JP2007095215A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多種の電子機器の記録装置として用いることができるとともに一層の小型化が可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】 本発明のHDDは、矩形箱状の筐体10を備え、その筐体内にはディスク媒体とこれを支持して回転させる駆動モータと、ディスク媒体に対して情報処理を行なうヘッドと、ヘッドを移動自在に支持しているとともにヘッドをディスク媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータとが設けられている。駆動モータは、筐体に固定配置されたステータコア80の第1の歯801a、802aと第2の歯801b、802b間に配置されたヘッドリトラクト用コンデンサ85とを有している。
【選択図】 図3

Description

この発明は、記録媒体としてのディスクを有したディスク装置に関する。
近年、コンピュータの外部記録装置や画像記録装置として磁気ディスク装置、光ディスク装置などのディスク装置が広く用いられている。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、一般に、矩形箱状の筐体を有している。筐体内には、磁気記録媒体としての磁気ディスク、この磁気ディスクを支持および回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ、ヘッドアンプ等を有する基板ユニット等が収納されている。
筐体の外面には、基板ユニットを介してスピンドルモータ、ボイスコイルモータ、および磁気ヘッドの動作を制御するプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板の端部には、磁気ディスク装置を他の外部機器に接続するためのインターフェース(I/F)コネクタが接合されている。
磁気ディスク装置として、カード状に薄く形成され、例えばパーソナルコンピュータのカードスロットに装填可能としたものが提供されている(例えば、特許文献1)。このようなカード状の磁気ディスク装置では、従来の磁気ディスク装置に比較して薄型、かつ、小型にする必要があるため、板状のベースに種々の構成要素を実装するとともに、ベースの周縁に沿って支持枠を固定し、更に、この支持枠に板状のトップカバーを取り付けている。また、ベースの裏面側にプリント回路基板を設け、プリント回路基板上のI/Fコネクタは、支持枠に設けられた専用の固定部材により位置決め保持されている。
また、近年の磁気ディスク装置は、より多種の電子機器、特に、より小型の電子機器の記録装置として用いることができるように、一層の小型化が進められている。例えば、ディスクの直径が1インチ以上の磁気ディスク装置において、筐体の表面に重ねて配置されるプリント回路基板は、筐体表面の面積よりも小さくすることができる。しかしながら、ディスクの直径が1インチ以下の磁気ディスク装置では、筐体の小型化に伴い、プリント回路基板も小さくする必要がある。そのため、プリント回路基板上における設置スペースが減少し、複数の電子部品を実装することが困難となる。
通常、磁気ディスク装置は、電源オフ時に磁気ヘッドを待機位置に移動させるための電荷を蓄えておく、いわゆるリトラクト用のコンデンサを備えている(例えば、特許文献2)。
特開2001−210058号公報 特開2004−265515号公報
このコンデンサは比較的容量および寸法が大きいため、プリント回路基板上への実装が困難であるとともに、プリント回路基板を含む磁気ディスク装置全体の厚さを薄くする上で障害となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、より多種の電子機器の記録装置として用いることができるとともに一層の小型化が可能なディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明に係るディスク装置は、矩形箱状の筐体と、前記筐体内に配設されたディスク媒体と、前記筐体内に配設され、前記ディスク媒体を支持しているとともに回転させる駆動モータと、前記ディスク媒体に対して情報処理を行なうヘッドと、前記筐体内に設けられ、前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに前記ヘッドを前記ディスク媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータと、を備え、前記駆動モータは、筐体に固定配置されたステータコアの第1の歯と第2の歯間に配置されたヘッドリトラクト用コンデンサと、を有している。
