JP2007207300A - ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一層の小型化を図ることができるとともに、設計自由度の向上および製造コストの低減を図ることが可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置は、箱状の筐体10を備え、この筐体内には、ディスク状の記録媒体と、記録媒体を支持しているとともに回転させる駆動モータと、記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、ヘッドを移動自在に支持しているとともにヘッドを記録媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータと、が設けられている。ディスク装置は、筐体内から筐体外面に引き出された接続ケーブル40aと、筐体の外面に対向して設けられた制御回路基板12と、接続ケーブルと制御回路基板とを電気的に接続した中継フレキシブルプリント回路基板50と、を有している。
【選択図】 図6
【解決手段】ディスク装置は、箱状の筐体10を備え、この筐体内には、ディスク状の記録媒体と、記録媒体を支持しているとともに回転させる駆動モータと、記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、ヘッドを移動自在に支持しているとともにヘッドを記録媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータと、が設けられている。ディスク装置は、筐体内から筐体外面に引き出された接続ケーブル40aと、筐体の外面に対向して設けられた制御回路基板12と、接続ケーブルと制御回路基板とを電気的に接続した中継フレキシブルプリント回路基板50と、を有している。
【選択図】 図6
Description
この発明は、記録媒体としてのディスクを有したディスク装置に関する。
近年、コンピュータの外部記録装置や画像記録装置として磁気ディスク装置、光ディスク装置などのディスク装置が広く用いられている。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、一般に、矩形箱状の筐体を有している。筐体内には、磁気記録媒体としての磁気ディスク、この磁気ディスクを支持および回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ、ヘッドIC等を有する基板ユニット等が収納されている。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、一般に、矩形箱状の筐体を有している。筐体内には、磁気記録媒体としての磁気ディスク、この磁気ディスクを支持および回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ、ヘッドIC等を有する基板ユニット等が収納されている。
筐体の外面には、基板ユニットを介してスピンドルモータ、ボイスコイルモータ、および磁気ヘッドの動作を制御するプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板の端部には、磁気ディスク装置を他の外部機器に接続するためのインターフェース(I/F)コネクタが半田付けされている。
プリント回路基板には、スタッキングコネクタ、プレッシャコネクタ等が実装されている。筐体内において、基板ユニットにはコネクタが設けられているとともに、スピンドルモータに接続された他のコネクタが設けられている。これらのコネクタは、プリント回路基板上のコネクタに筐体を通して接続されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−22634
近年、磁気ディスク装置は、より多種の電子機器、特に、より小型の電子機器の記録装置として用いることができるように、一層の小型化が進められている。例えば、ディスクの直径が1インチ以上の磁気ディスク装置において、筐体の表面に重ねて配置されるプリント回路基板は、筐体表面の面積よりも小さくすることができる。しかしながら、ディスクの直径が1インチ以下の磁気ディスク装置では、筐体の小型化に伴い、プリント回路基板も小さくする必要がある。そのため、プリント回路基板上における設置スペースが減少し、複数の電子部品を実装することが困難となる。同様に、筐体内部の設置スペースも減少し、複数の電子部品を実装することが困難となる。特に、筐体内の構成部品とプリント回路基板とを接続するためのコネクタは、比較的高さが高くかつ寸法が大きいため、設計上スペース的な制約を受けるとともに、プリント回路基板を含む磁気ディスク装置全体を薄型化および小型化する上で障害となる。
