JP2007095580A - カーボンナノチューブを用いたフィールドエミッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フィールドエミッタの電子放出電界のしきい値を低下させること。
【解決手段】反応槽100内のマイクロヒータを有するサセプタ110にカーボンナノチューブを形成したシリコン基板を載置し、反応槽100内を100℃の超臨界CO2で満たした。バルブ210により反応槽100と遮断及び接続可能な撹拌槽200にヘキサンに溶解したトリメチル(メチルシクロペンタジエニル)白金を入れ、超臨界CO2に溶解させた。撹拌槽200内の圧力を反応槽100内の圧力より大きくしてからバルブ210を開き、撹拌槽200内部の白金化合物を溶解した超臨界CO2を反応槽100に導入して、所定時間、シリコン基板(Sub)を150℃に加熱して白金を析出させた。このようにして、白金を担持したカーボンナノチューブフィールドエミッタを構成できる。
【選択図】図11

Description

本発明は金属を担持させたカーボンナノチューブを用いたフィールドエミッタに関する。特に、電子放出しきい値電圧を低下させたフィールドエミッタに関する。
カーボンナノチューブはフィールドエミッタとしての用途が有望視されており、それを用いたディスプレイが研究されている。特許文献としては、下記のものが知られている。
特開2002−170481 特開2002−140979 特開2001−110303 特開2002−234000
上記特許文献に記載のフィールドエミッタは、単にカーボンナノチューブを放射電極とするのみで、しきい値電圧は大きい。
本発明者らは、カーボンナノチューブに関して、電子の電界放出特性について研究を重ねた結果、カーボンナノチューブに金属を粒子として担持させると、電子放出のしきい値電圧が大幅に低下することを初めて発見した。
本発明は、この発見に基づいて成されたものであり、その目的は、フィールドエミッタのしきい値電圧を低下させることである。
請求項1に係る発明は、金属を粒子状体として担持させたカーボンナノチューブから成るフィールドエミッタである。また、請求項2の発明は、粒子状体は、その粒径が10nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のフィールドエミッタである。また、請求項3の発明は、カーボンナノチューブは基板上に垂直方向に成長したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィールドエミッタである。
また、請求項4の発明は、粒子状体は、カーボンナノチューブの壁に挟まれた底部にも担持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のフィールドエミッタである。また、請求項5の発明は、粒子状体は、白金であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のフィールドエミッタである。さらに、請求項6の発明は、粒子状体は、予め基板に形成したカーボンナノチューブに、金属の化合物を超臨界流体に溶解した状態で接触処理させて、カーボンナノチューブに担持させたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のフィールドエミッタである。
カーボンナノチューブに金属を粒子状体として担持させることにより、金属を担持させない場合に比較して、カーボンナノチューブからの電子放出のしきい値電圧を1/7に低下させることができた。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書において特に言及している内容以外の技術的事項であって本発明の実施に必要な事項は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書によって開示されている技術内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
