JP2007097935A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】炊飯時の早期に炊飯異常の有無を検知し、炊飯異常の場合は、炊飯シーケンスを補正することにより、安全で便利な炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】鍋11を収納する本体10と、本体10の蓋20と、鍋11を加熱する加熱手段13と、鍋11の温度を検知する温度検知手段52と、鍋11および調理物19の重量を検知する重量検知手段40と、加熱手段13による入力電力量を検知する入力電力量検知手段(マイコン)66と、加熱手段13を制御する加熱制御手段64とを有し、炊飯時に、鍋温度と、入力電力量と、調理物の重量から炊飯異常の有無を検知し異常の場合は炊飯シーケンスを補正するものである。これによって、炊飯異常の場合、鍋温度と、入力電力量と、鍋内の調理物の重量から、炊飯早期において異常状態を確実に検知でき、炊飯シーケンスを補正することにより、安全、便利なものとすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯異常の有無が検知可能な炊飯器に関するものである。
従来から、鍋とその温度を検知する温度検知手段との間に米粒などの異物が入った異常状態が生じた場合、この異常状態を検知することにより、樹脂構成部品が溶けたり、鍋内のご飯が黒こげになったりすることを防止する炊飯器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、通常状態では、鍋の温度を検知する第1の温度検知手段が第1の所定温度を検知してから、蓋部の温度を検知する第2の温度検知手段が第2の所定温度を検知するまでの時間により炊飯量を判定し、炊飯量を判定した後は判定した炊飯量に応じて加熱出力が制御され、所定の炊飯シーケンスで炊飯が行われる。これに対し、炊飯量判定工程より前に第2の温度検知手段が第2の所定温度を検知したときには、炊飯異常と判断して沸騰維持工程以降へ移行するといった制御が行われるものである。
特開平7−177967号公報
しかしながら、前記従来の構成では、蓋部の温度を検知する第2の温度検知手段が第2の所定温度となる時までは炊飯異常を検知できない。通常、第2の所定温度は、鍋内にある水が100℃に達して沸騰し発生する蒸気により蓋部の温度が上昇した時に検知し得る温度となっているため、調理開始から炊飯異常を検知するまでに時間がかかってしまっていた。また、既に調理物が高温となっているため、調理を停止して異物を取り除いて再度炊飯を行い通常の食味の米飯を食することはできなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、炊飯時の早期に炊飯異常の有無を検知し、炊飯異常の場合は、炊飯シーケンスを補正することにより、安全で便利な炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、鍋を収納する本体と、本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋の温度を検知する温度検知手段と、鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、加熱手段による入力電力量を検知する入力電力量検知手段と、加熱手段を制御する加熱制御手段とを有し、炊飯時に、鍋温度と、入力電力量と、鍋内の調理物の重量から炊飯異常の有無を検知し異常の場合は炊飯シーケンスを補正してなるものである。
これによって、鍋とその温度を検知する温度検知手段との間に異物が入った場合、鍋温度と、入力電力量と、鍋内の調理物の重量から、炊飯早期において異常状態を確実に検知でき、炊飯シーケンスを補正することにより、安全で便利な炊飯器とすることができる。
本発明の炊飯器は、炊飯異常時の安全性と便利性を向上することができる。
第1の発明は、鍋を収納する本体と、本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋の温度を検知する温度検知手段と、鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、加熱手段による入力電力量を検知する入力電力量検知手段と、加熱手段を制御する加熱制御手段とを有し、炊飯時に、鍋温度と、入力電力量と、鍋内の調理物の重量から炊飯異常の有無を検知し異常の場合は炊飯シーケンスを補正してなる炊飯器とすることにより、鍋とその温度を検知する温度検知手段との間に異物が入った場合、鍋温度と、入力電力量と、鍋内の調理物の重量から、炊飯早期において異常状態を確実に検知でき、炊飯シーケンスを補正することにより、安全で便利な炊飯器とすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、炊飯異常の場合に使用者に炊飯異常を報知する異常報知手段を有することにより、炊飯の早期、鍋内の調理物の温度が高くならないうちに異常を使用者に知らせることにより、使用者が異物を取り除いた後、炊飯を再開することができ、常に良好な食味の米飯を食することができるという便利な機能を実現できる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、予約機能使用の有無により、炊飯異常を検知後の動作を変更することにより、例えば、予約機能使用時は使用者が近くにいないことを想定して炊飯シーケンスの補正を行い、炊飯異常時でも予約時間には炊飯が完了しておくことで補正された炊飯シーケンスであるが米飯を食することができ、また、予約機能不使用時は使用者が近くにいることを想定して炊飯異常を報知するようにして、使用者が補正された炊飯シーケンスによらない炊飯を早期に再開することができる。その結果、使用者が食べたいと期待した時間に、使用者にとって最良の状態で米飯を食することができるという便利な機能を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図5は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示すものである。
図1に示すように、炊飯器の本体10は、ステンレス、鉄などの磁性体によって形成される鍋11を収納するとともに、本体10の上面開口部を覆って蓋20が開閉自在に設置されている。鍋11は上端開口部に外側にせり出したフランジ12を有し、このフランジ12が本体10の収納部30の上端から浮き上がった状態で、収納部30に鍋11が着脱自在に収納される。鍋11は収納時に、収納部30との間の全体に隙間を有する。本体10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成される。コイルベース31の鍋11底部に対向する部分に、鍋11を加熱し内部の調理物19(炊飯前の米と水または炊き上がったご飯など)を加熱調理する加熱手段13(本実施の形態では、鍋11を誘導加熱する誘導加熱コイルを使用。以下、誘導加熱コイルとして説明する)が配設される。誘導加熱コイル13は、コイルベース31の底面外側に配設された外コイルと、底面内側に配設された内コイルとからなる。それぞれの誘導加熱コイル13は、鍋11の底部中心の略真下に中心を有する巻線である。
また、本体10内には、マイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている回路基板14を有する。回路基板14のマイクロコンピュータはソフトウエアにより、誘導加熱コイル13に交番磁界を発生させるための電流を制御する。また、回路基板14には電流検知手段である電流検知回路、電圧検知手段である電圧検知回路、および計時手段が搭載されている。回路基板14の下方には、外気により基板上の部品を冷却する冷却手段であるファンモータ18が設置されている。
さらに、本体10内の底部には、コイルベース31の底部に隙間を有して固定される基台21があり、この基台21に、鍋11の重量を検知する重量検知手段40、鍋11の有無を検知する鍋検知手段46およびバネ51で鍋11側に付勢され鍋温度を検知する温度検知手段52が設けられる。重量検知手段40は、ロードセル41、センサー台(絶縁部材)42および当て筒(検知体)43から構成される。
そして、本体10の上部には、操作パネル90が設けられ、回路基板14と接続されている操作基板91上のタクトスイッチ92に対し、球面状のフィルムからなる操作キー93を外部から押すことにより信号入力を行うようになっている。
次に、回路基板14の構成について図2を用いて説明する。
図に示すように、回路基板14は、電流を電圧に変換して出力する電流検知回路15、電源電圧を検知する電圧検知回路16、商用電源60、商用電源60を整流する単方向電源61によって整流された電源を高周波電力に変換するインバータ回路62、インバータ回路62を制御する加熱制御手段64、カレントトランス65、電流検知回路15と電圧検知回路16との出力を入力し加熱制御手段64へ出力するマイコン66、水晶発振子からなる計時手段69などを有している。マイコン66は、誘導加熱コイル13による入力電力量を検知する入力電力量検知手段を構成しているものである。
なお、電流検知回路15のマイコン66への出力は可変抵抗(以後、VRとよぶ)67によって調整される。また、電圧検知回路16のマイコン66への出力はVR68によって調整される。電流検知回路15からのマイコン入力ポートと電圧検知回路16からのマイコン入力ポートは10ビットA/D入力ポートとする。
