JP2001155818A - 端子金具の防水カバー - Google Patents

端子金具の防水カバー

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JP2001155818A
JP2001155818A JP34034799A JP34034799A JP2001155818A JP 2001155818 A JP2001155818 A JP 2001155818A JP 34034799 A JP34034799 A JP 34034799A JP 34034799 A JP34034799 A JP 34034799A JP 2001155818 A JP2001155818 A JP 2001155818A
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JP
Japan
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terminal fitting
waterproof
waterproof cover
cover
male terminal
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JP34034799A
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English (en)
Inventor
Hiroki Osawa
寛樹 大澤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具を防水するのに適したカバーを提供
する。 【解決手段】 防水カバー20は、弾力性を備えたゴム
材によって一端に開口部22を有する鞘状に形成されて
いる。雄側端子金具10を端子収容部23内に挿入する
と、雄側端子金具10の後端側に取り付けられた防水栓
15が鞘部21の内周面に密着することで内部が水密状
となる。また、鞘部21の前面には、検査用治具のプロ
ーブを挿入可能な切り込み28が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具の防水カ
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のタコメータに配された信
号回路では、この信号回路から検査用の電線を導出して
その端末に例えば雄側端子金具を接続しておき、この雄
側端子金具に検査用治具のプローブを接触させることで
回路の検査を行っている。この検査に用いる雄側端子金
具は検査時以外には不要であるため、通常はエンジンル
ーム内に放置されることになるが、エンジンルーム内に
は泥水などが入り込む場合があるため、雄側端子金具は
防水しておく必要がある。そのため従来は、この雄側端
子金具をフード部を備えた既存の雄ハウジングに収容
し、さらにフード部の開口縁に専用のゴムキャップを被
せることで防水する手段が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のもの
は、既存の雄ハウジングを用いるとはいえ、フード部を
塞ぐための専用のゴムキャップを製造しなければならな
いため、部品点数が増えてコストアップを招くこととな
っていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、端子金具を防水するのに適したカバー
を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係る端子金具の防水カバーは、電
線の端末に接続された端子金具を覆う防水カバーであっ
て、弾力性を備えたゴム材によって一端に開口部を有す
る鞘状に形成されており、前記開口部から前記端子金具
を挿入すると、端子金具の後端側において前記電線周り
に装着された防水栓がこの防水カバーの内周面に密着す
ることで内部が水密状とされるところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、挿入された前記端子金具に臨む位置に切り込
みを設け、端子金具に導通接触可能な検査用のプローブ
をこの切り込みを通して内部に挿入可能とされるととも
に、前記切り込みは常には弾性によって閉鎖されている
ところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記防水栓に対して後端側か
ら係止して前記端子金具を抜止めする抜止突起が一体に
設けられているところに特徴を有する。
【0007】請求項4の発明は、請求項3に記載ものに
おいて、前記防水栓に対して前端側から係止して前記抜
止突起との間で前記防水栓を挟むことで前記端子金具を
挿抜方向に位置決めする位置決め突起が一体に設けられ
ているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、鞘
状の防水カバーに端子金具を挿入すると、端子金具の後
端側の防水栓が内周面に密着することで端子金具の全体
を覆って防水することができる。
【0009】請求項2の発明によれば、防水カバーの切
り込みに検査用のプローブを押し込むと、切り込みが弾
性的に押し拡げられてプローブの挿入が許容されるか
ら、防水カバーを外すことなく検査を行うことができ
る。また、切り込みは常には弾性によって閉鎖されてい
るため、ここから内部に水が進入することが防止され
る。
【0010】請求項3の発明によれば、端子金具が防水
