JP2007095658A - 同軸ケーブル用コネクタ及び電子機器用箱体 - Google Patents

同軸ケーブル用コネクタ及び電子機器用箱体 Download PDF

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Abstract

【課題】 同軸ケーブルの取付けが簡単であり,この同軸ケーブルが抜け難く且つ回転し難い構成とする。
【解決手段】 前記コネクタ本体内に設けられ,前記同軸ケーブル周囲を咬持して同軸ケーブルの抜脱を阻止する抜け止め具を備えた同軸ケーブル用コネクタにおいて,
前記抜け止め具は,コネクタ本体内に,該コネクタ本体と同一中心軸を有するように内設するリング形状の係止部と,該係止部からコネクタ本体の中心軸方向へ向かって突設した咬持部とから成り,少なくとも,前記コネクタ本体の筒状部内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
同軸ケーブル端部を前記コネクタ本体内へ後方から挿入操作することで,前記抜け止め具は,前記咬持部が前記同軸ケーブル周囲を咬持することによって,同軸ケーブルの抜脱を阻止し,前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止するように構成した。
【選択図】 図8

Description

本発明は,同軸ケーブル同士或いは同軸ケーブルを電子機器の筐体に接続するために同軸ケーブル端部に装着する同軸ケーブル用コネクタ,及び同軸ケーブルを直接接続できる電子機器用箱体に関する。
同軸ケーブルにコネクタを装着する場合,従来はケーブルの抜けを防ぐために,フェルール又はシェルと一体になったリング部分をペンチや特殊工具を用いてカシメを行い,コネクタをケーブルに装着する方法が広く採用されていた。
しかし,この方法は工具を用いてカシメを行わなければならず,コネクタの装着作業が面倒であったため,特許文献1に記載されているように内側筒部に内側爪部,外側筒部に外側爪部を設けて同軸ケーブルを挿入するだけでコネクタに装着できる構成や,本出願人が先に出願した特許文献2に示すように,爪部を有するリング状の抜け止め具を同軸ケーブルに外嵌して,爪部をケーブルに食い込ませて抜けを防止させ,カシメの工程を必要とせずにケーブルを抜け難くしたコネクタの構成や,同様の端子を設けた電子機器用箱体の構成が知られている。
特開平11−288767号公報 特開2002−184536号公報
しかし,上記特許文献1で開示した技術は,同軸ケーブルを挿入するだけでコネクタから引き抜け難いように装着できるものの,ケーブルの回転方向に対しては爪部とケーブルとの摩擦力に頼っていただけであり,ケーブルが容易に回転してしまうと言った問題があった。
また,特許文献2で開示した技術は,抜け止め具に備えた爪部をケーブルに食い込ませて抜けを防止させ,カシメの工程を必要とせずにケーブルを抜け難くしたものであるが,ケーブルの回転方向に加わる力に対しても,爪部の咬持力を利用することと成る。ところがこの爪部はケーブルの挿入を容易とするために,バネ性を有する薄板の導電材で形成されると共に,該爪部の先端部が形成する面が,ケーブルの軸線に対して直交する方向に配設されることから,ケーブルの回転方向に対する力に対して,前記咬持力だけでは弱いといった問題があった。
そこで,本発明は上記問題点に鑑み,同軸ケーブルの取付けが簡単であるばかりでなく,この同軸ケーブルが抜け難く且つ回転し難い構成を有する同軸ケーブル用コネクタ及び電子機器用箱体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため,請求項1の発明は,同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と,該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,
前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,
前記同軸ケーブルにスリーブ体の挿入部を挿入後,該挿入部を固着する固着リングと,
を備えた同軸ケーブル用コネクタにおいて,
少なくとも,前記コネクタ本体内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止するように構成した。
この構成により,コネクタに装着した同軸ケーブルは,抜け止め具の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,また,回転阻止手段の作用によって回転応力が加わっても回転することのない,堅牢な装着ができる。
請求項2の発明は,同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と,該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,
前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,
前記コネクタ本体内に設けられ,前記同軸ケーブル周囲を咬持して同軸ケーブルの抜脱を阻止する抜け止め具と,
を備えた同軸ケーブル用コネクタにおいて,
前記抜け止め具は,コネクタ本体内に,該コネクタ本体と同一中心軸を有するように内設するリング形状の係止部と,該係止部からコネクタ本体の中心軸方向へ向かって突設した咬持部とから成り,
少なくとも,前記コネクタ本体内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
同軸ケーブル端部を前記コネクタ本体内へ後方から挿入操作することで,前記抜け止め具は,前記咬持部が前記同軸ケーブル周囲を咬持することによって,同軸ケーブルの抜脱を阻止し,前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止するように構成した。
この構成により,コネクタに装着した同軸ケーブルは,抜け止め具の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,また,回転阻止手段の作用によっ回転応力が加わっても回転することのない,堅牢な装着ができる。また,同軸ケーブルの端部を所定の形状に処理してコネクタ本体に挿入すれば,コネクタ装着が完了してコネクタ部が完成するので,コネクタ装着も容易である。
請求項3の発明は,請求項2に記載の発明において,抜け止め具の咬持部は,先端が同軸ケーブルに線接触するよう形成されて成ることを特徴とする。
この構成により,抜け止め具の同軸ケーブル抜け止め力が向上する。
請求項4の発明は,請求項2又は請求項3の何れか一項に記載の発明において,抜け止め具による同軸ケーブルの抜脱阻止を解除するリリーサを有し,該リリーサは,同軸ケーブルに外嵌する円筒状の摺動部と該摺動部を操作する操作部とを有し,前記摺動部先端が抜け止め具の咬持部に当接するよう配置され,前記摺動部を前方へ摺動させることで,摺動部先端が咬持部を前方へ押上げ,同軸ケーブルの咬持動作を解除することを特徴とする。
この構成により,リリーサを操作することで抜け止め具による抜脱阻止作用を解除でき,容易に抜き取ることができる。よって,ケーブル交換等の作業を容易に実施できる。また,リリーサを押込操作するだけの簡易な操作で装着した同軸ケーブルを抜き取りできるし,リリーサは簡単な構成で済む。
