JP2007098498A - 電動工具の集塵容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵でき、かつ姿勢が変わっても集塵効率が低下しない集塵容器を提供する。
【解決手段】 集塵容器1は、入口通路部2とサイクロンユニット3と集塵ボックス4を一体に備えている。サイクロンユニット3は、入口通路部2側から空気とともに送られてきた加工粉を壁面に沿って回転させて落下させるサイクロン本体3aと、集塵ボックス4に向けて加工粉を排出する加工粉排出口3a2と、空気を排気する排気口3b3とを有している。そしてサイクロン本体3aは、入口通路部2に形成された排気通路口2dに傾動可能に取付けられており、サイクロン本体3aが重力にて排気通路口2dを中心に傾動してサイクロン本体3aが地面に対して所定角度状態に維持するように傾動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ベルトサンダ、丸鋸、ミゾキリなどの電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵するために、電動工具の排出ノズルに配管接続される電動工具の集塵容器に関する。
従来、様々な集塵装置が知られている。
例えば特許文献1の集塵装置は、電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵するために、電動工具の排出ノズルに取付けられる筒部と、その筒部の先端に設けられるダストバッグノズルと、そのダストバッグノズルに取付けられる布製のダストバッグを有している。そしてダストバッグノズル内には、中間ノズルが設けられており、中間ノズルによって加工粉が空気とともにダストバッグの上面に排出される構成になっている。そのため加工粉は、ダストバッグの上面に当たって、その後、ダストバッグの下部に溜められる。そのためダストバッグの加工粉による目詰りが抑制され得る構成になっている。
特開平9−254033号公報
しかし特許文献1の集塵装置は中間ノズルを有しているものの、結局は、ダストバッグの布目によって加工粉と空気を分離する構成になっている。そのためダストバッグの布目に加工粉が徐々に詰まって、集塵効率が徐々に低下するという問題が残されていた。
また電動工具に取付けられた集塵装置は、電動工具の姿勢によって傾く場合があり、作業者に保持された集塵装置は、作業者の姿勢によって傾く場合がある。そのため集塵装置は、傾いた際にも集塵効率が低下しないことが望まれる。
そこで本発明は、ダストバッグを使用することなく、電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵でき、かつ姿勢が変わっても集塵効率が低下しない電動工具の集塵容器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える携帯用集塵容器または集塵容器であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵するために、電動工具の排出ノズルに配管接続される電動工具の集塵容器であって、排出ノズルと配管接続される入口通路部と、その入口通路部と配管接続されるサイクロンユニットと、そのサイクロンユニットから排出された加工粉を貯留する集塵ボックスとを一体に有している。サイクロンユニットは、入口通路部側から空気とともに送られてきた加工粉を壁面に沿って回転させて落下させるサイクロン本体と、そのサイクロン本体の下方にて集塵ボックスに向けて加工粉を排出する加工粉排出口と、サイクロン本体の上方にて空気を排気する排気口を有している。そしてサイクロン本体は、入口通路部に形成された排気通路口に傾動可能に取付けられており、サイクロン本体が重力にて排気通路口を中心に傾動してサイクロン本体が地面に対して所定角度状態で維持するように傾動する。
