JP2020171470A - 介護用排泄物受けユニット及び介護用ガーター - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れ防止機能を高める。【解決手段】自動排泄処理装置(4)の一部を構成する排泄物受けユニット(8)のユニット本体(8(B))は汚物受けトレー部(12)及び尿受けカップ部(14)を有する。ユニット本体(8(B))は、その周囲に広がるクッションカバー部(16)と、クッションカバー部(16)に対して脱着可能なクッション部材(20)とを含んでいる。クッションカバー部(16)は、患者の局部の周囲に連続して延びる漏れ防止壁(40)を有し、また、漏れ防止壁(40)の少なくとも一部と相補的に当接可能なシール面(SF)を有しているクッション部材(20)をクッションカバー部(16)に装着したとき、シール面(SF)が漏れ防止壁(40)と当接して漏れ防止部を形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、一般的に、下肢機能障害など歩行不能な患者や自力でトイレに行くことのできない人、頻尿者など(以下、「患者」と総称する。)に適用される自動排泄処理装置の一部を構成する介護用排泄物受けユニット及び介護用ガーターに関する。
介護者の負担軽減などを目的として、例えば夜間、自動排泄処理装置が用いられる。この種の装置として特許文献1に開示の自動排泄処理装置を挙げることができる。この自動排泄処理装置は、患者の排泄物を受け止めて吸引する機構と、肛門などの局部を洗浄し、そして乾燥させる機構とを有している。排泄物を受け止めて吸引する機構は、その主要な構成部材として排泄物受けユニット本体を含む。排泄物受けユニット本体は、尿、大便などの汚物を受けるための合成樹脂の成型品であり、患者の局部に対向して延びる縦長の且つ側面視したときに湾曲した形状部分を含んでいる。排泄物受けユニット本体は、装着具として設計されたオムツに組み付けられて患者の股間に位置決めされる。このオムツの組立体は「排泄物受けユニット」とも呼ばれている。
特許文献2は、排泄物受けユニットを、互いに分離可能な幾つかの部材で構成することを提案している。この排泄物受けユニットは、汚物を受けるトレー状の汚物受けトレー部と、この汚物受けトレー部の一端から起立して尿を受ける尿受けカップ部とが一体的に成形された主要部品(カップ本体)を有している。尿受けカップ部は、その上端が上方に向けて開放されている。排泄物受けユニットは、上記の主要部品に対して2つの部材が脱着可能である。第1の脱着可能部材(前部ユニット)は、尿受けカップ部の上端開口に対して脱着可能な腹当てカバー部材である。第2の脱着可能部材(臀部ユニット)は、尿受けカップ部の起立する側縁に対して装着可能であり、汚物受けトレー部の上に設置されて患者の臀部を受ける尻当てカバー部材である。
特許文献3は、排泄物受けユニット本体(収容構造体)と、患者の臀部、股間、下腹部を覆うクッションカバー部材(股間被覆部材)とを有し、クッションカバー部材はユニット本体に対して脱着可能な排泄物受けユニットを開示している。クッションカバー部材は、ユニット本体との境界に沿って連続して延びる漏れ防止壁(漏れ防止部材)を有している。漏れ防止壁は、汚物の漏れを阻止することを目的として、患者の局部を包囲し且つ圧接する。この特許文献3に開示の排泄物受けユニットは、患者の排泄物などの汚物を受けるユニット本体からクッションカバー部材を取り外すことができるため、クッションカバー部の洗浄が容易であると共に漏れ防止壁を含むクッション性が劣化したときには新しいクッションカバー部材に交換できるという利点がある。
JP特開2006−55513号公報 JP特開2013−208379号公報 JP特許第5739621号公報
排泄物受けユニットのクッションカバー部材は患者の肌に直接的に触れて漏れを防止する部材である。このことから、排泄物受けユニットの漏れ防止機能は介護者にとって重視される。と共に、患者の肌に触れるクッションカバー部は褥瘡の発生原因になりかねない。したがって、排泄物受けユニットの開発は、漏れ防止機能の向上という視点と、褥瘡が発生し難い肌に優しい構造を追求するという視点に立脚することが必要となる。
