JP2007098616A - 印刷機械 - Google Patents

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史人 梶谷
Shigeo Makino
重雄 牧野
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幸和 小路
Yoshiaki Kanda
義昭 神田
Yasunori Tanabe
康紀 田邊
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Abstract

【課題】水性インキを用いた水無版印刷において、印刷品質の低下を抑制すること。
【解決手段】この印刷機械1は、水性インキを用いる水無版印刷に用いられる。この印刷機械1は、版5を備える版胴13の近傍に第1の温湿度調整手段20Aを備え、また、ブランケット7を備えるブランケット胴14の近傍に第2の温湿度調整手段20Bを備える。そして、版胴13の近傍に備えられる第1の温湿度センサ40A、及びブランケット胴14の近傍に備えられる第2の温湿度センサ40Bからの温度、及び湿度の情報に基づいて、第1又は第2の温湿度調整手段20A、20Bを制御して、版5やブランケット7のインキ6の温度及び水分量を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水性インキを用いた水無版印刷に関するものである。
現在のオフセット印刷では、油性インキが用いられている。近年においては、油性インキの代わりに水性インキを用いたオフセット印刷が提案されている。特許文献1には、湿し水が不要な印刷版を用い、水性インキによりオフセット印刷機を用いて印刷する印刷方法が開示されている。
特開昭58−16883号公報
ところで、特許文献1に開示されている技術では、インキ練りローラやインキ付けローラ上でインキが乾燥して、版への転写が困難になるおそれがある。また、版にインキが転写した場合でも、版上やブランケット上でインキが乾燥した場合には、ブランケットや紙に対するインキの転写が困難になるおそれがある。このように、インキの供給経路においてインキが乾燥する結果、インキの転写性が悪化して、印刷品質を低下させるおそれがある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水性インキを用いた水無版印刷において、インキの供給経路におけるインキの転写性悪化を抑制し、印刷品質の低下を抑制できる印刷機械を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る印刷機械は、水性インキ及び湿し水の付与が不要な水無版を用いる印刷に用いられるものであり、画線が形成され、インキが転写されることにより前記画線のインキ画線像を形成する画線部と、前記画線が形成されない非画線部とが設けられる版と、インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間に設けられて、少なくとも前記インキの温度を調整するインキ温度調整手段と、を備えることを特徴とする。
この印刷機械は、水性インキを用いた水無版印刷において、インキ供給手段から被印刷媒体にインキが転写されるまでのインキ供給経路におけるインキの少なくとも温度、より好ましくは水分量を調整する。これによって、インキ供給経路におけるインキの転写性悪化を抑制できる。その結果、印刷品質の低下を抑制できる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記インキ温度調整手段は、インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間における雰囲気の温度に基づいて前記インキの温度を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、インキ供給経路における雰囲気の温度に基づいてインキの温度を調整する。このように、インキ供給経路における雰囲気の温度に基づくので、直接インキの温度を測定するよりも簡易かつ安価にインキの温度を知ることができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記インキ温度調整手段は、少なくとも前記版に転写された後のインキの温度を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、少なくとも前記版に転写された後のインキの温度を調整する。版に形成されたインキ画線像が最終的な印刷品質に最も影響を与えるため、版に転写された後のインキの温度を調整することにより、より印刷品質を向上させることができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、オフセット印刷においては、前記インキ温度調整手段は、前記版からブランケットに転写された後のインキの温度を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、オフセット印刷においては、さらに、版からブランケットに転写された後のインキの温度を調整する。これによって、被印刷媒体に転写する直前のインキの状態を制御できるので、より印刷品質を向上させやすくなる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、さらに、インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間に設けられて、前記インキの水分量を調整するインキ水分量調整手段を備えることを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、インキ供給経路に、さらにインキ水分量調整手段を備える。これによって、インキ供給経路におけるインキの水分量を調整できるので、インキ供給経路におけるインキの転写性を制御する際の自由度が向上し、より好ましい転写性を得ることができる。その結果、印刷品質をより向上させることができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、インキ水分量調整手段は、インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間における雰囲気の湿度に基づいて前記インキの水分量を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、インキ供給経路における雰囲気の湿度に基づいてインキの温度を調整する。