また、複数のコネクタを配置できた場合でも、コネクタピンの接続不良や隣接ピンとの接触など生じる可能性があり、信頼性向上が必要となる。更に、コネクタ自体の小型化が要求され、接触圧を維持する機構を得ることが困難になるとともに、製造性が低下し、製造コスト増加の要因となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、一層の小型化を図ることができるとともに、設計自由度の向上および製造コストの低減を図ることが可能なディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の態様に係るディスク装置は、箱状の筐体と、前記筐体内に配設されたディスク状の記録媒体と、前記筐体内に配設され、前記記録媒体を支持しているとともに回転させる駆動モータと、前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、前記筐体内に設けられ、前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに前記ヘッドを前記記録媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータと、前記筐体内から筐体外面に引き出された接続ケーブルと、前記筐体の外面に対向して設けられた制御回路基板と、前記接続ケーブルと制御回路基板とを電気的に接続した中継フレキシブルプリント基板と、を備えている。
この発明の態様によれば、寸法の大きなコネクタを無くし、一層の小型化を図ることができるとともに、設計自由度の向上および製造コストの低減を図ることが可能なディスク装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(以下HDDと称する)について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、HDDは後述する種々の部材が収納されたほぼ矩形箱状の筐体10と、筐体10の外面に重ねて設けられた矩形状の制御回路基板12と、制御回路基板12を覆って筐体10に取り付けられたボトムカバー14と、を備えている。筐体10、制御回路基板12、およびボトムカバー14は、例えば、長さLが32mm、幅Wが24mmに形成され、筐体、制御回路基板、およびボトムカバー14を含む厚さTが3ないし6mmに形成されている。厚さTは、収納するディスクの枚数に応じて、例えば、3.3mmあるいは5mm程度に設定されている。
図1および図2に示すように、HDDは後述する種々の部材が収納されたほぼ矩形箱状の筐体10と、筐体10の外面に重ねて設けられた矩形状の制御回路基板12と、制御回路基板12を覆って筐体10に取り付けられたボトムカバー14と、を備えている。筐体10、制御回路基板12、およびボトムカバー14は、例えば、長さLが32mm、幅Wが24mmに形成され、筐体、制御回路基板、およびボトムカバー14を含む厚さTが3ないし6mmに形成されている。厚さTは、収納するディスクの枚数に応じて、例えば、3.3mmあるいは5mm程度に設定されている。
図1ないし図4に示すように、筐体10は、互いにほぼ等しい寸法に形成された第1シェル10aおよび第2シェル10bにより構成されている。第1および第2シェル10a、10bは、それぞれ金属によりほぼ矩形状に形成され、周縁部には側壁が立設されている。第1および第2シェル10a、10bは、その周縁部同士が対向した状態で、互いに向い合わせて配置されている。第1および第2シェル10a、10bの周縁部には帯状のシール材16が巻き付けられ、このシール材により周縁部が互いに接続されているとともに、周縁部間の隙間がシールされている。これにより、矩形状の底壁11および天井壁、底壁の周囲に立設された4つの側壁を有した矩形箱状の筐体10が構成されている。
第1シェル10aの底壁11は矩形状の外面を形成している。底壁の角を含む筐体10の4つの角は円弧状に丸めて形成されている。これにより、筐体10の周縁部に巻装されたシール材16が、筐体の角で損傷することを防止しているとともに、シール材の浮きによる気密性の悪化を防止している。