本発明の目的は、漏れ防止機能を向上することのできる介護用排泄物受けユニット及び介護用ガーターを提供することにある。
本発明の更なる目的は、漏れ防止機能の向上と共に褥瘡の発生を抑えることができる介護用排泄物受けユニットを提供することにある。
上記の技術的課題を達成すべく、本発明の一つの観点によれば、
自動排泄処理装置(4)の一部を構成し、患者の排泄物を受け止めるための排泄物受けユニット(8)であって、
前記自動排泄処理装置にホースなどの可撓性連結部材を介して連結される汚物受けトレー部(12)及び尿受けカップ部(14)からなるユニット本体(8(B))と、
該ユニット本体(8(B))の周囲に広がるクッションカバー部(16)と、
該クッションカバー部(16)に対して脱着可能なクッション部材(20)とを含み、
前記クッションカバー部(16)は、患者の局部の周囲に連続して延びる漏れ防止壁(40)を有し、
前記クッション部材(20)は、前記漏れ防止壁(40)の少なくとも一部と相補的に当接可能なシール面(SF)を有し、
該クッション部材(20)を前記クッションカバー部(16)に装着したとき、前記シール面(SF)が前記漏れ防止壁(40)と当接して漏れ防止部を形成することを特徴とする排泄物受けユニット(8)を提供することにより達成することができる。
本発明は、他の観点によれば、
上記の排泄物受けユニット(8)と一緒に用いられる介護用ガーター(10,70)であって、
該介護用ガーター(10,70)が、
患者の臀部と当接するガーター本体(50)と、
該ガーター本体(50)から左右に延びて、患者の腰に巻き付けられる一対の腰ベルト(52)と、
前記ガーター本体(50)から下方に延びて、患者の股間を通る一対の股ベルト(56,72)と、
前記ガーター本体(50)から斜め下方に延びて、患者の股関節の部位を通る一対の股関節ベルト(60)とを有し、
該一対の股関節ベルト(60)が患者の下腹部で固定されることを特徴とする介護用ガーター(10,70)を提供する。
本発明の作用効果及び他の目的は、本発明の好ましい実施例の詳細な説明から明らかになろう。
実施例の介護用排泄物受けユニットを含む介護装置を適用した自動排泄処理システムを説明するための図である。 実施例の介護装置が介護用排泄物受けユニットと介護用ガーターとを含むことを説明するための図である。 排泄物受けユニットが、脱着可能なクッション部材を含むことを説明するための図である。 クッションカバー部の構造を説明するための断面図である。 クッション部材を装着した状態の排泄物受けユニットの斜視図である。 排泄物受けユニットの縦断面図である。 図5のVII−VII線に沿った断面図である。 図6のVIIIで指し示す部位を拡大した断面図である。 図3のIX−IX線に沿った断面図であり、クッション部材の構造を説明するための図である。 クッション部材の正面図である。 クッション部材の背面図である。 クッション部材の平面図である。 クッション部材の底面図である。 クッション部材の右側面図である。 介護用ガーターの正面図である。 介護用ガーターの背面図である。 介護用ガーターの平面図である。 介護用ガーターの底面図である。 介護用ガーターの右側面図である。 患者に装着した排泄物受けユニットを介護用ガーターで固定した状態を説明するための図である。 男性用の排泄物受けユニットの平面図である。 男性用の排泄物受けユニットの断面図である。 女性用の排泄物受けユニットの平面図である。 女性用の排泄物受けユニットの断面図である。 変形例の介護用ガーターの正面図である。 変形例の介護用ガーターを患者に装着した状態を説明するための図である。 クッション部材の第1変形例を説明するための、図6に対応する断面図である。 図27に図示の第1変形例に関する、図7に対応する断面図である。 図27に図示の第1変形例に関する、図8に対応する断面図である。 