カーボンナノチューブに金属の粒子状体を担持させる方法は、以下の通りである。本発明者らは、金属化合物を溶解した超臨界流体用いてカーボンナノチューブを処理すると、容易にカーボンナノチューブに金属を担持させることができることを発見した。超臨界流体は極性及び非極性の化合物を容易に溶解するので、金属を錯体又は化合物として超臨界流体に溶解させる。超臨界流体は、周知のように極めて狭い領域にも浸透するので、間隔が0.1μm程度のカーボンナノチューブのバンドル壁間にも浸透する。これによりカーボンナノチューブ表面に金属錯体又は金属化合物が接触し、金属が遊離して単結晶化する。この金属の単結晶化の際には、カーボンナノチューブを加熱することが望ましい。この金属が遊離してカーボンナノチューブに析出する原因は、カーボンナノチューブの有する水素原子及び/又はフッ素原子やその他のハロゲン原子に置換したのち、加熱によって配位子が分解離脱する機構が考えられる。水素原子及び/又はフッ素原子は、カーボンナノチューブを形成する時の原料ガスに含まれている。しかし、カーボンナノチューブを形成した後に、水素原子及び/又はフッ素などのハロゲン原子のラジカルを照射することで、カーボンナノチューブの壁面に水素原子及び/又はフッ素などのハロゲン原子を配置させることもできる。また、水素原子及び/又はフッ素などのハロゲン原子のラジカルを照射の他に、形状を破壊しないでそれらの原子をイオン照射したり、化学反応で水素やハロゲン原子をカーボンナノチューブのバンドルの壁面に配置させることができる。これらの原子の密度より、担持させるべき金属原子の密度を制御することができる。また、カーボンナノチューブの底の部分にまで、これらの水素原子及び/又はフッ素などのハロゲン原子から成る置換促進原子を存在させることが可能となることから、カーボンナノチューブのバンドル底まで金属を担持させることが可能となる。
金属錯体又は金属化合物としては、所望の金属以外の構成成分がカーボンナノチューブに残留しないか、例えば加熱により容易に離脱する、又は炭化してカーボンナノチューブ自体となるものが好ましい。ここにおいて、所望の金属以外に重元素を含まない、有機化合物を配位子とする、又は有機基のみを有する有機金属錯体又は有機金属化合物が好ましい。
金属としては白金、その他、Au,Ag,Rh,Ruなどの貴金属、Cu,Al,Co,Ni,Feなどの任意の金属を用いるのが望ましい。また、超臨界流体は、取扱いの容易な二酸化炭素を用いると簡便である。担持される金属の粒径は、カーボンナノチューブのバンドルの壁間距離よりも小さい100nm以下が好ましく、10nm以下がより好ましく、5nm以下が更に好ましい。
まず、本発明を適用するための、カーボンナノチューブの製造方法の一例について述べる。尚、本発明は任意の方法で形成されたカーボンナノチューブを用いたフィールドエミッタに適用可能であって、以下の製造方法で形成されたカーボンナノチューブフィールドエミッタへの適用に限定されるものではない。
カーボンナノチューブの製造に用いる原料物質としては、少なくとも炭素を構成元素とする種々の物質を選択することができる。炭素とともに原料物質を構成し得る元素の例としては、水素、フッ素、塩素、臭素、窒素、酸素等から選択される一種または二種以上が挙げられる。好ましい原料物質としては、実質的に炭素と水素から構成される原料物質、実質的に炭素とフッ素から構成される原料物質、実質的に炭素と水素とフッ素から構成される原料物質が例示される。飽和または不飽和のハイドロカーボン(例えばCH4 、C22)、フルオロカーボン(例えばC26)、フルオロハイドロカーボン(例えばCHF3 )等を好ましく用いることができる。直鎖状、分岐状、環状のいずれの分子構造のものも使用可能である。通常は、常温常圧において気体状態を呈する原料物質(原料ガス)を用いることが好ましい。原料物質として一種類の物質のみを用いてもよく、二種以上の物質を任意の割合で用いてもよい。使用する原料物質の種類(組成)は、カーボンナノチューブの製造段階(例えば成長過程)の全体を通じて一定としても良く、製造段階に応じて異なるようにしても良い。目的とするカーボンナノ構造体の性状および/または特性(例えば電気的特性)に応じて、使用する原料物質の種類(組成)や供給方法等を適宜選択することができる。