この発明によれば、複数の小さなリトラクト用のコンデンサをディスク媒体を回転駆動させるための駆動モータであるスピンドルモータを構成するステータコアの第1、第2の歯に巻装されたコイルの間のスペース(以後、コイル間スペースと証する)に設けることにより、一層の小型でより多種の電子機器の記録装置として用いることが可能なディスク装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の実施形態に係るハードディスクドライブ(以下HDDと称する)について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、HDDは後述する種々の部材が収納されたほぼ矩形箱状の筐体10と、筐体10の外面に重ねて設けられた矩形状の制御回路基板12と、を備えている。筐体10および制御回路基板12は、例えば、長さLが32mm、幅Wが24mmに形成され、筐体および制御回路基板を含む厚さTが3ないし6mmに形成されている。厚さTは、収納するディスクの枚数に応じて、例えば、3.3mmあるいは5mm程度に設定されている。
図2ないし図5に示すように、筐体10は、互いにほぼ等しい寸法に形成された第1シェル10aおよび第2シェル10bを有している。第1および第2シェル10a、10bは、それぞれ金属によりほぼ矩形状に形成され、周縁部には側壁が立設されている。第1および第2シェル10a、10bは、その周縁部同士が対向した状態で、互いに向い合わせて配置されている。第1および第2シェル10a、10bの周縁部には帯状のシール材16が巻き付けられ、このシール材により周縁部が互いに接続されているとともに、周縁部間の隙間がシールされている。これにより、矩形箱状の筐体10が構成されている。
第1シェル10aの底面は矩形状の実装面11を形成している。実装面11の角を含む筐体10の4つの角は円弧状に丸めて形成されている。これにより、筐体10の周縁部に巻装されたシール材16が、筐体の角で損傷することを防止しているとともに、シール材の浮きによる気密性の悪化を防止している。
筐体10内において、筐体の周縁部には複数の支持ポスト18が設けられている。各支持ポスト18は、第1シェル10aの内面に固定された基端を有し、第1シェルの内面に対してほぼ垂直に立設されている。各支持ポスト18の位置で、実装面11にねじ孔が形成され、支持ポスト内まで延びている。
筐体10内には、情報記録媒体として機能する例えば、直径0.85インチの磁気ディスク20、この磁気ディスクを支持および回転させる駆動モータとしてのスピンドルモータ22、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう磁気ヘッド24、磁気ディスク20に対して磁気ヘッドを移動自在に支持したキャリッジ26、キャリッジを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)28、磁気ヘッドが磁気ディスクの周縁部に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置にアンロードして保持するランプロード機構30、キャリッジを退避位置に保持する電磁ラッチ32、およびヘッドアンプ等を有する基板ユニット34等が収納されている。
スピンドルモータ22は、第1シェル10aに取り付けられている。スピンドルモータ22は枢軸36を有し、この枢軸は第1シェル10aの内面に固定され、この内面に対してほぼ垂直に立設されている。枢軸36の延出端は、第2シェル10bの外側からねじ込まれた固定ねじ37により第2シェルにねじ止めされている。これにより、枢軸36は第1および第2シェル10a、10bに両持ち支持されている。
枢軸36には、図示しない軸受を介してロータが回転自在に支持されている。ロータの第2シェル10b側の端部は円柱形状のハブ43を構成し、このハブには、磁気ディスク20が同軸的に嵌合されている。ハブ43の端部には、環状のクランプリング44が嵌合されて、磁気ディスク20の円周縁部を保持している。これにより、磁気ディスク20はロータに固定され、ロータと一体的に回転可能に支持されている。
ロータの第1シェル10a側の端部には図示しない環状の永久磁石が固定され、ロータと同軸的に位置している。スピンドルモータ22は、第1シェル10aに取り付けられたステータコア、およびこのステータコアに巻回された複数のコイルを有し、これらステータコアおよびコイルは、永久磁石の外側に隙間を置いて配置されている。
