JP2007092304A - トイレユニットおよびトイレの増設方法 - Google Patents

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能永 大山
Yasushi Namatame
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Abstract

【課題】集合住宅においても簡便にトイレの増設を行うことができるトイレユニットおよびトイレの増設方法を提供する。
【解決手段】複数の便器11,12と、それら便器の各々に洗浄水を供給する共通の洗浄タンク20と、各便器の排水を合流させて排水管に導く排水誘導管16と、複数の便器の何れかに洗浄水を供給している際に、他の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅においてトイレを増設する際に用いて好適なトイレユニットおよびトイレの増設方法に関するものである。
従来より、家族構成の変化等に伴い、住宅においてトイレの増設を望む場合がある。このような場合、戸建住宅であれば、トイレ用の空間を確保したり、給排水管を増設したりすることが比較的容易である。しかしながら、集合住宅の場合には、通常、排水管が埋め込み配管となっているため、排水管の増設は容易ではなく、多大な費用と時間がかかることが多い。また、床のハツリ工事の際に生じる騒音や振動など、近隣に対する問題もある。そのため集合住宅においては、トイレの増設を行うことが実質不可能に近い状況であった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、集合住宅においても簡便にトイレの増設を行うことができ、これにより、トイレの増設に要する費用と時間を大幅に低減することができる上に、近隣に対する騒音や振動などの問題を解消することができるトイレユニットおよびトイレの増設方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係るトイレユニットは、複数の便器と、それら便器の各々に洗浄水を供給する共通の洗浄タンクと、各便器の排水を合流させて排水管に導く排水誘導管と、複数の便器の何れかに洗浄水を供給している際に、他の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の本発明に係るトイレの増設方法は、既存の給排水管を利用してトイレを増設する方法であって、既存の洗浄タンクおよび便器を撤去した後、一対の便器と、それら便器の各々に洗浄水を供給する共通の洗浄タンクとを予め設定された位置に新設するとともに、既存の給水管から新設の洗浄タンクに洗浄水を導く給水誘導管と、新設の洗浄タンクから便器に洗浄水を導く導水管と、便器の排水を合流させて既存の排水管に導く排水誘導管とをそれぞれ設け、さらに、一方の便器に洗浄水を供給している際に、他方の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段を設けることを特徴とするものである。
請求項3に記載の本発明に係るトイレの増設方法は、既存の設備を利用してトイレを増設する方法であって、既存の便器の近傍に便器を新設するとともに、既存の洗浄タンクから新設の便器に洗浄水を導く導水管と、各便器の排水を合流させて既存の排水管に導く排水誘導管とを設け、さらに、一方の便器に洗浄水を供給している際に、他方の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段を設けることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のトイレの増設方法において、上記規制手段は、一方の便器側において、洗浄水の供給を要求するレバーまたはボタンが操作された際に、その操作があったことを他方の便器側に報知する報知装置であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2または3に記載のトイレの増設方法において、上記規制手段は、一方の便器側において、洗浄水の供給を要求するレバーまたはボタンが操作された際に、その操作があったことを検知して、当該検知信号に基づいて他方の便器側のレバーまたはボタンの操作を無効にするとともに、洗浄タンク内の洗浄水が基準量に達した後に、他方の便器側のレバーまたはボタンの操作を可能にする制御を行う制御システムであることを特徴とするものである。
なお、上記基準量は、例えば便器の洗浄に最低限必要な量とされる。洗浄水を流す量が複数段階に調整可能なレバーの場合には、各段階毎に基準量を設定して有効/無効の切替を行うようにしてもよい。