筐体10内において、筐体の周縁部には複数の支持ポスト18が設けられている。各支持ポスト18は、第1シェル10aの内面に固定された基端を有し、第1シェルの内面に対してほぼ垂直に立設されている。各支持ポスト18の位置で、底壁11にねじ孔が形成され、支持ポスト内まで延びている。
筐体10内には、情報記録媒体として機能する例えば、直径0.85インチの磁気ディスク20、この磁気ディスクを支持および回転させる駆動モータとしてのスピンドルモータ22、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう磁気ヘッド24、磁気ディスク20に対して磁気ヘッドを移動自在に支持したキャリッジ26、キャリッジを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)28、磁気ヘッドが磁気ディスクの周縁部に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置にアンロードして保持するランプロード機構30、キャリッジを退避位置に保持する電磁ラッチ32、およびヘッドIC等を有する基板ユニット34等が収納されている。
スピンドルモータ22は、第1シェル10aに取り付けられている。スピンドルモータ22は枢軸36を有し、この枢軸は第1シェル10aの底壁11内面に固定され、この内面に対してほぼ垂直に立設されている。枢軸36の延出端は、第2シェル10bの外側からねじ込まれた固定ねじ37により第2シェルにねじ止めされている。これにより、枢軸36は第1および第2シェル10a、10bに両持ち支持されている。
枢軸36には、図示しない軸受を介してロータが回転自在に支持されている。ロータの第2シェル10b側の端部は円柱形状のハブ43を構成し、このハブには、磁気ディスク20が同軸的に嵌合されている。ハブ43の端部には、環状のクランプリング44が嵌合されて、磁気ディスク20の円周縁部を保持している。これにより、磁気ディスク20はロータに固定され、ロータと一体的に回転可能に支持されている。
ロータの第1シェル10a側の端部には図示しない環状の永久磁石が固定され、ロータと同軸的に位置している。スピンドルモータ22は、第1シェル10aに取り付けられたステータコア、およびこのステータコアに巻回された複数のコイルを有し、これらステータコアおよびコイルは、永久磁石の外側に隙間を置いて配置されている。
ヘッドアクチュエータを構成するキャリッジ26は、第1シェル10aの内面上に固定された軸受組立体52を備えている。軸受組立体52は、第1シェル10aの内面に対して垂直に立設された枢軸53と、一対の軸受を介して枢軸53に回転自在に支持された円筒形状のハブ54と、を有している。枢軸53の延出端は、第2シェル10bの外側からねじ込まれた固定ねじ56により第2シェルにねじ止めされている。これにより、枢軸53は第1および第2シェル10a、10bに両持ち支持されている。軸受部として機能する軸受組立体52は、スピンドルモータ22に対し、筐体10の長手方向に並んで配設されている。
図3に示すように、キャリッジ26は、ハブ54から延出したアーム58、アームの先端から延出した細長い板状のサスペンション60、ハブ54からアームと反対方向に延出した支持フレーム62を備えている。サスペンション60の延出端には、図示しないジンバル部を介して磁気ヘッド24が支持されている。磁気ヘッド24はサスペンション60のばね力により磁気ディスク20表面に向かって所定のヘッド荷重が印加されている。支持フレーム62には、VCM28を構成するボイスコイル64が一体的に固定されている。
キャリッジ26を軸受組立体52の回りで回動させるVCM28は、第1シェル10a上に固定され互いに隙間を置いて対向した一対のヨーク63と、一方のヨークの内面に固定されボイスコイルに対向した図示しない磁石と、を備えている。ボイスコイル64に通電することにより、キャリッジ26は、図3に示す退避位置と磁気ディスク20の表面上に位置する動作位置との間を回動し、磁気ヘッド24は磁気ディスク20の所望のトラック上に位置決めされる。第1シェル10aに固定された電磁ラッチ32は、退避位置に移動したキャリッジ26をラッチし、HDDが衝撃等の外力を受けた際、キャリッジ26が退避位置から作動位置へ移動することを防止する。