このように、インキ供給経路における雰囲気の湿度に基づくので、直接インキの水分量を測定するよりも簡易かつ安価にインキの水分量を知ることができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記インキ水分量調整手段は、少なくとも前記版に転写された後のインキの水分量を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、少なくとも前記版に転写された後のインキの温度を調整する。版に形成されたインキ画線像が最終的な印刷品質に最も影響を与えるため、版に転写された後のインキの水分量を調整することにより、より印刷品質を向上させることができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、オフセット印刷においては、前記インキ水分量調整手段は、前記版からブランケットに転写された後のインキの水分量を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、オフセット印刷においては、さらに、版からブランケットに転写された後のインキの水分量を調整する。これによって、被印刷媒体に転写する直前のインキの状態を制御できるので、より印刷品質を向上させやすくなる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記被印刷媒体に転写された後のインキを乾燥させるインキ乾燥手段を備え、前記被印刷媒体に転写された後のインキの水分量に基づいて、前記インキ乾燥手段の加熱量を調整することを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、被印刷媒体に転写された後のインキの水分量に基づいて、前記インキ乾燥手段の加熱量を調整する。これにより、被印刷媒体に転写された後におけるインキの乾燥不良を抑制することができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、さらに、前記版において、前記非画線部に残留しているインキを取り除く残留インキ除去手段を備えることを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、版の非画線部に残留しているインキを取り除くので、より印刷品質の低下を抑制できる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記残留インキ除去手段は、前記インキ画線像がブランケット又は被印刷媒体に転写される前に、前記非画線部に残留しているインキを取り除くことを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、インキ画線像がブランケット又は被印刷媒体に転写される前に、非画線部に残留しているインキを取り除く。これによって、より確実に印刷品質の低下を抑制できる。また、画線部に付着しているインキの均し効果により、版からブランケット等に転写されるインキの量を適性にすることができる。その結果、印刷品質がより向上する。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記残留インキ除去手段は、前記残留インキ除去手段の表面エネルギと、前記非画線部の表面エネルギとの差によって、前記非画線部に残留しているインキを取り除くことを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、残留インキ除去手段の表面エネルギと、非画線部の表面エネルギとの差によって、非画線部に残留しているインキを取り除く。これによって、簡易な構成で非画線部に残留するインキを除去することができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記残留インキ除去手段の表面エネルギは、前記非画線部の表面エネルギよりも大きく、かつ前記画線部の表面エネルギよりも小さいことを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、残留インキ除去手段の表面エネルギを非画線部の表面エネルギよりも大きくし、かつ画線部の表面エネルギよりも小さくする。これによって、画線部に付着したインキに与える影響(例えば、インキ画線像の乱れ等)を最小限に抑えつつ、確実に非画線部に残留するインキを除去することができる。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、さらに、前記残留インキ除去手段によって除去されたインキを、前記版に戻すインキ循環手段を備えることを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、残留インキ除去手段によって除去されたインキを再び版に戻す。これによって、インキを有効利用することができる。なお、インキを版に戻すとは、インキ循環手段から直接版へインキを戻すことの他、インキローラやインキ付けローラ等を介してインキ循環手段から版へインキを戻すことも含む。
次の本発明に係る印刷機械は、前記印刷機械において、前記インキ循環手段の表面エネルギは、前記残留インキ除去手段の表面エネルギよりも大きいことを特徴とする。
この印刷機械は、前記印刷機械と同様の構成を備えるので、前記印刷機械と同様の作用、効果を奏する。さらに、この印刷機械では、インキ循環手段の表面エネルギを、残留インキ除去手段の表面エネルギよりも大きくする。これによって、確実に残留インキ除去手段からインキを取り除くことができる。
この発明に係る印刷機械は、水性インキを用いた水無版印刷において、インキの供給経路におけるインキの転写性悪化を抑制し、印刷品質の低下を抑制できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(実施形態1)
実施形態1に係る印刷機械は、水性インキを用いた水無版印刷において、インキ供給経路におけるインキの少なくとも温度、より好ましくは水分量を調整することにより、インキ付け胴から版胴に取り付けられる版に転写するインキや、版からブランケット胴へ転写するインキ等の転写性悪化を抑制する点に特徴がある。
図1は、実施形態1に係る印刷機械の構成を示す説明図である。図2−1は、版胴に版を取り付けた状態を示す説明図である。図2−2は、実施形態1に係る印刷機械で用いる版の画像形成部と非画像形成部とを示す概念図である。図3は、実施形態1に係る印刷機械を備える印刷システムの全体構成を示す説明図である。図4は、実施形態1に係る印刷機械が備えるインキ供給部の他の例を示す説明図である。