クッション部材の第2変形例を説明するための、図8に対応する断面図である。 クッション部材の第3変形例を説明するための、図8に対応する断面図である。 クッション部材の第4変形例を説明するための、図8に対応する断面図である。 クッション部材の第5変形例を説明するための、図8に対応する断面図である。 図29に図示の第1変形例に防水膜を付加した例を説明するための図29に対応する断面図である。 図30に図示の第2変形例に防水膜を付加した例を説明するための図30に対応する断面図である。 図31に図示の第3変形例に防水膜を付加した例を説明するための図31に対応する断面図である。 図8に図示の実施例に防水膜を付加した例を説明するための図8に対応する断面図である。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は自動排泄処理システム2の全体概要を説明するための図である。自動排泄処理システム2は、処理装置本体4と、この処理装置本体4に、汚物吸引ホースなどを含む可撓性連結部材6を介して接続された排泄物受けユニット8と、患者に装着された排泄物受けユニット8を固定するための介護用ガーター10とを含む。
図2は、排泄物受けユニット8と介護用ガーター10とを示す図である。排泄物受けユニット8は、図3に図示するように、汚物受けトレー部12、尿受けカップ部14からなるユニット本体8(B)(図6)と、クッションカバー部16との組立体であり、クッションカバー部16はユニット本体8(B)に接着される。
クッションカバー部16は適度な可撓性を有し、患者の臀部、股間、下腹部に沿って変形可能である。汚物受けトレー部12、尿受けカップ部14は合成樹脂の成型品である。クッションカバー部16はクッション性のある材料で作られている。図4は、クッションカバー部16の断面図である。図4を参照して、クッションカバー部16は、患者側の第1外皮16aと、外側の第2外皮16bと、芯材を構成するクッション素材16cとで構成されている。患者側の第1外皮16aは、防水性を備え且つ肌に粘着しない肌当たりの良い材料で構成されている。具体的には、滑剤をコーティングした材料で構成されている。第2外皮16bは、通気性を備えた材料、例えばジャージ生地で構成されている。クッション素材16cは防水性を備え且つ柔軟性を備えた、例えばネオプレーンゴムで構成されている。クッションカバー部16にはクッション部材20が脱着可能に装着される。図5は、クッション部材20を取り付けた状態の排泄物受けユニット8を示す。
図6は、排泄物受けユニット8の縦断面図である。図7は、図5のVII−VII線に沿った排泄物受けユニット8の断面図である。図7に参照符号16dで指し示す部位は尿受けカップ部14に連続する凸部である。先ず、図6を参照して、合成樹脂製のユニット本体8(B)は、汚物吸引するホースが接続される第1接続口22と、洗浄水を供給するホースが接続される第2接続口24と、温風を供給するホースが接続される第3接続口26とを有する。また、ユニット本体8(B)は、第2接続口24を通じて供給された洗浄水を肛門に向けて吐出する第1、第2の肛門用洗浄口28、30と、汚物受けトレー部12の汚物を第1接続口つまり汚物吸引ホース接続口22に向けて洗浄水を吐出する汚物用洗浄口32に加えて、女性患者の尿道口に向けて洗浄水を吐出する尿道口洗浄口34とを有している。なお、上述した汚物受けトレー部12には、既知のように、排泄物検知センサが設けられて排泄を検知すると、予め定められた手順で、ユニット本体8(B)から汚物を吸引し、次に肛門などを洗浄し、次に乾燥させる工程が実行される。
図6、図7を参照して、クッションカバー部16は、断面矩形の漏れ防止壁40を有している。漏れ防止壁40は、患者の局部の周囲において連続して延び且つ矩形断面の形状を有している。クッション部材20は、クッションカバー部16の漏れ防止壁40に沿って延びる内周部分において、漏れ防止壁40と接する部分に段付き部42を備えている。この段付き部42は漏れ防止壁40をL字状に切り欠いた形状の段部42aを有し、そして、漏れ防止壁40を当接し且つ漏れ防止壁40の頂面を覆う状態でクッションカバー部16に装着される。すなわち、クッション部材20の段付き部42は、漏れ防止壁40の外方側面及び頂面で形成される立体形状の面と相補的な形状のシール面SFを構成している。
