JP2007092759A - 水力機械及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水力機械を空転運転から停止、発電または揚水運転に移行する場合に確実にケーシングの残留空気を排出させる。
【解決手段】ランナ室3内の水を高圧空気で吸出し管7内に押し下げ、ガイドベーン5を小開制御してランナ外周に滞留する水をケーシング4と吸出し管7を接続するケーシング排水管11を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、ケーシング4と吸出し管7を接続するケーシング排水管11に設けられた開閉弁11aを、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、水車、ポンプ水車などの水力機械に係り、特に調相運転時等に空転運転を行うようにした水力機械に関する。
一般に、水車またはポンプ水車等の水力機械においては、調相運転を行う場合、まず入口弁及びガイドベーンを全閉状態にして、ランナ室に圧縮空気を送入し、ランナ周辺の水を排除してランナを空気中で回転させることが行われる。
ところで、このような場合、ケーシング内の水は、容積等の関係から排除しないので、可動ガイドベーンとその対向静止部とのギャップからランナ室内への漏水、主軸封水部への給水、及びランナ冷却水等の水が、ランナの回転運動によりランナ外周とガイドベーンとの間に溜水となって溜り、ランナと同一方向に回転する。そして、この時の溜水に作用するランナからの攪拌エネルギが殆どこれらの漏水の温度上昇に費やされる。
したがって、この温度上昇によって空転しているランナが熱膨張して、ランナ外周やシール部分の微少ギャップ部分でランナが固定部分に接触する恐れがある。
そこで、上述の如き事故を防止するために、ランナ室まわりの下カバーに排水孔を設けて漏水を排出させ、ランナとガイドベーンとの間に溜まる水を減少させるようにすることが行われている。
図10は、上記空転運転を行う水車またはポンプ水車の概略構成を示す図であって、主軸1の下端にランナ2が固着されており、そのランナ2がランナ室3内に配設されている。上記ランナ室3の外周にはケーシング4が配設され、そのケーシング4とランナ室3との間には、ランナ2の外周に沿って多数のガイドベーン5が配列されている。
上記ランナ室3を形成する下カバー6には、ランナ室3と吸出し管7とを連通するガイドベーン漏水排水管8が設けられており、そのガイドベーン漏水排水管8には排水弁8aが設けられている。また、ランナ室3の上カバー9には、開閉弁10aを有するランナ室排気管10が設けられ、さらにケーシング4と吸出し管7との間は開閉弁11aを有するケーシング排水管11によって接続されている。なお、図中符号12,13はシール給水管、14は主軸封水部給水管である。
しかして、このような水力機械において、空転運転を行う場合は、入口弁(図示せず)を全閉した状態で、ガイドベーン5を全閉し、ランナ室3内に圧縮空気を送入してランナ室3内の水を排除し、水面Lを吸出し管7内の予め設定された水位まで押し下げる。
この時、シール給水管12,13からの冷却水、主軸封水部給水管14からの給水が、ランナ2の回転により、ランナ2とガイドベーン5の間に溜まり、図11に示すように、水カーテン15が形成される。したがって、ランナ2の回転による攪拌作用によって上記水カーテン15を形成する水の温度が上昇し、熱水となり、その熱によりランナ2が膨張し、微少ギャップに接触が生じかじり現象を起したり、また水カーテン15の増大により攪拌損失が増え、空転に必要な電動機入力が増加して不経済な空転運転となる。
そこで、上記空転運転時には、図2に示すように、排水弁8a及び開閉弁11aが開かれ、ランナ2とガイドベーン5間に溜まる溜水を吸出し管に排水することが行われている。
この場合、ランナ2外周の溜水を円滑にケーシング4側に送水し、水カーテン15の厚みを調整する必要があるが、一般に、ガイドベーン5の上下端面における隙間は水車起動時にガイドベーンを開口する前にガイドベーン部からの漏水でランナ2が回り出すことを避けるため小さく設定されており、従来このわずかな間隙を介してランナ外周の溜水がケーシング4側に送水されるだけであるため、ランナ外周部の水が十分に抜けきれず、ランナ外周部の温度上昇を招くことになる。
このように、ランナの空転運転時には、基本的にランナ外周の水と巻上げられる空気をケーシング側から吸出し管に環流させるが、空転運転を停止する場合、または発電、揚水運転に移行する場合などの過渡的な状態ではケーシングに空気が残留することが考えられる。そして、この残留空気は、次の通常運転を行った場合に、上池或いは下池に流されて大気圧で膨張して、土木工作物を破壊することがある等の問題がある。しかしながら、従来水力機械を空転運転から運転状態を変更させる場合のケーシング残留空気対策を明確にした構造及び運転方法は見当たらなかった。
