JP2007094790A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品装填時の作業性を損なったり、大型化を伴うことなく、収納されている商品の品質管理性能を向上させる。
【解決手段】前部を開口した箱状の販売機本体102と、販売機本体102の前部開口102aを開閉する前扉104と、販売機本体102の内部に前後2列となるよう配された複数の商品収納コラム114と、を備え、前列の商品収納コラム114を前扉104に固定し、前列の商品収納コラム114の商品排出通路140を前扉104と前列の商品収納コラム114との間に上下へ延びるよう形成するとともに、後列の商品収納コラム114の商品排出通路142を販売機本体102の背面と後列の商品収納コラム114との間に上下へ延びるよう形成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、箱状の販売機本体内に配される複数の商品収納コラムを備えた自動販売機に関する。
たばこ等の自動販売機では、箱状の販売機本体の内部に、商品を収納する商品収納コラムが設けられたものが一般的である。販売機本体の前面は開口し、この開口を開閉する前扉が設けられる(例えば、特許文献1参照)。商品収納コラムは、前扉の裏側と、販売機本体の奥側に左右方向に並んで配される。そして、前扉に設置される商品収納コラムと、販売機本体の奥側に設置される商品収納コラムとの間に、共通の商品排出通路が上下に延びるよう形成される。
各商品収納コラムには、商品が上下に積層して収納され、利用者により選択されると最下位の商品から商品排出通路へ順次払い出される。商品排出通路へ払い出された商品は、自重により落下して商品取出口まで案内される。各商品収納コラムの商品排出通路側には、商品の商品排出通路への脱落を防止する板状の扉が設けられており、各扉により商品排出通路の壁面をなすよう構成される。
この自動販売機では、前扉を販売機本体に対して回動させることにより、各商品収納コラムの商品排出通路側が開放される。そして、各扉を移動させると商品収納コラムの本体部分が出現し、商品を装填可能な状態となる。
特開平10−232970号公報
ところで、前記自動販売機では、商品収納コラムに収納されている商品は、利用者に購入されるまで商品収納コラム内の温度で保持される。このとき、商品は、商品収納コラムに加えて販売機本体に覆われているので品質上問題が生じることはない。しかし、自動販売機の設置環境により前扉及び販売機本体の温度が変動すると、商品収納コラム内の商品の温度も少なからず変動することとなる。商品の品質保証期間であっても、温度変化を小さくした方が商品の保存に好適で品質管理上有利である。そこで、商品装填時の作業性を損なったり、販売機本体が大型化しない範囲での品質管理性能のさらなる向上が望まれている。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、商品装填時の作業性を損なったり、大型化を伴うことなく、収納されている商品の品質管理性能を向上させることのできる自動販売機を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、自動販売機において、
前部を開口した箱状の販売機本体と、
前記販売機本体の前部開口を開閉する前扉と、
前記販売機本体の内部に、前後2列となるよう配された複数の商品収納コラムと、を備え、
前列の前記商品収納コラムを前記前扉に固定し、
前列の前記商品収納コラムの商品排出通路を、前記前扉と前列の前記商品収納コラムとの間に上下へ延びるよう形成するとともに、
後列の前記商品収納コラムの商品排出通路を、前記販売機本体の背面と後列の前記商品収納コラムとの間に上下へ延びるよう形成したことを特徴とする。
本発明の自動販売機によれば、前側の商品排出通路が前扉と前列の商品収納コラムとの間に形成されたので、前扉と前列の商品収納コラムが商品排出通路の分だけ隔離され、前扉から前列の商品収納コラムへの直接的な伝熱が防止される。これにより、外部から前扉に熱量が付与されたり、外部へ前扉から熱量が放出されたりして前扉の温度が変化したとしても、商品収納コラムの温度にさほど影響はない。
また、後側の商品排出通路が販売機本体の背面と後列の商品収納コラムとの間に形成されたので、販売機本体の背面と後列の商品収納コラムも商品排出通路の分だけ隔離され、販売機本体の背面から後列の商品収納コラムへの直接的な伝熱が防止される。これにより、外部から販売機本体の背面に熱量が付与されたり、外部へ背面から熱量が放出されたりして背面の温度が変化したとしても、商品収納コラムの温度にさほど影響はない。
