JP2007093081A - 冷却システム及びそれを用いた自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動販売機に関し、複数の蒸発器に効率よく冷媒を流すことにより、無駄な冷却運転を防ぎ、圧縮機の運転率を低くするものである。
【解決手段】複数の蒸発器25、26、27に優先順位を付け、複数の貯蔵室32、34、36が冷却状態の時は優先順位の高い2室を優先的に冷却することにより、急激な蒸発温度の変化を防ぎ、蒸発温度変化に圧縮機24の回転数変化を追従させることができることにより、蒸発温度を略一定に保つことができ、効率の高い自動販売機を提供することができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の貯蔵室をそれぞれ冷却する複数の蒸発器への冷媒の流し方を改善することにより、各貯蔵室を効率よく冷却できる自動販売機に関するものである。
近年、環境保護が叫ばれる中、自動販売機業界においてもトップランナー制の導入などに伴い機器の省エネルギー化が進んでいる。
自動販売機の消費電力量の中で、圧縮機の消費電力量は約25%であり、この消費電力量を削減することにより、ある程度の省エネが可能である。
自動販売機の圧縮機の省エネ化技術としては、蒸発器の蒸発温度を検出して蒸発温度が低くなると圧縮機の回転数を低くして蒸発温度を高く保つ技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の自動販売機を説明する。
図4は従来の自動販売機のシステムを示す図であり、図5は従来の自動販売機の動作を示すタイミングチャートである。図4に示すように、従来の自動販売機は、回転数変化により能力可変な圧縮機1、凝縮器2、並列に接続された第1の切替弁3、第2の切替弁4、第3の切替弁5、第1のキャピラリーチューブ6、第2のキャピラリーチューブ7、第3のキャピラリーチューブ8、第1の蒸発器9、第2の蒸発器10、第3の蒸発器11を環状に接続して構成される冷却サイクル12、第1の蒸発器9によって冷却される第1の貯蔵室13、第2の蒸発器10によって冷却される第2の貯蔵室14、第3の蒸発器11によって冷却される第3の貯蔵室15、第1の貯蔵室13の温度を検出する第1の室内サーミスタ16、第2の貯蔵室14の温度を検出する第2の室内サーミスタ17、第3の貯蔵室15の温度を検出する第3の室内サーミスタ18、第1の蒸発器9の温度を検出する第1の蒸発器サーミスタ19、第2の蒸発器10の温度を検出する第2の蒸発器サーミスタ20、第3の蒸発器11の温度を検出する第3の蒸発器サーミスタ21、各サーミスタ16、17、18、19、20、21の検出する温度に従って各切替弁3、4、5の開閉及び圧縮機1の回転数を制御する制御手段22とから構成されている。
また各貯蔵室13、14、15にはそれぞれ目標とする設定温度に各貯蔵室13、14、15を保つために、ON温度とON温度より所定温度だけ低いOFF温度が設定されている。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作を説明する。
各室内サーミスタ16、17、18のいずれか1つの検出する温度がON温度以上となった時、圧縮機1が運転し、圧縮機1から圧縮、吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器2で冷却、液化され、低温高圧の液冷媒となる。凝縮器2で液化された冷媒は、第1の切替弁3、第2の切替弁4、第3の切替弁5の開閉に伴い、第1のキャピラリーチューブ6または第2のキャピラリーチューブ7または第3のキャピラリーチューブ8で減圧され低温低圧の気液二層冷媒となる。
そして第1の蒸発器9または第2の蒸発器10または第3の蒸発器11へと流れ、第1の貯蔵室13または第2の貯蔵室14または第3の貯蔵室15の室内空気との温度差により蒸発し、蒸発気化熱により第1の貯蔵室13または第2の貯蔵室14または第3の貯蔵室15を冷却する。