本発明はこのような点に鑑み、水力機械を空転運転から停止、発電または揚水運転に移行する場合に確実にケーシングの残留空気を排出させることができる水力機械及び運転方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載した発明は、ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、上記ケーシングに加圧水供給装置を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御するとともに、
上記ランナ室に設けられたランナ室排気管の開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、上記ランナ室が水で充満されたことを検知して閉制御することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御するとともに、
上記ランナ室に設けられたランナ室排気管の開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、上記ランナ室が所定の圧力に達したことを検知して閉制御することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持するとともに、
加圧水供給装置によって加圧水をケーシングに供給し、
その後上記開閉弁を閉制御すると同時にケーシングへの加圧水供給を停止することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持するとともに、
加圧水供給装置によって加圧水をケーシングに供給し、
その後上記開閉弁を閉制御すると同時にケーシングへの加圧水供給を停止する一方、
上記ランナ室に設けられたランナ室排気管の開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、上記開閉弁が閉制御された後、所定時間後に閉制御することを特徴とする。
本発明は上記のように構成したので、水力機械を空転運転から他の運転状態に移行する場合、ケーシングに残留する空気を確実に排気することができ、この残留空気が流出して土木工作物等に影響を与えることを防止することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の参考例および各実施形態について説明する。なお、図中、図10と同一部分には同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
第1参考例
図1は、本発明における水力機械のランナ部の断面部分図であって、水車運転時にはケーシング4からガイドベーン5を経て作動水がランナ室3に流入し、ランナ2が回転駆動される。一方、空転運転時には図示しない入口弁及びガイドベーン5が閉鎖状態において、ランナ室3に高圧空気を導入し、ランナ室3内の水をその高圧空気によって吸出し管7内に押し下げ、ガイドベーン5を小開制御してランナ外周に滞留する水をケーシング4と吸出し管7を結ぶケーシング排水管11を介して吸出し管7に排水し、ランナ2を空転運転する。
ところで、ケーシング4の頂部には、一端が大気中に開口するケーシング排気管16が接続してあり、このケーシング排気管16に開閉弁16aが設けられている。
しかして、上記水力機械に空転運転から停止指令が出た場合には、ガイドベーン5を全閉するとともにガイドベーン漏水排水管8の排水弁8aおよびケーシング排水管11のの開閉弁11aをそれぞれ全閉し、ランナ室排気管10の開閉弁10aを開制御する。次に、停止指令が出てから所定時間T経過後にケーシング排気管16の開閉弁16aを開制御し、その後所定時間T経過後に上記開閉弁16aを閉制御する。一方、ランナ室排気管10の開閉弁10aはランナ室3が排気されて水で充満されると閉制御する。
上記所定時間Tの設定は、一般にはランナ室排気管10の開閉弁10aが全閉する時間を目安とすればよい。すなわち、空気は水とかなりまじりあっており、これが分離するまで或程度時間がかかるが上記T時間経過することで十分空気が分離する。また、ケーシング排気管16の開閉弁16aの開時間Tは水力機械の大きさとケーシング排気管16の容量を考慮して決定すればよい。
このような制御を行うことによって、空転運転の停止操作後にケーシング4内に空気が分離残留している場合にも、この空気をケーシング4から完全に排気させることができ、次に運転した場合に残留空気が流されて土木工作物等に影響を与えることを回避することができる。
図3は水力機械を空転運転から発電運転に移行する場合の制御を模式的に示したものであって、ガイドベーン5を全閉するとともに、ガイドベーン漏水排水管8の排水弁8a及びケーシング排水管11の開閉弁11aをそれぞれ全開し、ランナ室排気管10の開閉弁10aを開制御する。次に発電指令が出てから所定時間T経過後にケーシング排気管16の開閉弁16aを開制御し、その後所定時間T経過後に上記開閉弁16aを閉制御する。そして、ランナ室3が排気されランナ室3の圧力が上昇し規定の圧力に達したところで、図示しない入口弁及びガイドベーンをそれぞれ開制御し、ランナ室排気管10の開閉弁10aを閉制御する。この場合上記所定時間T,Tについては水力機械の大きさなどを考慮して決定すればよい。