ラジカル源物質としては、少なくとも水素を構成元素とする物質を好ましく用いることができる。常温常圧において気体状態を呈するラジカル源物質(ラジカル源ガス)を用いることが好ましい。特に好ましいラジカル源物質は水素ガス(H2 )である。また、ハイドロカーボン(CH4 等)のように、分解によりHラジカルを生成し得る物質をラジカル源物質として用いることも可能である。ラジカル源物質として一種類の物質のみを用いてもよく、二種以上の物質を任意の割合で用いてもよい。
製造方法の一つの好ましい態様では、原料物質を反応室内でプラズマ化することによって該プラズマ雰囲気を形成する。あるいは、反応室の外部で原料物質をプラズマ化し、そのプラズマを反応室に導入して該反応室内にプラズマ雰囲気を形成してもよい。
そのプラズマ雰囲気中に、該雰囲気の外部からラジカルを注入することが望ましい。反応室を形成するチャンバーの外部のラジカル発生室でラジカル源物質を分解してラジカルを生成し、それを反応室内のプラズマ雰囲気中に注入することが好ましい。あるいは、反応室と同一チャンバー内のラジカル発生室であってプラズマ雰囲気の外部でラジカル源物質を分解し、これにより生成したラジカルをプラズマ雰囲気中に注入してもよい。要は、原料物質のプラズマによりカーボンナノチューブを成長させたり処理したりする加工領域とは異なる領域でラジカルを生成して、このラジカルのみを加工領域に注入して、カーボンナノチューブを成長させても良い。
ラジカル源物質からラジカルを生成する好ましい方法としては、該ラジカル源物質に電磁波を照射する方法が挙げられる。この方法に使用する電磁波としては、マイクロ波および高周波(UHF波、VHF波またはRF波)のいずれも選択可能である。VHF波またはRF波を照射することが特に好ましい。かかる方法によると、例えば周波数および/または入力電力を変更することによって、ラジカル源物質の分解強度(ラジカルの生成量)を容易に調整することができる。したがって、カーボンナノチューブの製造条件(プラズマ雰囲気中へのラジカルの供給量等)が制御し易いという利点がある。
ここで、周知のように、「マイクロ波」とは1GHz程度以上の電磁波を指すものとする。また、「UHF波」とは300〜3000MHz程度の、「VHF波」とは30〜300MHz程度の、「RF波」とは3〜30MHz程度の電磁波を、それぞれ指すものとする。
ラジカル源物質からラジカルを生成する他の好ましい方法としては、該ラジカル源物質に直流電圧を印加する方法が挙げられる。この他、パルス状電圧を印加する方法や、交流電圧を印加する方法(50Hz,60Hzやこれ以上の周波数)がある。また、該ラジカル源物質に光(例えば可視光、紫外線)を照射する方法、電子線を照射する方法、該ラジカル源物質を加熱する方法等を採用することも可能である。あるいは、触媒金属を有する部材を加熱し、その部材にラジカル源物質を接触させて(すなわち、熱と触媒作用によって)ラジカルを生成してもよい。ラジカルを発生させるための触媒金属としては、Pt,Pd,W,Mo,Ni等から選択される一種または二種以上を用いることができる。
プラズマ雰囲気中に注入するラジカルは、少なくとも水素ラジカル(すなわち水素原子。以下、「Hラジカル」ということもある。)を含むことが好ましい。少なくとも水素を構成元素とするラジカル源物質を分解してHラジカルを生成し、そのHラジカルをプラズマ雰囲気中に注入することが好ましい。このようなラジカル源物質として特に好ましいものは水素ガス(H2 )である。
特に、Hラジカルのみを供給すると、カーボンナノチューブを良好に生成することができる。また、適度にOHラジカルやOラジカルが存在すると、カーボンナノチューブの形成が容易となると思われる。
反応室内における少なくとも一種類のラジカルの濃度(例えば、炭素ラジカル、水素ラジカル、フッ素ラジカルのうち少なくとも一種類のラジカルの濃度)に基づいて、カーボンナノチューブの製造条件の少なくとも一つを調整することが望ましい。かかるラジカル濃度に基づいて調整し得る製造条件の例としては、原料物質の供給量、原料物質のプラズマ化強度(プラズマ化条件の厳しさ)、ラジカル(典型的にはHラジカル)の注入量等が挙げられる。このような製造条件を、上記ラジカル濃度をフィードバックして制御することが好ましい。かかる製造方法によると、目的に応じた性状および/または特性を有するカーボンナノチューブを、より効率よく製造することが可能である。