この実施形態に係る印刷機械1は、版に形成された画線部にインキが付着することにより形成される画線像(インキ画線像)を、ブランケットを介して被印刷媒体に転写するオフセット印刷機械である。そして、この印刷機械1は、インキを転写する前の版には水分の付着が不要である、いわゆる水無版を用い、かつ水性インキを用いるものである。
図3に示す印刷システム2は、印刷する各色に対して図1に示す印刷機械1を備える。印刷においては、通常C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)及びK(Black)の4色を用いるため、印刷システム2は、C用、Y用、M用及びK用の、計4台の印刷機械1を備える。次に、この実施形態に係る印刷機械1の構成を詳細に説明する。
上述したように、この実施形態に係る印刷機械1は、水性インキを用いた水無版印刷により印刷するものである。印刷機械1は、被印刷媒体である紙3の両面側に、それぞれ印刷ユニット4を備える。これによって、この印刷機械1は、紙3の両面に対して同時に印刷することができる。なお、印刷ユニット4は、紙3の片面側のみに備えられていてもよい。
この実施形態に係る印刷機械1において、印刷ユニット4は、インキ供給ヘッド10、インキ元ローラ11、ゴム(例えばニトリルゴム:NBR)製のインキ付けローラ12、残留インキ除去手段であるインキ掻き取りローラ15、版胴13及びゴム製のブランケット7が取り付けられるブランケット胴14を含んで構成される。インキ元ローラ11には、インキ供給ヘッド10からインキ6が供給される。ここで、図1に示す印刷機械では、インキ供給ヘッド10からインキ元ローラ11へインキを供給するが、図4に示すインキ供給部のように、アニロックスローラや細孔を有するローラ等のインキ供給ローラ17を用いてインキ元ローラ11へインキを供給してもよい。あるいは、スプレー等を用いてインキ元ローラ11へインキの噴霧を吹き付ける、噴霧供給方式を用いてもよい。
インキ元ローラ11とインキ付けローラ12とは接触しており、インキ元ローラ11の表面に塗布された水性インキ(以下インキ)6が、インキ付けローラ12に転写される。インキ付けローラ12と版胴13とは接触しており、インキ付けローラ12の表面に塗布されたインキ6は、版胴13に転写される。
図2−1に示すように、版胴13には、版5が取り付けられる。この実施形態に係る印刷機械1が備える版はいわゆる平版であり、版5の表面は、図2−2に示すように、画線部5Aと非画線部5Bとに分けられる。油性インキを用いた水無版印刷では、版にシリコーン樹脂を用いて、非画線部をインキが付着しにくい低エネルギ表面とする。そして、油性インキ中に含まれるオレフィン・パラフィン系の溶剤がシリコーン樹脂を膨潤させることによって、非画線部には薄い油膜が形成される。これらの作用によって、油性インキを用いた水無版印刷では、版の非画線部への油性インキの付着を防止する。
しかし、水性インキを用いた水無版印刷においては、水性インキ中にオレフィン・パラフィン系の溶剤が含まれないため、シリコーン樹脂の膨潤によって油膜を形成することはできない。このため、水性インキを用いる場合には、非画線部5Bをシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の撥水性材料とするとともに、画線部5Aは親水性材料とする。これによって、版5の画線部5Aには画線を形成しているインキ(以下画線インキ)6Aを付着させ、また、版5の非画線部5Bに残留しているインキ(以下残留インキ)6Bの付着量を極小にする。そして、非画線部5Bの残留インキ6Bをインキ掻き取りローラ15で除去する。このような構成により、水性インキを用いた水無版印刷を実現することができる。
インキ掻き取りローラ15の表面エネルギEcは、非画線部5Bの表面エネルギEn(21dyne/cm2〜23dyne/cm2)よりも大きく(Ec>En)、画線部5Aの表面エネルギEp(30dyne/cm2〜40dyne/cm2)よりも小さい(Ec<Ep)ことが好ましい。このようにすれば、非画線部5Bの残留インキ6Bを確実に除去できるとともに、画線部5Aからインキ掻き取りローラ15へ移動する画線インキ6Aを最小限に抑えることができる。その結果、印刷品質を向上させることができる。また、非画線部5Bの残留インキ6Bを除去するにあたっては、インキ掻き取りローラ15と版胴13に設けられる版5とが接触するので、版5の画線部5Aに転写された画線インキ6Aを均す作用もある。これにより、ブランケット7や紙に対するインキの転移性を確保できるので、印刷品質の向上に寄与する。
インキ掻き取りローラ15は、版胴13に取り付けられる版5よりも硬度が低い材料を用いることが好ましい。これによって、版5の耐久性低下を抑制することができる。インキ掻き取りローラ15の少なくとも表面を形成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーンゴム、ゴム(例えばニトリルゴム:NBR)等を用いることができる。なお、版5の非画線部5Bをシリコーンゴムで形成する場合において、インキ掻き取りローラ15の少なくとも表面にシリコーンゴムを用いる際には、インキ掻き取りローラ15に用いるシリコーンゴムの組成を調整することによって、インキ掻き取りローラ15の表面エネルギや硬度を調整する。
この実施形態では、版5の非画線部5Bに残留した残留インキ6Bをインキ掻き取りローラ15により除去するが、版5に多めのインキを転写し、非画線部5Bに残留した残留インキ6Bをインキ掻き取りローラ15により除去してもよい。このようにすれば、インキ付けローラ12から版5へ転写するインキ量が多くなっても、非画線部5Bの残留インキをインキ掻き取りローラ15により除去できるので、印刷品質の低下を抑制できる。その結果、インキ付けローラ12から版5へ転写するインキ量の制御が厳密でなくとも、必要十分な印刷品質を維持できるという利点がある。
水性インキを用いた水無版印刷においては、インキ供給ヘッド10から供給されたインキがインキ元ローラ11、インキ付けローラ12、版胴13の版5、ブランケット胴14のブランケット7に順次転写される過程で、インキの温度が変化したり、インキ中の水分量が変化したりする。インキの温度が変化すると、その変化によっては、インキ元ローラ11やインキ付けローラ12でインキが乾燥して、版5に対するインキの転写に影響を与えることがある。また、版5やブランケットでインキが乾燥すると、ブランケット7や紙3に対するインキの転写に影響を与えることがある。インキ中の水分量が変化した場合も、インキの温度が変化した場合と同様に、版5やブランケット7、あるいは紙3に対するインキの転写に影響を与えるおそれがある。また、インキ中の水分量が多すぎると、印刷品質に影響を与える他、紙3に転写されたインキの乾燥に影響を与えるおそれもある。その結果、規定の印刷品質を達成できなかったり、印刷品質のばらつきが発生したりする。