また、加熱制御手段64はインバータ回路62のスイッチング素子であるIGBT63を駆動し、インバータ回路62を制御する。これにより、誘導加熱コイル13はインバータ回路62からの高周波電力によって鍋11を誘導加熱する。また、計時手段69である水晶発振子の発振をもとにマイコン66内で計時している。
ここで、電流検知回路15からのマイコン66への出力(以後、IinAD値とよぶ)は、電源電流が5Aの時、AD値が250、13AにおいてAD値が750となるように調整されているものとする。これによりIinAD値によって、電源電流が[{(IinAD値)−250}/500×8]+5]Aであることが分かる。同様に、電圧検知回路16からのマイコン66への出力(以後、VinAD値とよぶ)は、電源電圧が90Vの時、AD値が250、110VにおいてAD値が750となるように調整されているものとする。これによりVinAD値によって、電源電圧が[{(VinAD値)−250}/500×20]+90]Vであることが分かる。この電源電流、電源電圧の積より入力電力が算出され、さらに入力電力と時間より入力電力量が算出される。
次に、重量検知手段40部分の構成について図3を用いて説明する。
図に示すように、重量検知手段40を構成するロードセル41は、ロバーバル型の荷重変換器(重量検知素子)である。ロードセル41は、一端にネジ穴411、他端にネジ穴412を有する。基台21にはネジ穴212を有する薄板211が取り付けられている。ロードセル41の一端は基台21に、ネジ穴212およびネジ穴411を介してネジ止めされる。ロードセル41の他端は、基台21に対して隙間を有する。ロードセル41には抵抗線ひずみゲージ413が取り付けられている。ロードセル41が荷重によりたわむ時のひずみゲージ413の抵抗変化を、ブリッジ回路で電気信号として取り出す。
樹脂製のセンサー台42は、その凹部421に、ロードセル41が嵌め込まれる。センサー台42はロードセル41の一端に、ネジ穴422およびネジ穴412を介してネジ止めされる。
厚さ2mmのアルミで形成される当て筒43は、下側に対向する2つの爪部431を有する。当て筒43は、爪部431をセンサー台42の当て筒固定孔423に通し、折り曲げることによって、センサー台42に固定される。当て筒43は上端に内側にせり出したフランジ432を有する。コイルベース31の底面外側に誘導加熱コイル13が配設されている。当て筒43は、コイルベース31の底の中央部(誘導加熱コイル13の中心部であって、ここには誘導加熱コイル13が配設されていない)に設けられた1つの貫通孔に通される。当て筒43の上端はコイルベース31の内側底部より高い(図1)。重量検知手段40は鍋11の重量をその外側底部の略中心部でのみ支え計測する。従って、重量検知手段40を誘導加熱コイル13と干渉することなく取り付けることができる。底の中心部で支えられる鍋11は安定して収納部30に配置される故、誘導加熱コイル13は適切に且つ安定して鍋11を加熱できる。
温度検知手段52は、上部に対向する2つの突出部521を有し、当て筒43に下側から挿入される。突出部521の外径は当て筒43の内径と略同一であり、温度検知手段52は当て筒43から上に抜けない。さらに、当て筒43と温度検知手段52との間にバネ51が挿入される。バネ51は、突出部521の下面とセンサー台42とに当接し、温度検知手段52が鍋11に密接するように、温度検知手段52を付勢する。温度検知手段52が検出した鍋11の温度に対応する電気信号は、リード線53およびコネクタ54を介して回路基板14に入力される。リード線53は、センサー台42の溝424から引き出される。
収納部30に鍋11が無い時、温度検知手段52の突出部521の上面は、当て筒43のフランジ432の下面に当接している。温度検知手段52の上面は、フランジ432の上面より高い位置にある。
収納部30に鍋11が収納される時、鍋11の底部は、最初に温度検知手段52に当接し、最後に温度検知手段52と当て筒43とに当接する(図1)。従って、当て筒43が鍋11を中心部で支持するので鍋11が傾かない。ロードセル41は、鍋11、調理物19、センサー台42、バネ51、温度検知手段52および当て筒43(センサー台42〜当て筒43について、以後、重量検知構成部材と呼ぶ)の総重量を検知し出力する。温度検知手段52は、バネ51により当て筒43の中に沈み込み、その上面がフランジ432の上面と同じ高さで鍋11の底と接する。温度検知手段52は、過大な力がかかることなく、バネ51により規定される適切な圧力で鍋11の底と接する。