ラジカルの測定方法としては、ラジカルの発光線(すなわち炭素原子の発光線)を反応室内に出射し、出射された発光線を受光して、光吸収スペクトルから、ラジカル濃度を測定することができる。したがって、目的に応じた性状および/または特性を有するカーボンナノチューブを効率よく製造することができる。上記の炭素ラジカル(炭素原子)に固有の発光線は、例えば、少なくとも炭素を構成元素とするガスに適当なエネルギーを加えることで得ることができる。炭素ラジカル(炭素原子)に固有の発光線を出射するように構成することができる。
モニタ、制御対象としては、C,H,Fラジカルに限定されず、この他、対象ラジカルとしてC2 ,CF,CF2 ,CF3 ,Cxy(x≧1,y≧1)でも良い。かかる測定結果に基づいて調整し得る製造条件の例としては、原料物質の供給量、原料物質のプラズマ化強度、ラジカル(典型的にはHラジカル)の注入量、ラジカル源物質の供給量、ラジカル源物質のラジカル化強度等が挙げられる。このような製造条件を、上記ラジカル濃度測定結果をフィードバックして制御することが好ましい。かかる製造方法によると、目的に応じた性状および/または特性を有するカーボンナノチューブを、均質に、より効率よく製造することが可能となる。
同様に、注入するラジカルを発生するラジカル発生室内や反応室にラジカルを注入する注入口におけるラジカル、特に、Hラジカルを測定して、反応室に注入されるラジカルの量が所定値になるように、ラジカル源物質の供給量やラジカル源物質に印加する電力を制御することが望ましい。このようにすれば、反応室内へ注入されるラジカル、特に、Hラジカルの量を成長過程においてリアルタイムに制御することができ、良質なカーボンナノチューブを生成することができる。
ラジカルを発生するための金属触媒(Pt,Pd,W,Mo,Ni等)を有する部材を前記ラジカル発生室に面して配置し、その金属触媒を加熱し得るようにラジカル発生手段を構成してもよい。例えば、波状のNi製ワイヤ(触媒金属部材)をラジカル発生室の内部に配置した構成とすることができる。上記ワイヤに電流を流したヒータに、ラジカル源物質としてのH2 を導入して接触させる。これにより、Niの触媒作用によってHラジカルを発生させることができる。触媒金属の加熱温度は、例えば300〜800℃程度とすることができ、通常は400〜600℃程度とすることが好ましい。また、プラズマ放電手段は、容量結合プラズマ(CCP)発生機構として構成されていることが好ましい。
カーボンナノチューブを成長させるための粒子状触媒としては、Ni,Fe,Co,Pd,Pt等の遷移金属や、それらの遷移金属同士の合金や、繊維金属の組成物、混合物、それらの遷移金属と他の金属や半導体との合金や組成物や混合物を用いることができる。粒子状触媒を基体上に堆積させる方法としては、パルスアークプラズ堆積法を用いることが望ましい。例えば、10-4Torr以下の真空度において、Coなどの遷移金属からなるターゲットに対してアークを発生させて、遷移金属のプラズマを発生させて、基体上に5nm以下の粒径の粒子状触媒を堆積することができる。10-4Torr以下とするのは、原子や分子の衝突確率を低下させて、粒子径を小さくするためである。粒子状触媒の粒径をより小さくするために、真空度は、1×10-5Torr以下がより望ましい。その他、パルスプラズマCVDを用いることも可能である。
また、基体をSiとした場合には、触媒粒子とSiが合金化してシリサイドが生成されるので、TiN、Al23などのバッファ層を形成することが望ましい。また、CoTiを触媒粒子に用いた場合には、Siとは反応しないので、Si基板上に直接、粒子状触媒を堆積させることが可能となる。