ヘッドアクチュエータを構成するキャリッジ26は、第1シェル10aの内面上に固定された軸受組立体52を備えている。軸受組立体52は、第1シェル10aの内面に対して垂直に立設された枢軸53と、一対の軸受を介して枢軸53に回転自在に支持された円筒形状のハブ54と、を有している。枢軸53の延出端は、第2シェル10bの外側からねじ込まれた固定ねじ56により第2シェルにねじ止めされている。これにより、枢軸53は第1および第2シェル10a、10bに両持ち支持されている。軸受部として機能する軸受組立体52は、スピンドルモータ22に対し、筐体10の長手方向に並んで配設されている。
キャリッジ26は、ハブ54から延出したアーム58、アームの先端から延出した細長い板状のサスペンション60、ハブ54からアームと反対方向に延出した支持フレーム62を備えている。サスペンション60の延出端には、図示しないジンバル部を介して磁気ヘッド24が支持されている。磁気ヘッド24はサスペンション60のばね力により磁気ディスク20表面に向かって所定のヘッド荷重が印加されている。支持フレーム62には、VCM28を構成するボイスコイル64が一体的に固定されている。
キャリッジ26を軸受組立体52の回りで回動させるVCM28は、第1シェル10a上に固定され互いに隙間を置いて対向した一対のヨーク63と、一方のヨークの内面に固定されボイスコイルに対向した図示しない磁石と、を備えている。ボイスコイル64に通電することにより、キャリッジ26は、図3に示す退避位置と磁気ディスク20の表面上に位置する動作位置との間を回動し、磁気ヘッド24は磁気ディスク20の所望のトラック上に位置決めされる。第1シェル10aに固定された電磁ラッチ32は、退避位置に移動したキャリッジ26をラッチし、HDDが衝撃等の外力を受けた際、キャリッジ26が退避位置から作動位置へ移動することを防止する。
ランプロード機構30は、第1シェル10aの内面に固定され磁気ディスク20の周縁部に対向したランプ部材70と、サスペンション60の先端から延出し係合部材として機能するタブ72と、を備えている。ランプ部材70は板材を折り曲げて形成され、タブ72が係合可能なランプ面73を有している。キャリッジ26が磁気ディスク20の内周部から磁気ディスク外周の退避位置まで回動すると、タブ72は、ランプ部材70のランプ面73に係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッド24のアンロード動作を行なう。キャリッジ26が退避位置まで回動すると、タブ72はランプ部材70のランプ面73上に支持され、磁気ヘッド24は磁気ディスク20の表面から離間した状態に保持される。
図2、図3、図6および図8に示すように、基板ユニット34は、フレキシブルプリント回路基板により一体に形成された基板本体40と基板本体から延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)41を有している。基板本体40は、ほぼ同一形状を有したベース部40aおよびカバー部40bを有している。ベース部40aおよびカバー部40bの両端部には、それぞれ支持ポスト18を挿通するための透孔42が形成されている。
ベース部40aの内面上には、ヘッドアンプ46が実装されている。ヘッドアンプ46はベアチップによりほぼ矩形状に形成され、その高さは、約0.4mmとなっている。
基板本体40のカバー部40b上には、それぞれヘッドアンプ46に接続された複数の接続端子48aが設けられている。カバー部40b上には、接続端子48aに重ねてコネクタ34cが実装され、これらの接続端子に接続されている。
カバー部40bは折り返されベース部40aと背中合わせに対向している。そして、基板本体40は、カバー部40b側が第1シェル10aの内面上に配置された状態で、各透孔42に支持ポスト18を挿通することにより所定位置に固定されている。カバー部40bに実装されたコネクタ34cは、ベース部40aおよびカバー部40bを挟んでヘッドアンプ46の反対側に配置され、ヘッドアンプと重なって設けられている。コネクタ34cは、第1シェル10aに形成された開孔を介して第1シェルの実装面11に露出している。
メインFPC41はベース部40aから延出し、その延出端には複数の接続パッド45が設けられている。メインFPC41の延出端は、キャリッジ26の軸受組立体52近傍に接続され、接続パッド45は、アーム58およびサスペンション60上に設けられた図示しないケーブルを介して磁気ヘッド24に電気的に接続されている。
図2および図4に示すように、プリント回路基板からなる制御回路基板12は筐体10の実装面11とほぼ等しいの長さおよび幅を有した矩形状を有している。筐体10の実装面11には、スピンドルモータ22に対応した円形の凸部70a、および軸受組立体52に対応した円形の凸部70bがそれぞれ形成されている。制御回路基板12には、これらの凸部70a、70bにそれぞれ対応した円形の開口72a、72bが形成されている。制御回路基板12の4つの角部は、それぞれ斜めに、例えば、各辺に対して45度の角度で斜めに切欠かれ、それぞれ切欠き部77を形成している。
