JP2007094030A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透光性画素電極と反射層との間に中間層を形成しなくても透光性画素電極の腐食を防止でき、かつ、透過表示領域と反射表示領域との境界を高い精度で規定できる液晶装置および電子機器を提供することにある。
【解決手段】 液晶装置において、画素51(R)、51(G)、51(B)では、TFD素子70の上電極としての第2金属膜76bが層間絶縁膜23の開口部230の3つの辺231、232、233に沿って、開口部230の縁部分より内側に張り出している。層間絶縁膜23の上層側には反射層26および透光性画素電極24が形成されている。反射層26は、開口部230を外側で囲むように形成され、開口部230の内側には形成されていない。透光性画素電極24は、第2金属膜76bの開口部230内への張り出し部分760bに接続している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画素内に透過表示領域と反射表示領域とを備えた液晶装置およびそれを備えた電子機器に関するものである。
1台の液晶装置でバックライトからの光を利用して透過モードで画像を表示するとともに、外光を利用して反射モードで画像を表示する場合には、1つの画素内に透過表示領域と反射表示領域とを設けた構成が広く採用されている。このような構成の液晶装置を構成するにあたって、従来は、画素内に形成した反射層により反射表示領域を規定し、反射層の非形成領域により透過表示領域を規定した構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものでは、ITO膜からなる透光性画素電極を画素スイッチング素子に電気的に接続する必要があるため、層間絶縁膜の下層側に画素スイッチング素子および透光性画素電極を形成する一方、層間絶縁膜の上層側にアルミニウム膜からなる反射層を形成したため、層間絶縁膜に形成した開口部の底部分で透光性画素電極と反射層とを接続する構造が採用されている。
特許第3513409号公報の図6
しかしながら、特許文献1に開示の構造では、層間絶縁膜の下層側にITO膜からなる透光性画素電極を形成する一方、層間絶縁膜の上層側にアルミニウム膜からなる反射層を形成したため、アルミニウム膜をパターニングした後、フォトレジストを除去する際に、アルミニウム膜との接触部分で腐食が発生しないように、ITO膜とアルミニウム膜との間にモリブデン膜などの中間層を形成する必要があるため、生産性が悪い。
また、層間絶縁膜の表面に凹凸を形成すれば、反射膜の表面に光散乱性を付与することができ、画像に背景が写り込むのを防止できるが、このような凹凸がある上で薄膜をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングしようとすると、パターニング精度が低くなってしまう。しかも、反射膜の場合には、フォトリソグラフィ工程で露光する際、反射光の影響でパターニング精度が低くなる傾向にある。このため、特許文献1に記載の構造のように、反射層の非形成領域で透過表示領域を規定した場合、透過表示領域と反射表示領域との境界を高い精度で規定できないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、透光性画素電極と反射層との間に中間層を形成しなくても透光性画素電極の腐食を防止でき、かつ、透過表示領域と反射表示領域との境界を高い精度で規定できる液晶装置および電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、液晶層を挟持する一対の基板と、前記一対の基板のうちの一方の基板に備えられた信号線と、該信号線に接続する画素スイッチング素子と、該画素スイッチング素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜の上層に形成された反射層と、該反射層の上層に形成された透光性画素電極とを有し、表示状態を制御可能な最小単位である1つのサブ画素の領域内に透過表示領域と反射表示領域とを備える液晶装置において、前記層間絶縁膜は前記透過表示領域には設けられておらず、前記層間絶縁膜の下層側では、前記画素スイッチング素子と電気的に接続されるとともに該画素スイッチング素子から延出された遮光性導電膜が設けられ、該遮光性導電膜は、前記透過表示領域に隣接した前記層間絶縁膜の端部から前記透過表示領域側に一部が張り出しているとともに、前記透光性画素電極は、前記遮光性導電膜の張り出し部分に電気的に接続していることを特徴とする。