したがって集塵容器は、電動工具によって巻き上げられた加工粉をダストバッグの布目によって分離する構成ではない。すなわち電動工具によって巻き上げられた加工粉は、サイクロンユニットに送られ、サイクロンユニット内にて生じた遠心力を利用して空気と分離され、集塵ボックスに排出される。したがって従来のようにダストバッグの布目に加工粉が詰まることで集塵能力が低下する問題が生じない。
しかも入口通路部が地面に対して傾いた場合には、サイクロン本体が重力によって入口通路部に対して傾いて地面に対して所定角度状態で維持される。例えば、入口通路部が電動工具の姿勢あるいは作業者の姿勢などによって地面に対して傾いた場合にも、サイクロン本体は、常に地面に対して所定角度状態で維持される。
またサイクロン本体は、入口通路部の排気通路口を中心に傾動するために、入口通路部からサイクロン本体に吹き込まれる加工粉と空気の吹き込み位置が変わらない。したがってサイクロン本体は、入口通路部が傾いても、サイクロン本体の地面に対する傾きと吹き込み位置とが変わらない。その結果、サイクロン本体は、常に安定して加工粉と空気とを分離することができ、集塵容器の姿勢が変わっても集塵効率が低下しない。
請求項2に記載の発明によると、入口通路部の排気通路口とサイクロン本体に設けられた吸気口とが回動可能に取付けられている。
したがってサイクロン本体は、吸気口を中心に入口通路部に対して傾動する。
請求項3に記載の発明によると、入口通路部と排出ノズルの間には、取込口部材が設けられている。取込口部材は、入口通路部に回転可能に取付けられる球状の球状取付部と、その球状取付部を貫通しかつ一端部に排出ノズルまたは排出ノズルに配管接続された連結管が配管接続される筒状の筒体部とを有しており、取込口部材が、入口通路部に対して筒体部を中心に軸回転可能でかつ球状取付部を中心に傾動可能に取付けられている。
したがって取込口部材によって集塵容器の容器本体が、排出ノズルまたは排出ノズルに配管接続された連結管に対して軸回転可能でかつ傾動可能になっている。そのため集塵容器は、携帯した際などにおいて操作自由度が高くなる。
請求項4に記載の発明によると、入口通路部とサイクロンユニットと集塵ボックスとを備える容器本体を携帯するための携帯用保持部が容器本体に取付けられており、携帯用保持部は、肩または腰に掛けることのできるバンド、紐またはチェーンを有して構成されている。
したがって容器本体は、バンドなどによって携帯され得る。
請求項5に記載の発明によると、集塵ボックスは、開口部と、その開口部を覆う飛散防止幕を有している。そして飛散防止幕には、サイクロン本体の下端部が挿入され、かつその下端部の移動を許容することによってサイクロン本体の傾動を許容する切込みが形成されている。
したがってサイクロン本体の下端部から集塵ボックス内に排出された加工粉は、飛散防止幕によって開口部から飛散することが抑制され得る。
本発明の実施の形態を図1〜4にしたがって説明する。
集塵容器1は、電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵するための容器であって、図1に示すようにベルトサンダ10などの電動工具に配管接続される。
ベルトサンダ10は、ハウジング11と、ハウジング11に内設された電動モータ13と、電動モータ13の動力によって回転するサンディングベルト12と、ハウジング(工具本体)11に設けられた排出ノズル14を有している。
排出ノズル14は、図1に示すように筒状であって、サンディングベルト12によって削られ、サンディングベルト12によって巻き上げられた加工粉(粉塵)を空気とともに上後方に排出する。
排出ノズル14には、連結管15が脱着可能に配管接続されている。
連結管(ホース)15は、変形可能な蛇腹部15aと、蛇腹部15aの両端部に設けられた取付部15b,15cを有しており、ベルトサンダ10と集塵容器1とを配管接続する。
集塵容器1は、図2に示すようにベルトサンダ10によって巻き上げられた空気と加工粉とを分離するために、入口通路部2とサイクロンユニット3と集塵ボックス4を一体に有する容器本体を有している。そして容器本体には、携帯用保持部22が取付けられている。
入口通路部2は、図3,4に示すように中空状であって、集塵室2aと集塵室2aを開口するための吸気口2bと排気通路口2dを有している。
