JP2007097886A - 排泄カップおよびその着用カバー - Google Patents

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勝彦 杉山
Fumiyuki Akoshima
文幸 阿子島
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Abstract

【課題】寝たきりの着用者の床ずれを軽減し得る排泄カップ着用カバーを提供する。
【解決手段】後身頃領域24cに配されるクッション材33と、長手方向両端部および内側端部が開口部25を挟んでトップシート31に一体に接合され、弾性部材45が外側端部に伸長状態で接合された左右一対の防漏バリヤ46と、トップシート31に接合されて防漏バリヤ46の後身頃領域24c側の長手方向端部を覆う平滑化シート47と、開口部25と排泄カップ11の開口縁部とを連結する開口部連結手段と、前身頃および後身頃領域24a,24cに形成されて排泄カップ11の前端部および後端部をそれぞれ取り外し可能に連結する面ファスナ40a,40bを持った保持シート39およびポケットシート41とを具える排泄カップ着用カバー24。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の排泄物を外部に吸引排出するための排泄カップおよびこの排泄カップに取り付けられる排泄カップ着用カバーに関する。
寝たきりの被介護者の排泄物を自動的に外部に吸引排出する自動排泄処理装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このような自動排泄処理装置の概念を図9に示すと、着用者1の股間部にあてがわれる排泄カップ2と、この排泄カップ2に可撓性の配管3を介して連結された処理ユニット4と、排泄カップ2の開口端縁が着用者1の皮膚に密着するようにこれを保持する排泄カップ着用カバー5とを具えている。処理ユニット4は、排泄カップ2から配管3を介して排泄物などを吸引回収すると共に温水および温風を排泄カップ2内に供給する機能を有する。また、排泄カップ着用カバー5は、排泄カップ2の開口端縁から排泄物などが漏れた場合にこれを受ける機能も有する。
着用者1が排泄をすると、排泄カップ2内に組み込まれた図示しないセンサがこれを検知し、処理ユニット4が作動して排泄カップ2に介在する排泄物を配管3から処理ユニット4内に吸引する。これと同時に、処理ユニット4から配管3を介して排泄カップ2内に温水が供給され、排泄カップ2内およびこの排泄カップ2の開口端縁で囲まれた着用者1の股間部の汚れが洗い落とされ、これらも排泄物と共に処理ユニット4内に吸引排除される。しかる後、処理ユニット4から配管3を介して温風が排泄カップ2内に供給され、排泄カップ2内およびこの排泄カップ2の開口端縁で囲まれた着用者1の股間部を乾燥させる。このようにして、おむつなどの頻繁な交換を伴わずに排泄物を自動処理し、被介護者および介護者双方の負担を軽減させることができる。
このような自動排泄処理装置においては、着用者1の股間部と、ここにあてがわれる排泄カップ2の開口端縁との間に隙間ができることを完全に回避することが困難である。このため、排泄カップ着用カバー5に形成された開口部が排泄カップ2の開口端縁に連結され、排泄物などが排泄カップ2から漏れたとしても排泄カップ着用カバー5によって受け止められ、外部に漏れないように配慮している。排泄カップ2の開口端縁と排泄カップ着用カバー5の開口部との連結手段としては、スナップ止めのものが特許文献2に開示され、ワイヤの引き絞りによるものが特許文献3にて提案されている。
特開昭64−135268号公報 特開平8−322868号公報 特開2001−190583号公報
排泄カップを寝たきりの被介護者の股間部にあてがった場合、被介護者の臀部に硬質の排泄カップの後端部が当った状態となり、床ずれの大きな原因となる可能性が高い。しかしながら、従来の自動排泄処理装置はこれに関して特別な配慮がなされておらず、改善の余地があった。
また、従来の排泄カップの開口端縁と排泄カップ着用カバーの開口部とを着脱する場合、その着脱作業が面倒であって迅速に行うことができない。