ランプロード機構30は、第1シェル10aの内面に固定され磁気ディスク20の周縁部に対向したランプ部材70と、サスペンション60の先端から延出し係合部材として機能するタブ72と、を備えている。ランプ部材70は板材を折り曲げて形成され、タブ72が係合可能なランプ面73を有している。キャリッジ26が磁気ディスク20の内周部から磁気ディスク外周の退避位置まで回動すると、タブ72は、ランプ部材70のランプ面73に係合し、その後、ランプ面の傾斜によって引き上げられ、磁気ヘッド24のアンロード動作を行う。キャリッジ26が退避位置まで回動すると、タブ72はランプ部材70のランプ面73上に支持され、磁気ヘッド24は磁気ディスク20の表面から離間した状態に保持される。
基板ユニット34は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体34aを有し、この本体34aは第1シェル10aの底壁内面に固定されている。本体34a上にはヘッドIC34c等の電子部品が実装されている。基板ユニット34は本体34aから延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)34bを有している。メインFPC34bの延出端は、キャリッジ26の軸受組立体52近傍に接続され、更に、アーム58およびサスペンション60上に設けられた図示しないケーブルを介して磁気ヘッド24に電気的に接続されている。
図3、図4および図6に示すように、基板ユニット34は、本体34aから延出し第1接続ケーブルとして機能する第1フレキシブルプリント回路基板(以下、第1FPCと称する)40aを有している。第1FPC40aは、底壁11に形成されたスリット42aを通して筐体10の外部に導出され、底壁外面および1つの側壁、ここでは、底壁の一方の長辺に沿って立設された側壁、の外面に沿わせて設けられている。第1FPC40aが挿通されたスリット42aはシール材等によって気密にシールされている。第1FPC40aは、底壁11の外面に接着してもよい。
第1FPC40aの延出端には、複数、例えば8つの接続パッド45aが形成され、筐体10の側壁上で、外方に露出している。複数の接続パッド45aは側壁の長手方向に隙間を置いて並んでいる。第1FPC40aの表面上には、例えばレジストからなる図示しないカバー層が形成され接続パッド45aの周囲を覆っている。第1FPC40aの延出端の裏面側には、例えば、ステンレスやポリイミド等で形成され裏打ち板46aが貼付されている。
図3および図4に示すように、スピンドルモータ22には、第2接続ケーブルとして機能する第2フレキシブルプリント回路基板(以下、第2FPCと称する)40bが接続されている。第2FPC40bは、底壁11に形成されたスリット42bを通して筐体10の外部に導出され、底壁外面および1つの側壁、ここでは、第1FPC40aが設けられている側壁、の外面に沿わせて設けられている。第2FPC40bが挿通されたスリット42bはシール材等によって気密にシールされている。第2FPC40bは、底壁11の外面に接着してもよい。
第2FPC40bの延出端には、複数、例えば4つの接続パッド45bが形成され、筐体10の側壁上で、外方に露出している。第2FPC40bの表面上には、例えばレジストからなる図示しないカバー層が形成され接続パッド45bの周囲を覆っている。第2FPC40bの延出端の裏面側には、例えば、ステンレスやポリイミド等で形成され裏打ち板が貼付されている。
図2、図4および図6に示すように、プリント回路基板からなる制御回路基板12は、筐体10の底壁11とほぼ等しい長さおよび幅を有した矩形状に形成されている。筐体10の底壁11には、スピンドルモータ22に対応した円形の凸部70a、および軸受組立体52に対応した円形の凸部70bがそれぞれ形成されている。制御回路基板12には、これらの凸部70a、70bにそれぞれ対応した円形の開口72a、72bが形成されている。制御回路基板12の3つの角部には、ねじを通す透孔15が形成されている。制御回路基板12の4つの角部は、それぞれ斜めに、例えば、各辺に対して45度の角度で斜めに切欠かれ、それぞれ切欠き部77を形成している。
制御回路基板12は、筐体10の底壁11に対向した実装面12a、および筐体の外面と反対側に位置した非実装面12bを有している。実装面12a上には、複数の電子部品74が実装されているとともに、コネクタは省略されている。非実装面12b上には、第1および第2FPC40a、40bを接続するための複数の第1パッド48a、および複数の第2パッド48bが設けられている。第1パッド48aは、第1FPC40aの接続パッド45aと同数だけ制御回路基板12の一側縁に沿って並んで設けられている。第2パッド48bは、第2FPC40bの接続パッド45bと同数だけ制御回路基板12の一側縁に沿って並んで設けられている。