請求項5の発明は,請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載の発明において,抜け止め具をコネクタ本体内に,コネクタ本体に対して軸線方向への移動と該軸線を中心軸とする回転とを阻止して固着する係止手段を備えたことを特徴とする。
この構成により,抜け止め具は回転阻止手段としても作用し前記回転阻止手段と合わせて確実に同軸ケーブルに対する回転を防止できる。
請求項6の発明は,請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタにおいて,スリーブ体の周囲の全部若しくは一部には,同軸ケーブルの抜け止め防止加工が施されている。
この構成によって,更に引き抜け難い同軸ケーブル用コネクタを提供できる。
請求項7の発明は,請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の発明において,スリーブ体側面に,前後に長く形成した帯状突起から成る同軸ケーブルの回り止め加工が施されている。
この構成により,簡易な構成で同軸ケーブルの回転を阻止をより強力にできる
請求項8の発明は,請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の発明において,接続手段は,内側面に雌ねじが切られたナット体であって,スリーブ体の前面に前記ナット体を嵌合保持する筒状嵌合部が突設して前記ナット体後部を回転可能に嵌合保持し,
前記筒状嵌合部には,装着した同軸ケーブルの内部絶縁体及び中心導体を挿通する挿通孔がスリーブ体から連続形成され,装着した同軸ケーブルの中心導体を前記挿通孔から突出させて,前記ナット体の中心軸上に配置させて成ることを特徴とする。
この構成により,同軸ケーブル端部を所定の形状に処理するだけでプラグ端子を装着でき,電子機器等のレセプタクル端子と接続できる。
請求項9の発明は,請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の発明において,接続手段は,スリーブ体に一体形成されて周囲に雄ねじが切られたボルト体であり,該ボルト体中心軸上に,スリーブ体に挿入装着した同軸ケーブルの中心導体と接続対象の中心導体とを連結するための連通孔が形成され,該連通孔内に双方の中心導体を挟持して連結する連結金具が配置されて成ることを特徴とする。
この構成により,同軸ケーブル端部を所定の形状に処理するだけでレセプタクル端子を装着でき,プラグ端子と容易に接続できる。よって,同軸ケーブル同士の接続を容易に実施できる。
請求項10の発明は,請求項1乃至請求項7の何れかに記載の発明において,スリーブ体と対称に形成して成り,2つのスリーブ体を対向配置して全体を一体に形成し,コネクタ本体は双方のスリーブ体の双方の周囲に対称に配置し,抜け止め具も双方のコネクタ本体内に対称に配置し,中央に双方のコネクタ本体に挿入装着した同軸ケーブルの中心導体を連結するための連結金具が配置されて成ることを特徴とする。
この構成により,ケーブル同士を直接接続するケーブル中継コネクタを得ることができ,ケーブル端部を所定の形状に切断処理して挿入操作するだけで,容易に連結できる。また,リリーサを操作すれば,容易にケーブルを抜き取りできる。
請求項11の発明は,同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と,該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,前記同軸ケーブルにスリーブ体の挿入部を挿入後,該挿入部を固着する固着リングと,を備えた,外部から同軸ケーブルを装着する同軸ケーブル用コネクタを有する電子機器用箱体において,
少なくとも,前記コネクタ本体内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止することを特徴とする。
この構成により,箱体に装着した同軸ケーブルは,回転応力が加わっても回転することのない,堅牢な装着ができる。
請求項12の発明は,同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と,該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,前記コネクタ本体内に設けられ,前記同軸ケーブル周囲を咬持して同軸ケーブルの抜脱を阻止する抜け止め具と,を備えた,外部から同軸ケーブルを装着する同軸ケーブル用コネクタを有する電子機器用箱体において,
前記抜け止め具は,コネクタ本体内に,該コネクタ本体と同一中心軸を有するように内設するリング形状の係止部と,該係止部からコネクタ本体の中心軸方向へ向かって突設した咬持部とから成り,少なくとも,前記コネクタ本体内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
同軸ケーブル端部を前記コネクタ本体内へ後方から挿入操作することで,前記抜け止め具は,前記咬持部が前記同軸ケーブル周囲を咬持することによって,同軸ケーブルの抜脱を阻止し,前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止することを特徴とする。
この構成により,コネクタに装着した同軸ケーブルは,抜け止め具の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,また,回転阻止手段の作用によっ回転応力が加わっても回転することのない,堅牢な装着ができる。また,同軸ケーブルの端部を所定の形状に処理してコネクタ本体に挿入する簡単な操作で,箱体に直接同軸ケーブルを接続でき,別途コネクタを同軸ケーブルに装着する必要がない。
請求項13の発明は,請求項15に記載の発明において,抜け止め具の咬持部は,先端が同軸ケーブルに線接触するよう形成されて成ることを特徴とする。
この構成により,確実に同軸ケーブルを把持し,抜け止め力が向上する。
請求項14の発明は,請求項12又は請求項13の何れか一項に記載の発明において,抜け止め具による同軸ケーブルの抜脱阻止を解除するリリーサを有し,該リリーサは,同軸ケーブルに外嵌する円筒状の摺動部と該摺動部を操作する操作部とを有し,前記摺動部先端が抜け止め具の咬持部に当接するよう配置され,前記摺動部を箱体方向へ摺動させることで,摺動部先端が咬持部を前方へ押上げ,同軸ケーブルの咬持動作を解除することを特徴とする。
この構成により,リリーサを操作することで抜け止め具による抜脱阻止作用を解除でき,容易に抜き取ることができる。よって,ケーブル交換等の作業を容易に実施できる。また,リリーサを押込操作するだけの簡易な操作で装着した同軸ケーブルを抜き取りできるし,リリーサは簡単な構成で済む。
請求項15の発明は,請求項12乃至請求項14の何れか一項に記載の発明において,抜け止め具をコネクタ本体内に,コネクタ本体に対して軸線方向への移動と該軸線を中心軸とする回転とを阻止して固着する係止手段を備えたことを特徴とした
この構成により,抜け止め具は回転阻止手段としても作用し回転阻止手段と合わせて確実に同軸ケーブルに対する回転を防止できる。
請求項16の発明は,請求項11乃至請求項15の何れか一項に記載の発明において,スリーブ体の周囲の全部若しくは一部には,同軸ケーブルの抜け止め防止加工が施されていることを特徴とする。
