JP3970158B2 - パンツ型の補助吸収具 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、適切な位置に容易且つ確実に装着でき、位置ズレや液の漏れが発生しにくく、更に脱落や過誤による廃棄を防止することのできるパンツ型の補助吸収具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、おむつ交換に伴う労力的、経済的な負担を軽減すべく、補助吸収具(尿取りパッド)を使い捨ておむつの内表面上に載置し、該使い捨ておむつと併用することが広く行われている。
しかし、従来の補助吸収具は、多量の液が排出され、その全量を吸収体で吸収しきれない場合等には、吸収しきれなかった液がおむつ幅方向両側から漏れ出しやすいという問題があった。
【0003】
特開昭63−309601号公報(特許文献1)には、液透過性のトップシート、該トップシートを通過した液を吸収する吸収コアを備え、該吸収コアにおける前記トップシート側とは反対側に、吸収コアを透過した液を透過させる液透過性の裏面シートが配された補助吸収具が開示されている。
この補助吸収具は、補助吸収具で吸収された液の一部を裏面シート側から透過させることにより、側縁からの漏れを防止できるものであるが、他の補助吸収具と同様に、配置位置が適切でなかったり、フィット性が不充分で、着用中に位置ずれが生じたりすることによって所望の吸収性能が得られない場合があり、更に、介護者や被介護者等が誤って落としてしまったり、特に痴呆の人などはトイレに捨ててしまうこともある。
【0004】
従って、本発明の目的は、適切な位置に容易且つ確実に装着でき、位置ズレや液の漏れが発生しにくく、更に脱落や過誤による廃棄を防止することのできるパンツ型の補助吸収具を提供することにある。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−309601号公報
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、使い捨ておむつの内側に併用される補助吸収具であって、液透過性の表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備する吸収性本体と、該吸収性本体が固定されたパンツ型の外装体とからなり、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、着用者の背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に介在する股下部を有し、該腹側部及び該背側部それぞれの両側縁部同士が接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されており、前記股下部は吸収体を有し、該股下部における該吸収体が配された領域の少なくとも一部における、前記表面シート、前記裏面シート及び前記外装体を構成するシート材がそれぞれ液透過性であり、前記領域の少なくとも一部が液透過性とされているパンツ型の補助吸収具を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の一実施形態としてのパンツ型の補助吸収具1は、図1に示すように、ウエスト開口部22及び一対のレッグ開口部23を有するパンツ型の形態を有している。
補助吸収具1は、図2に示すように、パンツ型に形成された外装体21と、該外装体21の内面(着用者側に向けられる面)に固定された縦長の吸収性本体11とからなる。
【0008】
吸収性本体11は、液透過性の表面シート12、裏面シート13及び両シート12,13間に介在された液保持性の吸収体14を具備し、実質的に縦長の矩形状をなしている。吸収体14は、吸収性本体11とほぼ相似形状である。表面シート12及び裏面シート13は、吸収体14の周縁部において互いに接合されており、吸収体14は、表裏面シート12,13間に挟持固定されている。
【0009】
補助吸収具1は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部A、着用者の背側に位置する背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に介在し、着用時に着用者の股下部に位置する股下部Cとからなり、腹側部A及び背側部Bにおける外装体21の両側縁同士が、ヒートシール等の公知の接合手段により接合されて、一対のサイド接合部24(一方のみ図示)、ウエスト開口部22及び一対のレッグ開口部23が形成されている。股下部Cは、その両側縁部が、前記レッグ開口部の開口周縁部を形成している。