更に、制御回路基板12の非実装面12b上において、回路基板の長手方向一端部には、後述するインターフェースFPC76を接続するための複数の第3パッド48cが設けられている。第3パッド48cは、制御回路基板12の短辺に沿って2列に並んで設けられている。制御回路基板12の実装面12a上には、例えばポリイミドからなる図示しないカバー層が形成され第1パッド48a、第2パッド48b、および第3パッド48cの周囲を覆っている。
上記構成の制御回路基板12は、筐体10の底壁11に重ねて配置され、複数のねじにより第1シェル10aにねじ止めされている。この際、制御回路基板12は、4つの辺が底壁11の4辺とそれぞれ整列した状態、つまり、底壁11の4辺と一致した状態で配置されている。底壁11に形成された凸部70a、70bは、それぞれ制御回路基板12の開口72a、72b内に配置されている。
制御回路基板12の4つの角部に形成された切欠き部77は、それぞれ底壁11の4つの角部に位置している。これにより、底壁11の4つの角部は制御回路基板12によって覆われることなく外部に露出している。底壁11の露出した4つの角部を含む筐体10の角部は、制御回路基板12に接触することなく筐体を保持するための保持部78をそれぞれ構成している。
図4および図6に示すように、制御回路基板12と第1および第2FPC40a、40bとは、中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)50により電気的に接続されている。中継FPC50は細長い帯状に形成され、断面L字形状に折り曲げられている。中継FPC50の1側壁の内面には、第1および第2FPC40a、40bを接続するための複数の接続パッド80a、および複数の接続パッド82aが設けられている。接続パッド80aは、第1FPC40aの接続パッド45aと同数だけ中継FPC50の長手方向に沿って並んで設けられている。接続パッド82aは、第2FPC40bの接続パッド45bと同数だけ制御回路基板12の一側縁に沿って並んで設けられている。接続パッド80a、81aは、第2接続パッドを構成している。中継FPC50の1側壁の外面には、裏打ち板84が固定されている。
中継FPC50の他側壁の内面には、制御回路基板12を接続するための複数の接続パッド80b、および複数の接続パッド82bが設けられている。接続パッド80bは、制御回路基板12の第1パッド48aと同数だけ中継FPC50の長手方向に沿って並んで設けられている。接続パッド82bは、制御回路基板12の接続パッド48bと同数だけ中継FPC50の一側縁に沿って並んで設けられている。接続パッド80b、81bは、第1接続パッドを構成している。
各接続パッド80aは、図示しない導体パターンを通して対応する接続パッド80bに接続されている。各接続パッド82aは、図示しない導体パターンを通して対応する接続パッド82bに接続されている。
中継FPC50は、制御回路基板12の側縁部および第1、第2FPC40a、40bに重ねて配置され、接続パッド80aは、第1FPC40aのそれぞれ対応する接続パッド45aに電気的に接触し、接続パッド82aは、第2FPC40bのそれぞれ対応する接続パッド45bに電気的に接触している。接続パッド80a、45a間、および接続パッド82a、45b間を確実に接続するため、いずれか一方の接続パッド、例えば、接続パッド80a、82a上に直径100μm程度の半田バンプ83を設けてもよい。
中継FPC50の接続パッド80bは、制御回路基板12のそれぞれ対応する第1パッド48aに電気的に接触し、接続パッド82bは、制御回路基板12のそれぞれ対応する第2パッド48bに電気的に接触している。中継FPC50は、予め制御回路基板12に接合されていてもよい。本実施形態によれば、中継FPC50の接続パッド80b、82bは、それぞれ異方性導電膜(ACF)85により制御回路基板12の第1、第2パッド48a、48bに電気的かつ機械的に接合されている。このようにして、第1および第2FPC40a、40bは、中継FPC50を通して制御回路基板12に電気的に接続されている。
図1、図2、および図4ないし図6に示すように、制御回路基板12には、HDDを外部機器と電気的に接続するための接続ケーブルとして機能するインターフェースFPC76が接続されている。インターフェースFPC76は制御回路基板12の一方の短辺から外方に引き出され、その延出端には複数の接続端子75が形成されている。