本発明において、前記層間絶縁膜には、前記透過表示領域に対応して開口された開口部が設けられ、前記遮光性導電膜は前記開口部の縁部分より内側に一部が張り出しているとともに、前記透光性画素電極は、前記遮光性導電膜の前記開口部内への張り出し部分に電気的に接続されている構成を採用することができる。
本発明では、反射層の上層に透光性画素電極を形成しており、透光性画素電極をパターニングする際、反射層は透光性画素電極によって完全に覆われている。このため、透光性画素電極と反射層との間に中間層を形成しなくても、透光性画素電極をパターニングする工程で反射層あるいは透光性画素電極に腐食が発生するのを回避できる。また、本発明では、層間絶縁膜の下層側でパターニングされるとともに遮光性であるがゆえにパターニング精度が高い遮光性導電膜が透過表示領域を規定するので、反射層のパターニング精度が低くても透過表示領域と反射表示領域との境界を高い精度で規定できる。さらに、透過表示領域を形成する層間絶縁膜の非形成領域で遮光性導電膜と透光性画素電極とを接続しているので、広い面積で接触させることができる。それ故、通常のコンタクトホールを介して遮光性導電膜と透光性画素電極とを接続した場合と比較して、コンタクト抵抗が安定である。
本発明において、前記開口部は、矩形形状に形成されている場合があり、この場合、前記遮光性導電膜は、前記開口部の少なくとも1辺に沿って前記張り出し部分を備えている。
本発明において、前記遮光性導電膜は、少なくとも前記開口部の相対向する2辺に沿って前記張り出し部分を備えていることが好ましい。このように構成すると、前記遮光性導電膜の形成位置が相対向する2辺のうちの一方側に偏った場合でも、遮光性導電膜と透光性画素電極との接触面積が変化しないので、コンタクト抵抗が安定である。
本発明において、前記層間絶縁膜は、前記反射表示領域における前記液晶層の層厚を前記透過表示領域における前記液晶層の層厚よりも薄くしていることが好ましい。このように構成すると、透過モードで画像を表示する際、表示光が1回のみ液晶層を通過し、反射モードで画像を表示する際、表示光が液晶層を2回、通過するとしても、双方のリタデーションを同等とすることができる。
本発明において、前記反射層の表面に光散乱性を付すための凹凸が形成されていることが好ましい。層間絶縁膜の表面に凹凸を形成すれば、反射膜の表面に光散乱性を付与することができ、画像に背景が写り込むのを防止できる。この場合、反射膜のパターニング精度が低くなる傾向にあるが、本発明では、遮光性導電膜が透過表示領域を規定するので、反射層のパターニング精度が低くても透過表示領域と反射表示領域との境界を高い精度で規定できる。
本発明において、前記一対の基板のうちの他方の基板には、前記透過表示領域の全ての領域と、前記反射表示領域の一部の領域にカラーフィルタが形成されていることが好ましい。このように構成すると、反射モードで画像を表示する際、反射モードでの画像の表示は外光を利用するという性質上、その光量は限られているが、反射表示領域の一部領域からカラーフィルタを省けば、カラーフィルタを透過する際の光損失が発生しないため、反射モードであっても明るい画像を表示できる。
本発明を適用した液晶装置は、携帯電話機やモバイルコンピュータなどといった電子機器に用いられる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜に異ならせてある。
[実施の形態1]
(液晶装置の全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用した液晶装置の分解斜視図および断面図である。図2は、図1に示す液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置1では、バックライト装置6および液晶パネル10が重ねて配置されている。バックライト装置6は、光源としての複数のLED(図示せず)と、これらのLEDから出射された光が側端面から入射して出射面62から出射される樹脂製の導光板63とを備えており、導光板61の出射面側62に液晶パネル10が対向配置されている。バックライト装置6においては、例えば、導光板61の出射面62の側に光散乱シート66が配置され、反対側の面にはプリズムシート67が配置されている。