この時制御手段22により、室内温度サーミスタ16、17、18の検出する温度がOFF温度以上の貯蔵室のうち、当該する室内温度サーミスタの検出する温度とOFF温度の温度差が大きい2室を選択して対応する切替弁を開き、当該貯蔵室を冷却する。
また、冷却が進み、各貯蔵室13、14、15の温度が変化した場合にも、その時の室内温度サーミスタの検出する温度とOFF温度の温度差が大きい2室を選択して切替弁を開き、当該貯蔵室を冷却する。
そして、全ての室内温度サーミスタ16、17、18の検出する温度がOFF温度以下となった時に圧縮機1を停止する。
従って、この動作の繰り返しにより各貯蔵室13、14、15を所定温度範囲内に保つことができる。
さらに各蒸発器9、10、11にはそれぞれ増速温度と増速温度より所定温度だけ低い減速温度が設定されており、制御手段22により、圧縮機1運転中、蒸発器の温度が低くなり、いずれかの蒸発器サーミスタの検出する温度が減速温度以下となると圧縮機1の回転数が低下し、増速温度以上となると圧縮機1の回転数が増加する。
これにより、負荷変動に合わせて圧縮機1の回転数を変化させることにより、蒸発温度を略一定に保つことができ、蒸発温度の変化による効率の低い運転を防ぐことができ、効率の高い自動販売機とすることができる。
特開平11−134547号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、各貯蔵室13、14、15をそれぞれ独立にかつ均等に冷却するため、頻繁に冷媒を流す蒸発器を切り替えることになる。
この結果、冷媒を流す蒸発器の数、あるいは蒸発能力に合わせて頻繁に圧縮機1の回転数を切り替えて効率の良い蒸発温度に安定させる必要があり、大きな負荷変動を伴いながら圧縮機1の回転数を急激に変化させる回転数制御が困難になるとともに、頻繁な負荷変動による圧縮機1の耐久性の低下が懸念される。
一般に、冷蔵庫などの小型冷凍機用の安価な圧縮機は、10r/s程度の回転数ステップで、各回転数で2分以上の安定待ち時間を設ける制御を行って、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の確保を実現している。
これによって、冷却システムの高低圧力の急激な変化を抑制するとともに、高低圧力が安定してから回転数を切り替えることができる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、複数の蒸発器に優先順位を付けて各貯蔵室をあらかじめ決められた順に冷却することで、急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の向上を図るものであり、冷蔵庫などの安価な小型冷凍機用圧縮機を採用して、安価で高効率な冷却システム及びそれを用いた自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷却システム及びそれを用いた自動販売機は、複数の貯蔵室と、複数の貯蔵室に収納され複数の貯蔵室を冷却する複数の蒸発器と、圧縮機と、凝縮器と、減圧手段と、複数の蒸発器に選択的に冷媒を流す流路切り替え手段とを環状に連結し、複数の蒸発器を並列に接続した冷却サイクルと、あらかじめ決められた優先順位で蒸発器を選択して冷却するように流路切り替え手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴としたものである。
これによって、複数の蒸発器に優先順位を付けて各貯蔵室をあらかじめ決められた順に冷却することで、急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の向上を図ることができる。
また、より安価な一定速圧縮機を用いた場合でも、蒸発温度の変化を小さくすることで、比較的高効率な運転が実現できる。