【0010】
ウエスト開口部22の開口周縁部及び一対のレッグ開口部23,23それぞれの開口周縁部には、それぞれ弾性部材が配されて、ウエストギャザー(ウエスト弾性部)25及びレッグギャザー(レッグ弾性部)26が形成されている。また、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける胴回り部には、複数本の糸状の弾性部材が所定の間隔でそれぞれ周方向に配されて、胴回りギャザー(胴回り弾性部)27が形成されている。胴回り部とは、ウエストギャザー形成用の弾性部材の配置位置よりも下方で且つ前記レッグ開口部よりも上方に位置する部分である。
【0011】
外装体21は、補助吸収具1の外表面を形成する外層シート28と、その内側に積層され該外層シート28に接着された内層シート29とを具備してなり、これら両シート28,29間に、ウエストギャザー25形成用の弾性部材、レッグギャザー26形成用の弾性部材及び胴回りギャザー27形成用の弾性部材が、それぞれ伸張状態で挟持固定されている。
外装体21を構成する外層シート28及び内層シート29は、それぞれ、吸収体14と重なる部分の全域が液透過性である。また、裏面シート13は、吸収体14と重なる部分の全域が液透過性である。
【0012】
股下部Cにおける吸収体14が配された領域R(厚み方向の内部に吸収体14が存在する部分)は、上述したように、該吸収体14よりも肌当接面側が液透過性の表面シート12によって形成されており、また、該吸収体14よりも非肌当接面側が、何れも液透過性である裏面シート13、内層シート29及び外層シート28によって形成されている。そのため、該領域Rは、その全域が、厚み方向に液が透過可能な液透過性の領域となっている。
【0013】
吸収性本体11は、吸収体14が股下部Cに位置するように、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向に配されており、その裏面シート13側の面が接着剤により内層シート29に固定されている。
吸収体14と裏面シート13との間、裏面シート13と内層シート29との間、内層シート29と外層シート28との間は、それぞれ、液の透過を阻害しないパターンで塗工された接着剤により接着されている。液の透過を阻害しない接着剤の塗工パターンとしては、ドットパターン、スパイラルパターン、ストライプパターン(線状接着部を間隔を開けて多数本形成するパターン)等が挙げられる。
【0014】
尚、股下部Cにおける吸収体14が配された領域Rの、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向の両側には、弾性部材15を有する立体ギャザー形成用のシート材16が固定されて立体ギャザー17が形成されている。
【0015】
本実施形態の補助吸収具1は、上述したように、ウエスト開口部22及び一対のレッグ開口部23が形成されたパンツ型の形態を有するため、下着としてのパンツや、近年汎用されているパンツ型の使い捨ておむつと同様にして着用するだけで、例えば、男性用として排尿を効率良く吸収させるために吸収体を腹側に偏在させたり、便吸収用として吸収体を背側に偏在させたりして、吸収体の中心位置を股下の中心位置からずれるように設計した場合においても、吸収体14を予め決められた適正な箇所に確実に配置することができると共に、良好なフィット性が得られ着用中に位置ずれが生じにくい。そのため、所望の吸収性能が発現され、また、位置ずれに起因する漏れ等の発生を防止することができる。
【0016】
また、液透過性の裏面シートを有する従来の補助吸収具(非パンツ型の補助吸収具)の重心を股下の中心からずらした位置に安定して位置させるためには、該吸収具の裏面シート側に配される固着手段(例えば粘着テープ)の面積を広くすることが考えられるが、その面積を広くすると、その分、液透過性領域が狭くなってしまい裏面シート側から液を透過させることができる利点を十分に活かすことができないのに対し、本実施形態の補助吸収具1においては、パンツ型の形態を有しており、着用するだけで、吸収体(補助吸収具)が自ずと予め決められた位置に配されるため、固着手段を設けて使い捨ておむつとの間にズレが生じないようにする場合(例えば、補助吸収具の外表面に、粘着剤の塗布あるいは粘着テープの貼着等により粘着部を形成する場合や、機械的面ファスナーのオス材を設け、使い捨ておむつ側に設けたメス材等に係合させるようにした場合等)においても、その固着手段を設ける面積が小さくて済むため、液透過性領域の面積を制約することがなく、或いは制約することがあってもその程度が極めて小さい。また、従来の補助吸収具の固着手段の固着力を高めると誤った位置に固定してしまった場合に、固定し直すのが容易ではなく、あるいは固定し直す際に補助吸収具がくしゃくしゃになったりして破損してしまうおそれがあるが、本実施形態の補助吸収具1においては、もともとズレ等が生じにくく固着力を高める必要性も小さいため、そのような不都合は生じない。
