JP2007092369A - 木造軸組耐力壁構造及びその構築方法 - Google Patents

木造軸組耐力壁構造及びその構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属サイディング同士の結合が強固であり、剛性が高い木造軸組耐力壁構造を提供する。
【解決手段】金属サイディング10,10同士が凸部10aと凹部10bとを嵌合させつつ柱3a,3b,3cにビス留めされている。上段側金属サイディング10と下段側金属サイディング10との間に、前方に露呈する凹溝が生じる。この凹溝に接着剤5を充填する。この接着剤としては、硬化後の硬度が高いエポキシ系接着剤等を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属サイディング等の面材を用いた建築物の外壁に係り、特に壁面の剛性を高めるようにした木造軸組耐力壁構造に関する。また、本発明は、この木造軸組耐力壁構造の構築方法に関する。
鋼板と発泡断熱材とを組み合わせてなるパネルを木造軸組に釘留めすることにより壁倍率を高くし、躯体の耐震性を高めることが特開平11−159032号公報に記載されている。
特開平11−159032号公報
上記特開平11−159032号公報の壁にあっては、隣接するパネルは単に当接しているだけであり、結合されていない。このため、地震等の横切れに対し上下のパネル間にずれが生じ易く、壁の剛性が十分には高くない。
本発明は、軸組に面材を取り付けた壁の剛性を十分に向上させることを目的とする。
請求項1の木造軸組耐力壁構造は、軸組に面材を横張りで留め付けることにより耐力を付与した木造軸組耐力壁構造であって、面材の水平ジョイントを結合用接着剤で剛接合したことを特徴とするものである。
請求項2の木造軸組耐力壁構造は、請求項1において、面材の水平ジョイントが相决り形となっていることを特徴とするものである。
請求項3の木造軸組耐力壁構造は、請求項1又は2において、前記面材は、金属板の裏側に発泡材を配置してなる金属サイディングであることを特徴とするものである。
請求項4の木造軸組耐力壁構造は、請求項3において、各金属サイディングの水平ジョイントのうち少なくとも前縁側に該金属板が回り込んでおり、前記接着剤は、各金属サイディングの水平ジョイントの金属板同士の間に充填されていることを特徴とするものである。
請求項5の木造軸組耐力壁構造は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記接着剤は、硬化後の引張弾性率が5kg/cm以上であることを特徴とするものである。
請求項6の木造軸組耐力壁構造の構築方法は、軸組に面材を横張りで留め付けると共に、面材の水平ジョイントを結合用接着剤で接着することを特徴とするものである。
本発明によって提供される建築物の外壁にあっては、隣接する面材同士が結合用接着剤によって結合されているため、壁の剛性が高い。
請求項2,7の通り、水平ジョイントを相决り形状とし、壁の前面側のみから接着剤を充填することができ、接着剤が壁の裏側へ垂れるのを防ぐことができる。
請求項3の通り、面材として発泡断熱材付きの金属サイディングを用いることにより、面材取り付けと、断熱材施工とを併せて行うことができる。
請求項4の通り、各金属サイディングの水平ジョイントのうち少なくとも前縁側に金属板を回り込ませ、接着剤を各金属サイディングの金属板同士の間に充填することにより、金属サイディングの水平ジョイントの金属板同士を強固に結合することができる。
本発明では、請求項5の通り、接着剤は、硬化後の引張弾性率が5kg/cm以上例えば5〜20000kg/cmであることが好ましい。これにより接着剤硬化体の剛性が高いものとなり、壁の剛性が高くなる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
第1図(a)は実施の形態に係る建築物の外壁を透視状態にて示す立面図、同(b)は伏図、第2図は側面図、第3図の水平ジョイント部分の縦断面図、第4図(a)はこの構造に用いられている金属サイディングの縦断面図、第4図(b),(c)はこの金属サイディングの上部及び下部の拡大図である。
梁1と土台2との間(又は梁同士の間)に柱3a,3b、間柱3c(以下、間柱についても単に柱ということがある。)が立設されている。面材としての金属サイディング10がビス4によって梁1、土台2及び柱3a,3b又は3cに留め付けられている。
この金属サイディング10の水平ジョイント部分に結合用接着剤5が充填されている。水平ジョイントは相决り形状であり、水平方向のジョイント部全領域に連続して設けられている。
符号6はホールダウン金物、7は羽子板ボルトを示す。
なお、この実施の形態では、最下段には金属サイディング10を水平方向に切断したうちの上半側の金属サイディング10Aが配置され、最上段には切断したうちの下半側の金属サイディング10Bが配置されている。
この金属サイディング10は、本実形状両面鋼板サンドイッチパネルであり、前面を構成する第1金属板(鋼板)11と、後面を構成する第2金属板(鋼板)12と、第1金属板11と第2金属板12との間に一体に設けられた発泡ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂よりなる断熱材13とを有している。
第3図に示すように、金属サイディング10の上端には、厚みを小さくするようにして凸部10aが形成され、下端面には、凸部10aが挿入され得る凹部10bが形成されている。各金属板11,12の上端側は、それぞれ凸部10aの前面及び後面をも覆っている。また、各金属板11,12の下端側は、金属サイディング10の前面側及び後面側から凹部10b内に回り込んでいる。凹部10bの奥端面にはゴムパッキン10cが設けられている。