この構成によって,更に引き抜け難い同軸ケーブル用コネクタを提供できる。
請求項17の発明は,請求項11乃至請求項16の何れか一項に記載の発明において,スリーブ体側面に,前後に長く形成した帯状突起から成る同軸ケーブルの回り止め加工が施されていることを特徴とする。
この構成により,簡易な構成で同軸ケーブルの回転を阻止をより強力にできる。
このように,本発明に係る同軸ケーブル用コネクタによれば,コネクタに装着した同軸ケーブルは,抜け止め具の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,また,回転阻止手段の作用によって,同軸ケーブルに回転力が加わっても回転し難い,堅牢な装着ができる。それでいて,リリーサを備えさせることによって,抜け止め具による抜脱阻止作用を解除して容易に抜き取ることができるので,ケーブル交換等の作業を容易に実施できる。
更に,抜け止め具を固着することによって回転防止手段としての作用を備えさせれば,更に回転力に対して堅牢な装着ができる。
また,抜き取り可能な構成であっても,装着状態で同軸ケーブルは回転し難く,良好な接続状態を維持できるし,同軸ケーブルの端部を所定の形状に処理してコネクタ本体に挿入するだけで,コネクタ装着が完了するので,コネクタ装着も容易である。
そして,本発明に係る電子機器用箱体によれば,箱体に装着した同軸ケーブルは,抜け止め具の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,また,回転阻止手段の作用によって同軸ケーブルに回転力が加わっても回転し難い,堅牢な装着ができる。それでいて,リリーサを操作すれば,抜け止め具による抜脱阻止作用を解除できるので,ケーブル交換等の作業を容易に実施できる。また,同軸ケーブルの端部を所定の形状に処理してコネクタ本体に挿入するだけで,箱体への装着が完了するので,同軸ケーブルの装着が容易である。
以下,本発明を具体化した実施の形態を,図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る同軸ケーブル用コネクタ(以下,単にコネクタと称する。)の第1の実施形態を示し,同軸ケーブルに装着した状態のコネクタの要部を断面で示した説明図及びその一部拡大図を示している。
図1において,1は内部にケーブル装着手段を備え,同軸ケーブル(以下,単にケーブルと称する。)に外嵌する筒状のコネクタ本体,2はレセプタクル等の接続対象に接続する接続手段であり,本願の実施例ではナット体である。ケーブル装着手段は,装着したケーブルの抜けを防止する抜け止め具3,抜け止め具3を固定する固定具4,抜け止め具3の抜け止め作用を解除するリリーサ5,装着するケーブル7の内部絶縁体7bと外部導体7cの間に挿入する挿入部6を有するスリーブ体61とから成り,以下図示左方向を前方として説明する。尚,7aはケーブルの中心導体,7dは保護被覆である。
コネクタ本体1は,前面にはスリーブ体61に挿入された同軸ケーブルの保護被覆を挿入止着する挿入止着部1aと,該挿入止着部の該周から後方に向けて延設した筒状部1bとからなり,挿入止着部には前記スリーブ体61を装着するための嵌合孔が形成されている。また,筒状部1bの後方に開放した口がケーブル挿通口であり,前記嵌合孔と連通して形成されている。
更にコネクタ本体1の内面から中心軸方向に向かって,コネクタ本体1に形成された同軸ケーブルの収納空間の前方から後方部に亘り回転阻止手段としての直線状の帯状突起45が複数形成されている。この帯状突起45は,例えば断面形状を四角形状や3角形状に形成されており,本願の実施例ではケーブル挿入口側が先端に向けて徐々に低く形成されている。
図2(a)に示されるように,スリーブ体61は,コネクタ本体1の前方側端部に形成された前記嵌合孔に連結するための環状連結部10の背部から,後方端部にかけて肉厚を徐々に薄く且つ先端を細く,円錐状に一体形成された挿入部6を備え,ケーブル7の内部絶縁体7bと外部導体7cの間に挿入し易くしている。
また,該環状連結部10の前方には細径の筒状嵌合部8が突出形成されている。そしてこの筒状嵌合部8には,接続手段としてのナット体2が連結される。本発明の実施例ではナット体2は,内部に雌ねじが切られ,後部にスリーブ体61の筒状嵌合部8を挿入嵌合する連結孔2aを有し,回転可能にスリーブ体61前面にて連結されている。尚,筒状嵌合部8は,ナット体2と嵌合した後に先端部8bが拡径され,ナット体2が抜け落ちることはない。
更に挿入部6と筒状嵌合部8には装着するケーブル7の内部絶縁体7b及び中心導体7aを挿通する挿通孔6a,8aが同一径で形成されている。
尚,図2(b)に示されるように,スリーブ体61の挿入部6の側面には,前後に長い直線状の帯状突起111に代表される差し込んだ同軸ケーブルの回り止め加工を形成してもよい。この帯状突起111は,スリーブ体61の挿入部6と同様に,先端に向けて徐々に低く形成されている。
この帯状突起111は1つだけであっても良いし,スリーブ体61の挿入部6の基部から後方端部にかけて全体に形成せず,一部だけに設けても良い。
また,前記帯状突起111の替わりに,図2(c)に示すように,挿入部6周囲に網目状の溝,所謂ローレット溝35に代表される差し込んだ同軸ケーブルの抜け止め加工を施した形状としても良い。特に,このローレット溝35の場合,同軸ケーブルの回転止め作用も奏するし,同軸ケーブルの外部導体cに付着した酸化物皮膜も除去でき,電気的接続が確実になる。また,この抜け止め加工は他の実施形態のスリーブ体61の挿入部6に適用することもできる。
抜け止め具3は,図3(a)の正面図に示すように,略円盤状に形成され,弾性を有する金属,例えばバネ用ステンレスで形成されている。
この抜け止め具3は,コネクタ本体1の中心軸と同一の中心軸を有するリング状の係止部3bと,該リング状の係止部3bに内側に係止部3bの中心線方向に向けて突設させた咬持部としての複数の爪部3aとから成る。
爪部3aの先端部の形状は本願の実施例においては台形形状をしているが,ケーブルの挿入を容易とするならば先端分を鋭角的に尖らせてもよいし,更にはケーブルの引き抜き方向の力に対する耐力をより強くするためには,爪部3aが形成する内径が装着するケーブル7の外径より小さな径で形成され,その先端はケーブル7に線接触するように,内周がケーブルの径に合わせたアールを設けて形成してもよく,特に限定されるものではなく,ケーブルを保持するに要求される所定の保持力に対して最適な形状をなすようにすればよい。
更には,爪部3aは,図3(b)のB−B線端面図に示すように,コネクタ前方となるコネクタ本体1の内部方向に,折り曲げ角θを例えば約45°として折り曲げ形成され,抜け止め具3全体は前方に窄み形成した略円錐形状としてもよい。
このように折り曲げることで,ケーブルの挿入操作の際,爪部3aは容易に拡径するので,挿入操作をスムーズに実施できる。また,このように形成した場合であっても挿入したケーブルに引っ張り応力が加わった場合,爪部3aがケーブルに確実に食い込むので,抜け落ちることがない。
更に,抜け止め具3の係止部3bは,外周方向に所定の平面部が形成されると共に,この平面部3bが配設されるコネクタ本体1内部において,固定スリーブ14の段部14aと固定リング15の端面とで係止部3bの前後方向への動きが制限されるように形成されているので,ケーブルに大きな応力が加わることによって,係止部3bが前方向にも後方向にも反り返ることがないので係止部3bが変形することがなく,抜け止め具3の爪部3aの折り曲げ角θは維持され,良好に咬持動作する。