制御回路基板12の内面上、つまり、筐体10と対向する面上には、複数の電子部品74、およびコネクタ71が実装されている。制御回路基板12には、HDDを外部機器と電気的に接続するためのフレキシブルプリント回路基板76が接続され、制御回路基板の短辺から外側へ導出している。フレキシブルプリント回路基板76の延出端には複数の接続端子75が設けられている。
上記のように形成された制御回路基板12は、筐体10の実装面11に重ねて配置され、複数のねじにより第1シェル10aにねじ止めされている。この際、制御回路基板12は、4つの辺が実装面11の4辺とそれぞれ整列した状態、つまり、実装面11の4辺と一致した状態で配置されている。実装面11に形成された凸部70a、70bは、それぞれ制御回路基板12の開口72a、72b内に配置されている。制御回路基板12上に実装されたコネクタ71は、基板ユニット34のコネクタ34cに接続される。
制御回路基板12の4つの角部に形成された切欠き部77は、それぞれ実装面11の4つの角部に位置している。これにより、実装面11の4つの角部は制御回路基板12によって覆われることなく外部に露出している。実装面11の露出した4つの角部を含む筐体10の角部は、制御回路基板12に接触することなく筐体を保持するための保持部78をそれぞれ構成している。
図6から図12を用いて本実施形態に係るスピンドルモータの構造と、ヘッドリトラクト用コンデンサの配置構造を詳細に説明する。
図6に本発明の実施形態に係るHDDをの概要を示す。
ディスク媒体である磁気ディスク20は、磁気ディスク20を回転駆動するための駆動モータであるスピンドルモータ22により所定の回転数にて回転し、ヘッドアクチュエータを構成するキャリッジ26、すなわちヘッドサスペンションアッセンブリ(HSAとも呼ぶ)は、ボイスコイルモータ28が発生する電磁力によりユニットベアリングを中心(中心軸線36)に揺動運動し、磁気ディスク20に対して情報の記録再生を行なう記録再生手段としての磁気ヘッド24を磁気ディスク20上にロードさせる。磁気ヘッド24は、サスペンション60のばね力によりデ磁気ディスク20に対して一定の荷重で押し付けられているが、磁気ディスク20のディスク面と磁気ヘッド24の間に発生する空気ばね力に支えられてつり合い、磁気ディスク20の表面から浮上した状態を保たれる。
図7に、スピンドルモータ22およびその周辺の断面図を示す。
スピンドルモータ22の軸受部は、近年では流体軸受が主流となっている。シャフトがその中心軸線36となり、スリーブ85とベース筐体を形成する第1シェル10aとの間には数μmの隙間が設けられ、オイル等の潤滑剤で満たされている。ロータ84が高速回転することでラジアル軸受およびスラスト軸受に発生する動圧をもって、ロータ84が浮上、支持される。
図8に、1.8インチ型のHDDの概要を示す。
HDDの電源が遮断された場合、磁気ヘッド24が磁気ディスク20上に墜落するのを防止するために、スピンドルモータ22に発生する逆起電力を利用して磁気ヘッド24が所定の退避位置であるランプ30、若しくは、コンタクト・スタート・ストップ領域(CSSエリアとも呼ばれる)に強制的に移動される。これをパワーオフアンロードと称する。小型HDDでは、装置の電源遮断時にスピンドルモータ22に発生する逆起電力だけでは、磁気ヘッド24をランプ30条に対比させるための電力が不十分な場合があり、その際にはヘッドリトラクト用のコンデンサを別途組み込み、それに蓄積された電力を併用してパワーオフアンロードが行われる。
ただし、ヘッドリトラクトもしくは磁気ディスク20の回転補助の機能を達成するために必要なコンデンサの容量を得るには、小型のコンデンサを多数搭載するか、大型のコンデンサを一つもしくは少数搭載するかの選択をしなければならない。例えば、図8に示すような1.8インチ型HDDでは、比較的大容量のヘッドリトラクト用コンデンサを制御用基板であるPCB上に配置することができる。図8に示すような1.8インチ型HDDでは所定の高さ寸法を満たすために、コンデンサと装置筐体の干渉を防ぐためにベース筐体を構成する第1シェル10aにコンデンサ逃げ穴(図中点線部分)が設けられている。
一般に、HDDが小型化されるにつれ、HDD全体の装置面積に対する磁気ディスクの駆動モータであるスピンドルモータ22の占有面積の比率が増加する。これは、HDD全体の体積が小さくなることに比例して磁気回路の体積も同様に小さくなることがないためである。したがって、更に小型のHDDでは、このようなコンデンサ逃げ穴(図中点線部分)を設けるスペースを確保するのが困難となる。また、小容量の小型コンデンサを複数個実装するとしても、制御用回路基板であるPCB自体も小型されてしまうため、このPCB上にヘッドリトラクト用コンデンサを実装スペースの確保が難しくなる。