さらに、排泄カップの開口端縁と排泄カップ着用カバーの開口部との間の隙間から排泄物などが漏れた場合、これを確認することが容易ではなく、介護者が気づく前に排泄カップ着用カバーが汚れてしまったり、最悪の場合にはベッドを汚してしまう可能性もあった。
本発明の目的は、寝たきりの着用者の床ずれを軽減し得る排泄カップ着用カバーを提供することにある。本発明の他の目的は、排泄カップの開口端縁と排泄カップ着用カバーの開口部との着脱を容易かつ迅速に行い得る排泄カップおよびその着用カバーを提供することにある。本発明の別な目的は、排泄物などが漏れたとしてもそれを容易に確認し得る排泄カップ着用カバーを提供することにある。
本発明の第1の形態は、着用者の股間部にあてがわれて排泄物を外部に吸引排出するための排泄カップに取り付けられ、前身頃領域と股下領域と後身頃領域とを有すると共に前記排泄カップの開口縁部に対応した輪郭形状の開口部が形成された排泄カップ着用カバーであって、着用者の皮膚に面する液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、少なくとも前記後身頃領域における前記トップシートと前記バックシートとの間に配されるクッション材と、長手方向両端部および内側端部が前記開口部を挟んで前記トップシートに一体に接合され、弾性部材が外側端部に伸長状態で接合された液不透過性の左右一対の防漏バリヤと、少なくとも前記後身頃領域における前記一対の防漏バリヤの長手方向一端部を覆うように前記トップシートに接合される平滑化シートと、前記開口部と前記排泄カップの開口縁部とを連結するための開口部連結手段と、前記前身頃領域に形成されて前記排泄カップの前端部を取り外し可能に連結する前部連結手段と、前記後身頃領域に形成されて前記排泄カップの後端部に対して取り外し可能に連結する後部連結手段とを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、排泄カップの後端部に排泄カップ着用カバーの後身頃領域を後部連結手段を介して連結し、排泄カップの開口縁部に排泄カップ着用カバーの開口部を開口部連結手段を介して連結し、さらに排泄カップの前端部に排泄カップ着用カバーの前身頃領域を前部連結手段を介して連結する。そして、この状態にて排泄カップを着用者の股間部にあてがい、着用者の下腹部から股間部を介して臀部に至る領域を排泄カップ着用カバーの前身頃領域と股下領域と後身頃領域とで覆う。排泄カップ着用カバーのクッション材は、着用者の臀部と排泄カップとの間に位置した状態となり、寝たきりの状態にある着用者の床ずれを緩和する。防漏バリヤによって排泄カップの開口縁部からの漏れが防止される排泄物は、排泄カップから外部へと吸引排出される。
本発明の第1の形態による排泄カップ着用カバーにおいて、開口部を囲むようにトップシートに接合される液不透過性の防漏シートを具えることができる。
開口部に沿ってトップシートとバックシートとの間に配され、濡れることによって色調が変化する漏液指示部材を具えることができる。
着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップを具え、これら前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とを形成するものであってよい。
開口部連結手段は、排泄カップに形成されたファスナ片に対して着脱自在に係合するファスナ片を含むことができ、ファスナ片としてスナップなどよりも位置合わせが容易な面ファスナを採用することが好ましい。また、開口部連結手段が排泄カップに形成された凹部にこの凹部を覆う弾性変形可能なリップ部のスリットを介して押し込まれる部分を含むものであってよい。あるいは、バックシートに接合された粘着層を含むことができる。この場合、排泄カップ着用シートを使用するまでは粘着層の保護のために剥離紙を粘着層に接合しておくことが有効である。
