの第1の(111)面と70.53°の角度をなす第2の(111)面を含む面で構成された液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記リザーバ部を形成する際、前記リザーバ形成基板をエッチングする前又はその途中に、前記リザーバ部の前記圧力発生室の長手方向に沿った壁面である前記第1の(111)面と前記圧力発生室側の壁面を構成する前記第2の(111)面との角部が鈍角となる一方の前記漸小部の先端部に、レーザ加工により当該リザーバ形成基板を厚さ方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔を形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第1の態様では、所定の開口形状でリザーバ形成基板を貫通するリザーバ部を良好に形成することができる。すなわち、リザーバ部となる領域にエッチング残りが生じることがない。したがって、並設された各圧力発生室の流路抵抗が一定となりインク吐出特性が均一化され、印刷品質が大幅に向上する。
本発明の第2の態様は、前記マスクパターンが、前記リザーバ部に対向する領域に複数の開口部を形成する補正パターンを有し、前記リザーバ部を形成する際に、前記開口部を介して前記リザーバ形成基板を異方性エッチングすることを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第2の態様では、実質的にリザーバ形成基板のエッチング速度が上昇し、比較的短時間で所定形状のリザーバ部を形成することができる。
本発明の第3の態様は、前記リザーバ部の前記一方の角部を形成する前記圧力発生室側の壁面を構成する前記第2の(111)面の長さが200μm以下となるようにすることを特徴とする第1又は第2の態様の液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる第3の態様では、レーザ加工により貫通孔を形成し易くなるため、リザーバ部をさらに良好に形成することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る製造方法によって製造されるインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化によって二酸化シリコンからなる厚さ0.5〜2μmの弾性膜50が形成されている。
流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部13が形成され、連通部13と各圧力発生室12とが、圧力発生室12毎に設けられたインク供給路14を介して連通されている。連通部13は、後述するリザーバ形成基板30のリザーバ部31と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する。インク供給路14は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10のノズルプレート20とは反対側の面には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜51が形成されている。さらに、この絶縁体膜51上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。本実施形態では、下電極膜60を圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。
また、このような各圧電素子300の上電極膜80には、例えば、金(Au)等の金属材料からなるリード電極90がそれぞれ接続され、このリード電極90を介して各圧電素子300に選択的に電圧が印加されるようになっている。
さらに、流路形成基板10の圧電素子300側の面には、例えば、面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有するリザーバ形成基板30が、接着剤等からなる接着層を介して接合されている。リザーバ部31は、圧力発生室の並設方向に沿って形成され、その長手方向両端部には、それぞれ外側に向かって幅が漸小する漸小部32が設けられている。これにより、本実施形態に係るリザーバ部の開口は、略台形形状となっている。そして、このリザーバ部31が、弾性膜50及び絶縁体膜51に設けられた貫通部52を介して連通部13と連通され、これらリザーバ部31及び連通部13によってリザーバ100が形成されている。
なお、リザーバ部31の漸小部32は、各圧力発生室の流路抵抗が一定となるようにし、ノズル開口から吐出されるインク滴の吐出特性を均一化するために設けられている。
このようなリザーバ部31を有するリザーバ形成基板30は、流路形成基板10と同一材料である面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、リザーバ部31は、詳しくは後述するが、リザーバ形成基板30をその両面から異方性エッチングすることによって形成されている。その結果、図3に示すように、リザーバ部31の圧力発生室の長手方向に沿った壁面33は(110)面に垂直な第1の(111)面で構成され、他の壁面はこの第1の(111)面(壁面33)と70.53°の角度をなす第2の(111)面34を含む面で構成されている。したがって、漸小部32の一方では、この壁面33と圧力発生室12側の壁面を構成する第2の(111)面34との角部の角度θは鈍角となり、他方の漸小部32では、図示しないが鋭角となっている。