請求項6に記載の発明は、請求項2または3に記載のトイレの増設方法において、上記規制手段は、洗浄タンク内の洗浄水が基準量に達する前段階で、一方の便器側において、洗浄水の供給を要求するレバーまたはボタンが操作された際に、その操作があったことを検知して洗浄予約として記憶するとともに、洗浄タンク内の洗浄水が基準量に達した際に、上記洗浄予約に基づいて、一方の便器に洗浄水を供給する制御を行う制御システムであることを特徴とするものである。
本発明によれば、既存の給排水管をそのまま使用することができるので、集合住宅においても簡便にトイレの増設を行うことができる。よって、トイレの増設に要する費用と時間を大幅に低減することができる上に、近隣に対する騒音や振動などの問題を解消することができる。
また、便器の何れかに洗浄水を供給している際に、他の便器への洗浄水の供給を規制するようにしたので、他の便器の排水を流すときには洗浄水が不足する心配はなく、適量の洗浄水を確実に他の便器に流すことができる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係るトイレユニットの一実施形態を示す概略構成図である。このトイレユニットは、2台の便器11,12と、それら便器11,12の各々に洗浄水を供給する1台の洗浄タンク20とにより概略構成されている。本実施形態では、互いに隣接する2つのトイレ空間2A,2Bの境界に仕切壁1が設けられ、この仕切壁1の開口部に洗浄タンク20が設置され、仕切壁1を挟んで両側に便器11,12がそれぞれ設置されている。そして、洗浄タンク20と各便器11,12とが、それぞれ導水管13,14を介して相互に接続されている。
また、本実施形態では、トイレの天井内または壁部に給水管が配設され、この給水管と洗浄タンク20とが給水誘導管15を介して相互に接続されている。一方、トイレの床下には排水管が埋設され、この排水管には排水誘導管16が接続されている。排水誘導管16は、一方の便器(以下、第1便器と称する)11底部の排水口11aから延びて排水管に至る第1流路16aと、他方の便器(以下、第2便器と称する)12の排水口12aから延びて床面近傍で第1流路16aに合流する第2流路16bとを備えている。
洗浄タンク20は、中央部が最頂部となり両端部に向かって傾斜する断面三角形状のタンクで、その一方の傾斜面20aが一方のトイレ空間2Aに、他方の傾斜面20bが他方のトイレ空間2Bにそれぞれ配置されている。各傾斜面20a,20bには、対応するトイレ空間2A,2Bの便器11,12に洗浄水を流すためのレバーまたはボタン(以下、レバーと略称する)21,22がそれぞれ配設されている。
また、洗浄タンク20の底部には、第1及び第2流路16a,16bに連通する一対の排水口23a,23bと、それら排水口23a,23bをそれぞれ開閉する浮きゴム24a,24bが設けられている。浮きゴム24a,24bは、その一端が洗浄タンク20の底部に回動自在に取り付けられ、他端に鎖25a,25bが取り付けられている。この浮きゴム24a,24bは、常時は水圧に押されて排水口23a,23bを閉塞しているが、レバー21,22の操作により鎖25a,25bが牽引されると、他端が引き上げられる方向に回動して、排水口23a,23bを開放する。その後、鎖25a,25bの牽引が解除されると、他端が下がる方向に回動復帰して、再び排水口23a,23bを閉塞するようになっている。
また、洗浄タンク20の内部には、浮き球26が所定高さに達した際に給水誘導管15からの給水を自動的に停止するボールタップ弁27と、所定量を上回る洗浄水がタンク20内に供給されたときに余剰の洗浄水を便器11に流すオーバーフロー管(図示省略)とがそれぞれ設けられている。
さらに、この第1の実施形態においては、一方の便器11(12)側でレバー21(22)が操作された際に、その操作があったことを他方の便器12(11)側に報知する報知装置が設けられている。すなわち、本実施形態では、一方の便器11(12)に洗浄水を供給している際に他方の便器12(11)への洗浄水の供給を規制する規制手段が、報知装置により構成されている。報知装置としては、例えば、音(ブザー音、音楽、音声など)を使って報知するものや、光の点灯または点滅により報知するもの、或いは文字や記号等の表示により報知するものなどが挙げられるが、一方の便器11(12)側のレバー操作を他方の便器12(11)側に報知可能であれば如何なる形態のものであってもよい。また、レバー21,22の操作を検知する検知器としては、例えばレバー21,22の操作時に押圧されて作動するリミットスイッチや、レバー21,22の操作時に受光して作動する光電スイッチなどが挙げられるが、レバー21,22の操作を検知可能であれば如何なる方式のものであってもよい。