液晶パネル10は、例えば、ネマチック液晶を用いたアクティブマトリクス型のカラー液晶パネルであり、液晶パネル10の両面には入射側偏光板15および出射側偏光板16などが積層されている。液晶パネル10は、後述するように、画素電極やTFD素子などが形成された素子基板20と、対向電極やカラーフィルタなどが形成された対向基板30がシール材14によって所定の間隙を介して貼り合わされ、その基板間に液晶層12が挟持されている。本形態では、素子基板20および対向基板30のうち、表示光(矢印Lで示す)が出射される側に対向基板30が配置され、その反対側に素子基板20が配置されている。
素子基板20は、対向基板30よりも大きく、素子基板20の対向基板30からの張り出し部分18にパネル駆動用IC3がCOG(Chip On Glass)実装されている。ここで、パネル駆動用IC3には、後述するデータ線駆動回路420や走査線駆動回路410が構成されているとともに、液晶装置1全体で用いる各種電圧を生成する電源回路も構成されている。また、液晶パネル10の張り出し部分18には、パネル駆動用IC3に信号や電源を供給する可撓性基板60の端部も実装されている。
このような液晶パネル10では、図2に示すように、複数本の走査線41が行(X)方向に形成され、複数本のデータ線42が列(Y)方向に形成されている。また、走査線41とデータ線42との各交差部分に対応して、多数の画素51がマトリクス状に形成されている。各画素51では、ネマチック液晶からなる液晶層43と、二端子型アクティブ素子たるTFD素子70とが直列接続している。ここに示す例では、液晶層51が走査線41の側に接続され、TFD素子70がデータ線42の側に接続されているが、液晶層43がデータ線42の側に接続され、TFD素子70が走査線41の側に接続されている構成であってもよい。いずれの場合も、各走査線41は、走査線駆動回路410によって駆動される一方、各データ線42は、データ線駆動回路420によって駆動される。
(画素の詳細構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素構成を平面的に示す説明図である。図4(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態1に係る液晶装置の各画素における遮光性導電膜の形成範囲、透光性画素電極、反射層、およびカラーフィルタの形成範囲を斜線で示す説明図である。図5(a)、(b)は、図3のA−A′線およびB−B′線で液晶装置を切断したときの画素の断面を模式的に示す説明図である。なお、図3では、画素電極と反射層は略重なる領域に形成されるが、それらの存在を分かりやすくするために、画素電極および反射層の外周位置をずらし、かつ、画素電極の形成範囲を点線で示し、反射層の形成範囲を実線で示してある。
図3に示すように、本形態の液晶装置1において、1つの画素50は、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応するサブの画素51(R)、51(G)、51(B)を備えている。画素51(R)、51(G)、51(B)はいずれも、基本的な構造が同一であり、いずれの画素51(R)、51(G)、51(B)も、TFD素子70を介して各データ線42に接続しているため、画素51(R)、51(G)、51(B)に対しては各々、所定の画像信号を供給することができる。
また、本形態では、図3〜図5を参照して以下に説明するように、画素51(R)、51(G)、51(B)は各々、バックライト装置6から出射された光を変調して透過モードで画像を表示する透過表示領域511と、入射した外光を変調して反射モードで画像を表示する反射表示領域512とを備えている。
まず、画素51(R)、51(G)、51(B)では、素子基板20のガラスなどの透光性基材の表面に透光性の下地膜22が形成され、この下地膜22の表面には、複数本のデータ線42と、それらのデータ線42に接続された複数のTFD素子70とが形成されている。また、データ線42およびTFD素子70の表面側には、透光性の感光性樹脂からなる層間絶縁膜23が形成され、この層間絶縁膜23の表面に、アルミニウムや銀などからなる反射層26、ITO(Indium Tin Oxide)からなる透光性画素電極24、および配向膜29がこの順に形成されている。層間絶縁膜23の表面には多数の凹凸がランダムに形成され、このような凹凸は、反射層26の表面にまで反映されている。すなわち、反射層26で反射された光の方向性が強いと、画像をみる角度で明るさが異なるなどの視野角依存性や背景の写り込みなどが顕著に出てしまうが、本形態では、反射層26の表面に光散乱用の微小な凹凸を付与してあるため、かかる不具合が発生しない。