従って、外界の天候等の影響により、前扉及び販売機本体が加熱又は冷却されたとしても、商品収納コラムの温度変化を抑制することができる。この結果、商品収納コラム内に収納されている商品の温度も大きく変動することはなく、収納商品を良好な状態で保存することができる。
ここで、前扉を移動して販売機本体の前部開口を開放させると、前列の商品収納コラムが前扉とともに移動するので、前列と後列の商品収納コラムが離隔して商品装填が可能となる。これにより、商品の商品収納コラムへの装填作業は、各商品収納コラムにおける商品排出通路と反対側を開放して行うことができる。従って、商品装填時の作業性が極めて良好である。
また、上記自動販売機において、
前記各商品排出通路内の空気を、該商品排出通路の一方から他方へ流通させるファン装置を備えた構成とすることができる。
この自動販売機によれば、ファン装置により各商品排出通路の空気が流通することから、商品排出通路内の空気を介した前扉並びに販売機本体の背面と各商品収納コラムとの間の熱伝達をも抑制される。すなわち、流通空気がエアカーテンとして機能することから、商品収納コラム側の温度を略一定に保つことができる。さらに、直射日光等により、前扉並びに販売機本体の背面が過度に加熱された場合は、これらの空冷作用をも得ることができる。
また、上記自動販売機において、
前記ファン装置は、前記商品排出通路内の空気を下方から上方へ流通させる構成とすることができる。
ここで、自動販売機は屋外に設置されることが多く、屋外にて上部及び側部が直射日光等により加熱されて、前扉及び販売機本体の温度が上昇する。すなわち、自動販売機全体として、下方に比して上方の温度が高いことが多い。
このような場合に商品排出通路内の空気を下方から上方へ流通させることにより、温度の低い領域から高い領域へ空気を流通させることができ、空気と販売機各所とで効率良く熱交換を行うことができる。また、商品排出通路内にて熱交換により加熱された空気は、比重が小さくなって自然に上方へと向かうことから、この自然対流の流れ方向とファン装置による空気の送出方向とを一致させることにより、ファン装置への負荷を低減することができる。
また、上記自動販売機において、
前記ファン装置は、販売機本体の下部に設けられ該販売機本体の外部から空気を吸引する吸気ファンを含む構成とすることができる。
この自動販売機によれば、吸気ファンにより各商品排出通路内へ販売機本体の下部外側から空気が導入されて、販売機本体の上部から外側へ空気が排出される。このとき、吸気ファンの設置箇所にて局所的に外部から空気が吸引されるので、吸気ファンの設置箇所にエアフィルタ等の塵埃除去部材を設けておけば、販売機本体内への塵埃の侵入を阻止することができる。
また、上記自動販売機において、
前記ファン装置は、販売機本体の上部に設けられ該販売機本体の外部へ空気を送出する排気ファンを含む構成とすることができる。
この自動販売機によれば、排気ファンにより各商品排出通路内の空気が販売機本体の外部へ排出される。これにより、各商品排出通路の下端側では吸気ファンにより空気に流速が付与され、上端側では排気ファンにより空気に流速が付与されることから、商品排出通路内の空気の流れを安定させることができる。
また、上記自動販売機において、
前記排気ファンを、前列の前記商品収納コラムの商品排出通路と後列の前記商品収納コラムの商品排出通路とで別個に設けた構成とすることができる。
この自動販売機によれば、各商品排出通路ごとに排気ファンを設けたので、両方の商品排出通路について、空気を確実に流通させることができる。また、各商品排出通路ごとに独立して空気の流量を制御することができ、例えば前扉の温度変化が大きい場合は前側の商品排出通路の流量を大きくすることができるなど、実用に際して極めて有利である。
また、上記自動販売機において、
前記前扉は中空に形成され、
前記ファン装置は、前記前扉内の空気を流通させる構成とすることができる。
この自動販売機によれば、前扉前面から前扉背面への前扉内の空気を介した熱伝達も抑制される。前扉内の流通空気もエアカーテンとして機能し、これによっても販売機本体側の温度を略一定に保つことができる。さらに、直射日光等により、前扉の前面、内部等が過度に加熱された場合は、前扉の空冷作用をも得ることができる。
また、上記自動販売機において、
前記ファン装置は、前記前扉の背面下側に設置され前記販売機本体内の空気を前記前扉内へ送出する送出ファンを含む構成とすることができる。
この自動販売機によれば、送出ファンにより前扉内へ空気が押し込まれるので、前扉内の空気の流れを安定させることができる。
また、上記自動販売機において、