本発明の冷却システム及びそれを用いた自動販売機は、複数の蒸発器に優先順位を付けて各貯蔵室をあらかじめ決められた順に冷却することで、急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の向上を図り、冷蔵庫などの安価な小型冷凍機用圧縮機を採用して、安価で高効率な自動販売機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、複数の貯蔵室に収納され複数の貯蔵室を冷却する複数の蒸発器と、圧縮機と、凝縮器と、減圧手段と、複数の蒸発器に選択的に冷媒を流す流路切り替え手段とを環状に連結し、複数の蒸発器を並列に接続した冷却サイクルと、あらかじめ決められた優先順位で蒸発器を選択して冷却するように流路切り替え手段を制御する制御手段とを備えたことにより、複数の蒸発器に優先順位を付けて各貯蔵室をあらかじめ決められた順に冷却することで、急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の向上を図ることができ、効率及び信頼性の高い冷却システムとすることができる。
また、より安価な一定速圧縮機を用いた場合でも、蒸発温度の変化を小さくすることで比較的高効率な運転が実現でき、低コストな冷却システムとすることができる。
請求項2に記載の発明は、複数の貯蔵室にそれぞれ温度検出手段と冷却開始と冷却停止の基準温度を設け、いずれか1室の温度検出手段の検出する温度が冷却開始温度以上となった時に圧縮機を駆動し、当該温度検出手段の検出する温度が冷却停止温度以上の蒸発器の中から優先順位の高い蒸発器に優先的に冷媒を流すように流路切り替え手段を制御し、全ての温度検出手段の検出する温度が冷却停止温度よりも低くなった時に圧縮機を停止する制御手段を備えたことにより、圧力測定や電動膨張弁による制御を用いない簡易な構成と制御で急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の向上を図ることができ、効率及び信頼性の高い冷却システムとすることができる。
請求項3に記載の発明は、一度に冷媒を流す蒸発器を最大2個としたことにより、3個の蒸発器に同時に冷媒を流す場合に比べ、最大2個の蒸発器に冷媒を流せばよいので、システム内容積が小さくなり、冷媒量を少なくすることができるので、低コストの冷却システムとすることができるとともに、冷媒として可燃性ガスを用いた場合にもし冷媒が漏洩しても、漏洩量が少ないことにより大気中に容易に拡散させることができ、安全性の高い冷却システムとすることができる。
請求項4に記載の発明は、能力可変の圧縮機を用い、最も優先順位の低い蒸発器が冷却する貯蔵室の温度検出手段の検出した温度と、貯蔵室の目標温度との差に従って圧縮機の能力を変化させる圧縮機能力制御手段を備えたことにより、安定時は比較的低い回転数範囲で圧縮機能力を変化させて急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高め、耐久性の向上を図ることができるとともに、高負荷時には高速回転して複数の蒸発器を同時に冷却することで冷却速度を優先した制御を行うことができ、効率が高くかつ高負荷時の冷却性能の高い冷却システムとすることができる。
請求項5に記載の発明は、能力可変の圧縮機を用い、圧縮機の停止時間に従って起動時の圧縮機の能力を変化させる圧縮機能力制御手段を備えたことにより、通常よりも停止時間が短いことで、缶飲料などの負荷が多量に投入されたことを検知することができ、その場合には負荷が高いと検知し圧縮機が高速回転して、効率が高くかつ高負荷時の冷却性能の高い冷却システムとすることができる。