また、パンツ型の形態を有するため、痴呆の人などが容易に補助吸収具を取り外してしまうことができない。更に補助吸収具単独でも体に装着できる。そのため、介護者や被介護者が誤って落としてしまったり、痴呆の人などがトイレに捨ててしまうといったことも防止できる。
【0017】
更に、股下部Cにおける吸収体14が配された領域Rが液透過性とされているため、図3に示すように、一旦吸収体14に吸収させた液を、該補助吸収具1に重ねて着用した使い捨ておむつ3の吸収体34に移行させることができる。そのため補助吸収具1の吸収体14のみでは保持しきれない量の尿が排泄された場合等であっても、液がおむつ幅方向両側から漏れ出すことがない。このような観点から、液透過性の領域の面積は、前記領域Rの面積に対して5〜100%、特に50〜90%であることが好ましい。尚、図3に示す使い捨ておむつ3は、液透過性の表面シート32、液不透過性の裏面シート33及び両シート間に介在された液保持性の吸収体34を具備する公知の使い捨ておむつである。
【0018】
本実施形態の補助吸収具1における吸収体14には、図1及び図2に示すように、液保持性の材料が配されていない通液部Tが部分的に形成されている。
詳細には、吸収体14は、パルプ繊維及び/又は高吸水性ポリマーを主体として構成された吸収性コア41と、該吸収性コア41を被覆するシート材42とからなり、全体として見れば液保持性を有している。しかし、吸収性コア41には、貫通孔43が複数個、分散した状態に形成されており、各貫通孔43の両開口部を覆う前記シート材42も液保持性を有しない材料から構成されている。本実施形態における通液部Tは、各貫通孔(空間)43及び各貫通孔の両開口部を覆う前記シート材42の一部からなる。
【0019】
ここで、液保持性の材料とは、液の保持を目的として通常用いられるもの(例えば上述したパルプ繊維や高吸水性ポリマー等)の他、液の保持を目的としないものであるが、親水性のもの(例えば吸収性コア41を被覆するのに汎用される台紙等)が挙げられる。これに対して、液保持性を有しない材料としては、撥水性で液を拡散も保持もしないもの等を挙げることができる。
吸収体14に通液部Tを形成することにより、排泄量が多い場合や排尿速度が速い場合にも、より素早く尿を下方へ拡散させ、尿を補助吸収具の幅方向両側から漏れ出させることなく、重ねて着用した使い捨ておむつ3の吸収体34に吸収させることができる。
【0020】
吸収性コア41に貫通孔を設けて通液部Tを形成する場合、該貫通孔の開口面積、開口総面積、貫通孔を配置する位置等は、排泄量や排尿量を考慮の上、補助吸収具1の吸収体14と、重ねて着用した使い捨ておむつ3の吸収体34とに排泄物を効率良く分配させるという観点、あるいは装着者の姿勢から、それぞれ下記範囲内であることが好ましい。
【0021】
各貫通孔の開口面積;1×10-4〜8×10-1cm2、特に8×10-3〜8×10-1cm2であると、補助吸収具とそれに重ねて着用した使い捨ておむつの両吸収体を特に効率良く使用することができる。
【0022】
開口総面積;吸収体の全面積(貫通孔の開口部の面積を含む面積)に対して10〜40%、特に15〜25%であると、補助吸収具とそれに重ねて着用した使い捨ておむつの両吸収体を特に効率良く使用することができる。前記範囲の下限値未満であると使い捨ておむつ側の吸収体が、上限値超であると補助吸収具側の吸収体が有効に利用されないまま、漏れを生じる恐れがある。
【0023】
貫通孔を配置する位置;本実施形態の補助吸収具1の装着者としては、歩行が可能であるが介助が必要な高齢者が特に想定されるため、排泄物も股下部から真下方向へ拡散させる必要がある。よって、補助吸収具の前後方向中心点の前後合計で股下部全長の30%の範囲内に開口総面積の50〜100%、好ましくは70%〜100%が存在することが好ましい。このように貫通孔を配置すると、補助吸収具と重ねて着用した使い捨ておむつへの拡散が特にスムーズであり、補助吸収具の幅方向両側からの漏れが一層確実に防止される。
【0024】
貫通孔の平面視形状(開口部の形状);円形、楕円形、四角形、菱形等、任意の形状とすることができるが、円形又は楕円形等が好ましい。
【0025】
本実施形態の補助吸収具1の各部の形成材料について説明する。