加えて,固定スリーブ14の段部14aと固定リング15の端面とで係止部3bを挟み込むときに,夫々が相互に密着するように固定スリーブと固定リングを固着すれば,抜け止め具の前後方向への動きが制限されるばかりでなく,抜け止め具の回転をも阻止されることに成り,抜け止め具3自体が回転阻止手段としての作用を有することとなり,同軸ケーブルに対する引っ張り力に対して強いばかりでなく,同軸ケーブルに加わる回転力に対しても信頼性の高い取付性を有する。
尚,このように抜け止め具3が回転阻止手段として作用する実施例においては,固定スリーブと固定リングと抜け止め具3の係止部3bの平面部分が請求孔に記載の係止手段となる。
尚,抜け止め具3作製の際,打ち抜きにより作製し,その後爪部3aを折り曲げることになるが,爪部3aの打ち抜きは前方(図3(b)の左側)から打ち抜くと良い。こうすることで,その反対側となる爪部3aのケーブル7に接触する端部(図3(b)左側の内周端部)が鋭角に形成され,ケーブル7を確実に咬持操作するよう作製できる。また図3では,爪部3aが6つ形成されているが,切り欠きの幅を変更することで容易にその数を変更できる。
このように形成した抜け止め具3は,固定具4に固定してからコネクタ本体1へ組み付けられる。固定具4は,コネクタ本体1に係止する固定スリーブ14と固定スリーブ14に抜け止め具3を固定する固定リング15から成り,固定スリーブ14は内側面に抜け止め具3を係止する段部14aと,リリーサ挿入部14bを有している。また,固定リング15は抜け止め具3と同一径で形成されている。そして,固定具4への抜け止め具3の固定は,固定スリーブ14前面から係止位置まで抜け止め具3を挿入すると共に固定リング15を挿入し,固定スリーブ14の先端開口部をプレス等で縮径する。こうして,固定リング15の抜けは防止され,抜け止め具3は固定具4内に取付けられる。
そして,抜け止め具3を固定した固定具4を,コネクタ本体1背部から圧入することで,抜け止め具3は,コネクタ本体1に組み付けられる。
リリーサ5は,ケーブル7周囲を摺動する円筒状の摺動部5aと,その後部に設けた摺動部5aを操作するための鍔状の操作部5bとから構成されている。摺動部5aは,固定スリーブ14の背部から抜け止め具3に達する長さを有し,先端は図1のA部拡大図に示すように,抜け止め具3の爪部3aに当接する係合部5dがテーパ面を設けて先端を鋭角にして形成されている。そして,摺動部5a外周には,固定スリーブ14のリリーサ挿入部14bに形成された係止突起14cに係止する段部5cを有し,係止突起14cにより挿入されたリリーサ5は抜け落ちることがない。
また,操作部5bは,コネクタ本体1の後方に配置され,操作部5bを操作して前方に押圧することで摺動部5aが摺動し,先端操作部5dが爪部3aを前方へ押す。その結果,爪部3aは拡径して,ケーブル7から爪部3aが浮き上がる。こうして,抜け止め具3によるケーブル7咬持作用が解除,即ち抜脱阻止作用が解除される。
次に,上記コネクタの組立て及びケーブルへの装着手順を説明する。コネクタの組立ては,先ずコネクタ本体1の嵌合孔にスリーブ体61に形成された環状連結部10が前方から挿入され連結される。この時,環状連結部10は圧入等により両者は固着一体化される。そして,筒状嵌合部8にナット体2を嵌合した後,先端部8bを拡径させることで,ナット体2は回転自在にコネクタ本体1に連結される。
その後,上述するように固定スリーブ14と固定リング15で把持固定された抜け止め具3を,コネクタ本体1内に挿入して抜け止め具3を装着し,リリーサ5を挿入することでコネクタは完成する。
ケーブル7の装着操作は次のように実施される。最初に挿入するケーブル7端部を加工する。具体的には図1(或いは,後述する図4)に示すように,中心導体7a及び内部絶縁体7bが所定の長さに露出されるよう内部絶縁体7b及び保護被覆7dを切除し,外部導体7cを保護被覆7d上に捲りあげる。後は,ケーブル7をコネクタ本体1に後方から挿入操作すれば良い。
図4はケーブル挿入前の状態,図5はケーブル挿入途中の状態を示す側面説明図であり,装着完了した状態は図1のようになる。ケーブル7の挿入は,保護被覆7dがコネクタ本体1に備えられた前記挿入止着部に当接する所定位置まで行われる。こうすることで,挿入部6は内部絶縁体7bと外部導体7cの間に挿入され,外部導体7cとコネクタ本体1とはスリーブ体61を介して確実に電気的接続が成されるし,コネクタ本体1内面に形成された帯状突起45の作用で,ケーブル7は回転応力が加わっても容易に回転することがなく,良好な接続状態を維持できる。更に,スリーブ体61の挿入部6の周囲に帯状突起111若しくはローレット溝35を設ければ,回転応力に対してより強くなる。
そして,爪部3aは上述するように確実にケーブル7を咬持するよう作用する。更に,中心導体7aの先端はナット体2先端位置まで突出し,ナット体2の中心軸(M)上にケーブル7の中心導体が配置され,接続手段の中心導体を得る。
尚,図4,図5において,7eはアルミ箔を示している。同軸ケーブルの外部導体は,網状の導体(上述する外部導体7c)とその内側に設けられたアルミ箔7eから構成されているのが一般的であり,このようにアルミ箔7eを有する場合,ケーブル端部加工の際,アルミ箔7eは捲ること無く内部絶縁体7bに沿わせたままで,スリーブ体6はアルミ箔7eと網状の導体(上述する外部導体7c)の間に挿入される。
このように,コネクタに装着した同軸ケーブルは,抜け止め具3の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,堅牢な装着ができる。それでいて,リリーサを備えさせたなら,該リリーサを操作することで抜け止め具3による抜脱阻止作用を解除して容易に抜き取ることができるので,ケーブル交換等の作業を容易に実施できる。更に,同軸ケーブルの端部を所定の形状に処理してコネクタ本体1に挿入すれば,コネクタ装着が完了してコネクタ部が完成するので,コネクタ装着も容易である。また,外したコネクタを再利用できるので無駄がない。
また,コネクタ本体1の内面に形成された帯状突起45によってケーブルの回転を阻止でき,良好な接続状態を維持できる。また,抜け止め具3を固定する前記係止手段,挿入部6の周面に形成した帯状突起111,ローレット溝35などと組み合わせて構成することによって更にケーブルの回転に強い同軸ケーブル用コネクタを提供できる。
更に,リリーサは簡単な構造及び形状で済み,コネクタの構成が複雑になることがないし,接続手段をプラグとすることで電子機器等のレセプタクル端子に接続できる。尚,本願の実施例ではリリーサを備えさせたが,リリーサはなくてもよい。
次に,本発明に係るコネクタの第2の実施形態を図6を基に説明する。図6は要部を断面で示した側面図であり,図1との相違点は,接続手段を雄ねじが切られたボルト体20から成るレセプタクルとしている点である。尚,上記図1と同様の構成部材には同一の符号を付与し,説明を省略する。
ボルト体20は,環状連結部10の前方に一体形成されており,このボルト体20と,環状連結部10と,挿入部6とで,第2の実施形態におけるスリーブ体62を構成している。尚,21は第2の実施例におけるコネクタ本体である。