請求項6に記載の発明は、能力可変の圧縮機を用い、圧縮機の吸い込み配管に圧縮機が液冷媒を吸い込んだことを検出する液バック検出手段を設け、液バック検出手段が液バックを検出した場合には圧縮機の能力を低くする圧縮機能力制御手段を備えたことにより、貯蔵室の急激な負荷の変動などによって、負荷量が急激に低くなった時にも圧縮機能力を低下させることにより、システムの低圧圧力の低下や液バックを防ぐことができ、効率及び信頼性の高い冷却システムとすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の冷却システムを用いた自動販売機とすることにより、3〜4室を1つの冷却システムで同時に冷却する自動販売機において、複数の蒸発器に優先順位を付けて各貯蔵室をあらかじめ決められた順に冷却することで、急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに耐久性の向上を図り、冷蔵庫などの安価な小型冷凍機用圧縮機を採用して、安価で高効率な自動販売機とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による自動販売機のシステムを示す図である。図2は同実施の形態の自動販売機の動作を示すフローチャートである。図3は同実施の形態の自動販売機の動作を示すタイミングチャートである。
図1において、例えば炭化水素系のガスを作動冷媒とする冷却サイクル23は、回転数変化により能力可変な圧縮機24、凝縮器2、流路切り替え手段である第1の切替弁3、第2の切替弁4、第3の切替弁5、減圧手段である第1のキャピラリーチューブ6、第2のキャピラリーチューブ7、第3のキャピラリーチューブ8、第1の蒸発器25、第2の蒸発器26、第3の蒸発器27、吸い込み配管28を環状に接続し、第1の切替弁3、第1の減圧手段6、第1の蒸発器25と、第2の切替弁4、第2の減圧手段7、第2の蒸発器26と、第3の切替弁5、第3の減圧手段8、第3の蒸発器27はそれぞれ並列に接続されており、吸い込み配管28には配管温度により液バックを検出する液バック検出手段29を備えている。
また、断熱箱体により形成された自動販売機本体30は、販売する商品を収納し、第1のサーミスタ31を備えた第1の貯蔵室32、第2のサーミスタ33を備えた第2の貯蔵室34、第3のサーミスタ35を備えた第3の貯蔵室36を備えており、第1の貯蔵室32を第1の蒸発器25が、第2の貯蔵室34を第2の蒸発器26が、第3の貯蔵室36を第3の蒸発器27がそれぞれ冷却する。
第1の貯蔵室32、第2の貯蔵室34、第3の貯蔵室36は、それぞれ、第1の貯蔵室32、第3の貯蔵室36、第2の貯蔵室34の順に冷却するのに必要な冷媒量が少なくなっている。
各蒸発器はフィンピッチの等しいフィンチューブ型蒸発器であり、必要冷媒量に合わせてそれぞれ、第1の蒸発器25、第3の蒸発器27、第2の蒸発器26の順に内容積が小さくなっており、第2の蒸発器26、第3の蒸発器27、第1の蒸発器25の順で優先順位が付けられている。
また各貯蔵室32、34、36にはそれぞれ目標とする設定温度に各貯蔵室32、34、36を保つために、ON温度とON温度より所定温度だけ低いOFF温度が設定されている。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機24が運転すると、圧縮機24から圧縮、吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器2で冷却、液化され、低温高圧の液冷媒となる。凝縮器2で液化された冷媒は、第1の切替弁3、第2の切替弁4、第3の切替弁5の開閉に伴い、第1のキャピラリーチューブ6または第2のキャピラリーチューブ7または第3のキャピラリーチューブ8で減圧され低温低圧の気液二層冷媒となる。
そして第1の蒸発器25または第2の蒸発器26または第3の蒸発器27へと流れ、第1の貯蔵室32または第2の貯蔵室34または第3の貯蔵室36の室内空気との温度差により蒸発し、蒸発気化熱により第1の貯蔵室32または第2の貯蔵室34または第3の貯蔵室36を冷却する。
まず電源投入時など、全ての貯蔵室32、34、36に対応するサーミスタ31、33、35の検出する温度がON温度より高いかまたは、ON温度とOFF温度の間の冷却状態である場合に蒸発器25、26、27を切り替える場合について説明する。
圧縮機24停止時、いずれかのサーミスタの検出する温度がON温度以上となる(STEP1)と、圧縮機24が起動する(STEP2)。