まず、基体である基板には、導電性のSi基板が用いられた。図1に示す同軸型真空アーク蒸着装置により、Si基板上に、Co−Tiから成る粒子状触媒が堆積された。Co−Tiのターゲットは、Co粉末とTi粉末とを混練して、焼成したものである。したがって、このCo−Tiのターゲットを、アークガンでスパッタすると、粒径0.5−2nmのCo粒子と、粒径0.5−2nmのTi粒子が飛散し、Ti粒子がCo粒子同士の結合を防止するように間に介在するものと思われる。このようにして、Co−Tiから成る粒子状触媒がSi基板上に形成される。図1において、反応室10内に、サセプタ11が設けられ、その上にSi基板12が設けられる。サセプタ11の下には、Si基板12を加熱するためのハロゲンランプ13が設けられている。反応室10の上方に、プラズマガン14が設けられている。
図2は、プラズマガン14の原理図である。中心に円柱状の陰極15が設けられており、その周囲には円筒状の絶縁体16が設けられ、その外側にリング状のトリガー電極17が設けられている。また、陰極15と同軸に、絶縁体16の外側に、円筒状の陽極18が設けられている。陰極15の端面には、Co−Tiから成るターゲット19が設けられており、そのターゲット19の端面にはキャップ30が設けられている。また、トリガー電極17の端面には、板状の絶縁体31が設けられている。陰極15と陽極18との間に電界を印加して、トリガー電極17にパルス電圧を印加することにより、パルスアークが発生し、ターゲット19の構成原子が飛散する。本実施例ではターゲット19には、Co粒子とTi粒子を混練して焼成した、Co−Ti焼成体を用いた。
図3は、Co−Ti粒子状触媒の形成条件を示している。粒子状触媒の堆積には、Si基板12の温度を室温とし、ガスを流すことなく、反応室10内の圧力を1×10-5Torr、パルス電圧を50〜400回印加してパルスアークプラズマを生成した。後述するように、パルス電圧を50〜100回印加した時に、粒径が0.5−2nmのCo−Tiナノ粒子が、密度1.5×1013/cm2〜3×1013/cm2範囲で堆積された。
10回のパルスアークを用いて、Co−Ti粒子を基板上に堆積させた時の基板表面の原子間力顕微鏡による像(AFM像)を測定した。この像から、粒径は0.5−2nmので、密度は、3×1012/cm2と測定された。したがって、1回のパルスアークで、堆積されるCo−Tiナノ粒子の密度は、3×1011/cm2であることが分かった。
次に、図4のマイクロ波プラズマCVD装置を用いてカーボンナノチューブをCo−Ti金属粒子触媒の形成されたSi基板12上に成長させた。反応室20内には、Moから成るサセプタ21が設けられており、その上に、基板12が設けられる。また、サセプタ21の下には、基板12を加熱するための炭素ヒータ22が設けられている。反応室20の上部からは、2.45GHzのマイクロ波が反応室20に導入される。反応室20には排気ポート24が設けられ、真空ポンプにより排気されて、反応室20内は一定の真空度が得られるようになっている。また、反応室20に設けられた吸気ポート23からは、H2 と、CH4 ガスが、それぞれ、マスフローコントローラ25、26を介して反応室20に導入される。
次に、Co−Tiから成る粒子状触媒を基板12上に堆積するに際して、パルスアークの数を変化させた試料を各種準備した。そして、それぞれの試料に対して、カーボンナノチューブを成長させた。図5にパルスアークの回数とカーボンナノチューブの成長速度との関係を示す。パルスアークの数が300回、すなわち、Co−Tiナノ粒子の密度が9×1013/cm2の場合に、最大成長速度520nm/sが得られていることが分かる。
また、単層カーボンナノチューブを形成するパルスアークの数の望ましい範囲は、50〜100回である。Co−Tiナノ粒子の密度に換算すると、1.5×1013/cm2〜3.0×1013/cm2である。この範囲の時に、200〜340nm/sの成長速度が得られる。
図6は、50回のパルスアークでCo粒子を基板に堆積させた後に、基板温度700℃、マイクロ波電力900W、圧力70Torr、CH4 の流量50sccm、H2 の流量70sccm、成長時間5分の条件で、カーボンナノチューブを成長させた時の、側面のSEM像であり、図7は、その拡大像である。カーボンナノチューブは、基板に対して高密度で垂直に成長していることが理解される。
また、図8は、上記の高密度カーボンナノチューブ集合体の透過型顕微鏡による像(TEM像)である。この像から、図9に示すようなカーボンナノチューブの外径の度数分布を得ることができた。平均外径は2.0nmである。外径3nm以下は、単層カーボンナノチューブと見ることができるので、成長した全体のカーボンナノチューブのうち、約85%が単層カーボンナノチューブであることが分かった。