TFD素子70は、第1のTFD素子70aおよび第2のTFD素子70bからなり、素子基板20の表面に形成された絶縁膜22上において、タンタル膜などからなる第1金属膜72と、この第1金属膜72の表面に陽極酸化によって形成された絶縁体たる酸化膜74と、この表面に形成されて相互に離間したクロム膜などからなる第2金属膜76a、76bとから構成されている。また、第2金属膜76aは、そのままデータ線42となっている。
これに対して、第2金属膜76b(遮光性導電膜)は、後述するように、透光性画素電極24に接続されている。
第1のTFD素子70aは、データ線42の側からみると順番に、第2金属膜76a/酸化膜74/第1金属膜72となって、金属(導電体)/絶縁体/金属(導電体)のサンドイッチ構造を採るため、正負双方向のダイオードスイッチング特性を有することになる。一方、第2のTFD素子70bは、データ線42の側からみると順番に、第1金属膜72/酸化膜74/第2金属膜76bとなって、第1のTFD素子70aとは、反対のダイオードスイッチング特性を有することになる。従って、TFD素子70は、2つのダイオードを互いに逆向きに直列接続した形となっているため、1つのダイオードを用いる場合と比べると、電流−電圧の非線形特性が正負の双方向にわたって対称化されることになる。なお、このように非線形特性を厳密に対称化する必要がないのであれば、1つのTFD素子70のみを用いても良い。なお、TFD素子70は、ダイオード素子としての一例であり、他に、酸化亜鉛(ZnO)バリスタや、MSI(Metal Semi Insulator)などを用いた素子や、これらの素子を単体、または逆向きに直列接続もしくは並列接続したものなどが適用可能である。
本形態において、層間絶縁膜23には、平面形状が矩形の開口部230が形成されており、第2金属膜76bは、開口部230の1つの辺231に沿って開口部230の縁部分より内側に一部が張り出している。このため、透光性画素電極24は、第2金属膜76bの開口部230内への張り出し部分760bに直接、接続している。
ここで、反射層26は、開口部230を外側で囲むように形成されており、開口部230の内側には一切形成されていない。従って、本形態では、反射層26の形成領域により反射表示領域512が規定され、反射層26および第2金属膜76bの双方が形成されていない領域によって透過表示領域511が規定されている。ここで、透過表示領域511は開口部230に構成されているので、透過モードで画像を表示する際、表示光が1回のみ液晶層12を通過し、反射モードで画像を表示する際、表示光が液晶層12を2回、通過するとしても、双方のリタデーションを同等とすることができる。
対向基板30では、ガラスなどの透光性基材の表面に遮光膜32および所定色のカラーフィルタ33が形成され、その表面側に帯状のITOなどからなる透光性の走査線41(対向電極)、およびポリイミド樹脂等からなる配向膜39がこの順に形成されている。従って、カラーフィルタ層33として、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれの着色性を備えたカラーフィルタ層を形成するかによって、いずれの色に対応する画素51(R)、51(G)、51(B)となるかが規定される。ここで、カラーフィルタ層33は、透過表示領域511の全体に形成されている一方、反射表示領域512では、一部の領域512aを避けるように形成されている。なお、カラーフィルタ33の上層側には平坦化膜が形成される場合がある。
カラーフィルタ33は、画素51(R)、51(G)、51(B)の境界領域において異なる色同士を積層して遮光膜として利用することがある。また、データ線42に沿って、線状のクロムパターンを形成し、このクロムパターンを画素51(R)、51(G)、51(B)の境界領域を遮光する遮光膜として利用することもある。
(動作)
このように構成した液晶装置1では、画素51(R)、51(G)、51(B)の透過表示領域511を用いた透過モードでの画像表示と、反射表示領域512を用いた反射モードでの画像表示とを行うことができる。また、反射モードでの画像表示を行う際、一部の領域512aにはカラーフィルタ33が形成されていないため、カラーフィルタ33を透過する際の光損失が発生しないため、反射モードであっても明るい画像を表示できる。