カバーから抜け出ることが確実に防止される。
【0011】請求項4の発明によれば、防水栓を抜止突
起と位置決め突起との間で挟むことで端子金具が挿抜方
向に位置決めされる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について、図
1から図4を参照しつつ説明する。この実施形態では、
雄側端子金具に用いる防水カバーについて示す。なお、
ここで用いられる雄側端子金具10は、例えば自動車の
タコメータの信号回路から導出された検査用の電線Wの
端末に接続され、検査時には検査用治具のプローブP
(図4参照)を接触させることで、信号回路の状態を検
査できるようになっている。
【0013】この雄側端子金具10は、本来は雌側端子
金具等と接続される既存のものであり、後端側にはやは
り既存の防水栓15が備えられている。雄側端子金具1
0は、導電性の金属板から形成されており、図1に示す
ように、後側に電線Wの端末をかしめ付けるバレル部1
1を備えるとともに、前側には板状のタブ12が備えら
れている。バレル部11のうち、前側のワイヤバレル1
3は、電線Wの被覆を皮剥きして露出された芯線部分に
かしめ付けられており、雄側端子金具10と電線Wとの
導通が取られるようになっている。また、バレル部11
の後側のインシュレーションバレル14は、電線Wの端
末における被覆部分に装着される防水栓15にかしめら
れ、これにより、雄側端子金具10は防水栓15と一体
化された状態で電線Wに固定されている。
【0014】防水栓15は、適度な弾力を備えたゴムに
よって全体として円筒状に形成されており、インシュレ
ーションバレル14にかしめられた取付筒部18と、そ
の後端側に設けられ雄側端子金具10よりも径方向に寸
法が大きくされた本体部17とを一体に備えている。本
体部17の外周面には、全周にわたって突出する突条が
前後に並んで3条(前側から順に19A,19B,19
Cで示す)設けられている。各突条19A,19B,1
9Cの外径は後述する防水カバー20の拡径部23Aの
内径よりも僅かに大きくされており、その内周面に弾性
的に密着可能とされている。
【0015】上記した雄側端子金具10を防水するため
の防水カバー20は、適度な弾力性及び伸縮性を有する
ゴムによって一体に形成されている。防水カバー20
は、後端に開口部22を備え前端側が閉塞された円筒状
の鞘部21から形成され、鞘部21の内部には1本の雄
側端子金具10を収容可能な端子収容部23が設けられ
ている。この端子収容部23の後端側は、前端側に比べ
て内径がやや大きくされた拡径部23Aとなっている。
この拡径部23Aには、開口部22の近傍に内周に沿っ
て円環状の抜止突起25が設けられており、雄側端子金
具10が正規の位置まで挿入されたとき(図3参照)に
は、防水栓15の本体部17後端の突条19Cに係止す
ることで、雄側端子金具10が抜止めされるようになっ
ている。また、拡径部23Aには、抜止突起25よりも
奥側に抜止突起25とほぼ同形の位置決め突起26が設
けられている。抜止突起25と位置決め突起26との間
隔は、防水栓15の本体部17の長さ寸法とほぼ同程度
とされており、雄側端子金具10が正規の位置まで挿入
されたときには、位置決め突起26が本体部17前端の
突条19Aに係止するとともに、抜止突起25と位置決
め突起26との間に本体部17が挟まれることで雄側端
子金具10が前後方向に位置決めされるようになってい
る。
【0016】また、鞘部21の前端部は半球状になって
おり、端子収容部23内に雄側端子金具10を挿入した
ときに雄側端子金具10に対して前方に臨む位置に、図
2に示すような切り込み28が設けられている。この切
り込み28は、常には弾性によって閉鎖されており、切
り込み28の孔縁部分を押し広げることで、検査用のプ
ローブPを挿通可能とされている(図4参照)。
【0017】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。防水カバー20を雄側
端子金具10に装着する際は、図1に示すように、雄側
端子金具10をタブ12側から開口部22を通して端子
収容部23内へと挿入する。雄側端子金具10全体が開
口部22を通過すると、防水栓15の突条19Aが開口
部22の孔縁に当接して、撓み変形しつつ拡径部23A
内に入り込み、すぐに抜止突起25に当接する。続けて
雄側端子金具10を押し入れると、突条19Aが内側へ
撓み変形するとともに、抜止突起25とその周囲の部分
が外側へ撓み変形して、突条19Aが抜止突起25を乗
り越える。さらに雄側端子金具10を押し込むと、突条
19B、19Cが同様にして抜止突起25を乗り越え、
本体部17が抜止突起25と位置決め突起26との間に
入り込む(図3参照)。
【0018】すると、位置決め突起26が防水栓15の
突条19Aに前端側から係止するとともに、抜止突起2
5が防水栓15の突条19Cに後端側から係止して、防
水栓15及び雄側端子金具10が挿入方向及び抜け方向
に位置決めされる。同時に、防水栓15の各突条19
A,19B,19Cが拡径部23Aの内周面に密着し
て、端子収容部23内は鞘部21と防水栓15とによっ
て覆われた水密状態となる。このようにして防水カバー
20を装着した雄側端子金具10は、電線Wがワイヤハ
ーネス等に結束された状態でエンジンルーム内に配され
る。防水カバー20に泥水等が掛かった場合にも、端子
収容部23内は水密状に保たれるため雄側端子金具10
が水に触れずに済む。
【0019】一方、タコメータの信号回路の検査を行う