上記問題を解決するため、この実施形態に係る印刷機械1では、少なくとも空調装置のようなインキ温度調整手段を、より好ましくは加湿器のようなインキ水分量調整手段を備える。そして、例えば、前記インキ温度調整手段等によってインキ供給経路の雰囲気を制御することにより、版5やブランケット7へ転写するインキの少なくとも温度を、好ましくは水分量を適切な値に制御する。これによって、紙3に対するインキの転写や、紙3に転写されたインキの乾燥に与える影響を低減できるので、印刷品質を向上させることができ、また印刷品質のばらつきも抑制できる。ここで、インキ供給経路とは、インキ供給手段であるインキ供給ヘッド10から、被印刷媒体である紙3にインキが転写されるまでにおいて、インキが通過する経路をいう。
インキ供給経路の雰囲気を制御するにあたっては、インキ供給経路に温度調整手段(インキ温度調整手段)や湿度調整手段(インキ水分量調整手段)を設けて、インキ供給経路の雰囲気の湿度や温度を制御する。この実施形態においては、図1−1に示すように、版胴13の近傍に第1の温湿度調整手段20Aを設け、また、ブランケット胴14の近傍に第2の温湿度調整手段20Bを設ける。そして、第1の温湿度調整手段20Aによって版胴13が備える版に転写されたインキの水分量及び温度を調整し、第2の温湿度調整手段20Bによって版5からブランケット7に転写されたインキ6の水分量及び温度を調整する。ここで、第1及び第2の温湿度調整手段20A、20Bは、インキの温度を調整するインキ温度調整手段の機能と、インキの水分量を調整するインキ水分量調整手段の機能とを併せ持つものである。
第1及び第2の温湿度調整手段20A、20Bは、後述する制御装置30(図5参照)によって制御される。この実施形態において、制御装置30は、版胴13の周辺における湿度及び温度、並びにブランケット胴14の周辺における湿度及び温度を取得し、それに基づいて第1及び第2の温湿度調整手段20A、20Bをフィードバック制御する。ここで、インキの温度については、非接触式の温度計を用いて、版5やブランケット7のインキの温度を直接測定してもよい。また、インキの水分量については、水の吸収波長を利用した非接触式の水分計を用いて、版5やブランケット7のインキの水分量を直接測定してもよい。なお、版胴13の周辺における湿度及び温度は、版胴13の近傍に設けられた第1の温湿度センサ40Aにより、ブランケット胴14の周辺における湿度及び温度は、ブランケット胴14の近傍に設けられた第2の温湿度センサ40Bによって測定される。
インキの水分量を調整する手法には、例えば、版胴13やブランケット胴14の周辺における湿度を調整するものがある。より具体的には、例えば、加湿器を用いて、前記加湿器のONとOFFとを切り替えるものや、前記加湿器のON期間とOFF期間との比率を変化させるものがある。インキの温度を調整する手法には、例えば、版胴13やブランケット胴14の周辺における温度を調整してインキの温度を調整するものがある。より具体的には、例えば、温度の調整された空気を版胴13やブランケット胴14の周辺に循環させるものがある。インキの温度を調整する手法には、例えば、版胴13等に流体通路を設け、この流体通路に温度の調整された流体(例えば水や空気)を流すものもある。上記第1及び第2の温湿度調整手段20A、20Bは、上述したインキの水分量を調整する手法及び上述したインキの温度を調整する手法を組み合わせて構成することができる。また、インキ水分量調整手段は、例えば、上述したインキの水分量を調整する手法を用いて構成することができ、インキ温度調整手段は、例えば、上述したインキの温度を調整する手法を用いて構成することができる。
版やブランケットに転写するインキの水分量あるいは温度を調整する手段(例えば第1の温湿度調整手段20A)は、少なくとも版胴13が備える版5の近傍に設けて、版5に転写した後のインキの水分量及び温度を調整する。版にインキが転写されて、初めて画線が形成されるので、オフセット印刷においては版からブランケットへのインキの転写が、いわゆるフレキソ印刷においては版から紙へのインキの転写が、最終的な印刷品質に最も影響を与える。このため、少なくとも版に転写した後のインキの水分量及び温度を調整する。これによって、高い印刷品質を維持できるとともに、印刷品質のばらつきも抑制できる。
なお、オフセット印刷においては、さらにブランケット7に転写したインキの水分量あるいは温度を調整する手段(この実施形態では第2の温湿度調整手段20B)を設けることが好ましい。これによって、紙3に転写する直前のインキの状態を制御できるので、より印刷品質を向上させやすくなる。また、印刷速度が上昇するとともに、版5に転写した後のインキの水分量及び温度の調整のみでは所望の印刷品質に対して不十分となるおそれがあるが、かかる場合に、ブランケット7に転写したインキの水分量及び温度を調整することで、印刷品質の低下を抑制することができる。
インキの水分量及び温度の調整手段は、インキ供給ヘッド10、インキ元ローラ11、あるいはインキ付けローラ12等に設けてもよい。このようにすれば、インキの水分量及び温度を、より精密に制御することができる。これによって、印刷速度や印刷環境等の印刷条件が変化した場合でも印刷品質を維持し、また、印刷品質のばらつきを抑制することができる。
版胴13が備える版5からブランケット胴14が備えるブランケット7に転写されたインキ6は、ブランケット7から紙3へ転写される。インキ6が転写された紙3は、ブランケット胴14の紙出口側に設けられたインキ乾燥手段21によって乾燥される。インキ乾燥手段21は、例えば、赤外線ランプや熱風乾燥装置等を用いることができる。この実施形態においては、インキ乾燥手段21を通過した後におけるインキ6の水分量を水分計41で測定し、これに基づいてインキ乾燥手段21の加熱量が制御される。水分計41は、例えば、水の吸収波長を利用した非接触式の水分計を用いることができる。次に、この実施形態に係る制御装置30について説明する。
図5は、実施形態1に係る制御装置の構成を示す説明図である。図5に示すように、制御装置30は、処理部31と、記憶部32と、入力及び出力インターフェイス33、54と、入力及び出力ポート35、36とを含んで構成される。制御装置30が備える処理部31は、この実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御を実行する部分となる。処理部31と記憶部32とは、入力ポート35及び出力ポート36を介して接続される。これにより、処理部31と記憶部32とは相互に制御必要なデータをやり取りしたり、一方に命令を出したりすることができる。