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態の液晶装置1では、反射層26の上層に透光性画素電極24が形成されており、透光性画素電極24をパターニングする際、反射層26は透光性画素電極24によって完全に覆われている。このため、透光性画素電極24と反射層26との間に中間層を形成しなくても、透光性画素電極24をパターニングする工程において反射層26あるいは透光性画素電極24に腐食が発生することがない。
また、本形態では、第2金属76b(遮光性導電膜)が透過表示領域511の1辺を規定しているため、透過表示領域511と反射表示領域512との境界を高い精度で規定できる。すなわち、第2金属76bに対するフォトリソグラフィ技術を用いてのパターニングは、層間絶縁膜23の下層側の平坦な状態で行われるとともに、第2金属76bが遮光性であるため、露光の際、反射光が露光精度を低下させることもないので、パターニング精度が高い。一方、層間絶縁膜23の表面には凹凸を形成してあるので、反射膜26のパターニング精度が低くなる傾向にあり、反射膜26の縁が直線的にパターニングされない場合があるが、本形態では、第2金属76bが透過表示領域511の1辺を規定しているので、反射層26のパターニング精度が低くても透過表示領域511と反射表示領域512との境界を高い精度で規定できる。
さらに、透過表示領域511を形成する層間絶縁膜23の開口部230で第2金属76bと透光性画素電極24とを接続しているので、広い面積で接触させることができる。それ故、通常のコンタクトホールを介して第2金属76bと透光性画素電極24とを接続した場合と比較して、コンタクト抵抗が安定である。この場合、反射表示領域512から第2金属76bがはみ出した部分は、透過モードおよび反射モードのいずれのモードにおいても表示に寄与しないが、かかる部分は、従来でも液晶層12の厚さが変化しているため、正常な表示に寄与していない部分である。それ故、層間絶縁膜23の開口部230で第2金属76bと透光性画素電極24とを接続した構造を採用した場合でも、張り出し部分760bの面積が狭いので、有効開口率が低下することはない。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の画素構成を平面的に示す説明図である。図7(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の各画素における遮光性導電膜の形成範囲、透光性画素電極、反射層、およびカラーフィルタの形成範囲を斜線で示す説明図である。図8(a)、(b)は、図6のA1−A1′線およびB1−B1′線で液晶装置を切断したときの画素の断面を模式的に示す説明図である。
なお、本形態の液晶装置の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。また、図6でも、図3と同様、画素電極および反射層の存在を分かりやすくするために、画素電極および反射層の外周位置をずらし、かつ、画素電極の形成範囲を点線で示し、反射層の形成範囲を実線で示してある。
図6に示すように、本形態の液晶装置1においても、実施の形態1と同様、1つの画素50は、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応するサブの画素51(R)、51(G)、51(B)が構成されている。また、本形態でも、図6〜図8参照して以下に説明するように、画素51(R)、51(G)、51(B)は各々、バックライト装置6から出射された光を変調して透過モードで画像を表示する透過表示領域511と、入射した外光を変調して反射モードで画像を表示する反射表示領域512とを備えている。
このような透過表示領域511および反射表示領域512を構成するにあたって、本形態では、層間絶縁膜23に平面形状が矩形の開口部230が形成されており、遮光性導電膜としての第2金属膜76bは、開口部230の3つの辺231、232、233に沿って、縁部分より内側に一部が張り出しているとともに、画素電極24は、開口部230の3つの辺231、232、233において、第2金属膜76bの開口部230内への張り出し部分760bに接続している。
ここで、反射層26は、開口部230を外側で囲むように形成されており、開口部230の内側には一切形成されていない。
従って、本形態の液晶装置1においては、反射層26の形成領域により反射表示領域512が規定され、反射層26および第2金属膜76bのいずれもが形成されていない領域によって透過表示領域511が規定されている。