際には、雄側端子金具10に防水カバー20を装着した
まま、検査用治具のプローブPの先端を切り込み28に
押し込む。すると、図4に示すように、切り込み28の
孔縁部分が撓み変形してプローブPの挿入が許容される
ため、プローブPの先端を雄側端子金具10のタブ12
に導通接触させてタコメータの信号回路の状態等を検査
することができる。検査が終了した後、プローブPを引
き抜くと、切り込み28の孔縁部分が弾性によって復帰
変形して切り込み28が閉鎖する。これにより、端子収
容部23内が再び水密状態に保たれる。
【0020】以上のように、本実施形態によれば、鞘状
の防水カバー20と既存の防水栓15によって、雄側端
子金具10の全体を覆って防水することができる。この
ため、部品点数が少なくて済み、コストを抑えることが
できる。また、この防水カバー20は、適度な弾力性及
び伸縮性を有するゴムによって形成されているため、防
水栓の径が多少異なるものにも使用することができる。
また、鞘部21に切り込み28を設けることで、防水カ
バー20を雄側端子金具10に装着したままでも検査を
行うことができ、防水カバー20を外す手間がかからな
い。
【0021】さらに、鞘部21の内側に抜止突起25及
び位置決め突起26を設けることで、雄側端子金具10
が確実に位置決めされるため、雄側端子金具10が防水
カバー20から不用意に抜けたり、あるいは、装着時に
雄側端子金具10を差し込みすぎて防水カバー20を傷
つけたりすることが防止できる。また、仮に防水カバー
20を合成樹脂によって形成しようとした場合、鞘部2
1の内周面に抜止突起25や位置決め突起26のような
突起を設けることは型抜きの関係上困難であるが、本実
施形態の防水カバー20はゴム製であるから形成が容易
である。
【0022】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)上記実施形態では、1本の端子金具専用の防水カ
バーについて示したが、必要に応じて複数本の端子金具
を収容する防水カバーにも本発明は適用できる。 (2)上記実施形態では、雄側端子金具10に装着する
防水カバーについて示したが、その他の形状の端子金具
に使用するものについても、本発明は適用できる。
【0023】(3)上記実施形態では、切り込み28を
鞘部21の先端に設けたが、本発明によれば、切り込み
を設けずに検査時には防水カバーから端子金具を引き抜
いて検査を行うようにしても良い。また、切り込みを設
ける場合には、内部の端子金具に臨む位置で有れば、例
えば鞘部の側面などその他の位置に設けても良い。 (4)上記実施形態では、抜止突起25及び位置決め突
起26を設けたが、本発明によれば、これらの突起を設
けない構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の防水カバーと端子金具との装着前
の状態を示す側断面図
【図2】防水カバーの正面図
【図3】防水カバーを端子金具に装着した状態を示す側
断面図
【図4】防水カバーにプローブを差し込んだ状態を示す
側断面図
【符号の説明】
10…雄側端子金具 15…防水栓 20…防水カバー 22…開口部 25…抜止突起 26…位置決め突起 28…切り込み P…プローブ W…電線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の端末に接続された端子金具を覆う
    防水カバーであって、弾力性を備えたゴム材によって一
    端に開口部を有する鞘状に形成されており、前記開口部
    から前記端子金具を挿入すると、端子金具の後端側にお
    いて前記電線周りに装着された防水栓がこの防水カバー
    の内周面に密着することで内部が水密状とされることを
    特徴とする端子金具の防水カバー。
  2. 【請求項2】 挿入された前記端子金具に臨む位置に切
    り込みを設け、端子金具に導通接触可能な検査用のプロ
    ーブをこの切り込みを通して内部に挿入可能とされると
    ともに、前記切り込みは常には弾性によって閉鎖されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の端子金具の防水
    カバー。
  3. 【請求項3】 前記防水栓に対して後端側から係止して
    前記端子金具を抜止めする抜止突起が一体に設けられて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    端子金具の防水カバー。
  4. 【請求項4】 前記防水栓に対して前端側から係止して
    前記抜止突起との間で前記防水栓を挟むことで前記端子
    金具を挿抜方向に位置決めする位置決め突起が一体に設
    けられていることを特徴とする請求項3に記載の端子金
    具の防水カバー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040475A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
CN102668243A (zh) * 2009-09-25 2012-09-12 莫列斯公司 电连接器套子及其使用方法
JP2014075298A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Yazaki Corp 端子用スペーサ

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