なお、リザーバ形成基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子保持部35が設けられている。圧電素子300は、この圧電素子保持部35内に形成されているため、外部環境の影響を殆ど受けない状態で保護されている。なお、圧電素子保持部35は、密封されていてもよいし密封されていなくてもよい。また、リザーバ形成基板30上には、圧電素子300を駆動するための駆動IC210が実装されている。そして、各圧電素子300から圧電素子保持部35の外側まで引き出された各リード電極90の先端部と、駆動IC210とが駆動配線220を介して電気的に接続されている。
さらに、リザーバ形成基板30のリザーバ部31に対応する領域上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。また、コンプライアンス基板40のリザーバ部31に対向する領域には、インクカートリッジからのインクをリザーバ100内に供給するためのインク導入口44が設けられている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段からインク導入口44を介してリザーバ100内にインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC210からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、圧電素子300及び振動板をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインクが吐出する。
以下、このようなインクジェット式記録ヘッドの製造方法、具体的には、インクジェット式記録ヘッドを構成するリザーバ形成基板の形成方法について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4は、圧力発生室の長手方向におけるリザーバ形成基板の断面図であり、図4(b)は図5(a)のB−B’断面に相当し、図4(c)は図5(b)のC−C’断面に相当する。
まず、図4(a)に示すように、面方位(110)のシリコン単結晶基板であるリザーバ形成基板30を約1100℃の拡散炉で熱酸化し、その表面にリザーバ部31等を形成するためのマスクとなる二酸化シリコン膜130を形成する。なお、リザーバ形成基板30の厚さは、特に限定されないが、本実施形態では、リザーバ形成基板30として、厚さが400μm程度のシリコン単結晶基板(シリコンウェハ)を用いている。
次に、図4(b)及び図5(a)に示すように、二酸化シリコン膜130を、レジスト膜等を介してエッチングすることによりパターニングすることで、リザーバ部31をエッチングにより形成する際のマスクとなるマスクパターン140を形成する。ここで、このマスクパターン140のリザーバ部31に対向する領域には、複数の開口部142を有する補正パターン141が設けられている。なお、図5(a)では、3つの開口部142のみ図示しているが、リザーバ部31が形成される領域(ハッチングを施した領域)全てに、このような開口部142が複数配置されている。
この補正パターン141の形状、すなわち、各開口部142の形状及び配置は特に限定されずリザーバ部31の形状に応じて適宜決定されればよいが、各開口部142の端面は第1の(111)面又は第2の(111)面に沿って形成する必要がある。このため、上述したようにリザーバ部31の一方の漸小部32では、壁面33と圧力発生室12側の壁面を構成する第2の(111)面34aとの角部の角度θは鈍角となっている(図3参照)。また、リザーバ部31は、壁面33と交差する第2の(111)面34aの長さは200μm以下となるように形成することが好ましい。このため、本実施形態では、補正パターン141の第2の(111)面34aに対応する部分の長さLが200μm以下となるように形成している(図5(a))。なお、本実施形態では、リザーバ部31と共に、圧電素子保持部35もエッチングによって同時に形成するため、リザーバ形成基板30の流路形成基板10との接合面側のマスクパターン140(二酸化シリコン膜130)の圧電素子保持部35に対向する領域に、開口部143を形成する。
次に、本発明では、リザーバ部31の圧力発生室12の長手方向に沿った第1の(111)面(壁面33)と、圧力発生室12側の壁面を構成する第2の(111)面34aとの角部が鈍角となる漸小部32の先端部に対応する位置に、図4(c)及び図5(b)に示すように、レーザ加工によりリザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔145を形成する。例えば、本実施形態では、この漸小部32の先端部に直径30μm程度の貫通孔145を3つ形成するようにした。
次に、図4(d)に示すように、上述した所定形状のマスクパターン140を介してリザーバ形成基板30をその両面側からそれぞれ異方性エッチングする。これにより、リザーバ形成基板30には、リザーバ形成基板30を所定の開口形状で貫通するリザーバ部31が良好に形成され、また同時に、圧電素子保持部35が形成される。