図中、参照符号44は面ファスナを示す。面ファスナ44によってクッション部材20がクッションカバー部16に固定される。面ファスナ44に代えて両面接着テープ(図示せず)でクッション部材20をクッションカバー部16に固定してもよい。
図8は、図6の矢印VIIIで指し示す部位の拡大図である。漏れ防止壁40は、その芯材としてウレタンフォーム40aを含み、このウレタンフォーム40aは前述の防水性を備えた第1外皮16aで覆われている。
図9は、図3のIX−IX線に沿った断面図である。図9を参照して、クッション部材20は、例えばウレタンフォームからなるクッション素材20aと、クッション素材20aを包囲する表皮材20bとで構成され、クッション素材20aは、前述した漏れ防止壁40の芯材と同様に、ウレタンフォームで構成されている。表皮材20bは、防水性を備えた生地、例えばネオプレーン生地で構成されている。この表皮材20bに関し、患者の臀部と当接する臀部当接部位20c(図5、図6)は、患者(臀部)と接する面20d(図8)が、通気性を備えた布地に撥水加工を施すことにより防水性だけでなく通気性を備えた生地で構成されている。これにより、患者の臀部の褥瘡の発生を抑えることができる。
図10〜図14はクッション部材20に関する図である。図10は、装着時に患者に対向する正面図である。図11は背面図である。図12は平面図である。図13は底面図である。図14は右側面図である。左側面図は図14の右側面図と同じであることから図示を省略する。
クッションカバー部16にクッション部材20を脱着可能に付加することで、患者の局部の周囲に密着する部位のクッション性を、クッション部材20を交換することにより長期に亘って維持することができる。また、クッション部材20とクッションカバー部16との接触部位、つまり漏れ防止壁40の一部と、これと相補的な形状のシール面SFとが密着して漏れ防止部を形成する図6〜図8に図示の構成を採用することにより、当該漏れ防止部からの汚物の漏れを防止することができる。前述したように、クッション部材20の段部42aは、クッション素材20aとこれを包囲する防水性の表皮材20b(図9)で構成されており、また、同様に、クッションカバー部16の漏れ防止壁40は、その芯材としてウレタンフォーム40aを包囲する第1外皮16aが防水性を備えた材料で構成されているため、排泄物受けユニット8が適正に患者の局部に圧接して密着した状態では、クッション素材20a、ウレタンフォーム40aの適度な圧縮変形の反力によって防水性表皮材20b、16a同士の密着性、つまりクッション部材20のシール面SFの漏れ防止壁40に対する密着性を維持することができる。
図15〜図20は介護用ガーター10を説明するための図である。図15は、装着時に患者に対向する正面図である。図16は、ベッドに対向する背面図である。図17は平面図である。図18は底面図である。図19は右側面図である。左側面図は図19の右側面図と同じであることから図示を省略する。
患者に装着した排泄物受けユニット8は、介護用ガーター10によって固定される。図20は、介護用ガーター10を患者に装着した状態を説明するための図である。介護用ガーター10は、患者の臀部と当接するガーター本体50から左右に延びる一対の腰ベルト52を有し、一対の腰ベルト52を患者の腰に巻き付けて面ファスナ54によって腰ベルト52同士を固定することができる。この腰ベルト52の幅W(west)(図20)は、排泄物受けユニット8のクッションカバー部16のうち患者の下腹部と当接する腹当てカバー部位16(B)の一部と干渉できるように設定されている。これにより、排泄物受けユニット8は、腹当てカバー部位16(B)が腰ベルト52によって患者の腹部と密着した状態となり、この状態が維持される。