本発明の第2の形態は、前身頃領域と開口部が形成された股下領域と後身頃領域とを有する排泄カップ着用カバーが取り付けられ、着用者の股間部にあてがわれて排泄物を受け入れるカップ部と、このカップ部の底部に連通し、排泄物をこのカップ部から外部に吸引排出するための吸引ポートとを有する排泄カップであって、前記カップ部の開口縁部に近接して前記カップ部の壁面に形成された凹部と、この凹部を覆う弾性変形可能なリップ部と、このリップ部に形成され、前記排泄カップ着用カバーの開口部が差し込まれるスリットとを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、リップ部の弾性変形を伴ってスリットに排泄カップ着用カバーの開口部を差し込み、この排泄カップ着用カバーの開口部をスリットにより挟持させ、排泄カップのカップ部の開口端縁と排泄カップ着用カバーの開口部とを連結する。
本発明の第2の形態による排泄カップにおいて、凹部およびスリットがカップ部の開口縁部に沿って延在しているものであってよい。
本発明の排泄カップ着用カバーによると、少なくとも後身頃領域におけるトップシートとバックシートとの間にクッション材を配したので、寝たきりの着用者の後身頃と硬質の排泄カップとの間にクッション材が介在した状態となり、着用者の床ずれを緩和させることができる。また、外側端部に弾性部材が伸長状態で接合された液不透過性の左右一対の防漏バリヤの長手方向両端部および内側端部を開口部を挟んでトップシートに一体に接合したので、排泄カップの開口縁部からの排泄物の漏れを防止して排泄カップ着用カバーの汚損に伴う交換を回避することができる。特に、少なくとも後身頃領域における一対の防漏バリヤの長手方向一端部を覆う平滑化シートをトップシートに接合した場合、防漏バリヤの長手方向一端部によって生ずるトップシートからの段差を平滑化シートにより緩和して床ずれの発生を抑制することができる。
開口部を囲む液不透過性の防漏シートをトップシートに接合した場合、排泄物がトップシートからバックシート側へと浸透せず、防漏バリヤと相俟って排泄カップの開口縁部からの排泄物の漏れを確実に防止することができる。
濡れることによって色調が変化する漏液指示部材を開口部に沿ってトップシートとバックシートとの間に配した場合、排泄カップの開口縁部から排泄物の一部が漏れたり、排泄カップ着用カバー内に排泄物の一部が浸透したとしても、これを容易に視認することができる。この結果、排泄カップ着用カバーを適切に交換することが可能である。
着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップをさらに具え、これら前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とを形成した場合、排泄カップ着用カバーをおむつのように着用させることができる。これにより、排泄カップをより確実に着用者に密着状態で着用させることができる上、排泄カップの位置ずれなどを抑制することも可能となる。
開口部連結手段が、排泄カップに形成されたファスナ片に対して着脱自在に係合するファスナ片を含んだり、排泄カップに形成された凹部にこの凹部を覆う弾性変形可能なリップ部のスリットを介して押し込まれる部分を含んだり、あるいはバックシートに接合された粘着層を含む場合、何れの場合も排泄カップの開口縁部に対して排泄カップ着用カバーの開口部を容易かつ迅速に着脱することができる。
本発明の排泄カップによると、カップ部の開口縁部に近接してカップ部の壁面に形成された凹部と、この凹部を覆う弾性変形可能なリップ部と、このリップ部に形成され、排泄カップ着用カバーの開口部が差し込まれるスリットとを具えているので、このスリットから排泄カップ着用カバーの開口部を差し込むだけで極めて容易かつ迅速にカップ部に対して排泄カップ着用カバーの開口部を連結することができる。逆に、スリットに挟持された排泄カップ着用カバーの開口部を引っ張るだけで、極めて容易かつ迅速にカップ部に対して排泄カップ着用カバーを取り外すことができる。
凹部およびスリットをカップ部の開口縁部に沿って延在させた場合、カップ部の開口縁部とカップ着用カバーの開口部とを隙間なく連続的に連結させることができ、排泄物の漏れをより確実に防止することができる。
本発明を図9に示す自動排泄処理装置に応用した一実施形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施形態のみに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