高密度カーボンナノチューブをラディアルブリージングモード(RBM)、He−Neレーザ(632.8nm)により励起したラマンラマン分光法により測定を行った。その結果から、パルスアークの回数が50回の場合には、外径0.84nm、0.89nm、1.32nmの単層カーボンナノチューブが得られており、外径0.84nmのカーボンナノチューブが最も多いことが分かる。また、パルスアークの回数が100回の場合には、外径0.84nm、0.89nm、1.32nmの単層カーボンナノチューブが得られた。1.32nmのカーボンナノチューブが最も多いことが分かる。また、パルスアークの回数が250回の場合には、外径2nm以下のカーボンナノチューブは存在しないことが分った。これにより、単層カーボンナノチューブを得るには、パルスアークの回数が100回以下、。Co−Ti粒子の密度にして、3.0×1013/cm2以下が望ましい。パルスアークの回数が100回〜300回となると、成長速度が向上するが、2層カーボンナノチューブや3層カーボンナノチューブが多くなる。
上述のように、シリコン基板に形成されたカーボンナノチューブに、次のようにして白金を担持させた。図10に示す通り、反応槽100内のマイクロヒータを有するサセプタ110にカーボンナノチューブを形成したシリコン基板(Sub)を載置し、反応槽100内を100℃の超臨界CO2で満たした。次にバルブ210により反応槽100と遮断及び接続可能な撹拌槽200にヘキサンに溶解したトリメチル(メチルシクロペンタジエニル)白金を入れ、超臨界CO2に溶解させた。次に撹拌槽200内の圧力を反応槽100内の圧力より大きくしてからバルブ210を開き、撹拌槽200内部の白金化合物を溶解した超臨界CO2を反応槽100に導入して、所定時間白金を析出させた。
ここにおいて、サセプタ100は、マイクロヒータで150℃に加熱して30分間及び10分間で白金を析出させた。白金の担持割合は、それぞれ、13.6%、8.7%であった。加熱なしで30分間白金を析出させた場合の担持率は、4.2%であった。
また、このようなカーボンナノチューブに担持された白金をTEM−EDX(透過電子顕微鏡−エネルギー分散型X線分光器)により、元素を特定しながら画像を解析したところ、粒径が2.5nm前後の白金の粒子が検出された。上記の方法により、カーボンナノチューブのバンドル間隔0.1μmよりも十分小さい粒径の白金が担持されることが分かった。
また、上記の処理をしたカーボンナノチューブの表面のSEM像を撮像し、TEM−EDXにより元素分析をし、XPSによる測定を行った。Ptの粒子は、2.5nm以下と非常に小さく微量であるために、EDXでは観測されなかったが、XPSによると、確実に、Ptの存在が確認された。カーボンナノチューブを形成した時に、H原子がチューブのバンドルの壁面に存在し、このH原子に置換してPtがチューブに担持されるものと思われる。
以上のように、粒径が2.5nm前後の白金の粒子が分散性良くカーボンナノチューブのバンドルに担持されていることが分かった。この粒径は、カーボンナノチューブのバンドル間の間隔0.1〜0.3μmに比べて1/100程度に小さいので、バンドル間の底部まで、十分に白金が担持されている。また、白金が担持されている箇所には、H原子が存在しなかったことから、H原子が白金と置換したものと考えられる。すなわち、カーボンナノチューブに白金を担持する場合の置換元素となるものと考えられる。このことから、このH原子は、他のハロゲン原子やその他の原子でも良いと思われる。したがって、このハロゲン原子などの置換元素のカーボンナノチューブにおける分散密度を制御できれば、白金の担持密度を制御できると考えられる。置換元素の分散密度を制御する方法としては、ハロゲンラジカルの量を制御してカーボンナノチューブに照射する方法や、水素ラジカルを照射して、ハロゲン元素に置換して、そのハロゲン元素の密度を減少させる方法などがある。その他光照射、任意のプラズマその他の粒子処理を行ったのちに、超臨界流体によって金属を担持させても良い。
