JP2007096734A - 通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制作者の意図が反映された音データを的確に再生することができる通信端末装置を提供すること。
【解決手段】本実施形態の携帯用電話機100は、音データを着信音として設定する際に、予め格納された再生特性データ、拡声特性データおよび共振特性データに基づいて、当該音データがスピーカから拡声される際の周波数特性を算出し、算出された周波数特性と取得された音データ本来の周波数特性に基づいて、当該音データを着信音として再生する際の周波数特性の調整、すなわち、イコライザ機能を用いて予め設定された周波数帯域毎の信号レベルの設定を行うようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、音データを再生する機能を有する通信端末装置の分野に属する。
近年、無線通信技術や種々の回路素子および表示装置の小型化など、周辺技術の発達に伴って、携帯用電話機などの通信端末装置が急速に普及している。また、通信端末装置が普及するにつれて、当該通信端末装置を音データの再生機として用いること、または、電話機として用いる際に当該音データを着信音として拡声させることなど、音データにおける種々の機能が拡張された通信端末装置も普及し始めている。
一方、通話機能を有する通信端末装置では、受信した音声の音データを拡声する際に、イコライザなどのエフェクト処理を行い、音データの音質を調整するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2002−51110号公報
しかしながら、上述のような通話機能を有する通信端末装置において、着信音などの音データを拡声する際に適用した場合であっては、音データの再生時に、エフェクト処理を行うことになるが、再生手段における再生特性、スピーカから拡声される際の拡声特性または通信端末装置の筐体における固有の共振特性などによって音質の変化または劣化などの当該音データを制作した制作者の意図に反して拡声される場合がある。
本発明は、上記の課題の一例を解決するものとして、制作者の意図が反映された音データを的確に再生することができる通信端末装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、音データを拡声する通信端末装置であって、サーバ装置から通信回線を介して前記音データを取得する取得手段と、前記取得した音データを再生して拡声手段から拡声させる再生制御手段と、前記音データが拡声手段から拡声される際の再生および拡声に関する周波数特性における特性データに基づいて、前記取得した音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出する算出手段と、前記算出された周波数特性と前記取得した音データにおける周波数特性を比較する比較手段と、前記取得した音データを再生して音信号を拡声する際に、前記比較手段における比較結果に基づいて拡声される音データにおける周波数特性を調整する調整手段と、を備える構成を有している。
この構成により、請求項1に記載の発明は、音データを再生する際に、当該音データが拡声手段から拡声される際の再生および拡声に関する周波数特性における特性データに基づいて、算出された周波数特性と取得した音データにおける周波数特性を比較し、当該比較結果に基づいて拡声される音データの周波数特性を調整する。
したがって、請求項1に記載の発明は、音データが再生される際の再生手段などにおける再生特性、スピーカなどの拡声手段における拡声特性または通信端末装置自体の筐体の共振特性などによって音データの音質の変化または劣化が生じた場合であっても、拡声される音データに対して取得した音データの周波数特性に一致するように調整することが可能になるので、当該音データを制作して提供する制作者の意図が反映された音データを的確に再生することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記算出手段が、前記特性データとして前記音データを再生する際の特性を示す再生特性データ、前記拡声手段における特性を示す拡声特性データ、または、当該音データが拡声される際の当該通信端末装置における筐体の共振特性を示す共振特性データの少なくとも何れか一方に基づいて、前記取得した音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出する構成を有している。
この構成により、請求項2に記載の発明は、再生特性データ、拡声特性データ、または、共振特性データの少なくとも何れか一方に基づいて、取得した音データが拡声される際の周波数特性を算出する。
したがって、請求項2に記載の発明は、音データが再生される際の再生手段などにおける再生特性、スピーカなどの拡声手段における拡声特性または通信端末装置自体の筐体の共振特性などによって音データの音質の変化または劣化が生じた場合であっても、拡声される音信号に対して取得した音データの周波数特性に一致するように調整することが可能になるので、当該音データを制作して提供する制作者の意図が反映された音データを的確に再生することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の通信端末装置において、前記特性データが予め記憶される記憶手段を更に備える構成を有している。