入力ポート35には、入力インターフェイス33が接続されている。入力インターフェイス33には、第1及び第2温湿度センサ40A、40Bや、水分計41が接続されている。これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェイス33内に設けられるA/Dコンバータやディジタルバッファにより、処理部31が利用できる信号に変換されて入力ポート35へ送られる。これにより、処理部31は、この実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート36には、出力インターフェイス34が接続されている。出力インターフェイス34には、第1温湿度調整手段20A、第2温湿度調整手段20B、インキ乾燥手段21等の制御対象が接続されている。出力インターフェイス34は、制御回路を備えており、処理部31で演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、前記センサ類からの出力信号に基づき、制御装置30が備える処理部31は、この実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御を実行する。
記憶部32には、この実施形態に係るこの実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ、あるいはこの実施形態に係るこの実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御に用いる制御データマップ等が格納されている。ここで、記憶部32は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、処理部31へ既に記録されているコンピュータプログラムと組み合わせによって、この実施形態に係る駆動力配分制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この制御装置30は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて処理部31の機能を実現するものであってもよい。次に、この実施形態に係る実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御を説明する。
図6は、実施形態1に係るインキの水分量及び温度の制御の手順を示すフローチャートである。図7は、インキの水分量を決定するために用いる水分量決定マップの一例を示す説明図である。次の説明においては、インキ供給経路における雰囲気の温度及び湿度に基づいてインキの温度及びインキの水分量を調整する例を説明するが、少なくともインキ供給経路における雰囲気の温度に応じてインキの温度を調整すればよい。
この実施形態に係るインキの水分量及び温度の制御(以下水分量及び温度制御という)を実行するにあたり、制御装置30の処理部31は、第1及び第2の温湿度センサ40A、40Bから、版胴13及びブランケット胴14近傍の雰囲気温度及び雰囲気湿度を取得する(ステップS101)。
この実施形態では、版胴13近傍の雰囲気温度を版胴13が備える版5に転写されたインキの温度Tとみなし、また、ブランケット胴14近傍の雰囲気温度をブランケット胴14に転写されたインキの温度Tとみなす。版胴13の版5に転写されたインキの水分量は、版胴13近傍の雰囲気湿度Hと、版5に転写されたインキの温度T(すなわち版胴13近傍の雰囲気温度)とから決定する。また、ブランケット胴14に転写されたインキの水分量は、ブランケット胴14近傍の雰囲気湿度Hと、ブランケット胴14に転写されたインキの温度T(すなわち版胴13近傍の雰囲気温度)とから決定する。
具体的には、インキの温度とインキ周辺の雰囲気湿度との関係から予めインキの水分量を求めておき、図7に示す水分量決定マップ50を作成し、制御装置30の記憶部32へ格納しておく。なお、水分量決定マップ50は、実験や解析等により予め作成しておく。そして、インキの水分量を決定するにあたっては、処理部31が、第1及び第2の温湿度センサ40A、40Bから取得した雰囲気温度(すなわちインキの温度T)と、インキ周辺の雰囲気湿度Hとを前記水分量決定マップ50に与える。水分量決定マップ50は、そのときのTとHとに対応するインキの水分量Wを記憶部32へ返す。このような手順により、版胴13の版5に転写されたインキの温度T及び水分量W、並びにブランケット胴14に転写されたインキの温度T及び水分量Wが決定される(ステップS102)。
次に処理部31は、ステップS102で決定された版胴13の版5に転写されたインキの温度T及び水分量W、並びにブランケット胴14に転写されたインキの温度T及び水分量Wが、予め設定した所定の設定温度Ts及び設定水分量Wsの許容範囲内にあるか否かを判定する(ステップS103)。この実施形態では、インキの温度Tが、Ts−a以上Ts−b以下の範囲にあれば、インキの温度Tは、設定温度Tsの許容範囲内であると判定する。また、インキの水分量Wが、Ws−c以上Ws−d以下の範囲にあれば、インキの水分量Wは、設定水分量Wsの許容範囲内であると判定する。ここで、前記a、b、c及びdは定数であり、実験や解析等によって予め決定しておく。
この実施形態においては、版5に転写されたインキとブランケット7に転写されたインキとで、設定温度Ts及び設定水分量Wsは共通としてある。このようにすれば、設定温度Ts及び設定水分量Wsの設定が少なくて済むという利点がある。なお、版5に転写されたインキとブランケット7に転写されたインキとで、設定温度Ts及び設定水分量Wsを異ならせてもよい。このようにすれば、版5とブランケット7とで、インキの温度と湿度とをより細かく設定できるので、発色性やシャープさ等の印刷品質をより精密に制御できる。
版5に転写されたインキの温度T及び水分量W、並びにブランケット7に転写されたインキの温度T及び水分量Wが、すべて設定温度Ts及び設定水分量Wsの許容範囲内にある場合(ステップS103:Yes)、処理部31は、第1及び第2の温湿度調整手段20A、20Bの運転条件の設定を、それまでの状態に維持する(ステップS104)。