また、空転運転から揚水運転に移行する場合も、図3と全く同様に各開閉弁等を制御すればよく、所定時間T、Tは発電移行のときと変えてもよい。
ところで、図1においてはケーシング排気管16を単独でケーシング4に接続したものを示したが、図4に示すように、ケーシング排気管11の開閉弁11aとケーシング4との間でケーシング排気管16を分岐させ、開閉弁16aを介して大気中に開口させることもできる。
しかして、この場合も図2或いは図3に示す運転方法を適用することができ、ケーシング4に直接接続する配管を減らすことができるため、ケーシング4の強度上信頼性の低下を防ぐことができる。
第1実施形態
図5は本発明の第1実施形態を示す図であり、空転運転から停止指令が出た場合、ガイドベーン5を全閉するとともにガイドベーン漏水排水管8の排水弁8aを全閉し、ランナ室排気管10の開閉弁10aを開制御する。
ここで、ケーシング排水管11の開閉弁11aは停止指令が出た時点から所定時間Tだけ開口保持し、その後閉制御する。
また、ランナ室排気管10の開閉弁10aはランナ室3が水で充満されたことを検知して閉制御する。
上記所定時間Tは水力機械の大きさなどにより決まるランナ室3の排気時間を参考にしてランナ室排気時間とほぼ同等に設定すればよい。
しかして、このような制御を行うことによって、空気混じりの水を吸出し管7に環流させることができるため、ケーシング4に残留する空気を大幅に減少させることが可能で、次に通常運転を行った場合の残留空気による悪影響を十分軽減させることができる。
第2実施形態
図6は、水力機械を空転運転から発電運転に移行する場合の他の実施の形態を示す図であって、空転運転から発電運転への指令が出た場合、ガイドベーン5を全閉するとともにガイドベーン漏水排水管8の排水弁8aを全閉し、ランナ室排気管10の開閉弁10aを開制御する。
一方、ケーシング排水管11の開閉弁11aは発電運転移行指令が出た時点から所定時間Tだけ開口保持し、その後閉制御する。
そして、ランナ室排気管10の開閉弁10aはランナ室3が排気され所定の圧力に達したことを検知して閉制御される。
上記所定時間Tは水力機械の大きさなどにより決まるランナ室3の排気時間を参考にして入口弁及びガイドベーン5が開口するまでに閉制御するように設定すればよい。
しかして、空気混じりの水を吸出し管に効果的に環流させることができ、ケーシングに残留する空気を大幅に減少させることが可能であり、次に通常運転を行った場合の残留空気による土木工作物等への影響を十分軽減させることができる。
一方、空転運転から揚水運転に移行する場合も、図6と全く同様の制御を行えばよい。この場合、所定時間Tは発電運転に移行する場合と異なる時間に設定すればよい。
第3実施形態
また、このようにケーシング排水管11の制御を行う場合、ケーシング4から吸出し管7への環流を促進させる構造として、図1に示すように、ケーシング4に加圧ポンプ17を接続し、この加圧ポンプ17によってケーシング4に給水するようにしてもよい。
図7及び図8は、このようにケーシング4に加圧水供給装置を設けた水力機械で空転運転から停止、或いは発電運転に移行する場合の各開閉弁等の制御を模式的に示したものである。
この場合、基本的にはケーシングに加圧手段を持たないものと同じであるが、停止する場合は、図7に示すように、停止指令と同時にケーシング加圧給水弁18を開制御して加圧ポンプ17を作動させて、加圧水をケーシング4に供給し、所定時間T経過後に閉制御する。
また、空転運転から発電運転に移行する場合にも、図8に示すように、移行指令後から所定時間Tだけ加圧水供給装置を作動させる。
しかして、この場合もケーシング4から吸出し管7への環流が積極的に行われ、空気混じりの水が吸出し管に戻ると、空気はランナ室排気管10により大気中に排出される。
第2参考例
図9は本発明の第2参考例を示す模式図であって、例えば空転運転から発電運転への指令が出た場合、ガイドベーン5を全閉するとともに、ガイドベーン漏水排水管8の排水弁8a、及びケーシング排水管11の開閉弁11aをそれぞれ全閉し、ランナ室排気管10の開閉弁10aを開制御する。
しかして、ランナ室3からの排気によりランナ室3の水圧力が上昇するので、このランナ室3の水圧力が予め定めた規定圧力に達したところで、ケーシング排気管16の開閉弁16aを開制御する。そしてその後所定時間T経過後に開閉弁16aを閉制御する。
この場合、所定時間T及び規定圧力は水力機械の大きさ、特性により選定すればよく、開閉弁16aはガイドベーン5が開口するまでに閉制御すればよい。
しかして、この場合ケーシングに残留する空気混じりの水がランナ室3の高い圧力を利用して大気に排出できるため効果的に空気の排出が可能となる。また、ケーシング部も高圧であるため開閉弁16aの開時間は短時間で済み、弁にかかる負担を軽減できる。