全てのサーミスタ31、33、35の検出する温度がOFF温度以上の場合、優先順位の高い蒸発器である第2の蒸発器26と第3の蒸発器27に冷媒を流すべく第2の切替弁4と第3の切替弁5を開くように制御手段37が制御する(STEP3)。
冷却が進み、いずれかのサーミスタの検出する温度がOFF温度以下となった場合(STEP8)、当該蒸発器以外に冷媒を流すように制御手段37が切替弁3、4、5を制御する(STEP9)。
また、第1のサーミスタ31の検出する温度と第1の貯蔵室32のOFF温度との差が第2のサーミスタ33の検出する温度と第2の貯蔵室34のOFF温度との差よりも所定の温度(例えば2K)だけ大きくなった場合(STEP8)には、第1の蒸発器25と第3の蒸発器27に冷媒を流すように制御手段37が切替弁3、4、5を制御する(STEP9)。
そして、第1の貯蔵室32と第2の貯蔵室34または第3の貯蔵室36のどちらかが冷却状態の場合、第1のサーミスタ31の検出する温度と第1の貯蔵室32のOFF温度との差が冷却停止状態の貯蔵室に対応するサーミスタの検出する温度と当該貯蔵室のOFF温度との差よりも小さくなった場合(STEP8)、第1の蒸発器25以外に冷媒を流すように制御手段37が切替弁3、4、5を制御する(STEP9)。
上記のように、蒸発器に優先順位を付けることにより、一回の圧縮機24の起動から停止で一室を冷却する時間を長くすることができ、各貯蔵室の切り替え回数を一回にすることができる。
これに対し、蒸発器に優先順位を付けずに3室を切り替えながら同時に冷却すると、一回の圧縮機24の起動から停止で各貯蔵室が何回にも分かれて冷却される。
従って、頻繁な切り替えを防ぎ、負荷変動を緩やかにすることができる。
次に第1の貯蔵室32がOFF温度よりも低く、第2の貯蔵室34と第3の貯蔵室36がON温度よりも高いかまたはON温度とOFF温度の中間の冷却状態の時、制御手段37により第2の切替弁4と第3の切替弁5が開かれ、第2の蒸発器26と第3の蒸発器27に冷媒を流すことにより第2の貯蔵室34と第3の貯蔵室36が冷却される。
この時、第2の貯蔵室34は第3の貯蔵室36よりも優先的に冷却されるため、第2の貯蔵室34が先にOFF温度に到達する。
これにより、まず第2の蒸発器26と第の蒸発器27の並列運転から第3の蒸発器27の単独運転への切り替えとなり、1回の切り替えで第2の貯蔵室34と第3の貯蔵室36を冷却することができ、ランダムに切り替える場合と比べると切り替え間隔を長くすることができる。
次に第3の貯蔵室36がOFF温度よりも低く、第1の貯蔵室32と第2の貯蔵室34がON温度よりも高いかまたはON温度とOFF温度の中間の冷却状態の時、制御手段37により第1の切替弁3と第2の切替弁4が開かれ、第1の蒸発器25と第2の蒸発器26に冷媒を流すことにより第1の貯蔵室32と第2の貯蔵室34が冷却される。
この時、第2の貯蔵室34は第1の貯蔵室32よりも優先的に冷却されるため、第2の貯蔵室34が先にOFF温度に到達する。
これにより、まず第1の蒸発器25と第2の蒸発器26の並列運転から第1の蒸発器25の単独運転への切り替えとなり、1回の切り替えで第1の貯蔵室32と第2の貯蔵室34を冷却することができ、ランダムに切り替える場合と比べると切り替え間隔を長くすることができる。
次に第2の貯蔵室34がOFF温度よりも低く、第1の貯蔵室32と第3の貯蔵室36がON温度よりも高いかまたはON温度とOFF温度の中間の冷却状態の時、制御手段37により第1の切替弁3と第3の切替弁5が開かれ、第1の蒸発器25と第3の蒸発器27に冷媒を流すことにより第1の貯蔵室32と第3の貯蔵室36が冷却される。
この時、第3の貯蔵室36は第1の貯蔵室32よりも優先的に冷却されるため、第3の貯蔵室36が先にOFF温度に到達する。
これにより、まず第1の蒸発器25と第3の蒸発器27の並列運転から第1の蒸発器25の単独運転への切り替えとなり、1回の切り替えで第1の貯蔵室32と第3の貯蔵室36を冷却することができ、ランダムに切り替える場合と比べると切り替え間隔を長くすることができる。
