JP2007094289A - ラマン増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2波以上の励起光を用いた場合の利得平坦性を簡易に改善することができるラマン増幅器を提供する。
【解決手段】 ラマン増幅器1は、入力端11に入力した信号光をラマン増幅用光ファイバ20においてラマン増幅して出力端12から出力するものであって、光ファイバ20に加えて、励起部31、励起部32、モニタ部41、モニタ部42、励起光パワー制御部50、光カプラ61、光カプラ62、光カプラ71および光カプラ72を備える。制御部50は、モニタされた入力信号光パワーPinおよび出力信号光パワーPoutに基づいて増幅利得が所定の利得Gとなるように短波長側励起光パワーPを制御するとともに、この制御中の短波長側励起光パワーPに基づき上記(4)式および(5)式に従って長波長側励起光パワーPを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器に関するものである。
光伝送システムにおいて信号光を光増幅する光増幅器として、Er元素が光導波領域に添加された光ファイバを光増幅媒体として含むEDFA(Erbium-DopedFiber Amplifier)が用いられている。EDFAは、Cバンド(1530nm〜1565nm)またはLバンド(1565nm〜1625nm)に利得帯域を有している。Cバンド用EDFAおよびLバンド用EDFAの双方を併用しても、利得帯域幅が60nm〜70nm程度であり、光増幅可能な信号光波長帯域が制限される。
一方、ラマン増幅器は、誘導ラマン散乱を用いて信号光を光増幅するものであり、石英系光ファイバにおけるラマン増幅の場合には、励起光波長より100nmだけ長い波長を中心として利得帯域を有する。したがって、ラマン増幅器は、利得帯域を任意に設定することができる。例えば、特許文献1には、ラマン増幅器における励起光波長の配置および制御方法について記載されている。
ところで、近年、多波長の信号光を高密度に多重化して伝送を行うDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)伝送システムとは別に、低価格の光部品で構成され波長間隔20nmと粗密度で波長分割多重伝送を行うCWDM(Coarse Wavelength DivisionMultiplexing)伝送システムが新しいシステムとして注目されている。CWDM伝送システムは、低コスト化が大前提で、粗密度な波長間隔以外に精度やLDの温度制御や波長フィルタの厳密性なども緩和されており、メトロ・アクセス系伝送への適用に向けて開発が進められている。
このようなCWDM伝送システムでは、信号光波長を4波以上配置した場合、これらの信号光をEDFAで光増幅することが困難であるのに対して、励起光波長の配置により任意に増幅波長および増幅帯域を選択することができるラマン増幅器が有利になる。
特開2000−98433号公報
このようなラマン増幅器において、入力パワーに対して出力パワーを制御する方法は、EDFAと同じ方法が取られており、入出力モニタに基づいて制御が行われてきた。しかし、ラマン増幅器では、励起光が信号光を増幅するだけでなく、或る励起光が他の励起光も増幅してしまう。そのため、入出力信号光パワーのみを用いて励起光パワーを制御するだけでは、利得平坦度の劣化を招き、通信システム内の受信機に弊害をもたらす恐れがある。
また、上記問題を解決するための手段として、ラマン利得係数を制御式内パラメータとして計算する方法が発明されているが、制御式内での計算が複雑になってしまい、また、ラマン利得係数のラマン増幅用ファイバ長手方向のバラツキなども考えられるため、高機能を有する演算回路が必要となり、高コスト化に繋がる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、2波以上の励起光を用いた場合の利得平坦性を簡易に改善することができるラマン増幅器を提供することを目的とする。
本発明に係るラマン増幅器は、複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器であり、入力信号光のチャネル当たりの平均パワーをモニタするモニタ部を有し、複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーを制御する励起光パワー制御部を有し、励起光パワー制御部は、平均パワー毎にラマン増幅器を動作させる際の所望のラマン増幅利得を設定する利得データと、信号光チャネル間で利得が平坦化する条件下で、平均パワー毎に所望のラマン増幅利得毎に複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーをそれぞれ所定の値に設定された励起光パワーデータとを保持し、所定の2波長の励起光のパワーをモニタされた平均パワーに応じた所定の値に制御することを特徴とする。