排泄カップに排泄カップ着用カバーを取り付けた状態の外観を図1に示し、その中央部をそれぞれ左右方向,前後方向に沿って切断した断面構造を図2,図3に示し、これらを分離した状態の外観を図4に示し、排泄カップの外観を図5に拡大して示す。
本実施形態における排泄カップ11は、着用者の股間部に沿って延在する開口縁部12を持ったカップ本体13と、このカップ本体13の前端部に連結される蛇腹構造の前カップ部14と、カップ本体13の後端部に一体的に固定された背板15とを有する。
排泄物を受け入れるカップ本体13の底部には、排泄物を排出するための吸引ポート16と、温風をカップ本体13内に導くための温風ポート17と、洗浄液をカップ本体13内に導くための洗浄液供給ポート18と、カップ本体13に組み込まれた各種センサ19の接続端子20とが突設されている。基端が処理ユニット4(図9参照)に連結される配管3(図9参照)の先端部には、これらポート16〜18および接続端子20と対応した形状の図示しない配管コネクタおよび端子コネクタが組み込まれ、このカップ本体13の底部に対して着脱可能に連結される。着用者の股間部にあてがわれるカップ本体13の内側の壁面には、その開口縁部12に沿って延在するスリット21と、このスリット21に連通する溝状の凹部22とが開口縁部12に近接して形成されている。凹部22を塞いでスリット21を画成するリップ部23は、指の力によって容易に弾性変形し得るように他の部分よりも肉薄に形成されている。あるいは、凹部22を塞ぐリップ部23をゴム状弾性体にて形成し、比較的硬質の樹脂にて形成されるカップ本体13に対してこれを一体的に接合することも可能である。この凹部22にはスリット21を介して後述する排泄カップ着用カバー24の開口部25が本発明における開口部連結手段として差し込まれ、カップ本体13の開口縁部12に対して排泄カップ着用カバー24の開口部25を接合する。なお、上述した実施形態では凹部22を溝状に形成したが、これを不連続に複数形成することも有効である。
湾曲した樋状をなす前カップ部14は、その左右両側縁部が着用者の股間部から下腹部にかけて密着し得るように、半円弧状をなす複数のリブ26をリンク結合し、これらを液不透過性の蛇腹布27で覆ったものである。前カップ部14は、蛇腹部分の先端側に一体的に連結されて輪郭形状が円形のドーム状に膨らんだ前板28をさらに有し、この前カップ部14は尿をカップ本体13側に導く機能を有する。各リブ26のリンク部分には、間欠的にスナップ片29aが取り付けられ、後述する排泄カップ着用カバー24の開口部25に形成された対応するスナップ片29bが着脱自在に装着され、前カップ部14の蛇腹部分の開口縁部12に対して排泄カップ着用カバー24の開口部25を接合する。なお、フランジ状をなす前板28の外周縁部は、平滑に形成され、ここに後述する排泄カップ着用カバー24の開口部25に形成された粘着層30が剥離可能に接合されるようになっている。
着用者の臀部が載せられる背板15は、カップ本体13の後端部の開口縁部12を囲むようにカップ本体13に接合され、着用者の床ずれを軽減するために比較的軟質の樹脂にて形成されている。なお、カップ本体13の後端部の開口縁部12に近接する背板15の平滑な部分に後述する排泄カップ着用カバー24の開口部25に形成された粘着層30が剥離可能に接合されるようになっている。
展開状態の排泄カップ着用カバー24を分解した外観を図6に示し、展開状態の内側および外側の平面形状を一部破断して図7,図8にそれぞれ示す。
本実施形態における排泄カップ着用カバー24は、前身頃領域24aと股下領域24bと後身頃領域24cとを有し、前身頃領域24aおよび後身頃領域24cには着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップ24dが形成されている。また、この排泄カップ着用カバー24の股下領域24bの中央部には、排泄カップ11の開口縁部12に対応した輪郭形状の開口部25が前身頃領域24aから後身頃領域24cに亙って形成されている。