インターフェースFPC76は、第3パッド48cに重ねて制御回路基板12上に配置され第3パッドの配列方向に沿って延びた基端部76aと、この基端部から延出しているとともに延出端に接続端子75が設けられた帯状の延出部76bと、接続端子の近傍で延出部から両側へ延出した一対の把持部76cと、を一体に備えている。基端部76aには、それぞれ第3パッド48cに対応して位置した複数の接続パッド86が形成されている。これらの接続パッド86は、制御回路基板12の第3パッド48cにそれぞれ重なって位置し、これらの第3パッドと電気的に接続されている。接続パッド86と第3パッド48cとの間を確実に接続するため、いずれか一方のパッド上に予め半田バンプ88を設けても良い。基端部76aには、制御回路基板12の開口72bと整列する円形の開口79aおよび制御回路基板の透孔15と整列した透孔79bが形成されている。基端部76aは、制御回路基板12と共に、筐体10にねじ止され、制御回路基板に対して位置決めされている。
延出部76bの延出端に設けられた接続端子75は、それぞれ接続パッド86に対応した数の接続端子75が設けられている。接続端子75は細長い矩形状に形成され、それぞれ延出部76bの延出方向に沿って延びているとともに、この延出方向と直交する方向に隙間をおいて並んでいる。接続端子75は、基端部76aおよび延出部76bに形成された導体ラインにより、それぞれ対応する接続パッド86に接続されている。
接続端子75を含む延出部76bの延出端部および一対の把持部76cの裏面に重ねてほぼT字形上の裏打ち板87が貼付されている。裏打ち板87はアクリル等の非導電性材料で形成され、FPC76の延出端部を補強している。そして、このように構成されたFPC76の延出端部を外部機器のコネクタ等に係合させ、接続端子75を外部機器側の端子と電気的に接続することにより、HDDを外部機器に接続することができる。
図1、図4ないし図6に示すように、筐体10にはボトムカバー14が取り付けられ、制御回路基板12、中継FPC50、およびインターフェースFPC76の基端部76aを覆っている。ボトムカバー14は、薄い金属板を折り曲げて形成され、ほぼ矩形状の本体90aと、本体の対向する一対の長辺から直角に延出した一対の側壁90bと、各側壁の延出端部を直角に折り曲げて形成され本体90aと隙間を置いて対向した一対の係止部90cと、を一体に備えている。本体90aには、制御回路基板12の開口72a、72bにそれぞれ対応した寸法を有する円形の開口92a、92bが形成されている。
本体90aの一側縁近傍には、絞り加工により2本の細長い帯状の凸部93a、93bが形成され、それぞれ側縁に沿って延びているとともに筐体10側に突出している。一方の側壁90bには、絞り加工により2本の細長い帯状の凸部94a、94bが形成され、それぞれ側縁に沿って延びているとともに筐体10側に突出している。更に、本体90aの一方の短辺の近傍には、絞り加工により2本の細長い帯状の凸部95a、95bが形成され、この短辺に沿って延びているとともに筐体10側に突出している。これらの凸部93a、93b、94a、94b、95a、95bは、中継FPC50の接続パッド80b、82b、80a、80b、およびインターフェ−スFPC76の接続パッド86にそれぞれ対応して設けられている。
図1、図5および図6に示すように、ボトムカバー14は、自身の弾性を利用して筐体10に装着されている。すなわち、ボトムカバー14は、本体90aと一対の係止部90cとにより筐体10をその厚さ方向に沿って両面側から弾性的に挟持し、また、一対の側壁90bにより筐体10をその幅方向に沿って両側から弾性的に挟持した状態で筐体10に装着されている。
これにより、ボトムカバー14の本体90aは制御回路基板12の外面に対向し、制御回路基板と整列しているとともに、中継FPC50の他辺部およびインターフェースFPC76の基端部76aを制御回路基板12に押し付けている。同時に、ボトムカバー14の一方の側壁90bは、中継FPC50の一辺部を第1および第2FPC40a、40bに向けて押し付けている。従って、中継FPC50の接続パッド80aは、第1FPC40aのそれぞれ対応する接続パッド45aに確実に接触し、接続パッド82aは、第2FPC40bのそれぞれ対応する接続パッド45bに確実に接触している。また、中継FPC50の接続パッド80b、82bは、ボトムカバー14の本体90aに押圧され、制御回路基板12の第1および第2パッド48a、48bに一層確実に接続されている。同様に、インターフェースFPC76の接続パッド86は、ボトムカバー14の本体90aに押圧され、制御回路基板12の第3パッド48cに確実に接触している。