ここで、鍋検知手段46は、基台21に固定されたマイクロスイッチで構成される(図1)。鍋11が収納部30に収納されると、センサー台42の底部がマイクロスイッチに当接し、鍋検知手段46はON信号を出力する。マイクロスイッチの動作ストロークは、鍋11を載せられたセンサー台42の変位量より大きい。これにより、センサー台42に鍋11が載せられてマイクロスイッチが動作した場合にも、マイクロスイッチが支える鍋11の重さは非常に小さく、重量検知手段40の測定値に影響を与えない。マイクロスイッチをアクチュエータ(例えば、バネ性を有するリン青銅の板)を介して駆動することにより、マイクロスイッチが一定以上の鍋11の重さを支えないように構成しても良い。
温度検知手段52、鍋検知手段46および重量検知手段40(ロードセル41)からの電気信号は、それぞれ回路基板14に入力され、増幅処理などを行った信号がマイコン66に入力される。重量検知手段40からの入力により、マイコン66において鍋11と調理物19、および重量検知構成部材の合計重量値が算出される。
次に、操作パネル90部分の構成について図4を用いて説明する。
図に示すように、操作パネル90部分には、炊飯開始の信号を入力する炊飯キー94、炊飯動作、保温動作、予約などの中止の信号を入力する取消キー95、操作パネル90の透明部から操作基板91上にあるLCD98の表示を確認できる表示部97などを有している。表示部97では、現在時間、予約時間、現在の炊飯器の状態(予約中であるかどうかなど)などを表示するものである。
次に、上記構成の炊飯器により炊飯を行う時の動き、炊飯異常の検知の一例について図5を用いて説明する。
図は、炊飯準備〜炊飯完了における鍋内調理物(米と水、もしくは米飯)の重量と重量検知手段の出力、および温度検知手段出力を示している。ここで、重量検知構成部材の総重量は150g、鍋11の重量は1000gとしている。
炊飯準備段階において、まず、使用者が本体10から鍋11を抜いている時、重量検知手段出力は、重量検知構成部材の総重量である150gとなっている(a)。次に、調理物19(米と水)を入れた鍋11を本体10内に入れ、重量検知手段出力が2290g(b)となると、重量検知構成部材と鍋11の合計重量である1150gとの差分から、1140g(c)が調理物19の重量であることが把握できる。さらに、蓋20を閉じると蓋20下面の部材が鍋のフランジ12に当接することにより、鍋11に力が加わり、重量検知手段出力が2790g(d)となると、蓋20の当接力が500g相当であることが把握できる。
通常、炊飯の場合、炊飯キー94を押して炊飯を開始すると、マイコン66内のプログラムに従い、誘導加熱コイル13により鍋11が誘導加熱され、鍋11からの熱伝導により調理物19の温度が上がり、米が水を吸収・膨張したり、沸騰により水が蒸発したりして、鍋11内の過剰な水がほぼ無くなった状態となったことを温度検知手段52により判断し、その後むらしなどを行って炊飯を終了する。
炊飯異常時、炊飯初期の動きは次のようになる。ここで、この炊飯器での前炊き(所定温度にて米に水を吸収させる工程)の温度を55℃、鍋11の比熱を0.17cal/g/℃、調理物19の比熱を1cal/g/℃、入力電力量に対する鍋11の発熱効率を80%とする。なお、1Wh≒860calである。
炊飯開始時、鍋11および調理物19の温度が25℃、調理物19の重量が1140gであったなら、前炊き温度55℃まで加熱を行うために、鍋11および調理物19を30℃上昇させれば良い。すなわち、
{((鍋11重量)×0.17+(調理物重量)×1)×30}cal
={((1000)×0.17+(1140)×1)×30}cal
=39300cal
の熱量を鍋11に発熱させなければならない。よってマイコン66から、発熱効率を考慮し、入力電力量が(必要発熱量)/(発熱効率)=39300cal/0.8=49125cal≒57.12Whとなるまで、誘導加熱コイル13に通電を行い、鍋11を誘導加熱する。加熱終了時、温度検知手段52の検知温度が55℃に対して低い(e)ならば、鍋11と温度検知手段52の間に米などの異物が介在していると判断でき、その異物による温度検知誤差がF℃であることが分かる。
炊飯異常検知後は、温度検知手段52の検知温度に誤差Fを加えて炊飯シーケンスを補正し、その後の炊飯を行う(g)ことで、異物介在時であっても鍋11および調理物19の温度を過剰に上げること無く炊飯を行うことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、鍋11および調理物19の温度が低い状態で炊飯異常を検知でき、炊飯の早期より炊飯シーケンスを補正することで、異物介在時であっても鍋11および調理物19の温度を過剰に上げること無く炊飯を行うことができ、安全、便利である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における炊飯器の操作部を示すものである。炊飯器の構成については実施の形態1と同じであるのでその説明を省略する。