図6は本実施形態に関する小型HDDである0.85インチ型のHDDの概略図である。
例えば0.85インチ型HDDの場合、制御回路基板であるPCB12上にヘッドリトラクト用コンデンサを実装することが困難であり、装置筐体内部にあるFPC34上に大きさ1.6mm×0.85mm×0.8mm、10μF(ファラッド)のコンデンサを6つ程度搭載することが可能である。このときヘッドリトラクト用コンデンサの総容量は60μF(ファラッド)となる。しかし、実装スペースの制約から、このFPC34上にこれ以上の数のヘッドリトラクト用コンデンサを搭載することは不可能である。
図9に本実施形態に係るHDDに用いられるスピンドルモータ22を構成する部品であるステータコア80の説明図を示す。
スピンドルモータ22を構成する部品として、ステータコア80がある。ステータコア80は、中心軸線36と同軸的に設けられた環状部800と、この環状部800から中心軸線36に向かって突出した複数の巻線部801a,bと、この各巻線部801a,bの端部に形成されるとともに、後述する磁石82に対向した極部802a,bとから構成されている。このステータコア80は、一般的には薄い珪素鋼板からなり、複数枚積層して構成されている。これら巻線部801と極部802を歯と称する。また、各巻線部801にはそれぞれコイル81が巻装されており、複数ある歯の巻線部801の間、即ち、第1の歯と第2の歯の間にはスロット803(後に、コイル間スペースと称する)と称するスペースが設けられている。
図10に本実施形態に係るスピンドルモータの磁気回路の説明図を示す。なお、A−A断面は図中の点線AからAの断面図であり、B−B断面は同様に図中の点線BからBの断面図である。
図10は、スピンドルモータ22を構成する磁気回路のうち、ステータコア80、コイル81、シールド板83部分をベース筐体である第1シェル10a側から見た状態を示している。小型、薄型のHDDの場合、ステータコア80の巻線部801にコイル81を巻く上で寸法制約となるのは高さ方向、即ち、ステータコア80の積層方向であることが多く、隣り合うコイル81の間には空き領域が生じる。これをコイル間スペース803と呼ぶことにする。なお、シールド板83はコイル81上面に粘着テープ等で固定される。
図11および図12に本実施形態に係るHDDのスピンドルモータ及びヘッドリトラクト用コンデンサの配置構成を示し、これを説明する。また、各図面のA−A断面は各図中の点線AからAの断面図であり、B−B断面は同様に各図中の点線BからBの断面図である。
シールド板83において、コイル81と対向する側の面にコンデンサ85への通電用のFPC86を粘着テープ等で固定し、この通電用FPC86上にヘッドリトラクト用コンデンサ85を実装する(図11)。ヘッドリトラクト用コンデンサ85は、シールド板83をコイル81に固定する際に、ヘッドリトラクト用コンデンサ85がコイル間スペース803に収まるような配置とする。通電用FPC86についても、シールド板83をコイル81に固定する際に、コイル81と干渉しないような形状とする(図12)。
また、通電用FPC86には外部連結部87を、ベース筐体である第1シェル10a上に設けられた貫通穴からHDD外部に引き出し、制御回路基板であるPCB12に接続する。
例えば、形状が1.6mm×0.85mm×0.8mmで、容量が10μF(ファラッド)のヘッドリトラクト用コンデンサであれば、0.85インチ型HDDのコイル間スペース803に空間的に収まる形状である。コイル間スペース803は、本実施形態に係るスピンドルモータ22の構造を用いれば9箇所あるため、10μF(ファラッド)の小さなヘッドリトラクト用コンデンサ85を9個搭載して総容量を90μF(ファラッド)とすることができる。
また、ヘッドFPC34上の空きスペースにもこれと同容量の小型のヘッドリトラクト用コンデンサを6個搭載して併用すれば、合計150μF(ファラッド)とすることが可能となり、ヘッドリトラクト用コンデンサの大容量化を図ることが可能となる。
以上のように構成されたHDDによれば、リトラクト用のコンデンサ85は筐体10内に設けられたスピンドルモータ22内のコイル間スペース803に実装されている。そのため、比較的寸法が大きく大容量のコンデンサを制御回路基板12上に設ける必要がなく、制御回路基板の小型化および薄型化を図ることができる。従って、一層の小型でより多種の外部機器の記録装置として用いることが可能なHDDが得られる。上記のように構成されたカード状かつ携帯可能なHDDは、例えば、携帯電話機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)等、種々の電子機器の記録装置として用いることができる。