本実施形態によれば、ボトムカバー14の内、中継FPC50の接続パッド80a、82a、80b、82b、並びにインターフェースFPC76の接続パッド86に対向する部分には、それぞれ押圧部として機能する凸部94a、94b、93a、93b、95a、95bが形成されている。そのため、凸部により、中継FPC50およびインターフェースFPC76の接続パッド部分を制御回路基板12および筐体側壁に向けて押圧し、接触圧を上げることができ、中継FPC50およびインターフェースFPC76を確実に接続している。
このようにして、筐体10内に配設されたヘッドアクチュエータは、基板ユニット34、基板ユニットから筐体外部に引き出された第1FPC40a、および中継FPC50を通して制御回路基板12に電気的に接続されている。また、筐体10内に配設されたスピンドルモータ22は、筐体外部に引き出された第2FPC40bおよび中継FPC50を通して制御回路基板12に電気的に接続されている。
以上のように構成されたHDDによれば、筐体内に配設された構成要素は、第1、第2FPC、中継FPCを通して制御回路基板12に接続されている。そのため、スタッキングコネクタ、コンプレッションコネクタ等のコネクタが不要となり、コネクタ実装のためのスペースを削減することができるとともに、コネクタ実装用の複雑な筐体形状を取る必要がなくなる。これにより、HDDの一層の小型化を図ることができる。また、設計の自由度が増し、設計が容易になるとともに、製造コストの低減を図ることが可能となる。
ボトムカバー14を金属等によって形成することにより、HDDの電磁波障害(EMI)耐力向上を図ることができる。
ボトムカバー14を金属等によって形成することにより、HDDの電磁波障害(EMI)耐力向上を図ることができる。
HDDにおいては、従来、外部機器接続用のインターフェースFPCは、ACFを用いて制御回路基板に接続、固定され、制御回路基板の一部となっている。そのため、HDDの接続先が変更になる場合、制御回路基板全体を交換をする必要がある。
これに対して、本実施形態によれば、インターフェースFPC76は、ねじあるいは開口79aによる位置決め、およびボトムカバー14による圧接により、制御回路基板12に電気的に接続されている。そのため、インターフェースFPC76を制御回路基板12に対して容易に接続することが可能となり、インターフェースFPC76のみを容易に交換することができる。従って、製造コストの増大を生じることなく、多種多様な外部機器接続用のインターフェースFPCに対応可能となる。
上述した実施形態によれば、中継FPC50は、ACF等を用いて予め制御回路基板12に固定および電気的接続されている。図7に示すこの発明の第2の実施形態に係るHDDによれば、中継FPC50は、接着剤97により、予めボトムカバー14の角部内面に接着されている。この場合、中継FPC50の接続パッド80aと第1FPC40aの接続パッド45aとの少なくとも一方、および、中継FPCの接続パッド82aと第2FPC40bの接続パッド45bとの少なくとも一方には半田バンプ83が形成され、パッド間の接続性を向上させている。同様に、中継FPC50の接続パッド80bと制御回路基板12の第1パッド48aとの少なくとも一方、および中継FPC50の接続パッド82bと制御回路基板12の第2パッド4bとの少なくとも一方には半田バンプ98が形成され、パッド間の接続性を向上させている。
第2の実施形態において、他の構成は前述した実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。上記構成の第2の実施形態においても、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
磁気ディスクの枚数は1枚に限らず、必要に応じて増加可能である。ヘッドは1つに限らず必要に応じて増加可能である。磁気ディスクは、0.85インチに限らず、1.8インチあるいは2.5インチとしてもよい。
磁気ディスクの枚数は1枚に限らず、必要に応じて増加可能である。ヘッドは1つに限らず必要に応じて増加可能である。磁気ディスクは、0.85インチに限らず、1.8インチあるいは2.5インチとしてもよい。