ボルト体20は,中心軸M上に接続対象のコネクタの中心導体(図示せず)を挿入し,コネクタ本体21内の挿入部6の挿通孔6aに連通する連通孔22が形成されている。そして,この連通孔22内には,コネクタ本体21に装着されたケーブル7の中心導体7aと接続対象のコネクタの中心導体(図示せず)を連結する連結金具23が配置されている。この連結金具23は,樹脂製の保持筒24内に配置され,保持筒24は前面及び背面に夫々中心導体を挿通するための挿通孔24aが形成されている。
このコネクタの組立ては,最初にスリーブ体62の環状連結部10をコネクタ本体21の嵌合孔前方から挿入及び圧入する。次に,連結金具23を組み付けた保持筒24をボルト体20の前方からボルト体20内に挿入し,例えば,ボルト体20の前方先端を縮径する事によってボルト体20から抜け落ちることはない。また,接着剤により固着してもよい。そして,第1の実施形態と同様に,固定スリーブ14と固定リング15に挟持された抜け止め具3,リリーサ5等を組み付けることで組立てられる。
また,ケーブル7の装着手順も上記第1の実施形態と同様であり,所定形状に端部を加工したケーブル7をコネクタ本体21に挿入することで確実に装着され,引っ張り応力が作用しても抜けてしまうようなことがないし,コネクタ本体21内面に形成された帯状突起45によって回転応力に対して回転してしまうことがない。そして,差し込んだケーブル7の中心導体7aは保持筒24内に挿入され,連結金具23に挟持される。
このように,接続手段をセプタクルとして形成することで,上記第1の実施形態のようなプラグを連結でき,連結した中心導体同士は連結金具23により連結されるし,外部導体同士はボルト体20を介して連結され,ケーブル同士の良好な接続ができる。そして,第1の実施形態と同様に,堅牢なケーブルの装着ができるし,リリーサを操作すればケーブルを抜き取りできる。
図7は,本発明のコネクタの更に他の形態を示している。これは上記図6の構成のうち,接続手段としてのボルト体をコネクタ本体21と同一形状にして,直接ケーブルを装着可能としている。尚,図6と同一の構成部材には同一の符号を付与して説明を省略する。 図7に示すように,中央にスリーブ体21を対向配置してたようなコネクタ筒体25を形成し,その内部に中心導体7a,7a同士を連結する連結金具23を配置し,コネクタ筒体25の左右両側に対称的に配置した環状連結部10にはコネクタ本体21が,そして,コネクタ本体21内部には上述するスリーブ体6,抜け止め具3,リリーサ5が左右に対称に組み付けられている。
このように構成することで,ケーブル同士を直接接続するケーブル中継コネクタを得ることができ,ケーブル端部を所定の形状に切断処理して挿入操作するだけで,容易に連結できる。また,リリーサを操作すれば,容易にケーブルを抜き取りできる。尚,リリーサはなくてもよい。
図8及び図9に示す断面図は,本発明のコネクタの第3の実施形態を示している。図8(a)はケーブルを挿入した状態,(b)は図8(a)におけるC−C線断面図である。図9はケーブル挿入前の状態を示し,上記実施形態とは,コネクタ抜け止め具3の取付構造及びリリーサ5が簡略化されている。尚,上記図1と同様の構成部材には同一の符号を付与し,説明を省略する。尚,この図において41はコネクタ本体である。
この実施例によるとスリーブ体61は,コネクタ本体41に連結するための環状連結部10の背部から後方端部にかけて肉厚を徐々に薄く且つ先端を細く,円錐状に一体的に形成した内部に挿通孔6aを備えた挿入部6と,環状連結部10の前部から連設させたナット体2を装着するための細径の筒状嵌合部8が突出形成されており,コネクタ本体41の前方側から圧入固着されている。筒状嵌合部8には,装着するケーブル7の内部絶縁体7b及び中心導体7aを挿通する挿通孔が,前記スリーブ体6に形成されている挿通孔6aと内径を同じに連設されている。そして,ナット体2は,内部に雌ねじが切られ,後部にコネクタ本体1の筒状嵌合部8を挿入嵌合する連結孔2aを有し,回転可能に筒状嵌合部8にて連結されている。尚,筒状嵌合部8は,ナット体2と嵌合した後に先端部8bが拡径され,ナット体2が抜け落ちることはない。
コネクタ本体41は,前部に環状連結部10を圧入固着するための嵌合孔42を備え,後部にはケーブル挿入口43を備えている。
このケーブル挿入孔43は開口部内部に段部43aが形成されている。この段部43aの周径は,前記抜け止め具3の係止部3bが内接される大きさに形成されており,前記抜け止め具3の係止部3bを段部43aに当接するように載置した後,ケーブル挿入孔43の先端部43bがへら押しやカーリングによって縮径されることによって取り付けられている。
尚,抜け止め具3の取付方法としては,段部43aに抜け止め具を載置した後に,該段部43aを覆うようにコネクタ本体41に蓋体を圧入等によって被せるように構成してもよい。
この第3の実施形態において,へら押しやカーリングによって縮径されたケーブル挿入孔の先端部分や,ケーブル挿入孔に圧入された蓋体が,係止部3bに密着固定するようにすれば,抜け止め具3はコネクタ本体の軸線方向の移動ばかりでなく回転が阻止され,抜け止め具3は回転阻止手段としての作用も有することとなる。尚,この場合の係止手段は係止部3bの平面部分,段部43aとケーブル挿通口の先端部分(若しくは蓋体)である。
更に,コネクタ本体41の内面から中心軸方向に向かって,コネクタ本体41に形成された同軸ケーブルの収納空間の前方から後方部に亘り回転阻止手段としての直線状の帯状突起45が複数形成されている。この帯状突起45は,例えば断面形状を四角形状や3角形状に形成されており,本願の実施例では前方側が先端に向けて徐々に低く形成されている。
このように,コネクタ本体41の内部に帯状突起45を形成したので,同軸ケーブル挿入操作により,内部絶縁体と外部導体の間に挿入部6が進入し,保護被覆が挿入部6周囲にせり上がって行き,帯状突起45が確実に保護被覆に食い込む。図8(b)はこの食い込み状態を示す断面図であり,図8(a)におけるケーブルを挿入した状態のC−C線断面図を示す。
即ちこの実施例によれば,同軸ケーブルの保護被覆は取付状態において,コネクタ本体41の後方端部において抜け止め具3の爪部3aによって咬持されると共に,同軸ケーブルの先端部は内部からは挿入部6,外部からは帯状突起45とで挟持されることとなり,優れた保持力を有すると共に確実に同軸ケーブルの回転を阻止することができる。合わせて,抜け止め具3を係止手段で係止することによって更に回転力に対して強固に装着できる。更に,この実施例では,既に説明した実施例のようなリリーサ5等の部材を必要としないので,材料費・組立工程の削減ができ,延いては製品コストの可能となり,低廉化が要求される同軸ケーブルコネクタに適した構造を提供できるのである。
また,上記実施形態は,何れもコネクタ本体1,21,41或いはコネクタ筒体25を円筒形状としているが,他の形状,例えば6角柱形状としても何ら差し支えない。また,接続手段は,上記プラグ或いはレセプタクル構造以外の形状であってもよい。
図10乃至図14に示される図面は,本発明のコネクタの第4の実施形態を示している。図10はケーブルを挿入した状態の断面図,図11はケーブル挿入前の状態を示す断面図を示し,上記第3の実施形態とは,コネクタ抜け止め具3のコネクタ本体41に対する取付構造と,図12に詳しく示されるコネクタ抜け止め具130の構造とが上記実施例と異なるものである。尚,図12(a)は正面図,図12(b)はD−D線端面図であり,この抜け止め具130に対応するケーブル挿通口は図14(a)に示されている143である。また,上記図と同様の構成部材には特に明記しない限り同一の符号を付与し,説明を省略する。