この排泄カップ着用カバー24は、着用者の皮膚に面する液透過性のトップシート31と、液不透過性のバックシート32と、少なくとも後身頃領域24cにおけるトップシート31とバックシート32との間に配されるクッション材33とを具えている。本実施形態におけるクッション材33は、少なくとも5・程度の厚みを持つパルプ製のマットにて形成されており、着用者の臀部に対する接触圧の分布が均等化されるようにし、これによって床ずれを抑制するように配慮している。なお、このパルプマット中に吸水性樹脂を混在させ、排泄カップ11から漏れる可能性がある洗浄液などを吸水保持させるようにすることも有効である。
トップシート31およびバックシート32には、開口部25を囲むように液不透過性の防漏シート34がそれぞれ接合されている。また、トップシート31とバックシート32との間には、濡れることによって色調が変化する左右一対のテープ状をなす漏液指示部材35が開口部25を挟むように股下領域24bから後身頃領域24cに亙ってそれぞれ配されている。この漏液指示部材35として、例えば特表平2003−516185号公報に開示されたものを採用することが可能であり、これによって排泄物などの漏れを容易に視認することができ、排泄カップ着用カバー24の適切な交換時期を決めることが可能である。
バックシート32側に接合された防漏シート34の開口部25の一部、つまり上述した排泄カップ11の前板28の外周縁部に当接する部分と、カップ本体13の後端部の開口縁部12に近接する背板15の平滑な部分に当接する部分とには、これらに対して剥離可能に接合する粘着層30が塗布されている。なお、この粘着層30には図示しない剥離紙が接合されており、この排泄カップ着用カバー24を使用する際に剥離紙を剥がして粘着層30を露出させるようにしている。また、排泄カップ11の前カップ部14の蛇腹部分に連結されるバックシート32側に接合された防漏シート34の開口部25近傍には、先のスナップ片29aに対応したスナップ片29bが所定間隔で形成されている。このように、本実施形態では排泄カップ11の場所に応じて異なる形態の開口部連結手段を採用しているが、交換の際の作業性および接合状態の信頼性などを勘案して適当なものを選択することが好ましい。また、上述した実施形態以外に面ファスナなどを採用することも当然可能である。特に、上述したスナップ片29a,29bによるスナップ止めは手間が装着時に位置合せのための手間が掛かる可能性があるので、前カップ部14の蛇腹部分の開口縁部12と排泄カップ着用カバー24の開口部25とを面ファスナを介して接合することも有効である。
排泄カップ着用カバー24の股下領域24bに位置する左右両側のトップシート31とバックシート32との間には、脚周りギャザーを形成するための左右一対の弾性部材36が接合されている。同様に、ウエスト周りギャザーを形成するための弾性部材37が伸長状態で後身頃領域24cのトップシート31とバックシート32との間に接合されている。この後身頃領域24cのサイドフラップ24dの部分には、前身頃領域24aのバックシート32に接合された面ファスナ38aに剥離可能に接合される左右2組の面ファスナタブ38bがバックシート32と後述するサイドシート44との間に挟まれた状態で接合されている。従って、前後一対のサイドフラップ24dの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とを形成することができ、この排泄カップ着用カバー24を着用者に対してしっかりと着用させることができるようになっている。
バックシート32の前身頃領域24aには、排泄カップ11の前カップ部14を抱き込むように保持するための左右一対の保持シート39の外側縁部が接合され、本発明の前部連結手段として機能するようになっている。相互に重なり合うこれら一対の保持シート39の内側縁部には、これらを相互に剥離可能に接合するための面ファスナ40a,40bが設けられている。また、バックシート32の後身頃領域24cには、排泄カップ11の背板15を保持する本発明の後部連結手段として機能するポケットシート41の少なくとも左右両側縁部が接合されており、このポケットシート41とバックシート32との間に排泄カップ11の背板15を差し込むことにより、先の保持シート39と相俟って排泄カップ11と排泄カップ着用カバー24との一体性を持たせ、これらの位置ずれが起こりにくくなるように配慮している。