吸気口2bは、図3,4に示すように入口通路部2の長手方向の一端部に形成されている。そして吸気口2bに取込口部材5が回動可能に取付けられている。
取込口部材5は、図3,4に示すように球状取付部5bと筒体部5aを一体に有している。
球状取付部5bは、球状であって、入口通路部2に凹設された保持部2cに回転可能に取付けられる。
筒体部5aは、球状取付部5bを貫通し、一端部が入口通路部2から突出し、その一端部に連結管15が配管接続されている(図1参照)。
したがって取込口部材5は、筒体部5aを軸中心に360°回転するとともに、球状取付部5bを中心に傾動もする。
筒体部5aの集塵室2a側には、図3,4に示すように方向規制部材6が取付けられている。
方向規制部材6は、円筒縦割り形状であって、筒体部5aの下側面に沿って集塵室2a中心に延出し、かつ上側部を開放している。そのため吹き込まれた空気の向きを方向規制部材6によって規制している。
入口通路部2の排気通路口2dは、図4に示すように入口通路部2の側壁面上部寄りに形成されている。
排気通路口2dは、大径部2d1と底部2d3と小径部2d2とを有している。大径部2d1は、入口通路部2の外壁面から集塵室2aに向けて円筒状に延出している。底部2d3は、大径部2d1の集塵室2a側縁の内周縁に沿って円環状に形成されている。小径部2d2は、大径部2d1よりも径が細く、底部2d3の内周縁から集塵室2a側に円筒縦割り半割状に延出している。
排気通路口2dには、ベアリング7を介してサイクロンユニット3が傾動可能に取付けられている。
ベアリング7は、図4に示すようにころがり軸受であって、排気通路口2dの大径部2d1に内設されている。ベアリング7の外周部は、大径部2d1の内周面に取付けられている。ベアリング7の内周部には、サイクロンユニット3の吸気口3a1が嵌め込まれており、吸気口3a1は、排気通路口2dの小径部2d2とほぼ同じ径を有している。
サイクロンユニット3は、図3,4に示すようにサイクロン本体3aと蓋部材3bと排気口部材3cを有している。
サイクロン本体3aは、円筒状であって、側面上側部に吸気口3a1を有している。
吸気口3a1は、図3,4に示すようにサイクロン本体3aの軸中心から遍心しており、サイクロン本体3aの側面から入口通路部2に向けて円筒状に突出している。そして吸気口3a1がベアリング7を介して入口通路部2の排気通路口2dに回動可能に配管接続されている。
サイクロン本体3aの下略半分は、図3に示すように先細り状になっており、その先端部に加工粉排出口3a2が形成されている。
サイクロン本体3aの下端部は、集塵ボックス4内に埋入されており、その外周面に円環状の錘3dが取付けられている。そのためサイクロン本体3aは、自重と錘3dの重さとによって、重心位置がサイクロン本体3aの下寄り位置になっている。
蓋部材3bは、図3に示すようにサイクロン本体3aの上部に取付けられるドーナツ円盤状の蓋部3b1と、蓋部3b1の内周縁から下方に延出する円筒状に管部3b2を有している。
管部3b2は、サイクロン本体3aの軸中心にてサイクロン本体3aの高さ略中央まで延出している。管部3b2の上部には、排気口3b3が形成されている。そして排気口3b3には、排気口部材3cが取付けられている。
排気口部材3cは、排気口3b3から上方に延出し、途中後方に曲がっている。したがって空気が排気口部材3cによって後方に排気される。
集塵ボックス4は、図3,4に示すように入口通路部2の側面に設けられており、サイクロンユニット3の下方に配設されている。
集塵ボックス4は、中空状であって、集塵室4aと開口部4bを有している。
開口部4bは、集塵ボックス4の上面に長穴状に形成されており、集塵容器1の長手方向に延出している。したがってサイクロン本体3aは、開口部4bに沿って前後方向(図3左右方向)に傾動することができる。
集塵ボックス4には、図3,4に示すように開口部4bを覆うゴム製の飛散防止幕8が取付けられている。