図に示すように、操作基板91上に設けられたブザーからなる異常報知手段96を備えているものであり、発音の回数、長さなどで、実施の形態1で説明した炊飯異常を報知するものである。LCD98は、異常状態を示しており、異常報知手段の役割を担っている。
本実施の形態では、実施の形態1の炊飯器と同様の方法で炊飯異常を検知した時、誘導加熱コイル13への通電を停止し、異常報知手段96の異常報知音(例えば“1秒間発音、0.5秒停止”の4回繰り返しなど)を出しつつ、LCD98に異常報知表示(例えば“IJOU”など)を出す。使用者は炊飯早期の調理物19の温度が低い状態で炊飯異常を察知することができ、鍋11と温度検知手段52の間の異物を取り除いた後に、再び炊飯を開始することができる。これにより補正された炊飯シーケンスに頼らない、通常の炊飯による米飯を食することができる。なお、異常報知は、ブザーのみあるいはLCD98のみであってもよいものである。
以上のように、本実施の形態では、使用者は炊飯早期の調理物19の温度が低い状態で炊飯異常を知ることができ、鍋11と温度検知手段52の間の異物を取り除いた後に、再び炊飯を開始することができ、常に通常炊飯による良好な食味の米飯を食することができるという便利な機能を実現できる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における炊飯器の操作部を示すものである。炊飯器の構成については実施の形態1と同じであるのでその説明を省略する。
図に示すように、予約キー99を備えているものであり、予約キー99を押した後、炊飯キー94を押すことなどにより予約機能が利用できる。
本実施の形態では、例えば、予約機能使用時は使用者が近くにいないことを想定して炊飯シーケンスの補正を行い、炊飯異常時でも予約時間には炊飯が完了しておくことで補正された炊飯シーケンスによるものであるが米飯を食することができる。また、予約機能不使用時は使用者が近くにいることを想定して炊飯異常を報知するようにして、使用者が補正された炊飯シーケンスによらない炊飯を早期に再開することができる。その結果、使用者が食べたいと期待した時間に、使用者にとって最良の状態で米飯を食することができる。
以上のように、本実施の形態では、使用者は期待した時間に最良の状態で米飯を食することができるという便利な機能を実現できる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、炊飯異常時の安全性と便利性を向上することができるので、家庭用または業務用の炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器を一部切欠断面にして示した側面図 同炊飯器の回路図 同炊飯器の重量検知手段部分の分解斜視図 同炊飯器の操作部分の平面図 同炊飯器による調理物重量、重量検知手段出力、鍋と調理物温度、および鍋との間に異物がある時の温度検知手段の検知温度を示すグラフ 本発明の実施の形態2における炊飯器の操作部部分の平面図 本発明の実施の形態3における炊飯器の操作部部分の平面図
符号の説明
10 本体
11 鍋
13 加熱手段(誘導加熱コイル)
14 回路基板
15 電流検知手段
16 電圧検知手段
19 調理物
20 蓋
40 重量検知手段
52 温度検知手段
60 商用電源
62 インバータ回路
64 加熱制御手段
66 入力電力量検知手段(マイコン)
96 異常報知手段
99 予約キー

Claims (3)

  1. 鍋を収納する本体と、本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋の温度を検知する温度検知手段と、鍋および鍋内の調理物の重量を検知する重量検知手段と、加熱手段による入力電力量を検知する入力電力量検知手段と、加熱手段を制御する加熱制御手段とを有し、炊飯時に、鍋温度と、入力電力量と、鍋内の調理物の重量から炊飯異常の有無を検知し異常の場合は炊飯シーケンスを補正してなる炊飯器。
  2. 炊飯異常の場合に使用者に炊飯異常を報知する異常報知手段を有する請求項1に記載の炊飯器。
  3. 予約機能使用の有無により、炊飯異常を検知後の動作を変更する請求項1または2に記載の炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013102868A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
CN112781676A (zh) * 2019-11-08 2021-05-11 九阳股份有限公司 一种基于电机属性的容量检测方法及食品加工机

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