バックシート32の左右両側には、このバックシート32と共にサイドフラップ24dを画成し、その内側縁に沿って弾性部材42を伸長状態で接合することにより、立体ギャザー43を形成する液不透過性の一対のサイドシート44の外側縁部が前身頃領域24aから後身頃領域24cに亙って接合されている。また、この立体ギャザー43の内側には、外側端部に弾性部材45を伸長状態で接合した液不透過性の左右一対の防漏バリヤ46の長手方向両端部および内側端部が開口部25を挟んでトップシート31に一体に接合されている。また、後身頃領域24c側に位置するこれら一対の防漏バリヤ46の長手方向端部を一括して覆う平滑化シート47がトップシート31に接合され、同様の平滑化シート48が前身頃領域24aに位置する防漏バリヤ46の他端部をそれぞれ覆うようにトップシート31に接合されている。後身頃領域24c側に配された平滑化シート47は、トップシート31と防漏バリヤ46との接合部分の段差による着用者の臀部の擦れを軽減して床ずれの発生を抑制するためのものであり、液不透過性である必要はなく、肌触りが良好でありさえすれば液透過性であってもよい。
このような排泄カップ着用カバー24を排泄カップ11に装着する場合、排泄カップ11の背板15を排泄カップ着用カバー24のポケットシート41に差し込み、さらに保持シート39を用いて前カップ部14を抱き込む。この状態にて図示しない剥離紙を除去し、露出した粘着層30を背板15および前板28のそれぞれ対応箇所に接合する。また、排泄カップ着用カバー24の開口部25に設けられたスナップ片29bを対応する前カップ部14のスナップ片29aにそれぞれ係合させる。さらに、カップ本体13の開口縁部12に位置する排泄カップ着用カバー24の開口部25を、カップ本体13のリップ部23の弾性変形を利用してスリット21から凹部22内に押し込み、スリット21に挟持させる。このようにして排泄カップ着用カバー24の開口部25を排泄カップ11の開口縁部12に沿って連結し、一体化させた図1に示す状態の排泄カップ11および排泄カップ着用カバー24を着用者に装着する。より具体的には、着用者の臀部を持ち上げて排泄カップ着用カバー24の後身頃領域24cを排泄カップ11の後端部と共に着用者の臀部に潜り込ませ、排泄カップ11の開口縁部12を着用者の股間部に押し当たるようにして排泄カップ着用カバー24の前身頃領域24aを着用者の下腹部にあてがう。最後に、前身頃領域24aのサイドフラップ24dを着用者のウエスト部に沿わせ、この状態にて後身頃領域24cのサイドフラップ24dに取り付けられた面ファスナタブ38bを前身頃領域24aの面ファスナ38aに接合する。股間部には防漏バリヤ46と立体ギャザー43とが2重壁構造で脚周り開口部をシールした状態となっており、ここからの漏れを確実に防止することができる。
本発明による排泄カップおよび排泄カップ着用カバーを図9に示す自動排泄処理装置に適用した一実施形態の外観を表す立体投影図である。 図1に示した実施形態の左右方向に沿って中央部を切断した破断断面図である。 図1に示した実施形態の前後方向に沿って中央部を切断した破断断面図である。 排泄カップと排泄カップ着用カバーとを分離した状態の外観を表す立体投影図である。 図4に示した排泄カップの外観を拡大した立体投影図である。 図4に示した排泄カップ着用カバーを展開状態で分解した立体投影図である。 図6に示した排泄カップ着用カバーを内面側から展開状態で見た一部破断平面図である。 図6に示した排泄カップ着用カバーを外面側から展開状態で見た一部破断平面図である。 自動排泄処理装置の概念図である。
符号の説明
11 排泄カップ
12 開口縁部
13 カップ本体
14 前カップ部
15 背板
16 吸引ポート
17 温風ポート
18 洗浄液供給ポート
19 センサ
20 接続端子
21 スリット
22 凹部
23 リップ部
24 排泄カップ着用カバー
24a 前身頃領域
24b 股下領域
24c 後身頃領域
24d サイドフラップ
25 開口部
26 リブ
27 蛇腹布
28 前板
29a,29b スナップ片
30 粘着層
31 トップシート
32 バックシート
33 クッション材
34 防漏シート
35 漏液指示部材