他の本発明に係るラマン増幅器は、複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器であり、入力信号光パワーをモニタする入力モニタ部と増幅された信号光出力パワーをモニタする増幅出力モニタ部とを有し、複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーを制御する励起光パワー制御部を有し、励起光パワー制御部は、入力信号光のチャネル当たりの平均パワー毎に複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーの比のデータを信号光チャネル間で利得が平坦化する条件下で設定したパワー比データを保持し、2波長のうち短波長の励起光のパワーを、モニタされた入力信号光パワーとモニタされた出力信号光パワーに基づいて増幅利得が所定の利得となるように制御するとともに、2波長のうち長波長の励起光のパワーを、制御中の短波長の励起光のパワーにモニタされた入力信号光パワーから算出された入力信号光のチャネル当たりの平均パワーに該当するパワー比データを乗じた値になるように制御することを特徴とする。
更に他の本発明に係るラマン増幅器は、複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器であり、入力信号光パワーPinをモニタする入力モニタ部と増幅された信号光出力パワーPoutをモニタする増幅出力モニタ部とを有し、複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワー(長波長側の励起光パワーをP、短波長側の励起光パワーをPとする)を制御する励起光パワー制御部を有し、励起光パワー制御部は、Pを、モニタされたPinとモニタされたPoutに基づいて増幅利得が所定の利得Gとなるように制御するとともに、Pを、制御中のPに基づき「P=R×P+b」(R、bは、利得を平坦にする係数であり、Pin、チャネル数、Gより導かれる。)となるように制御することを特徴とする。
所定の2波長は、波長の差が100nm以下であり、複数の励起光波長の最短波長と最長波長の波長差が100nmを超える場合は、もう一組の別の所定の2波長を設定するのが好適である。入力信号光のチャネル数をモニタし、そのモニタ結果に基づいて、所望の増幅利得を変更するのが好適である。また、Rに関する式「R=A×G+(a×P'in+b)×G+c×P'in+d」を設定して、この式にP'in(Pinをチャネル数で割って導出されたチャネル数当たりの平均パワー)とGを代入して、Rを算出するのが好適である。
本発明に係るラマン増幅器では、2波以上の励起光を用いた場合の利得平坦性を簡易に改善することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るラマン増幅器1の構成図である。この図に示されるラマン増幅器1は、入力端11に入力した信号光をラマン増幅用光ファイバ20においてラマン増幅して出力端12から出力するものであって、光ファイバ20に加えて、励起部31、励起部32、モニタ部41、モニタ部42、励起光パワー制御部50、光カプラ61、光カプラ62、光カプラ71および光カプラ72を備える。
入力端11から出力端12へ向かう信号光伝搬経路上に順に、光カプラ71、光カプラ61、光ファイバ20、光カプラ62および光カプラ72が設けられている。励起部31は光カプラ61に接続され、励起部32は光カプラ62に接続され、モニタ部41は光カプラ71に接続され、また、モニタ部42は光カプラ72に接続されている。
励起部31,32は、入力端11に入力した信号光を光ファイバ20においてラマン増幅するための複数波長の励起光を出力する。光カプラ61は、光カプラ71から出力されて到達した信号光を光ファイバ20へ出力し、励起部31から出力された励起光をも光ファイバ20へ出力する。光カプラ62は、光ファイバ20から出力されて到達した信号光を光カプラ72へ出力し、励起部32から出力された励起光をも光ファイバ20へ出力する。
光カプラ71は、入力端11に入力した信号光の一部を分岐してモニタ部41へ出力し、残部を光カプラ61へ出力する。モニタ部41は、光カプラ71から到達した信号光を入力して、入力信号光パワーをモニタし、或いは、入力信号光のチャネル当たりの平均パワーをモニタする。光カプラ72は、光カプラ62から到達した信号光の一部を分岐してモニタ部42へ出力し、残部を出力端12へ出力する。モニタ部42は、光カプラ72から到達した信号光を入力して、光ファイバ20においてラマン増幅されて出力端12から出力される信号光のパワーをモニタする。
制御部50は、モニタ部41,42によるモニタの結果に基づいて、励起部31,32から出力される各波長の励起光のパワーを制御する。
このラマン増幅器1は以下のように動作する。励起部31から出力された励起光は、光カプラ61を経て、光ファイバ20に順方向に供給される。また、励起部32から出力された励起光は、光カプラ62を経て、光ファイバ20に逆方向に供給される。入力端11に入力した信号光は、光カプラ71および光カプラ61を経て光ファイバ20に入力され、この光ファイバ20においてラマン増幅される。そして、光ファイバ20においてラマン増幅された光は、光カプラ62および光カプラ72を経て出力端12から出力される。