表面シート12、立体ギャザー形成用のシート材16の形成材料としては、従来、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品において、それぞれ表面シート、立体ギャザー形成用のシート材として用いられているものを特に制限なく用いることができる。尚、立体ギャザー形成用のシート材16は、撥水性の不織布や樹脂フィルム等からなるものが好ましい。
【0026】
裏面シート13、外層シート28、内層シート29の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられている各種の材料のなかから、少なくとも一部が液透過性である材料を適宜選択して用いることができる。例えば、裏面シート13の形成材料としては、開孔を設けた樹脂フィルム、開孔を設けた液不透過性の不織布、液透過性の不織布、編物、織物等を用いることができ、内層シート及び外層シートそれぞれの形成材料としては、開孔を設けた樹脂フィルム、開孔を設けた液不透過性の不織布、液透過性の不織布、編物、織物等を用いることができる。
【0027】
ウエストギャザー25、レッグギャザー26、胴回りギャザー27形成用の各弾性部材としては、それぞれ、パンツ型の使い捨ておむつ等に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。
例えば、各弾性部材の形成素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、スパンデックス、発泡ポリウレタン等を挙げることができる。各弾性部材としては、各種形態のものを用いることができ、平ゴム、糸ゴム、薄膜状のもの等を用いることができる。
【0028】
図4は、本発明の他の実施形態としてのパンツ型の補助吸収具1’を示す図であり、この補助吸収具1’における吸収体14は、その上面及び下面が、それぞれ液透過性である表面シート12及び裏面シート13で被覆されており、該吸収体14の長手方向の両側面部が、撥水性の材料からなる立体ギャザー形成用のシート材16により被覆されている。前記シート材16は、表面シート12及び裏面シート13に跨るように配され、吸収体14の上面側において表面シート11に固定され、該吸収体14の下面側において裏面シート13に固定されている。
この補助吸収具1’においては、股下部における吸収体14が配された領域Rにおける、幅方向中央の所定幅の領域R1で且つ長手方向(腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向)の股下部Cの全長に亘る領域が、表面シート12側から外層シート28側まで液を通すことのできる液透過性の領域となっている。補助吸収具1’は、パンツ型の形態を有し、その股下部Cにおける吸収体14が配された領域Rの一部R1が液透過性とされているため、上述した補助吸収具1’と同様の作用効果が奏される。ここで、前記液透過性の領域R1の幅(図4の左右方向の幅)は、前記領域Rの幅に対して50〜95%、特に60〜80%であると、重ねて着用するおむつへの液の移行を、幅方向中心部へ集中させることができるため、重ねて着用するおむつの幅方向両側部からの漏れが防止されることが期待できる。尚、R1の幅及びRの幅は、補助吸収具の吸収体の前後方向の中心位置での値とする。この補助吸収具1’の特に説明しない点は、上述した補助吸収具1と同様である。
【0029】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【0030】
例えば、補助吸収具1においては、股下部における該吸収体が配された領域Rの全域、補助吸収具1’においては、該領域Rの吸収具幅方向(腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向に直交する方向)中央の所定幅部分が液透過性とされていたが、該領域Rの他の部位が液透過性とされていても良い。例えば、前記領域Rの吸収具幅方向の両端部分や吸収具長手方向の両端部分が液透過性とされていても良いし、該領域Rにおける吸収具幅方向の左右の何れか片側のみ、或いは該領域Rの吸収具長手方向の前後何れか一方のみが液透過性とされていても良く、更には、該領域Rにおける、吸収具幅方向及び/又は長手方向に相互に離間した複数箇所が液透過性とされていても良い。但し、該領域Rの長手方向及び幅方向の中央部分が少なくとも液透過性の領域とされていることが好ましい。更に、裏面シート13、外層シート28及び内層シート29は、それぞれ、吸収体が配された領域Rに存在する部分(即ち、吸収体14と重なって存在する部分)を含むそのシート全体が液透過性であっても良い。