なお、リトラクト用のコンデンサの数は必要に応じて増減可能である。磁気ディスクおよびヘッドは1つに限らず、必要に応じて増加可能である。磁気ディスクは、0.85インチに限らず、1.8インチあるいは2.5インチとしてもよい。
本発明の実施形態に係るHDDを示す斜視図。 前記HDDの分解斜視図。 前記HDDの筐体および内部構造を示す平面図。 前記HDDの制御回路基板側を示す斜視図。 図1の線A−Aに沿ったHDDの断面図。 前記HDDの内部構造を示す斜視図。 前記HDDのスピンドルモータ部の構造を示す断面図。 1.8インチ型HDDの内部構造を示す斜視図。 本実施形態に係るHDDのスピンドルモータを構成するステータコアの平面図。 本実施形態に係るHDDのスピンドルモータの平面図。 本実施形態に係るHDDのヘッドリトラクト用コンデンサの配置を示す平面図。 本実施形態に係るHDDのスピンドルモータ及びヘッドリトラクト用コンデンサの配置関係を示す平面図。
符号の説明
10…筐体
10a…第1シェル
10b…第2シェル
12…制御回路基板
18…支持ポスト
20…磁気ディスク
22…スピンドルモータ
24…磁気ヘッド
26…キャリッジ
28…VCM
34…基板ユニット
36…回転軸中心
40…基板本体
46…ヘッドアンプ
47…コンデンサ
80…ステータコア
800…環状部
801…巻線部
802…極部
81…巻線(コイル)
82…磁石
83…シールド板
84…ロータ
86…通電用FPC

Claims (7)

  1. 矩形箱状の筐体と、
    前記筐体内に配設されたディスク媒体と、
    前記筐体内に配設され、前記ディスク媒体を支持しているとともに回転させる駆動モータと、
    前記ディスク媒体に対して情報処理を行なうヘッドと、
    前記筐体内に設けられ、前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに前記ヘッドを前記ディスク媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータと、を備え、
    前記駆動モータは、筐体に固定配置されたステータコアの第1の歯と第2の歯間に配置されたヘッドリトラクト用コンデンサと、を有するディスク装置。
  2. 矩形箱状の筐体と、
    前記筐体内に配設された磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、
    前記磁気ディスクに対して情報の記録再生を行なう記録再生手段と、を備え、
    前記スピンドルモータは、中心軸線の回りで回転自在に設けられているとともに磁石が配置された外周面を有し、前記磁気ディスクを支持したロータと、
    前記外周面の外側において前記磁石と対向して設けられ、前記中心軸線と同軸的に設けられた環状部と、当該環状部から前記中心軸線に向かって突出した複数の巻線部と、前記各巻線部の端部に形成されているとともに前記磁石と対向した極部と、を有するステータコアと、
    前記各巻線部に巻装されたコイルと、を備え、
    前記巻線部に巻装されたコイルのコイル間スペースに配置されたヘッドリトラクト用コンデンサと、を有するディスク装置。
  3. 前記ステータコアに対向し、前記ステータコアと磁気ディスクとの間に配置されて前記筐体に固定される環状のシールド板を有し、
    前記ヘッドリトラクト用コンデンサは、前記シールド板の前記ステータコア対向面側で、且つ、前記コイル間スペースに配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
  4. 前記ヘッドリトラクト用コンデンサは、前記コイル間スペースに複数配置され、前記複数のヘッドリトラクト用コンデンサの合計の容量は、50μF以上である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のディスク装置。
  5. 前記複数のヘッドリトラクト用コンデンサはそれぞれ並列に接続されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載のディスク装置。
  6. 前記筐体外部に制御用回路基板を有し、前記筐体および制御回路基板は、長手方向の寸法が約32mm、幅方向の寸法が約24mm、筐体および制御回路基板を含む厚さが約3ないし6mmに形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のディスク装置。
  7. 前記ディスク媒体乃至磁気ディスクは、直径0.85インチに形成されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のディスク装置。
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