入力端11から光カプラ61に向かう信号光の一部は、光カプラ71により分岐されてモニタ部41により受光されて、入力信号光パワーがモニタされ、或いは、入力信号光のチャネル当たりの平均パワーがモニタされる。また、光カプラ62から出力端12へ向かう信号光の一部は、光カプラ72により分岐されてモニタ部42により受光されて、出力信号光パワーがモニタされる。モニタ部41,42によるモニタの結果は制御部50に入力され、この制御部59により、励起部31,32から出力される各波長の励起光のパワーが制御される。
なお、図1には、光ファイバ20に対して励起光が順方向および逆方向の双方から供給される双方向励起の場合について示したが、光ファイバ20に対して励起光が逆方向のみから供給される逆方向励起であってもよいし、光ファイバ20に対して励起光が順方向のみから供給される順方向励起であってもよい。逆方向励起の場合には励起部31および光カプラ61は不要であり、順方向励起の場合には励起部32および光カプラ62は不要である。
ところで、光ファイバ20のラマン利得係数をg/Aeffとし、光ファイバ20に入力される励起光のパワーをP[W]とし、光ファイバ20の長さをLとし、光ファイバ20の励起光波長での実効的な長さをLeffとし、光ファイバ20の励起光波長での損失をαとすると、ラマン増幅器1のラマン利得Graman[dB]は下記(1)式および(2)式で表される。すなわち、ラマン増幅器1のラマン利得Graman[dB]は、励起光のパワーP[W]に対して比例関係にある。この比例関係は励起光波長に問わず有効である。2波長以上の励起光を用いた場合でも所定の利得を満たすためには、ほぼ比例した関係となる。
Figure 2007094289

Figure 2007094289
図2は、所要励起光パワーとラマン利得との関係を示す図である。この図は、入力信号光パワーが−3dBm,0dBmおよび+3dBmそれぞれの場合について、長波長側励起光パワーとラマン利得との関係、および、短波長側励起光パワーとラマン利得との関係を示す。この図から判るように、ラマン利得[dB]は、長波長側励起光パワー[W]に対して略線形関係にあり、短波長側励起光パワー[W]に対しても略線形関係にある。また、入力信号光パワーに対して短波長側励起光パワーの傾きの変化が大きく、したがって、入力信号光パワーに依存した短波長側励起光パワーのパラメータを制御式に組み込む必要があることがわかる。
図3は、短波長側励起光パワーPと長波長側励起光パワーPとの比RPL/PS(=P/P)とラマン利得[dB]との関係を示す図である。この図3は図2を基にしたものである。この図から判るように、短波長側励起光パワーPと長波長側励起光パワーPの比RPL/PSは、ラマン利得[dB]に対して略線形に変化している。また、入力信号光パワー[dBm]の各値に対してほぼ並行な関係である。したがって、比RPL/PSは、ラマン利得[B]に対して、例えば、下記(3)式に示すような多項式などで簡易に計算することができる。ここで、Gnetはラマン利得[dB]を示し、Pinは入力パワー[dBm] を示し、A,a,b,c,dは係数を示す。
Figure 2007094289
短波長側励起光パワーPおよび長波長側励起光パワーPLを決定する際に、ラマン利得からそれぞれの所要励起光パワーを決定するのではなく、何れか一方の励起光パワーをフィードバック制御させ、短波長側励起光パワーと長波長側励起光パワーとの比RPL/PSを用いることで、他方の励起光パワーを決定する。このようにすることにより、短波長側励起光パワーおよび長波長側励起光パワーを簡易に制御することができ、利得平坦性を改善することが可能となる。短波長側励起光パワーP[W]と長波長側励起光パワーP[W]との間の制御式は、下記(4)式になる。ここで、eは或る係数を示す。
Figure 2007094289
図4は、実際に比RPL/PSを利用して各波長の励起光のパワーを決定したときのラマン利得Gnetを示す図である。ここでは、ラマン増幅器の構成を逆方向励起とし、入力信号光パワーを0dBm/chとして、4波の信号光をラマン増幅器に入射させ、励起光波長を1420nmおよび1460nmとした。ラマン増幅の目標利得を、3dB,5dB,8dB,10dBおよび11dBの各値とした。また、目標利得になるように短波長(1420nm)の励起光パワーを自動制御し、短波長側励起光パワーと長波長側励起光パワーとの比を短波長励起光パワーに掛けることにより、長波長(1460nm)の励起光パワーを決定するよう制御した。この図に示されるように、良好な信号光利得平坦性が得られた。
上記の例では、短波長側の励起光を1波とし、長波長側の励起光を1波として、計2波長の励起光を用いた。励起光が3波長以上である場合、各波長の励起光のパワーを以下のように制御すればよい。N波長の励起光のうち、第n波長λの励起光のパワーをPとする。ここで、Nは3以上の整数であり、nは1以上N以下の整数であり、「λ<λ<…<λ<λn+1<…<λ」なる関係を満たす。このとき、まず、目標利得になるように最短波長λの励起光のパワーPを決定し、その後、下記(5)式に従って第n波長λの励起光のパワーPから第(n+1)波長λn+1の励起光のパワーPn+1を決定すればよい。ここで、比RPn+1/Pnは、信号光利得を平坦にするような第n波長λの励起光パワーPと第(n+1)波長λn+1の励起光パワーPn+1との比を表し、fは係数を表す。2波以上の励起光が存在する場合も、少なくとも1つ以上の長波長側の励起光パワーの制御方法として上記(3)式のような比を用いて制御する方法は有効である。