飛散防止幕8は、長手方向に延出する縦切込み(切込み)8aと、短手方向に延出する複数の横切込み(切込み)8bとを有している。そしてサイクロン本体3aの下端部が飛散防止幕8に嵌入されている。したがって集塵ボックス4内の加工粉は、飛散防止幕8によって開口部4bから飛散することが防止されている。そしてサイクロン本体3aは、縦切込み8aと横切込み8bによって前後方向に傾動することが許容されている。
入口通路部2と集塵ボックス4の下部には、図3に示すように底蓋9が取付けられている。
底蓋9は、入口通路部2の下面部に形成された開口部と、集塵ボックス4の下面部に形成された開口部を覆う構成になっている。そして底蓋9の前端部には、入口通路部2の下部に回動可能に取付けられる回動取付部9aが形成されている。そして底蓋9の後端部には、入口通路部2の後面に設けられた係止レバー(図示省略)にて解除可能にロックされる係止部が形成されている。
集塵容器1の容器本体には、図4に示すように携帯用保持部22を取付けるための取付部20,21が二つ設けられている。
携帯用保持部22は、肩または腰に掛けることのできるバンド22aを有している。バンド22aの両端部には、取付部20,21に対して係脱可能に取付けられる係止部22b,22cが設けられている。バンド22aの中央には、バンド22aの長さを調整する調整部22dが設けられている。したがって容器本体は、携帯用保持部22によって作業者によって携帯され得る。
次に、集塵容器1の集塵作用について説明する。
ベルトサンダ10によって加工材を加工した場合、ベルトサンダ10のサンディングベルト12によって(図1参照)加工材から加工粉が発生する。そして加工粉がサンディングベルト12の回転力によって巻き上げられ、排出ノズル14から空気とともに排出される。
排出ノズル14から排出された加工粉と空気は、連結管15を介して集塵容器1の入口通路部2に吹き込まれる。
入口通路部2内に吹き込まれた加工粉と空気は、比較的大きな加工粉のみが自重によって落下し、入口通路部2内に溜められる。落下しなかった小さな加工粉は、空気とともに排気通路口2dを通ってサイクロンユニット3内に吹き込まれる。
サイクロンユニット3内に吹き込まれた加工粉と空気は、サイクロン本体3aの壁面に沿って回転し(図4参照)、遠心力によって加工粉と空気が分離される。そして加工粉が重力によって徐々に落下し、加工粉排出口3a2を通って集塵ボックス4に排出される。そして空気が管部3b2を通ってサイクロンユニット3の上方に排気される。
したがって加工粉は、入口通路部2とサイクロンユニット3によって空気と分離され、入口通路部2内と集塵ボックス4内に溜められる。
集塵容器1は、上記したように携帯用保持部22を利用して作業者によって携帯可能になっている。そのため作業者が体をかがめた際などにおいて、集塵容器1は、地面に対して傾く。そしてその時、サイクロンユニット3は、図3に示すように自重と錘3dの重さとによって入口通路部2に対して傾動して、常に地面に対して所定の角度状態(略垂直な状態、好適状態)に維持される。したがってサイクロンユニット3は、入口通路部2等が地面に対して傾いた場合であっても、常に地面に対して略垂直な所定の角度状態に維持される。
以上のようにして実施の形態が構成されている。
すなわち集塵容器1は、図3に示すように入口通路部2とサイクロンユニット3と集塵ボックス4を一体に備えている。サイクロンユニット3は、入口通路部2側から空気とともに送られてきた加工粉を壁面に沿って回転させて落下させるサイクロン本体3aと、そのサイクロン本体3aの下方にて集塵ボックス4に向けて加工粉を排出する加工粉排出口3a2と、サイクロン本体3aの上方にて空気を排気する排気口3b3とを有している。そしてサイクロン本体3aは、入口通路部2に形成された排気通路口2dに傾動可能に取付けられており、サイクロン本体3aが重力にて排気通路口2dを中心に傾動してサイクロン本体3aが地面に対して所定角度状態に維持するように傾動する。
したがって集塵容器1は、電動工具によって巻き上げられた加工粉をダストバッグの布目によって分離する構成ではない。すなわち電動工具によって巻き上げられた加工粉は、サイクロンユニット3に送られ、サイクロンユニット3内にて生じた遠心力を利用して空気と分離され、集塵ボックス4に排出される。したがって従来のようにダストバッグの布目に加工粉が詰まることで集塵能力が低下する問題が生じない。