また、対向基板30では、ガラスなどの透光性基材の表面に遮光膜32および所定色のカラーフィルタ33が形成され、その表面側に帯状のITOなどからなる透光性の走査線41(対向電極)、およびポリイミド樹脂等からなる配向膜39がこの順に形成されている。ここで、カラーフィルタ層33は、透過表示領域511の全体に形成されている一方、反射表示領域512では、一部の領域512aを避けるように形成されている。
このような構成の液晶装置1でも、実施の形態1と同様、反射層26の上層に透光性画素電極24が形成されており、透光性画素電極24をパターニングする際、反射層26は透光性画素電極24によって覆われている。このため、透光性画素電極24と反射層26との間に中間層を形成しなくても、透光性画素電極24をパターニングする際、反射層26あるいは透光性画素電極24に腐食が発生しない。また、本形態では、第2金属76b(遮光性導電膜)が透過表示領域511の3辺を規定しているため、反射層26のパターニング精度が低くても透過表示領域511と反射表示領域512との境界を高い精度で規定できる。
また、透過表示領域511を形成する層間絶縁膜23の開口部230の3辺231、232、233に相当する位置で第2金属76bと透光性画素電極24とを接続しているので、広い面積で接触させることができる。それ故、通常のコンタクトホールを介して第2金属76bと透光性画素電極24とを接続した場合と比較して、コンタクト抵抗が安定である。さらに、第2金属76bは、開口部23の相対向する2辺232、233に沿って、透光性画素電極24が接続する張り出し部分760bを備えているため、第2金属76bの形成位置が2辺232、233のうちの一方側に偏った場合でも、第2金属76bと透光性画素電極24との接触面積が変化しないので、コンタクト抵抗が安定である。
さらにまた、反射表示領域512から第2金属76bがはみ出した部分は、従来でも液晶層12の厚さが変化しているため、正常な表示に寄与していない部分である。それ故、層間絶縁膜23の開口部230で第2金属76bと透光性画素電極24とを接続した構造を採用した場合でも、張り出し部分760bの面積が狭いので、有効開口率が低下することはない。
[その他の実施の形態]
上記形態では、画素スイッチング素子としてTFD素子70を利用した構成であったが、画素スイッチング素子としてTFTを用いた場合には、TFTのドレイン電極を層間絶縁膜を介して透光性画素電極と接続する必要がある。この場合も、層間絶縁膜に開口部を形成するとともに、ドレイン電極を遮光性導電膜として開口部の内側に張り出しように形成し、その張り出し部分と透光性画素電極とを開口部の底部で直接、接続させればよい。また、上記形態では、層間絶縁膜には、透過表示領域に対応して開口部が形成されていたが、層間絶縁膜が透過表示領域に形成されていなければよく、例えば、透過表示領域が複数のサブ画素にわたって帯状に形成されている場合には、層間絶縁膜の非形成領域が帯状に形成されている構成であってもよい。
[電子機器への搭載例]
図9(a)、(b)は、本発明を適用した電子機器の一例としての折り畳み式携帯電話機を折り畳んだ状態、および開いた状態の説明図である。
本発明を適用した液晶装置は、例えば、図9(a)、(b)に示す携帯電話機300に用いられる。この携帯電話機300では、蓋体330がヒンジ部340を介して操作本体350に回動自在に連結されている。携帯電話機300は、蓋体330を開いたときに蓋体330の内側で画像を表示するメイン表示部311を備える一方、蓋体330の外側には、蓋材330を操作本体350に折り重ねたときに画像を表示するサブ表示部321を備えている。このような折り畳み式の携帯電話機300に本発明を適用するにあたっては、例えば、メイン表示部311を構成する液晶装置の本発明を適用する。
なお、本発明を適用した液晶装置1は、上記携帯電話機の他、モバイルコンピュータ、デジタルカメラ、ムービーカメラ、車載機器、オーディオ機器、プロジェクタなどの各種電子機器に用いることができる。