図12に良く示されるように,この第4の実施形態における抜け止め具130は,図3で示されたコネクタ抜け止め具3の係止部3bに対応する係止部130bに,130cで示される係止爪が形成されたものである。この係止爪130cは,係止部130bからコネクタ前方に突出するように係止部の周縁に1又は複数個,折り曲げ形成されている。
図14(a)に示されるように,抜け止め具130に対応するように,コネクタ本体41の後部に形成されたケーブル挿入口143には,前記係止部130cが嵌合する嵌合部が形成されている。
このケーブル挿入孔143には上記実施例と同様に,開口部内部に段部143aが形成されている。この段部143aは,周径が前記抜け止め具130の係止部130bが内接される大きさに形成されていると共に,前記抜け止め具130の係止部130bを段部143aに当接するように載置したときに,前記係止部130bに備えた係止爪130cが挿入されて嵌合する嵌合溝143cが,前記係止爪130cに対向する位置に形成されている。更にコネクタ本体41の後方側端部の外周縁には,雄ねじ143bが形成されている。
153は,中心に同軸ケーブルを挿通するための挿通孔152を有すると共に,内部には前記コネクタ本体41の後方側端部に形成された雄ねじ143bに螺合するように形成された雌ねじ153bが形成されて,前記コネクタ本体41の後方側端部に着脱自在に構成されたキャップである。このキャップ153は上記実施形態における固定具4や,ケーブル挿入孔の先端部を縮径するへら押しやカーリングと同じ作用を持ち,これによってコネクタ抜け止め具130はコネクタ本体内に取り付けられるのである。
尚,この係止爪130cと嵌合溝143cが請求孔に記載の係止手段である。
即ちこの実施例によれば,同軸ケーブルの保護被覆は取付状態において,コネクタ本体41の後方端部において抜け止め具130の爪部130aによって咬持されて同軸ケーブルの軸線方向に対する抜脱及び軸線を中心軸とした回転を阻止すると共に,同軸ケーブルの先端部は内部からは挿入部6,外部からは帯状突起45とで挟持されることとなり,更に優れた保持力を有すると共に確実に同軸ケーブルの回転を阻止することができる。
更に加えて,この実施例においては,抜け止め具130の固定用キャップ153が着脱自在に構成されていることから,コネクタの出荷の時点で,キャップ153をケーブル挿通口143に螺合した状態にしておけば,ユーザーは同軸ケーブルを挿入操作することで簡単且つ素早く取付することができるのであるが,もしこの取付作業においてケーブルの挿着ミスがあった場合,一般的な工具を使ってキャップ153を取外すことができ,これによって抜け止め具130を簡単にコネクタ本体41から取外すことができ,同軸ケーブル7の再装着が簡単にできるのである。また,長期的な使用を考えると,システムの変更等による同軸ケーブル7の再配線にも簡単に対応できるのである。
尚,この抜け止め具130の異なる実施例を図13(a)は正面図と図13(b)のE−E線端面図に示す。この実施例では係止爪130cの変わりに係止部130bに切欠部130dを形成し,ケーブル挿通孔143の内部には,図14(b)に示されるように前記段部143aから延設され,前記切欠部130dに嵌合する突起143dが形成されたものであり,第4の実施形態と同様にこの切欠部130dと突起143dの嵌合においてコネクタ抜け止め具130の回転を阻止するように取り付けられるのである。
尚,この第4の実施形態のような抜け止め具の取付方法は,この実施例に限定されるものではなく,他に示される実施例に応用してもよい事は言うまでもない。
また,この第4の実施形態においては,抜け止め具130の回転を阻止するための係止手段を備えさせた例を示したが,特に係止手段を備えさせなくてもよく,キャップ153によって抜け止め具が着脱自在に構成されておれば実施形態に限定されるものではない。
図15に示す断面図は本発明のコネクタの第5の実施形態を示している。図15はケーブルを挿入した状態であり,上記実施形態とは,抜け止め具及びリリーサ5が簡略化され,ケーブルの抜け止め具の替わりとして圧着リング37を備えたものである。尚,上記図1と同様の構成部材には同一の符号を付与し,説明を省略する。尚,この図において51はコネクタ本体である。
コネクタ本体51は,前部に環状連結部10を圧入固着するための嵌合孔42を備え,上記実施例とは,前後方向の長さ(即ち,筒状部1bの長さ)は上記抜け止め具及びリリーサの装着を必要としない分だけ短く形成されている。そして,コネクタ本体51内面から中心軸方向に向かって,コネクタ本体51に形成された同軸ケーブルの収納空間の前方から後方部に亘り回転阻止手段としての直線状の帯状突起45が複数形成されている。この帯状突起45は,例えば断面形状を四角形状や3角形状に形成されており,本願の実施例ではケーブル挿入口側が先端に向けて徐々に低く形成されている。
スリーブ体61は,前記嵌合孔42に連結される筒状連結部10の背部から,後方端部にかけて肉厚を徐々に薄く且つ先端を細く,円錐状に一体形成された挿入部6を備えている。また,挿入部6の後方端部位には周径外方向に環状突起36が周設されている。また,環状連結部10の前方には細径の筒状嵌合部8が突出形成されており,この筒状嵌合部8には上述のように接続手段2が取付けられている。
そして,この実施形態においては,挿入部6の後方端部は,コネクタ本体51の筒状部1bを突き抜けて筒状部1bより後方に位置するように形成されている。
同軸ケーブルへの装着は,挿入部6にケーブル7を接続したなら,予め同軸ケーブルに装着されている圧着リング37を前記挿入部6を締付ける位置に配置し,ケーブル外皮の上から圧着リング37を圧着する事によって完了する。
このように構成された第5の実施形態によれば,固着手段としての圧着リング37と抜け止め加工として挿入部6の後方端部位に施された環状突起35によって引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,堅牢な装着ができる。更に,ケーブルコネクタ本体51の内面に形成された帯状突起45によってケーブルの回転を阻止でき,良好な接続状態を維持できる。また,挿入部6の周面に前記帯状突起111を形成したり,前記ローレット溝35などを形成したりして,前記帯状突起45と組み合わせて構成することによって更にケーブルの回転に強い同軸ケーブル用コネクタを提供できる。
加えて,抜け止め具,リリーサ等が必要ないため簡単な構成で実現でき,コストも安価にできる
図16は,本発明に係る電子機器用箱体(以下,単に箱体と称する。)の一例を示している。図16は断面説明図であり,27は箱体,28は箱体内に組み付けられた回路基板,29は同軸ケーブルを接続するコネクタを示している。尚,この実施形態ではスリーブ体は環状連結部10と,環状連結部10の背部から,後方端部にかけて肉厚を徐々に薄く且つ先端を細く,円錐状に一体形成された挿入部6とからなり,図16の63として示されている。また,上記図1と同様の構成部材には同一の符号を付与し,説明を省略する。