前述した実施形態において、第1FPC40aおよび第2FPC40bは筐体の同一側壁上に引き出され、共通の中継FPC50を介して制御回路基板に接続する構成としたが、第1FPCと第2FPCとを筐体の両側壁上に別々に引き出し、別々の中継FPCを介して制御回路基板に接続する構成としてもよい。
10…筐体、 10a…第1シェル、 10b…第2シェル、 12…制御回路基板、
14…ボトムカバー、 20…磁気ディスク、 22…スピンドルモータ、
24…磁気ヘッド、 26…キャリッジ、 28…VCM、 34…基板ユニット、
40a…第1FPC、 40b…第2FPC、 45a、45b、86…接続パッド、
48a…第1パッド、 48b…第2パッド、 48c…第3パッド、
50…中継FPC、 76…インターフェースFPC、
93a、93b、94a、94b、95a、95b…凸部
14…ボトムカバー、 20…磁気ディスク、 22…スピンドルモータ、
24…磁気ヘッド、 26…キャリッジ、 28…VCM、 34…基板ユニット、
40a…第1FPC、 40b…第2FPC、 45a、45b、86…接続パッド、
48a…第1パッド、 48b…第2パッド、 48c…第3パッド、
50…中継FPC、 76…インターフェースFPC、
93a、93b、94a、94b、95a、95b…凸部
Claims (11)
- 箱状の筐体と、
前記筐体内に配設されたディスク状の記録媒体と、
前記筐体内に配設され、前記記録媒体を支持しているとともに回転させる駆動モータと、
前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、
前記筐体内に設けられ、前記ヘッドを移動自在に支持しているとともに前記ヘッドを前記記録媒体に対して移動させるヘッドアクチュエータと、
前記筐体内から筐体外面に引き出された接続ケーブルと、
前記筐体の外面に対向して設けられた制御回路基板と、
前記接続ケーブルと制御回路基板とを電気的に接続した中継フレキシブルプリント回路基板と、を備えたディスク装置。 - 前記接続ケーブルは、前記ヘッドアクチュエータに接続された第1接続ケーブルを含んでいる請求項1に記載のディスク装置。
- 前記接続ケーブルは、前記駆動モータに接続された第2接続ケーブルを含んでいる請求項1又は2に記載のディスク装置。
- 前記制御回路基板は、複数の電子部品が実装されているとともに前記筐体の外面に対向した実装面と、複数のパッドが設けられているとともに前記筐体の外面と反対側に位置した非実装面とを有し、
前記接続ケーブルは、前記筐体外面に露出した複数の接続パッドを有し、
前記中継フレキシブルプリント回路基板は、前記制御回路基板のパッドに接触した第1接続パッドと、前記接続ケーブルの接続パッドに接触した第2接続パッドとを有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスク装置。 - 前記制御回路基板および中継フレキシブルプリント基板を覆って前記筐体に取り付けられ、前記中継フレキシブルプリント基板を前記制御回路基板および接続ケーブルに押圧したボトムカバーを備えている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のディスク装置。
- 前記筐体は、前記制御回路基板と対向した底壁と、この底壁に対して立設された複数の側壁とを有し、前記接続ケーブルは前記筐体の底壁および側壁に沿って延び、前記接続ケーブルの接続パッドは、前記側壁上に位置している請求項5に記載のディスク装置。
- 前記中継フレキシブルプリント回路基板は、前記制御回路基板に接合されている請求項5に記載のディスク装置。
- 前記中継フレキシブルプリント回路基板は、前記ボトムカバーに固定されている請求項5に記載のディスク装置。
- 前記制御回路基板とボトムカバーとの間に挟持され前記制御回路基板に電気的に接続された基端部と、基端部から筐体の外方に延出した延出部と、外部機器に接続可能な接続端子を有したインターフェースケーブルと、を備えたディスク装置。
- 前記筐体および制御回路基板は、長手方向の寸法が約32mm、幅方向の寸法が約24mm、筐体および制御回路基板を含む厚さが約3.3ないし5mmに形成されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載のディスク装置。
- 前記記録媒体は、直径1インチ以下に形成されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載のディスク装置。
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