(a)、(b)は、本発明を適用した液晶装置の分解斜視図および断面図である。 図1に示す液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素構成を平面的に示す説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態1に係る液晶装置の各画素における遮光性導電膜の形成範囲、透光性画素電極、反射層、およびカラーフィルタの形成範囲を斜線で示す説明図である。 (a)、(b)は、図3のA−A′線およびB−B′線で液晶装置を切断したときの画素の断面を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る液晶装置の画素構成を平面的に示す説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の各画素における遮光性導電膜の形成範囲、透光性画素電極、反射層、およびカラーフィルタの形成範囲を斜線で示す説明図である。 (a)、(b)は、図6のA1−A1′線およびB1−B1′線で液晶装置を切断したときの画素の断面を模式的に示す説明図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した電子機器の一例としての折り畳み式携帯電話機を折り畳んだ状態、および開いた状態の説明図である。
符号の説明
1・・液晶装置、10・・液晶パネル、20・・素子基板、23・・層間絶縁膜、24・・透光性画素電極、26・・反射層、30・・対向基板、33・・カラーフィルタ、41・・走査線、42・・データ線、43・・液晶層(電気光学物質層)、50・・画素、51(R)、51(G)、51(B)・・サブの画素、70・・TFD素子(画素スイッチング素子)、76b・・第2金属膜(遮光性導電膜)、230・・層間絶縁膜の開口部、511・・透過表示領域、512・・反射表示領域

Claims (8)

  1. 液晶層を挟持する一対の基板と、前記一対の基板のうちの一方の基板に備えられた信号線と、該信号線に接続する画素スイッチング素子と、該画素スイッチング素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜の上層に形成された反射層と、該反射層の上層に形成された透光性画素電極とを有し、表示状態を制御可能な最小単位である1つのサブ画素の領域内に透過表示領域と反射表示領域とを備える液晶装置において、
    前記層間絶縁膜は前記透過表示領域には設けられておらず、
    前記層間絶縁膜の下層側では、前記画素スイッチング素子と電気的に接続されるとともに該画素スイッチング素子から延出された遮光性導電膜が設けられ、
    該遮光性導電膜は、前記透過表示領域に隣接した前記層間絶縁膜の端部から前記透過表示領域側に一部が張り出しているとともに、
    前記透光性画素電極は、前記遮光性導電膜の張り出し部分に電気的に接続していることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記層間絶縁膜には前記透過表示領域に対応して開口された開口部が設けられ、前記遮光性導電膜は前記開口部の縁部分より内側に一部が張り出しているとともに、前記透光性画素電極は、前記遮光性導電膜の前記開口部内への張り出し部分に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記開口部は、矩形形状に形成され、
    前記遮光性導電膜は、前記開口部の少なくとも1辺に沿って前記張り出し部分を備えていることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記遮光性導電膜は、少なくとも前記開口部の相対向する2辺に沿って前記張り出し部分を備えていることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置。
  5. 前記層間絶縁膜は、前記反射表示領域における前記液晶層の層厚を前記透過表示領域における前記液晶層の層厚よりも薄くしていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の液晶装置。
  6. 前記層間絶縁膜の表面には、前記反射層の表面に光散乱性を付すための凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の液晶装置。
  7. 前記一対の基板のうちの他方の基板には、前記透過表示領域の全ての領域と、前記反射表示領域の一部の領域にカラーフィルタが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の液晶装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の液晶装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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