Figure 2007094289
上記(3)式では、比RPL/PSはラマン利得Gnetの2次式で表された。一般に、比RPL/PSは、ラマン利得Gnetの多項式で表すことができ、3次以上の多項式で表されてもよい。実測により短波長側励起光パワーPと長波長側励起光パワーPとの比(P/P)を求め、入力信号光パワーPinの各値について比(P/P)と利得Gとの関係を求めて、これに基づいて比RPL/PSの式を求めることができる。
比RPL/PSをラマン利得Gnetの2次式で表す場合、以下のようにして求める。まず、2次の係数は、入力信号光パワーPinを変化させても略一定の固定値であるので、入力信号光パワーPinに依らない一定係数Aで固定する。1次の係数は、入力信号光パワーPinの1次式として「a×Pin+b」とする。また、0次の係数は、入力信号光パワーPinの1次式として「c×Pin+d」とする。このようにして、比RPL/PSをラマン利得Gnetの2次式で表す式として上記(3)式が得られる。
また、比RPL/PSをラマン利得Gnetの3次式で表す場合、以下のようにして求める。まず、3次の係数は、入力信号光パワーPinを変化させても略一定の固定値であるので、入力信号光パワーPinに依らない一定係数A'で固定する。2次の係数は、入力信号光パワーPinの2次式として「a'×Pin +b'×Pin+c'」とする。1次の係数は、入力信号光パワーPinの1次式として「d'×Pin+e'」とする。また、0次の係数は、入力信号光パワーPinの1次式として「f'×Pin+g'」とする。このようにして、比RPL/PSをラマン利得Gnetの3次式で表す式として下記(6)式が得られる。
Figure 2007094289
上記実施例では、制御部50は、モニタされた入力信号光パワーPinおよび出力信号光パワーPoutに基づいて増幅利得が所定の利得Gとなるように短波長側励起光パワーPを制御するとともに、この制御中の短波長側励起光パワーPに基づき上記(4)式および(5)式に従って長波長側励起光パワーPを制御するものである。ここで、所定の利得は、一定の利得あるいは任意の所望の利得としてよく、予め決められた条件で設定される。条件は、制御部50であっても、制御部50以外の部分に設けてもよい。入力信号光のチャネル当たりの平均パワーに対応して決める必要はない。また、利得の制御は、入力信号光パワーと出力信号光パワーに基づいて行われる。多チャネルの信号光パワーで評価する。どれか1チャネルではなく、全チャネル、又は、複数のチャネルの信号光パワーで評価する。励起光のパワー比の際の入力信号光のチャネル当たりの平均パワーの場合は、チャネル数当たりに換算する。
これに対して、計算式を用いるのではなく、予め用意されたテーブルに基づいて短波長側励起光パワーPおよび長波長側励起光パワーPを制御してもよい。すなわち、制御部50は、入力信号光のチャネル当たりの平均パワー毎に複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーの比のデータを信号光チャネル間で利得が平坦化する条件下で設定したパワー比データを保持し、これら2波長のうち短波長の励起光のパワーを、モニタされた入力信号光パワーとモニタされた出力信号光パワーに基づいて増幅利得が所定の利得となるように制御するとともに、これら2波長のうち長波長の励起光のパワーを、制御中の短波長の励起光のパワーにモニタされた入力信号光パワーから算出された入力信号光のチャネル当たりの平均パワーに該当するパワー比データを乗じた値になるように制御することとしてもよい。
或いは、制御部50は、入力信号光のチャネル当たりの平均パワー毎にラマン増幅器を動作させる際の所望のラマン増幅利得を設定する利得データと、信号光チャネル間で利得が平坦化する条件下で、平均パワー毎に所望のラマン増幅利得毎に複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーをそれぞれ所定の値に設定された励起光パワーデータとを保持し、所定の2波長の励起光のパワーをモニタされた平均パワーに応じた所定の値に制御することとしてもよい。所定の利得は、一定の利得あるいは、任意の所望の利得としてよく、入力信号光パワー毎に予め決められている。また、チャネル数の限定を入れてないが、チャネル数の限定を入れて、チャネル数毎にデータを作ってもよい。
なお、所定の励起光の2波長は、波長の差が100nm以下であり、複数の励起光波長の最短波長と最長波長の波長差が100nmを超える場合は、もう一組の別の所定の2波長を設定するのが好ましい。また、入力信号光のチャネル数をモニタし、そのモニタ結果に基づいて、所望の増幅利得を変更するのも好ましい。
本実施形態に係るラマン増幅器1の構成図である。 所要励起光パワーとラマン利得との関係を示す図である。 短波長側励起光パワーPと長波長側励起光パワーPとの比RPL/PS(=P/P)とラマン利得[dB]との関係を示す図である。 実際に比RPL/PSを利用して各波長の励起光のパワーを決定したときのラマン利得Gnetを示す図である。