次に、このようにして形成されたカーボンナノチューブに先端に対して所定間隔を隔てて、陽極を設け、導電性のシリコン基板5との間に、電界を印加して、電圧−電流特性を測定した。印加電圧を電界に換算して、印加電界と放射電流との関係を図11に示す。曲線Aが白金を担持したカーボンナノチューブの電界−放射電流特性である。また、白金を担持させないカーボンナノチューブの電界−放射電流特性を曲線Bに示す。しきい値電圧は白金を担持させた場合には、約0.46V/μm、白金を担持させない場合が3.21V/μmで、2.8V/μmの低下が見られた。これは、白金を担持した場合のしきい値は、白金を担持しない場合のしきい値の1/7に低下したことを意味する。カーボンナノチューブにとって、白金の担持が電界放出にとって極めて有効であることが理解される。しきい値の低下のメカニズムは明らかでないが、担持させる金属は、白金以外にもしきい値の低下に有効な金属を使用し得る。
このカーボンナノチューブフィールドエミッタをディスプレイに用いる場合には、次のようにして製造すれば良い。図12の(a)に示すように、ガラス又は表面にシリコン酸化膜の形成されたシリコンから成る基板70の上に、y軸方向に平行にストライプ状のアルミニウムから成る陰極72を形成する。これは、一様にアルミニウムを蒸着した後、フォトレジストを塗布して、フォトリソグラフィによりエッチングして形成される。次に、(a)の基板の上に一様にカーボンナノチューブ74を上記した方法で成長させ、上記した方法により、白金を担持させる(図12の(b))。次に、フォトレジストの塗布、フォトリソグラフィにより、陰極72上のカーボンナノチューブ74だけを残して、他の領域のカーボンナノチューブを除去する(図12の(c))。
次に、一様に、シリコン酸化膜から成る絶縁膜76を堆積して、フォトレジストの塗布、フォトリソグラフィにより、所定領域に、円形の窓78を設けて、下のカーボンナノチューブ74を露出させる(図12(d))。次に、一様にフォトレジストを塗布して、フォトリソグラフィにより、窓78の部分と、x軸方向に平行なゲート電極間部分を残して、他の領域のフォトレジストを除去する。次に、一様にアルミニウムから成るゲート電極を蒸着して、レジストを除去しする。これにより、窓78と、ゲート電極間部分以外のところに、x軸方向に平行にストライプ状にゲート電極80を形成する(図12(e))。これにより、y軸に平行に形成されたストライプ状の陰極72と、x軸に平行に形成されたストライプ状のゲート電極80とにより、格子電極が形成される。次に、蛍光体の塗布されたスクリーン82と、その全面に形成されたITOから成る陽極84とを、ゲート電極80の前方に設ける。このようにして、金属を担持したカーボンナノチューブをフィールドエミッタとするディスプレイを製造することができる。
上記のような製造方法の他、以下のようなリフトオフによる製造も可能である。上記の方法で、カーボンナノチューブ74を成長させることなく、図12の(e)までのゲート電極80を形成する工程まで、完了する。次に、シリコン基板上にレジスト膜を300nmの厚さに塗布し、フォトリソグラフィを用いて、窓78の部分に塗布されたレジスト膜を除去して、陰極72を露出させた。次に、上記の実施例と同様にして、Co−Tiから成る粒子状触媒を基板上、一様に堆積させた。次に、リフトオフ法を用いて、レジスト膜をアセトンにより除去して、窓78の陰極72の上にのみCo−Tiから成る粒子状触媒を得た。次に、パターニングされた粒子状触媒を担持した基板上に、粒子状触媒が存在する領域にのみ、高密度カーボンナノチューブを選択成長させた。このようにして、所定の形状にパターンニングされた高密度カーボンナノチューブを得ることもできる。
実施例では、白金を例に挙げて説明したが、超臨界溶液とし得る金属(有機金属など)であれば、上記した考察は、その金属に対しても、成立すると考えられるので、本件発明における金属は、白金に限定されず、任意の金属でも良い。要するに、本件発明を用いて初めてアスペクト比が大きなカーボンナノチューブにおいても、その底部まで、一様に分散して金属を担持させることができ、そのように粒径10nm以下の金属を担持したカーボンナノチューブや、そのチューブの底部まで金属が担持できているカーボンナノチューブは、電子の電界放出のしきい値電界を大きく低下することができ、新規なフィールドエミッタである。また、このフィールドエミッタは、金属を担持したカーボンナノチューブであれば良く、陰極、ゲート電極、陽極の構成や配置は、任意であり、あらゆる構成のディスプレイに応用することができる。