この構成により、請求項3に記載の発明は、予め格納された特性データに基づいて取得した音データが拡声される際の周波数特性を算出するので、容易にかつ的確に当該周波数特性を算出することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の通信端末装置において、前記調整手段が、前記音データが再生される際に当該音データに対して周波数特性を調整する構成を有している。
この構成により、請求項4に記載の発明は、音データに対して周波数帯域毎の信号レベルを調整するので、音データを拡声する際のデータ上において、すなわち、デジタル的に周波数特性の調整をすることができ、容易に調整を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記再生制御手段が、前記取得した音データを再生して音信号に変換し、当該変換された音信号を拡声手段から拡声させるとともに、前記調整手段が、前記音信号に対して周波数特性を調整する構成を有している。
この構成により、請求項5に記載の発明は、音信号に対して周波数特性を調整するので、音データを拡声する際の音信号上において、アナログ的に信号レベルの調整をすることができ、詳細に調整を行うことができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の通信端末装置において、前記算出手段が、前記音データが拡声手段によって拡声された拡声音を取得して解析することによって前記特性データを算出し、当該算出された特性データに基づいて、前記取得した音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出する構成を有している。
この構成により、請求項6に記載の発明は、音データが拡声手段によって拡声された拡声音を取得して解析することによって特性データを算出し、当該算出された特性データに基づいて、取得した音データが拡声される際の周波数特性を算出する。
したがって、請求項6に記載の発明は、音データを拡声する際の周波数特性を、実際の拡声状況に基づいて算出することができるので、的確にかつ状況に応じて周波数特性を算出することができる。
本願発明は、音データが再生される際の再生手段などにおける再生特性、スピーカなどの拡声手段における拡声特性または通信端末装置自体の筐体の共振特性などによって音データの音質の変化または劣化が生じた場合であっても、拡声される音データに対して取得した音データの周波数特性に一致するように調整することが可能になるので、当該音データを制作して提供する制作者の意図が反映された音データを的確に再生することができる。
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下に説明する実施の形態は、着信メロディ用のデータなどの音データの再生機能を有する携帯用電話機に対して本願の通信端末装置を適用した場合の実施形態である。
まず、図1に用いて本願の携帯用電話機の概要構成について説明する。なお、本実施形態の携帯用電話機が属する音データ配信システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態の携帯用電話機100は、図1に示すように、本実施形態の音データ配信システムSの一部を構成するようになっており、インターネットと移動パケット通信網とが中継交換局BSを介して相互接続されたネットワークNに接続し、任意の場所に固定設置された音データ配信サーバ装置(以下、単に「サーバ装置」という。)10から音データを取得するようになっている。
この携帯用電話機100は、他の電話機との通話を行う際の着信音として、または、電子メールなどの他の通信端末装置と通信を行う際の着信音として予め設定された音データを拡声すること、および、音データを視聴目的にて拡声することができるようになっており、当該音データを所定のサーバ装置10からネットワークNを介して取得するようになっている。
また、この携帯用電話機100は、音データを着信音として設定するなど、音データの拡声指示を行う際に、予め格納された再生特性データ、拡声特性データおよび共振特性データに基づいて、当該音データがスピーカから拡声される際の周波数特性を算出し、すなわち、当該周波数特性をシミュレートし、この算出された周波数特性と取得された音データ本来の周波数特性に基づいて、当該音データを再生する際の周波数特性の調整、具体的には、イコライザ機能を用いて予め設定された周波数帯域毎の信号レベルの設定を行うようになっている。
次に、図2を用いて本実施形態における携帯用電話機100の構成について説明する。なお、図2は、本実施形態における携帯用電話機100の構成を示す構成図である。
本実施形態の携帯用電話機100は、図2に示すように、図示しないアンテナを介して他の電話機または他の通信端末装置との通信を行う通信制御部110と、所定のサーバ装置10から取得された音データが格納されるデータ格納部120と、着信時に予め格納された音データを再生し、オーディオデータを出力するデータ再生部130と、出力されたオーディオデータに対して周波数特性の調整、音信号への変換などの音処理(以下、「DSP(Digital Signal Processor)処理」という。)を行うDSP処理部140と、変換された音信号の信号レベルを増幅し、呼出音拡声用のスピーカ(以下、「呼出音拡声用スピーカ」という。)SP1に出力する電力増幅器150と、を備えている。