前記販売機本体の前部開口の少なくとも一部を塞ぐ断熱部材を備えた構成とすることができる。
この自動販売機によれば、前側の商品排出通路に加え、前部開口の少なくとも一部を閉塞する断熱部材によっても商品収納コラムへの伝熱が抑制されることから、これによっても前扉の温度変化に起因する商品収納コラムの温度変化を抑制することができる。
また、上記自動販売機において、
前記販売機本体の少なくとも一面の外側に取り付けられた断熱構造板を備えた構成とすることができる。
この自動販売機によれば、断熱構造板により販売機本体自体の温度変化を抑制することができ、これによっても商品収納コラムの温度変化を抑制することができる。
また、上記自動販売機において、
前記断熱構造板は真空断熱材を含む構成とすることができる。
この自動販売機によれば、真空断熱材により効果的な断熱が図られる。
このように、本発明の自動販売機によれば、商品装填時の作業性を損なうことなく、商品収納コラムの温度変化を抑制して収納商品を良好な状態で保存することができ、品質管理性能を向上させることができる。また、商品排出通路を利用して伝熱を抑制するようにしたので、部品点数や製造コストが嵩んだり販売機本体が大型となることもなく、実用に際して極めて有利である。
図1から図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は自動販売機の概略外観斜視図、図2は自動販売機の模式縦断面図、図3は自動販売機の一部分解斜視説明図、図4は前扉を回動させた状態の自動販売機の斜視説明図、図5は自動販売機内の空気の流通経路を示す説明図である。
図1に示すように、この自動販売機100は、前部を開口した箱状の販売機本体102と、販売機本体102の前部開口102a(図4参照)を開閉する前扉104と、を備えている。前扉104には、商品展示部106、紙幣識別装置108及び硬貨処理装置110が配されるとともに商品取出口112が形成される。また、図4に示すように、自動販売機100は、販売機本体102の内部に配された複数の商品収納コラム114を備えている。
販売機本体102は例えば鋼板等からなり、図3に示すように、販売機本体102の右側面、左側面、上面及び背面の外側には、それぞれ断熱構造板120が取り付けられる。各断熱構造板120は、それぞれ販売機本体102の各面のほぼ全領域を覆う。各断熱構造板120は、カバー材122、断熱シート124、真空断熱材126、を外側からこの順に有する三層構造となっている。カバー材122は、例えば金属等のように内側の水密及び気密が確保されるものが選択される。断熱シート124は、例えば樹脂等からなるシート状の断熱材である。また、真空断熱材126は、断熱材を芯材とし内部が真空の袋状に形成される。断熱構造板120の周縁には防水パッキン128が取り付けられる。
また、図2に示すように、自動販売機100は、販売機本体102の前部開口102aの少なくとも一部を塞ぐ断熱部材130が備えられる。本実施形態においては、断熱部材130は、厚さ寸法が比較的大きい断熱ボード132と、厚さ寸法が比較的小さい断熱シート134と、からなる。断熱ボード132及び断熱シート134は、例えば樹脂等の断熱材からなり、材質にもよるが厚みのある分だけ断熱ボード132の方が断熱性能に優れている。販売機本体102内にて他の機器等によりスペースが確保し難い領域には断熱シート134が用いられ、比較的スペースに余裕がある領域には断熱ボード132が用いられている。
図2に示すように、各商品収納コラム114は、販売機本体102内にほぼ隣接して前後2列となるよう配される。図4に示すように、前列の商品収納コラム114は前扉104に固定され、前扉104が販売機本体102の前部開口102aを開放すると、前列及び後列の商品収納コラム114が互いに離隔し、商品装填が可能となるよう構成されている。各商品収納コラム114は、略上下に延びる商品収納部136と、商品収納部136の下端に設けられる払出装置138と、を有する。商品収納部136には商品が積層して収納されており、最下位の商品から払出装置138により順次払い出される。ここで、複数の商品収納コラム114が上下に複数並んでいてもよいし、一の商品収納コラム114が販売機本体102の高さ方向へわたって延びていてもよい。