本発明の水力機械のランナ部の断面部分図。 本発明における空転運転から停止に移行する時の運転方法の一実施の形態を示す模式図。 本発明における空転運転から発電運転に移行する時の運転方法の一実施の形態を示す模式図。 本発明の水力機械の他の実施の形態を示す図。 本発明における空転運転から停止に移行する時の運転方法の他の実施の形態を示す模式図。 本発明における空転運転から発電運転に移行する時の運転方法の他の実施の形態を示す模式図。 本発明における空転運転から停止に移行する時の運転方法のさらに他の実施の形態を示す模式図。 本発明における空転運転から発電運転に移行する時の運転方法のさらに他の実施の形態を示す模式図。 本発明における空転運転から発電運転に移行する時の運転方法の他の実施の形態を示す模式図。 従来の水力機械のランナ部の断面部分図。 空転運転中にランナ外周に溜まる水を模式的に示した図。
符号の説明
1 主軸
2 ランナ
3 ランナ室
4 ケーシング
5 ガイドベーン
7 吸出し管
8 ガイドベーン漏水排水管
8a 排水弁
10 ランナ室排気管
10a 開閉弁
11 ケーシング排水管
11a 開閉弁
15 水カーテン
16 ケーシング排気管
16a 開閉弁
17 加圧ポンプ

Claims (6)

  1. ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
    上記ケーシングに加圧水供給装置を設けたことを特徴とする水力機械。
  2. ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
    空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御することを特徴とする水力機械の運転方法。
  3. ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
    空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
    ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御するとともに、
    上記ランナ室に設けられたランナ室排気管の開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、上記ランナ室が水で充満されたことを検知して閉制御することを特徴とする水力機械の運転方法。
  4. ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
    空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
    ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、その後閉制御するとともに、
    上記ランナ室に設けられたランナ室排気管の開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、上記ランナ室が所定の圧力に達したことを検知して閉制御することを特徴とする水力機械の運転方法。
  5. ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
    空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
    ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持するとともに、
    加圧水供給装置によって加圧水をケーシングに供給し、
    その後上記開閉弁を閉制御すると同時にケーシングへの加圧水供給を停止することを特徴とする水力機械の運転方法。
  6. ケーシング内の水を排除しないままガイドベーンを全閉状態にし、ランナ室内の水を高圧空気で吸出し管内に押し下げ、その後上記ガイドベーンを小開制御してランナ外周に滞留する水を上記ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管を介して排水し、ランナを空転運転する水力機械において、
    空転運転から停止操作或いは発電、揚水のような運転状態に移行する場合、
    ケーシングと吸出し管を接続するケーシング排水管に設けられた開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持するとともに、
    加圧水供給装置によって加圧水をケーシングに供給し、
    その後上記開閉弁を閉制御すると同時にケーシングへの加圧水供給を停止する一方、
    上記ランナ室に設けられたランナ室排気管の開閉弁を、移行指令後所定時間開口維持し、上記開閉弁が閉制御された後、所定時間後に閉制御することを特徴とする水力機械の運転方法。
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JP2010242660A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 下カバー排水弁の運用方法および水車、ポンプ水車およびポンプの運用方法

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