また、この携帯用電話機100は、音データを再生する際の制御など各部を制御するシステム制御部160と、各部を制御する際に用いられ、再生特性データなどの周波数特性を算出する際に用いるデータ(以下、「特性データ」という。)その他のデータが予め記憶されるROM/RAM170と、記憶された特性データに基づいて、呼出音拡声用スピーカSP1から音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出し、当該算出された周波数特性に基づいてDSP処理部140における周波数特性の調整制御を行う周波数特性調整制御部180と、を備えている。
さらに、この携帯用電話機100は、各種の操作を行う操作部190と、操作部190と連動しつつ各種の表示を行う表示部200と、当該表示部200の表示制御を行う表示制御部210と、他の電話機との通話を行う際に音声が入力されるマイクロホンMと、入力された音声を所定の信号に処理する音声処理部220と、通話時に受話音声を受話用スピーカSP2に出力するための受話制御部230と、を備えている。
なお、本実施形態の通信制御部110は、本発明の取得手段を構成し、データ再生部130は、本発明の再生制御手段を構成する。また、本実施形態のDSP処理部140は、本発明の調整手段を構成し、ROM/RAM170は、本発明の記憶手段を構成する。また、本実施形態の周波数特性調整制御部180は、本発明の算出手段および比較手段を構成する。
通信制御部110は、図示しないアンテナを介して電話公衆網回線またはインターネットなどのネットワークNに接続されるようになっており、システム制御部160の制御の下、携帯用電話機100などの他の通信端末装置またはサーバ装置10との通信制御を行うようになっている。
特に、本実施形態の通信制御部110は、操作者の指示に基づいて、サーバ装置からMIDI(Musical Instrument Digital Interface)フォーマット、SMAF(Synthetic MusicMobile Application Format)またはMLD形式などの所定形式を有する音データを取得し、データ格納部120に格納するようになっている。
データ格納部120には、サーバ装置10から取得した着信時に拡声する音データが格納されるとともに、当該音データの他に、他の通信端末装置の所有者の名称を示す氏名、通称名などの名称情報毎に、電話番号を示す電話番号情報、メールアドレスの情報(以下、「アドレス情報」という。)などの種々の情報が格納されるようになっている。
データ再生部130は、他の電話機からに基づく着信が生じた際に、システム制御部160の制御の下、予め設定され、データ格納部120に格納されている音データを読み出し、呼出音拡声用スピーカSP1から拡声するために、オーディオデータを生成してDSP処理部140に出力するようになっている。
具体的には、データ再生部130は、所定の形式の音データをデコードし、所定形式の制御データ、または、当該制御データおよびPCM音源などの音源データに変換し、当該制御データに基づいて、音階、音色またはテンポなどが予め規定されている各種の音源データまたはデコードされた音源データを用いてオーディオデータを生成して出力するようになっている。
DSP処理部140は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成され、データ再生部130から出力されたオーディオデータに対して種々の音処理その他の処理を行うようになっている。具体的には、このDSP処理部140は、データ再生部130から出力されたオーディオデータに対して遅延処理および周波数特性の調整処理などの音処理を行うとともに、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ(以下、「D/A」という。)変換処理を行うようになっており、D/A変換処理されたアナログ信号を音信号として電力増幅器150に出力するようになっている。
特に、DSP処理部140は、拡声すべきオーディオデータの周波数特性を調整する際には、周波数特性調整制御部180の指示に基づいて、予め定められた周波数帯域毎の信号レベルを調整するようになっている。
例えば、本実施形態のDSP処理部140は、イコライザ機能として、6バンド、すなわち、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHzおよび16kHzの各周波数を中心周波数とする周波数帯域毎に信号レベルを調整するようになっており、周波数特性調整制御部180の指示に基づいて、周波数帯域毎に「0」dBを基準として信号レベル値が設定され、音データが拡声される際に周波数帯域毎に当該設定された信号レベルに増幅して電力増幅器150に出力するようになっている。
電力増幅器150には、DSP処理された音信号が入力されるようになっており、この電力増幅器150は、システム制御部160の制御の下、操作部190よって指定された音量の指示に基づいて音信号の信号レベルを増幅し、増幅された音信号を呼出音拡声用スピーカSP1に出力するようになっている。