凸部10aの突出高さは、凹部10bの凹陥深さ(ゴムパッキン10cまでの深さ)よりも大きく、従って凸部10aと凹部10bとを係合させるようにして金属サイディング10,10同士を取付施工すると、下段側の金属サイディングの凸部10aの肩部分と上段側の金属サイディング10の下端面との間に間隙が生じる。この間隙は、壁面の前面側には、水平方向に延在する凹溝となって露呈する。
この金属サイディング10を用いて外壁を施工する場合、まず、複数本の柱3a,3b,3cにまたがって透湿防水シート9を張り渡し、この透湿防水シート9の前面に複数枚の金属サイディング10を上下方向に多段に且つ水平方向に多列に配列し、ビス4で各金属サイディング10を柱3a,3b,3c、梁1及び土台2に固定する。下段から上段へと金属サイディング10を順次積み上げる際には、下段の金属サイディング10(又は10A)の凸部10aに上段の金属サイディング10又は10Bの凹部10bを挿入する。そして、両者の水平ジョイント部に露呈する凹溝に接着剤5を充填し、金属サイディング10,10(又は10A,10B)同士を結合する。この接着剤5は、金属サイディング間の凹溝に対し、金属サイディング10,10A,10Bの一端側から他端側まで連続して緻密に充填する。この接着剤5の硬化物は、引張弾性率が5kg/cm以上例えば5〜20000kg/cm程度の高硬度のものである。
水平方向で隣り合う金属サイディング間には、図示は省略するが、両者の木口面同士の間に発泡ポリスチレン等よりなるバックアップ材及びエポキシ系等の結合用接着剤を介在させる。そして、両金属サイディングにまたがってテープを貼着する。
この後、金属サイディング10,10A,10Bに塗り仕上げ材を塗布したり、タイル張りを施して仕上げを行う。
タイル張りを行う場合、同じサイズの金属サイディング(面材)を縦に張る場合に比べ、横に張った場合、縦寸断数が少なくなる。タイルは横寸断には強度を発揮するが縦寸断に対しては割れ易いため、タイル施工構造としての強度も高くなる。
この建築物の外壁にあっては、上下に隣接する金属サイディング10,10A又は10Bが剛性の高い接着剤5によって結合されているため、壁の剛性が高い。
したがって、この外壁は、必ずしも筋かいを設けなくても壁倍率が3倍以上の十分に高い壁倍率を有する。また、この外壁にあっては、各金属サイディング10,10A,10Bは金属板11,12を備えているので、経時変化による反りも防止され、長期にわたって美麗な外観が保たれる。
第1〜4図の実施の形態では、本実形状のサンドイッチパネルが用いられているが、その他の金属サイディングが用いられていてもよい。
例えば、第5図(a)に示す相决り形状両面鋼板サンドイッチパネル20を用いてもよい。
このサンドイッチパネル20は、前面側の鋼板21と、後面側の鋼板22と、両者の間に一体に設けられた発泡合成樹脂よりなる断熱材23と、上端面のゴムパッキン24とを有する。このサンドイッチパネル20の下縁前部からは凸片25が下方に突設され、上端前部には凹部26が設けられている。
第5図(b)の通り、上下のサンドイッチパネル20の凸片25と凹部26とを係合させ、接着剤5を水平ジョイントに充填することにより壁が構築される。なお、凸片25の上下幅は凹部26の上下幅よりも小さく、凸片25の下側に溝が生じる。この溝に接着剤5を充填する。
第6図(a)に示す相决り形状片面鋼板の金属サイディング30を用いて第6図(b)のように壁を構築してもよい。
この金属サイディング30は、前面側の鋼板31と、裏側の発泡合成樹脂製の断熱材32として有する。
この金属サイディング30の上端後縁から上方に凸片33が設けられていると共に、厚み方向中央付近から上方に凸条34が突設されている。
金属サイディング30の下端後面に凹部35が設けられている。下端面の厚み方向の中央付近に凹条36が凹設されている。第6図の通り、上下の金属サイディング30の凸片33と凹部35とを係合させると共に、凸条34と凹条36とを係合させる。金属サイディング30,30の水平ジョイントを跨ぐように高剛性の接着剤39を塗着する。この接着剤39中には高弾性繊維や織布を塗り込めるようにして埋設してもよい。
上記各実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態をもとりうる。
実施の形態に係る建築物の外壁を示す構成図である。 図1の側面図である。 図1の水平ジョイントの縦断面図である。 (a)図はこの構造に用いられている金属サイディングの縦断面図、(b),(c)図はこの金属サイディングの上部及び下部の拡大図である。 別の実施の形態を示す縦断面図である。 さらに別の実施の形態を示す縦断面図である。
符号の説明
10,10A,10B,20,30 金属サイディング
11,12,21,22,31 金属板
13,23,32 断熱材

Claims (6)

  1. 軸組に面材を横張りで留め付けることにより耐力を付与した木造軸組耐力壁構造であって、
    面材の水平ジョイントを結合用接着剤で剛接合したことを特徴とする木造軸組耐力壁構造。
  2. 請求項1において、面材の水平ジョイントが相决り形となっていることを特徴とする木造軸組耐力壁構造。
  3. 請求項1又は2において、前記面材は、金属板の裏側に発泡材を配置してなる金属サイディングであることを特徴とする木造軸組耐力壁構造。
  4. 請求項3において、各金属サイディングの水平ジョイントのうち少なくとも前縁側に該金属板が回り込んでおり、
    前記接着剤は、各金属サイディングの水平ジョイントの金属板同士の間に充填されていることを特徴とする木造軸組耐力壁構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記接着剤は、硬化後の引張弾性率が5kg/cm以上であることを特徴とする木造軸組耐力壁構造。
  6. 軸組に面材を横張りで留め付けると共に、面材の水平ジョイントを結合用接着剤で接着することを特徴とする木造軸組耐力壁構造の構築方法。
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