箱体27は,本体27aと蓋板27bから成り,共に金属製であり内部空間は電磁気的にシールドされるよう形成されている。そして,本体27a側面にケーブルを接続するコネクタ29が形成されている。コネクタ29は,箱体27に一体形成された筒状のコネクタ本体30を突設して,内部に図1と同様のケーブル装着手段を設けて構成されている。
一方,コネクタ29の先端に相当する本体27a壁面は,接続された同軸ケーブル7の中心導体7a及び内部絶縁体7bを箱体27内部に挿通する連結孔31が形成され,コネクタ本体30に挿入されたケーブル7の中心導体7aを内部空間に突出させている。そして,中心導体7aを接続する連結金具32が,箱体27内に配置された回路基板28上に,挿入されたケーブル7の中心軸M上に中心導体7aの位置に合わせて組み付けられ,この回路基板28上に接続手段が構成されている。
このように,箱体27に上記コネクタと同様の同軸ケーブル装着手段を設けることで,装着したケーブルは,抜け止め具3の作用により引っ張り応力が加わっても抜けてしまうようなことがなく,堅牢な装着ができる。それでいて,リリーサを操作すれば,抜け止め具による抜脱阻止作用を解除でき,抜き取りできるので,ケーブル交換等の作業を容易に実施できる。また,ケーブルの端部を所定の形状に処理してコネクタ本体に挿入するだけで,箱体への装着が完了するので,ケーブルに別途コネクタを装着する必要がなく,簡易な構成で接続できる。
また,コネクタ本体41の内面に形成された帯状突起45は,ケーブルの回転方向の動きを阻止するように構成されているので,良好な接続状態を維持できる。
更に,リリーサを設けたとしても,このリリーサは簡単な構造及び形状で済み,ケーブル装着手段の構成が複雑になることがない。
尚,この電子機器用箱体の実施形態では,コネクタ本体30を箱体27の外方へ突出させているが,反対方向の箱体27の内部空間へ突出させて,同軸ケーブル装着手段をその箱体内に形成しても良い。そうすることで,内部空間は狭くなるが,ケーブル接続部の露出部を短くでき,接続部の堅牢化を図ることができるし見映えも向上する。また,接続手段を回路基板上に組み付けているが,連結金具32をコネクタ本体30側に設けても良い。
また,図8及び図9に示す第3の実施形態のような構成,即ちコネクタ本体の内部に帯状突起45を形成し,抜け止め具3をカーリング等で装着した構成のコネクタも低廉化を目標とした電子機器用箱体に好適である。
また,図10及び図11に示す第4の実施形態のような構成,即ちコネクタ本体の内部に帯状突起45を形成し,抜け止め具130をコネクタ本体から着脱自在に固着するキャップで取付けるようにした構成のコネクタも,同軸ケーブルの挿着ばかりでなく,挿着の失敗や,システムの配線の変更時に同軸ケーブルを取外しできるので,更に利便性を有した電子機器用箱体に好適である。
また,図15に示す第5の実施形態ような構成,即ち即ちコネクタ本体の内部に帯状突起45を形成し,圧着リング37でケーブルを固着する構成のコネクタも,構成が簡単で低廉化が目標とした電子機器箱体に好適である。
更に加えて,実施形態においてリリース機能を持たせるためにリリーサを設けている例を示したが,リリース機能が必要ない部位に使用するものであれば,当然リリーサを設ける必要が無く,装着したケーブルが抜けにくいばかりでなくケーブルの回転に対して堅牢なコネクタをその分安価に構成できる。
発明に係る同軸ケーブル用コネクタの第1の実施形態を示し,同軸ケーブルを挿入した状態の一部断面で示した同軸ケーブル用コネクタの側面図,及びA部拡大図である。 図1のスリーブ体の斜視図である。 図1の抜け止め具を示し,(a)は正面図,(b)はB−B線端面図である。 図1の同軸ケーブル用コネクタにおいて,同軸ケーブル挿入前の側面図である。 図1の同軸ケーブル用コネクタにおいて,同軸ケーブル挿入途中の側面図である。 本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの第2の実施形態を示し,一部断面で示した側面図である。 本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの他の例を示す一部断面で示した側面図である。 本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの第3の実施形態を示し,同軸ケーブルを挿入した状態の断面図である。 図8の同軸ケーブル用コネクタに同軸ケーブルを挿入する前の状態を示す。 本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの第4の実施形態を示し,同軸ケーブルを挿入した状態の断面図である。 図10の同軸ケーブル用コネクタに同軸ケーブルを挿入する前の状態を示す。 図10の抜け止め具を示し,(a)は正面図,(b)はD−D線端面図である。 図10の抜け止め具の異なる実施例を示し,(a)は正面図,(b)はE−E線端面図である。 (a)は図12の抜け止め具に対応するケーブル挿通孔の一部拡大斜視図を示し,(b)は図13の抜け止め具に対応するケーブル挿通孔の一部拡大斜視図を示す。 本発明に係る同軸ケーブル用コネクタの第5の実施形態を示し,同軸ケーブルを挿入した状態の断面図である。 本発明に係る電子機器用箱体の実施形態の一例を示す断面説明図である。
符号の説明
1…コネクタ本体,1a…挿入止着体,1b…筒状部,2…ナット体(接続手段),3…抜け止め具,3a…爪部部,3b…係止部,4…固定具,5…リリーサ,6…挿入部,7…同軸ケーブル,8…筒状嵌合部,10…環状連結部,20…ボルト体(接続手段),21…コネクタ本体,25…コネクタ筒体,27…箱体,29…コネクタ,30…コネクタ本体,35…ローレット溝(抜け止め加工),36…環状突起(抜け止め加工),37…圧着リング,41…コネクタ本体,42…嵌合孔,43…ケーブル挿入孔,45…帯状突起(回転阻止手段),51…コネクタ本体,61,62,63…スリーブ体,111…帯状突起(回り止め加工),130…抜け止め具,153…キャップ。

Claims (17)

  1. 同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と,
    該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,
    前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,
    前記同軸ケーブルにスリーブ体の挿入部を挿入後,該挿入部を固着する固着リングと,
    を備えた同軸ケーブル用コネクタにおいて,
    少なくとも,前記コネクタ本体の内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
    前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止するように構成した同軸ケーブル用コネクタ。
  2. 同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と, 該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,
    前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,