なお、この呼出拡声用スピーカSP1は、着信音の拡声の他に、視聴目的によって拡声される音データについても拡声を行うようになっている。
システム制御部160は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、バスBによって各部と接続されており、携帯用電話機100の全般的な機能を総括的に制御するようになっている。
具体的には、このシステム制御部160は、通話機能、通信機能などの携帯用電話機100全体の動作を制御する際に、ROM/RAM170に格納される制御プログラムを読み出して各処理を実行し、当該ROM/RAM170に処理中のデータを一時的に保持するようになっている。
特に、このシステム制御部160は、音データをサーバ装置10から取得する際に、操作部190の指示に基づいて、操作者が所望する音データを通信制御部110に取得させ、当該取得させた音データをデータ格納部120に格納させるようになっている。
また、このシステム制御部160は、当該音データを取得する際などの所定のタイミングに、周波数特性調整制御部180に、呼出音拡声用スピーカSP1から音データが拡声される際の周波数特性を算出させるとともに、DSP処理部140における予め定められた周波数帯域毎の信号レベルの調整制御を行わせるようになっている。
ROM/RAM170には、所定の動作を行う際の制御プログラム、一時的に使用されるデータその他のデータが記憶されるようになっている。特に、本実施形態では、ROM/RAM170には、周波数特性調整制御部180において、周波数特性を算出する際に用いる特性データが予め記憶されている。
具体的には、本実施形態のROM/RAM170には、特性データとして、データ再生部130における音データをデコーダする際の周波数特性(以下、「デコード特性」という。)、携帯用電話機100における配置も含む呼出音拡声用スピーカSP1におけるスピーカ特性(以下、単に「スピーカ特性」という。)、および、携帯用電話機100自体の筐体における共振特性(以下、単に「共振特性」という。)の各データが特性データとして予め記憶されている。
周波数特性調整制御部180は、サーバ装置10から音データを取得する際または当該音データを拡声する際などの所定のタイミングに、ROM/RAM170に記憶された特性データを取得するとともに、当該取得され特性データに基づいて、呼出音拡声用スピーカSP1から音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出し、当該算出された周波数特性に基づいて周波数特性の調整に関してDSP処理部140を制御するようになっている。
具体的には、この周波数特性調整制御部180は、特性データに基づいて拡声される音データが実際に拡声される際の周波数特性を算出するとともに、当該算出された周波数特性と周波数特性を算出される前に用いたサーバ装置10から取得された音データ本来の周波数特性(以下、「基準周波数特性」という。)を比較するようになっている。例えば、本実施形態の周波数特性調整制御部180は、当該算出された周波数特性と基準周波数特性を比較する際には、DSP処理部140において予め定められた周波数帯域毎に信号レベルを比較するようになっている。
また、この周波数特性調整制御部180は、比較された結果、算出された周波数特性と基準周波数特性とにおいて、所定の信号レベル以上の差が生じている周波数帯域が存在する場合には、該当する周波数帯域にて当該信号レベル差が所定の信号レベル差以内にDSP処理部140で調整されるように、該当する周波数帯域における信号レベルを調整するための制御を行うようになっている。
特に、本実施形態では、周波数特性調整制御部180は、算出された周波数数特性における各周波数帯域の信号レベルを、基準周波数特性における各周波数帯域の信号レベルと一致させるため、信号レベル差が生じている周波数帯域において、当該信号レベルを調整するため調整値を「0」dBを基準としてDSP処理部140にデータとして出力し、当該DSP処理部140における周波数帯域毎の信号レベルの値(以下、「信号レベル値」という。)を設定する信号レベル値設定処理を行うようになっている。
なお、本実施形態では、周波数特性調整制御部180は、算出された周波数特性と基準周波数特性を比較した結果、各周波数帯域において±5dB以上のレベルが生じた場合には、当該±5dB以下になるように信号レベル値をDSP処理部140に設定するようになっている。
操作部190は、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキーおよびその他の数字キーなど、多数のキーにより構成されている。本実施形態の操作部190は、通話または着信における種々の操作を行うときに用いられるとともに、音データをサーバ装置10から取得する際および音データを拡声する際に用いられるようになっている。
表示部200は、液晶素子またはEL(Electro Luminescence)素子によって構成され、表示制御部210にて生成された表示データに基づいて所定の画像を表示するようになっている。