介護用ガーター10は、ガーター本体50から下方に延びる一対の股ベルト56を有している(図15)。この一対の股ベルト56は患者の股間を通って患者の前方に引き出される。一対の股ベルト56の先端部56aには、互いに嵌合するスナップボタン58が設けられている。図20を参照して、一対の股ベルト56は、排泄物受けユニット8において可撓性連結部材6を接続する部位に巻き付けられ、そして、一対の股ベルト56の先端部56a同士がスナップボタン58を使って固定される。
介護用ガーター10の好ましい装着手順としては、先ず、ガーター10に排泄物受けユニット8を位置決めした状態で、側臥位の患者の局部に排泄物受けユニット8を当てがい、そして、排泄物受けユニット8を位置決めしたら、ホースなどの可撓性連結部材6を接続する部位に一対の股ベルト56を巻き付けてスナップボタン58で股ベルト56の先端同士を固定する。次に患者を仰臥位に姿勢変換して腰ベルト52を装着する。これにより、排泄物受けユニット8は、腹当てカバー部位16(B)が腰ベルト52によって固定され、また、可撓性連結部材6を接続する部位が股ベルト56によって臀部の方に引き寄せられた状態で固定される。
介護用ガーター10は、一対の股関節ベルト60を有している。図15などを参照して、股関節ベルト60は、ガーター本体50の中央部分から斜め下方に延びており、患者の臀部から股関節の部位を通り患者の下腹部まで延びる長さを有している(図20)。一対の股関節ベルト60の先端部には、夫々、第1面ファスナ62が設けられ、これと係合する第2面ファスナ64が腹当てカバー部位16(B)に設けられている。これら第1、第2の面ファスナ62、64の係止によって、股関節ベルト60を、排泄物受けユニット8の腹当てカバー部位16(B)に固定することができる。この股関節ベルト60によって、患者の局部に位置決めした排泄物受けユニット8の位置決め状態の維持を長時間に亘って確実なものにすることができる。
排泄物受けユニット8は、男性用と女性用とに分類した2種類のユニットを用意するのが好ましい。男性用と女性用とを識別するために、男性用には参照符号(M)を付記し、女性用には参照符号(F)を付記して以下に説明する。図21、図22は、男性用の排泄物受けユニット8(M)を説明するための図である。図23、図24は、女性用の排泄物受けユニット8(F)を説明するための図である。男性用と女性用との本質的な違いは尿受けカップ部14及びクッションカバー部16の凸部16dに見られる。図21、22と、図23、24とを参照して、男性用の尿受けカップ部14(M)及び凸部16d(M)の幅W(M)及び奥行きD(M)は、女性用の尿受けカップ部14(F)及び凸部16d(F)の幅W(F)及び奥行きD(F)よりも大きい。男性用の尿受けカップ部14(M)及び凸部16d(M)の幅W(M)及び奥行きD(M)は陰茎及び睾丸を受け入れることのできる寸法に設定されている。これに対して、女性用の尿受けカップ部14(F)及び凸部16d(F)の幅W(F)及び奥行きD(F)は女性の局部を包囲できる限定的な寸法に設定されている。従来は、男性と女性の兼用のカップ部が採用されており、この場合には男性を主眼において寸法が設定されていたため、女性にとって大き過ぎるため女性患者に不快感を与えていた。
図20を参照して、介護用ガーター10は、その腰ベルト52によって排泄物受けユニット8の腹当てカバー部位16(B)を患者に対して固定し、また、股関節ベルト60によって、腰ベルト52に腹当てカバー部位16(B)の中央部を患者に対して固定することができる。したがって、患者が姿勢変換しても腹当てカバー部位16(B)の浮き上がりを抑えることができるため、排泄物受けユニット8の位置決めを長期に亘り維持することができ、これにより漏れ防止を向上することができる。
図15などを参照して説明した介護用ガーター10は、前述したように、一対の股ベルト56を排泄物受けユニット8において可撓性連結部材6を接続する部位に巻き付ける構成を有している。変形例を図25、図26を参照して説明する。この変形例の介護用ガーター70は、腰ベルト52まで延びる長さ寸法を備えた一対の長尺股ベルト72を有している。一対の長尺股ベルト72は、その先端部分に面ファスナ74を有し(図25)、この面ファスナ74を使って腰ベルト52に固定することができる(図26)。