版5に転写されたインキの温度T又は水分量W、あるいはブランケット7に転写されたインキの温度T又は水分量Wの少なくとも一つが、設定温度Ts又は設定水分量Wsの許容範囲から外れた場合(ステップS103:No)、処理部31は、設定温度Ts又は設定水分量Wsから外れたインキの温度又は水分量を調整する(ステップS105)。そして、当該インキの温度又は水分量が、設定温度Ts又は設定水分量Wsの許容範囲内に入るようにする。
例えば、版5に転写されたインキの温度Tが設定温度Tsの許容範囲外である場合、処理部31は、第1の温湿度調整手段20Aの温度調整機能を調整して、版胴13の近傍における温度を変更する。これによって、版5に転写されたインキの温度が設定温度Tsの許容範囲内に入るようにする。また、版5に転写されたインキの水分量Wが設定水分量Wsの許容範囲外である場合、処理部31は、第1の温湿度調整手段20Aの湿度調整機能を調整して、版胴13の近傍における湿度を変更する。これによって、版5に転写されたインキの水分量が設定水分量Wsの許容範囲内に入るようにする。
上記手順により、処理部31は、版5に転写されたインキの温度T及び水分量W、並びにブランケット7に転写されたインキの温度T及び水分量Wが、すべて設定温度Ts及び設定水分量Wsの許容範囲内にあるように制御する。これによって、水性インキを用いた水無版印刷において、紙3に対する水性インキの転写や、紙3に転写された水性インキの乾燥に与える影響を低減できるので、印刷品質を向上させることができ、また印刷品質のばらつきも抑制できる。
上記水分量及び温度制御においては、インキ供給経路における雰囲気の温度及び湿度に基づいてインキの温度及びインキの水分量を調整したが、インキの温度及びインキの水分量を制御するパラメータとしては、例えば、さらに印刷する画線の画線率を用いてもよい。画線率によってインキの乾燥性は変化するため、画線率を制御のパラメータとすることにより、よりインキの転写性を制御することができ、より高い印刷品質を達成することができる。
図8は、実施形態1に係るインキの乾燥制御の手順を示す説明図である。このインキの乾燥制御は、上記制御装置30(図5参照)により実現できる。この乾燥制御を実行するにあたり、制御装置30の処理部31は、水分計41から、インキ乾燥手段21で乾燥された後におけるインキ(以下乾燥インキ)の水分量Wpを取得する(ステップS201)。
次に処理部31は、乾燥インキの水分量Wpが、予め設定した所定の設定乾燥インキ水分量Wpsの許容範囲内にあるか否かを判定する(ステップS202)。この実施形態では、乾燥インキの水分量Wpが、Wps−e以上Wps−f以下の範囲にあれば、乾燥インキの水分量Wpは、設定乾燥インキ水分量Wpsの許容範囲内であると判定する。ここで、前記e、fは定数であり、実験や解析等によって予め決定しておく。
乾燥インキの水分量Wpが、設定乾燥インキ水分量Wpsの許容範囲内にある場合(ステップS202:Yes)、処理部31は、インキ乾燥手段21の運転条件の設定を、それまでの状態に維持する(ステップS203)。乾燥インキの水分量Wpが、設定乾燥インキ水分量Wpsの許容範囲外である場合(ステップS202:No)、処理部31はインキ乾燥手段21を制御して加熱量を調整し(ステップS204)、乾燥インキの水分量Wpが、設定温度Ts又は設定水分量Wsの許容範囲内に入るようにする。これによって、乾燥インキの水分量Wpを一定の範囲内に維持することができるので、インキの乾燥不良をより確実に抑えることができる。
(変形例)
実施形態1の変形例に係る印刷機械1aは、水性インキを用い、かつ水無しの凸版を用いたいわゆるフレキソ印刷に用いられる。他の構成は上記実施形態1と同様であり、上記水分量及び温度制御や乾燥制御は、そのままこの変形例に対して適用できる。図9は、実施形態1の変形例に係る印刷機械の構成を示す説明図である。図10は、実施形態1の変形例に係る印刷機械を備えた印刷システムの全体構成を示す説明図である。
この実施形態に係る印刷機械1aにおいて、印刷ユニット4aは、インキ供給ヘッド10、インキ元ローラ11、ゴム製のインキ付けローラ12、残留インキ除去手段であるインキ掻き取りローラ15、版胴13を含んで構成される。版胴13には版5が取り付けられており、インキ付けローラ12からインキが転写される。版胴13に取り付けられる版は凸版であり、版の凸部にインキが転写される。インキが転写された版は、直接紙3に接触し、凸部に転写されたインキが紙3の表面に転写される。図10に示すように、印刷システム2aは、紙3の両面に印刷ができるように構成される。このため、C用、Y用、M用及びK用の計4台の印刷機械1aを片面用の印刷部とし、計2個の印刷部を備えて構成される。
この変形例に係る印刷機械1aは、実施形態1に係る印刷機械1(図1参照)と同様に、インキ供給経路に湿度調整手段や温度調整手段を設けて、インキ供給経路の雰囲気の湿度や温度を制御する。この変形例においては、図9に示すように、版胴13の近傍に温湿度調整手段20Aを設け、版胴13が備える版に転写されたインキの水分量及び温度を調整する。これによって、水性インキを用いる水無の凸版印刷においても、紙3に対する水性インキの転写や、紙3に転写された水性インキの乾燥に与える影響を低減できるので、印刷品質を向上させることができ、また印刷品質のばらつきも抑制できる。
以上、この実施形態及びその変形例では、水性インキを用いた水無版印刷において、インキ供給経路におけるインキの少なくとも温度、より好ましくは水分量を調整する。これによって、インキ付け胴から版胴に取り付けられる版に転写するインキや、版からブランケット胴へ転写するインキ等の転写性悪化を抑制する。これによって、印刷品質の低下を抑制できる。また、インキの温度及び水分量を調整するので、紙に転写された後におけるインキの乾燥性も向上する。
また、この実施形態及びその変形例では、版の非画線部に残留しているインキを取り除く残留インキ除去手段を備える。これによって、版の非画線部に残留するインキを低減して、印刷品質の低下を抑制できる。なお、この実施形態及びその変形例で開示した構成を備えるものは、この実施形態及びその変形例と同様の作用、効果を奏する。また、この実施形態及びその変形例で開示した構成は、以下の実施形態においても適宜適用できる。
(実施形態2)
実施形態2に係る印刷機械は、版胴が備える版の非画線部に付着した残留インキを、インキ回収手段によって回収するとともに、再び版に転写する点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様である。次に、実施形態2に係る印刷機械の詳細な構成について説明する。次の説明においては、適宜図2−1、図2−2を参照されたい。実施形態2に係る印刷機械は、実施形態1と同様に、オフセット印刷のみならず、フレキソ印刷に対しても適用できる。