しかも入口通路部2が作業者の姿勢などによって地面に対して傾いた場合には、サイクロン本体3aが重力によって入口通路部2に対して傾いて地面に対して所定角度状態で維持される。
またサイクロン本体3aは、入口通路部2の排気通路口2dを中心に傾動するために、入口通路部2からサイクロン本体3aに吹き込まれる加工粉と空気の吹き込み位置が変わらない。したがってサイクロン本体3aは、入口通路部2が傾いても、サイクロン本体3aの地面に対する傾きと吹き込み位置とが変わらない。その結果、サイクロン本体3aは、常に安定して加工粉と空気とを分離することができ、集塵容器1の姿勢が変わっても集塵効率が低下しない。
また図4に示すように入口通路部2の排気通路口2dとサイクロン本体3aの吸気口3a1とがベアリング7を介して回動可能に取付けられている。
したがってサイクロン本体3aは、ベアリング7によって入口通路部2に対して容易に傾動し得る。
図1,3に示すように入口通路部2と連結管15の間には、取込口部材5が設けられている。取込口部材5は、球状取付部5bと筒体部5aを有しており、入口通路部2に対して筒体部5aを中心に軸回転可能でかつ球状取付部5bを中心に傾動可能に取付けられている。
したがって取込口部材5によって集塵容器1の容器本体が、連結管15に対して軸回転可能でかつ傾動可能になっている。そのため集塵容器1は、携帯した際の操作自由度が高くなっている。
また携帯用保持部22は、図4に示すように肩または腰に掛けることのできるバンド22aを有して構成されている。
したがって集塵容器1の容器本体は、バンド22aによって携帯され得る。
また集塵ボックス4は、図4に示すように開口部4bと、開口部4bを覆う飛散防止幕8を有している。そして飛散防止幕8には、サイクロン本体3aの下端部が挿入され、かつその下端部の移動を許容することによってサイクロン本体3aの傾動を許容する切込み(8a,8b)が形成されている。
したがってサイクロン本体3aの下端部から集塵ボックス内に排出された加工粉は、飛散防止幕8によって開口部4bから飛散することが抑制され得る。
(他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、以下の形態であっても良い。
(1)すなわち上記の実施の形態に係る集塵容器1は、図4に示すように入口通路部2に加工粉を溜める集塵室を有していた。しかし入口通路部が加工粉を溜める構成になっておらず、例えば吸気口と排気通路口とを有する筒状の形態であっても良い。
(2)また上記の実施の形態に係る集塵容器1は、図4に示すようにベアリング7を有していた。しかしベアリングを有さず、入口通路部の排気通路口2dとサイクロンユニット3の吸気口3a1とが回動可能に取付けられる形態であっても良い。そして排気通路口2dと吸気口3a1との間には、オイルが塗られていることが好ましい。
(3)上記の実施の形態に係る電動工具は、ベルトサンダであった。しかしベルトサンダに限らず、回転工具によって加工粉を巻き上げることのできる他の電動工具、例えば丸鋸、ミゾキリなどであっても良い。
(4)上記実施の形態の携帯用保持部22は、図1に示すように帯状のバンド22aを有して構成されていた。しかし携帯用保持部が帯状のバンド22aに代えて、紐またはチェーンを有して構成される形態であっても良い。
(5)上記の実施の形態に係るサイクロンユニット3は、図3に示すように入口通路部2の排気通路口2dを回動軸として前後(図3左右方向)に傾動する構成になっていた。しかしサイクロンユニットが入口通路部に対して前後のみならず左右方向(図3紙面厚み方向)にも傾動し得る構成になっていても良い。
(6)上記の実施の形態に係る集塵容器1は、図1に示すように変形可能な連結管15を介して電動工具の排出ノズル14に配管接続されていた。しかし集塵容器が変形可能な連結管を介さずに排出ノズルに連結、あるいは変形不能な連結管を介して排出ノズルに連結される形態であっても良い。このような形態の場合には、電動工具の姿勢によって入口通路部が地面に対して傾いた場合に、サイクロン本体が入口通路部に対して傾動して、サイクロン本体が地面に対して所定角度状態で維持される。