変形例の介護用ガーター70は、好ましくは、一つの長尺股ベルト72の長手方向中間部分に横断ベルト76を含むのがよい。この横断ベルト76は、排泄物受けユニット8の尿受けカップ部14を横断して位置し、これにより排泄物受けユニット8を横断ベルト76で押さえつけることができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、脱着可能なクッション部材20のシール面SFによって形成される漏れ防止部の変形例を図27以降の図面に基づいて説明する。なお、図27〜図29、図30などにおいて面ファスナ44は図示を省いてある。
図27〜図29は、図6〜図8に夫々対応した図である。図27〜図29を参照して、第1変形例のクッション部材201を示す。このクッション部材201は、上述した実施例に含まれるクッション部材20のシール面SFの形状が異なり、それ以外はクッション部材20と同じである。第1変形例のクッション部材201のシール面SFは、断面矩形の漏れ防止壁40の内方側面、外方側面及び頂面で構成される立体的な面と相補的な形状を有する。これにより、クッション部材201は、クッションカバー部16の漏れ防止壁40と凹凸嵌合した状態の漏れ防止部を形成することができる。
図30は、実施例で説明したクッションカバー部16の漏れ防止壁40の断面形状及びクッション部材20のシール面SFの断面形状の変形例を示す。図30に図示の第2変形例では、クッションカバー部16が断面三角形の漏れ防止壁401を有している。これに対応してクッション部材202のシール面SFは、漏れ防止壁401の断面形状と相補的な断面三角形の形状を有している。
図31は、実施例で説明したクッションカバー部16の漏れ防止壁40の断面形状及びクッション部材20のシール面SFの断面形状の変形例を示す。図31に図示の第3変形例では、クッションカバー部16が上述した第2変形例と同様の、しかし比較的大きな断面三角形の漏れ防止壁402を有している。これに対応してクッション部材203のシール面SFは、断面三角形の漏れ防止壁402の外方側側面と相補的な断面三角形の形状を有している。
図32は、クッションカバー部16の漏れ防止壁40の断面形状及びクッション部材20のシール面SFの断面形状の変形例を示すと共に、クッション部材20の内側に防水性の膜80を備えた変形例を示す。図32に図示の第4変形例では、漏れ防止壁403が比較的大きな幅を有する断面矩形の形状を有している。他方、クッション部材204のシール面SFは、漏れ防止壁403の頂面と相補的な平らな面で構成されている。クッション部材204は、漏れ防止壁403とシール面SFとの境界を覆う膜80を有している。この防水膜80は防水性の材料から作られており、ここでは、前述した防水性の生地からなる表皮材20b(図9)を延長することにより防水膜80が形成されている。防水膜80は、クッション部材204の内周部分に沿って連続して延びていてもよいが、好ましくは、クッション部材204を装着する際の作業性の観点から、周方向に間隔をおいて切断した構成を備えているのがよい。また、防水膜80は、漏れが発生し易い部分だけ限定的に設けてもよい。
図33は、実施例で説明したクッションカバー部16の矩形断面の漏れ防止壁40の大きさ及びクッション部材20のシール面SFの断面形状並びに防水膜80の変形例を示す。図33に図示の第5変形例では、クッションカバー部16が比較的大きな幅及び高さを備えた矩形断面の漏れ防止壁404を有している。これに対応してクッション部材205のシール面SFは、漏れ防止壁404の外方側面と相補的な平らな形状を有している。また、第5変形例の防水膜801は、漏れ防止壁404の頂面を覆う大きさを有している。