図11は、実施形態2に係る印刷機械の構成を示す説明図である。図12は、実施形態2に係る印刷機械をいわゆるフレキソ印刷に適用した例を示す説明図である。図11に示す印刷機械1cは上記実施形態1に係るオフセット印刷の印刷システム2(図3参照)に備えられる。また、図12に示す印刷機械1dは、上記実施形態1の変形例に係るフレキソ印刷の印刷システム2a(図10参照)に備えられる。
図11に示すように、印刷機械1cは、印刷ユニット4cは、インキ供給ローラ17、インキ元ローラ11、インキ付けローラ12、残留インキ除去手段であるインキ掻き取りローラ15、インキ循環手段であるインキ循環ローラ16、版胴13及びブランケット胴14を含んで構成される。また、図12に示すように、印刷機械1dは、印刷ユニット4cは、インキ供給ローラ17、インキ元ローラ11、インキ付けローラ12、残留インキ除去手段であるインキ掻き取りローラ15、インキ循環手段であるインキ循環ローラ16及び版胴13を含んで構成される。
インキ循環ローラ16は、インキ掻き取りローラ15及びインキ付けローラ12に接触している。ここで、インキ循環ローラ16は少なくとも一つが必要であり、2以上のインキ循環ローラ16を備えていてもよい。上記実施形態で説明したように、この実施形態に係る印刷機械1c、1dでは、版胴13に取り付けられる版5の非画線部5Bに残留した残留インキ6Bを、インキ掻き取りローラ15で除去する。さらに、この実施形態に係る印刷機械1c、1dでは、インキ掻き取りローラ15の表面に付着した残留インキ6Bを、インキ循環手段であるインキ循環ローラ16に付着させ、インキ付けローラ12を介して版胴13が備える版5に再び戻す(すなわち転写する)。これによって、通常は廃棄される残留インキ6Bを再利用できるので、経済的である。
ここで、インキ循環ローラ16の表面エネルギErは、インキ掻き取りローラ15の表面エネルギEcよりも大きく(Er>Ec)、インキ付けローラ12の表面エネルギEsよりも小さい(Er<Es)ことが好ましい。このようにすれば、インキ掻き取りローラ15から確実に残留インキ6Bをインキ循環ローラ16へ移動させることができ、また、インキ循環ローラ16からインキ付けローラ12へ確実に残留インキ6Bを移動させることができる。また、インキ付けローラ12から版の画線部へ確実にインキ6を転写するため、インキ付けローラ12の表面エネルギEsは、画線部の表面エネルギEpよりも小さくすることがより好ましい(Es<Ep)。
また、インキ循環ローラ16の少なくとも表面の硬度は、インキ掻き取りローラ15やインキ付けローラ12の表面よりも硬度が高い材料で構成することが好ましい。これは次の理由による。インキ掻き取りローラ15から残留インキ6Bを移動させ、またインキ付けローラへ残留インキ6Bを移動させるためには、インキ循環ローラ16とインキ掻き取りローラ15等との間にある程度の圧力が発生していることが好ましい。このためには、シリコーンゴムやニトリルゴム(NBR)等のゴム材料で構成されるインキ掻き取りローラ15等の表面よりも硬度の高い材料でインキ循環ローラ16の少なくとも表面を構成することが好ましいからである。
また、インキ循環ローラ16の表面エネルギを簡易に調整するためには、例えばインキ循環ローラ16の表面をブラスト処理する手法がある。このためには、インキ循環ローラ16の少なくとも表面を、ある程度の硬度を有する材料で構成することが好ましい。インキ循環ローラ16の表面を構成する材料としては、例えば、銅やステンレス等の金属材料を用いることができる。また、樹脂材料の表面に、銅やニッケル等のめっきを施しても善い。また、インキ掻き取りローラ15等の表面よりも高い硬度の樹脂材料(例えばフッ素樹脂やナイロン樹脂等)で、インキ循環ローラ16の表面を構成してもよい。このようにすれば、インキ循環ローラ16を介して版の非画線部の残留インキを再び版に転写する際に、効率よくインキを循環させることができる。
上述したように、この実施形態に係る印刷機械1c、1dでは、インキ循環ローラ16によってインキ掻き取りローラ15から除去したインキをインキ付けローラ12へ移動させる。このため、インキ付けローラ12から版5、5aに転写されるインキの温度や水分量が設定値の許容範囲からずれてしまい、その結果、版5、5aに転写された後のインキの温度や水分量が設定値の許容範囲からずれるおそれがある。
この実施形態に係る印刷機械1cは、インキ温度調整手段及びインキ水分量調整手段として、版胴13の近傍に第1温湿度調整手段20Aを、ブランケット胴14の近傍に第2温湿度調整手段20Bを備える。また、この実施形態に係る印刷機械1dは、インキ温度調整手段及びインキ水分量調整手段として、版胴13の近傍に温湿度調整手段20を備える。この実施形態に係る印刷機械1c、1dでは、版5に転写された後のインキの温度や水分量が設定値からずれても、インキ温度調整手段及びインキ水分量調整手段を用いた上記水分量及び温度制御によって、版5、5aに転写された後のインキの温度や水分量を、設定値の許容範囲内に収めることができる。その結果、残留インキを再利用することによるインキの温度や水分量の変化に起因する不具合を最小限に抑え、高い印刷品質を維持することができる。
(変形例)
図13は、実施形態2の変形例に係る印刷機械の印刷ユニットを示す説明図である。この変形例に係る印刷機械1eは、実施形態2に係る印刷機械1c、1dと同様の構成であるが、残留インキ除去手段であるインキ掻き取りローラ15がインキ循環手段であるインキ循環ローラ16と接触した後に、インキ除去手段としてインキ除去ブレード18を備える点が異なる。他の構成は、上記実施形態2に係る印刷機械1c、1dと同様である。
図13に示すように、この印刷機械1eは、インキ掻き取りローラ15がインキ循環ローラ16と接触した後に、インキ除去ブレード18を備える。すなわち、残留インキ除去手段であるインキ掻き取りローラ15から、インキ循環手段であるインキ循環ローラ16によって残留インキ6Bが取り除かれた後から、インキ掻き取りローラ15が版5の非画線部5Bに残留している残留インキ6Bを取り除くまでの間に、インキ除去手段であるインキ除去ブレード18が設けられる。
インキ除去ブレード18は、少なくともインキ掻き取りローラ15の回転中において、インキ掻き取りローラ15の幅方向に向かってインキ掻き取りローラ15と接触する。そして、インキ循環ローラ16に移動し切れなかった残留インキ6Bを、インキ掻き取りローラ15の表面から取り除く。これによって、インキ循環ローラ16に移動し切れなかった残留インキ6Bが版胴13の版に再付着するおそれを低減できるので、印刷品質の低下を抑制できる。