表示制御部210は、システム制御部160の制御の下、他の電話機との通話を行う際に、または、他の通信端末装置と通信を行う際に表示部200に種々の画像を表示するための表示データを生成するようになっている。
音声処理部220は、システム制御部160の制御の下、他の電話機との通話を行う際に、マイクロホンMを介して入力された送話する音声に対して所定の処理を行い、通信制御部110を介して通話先に送話音声をデータとして送信するようになっている。
受話制御部230は、システム制御部160の制御の下、他の電話機との通話を行う際に、受話音声を受話用スピーカSP2に拡声させるようになっている。
次に、図3を用いて本実施形態のシステム制御部160において、周波数特性調整制御部180における信号レベル値設定処理を含む、音データの拡声を開始するための拡声開始処理について説明する。なお、図3は、本実施形態のシステム制御部160において音データの拡声を開始する拡声開始処理の動作を示すフローチャートである。
以下の説明では、拡声すべき音データがサーバ装置10から取得され、予めデータ格納部120に格納されているものとする。
まず、操作部190を介して所定の音データの拡声するための指示が入力されると(ステップS101)、システム制御部160は、データ格納部120に格納されている音データを一覧表にして表示させ、拡声すべき一の音データにおける操作者の特定指示の入力を待機する(ステップS102)。
次いで、操作者によって操作部190を介して音データの特定指示が入力されると(ステップS103)、システム制御部160は、周波数特性調整制御部180に信号レベル値設定処理の実行を指示する(ステップS104)。
まず、周波数特性調整制御部180は、ROM/RAM170からデコード特性、スピーカ特性および共振特性の各特性データを取得し、当該各特性データに基づいて拡声する音データの拡声時における総合的な周波数特性をシミュレートして算出する(ステップS105)。
次いで、周波数特性調整制御部180は、シミュレートして算出された周波数特性と拡声すべき音データの本来の周波数特性を示す基準周波数特性とを比較し、予め設定された周波数帯域毎に、信号レベルの差を算出する(ステップS106)。
次いで、周波数特性調整制御部180は、比較した結果、信号レベル差が予め定められたレベル差以上である周波数帯域には、基準周波数特性と予め定められた信号レベル差以下になるようにDSP処理部140にて補正するための信号レベル値を算出するとともに(ステップS107)、当該算出された信号レベル値をDSP処理部140に設定し(ステップS108)、信号レベル値設定処理を終了する。
最後に、システム制御部160は、信号レベル値設定処理が終了すると、音データの拡声を開始し(ステップS109)、本動作を終了する。このとき、DSP処理部140は、信号レベル値設定処理に基づいて入力された音データに対して周波数特性の調整処理を行う。
以上本実施形態の携帯用電話機100は、音データを再生する際に、当該音データが呼出音拡声用スピーカSP1から拡声される際の再生および拡声に関する周波数特における特性データに基づいて、算出された周波数特性と取得した音データにおける周波数特性を比較し、当該比較結果に基づいて拡声される音データの周波数特性を調整する。
したがって、この携帯用電話機100は、デコード特性、スピーカ特性、および、共振特性などによって音データ本来の音質が変化または劣化する場合であっても、拡声される音データに対して取得した音データの周波数特性に一致するように調整することが可能になるので、当該音データを制作して提供する制作者の意図が反映された音データを的確に再生することができる。
また、本実施形態の携帯用電話機100は、予め格納された特性データに基づいて取得した音データが拡声される際の周波数特性を算出するので、容易にかつ的確に当該周波数特性を算出することができる。
また、本実施形態の携帯用電話機100は、音データに対して周波数帯域毎の信号レベルを調整するので、音データを拡声する際のデータ上において、すなわち、デジタル的に周波数特性の調整をすることができ、容易に調整を行うことができる。
なお、本実施形態では、ROM/RAM170に記憶された各種の特性データに基づいて拡声される際の音データにおける周波数特性を算出するようになっているが、呼出音拡声用スピーカP1によって音データを拡声し、拡声された拡声音を集音して解析することによって当該周波数特性を算出するようにしてもよい。この場合には、拡声音を集音するためのマイクロホンユニットを携帯用電話機100に接続し、当該接続されたマイクロホンユニットを用いて拡声音を集音する。
また、本実施形態では、DSP処理部140において拡声されるべき音データの周波数特性を調整するようになっているが、勿論、当該音データを音信号に変換した後に、音信号に対して周波数特性を調整するようにしてもよい。
また、本実施形態では、携帯用電話機100を用いて説明しているが、勿論、メールデータを送受信可能な通信端末装置であれば本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、システム制御部160および周波数特性調整制御部180は、それぞれ、中央演算処理装置(CPU)によって構成されているが、同一の中央演算処理装置によって各構成を実現してもよいし、個々の中央演算処理装置によって各構成を実現してよい。