図2の矢印に示すように、前列の各商品収納コラム114の払出装置138は前方へ商品を払い出し、後列の各商品収納コラム114の払出装置138は後方へ商品を払い出す。これに対応して、前列の各商品収納コラム114の商品排出通路140は前扉104と前列の商品収納コラム114との間にて上下へ延びるよう形成されるとともに、後列の各商品収納コラム114の商品排出通路142は販売機本体102の背面と後列の商品収納コラム114との間にて上下へ延びるよう形成される。図2に示すように、各商品排出通路140,142の下側から搬出された商品は、販売機本体102内の下部に設置された傾斜板144を滑落し、前扉104の商品取出口112から取出可能な位置に到達する。
また、自動販売機100は、各商品排出通路140,142内の空気を、各商品排出通路の下方から上方へ流通させるファン装置を備えている。図2に示すように、ファン装置は、販売機本体102の下部に設けられた吸気ファン152と、前扉104の下部に設けられた送出ファン154と、販売機本体102の上部に設けられた排気ファン156と、を有し、これらの協働により各商品排出通路140,142内及び前扉104内の空気を流通させる。
吸気ファン152は、販売機本体102の下面に、販売機本体102側へ突出するよう設けられる。吸気ファン152は、下面のほぼ中央に設置され、販売機本体102の外部から空気を吸引する。吸気ファン152近傍における空気の流通経路には、脱着自在のエアフィルタが設けられている。ここで、図2に示すように、販売機本体102の下面は箱形の袋構造となっており、吸気ファン152はこの袋部分を通じて空気を吸引する。
図5に示すように、前扉104の下部に設けられた送出ファン154は、吸気ファン152により外部から吸引した空気を前扉104内へ送出する。ここで、前扉104は中空であり、内部には商品展示部106の商品見本Sを支持する支持部106a等が配されている(図2参照)。図1に示すように、商品展示部106は前扉104の前面と略面一の透明板106bを有し、利用者は透明板106bを通じて商品見本Sを視認することができる。この透明板106bは、例えばアクリル等からなり、背面側に赤外線カットフィルムが貼付されている。また、前扉104の背面の上部には、販売機本体102内と連通する送出口104aが形成される。
本実施形態においては、排気ファン156は、前列の商品収納コラム114の商品排出通路140と後列の商品収納コラム114の商品排出通路142とで別個に設けられている。各排気ファン156は、販売機本体102の上面の左右中央にて前後に並設され、販売機本体102内の空気を外部へ送出する。
以上のように構成された自動販売機100では、商品装填に際し、前扉104を販売機本体102に対して回動して、販売機本体102の前部開口102aを開放させる。このとき、前列の商品収納コラム114が前扉102とともに移動するので、前列と後列の商品収納コラム114が離隔して商品装填が可能な状態となる。これにより、商品の商品収納コラム114への装填作業は、各商品収納コラム114における各商品排出通路140,142と反対側を開放して行うことができる。従って、商品装填時の作業性が極めて良好となっている。
また、図2に示すように、前側の商品排出通路140が前扉104と前列の商品収納コラム114との間に形成されたので、前扉104と前列の商品収納コラム114が商品排出通路140の分だけ隔離され、前扉104から前列の商品収納コラム114への直接的な伝熱が防止される。これにより、外部から前扉104に熱量が付与されたり、外部へ前扉104から熱量が放出されたりして前扉104の温度が変化したとしても、商品収納コラム114の温度にさほど影響はない。
さらに、前側の商品排出通路140に加え、前部開口102aの一部を閉塞する断熱部材130によっても商品収納コラム114への伝熱が抑制されることから、これによっても前扉104の温度変化に起因する商品収納コラム114の温度変化を抑制することができる。
また、後側の商品排出通路142が販売機本体102の背面と後列の商品収納コラム114との間に形成されたので、販売機本体102の背面と後列の商品収納コラム114も商品排出通路142の分だけ隔離され、販売機本体102の背面から後列の商品収納コラム114への直接的な伝熱が防止される。これにより、外部から販売機本体102の背面に熱量が付与されたり、外部へ背面から熱量が放出されたりして背面の温度が変化したとしても、商品収納コラム114の温度にさほど影響はない。
さらに、断熱構造板120により販売機本体102自体の温度変化を抑制することができ、これによっても商品収納コラム114の温度変化を抑制することができる。この断熱構造板120は真空断熱材126を有することから、効果的な断熱が図られる。