図34〜図37は、上述した実施例及び変形例に防水膜80を加えた更なる変形例を示す。図34は、第1変形例(図29)に防水膜80を付加した例を示す。図35は、第2変形例(図30)に防水膜80を付加した例を示す。図36は、第3変形例(図31)に防水膜80を付加した例を示す。図37は、実施例(図8)に防水膜80を付加した例を示す。
8 排泄物受けユニット
8(B) ユニット本体
10 介護用ガーター
12 汚物受けトレー部(ユニット本体の一部)
14 尿受けカップ部(ユニット本体の一部)
16 クッションカバー部
16d クッションカバー部において尿受けカップ部に連続する凸部
16(B) 腹当てカバー部位
20 クッション部材
20d クッション部材において臀部と接する面
40 漏れ防止壁
SF 漏れ防止部を形成するクッション部材のシール面
42 シール面を構成する段付き部
44 面ファスナ
50 介護用ガーターにおいて臀部と当接するガーター本体
52 介護用ガーターの腰ベルト
56 介護用ガーターの股ベルト
56a 股ベルトの先端部
58 スナップボタン
60 介護用ガーターの股関節ベルト
80、801 防水膜

Claims (6)

  1. 自動排泄処理装置(4)の一部を構成し、患者の排泄物を受け止めるための排泄物受けユニット(8)であって、
    前記自動排泄処理装置にホースなどの可撓性連結部材を介して連結される汚物受けトレー部(12)及び尿受けカップ部(14)からなるユニット本体(8(B))と、
    該ユニット本体(8(B))の周囲に広がるクッションカバー部(16)と、
    該クッションカバー部(16)に対して脱着可能なクッション部材(20)とを含み、
    前記クッションカバー部(16)は、患者の局部の周囲に連続して延びる漏れ防止壁(40)を有し、
    前記クッション部材(20)は、前記漏れ防止壁(40)の少なくとも一部と相補的に当接可能なシール面(SF)を有し、
    該クッション部材(20)を前記クッションカバー部(16)に装着したとき、前記シール面(SF)が前記漏れ防止壁(40)と当接して漏れ防止部を形成することを特徴とする排泄物受けユニット(8)。
  2. 前記クッション部材(20)が防水性の表皮(20b)を有し、
    該クッション部材(20)の患者の臀部と当接する臀部当接部位の面(20d)が防水性と共に通気性を有する、請求項1に記載の排泄物受けユニット(8)。
  3. 前記クッション部材(20)が、前記漏れ防止部を覆う防水膜(80)を更に有する、請求項1又は2に記載の排泄物受けユニット(8)。
  4. 尿受けカップ部(14)が女性の患者の尿道口に向けて洗浄水を吐出する尿道口洗浄口(34)を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の排泄物受けユニット(8)。
  5. 前記排泄物受けユニット(8)が男性用(8(M))と女性用(8(F))とを有し、
    女性用の排泄物受けユニット(8(F))に含まれる尿受けカップ部(14(F))の幅(W(F))及び奥行き(D(F))が男性用(8(M))よりも小さい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の排泄物受けユニット(8)。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の排泄物受けユニット(8)と一緒に用いられる介護用ガーター(10,70)であって、
    該介護用ガーター(10,70)が、
    患者の臀部と当接するガーター本体(50)と、
    該ガーター本体(50)から左右に延びて、患者の腰に巻き付けられる一対の腰ベルト(52)と、
    前記ガーター本体(50)から下方に延びて、患者の股間を通る一対の股ベルト(56,72)と、
    前記ガーター本体(50)から斜め下方に延びて、患者の股関節の部位を通る一対の股関節ベルト(60)とを有し、
    該一対の股関節ベルト(60)が患者の下腹部で固定されることを特徴とする介護用ガーター(10,70)。
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