なお、本実施形態では、特性データがROM/RAM170に予め記憶されるようになっているが、音データとともに、または、当該音データと別に、所定のサーバ装置10から取得してROM/RAM170に記憶するようにしてもよい。
また、本実施形態では、視聴目的として拡声される音データを用いて説明しているが、勿論、着信音などの拡声する音データ全てについても本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、音データの拡声前に信号レベル値設定処理を行うようになっているが、ROM/RAM170に記憶された特性データに基づいて当該拡声されている音データの所定の時間間隔毎における周波数特性および信号レベル値をシミュレートして算出し、当該算出された信号レベル値をDSP処理部140に設定するようにしてもよい。すなわち、携帯用電話機100は、音データの再生時に所定の時間間隔毎にリアルタイムに周波数特性の調整を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、拡声指示された音データが拡声される毎に信号レベル値設定処理を行っているが、当該音データが最初に拡声指示されたときにのみ、この処理を行うようにし、各周波数帯域における信号レベル値の変化をデータとして記憶するとともに、その後の音データの拡声時に、周波数特性調整制御部180が当該記憶されたデータに基づいてDSP処理部140を制御し、拡声される音データの周波数特性を調整させるようにしてもよい。
一実施形態の携帯用電話機が属する音データ配信システムの構成を示すブロック図である。 本願に係る携帯用電話機の構成を示す構成図である。 本実施形態のシステム制御部において音データを拡声する際の拡声開始処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100 … 携帯用電話機
110 … 通信制御部
120 … データ格納部
130 … データ再生部
140 … DSP処理部
150 … 電力増幅器
160 … システム制御部
170 … ROM/RAM
180 … 周波数特性調整制御部
190 … 操作部
200 … 表示部
210 … 表示制御部
220 … 音声処理部
230 … 受話制御部
M … マイクロホン
SP1 … 呼出音拡声用スピーカ
SP2 … 受話用スピーカ

Claims (6)

  1. 音データを拡声する通信端末装置であって、
    サーバ装置から通信回線を介して前記音データを取得する取得手段と、
    前記取得した音データを再生して拡声手段から拡声させる再生制御手段と、
    前記音データが拡声手段から拡声される際の再生および拡声に関する周波数特性における特性データに基づいて、前記取得した音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出する算出手段と、
    前記算出された周波数特性と前記取得した音データにおける周波数特性を比較する比較手段と、
    前記取得した音データを再生して音信号を拡声する際に、前記比較手段における比較結果に基づいて拡声される音データにおける周波数特性を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  2. 請求項1に記載の通信端末装置であって、
    前記算出手段が、前記特性データとして、前記音データを再生する際の特性を示す再生特性データ、前記拡声手段における特性を示す拡声特性データ、または、当該音データが拡声される際の当該通信端末装置における筐体の共振特性を示す共振特性データの少なくとも何れか一方に基づいて、前記取得した音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出することを特徴とする通信端末装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信端末装置において、
    前記特性データが予め記憶される記憶手段を更に備えることを特徴とする通信端末装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の通信端末装置において、
    前記調整手段が、前記音データが再生される際に当該音データに対して周波数特性を調整することを特徴とする通信端末装置。
  5. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の通信端末装置において、
    前記再生制御手段が、前記取得した音データを再生して音信号に変換し、当該変換された音信号を拡声手段から拡声させるとともに、
    前記調整手段が、前記音信号に対して周波数特性を調整することを特徴とする通信端末装置。
  6. 請求項1または2に記載の通信端末装置において、
    前記算出手段が、前記音データが拡声手段によって拡声された拡声音を取得して解析することによって前記特性データを算出し、当該算出された特性データに基づいて、前記取得した音データが拡声される際の周波数特性をシミュレートすることによって算出することを特徴とする通信端末装置。
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