これに加え、図5に示すように、ファン装置により各商品排出通路140,142の空気が流通することから、商品排出通路140,142内の空気を介した前扉104並びに販売機本体102の背面と各商品収納コラム114との間の熱伝達をも抑制される。すなわち、流通空気がエアカーテンとして機能することから、商品収納コラム114側の温度を略一定に保つことができる。さらに、直射日光等により、前扉104並びに販売機本体102の背面が過度に加熱された場合は、これらの空冷作用をも得ることができる。
ここで、自動販売機100は屋外に設置されることが多く、屋外にて上部及び側部が直射日光等により加熱されて、前扉104及び販売機本体102の温度が上昇する。すなわち、自動販売機100全体として、下方に比して上方の温度が高いことが多い。
このような場合に商品排出通路140,142内の空気を下方から上方へ流通させることにより、温度の低い領域から高い領域へ空気を流通させることができ、空気と販売機各所とで効率良く熱交換を行うことができる。また、商品排出通路140,142内にて熱交換により加熱された空気は、比重が小さくなって自然に上方へと向かうことから、この自然対流の流れ方向とファン装置による空気の送出方向とを一致させることにより、ファン装置への負荷を低減することができる。
従って、外界の天候等の影響により、前扉104及び販売機本体102が加熱又は冷却されたとしても、商品収納コラム114の温度変化を抑制することができる。この結果、商品収納コラム114内に収納されている商品の温度も大きく変動することはなく、収納商品を良好な状態で保存することができる。すなわち、商品装填時の作業性を損なうことなく、品質管理性能を向上させることができる。また、商品排出通路140,142を利用して伝熱を抑制するようにしたので、部品点数や製造コストが嵩んだり販売機本体102が大型となることもなく、実用に際して極めて有利である。
また、本実施形態の自動販売機100によれば、図5に示すように、吸気ファン152により各商品排出通路140,142内へ販売機本体102の下部外側から空気が導入されて、各排気ファン156により販売機本体102の上部から外部へ空気が排出される。すなわち、各商品排出通路140,142の下端側では吸気ファン152により空気に流速が付与され、上端側では排気ファン156により空気に流速が付与されることから、商品排出通路140,142内の空気の流れを安定させることができる。
また、各商品排出通路140,142ごとに排気ファン156を設けたので、両方の商品排出通路140,142について、空気を確実に流通させることができる。また、各商品排出通路140,142ごとに独立して空気の流量を制御することができ、例えば前扉104の温度変化が大きい場合は前側の商品排出通路140の流量を大きくすることができるなど、実用に際して極めて有利である。
さらに、吸気ファン152の設置箇所から集中的に外部から空気が吸引されるので、吸気ファン152の近傍に設置されたエアフィルタにより販売機本体102内への塵埃の侵入を阻止することができる。
また、この自動販売機100によれば、前扉104前面から前扉104背面への前扉104内の空気を介した熱伝達も抑制される。前扉104内の流通空気もエアカーテンとして機能し、これによっても販売機本体102側の温度を略一定に保つことができる。さらに、直射日光等により、前扉104の前面、内部等が過度に加熱された場合は、前扉104の空冷作用をも得ることができる。ここで、送出ファン154により前扉104内へ空気が押し込まれるので、前扉104内の空気の流れは安定している。
尚、前記実施形態においては、たばこ用の自動販売機100に本発明を適用したものを示したが、飲料用、食品用等の自動販売機にも適用可能であることは勿論である。
また、前記実施形態においては、ファン装置が、各商品排出通路140,142内の空気を下方から上方へ流通させるものを示したが、上方から下方へ流通させるものであってもよい。
また、ファン装置が、販売機本体102の下部に設けられた吸気ファン152、前扉104に設けられた送出ファン154及び販売機本体102の上部に設けられた各排気ファン156を含むものを示したが、ファン装置の構成は任意である。例えば、排気ファン156を1つとしたり、吸気ファン152を各商品排出通路140,142ごとに設けたりしてもよい。また、販売機本体102の内側から外側、または外側から内側へ空気を流通させる吸気ファン152及び排気ファン156の他に、販売機本体102の内部にて空気を流通させるファンを設けてもよい。さらに、前扉104の送出ファン154については、前扉104内の空気循環の必要がなければ省略してもよい。その他、整流板等の設置も任意である。