以上のように、本実施の形態においては蒸発器に優先順位を付け、優先順位の高い2室を優先的に冷却することにより、蒸発器の切替パターンは毎回同じとなり頻繁な蒸発器の切替が無いとともに、急激な負荷変動及び圧縮機の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高めるとともに、耐久性の向上を図ることができるため、効率及び信頼性の高い冷却システムとすることができる。
また、能力可変の圧縮機24を用いることにより、蒸発器を切り替えても蒸発温度を略一定の高い値にすることができ、さらに効率を高くすることができる。
また、当該貯蔵室を冷却するのに必要な冷媒量の少ない2室を優先的に冷却するため、必要冷媒量の少ない貯蔵室の蒸発器の単独運転となることはなく、蒸発温度の低下や液バックを防ぐことができる。
また、同時に冷媒を流す蒸発器を最大2個としたことにより、3個の蒸発器25、26、27に同時に冷媒を流す場合に比べ、最大2個の蒸発器に冷媒を流せばよいので、システム内容積が小さくなり、冷媒量を少なくすることができるので、低コストの自動販売機とすることができるとともに、冷媒として可燃性ガスを用いた場合にもし冷媒が漏洩しても、漏洩量が少ないことにより大気中に容易に拡散させることができ、安全性の高い自動販売機とすることができる。
また、本実施の形態においては、制御手段37によって最も優先順位の低い第1の貯蔵室の温度と設定温度(ON温度とOFF温度の平均)との温度差がある値(2K)よりも大きくなると回転数を1段階高く、温度差がある値(0K)よりも小さくなると回転数を1段階低くすることにより、最も負荷が大きく圧縮機24運転中に運転時間が長い貯蔵室の負荷に合わせて圧縮機24の回転数を決めることができ、安定時は比較的低い回転数範囲で圧縮機24能力を変化させて急激な負荷変動及び圧縮機24の回転数変化を抑制して、回転数の追従性を高め、耐久性の向上を図ることができるとともに、高負荷時には高速回転して複数の蒸発器を同時に冷却することで冷却速度を優先した制御を行うことができるため、効率が高くかつ高負荷時の冷却性能の高い自動販売機とすることができる。
また、本実施の形態においては、制御手段37によって圧縮機24の停止時間が短い(例えば10分より短い場合)と起動時の回転数を低く(例えば30r/sなどの最低回転数)、停止時間が長い(例えば10分以上の場合)と起動時の回転数を高く(例えば45r/s)することにより、通常よりも停止時間が短いことで、缶飲料などの負荷が多量に投入されたことを検知することができ、その場合には負荷が高いと検知し圧縮機24が高速回転して、外気温度変化や庫内温度変化によっては検知できない負荷変化にも追従した能力で冷却することができ、効率が高くかつ高負荷時の冷却性能の高い自動販売機とすることができる。
また、本実施の形態においては、液バック検出手段29によってもし急激な負荷の変動などにより最も優先順位の高い、第2の蒸発器26に単独で冷媒が流れた場合も、吸い込み配管29の温度低下により液バック(例えば液バック検出手段の検出する温度が外気温度以下)を検出し、制御手段37によって圧縮機24の回転数を低下させ、能力を低下させることにより冷媒循環量を低下させ、液バックを解消し冷却サイクル23の低圧圧力の低下や液バックを防ぐことができ、効率及び信頼性の高い自動販売機とすることができる。
なお、本実施の形態において、貯蔵室の数は3室として説明したが、貯蔵室の数は4室以上でも蒸発器の能力の低い順に優先順位を高くすることにより同様の効果が得られる。
また、本実施の形態において、全室が冷却状態で説明したが、冷却、加温可能な自動販売機においても冷却設定の貯蔵室について同様の優先順位を付けることにより同様の効果が得られる。
また、本実施の形態において、フィンピッチの同じフィンチューブ型の蒸発器の内容積によって蒸発器に優先順位を付けたが、例えば、冷却/加温可能な自動販売機において、隣の貯蔵室が冷却運転か加温運転かによって優先順位を変えることによりさらに効率の高い自動販売機とすることができる。