以上、実施形態2及びその変形例では、版の非画線部に残留しているインキを取り除く残留インキ除去手段を備え、さらに、残留インキ除去手段によって除去された残留インキを、再び版に戻すインキ循環手段を備える。これによって、版の非画線部に残留するインキを低減して、印刷品質の低下を抑制できるとともに、残留インキを再利用するので、経済性に優れる。なお、この実施形態及びその変形例で開示した構成を備えるものは、この実施形態及びその変形例と同様の作用、効果を奏する。
以上のように、本発明に係る印刷機械は、水性インキを用いる水無版印刷に有用であり、特に、印刷品質の低下を抑制することに適している。
実施形態1に係る印刷機械の構成を示す説明図である。 版胴に版を取り付けた状態を示す説明図である。 実施形態1に係る印刷機械で用いる版の画像形成部と非画像形成部とを示す概念図である。 実施形態1に係る印刷機械を備える印刷システムの全体構成を示す説明図である。 実施形態1に係る印刷機械が備えるインキ供給部の他の例を示す説明図である。 実施形態1に係る制御装置の構成を示す説明図である。 実施形態1に係るインキの水分量及び温度の制御の手順を示すフローチャートである。 インキの水分量を決定するために用いる水分量決定マップの一例を示す説明図である。 実施形態1に係るインキの乾燥制御の手順を示す説明図である。 実施形態1の変形例に係る印刷機械の構成を示す説明図である。 実施形態1の変形例に係る印刷機械を備えた印刷システムの全体構成を示す説明図である。 実施形態2に係る印刷機械の構成を示す説明図である。 実施形態2に係る印刷機械をいわゆるフレキソ印刷に適用した例を示す説明図である。 実施形態2の変形例に係る印刷機械の印刷ユニットを示す説明図である。
符号の説明
1、1a、1c、1d、1e 印刷機械
2、2a 印刷システム
3 紙
4、4a、4c 印刷ユニット
5 版
5A 画線部
5B 非画線部
6 インキ
6A 画線インキ
6B 残留インキ
7 ブランケット
10 インキ供給ヘッド
11 インキ元ローラ
12 インキ付けローラ
13 版胴
14 ブランケット胴
15 インキ掻き取りローラ
16 インキ循環ローラ
17 インキ供給ローラ
18 インキ除去ブレード
20 温湿度調整手段
20A 第1の温湿度調整手段
20B 第2の温湿度調整手段
21 インキ乾燥手段
30 制御装置
40A 第1の温湿度センサ
40B 第2の温湿度センサ
41 水分計

Claims (15)

  1. 水性インキ及び湿し水の付与が不要な水無版を用いる印刷に用いられるものであり、
    画線が形成され、インキが転写されることにより前記画線のインキ画線像を形成する画線部と、前記画線が形成されない非画線部とが設けられる版と、
    インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間に設けられて、少なくとも前記インキの温度を調整するインキ温度調整手段と、
    を備えることを特徴とする印刷機械。
  2. 前記インキ温度調整手段は、
    インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間における雰囲気の温度に基づいて前記インキの温度を調整することを特徴とする請求項1に記載の印刷機械。
  3. 前記インキ温度調整手段は、
    少なくとも前記版に転写された後のインキの温度を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機械。
  4. オフセット印刷においては、前記インキ温度調整手段は、さらに前記版からブランケットに転写された後のインキの温度を調整することを特徴とする請求項3に記載の印刷機械。
  5. さらに、インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間に設けられて、前記インキの水分量を調整するインキ水分量調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷機械。
  6. インキ水分量調整手段は、
    インキを前記版に供給するインキ供給手段から、前記インキ画線像が被印刷媒体に転写されるまでの間における雰囲気の湿度に基づいて前記インキの水分量を調整することを特徴とする請求項5に記載の印刷機械。
  7. 前記インキ水分量調整手段は、
    少なくとも前記版に転写された後のインキの水分量を調整することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷機械。
  8. オフセット印刷においては、前記インキ水分量調整手段は、さらに前記版からブランケットに転写された後のインキの水分量を調整することを特徴とする請求項7に記載の印刷機械。
  9. 前記被印刷媒体に転写された後のインキを乾燥させるインキ乾燥手段を備え、
    前記被印刷媒体に転写された後のインキの水分量に基づいて、前記インキ乾燥手段の加熱量を調整することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷機械。
  10. さらに、前記版において、前記非画線部に残留しているインキを取り除く残留インキ除去手段を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷機械。
  11. 前記残留インキ除去手段は、
    前記インキ画線像がブランケット又は被印刷媒体に転写される前に、前記非画線部に残留しているインキを取り除くことを特徴とする請求項10に記載の印刷機械。
  12. 前記残留インキ除去手段は、
    前記残留インキ除去手段の表面エネルギと、前記非画線部の表面エネルギとの差によって、前記非画線部に残留しているインキを取り除くことを特徴とする請求項10又は11に記載の印刷機械。
  13. 前記残留インキ除去手段の表面エネルギは、前記非画線部の表面エネルギよりも大きく、かつ前記画線部の表面エネルギよりも小さいことを特徴とする請求項12に記載の印刷機械。
  14. さらに、前記残留インキ除去手段によって除去されたインキを、前記版に戻すインキ循環手段を備えることを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の印刷機械。
  15. 前記インキ循環手段の表面エネルギは、前記残留インキ除去手段の表面エネルギよりも大きいことを特徴とする請求項14に記載の印刷機械。
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