【0031】
また、吸収体としては、液保持性の材料が配されていない通液部Tを有しないものであっても良く、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の吸収体として従来用いられている各種構成の吸収体を用いることもできる。
【0032】
図5は、通液部を有しない吸収体を具備する補助吸収具の例を示す図で、図5に示される補助吸収具1Aにおいては、吸収体14を構成する吸収性コア41の上下面を被覆するシート材42が親水性の台紙である。この補助吸収具においては、裏面シート13として、その全域が液透過性の不織布が用いられ、外層シート28及び内層シート29として、撥水性(液不透過性)の不織布に、直径0.5〜3cm程度の円形の通液用開口30を複数設けたものが用いられている。複数の通液用開口30は、股下部における吸収体が配された領域Rに、補助吸収具の縦横両方向に整列させて設けられており、それにより、液透過性の領域R1が該領域Rの縦横両方向に複数形成されている。
【0033】
また、外装体21は、シート材からなるものに代えて、伸縮性を有するネット状物からなるものであっても良い。伸縮性を有するネット状物としては、合成ゴムや天然ゴム、スパンデックス等の弾性組成物を網状に成形したもの、弾性を有しないものを、ゴム編み等によって弾性伸縮性を有するようにしたもの等を用いることができる。
【0034】
尚、本発明の補助吸収具に重ねて着用する使い捨ておむつは、ファスニングテープを有する、いわゆる展開型の使い捨ておむつであっても良いし、予めパンツ型の形態に形成された、いわゆるパンツ型の使い捨ておむつであっても良い。
また、一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、実施形態間で相互に置換可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、適切な位置に容易且つ確実に装着でき、位置ズレや液の漏れが発生しにくく、更に脱落や過誤による廃棄を防止することのできるパンツ型の補助吸収具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態としてのパンツ型の補助吸収具を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X線断面を模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、図1の補助吸収具の使用状態を示す模式図であり、該補助吸収具を着用した上に更に通常の使い捨ておむつを着用した状態を示す図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施形態における股下部の断面を示す図で、図2に相当する図である。
【図5】図5は、本発明の更に他の実施形態における股下部の断面を示す図で、図2に相当する図である。
【符号の説明】
1,1’,1A パンツ型の補助吸収具
11 吸収性本体
12 表面シート
13 裏面シート
14 吸収体
21 外装体
28 外層シート
29 内層シート
3 通常の使い捨ておむつ
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
R 股下部における吸収体が配された領域
Claims (2)
- 使い捨ておむつの内側に併用される補助吸収具であって、
液透過性の表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備する吸収性本体と、該吸収性本体が固定されたパンツ型の外装体とからなり、
着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、着用者の背側に位置する背側部及び該腹側部と該背側部との間に介在する股下部を有し、該腹側部及び該背側部それぞれの両側縁部同士が接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されており、
前記股下部は吸収体を有し、該股下部における該吸収体が配された領域の少なくとも一部における、前記表面シート、前記裏面シート及び前記外装体を構成するシート材がそれぞれ液透過性であり、前記領域の少なくとも一部が液透過性とされているパンツ型の補助吸収具。 - 前記吸収体に、液保持性の材料が配されていない通液部が部分的に形成されている請求項1記載のパンツ型の補助吸収具。
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