また、本実施の形態において、貯蔵室の大きさが3室とも同じ場合は同じフィンピッチ、内容積の蒸発器を用いるのではなく、例えばフィンピッチを3つの蒸発器でそれぞれ変更したり、各室のファン風量を変化させて、フィンピッチの大きい順、またはファン風量の小さい順に優先順位を付けることにより同様の効果が得られる。
また、本実施の形態において、切替弁、キャピラリーチューブは複数個設けたが、1つの切替弁で流路を切り替えたり、1つの減圧手段で減圧しても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機は、制御手段で冷媒を流す蒸発器を制御することにより、効率よく各蒸発器により冷却を行うことができるので、蒸発器を複数個持った冷却システムなら、あらゆる機器に適用できる。
本発明の実施の形態1による自動販売機のシステムを示す図 同実施の形態の自動販売機の動作を示すフローチャート 同実施の形態の自動販売機の動作を示すタイミングチャート 従来の自動販売機のシステムを示す図 従来の自動販売機の動作を示すタイミングチャート
符号の説明
2 凝縮器
3 第1の切替弁
4 第2の切替弁
5 第3の切替弁
6 第1のキャピラリーチューブ
7 第2のキャピラリーチューブ
8 第3のキャピラリーチューブ
23 冷却サイクル
24 圧縮機
25 第1の蒸発器
26 第2の蒸発器
27 第3の蒸発器
28 吸い込み配管
29 液バック検出手段
31 第1のサーミスタ
32 第1の貯蔵室
33 第2のサーミスタ
34 第2の貯蔵室
35 第3のサーミスタ
36 第3の貯蔵室
37 制御手段

Claims (7)

  1. 複数の貯蔵室に収納され前記複数の貯蔵室を冷却する複数の蒸発器と、圧縮機と、凝縮器と、減圧手段と、前記複数の蒸発器に選択的に冷媒を流す流路切り替え手段とを環状に連結し、前記複数の蒸発器を並列に接続した冷却サイクルと、あらかじめ決められた優先順位で蒸発器を選択して冷却するように前記流路切り替え手段を制御する制御手段とを備えた冷却システム。
  2. 複数の貯蔵室にそれぞれ温度検出手段と冷却開始と冷却停止の基準温度を設け、いずれか1室の温度検出手段の検出する温度が冷却開始温度以上となった時に圧縮機を駆動し、当該温度検出手段の検出する温度が冷却停止温度以上の蒸発器の中から優先順位の高い蒸発器に優先的に冷媒を流すように流路切り替え手段を制御し、全ての前記温度検出手段の検出する温度が冷却停止温度よりも低くなった時に前記圧縮機を停止する制御手段を備えた請求項1に記載の冷却システム。
  3. 一度に冷媒を流す蒸発器を最大2個とする請求項1または2に記載の冷却システム。
  4. 能力可変の圧縮機を用い、最も優先順位の低い蒸発器が冷却する貯蔵室の温度検出手段の検出した温度と、貯蔵室の目標温度との差に従って前記圧縮機の能力を変化させる圧縮機能力制御手段を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却システム。
  5. 能力可変の圧縮機を用い、前記圧縮機の停止時間に従って起動時の前記圧縮機の能力を変化させる圧縮機能力制御手段を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の冷却システム。
  6. 能力可変の圧縮機を用い、前記圧縮機の吸い込み配管に前記圧縮機が液冷媒を吸い込んだことを検出する液バック検出手段を設け、前記液バック検出手段が液バックを検出した場合には前記圧縮機の能力を低くする圧縮機能力制御手段を備えた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷却システム。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の冷却システムを用いた自動販売機。
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