また、前記実施形態においては、断熱部材130により販売機本体102の前部開口102aの一部を塞ぐものを示したが、断熱部材130により前部開口102aの全部を塞ぐようにしてもよい。また、断熱部材130材質等は任意であり、例えば真空断熱材等を使用してもよい。さらに、自動販売機100に要求される性能等により、断熱部材130を省略することも可能である。
また、前記実施形態においては、販売機本体102の右側面、左側面、上面及び背面に断熱構造板120を取り付けたものを示したが、少なくとも一面に取り付けられていればよい。さらに、自動販売機100に要求される性能等により、断熱構造板120を省略することも可能である。また、断熱構造板120が真空断熱材126を含むものを示したが、断熱構造板の構成は任意であるし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の一実施形態を示す自動販売機の概略外観斜視図である。 自動販売機の模式縦断面図である。 自動販売機の一部分解斜視説明図である。 前扉を回動させた状態の自動販売機の斜視説明図である。 自動販売機内の空気の流通経路を示す説明図である。
符号の説明
100 自動販売機
102 販売機本体
102a 前部開口
104 前扉
104a 送出口
106 商品展示部
106a 支持部
106b 透明板
108 紙幣識別装置
110 硬貨処理装置
112 商品取出口
114 商品収納コラム
120 断熱構造板
122 カバー材
124 断熱シート
126 真空断熱材
128 防水パッキン
130 断熱部材
132 断熱ボード
134 断熱シート
136 商品収納部
138 払出装置
140 商品排出通路
142 商品排出通路
144 傾斜板
152 吸気ファン
154 送出ファン
156 排気ファン
S 商品見本

Claims (11)

  1. 前部を開口した箱状の販売機本体と、
    前記販売機本体の前部開口を開閉する前扉と、
    前記販売機本体の内部に、前後2列となるよう配された複数の商品収納コラムと、を備え、
    前列の前記商品収納コラムを前記前扉に固定し、
    前列の前記商品収納コラムの商品排出通路を、前記前扉と前列の前記商品収納コラムとの間に上下へ延びるよう形成するとともに、
    後列の前記商品収納コラムの商品排出通路を、前記販売機本体の背面と後列の前記商品収納コラムとの間に上下へ延びるよう形成したことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記各商品排出通路内の空気を、該商品排出通路の一方から他方へ流通させるファン装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記ファン装置は、前記商品排出通路内の空気を下方から上方へ流通させることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記ファン装置は、前記販売機本体の下部に設けられ該販売機本体の外部から空気を吸引する吸気ファンを含むことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
  5. 前記ファン装置は、前記販売機本体の上部に設けられ該販売機本体の外部へ空気を送出する排気ファンを含むことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
  6. 前記排気ファンを、前列の前記商品収納コラムの前記商品排出通路と後列の前記商品収納コラムの前記商品排出通路とで別個に設けたことを特徴とする請求項5に記載の自動販売機。
  7. 前記前扉は中空に形成され、
    前記ファン装置は、前記前扉内の空気を流通させることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の自動販売機。
  8. 前記ファン装置は、前記前扉の背面下側に設置され前記販売機本体内の空気を前記前扉内へ送出する送出ファンを含むことを特徴とする請求項7に記載の自動販売機。
  9. 前記販売機本体の前部開口の少なくとも一部を塞ぐ断熱部材を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の自動販売機。
  10. 前記販売機本体の少なくとも一面の外側に取り付けられた断熱構造板を備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の自動販売機。
  11. 前記断熱構造板は真空断熱材を含むことを特徴とする請求項10に記載の自動販売機。
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