上記実施例では撹拌槽と処理槽の2段構成の図2の処理装置を用いたが、これらを一体として用いても良い。また、図1のカーボンナノチューブの製造装置と図2の製造装置とを合体させた、図13のような構成の製造装置を用いても良い。尚、図13では、図1及び図2の構成部分と同一の機能を有する構成部分は同一の符号を付した。但し、図1の構成部分を流用する部分は加圧に耐えるものであるか適当な位置にバルブを設けて気密を保てるようにし、図2の構成部分を流用する部分は減圧に耐えるものであるか適当な位置にバルブを設けて気密を保てるようにしたものとする。
本発明は、金属を担持させたカーボンナノチューブフィールドエミッタを提供するものである。ディスプレイに用いることができる。
粒子状触媒を堆積させるための装置を示した構成図。 その装置のアークガンの原理を示した構成図。 バッファ層と粒子状触媒とを堆積する場合の条件を示した表図。 カーボンナノチューブを成長させる装置を示した構成図。 Co−Tiナノ粒子を堆積させる時のパルスアークの回数に対するカーボンナノチューブの堆積速度と単層カーボンナノチューブが形成されるパルスアーク回数との関係を示した測定図。 50回のパルスアークによりCo−Tiナノ粒子状触媒を形成した基板に成長させた高密度単層カーボンナノチューブ集合体の表面構造を示すSEM像。 50回のパルスアークによりCo−Tiナノ粒子状触媒を形成した基板に成長させた高密度単層カーボンナノチューブ集合体の側面構造を示すSEM像。 50回のパルスアークによりCo−Tiナノ粒子状触媒を形成した基板に成長させた高密度単層カーボンナノチューブ集合体のTEM像。 50回のパルスアークによりCo−Tiナノ粒子状触媒を形成した基板に成長させた高密度カーボンナノチューブ集合体におけるカーボンナノチューブの外径の度数分布。 カーボンナノチューブフィールドエミッタに白金を担持させるための製造装置の構成図。 白金を担持したカーボンナノチューブフィールドエミッタの電界−放射電流特性(A)と金属を担持しないカーボンナノチューブフィールドエミッタ電界−放射電流特性(B)を示した測定図。 本実施例の金属を担持したカーボンナノチューブフィールドエミッタを用いたディスプレイの製造方法を示した工程図。 図1及び図2の製造装置を一体化した製造装置の構成を示す構成図。
符号の説明
70:基板
72:陰極
74:カーボンナノチューブ
76:絶縁膜
78:窓
80:ゲート電極
82:スクリーン
84:陽極
100:反応槽
210:バルブ
200:撹拌槽

Claims (6)

  1. 金属を粒子状体として担持させたカーボンナノチューブから成るフィールドエミッタ。
  2. 前記粒子状体は、その粒径が10nm以下であることを特徴とする請求項1に記載のフィールドエミッタ。
  3. 前記カーボンナノチューブは基板上に垂直方向に成長したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィールドエミッタ。
  4. 前記粒子状体は、カーボンナノチューブの壁に挟まれた底部にも担持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のフィールドエミッタ。
  5. 前記粒子状体は、白金であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のフィールドエミッタ。
  6. 前記粒子状体は、予め基板に形成したカーボンナノチューブに、前記金属の化合物を超臨界流体に溶解した状態で接触処理させて、カーボンナノチューブに担持させたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のフィールドエミッタ。
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