ここで、シリコン単結晶基板の異方性エッチングは、(110)面と約35°の角度をなす(111)面が露出されながら深さ方向にエッチングが進行する。また、上述したように、補正パターン141の各開口部142は、リザーバ形成基板30の第1の(111)面又は第2の(111)面に沿って形成する必要があるため、一方の漸小部の先端部では、これら各開口部142を比較的小さく形成しなければならない。このため、従来のように異方性エッチングのみでリザーバ部を形成しようとすると、上述した一方の漸小部の先端部に対応する領域には、リザーバ形成基板(シリコン単結晶基板)が庇状に残ってしまう虞があった。
しかしながら、本発明のように、レーザ加工によって貫通孔145を形成しておくことで、この貫通孔145を介してリザーバ形成基板30が確実にエッチングされるため、庇状のエッチング残りが生じることなく、所定形状のリザーバ部31が良好に形成される。なお、他方の漸小部32の先端部では、開口部142の長さを比較的長くすることができるため、貫通孔145を形成しなくても、庇状のエッチング残りが生じる虞は極めて少ない。
そして、このように所定形状のリザーバ部31が良好に形成されることで、並設されている各圧力発生室12の流路抵抗が一定となり、インク滴の吐出特性が均一化される。よって、印刷品質を大幅に向上することができる。
なお、このようなリザーバ部31等を有するリザーバ形成基板30は、実際には、シリコンウェハに複数一体的に形成される。すなわち、リザーバ部31等が、上述したような工程によりシリコンウェハに複数形成された後、このシリコンウェハを最終的に分割することでリザーバ形成基板30となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、リザーバ形成基板30をエッチングする前に、貫通孔145を形成するようにしたが、これに限定されず、マスクパターン140を介してリザーバ形成基板30をエッチングしてリザーバ部31をある程度の深さまで形成した後、レーザ加工により貫通孔を形成し、その後、さらにリザーバ形成基板30をエッチングすることによって、リザーバ部31を形成するようにしてもよい。この場合でも、勿論、所定形状のリザーバ部31を良好且つ効率的に形成することができる。
また、上述の実施形態では、インク滴を吐出するための圧力発生手段として薄膜からなる圧電素子を例示したが、この圧力発生手段は、特に限定されず、例えば、発熱素子等であってもよい。
なお、上述した実施形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態1に係るリザーバ部の形状を示す平面図である。 実施形態1に係るリザーバ形成基板の製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係るリザーバ形成基板の製造工程を示す平面図である。
符号の説明
10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 リザーバ形成基板、 31 リザーバ部、 32 漸小部、 35 圧電素子保持部、 40 コンプライアンス基板、 50 弾性膜、 51 絶縁体膜、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 100 リザーバ、 210 駆動IC、 220 駆動配線、 300 圧電素子

Claims (3)

  1. ノズル開口に連通する圧力発生室が複数並設されると共に一方面側に当該圧力発生室内に液滴を吐出させるための圧力を付与する圧力発生手段が設けられた流路形成基板と、複数の前記圧力発生室に連通すると共に前記圧力発生室の並設方向の両端部に外側に向かって幅が漸小する漸小部を有するリザーバ部が形成されたリザーバ形成基板とを有し、
    前記リザーバ部が、面方位(110)のシリコン単結晶基板からなる前記リザーバ形成基板を所定形状のマスクパターンを介して異方性エッチングすることによって形成され、当該リザーバ部の前記圧力発生室の長手方向に沿った壁面が(110)面に垂直な第1の(111)面で構成されると共に、他の壁面がこの第1の(111)面と70.53°の角度をなす第2の(111)面を含む面で構成された液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記リザーバ部を形成する際、前記リザーバ形成基板をエッチングする前又はその途中に、前記リザーバ部の前記圧力発生室の長手方向に沿った壁面である前記第1の(111)面と前記圧力発生室側の壁面を構成する前記第2の(111)面との角部が鈍角となる一方の前記漸小部の先端部に、レーザ加工により当該リザーバ形成基板を厚さ方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔を形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  2. 前記マスクパターンが、前記リザーバ部に対向する領域に複数の開口部を形成する補正パターンを有し、前記リザーバ部を形成する際に、前記開口部を介して前記リザーバ形成基板を異方性エッチングすることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  3. 前記リザーバ部の前記一方の角部を形成する前記圧力発生室側の壁面を構成する前記第2の(111)面の長さが200μm以下となるようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
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