36,37 弾性部材
38a 面ファスナ
38b 面ファスナタブ
39 保持シート
40a,40b 面ファスナ
41 ポケットシート
42 弾性部材
43 立体ギャザー
44 サイドシート
45 弾性部材
46 防漏バリヤ
47,48 平滑化シート

Claims (9)

  1. 着用者の股間部にあてがわれて排泄物を外部に吸引排出するための排泄カップに取り付けられ、前身頃領域と股下領域と後身頃領域とを有すると共に前記排泄カップの開口縁部に対応した輪郭形状の開口部が形成された排泄カップ着用カバーであって、
    着用者の皮膚に面する液透過性のトップシートと、
    液不透過性のバックシートと、
    少なくとも前記後身頃領域における前記トップシートと前記バックシートとの間に配されるクッション材と、
    長手方向両端部および内側端部が前記開口部を挟んで前記トップシートに一体に接合され、弾性部材が外側端部に伸長状態で接合された液不透過性の左右一対の防漏バリヤと、
    少なくとも前記後身頃領域における前記一対の防漏バリヤの長手方向一端部を覆うように前記トップシートに接合される平滑化シートと、
    前記開口部と前記排泄カップの開口縁部とを連結するための開口部連結手段と、
    前記前身頃領域に形成されて前記排泄カップの前端部を取り外し可能に連結する前部連結手段と、
    前記後身頃領域に形成されて前記排泄カップの後端部に対して取り外し可能に連結する後部連結手段と
    を具えたことを特徴とする排泄カップ着用カバー。
  2. 前記開口部を囲むように前記トップシートに接合される液不透過性の防漏シートをさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載の排泄カップ着用カバー。
  3. 前記開口部に沿って前記トップシートと前記バックシートとの間に配され、濡れることによって色調が変化する漏液指示部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排泄カップ着用カバー。
  4. 着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップをさらに具え、これら前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とを形成することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の排泄カップ着用カバー。
  5. 開口部連結手段は、前記排泄カップに形成されたファスナ片に対して着脱自在に係合するファスナ片を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の排泄カップ着用カバー。
  6. 開口部連結手段は、前記排泄カップに形成された凹部にこの凹部を覆う弾性変形可能なリップ部のスリットを介して押し込まれる部分を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の排泄カップ着用カバー。
  7. 開口部連結手段は、前記バックシートに接合された粘着層を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の排泄カップ着用カバー。
  8. 前身頃領域と開口部が形成された股下領域と後身頃領域とを有する排泄カップ着用カバーが取り付けられ、着用者の股間部にあてがわれて排泄物を受け入れるカップ部と、このカップ部の底部に連通し、排泄物をこのカップ部から外部に吸引排出するための吸引ポートとを有する排泄カップであって、
    前記カップ部の開口縁部に近接して前記カップ部の壁面に形成された凹部と、
    この凹部を覆う弾性変形可能なリップ部と、
    このリップ部に形成され、前記排泄カップ着用カバーの開口部が差し込まれるスリットと
    を具えたことを特徴とする排泄カップ。
  9. 前記凹部および前記スリットは、前記カップ部の開口縁部に沿って延在していることを特徴とする請求項8に記載の排泄カップ。
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