    前記コネクタ本体内に設けられ,前記同軸ケーブル周囲を咬持して同軸ケーブルの抜脱を阻止する抜け止め具と,
    を備えた同軸ケーブル用コネクタにおいて,
    前記抜け止め具は,コネクタ本体内に,該コネクタ本体と同一中心軸を有するように内設するリング形状の係止部と,該係止部からコネクタ本体の中心軸方向へ向かって突設した咬持部とから成り,
    少なくとも,前記コネクタ本体の内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
    同軸ケーブル端部を前記コネクタ本体内へ後方から挿入操作することで,前記抜け止め具は,前記咬持部が前記同軸ケーブル周囲を咬持することによって,同軸ケーブルの抜脱を阻止し,前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止するように構成した同軸ケーブル用コネクタ。
  3. 抜け止め具の咬持部は,先端が同軸ケーブルに線接触するよう形成されて成る請求項2に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  4. 抜け止め具による同軸ケーブルの抜脱阻止を解除するリリーサを有し,該リリーサは,同軸ケーブルに外嵌する円筒状の摺動部と該摺動部を操作する操作部とを有し,前記摺動部先端が抜け止め具の咬持部に当接するよう配置され,前記摺動部を前方へ摺動させることで,摺動部先端が咬持部を前方へ押上げ,同軸ケーブルの咬持動作を解除する請求項2又は請求項3の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  5. 抜け止め具をコネクタ本体内に,コネクタ本体に対して軸線方向への移動と該軸線を中心軸とする回転とを阻止して固着する係止手段を備えたことを特徴とした請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  6. スリーブ体の周囲の全部若しくは一部には,同軸ケーブルの抜け止め防止加工が施されている請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  7. スリーブ体側面に,前後に長く形成した帯状突起から成る同軸ケーブルの回り止め加工が施されている請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  8. 接続手段は,内側面に雌ねじが切られたナット体であって,スリーブ体の前面に前記ナット体を嵌合保持する筒状嵌合部が突設して前記ナット体後部を回転可能に嵌合保持し,
    前記筒状嵌合部には,装着した同軸ケーブルの内部絶縁体及び中心導体を挿通する挿通孔がスリーブ体から連続形成され,装着した同軸ケーブルの中心導体を前記挿通孔から突出させて,前記ナット体の中心軸上に配置させて成る請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  9. 接続手段は,スリーブ体に一体形成されて周囲に雄ねじが切られたボルト体であり,該ボルト体中心軸上に,スリーブ体に挿入装着した同軸ケーブルの中心導体と接続対象の中心導体とを連結するための連通孔が形成され,該連通孔内に双方の中心導体を挟持して連結する連結金具が配置されて成る請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  10. 接続手段は,スリーブ体と対称に形成して成り,2つのスリーブ体を対向配置して全体を一体に形成し,コネクタ本体は双方のスリーブ体の双方の周囲に対称に配置し,抜け止め具も双方のコネクタ本体内に対称に配置し,中央に双方のコネクタ本体に挿入装着した同軸ケーブルの中心導体を連結するための連結金具が配置されて成る請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
  11. 同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と, 該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,
    前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,
    前記同軸ケーブルにスリーブ体の挿入部を挿入後,該挿入部を固着する固着リングと,
    を備えた,外部から同軸ケーブルを装着する同軸ケーブル用コネクタを有する電子機器用箱体において,
    少なくとも,前記コネクタ本体の内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
    前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止することを特徴とする電子機器用箱体。
  12. 同軸ケーブルの内部絶縁体と外部導体との間に挿入される挿入部を有するスリーブ体と, 該挿入部の周囲に設けられた筒状のコネクタ本体と,
    前記スリーブ体の前方に回動自在に設けられ,接続対象の外部導体に接続可能な接続手段と,
    前記コネクタ本体内に設けられ,前記同軸ケーブル周囲を咬持して同軸ケーブルの抜脱を阻止する抜け止め具と,
    を備えた,外部から同軸ケーブルを装着する同軸ケーブル用コネクタを有する電子機器用箱体において,
    前記抜け止め具は,コネクタ本体内に,該コネクタ本体と同一中心軸を有するように内設するリング形状の係止部と,該係止部からコネクタ本体の中心軸方向へ向かって突設した咬持部とから成り,
    少なくとも,前記コネクタ本体の内面には,挿入した同軸ケーブル周囲に食い込むように,前後に長く形成した帯状突起から成る回転阻止手段を備え,
    同軸ケーブル端部を前記コネクタ本体内へ後方から挿入操作することで,前記抜け止め具は,前記咬持部が前記同軸ケーブル周囲を咬持することによって,同軸ケーブルの抜脱を阻止し,前記帯状突起は同軸ケーブルの回転を阻止するように構成した電子機器用箱体。
  13. 抜け止め具の咬持部は,先端が同軸ケーブルに線接触するよう形成されて成る請求項12のいずれか一項に記載の電子機器用箱体。
  14. 抜け止め具による同軸ケーブルの抜脱阻止を解除するリリーサを有し,該リリーサは,同軸ケーブルに外嵌する円筒状の摺動部と該摺動部を操作する操作部とを有し,前記摺動部先端が抜け止め具の咬持部に当接するよう配置され,前記摺動部を前方へ摺動させることで,摺動部先端が咬持部を前方へ押上げ,同軸ケーブルの咬持動作を解除する請求項12又は請求項13の何れか一項に記載の電子機器用箱体。
  15. 抜け止め具をコネクタ本体内に,コネクタ本体に対して軸線方向への移動と該軸線を中心軸とする回転とを阻止して固着する係止手段を備えたことを特徴とした請求項12乃至請求項14の何れか一項に記載の電子機器用箱体。
  16. スリーブ体の周囲の全部若しくは一部には,同軸ケーブルの抜け止め防止加工が施されている請求項11乃至請求項15の何れか一項に記載の電子機器用箱体
  17. スリーブ体側面に,前後に長く形成した帯状突起から成る同軸ケーブルの回り止め加工が施されている請求項11乃至請求項16に何れか一項に記載の電子機器用箱体。
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