(7)上記の実施の形態に係る集塵容器1は、図4に示すように携帯用保持部22によって肩や腰にて支持される形態であった。しかし携帯用保持部が手で保持される取っ手であっても良い。
集塵容器とベルトサンダの左側面図である。 集塵容器の左側面図である。 集塵容器の一部断面左側面図である。 集塵容器の一部断面上面図である。
符号の説明
1…集塵容器(携帯用集塵容器)
2…入口通路部
2a…集塵室
2b…吸気口
2d…排気通路口
3…サイクロンユニット
3a…サイクロン本体
3b…蓋部材
3a1…吸気口
3a2…加工粉排出口
3b3…排気口
3c…排気口部材
3d…錘
4…集塵ボックス
4a…集塵室
4b…開口部
5…取込口部材
5a…筒体部
5b…球状取付部
6…方向規制部材
7…ベアリング
8…飛散防止幕
8a…縦切込み(切込み)
8b…横切込み(切込み)
9…底蓋
10…ベルトサンダ(電動工具)
12…サンディングベルト
14…排出ノズル
15…連結管
22…携帯用保持部
22a…バンド

Claims (5)

  1. 電動工具によって巻き上げられた加工粉を集塵するために、電動工具の排出ノズルに配管接続される電動工具の集塵容器であって、
    前記排出ノズルと配管接続される入口通路部と、その入口通路部と配管接続されるサイクロンユニットと、そのサイクロンユニットから排出された加工粉を貯留する集塵ボックスとを一体に有しており、
    前記サイクロンユニットは、前記入口通路部側から空気とともに送られてきた加工粉を壁面に沿って回転させて落下させるサイクロン本体と、そのサイクロン本体の下方にて前記集塵ボックスに向けて前記加工粉を排出する加工粉排出口と、前記サイクロン本体の上方にて空気を排気する排気口を有しており、
    前記サイクロン本体は、前記入口通路部に形成された排気通路口に傾動可能に取付けられており、前記サイクロン本体が重力にて前記排気通路口を中心に傾動して前記サイクロン本体が地面に対して所定角度状態で維持するように傾動する構成になっていることを特徴とする電動工具の集塵容器。
  2. 請求項1に記載の電動工具の集塵容器であって、
    入口通路部の排気通路口とサイクロン本体に設けられた吸気口とが回動可能に取付けられていることを特徴とする電動工具の集塵容器。
  3. 請求項1または2に記載の電動工具の集塵容器であって、
    入口通路部と排出ノズルの間には、取込口部材が設けられており、
    前記取込口部材は、前記入口通路部に回転可能に取付けられる球状の球状取付部と、その球状取付部を貫通しかつ一端部に前記排出ノズルまたは前記排出ノズルに配管接続された連結管が配管接続される筒状の筒体部とを有しており、前記取込口部材が、前記入口通路部に対して前記筒体部を中心に軸回転可能でかつ前記球状取付部を中心に傾動可能に取付けられていることを特徴とする電動工具の集塵容器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電動工具の集塵容器であって、
    入口通路部とサイクロンユニットと集塵ボックスとを備える容器本体を携帯するための携帯用保持部が前記容器本体に取付けられており、
    前記携帯用保持部は、肩または腰に掛けることのできるバンド、紐またはチェーンを有して構成されていることを特徴とする電動工具の集塵容器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電動工具の集塵容器であって、
    集塵ボックスは、開口部と、その開口部を覆う飛散防止幕を有しており、
    その飛散防止幕には、サイクロン本体の下端部が挿入され、かつその下端部の移動を許容することによって前記サイクロン本体の傾動を許容する切込みが形成されていることを特徴とする電動工具の集塵容器。


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