符号の説明
1…ラマン増幅器、11…入力端、12…出力端、20…ラマン増幅用光ファイバ、31,32…励起部、41,42…モニタ部、50…励起光パワー制御部、61,62,71,72…光カプラ。

Claims (6)

  1. 複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器であり、
    入力信号光のチャネル当たりの平均パワーをモニタするモニタ部を有し、
    前記複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーを制御する励起光パワー制御部を有し、
    前記励起光パワー制御部は、
    前記平均パワー毎にラマン増幅器を動作させる際の所望のラマン増幅利得を設定する利得データと、
    信号光チャネル間で利得が平坦化する条件下で、前記平均パワー毎に前記所望のラマン増幅利得毎に前記複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーをそれぞれ所定の値に設定された励起光パワーデータとを保持し、
    前記所定の2波長の励起光のパワーをモニタされた前記平均パワーに応じた前記所定の値に制御する
    ことを特徴とするラマン増幅器。
  2. 複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器であり、
    入力信号光パワーをモニタする入力モニタ部と増幅された信号光出力パワーをモニタする増幅出力モニタ部とを有し、
    前記複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーを制御する励起光パワー制御部を有し、
    前記励起光パワー制御部は、
    入力信号光のチャネル当たりの平均パワー毎に前記複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワーの比のデータを信号光チャネル間で利得が平坦化する条件下で設定したパワー比データを保持し、
    前記2波長のうち短波長の励起光のパワーを、モニタされた前記入力信号光パワーとモニタされた前記出力信号光パワーに基づいて増幅利得が所定の利得となるように制御するとともに、
    前記2波長のうち長波長の励起光のパワーを、制御中の前記短波長の励起光のパワーに前記モニタされた入力信号光パワーから算出された入力信号光のチャネル当たりの平均パワーに該当する前記パワー比データを乗じた値になるように制御する
    ことを特徴とするラマン増幅器。
  3. 複数波長の励起光を用いて多チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅器であり、
    入力信号光パワーPinをモニタする入力モニタ部と増幅された信号光出力パワーPoutをモニタする増幅出力モニタ部とを有し、
    前記複数波長のうちの所定の2波長の励起光のパワー(長波長側の励起光パワーをP、短波長側の励起光パワーをPとする)を制御する励起光パワー制御部を有し、
    前記励起光パワー制御部は、
    前記Pを、モニタされた前記Pinとモニタされた前記Poutに基づいて増幅利得が所定の利得Gとなるように制御するとともに、
    前記Pを、制御中の前記Pに基づき「P=R×P+b」(R、bは、利得を平坦にする係数であり、Pin、チャネル数、Gより導かれる。)となるように制御する
    ことを特徴とするラマン増幅器。
  4. 前記所定の2波長は、波長の差が100nm以下であり、前記複数の励起光波長の最短波長と最長波長の波長差が100nmを超える場合は、もう一組の別の所定の2波長を設定することを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  5. 入力信号光のチャネル数をモニタし、そのモニタ結果に基づいて、前記所望の増幅利得を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のラマン増幅器。
  6. 前記Rに関する式「R=A×G+(a×P'in+b)×G+c×P'in+d」を設定して、この式にP'in(Pinをチャネル数で割って導出されたチャネル数当たりの平均パワー)とGを代入して、前記Rを算出することを特徴とする請求項3に記載のラマン増幅器。

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JP2001007768A (ja) * 1999-04-23 2001-01-12 Fujitsu Ltd ラマン増幅による光伝送パワーの波長特性制御方法、並びに、それを用いた波長多重光通信システムおよび光増幅器
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WO2006085370A1 (ja) * 2005-02-09 2006-08-17 Fujitsu Limited 光増幅器,光増幅中継器および励起光供給制御方法

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