図2の例では、各レバー21,22にブザー28が内蔵されて、レバー21,22を握ったときにブザー28のスイッチ28aが押圧されてブザー音が出力されるように構成されている。また、図3の例では、レバー21,22の非使用時(図3(a))には光が当たらないが使用時(図3(b))には光が当たる位置に光起電素子29aが配設され、この光起電素子29aが受光したときに、これに接続された音楽発生器29bが作動するように構成されている。なお、LED等のランプの点灯により一方の便器11(12)側のレバー操作を他方の便器12(11)側に報知する場合には、他方の便器12(11)側に設置したランプを点灯させるようにしても、或いは一方の便器11(12)側に設置したランプを点灯させて、これを光ファイバ等で他方の便器12(11)側に導くようにしてもよい。
上記構成からなるトイレユニットにおいては、非使用時には、洗浄タンク20内に所定量の洗浄水が貯留された状態となっている。このとき、ボールタップ弁27は閉状態とされ、洗浄タンク20の各排水口23a,23bは浮きゴム24a,24bによって閉塞されている。
この状態から、例えば第1便器11側のレバー21を操作すると、第1便器11側の浮きゴム24aが回動して排水口23aが一定時間開放される。これにより、一定量の洗浄水が導水管13を介して洗浄タンク20から第1便器11に供給され、その排水が排水誘導管16を介して排水管に排出される。
また、レバー21の操作と同時に報知装置が作動して、第1便器11側でレバー操作があったことが第2便器12側に伝えられる。これにより、第2便器12の利用者は、レバー22の操作を一時留保することができる。
また、洗浄水の供給により洗浄タンク20内の水位が下がると、浮き球26の下降によりボールタップ弁27が開状態に変換されて、給水管から洗浄タンク20内に洗浄水が供給される。
その後、洗浄タンク20内の水位が上昇して浮き球26が所定高さ位置に達すると(すなわち、洗浄水の補充が完了すると)、ボールタップ弁27が再び閉状態に変換されて、洗浄水の供給が停止される。
この状態から、第2便器12の利用者がレバー22を操作すると、上記と同様に、一定量の洗浄水が洗浄タンク20から第2便器12に供給され、その排水が排水誘導管16を介して排水管に排出される。また、レバー22の操作と同時に報知装置が作動して、第2便器12側でレバー操作があったことが第1便器11側に伝えられる。また、浮き球26の昇降によりボールタップ弁27が自動的に開閉されて、第2便器12に供給した量と同量の洗浄水が洗浄タンク20内に補充される。
次に、上記トイレユニットを用いたトイレの増設方法について説明する。
例えば、既存のトイレが、始めから増設を想定していて、上記トイレユニットの洗浄タンク20(既存の洗浄タンク)と第1便器11(既存の便器)とにより構成されている場合には、第1便器11の近傍に第2便器12を新設して、洗浄タンク20から第2便器12に洗浄水を導く導水管14と、各便器11,12の排水を既存の排水管に導く排水誘導管16とをそれぞれ取り付ける。そして、前述した規制手段(本実施形態の場合には報知装置)を所定位置に設置するようにすればよい。
一方、既存のトイレが予め増設を想定していなかった場合には、既存の洗浄タンク、既存の便器、既存の排水誘導管等を撤去して、その代わりに、上記トイレユニットを設置するようにすればよい。すなわち、洗浄タンク20、第1便器11、第2便器12及び上記規制手段を予め設定された位置に設置するとともに、洗浄タンク20と各便器11,12とを導水管13,14により接続し、さらに既存の給水管と洗浄タンク20とを給水誘導管15で、既存の排水管と各便器11,12とを排水誘導管16でそれぞれ接続するようにすればよい。
具体的には、先ず、防水用の養生をした後、給水管から洗浄タンク等に水が流れ込まないようにする。また、既存の洗浄タンクや便器等の水を抜いて空の状態にする。次いで、既存の便器と既存の排水管との接続、既存の洗浄タンクと既存の給水管との接続、既存の便器と洗浄タンクとの接続をそれぞれ切り、既存の便器と洗浄タンクを取り外す。次いで、洗浄タンク20と各便器11,12の配置を決定した後、その決定に従って洗浄タンク20を設置し、洗浄タンク20と既存の給水管とを給水誘導管15で接続する。その後、トイレ空間2A,2Bの境界に仕切壁1を設置して、その両側の所定位置に便器11,12をそれぞれ設置し、それら便器11,12と洗浄タンク20を導水管13,14で、各便器11,12と既存の排水管を排水誘導管16でそれぞれ接続する。以上の作業が完了したら、給水管から洗浄タンクに水が流れるようにして、動作確認を行った後、防水用の養生を撤去する。これにより、トイレの増設工事が完了となる。
このように、本実施形態によれば、既存の給排水管をそのまま使用することができるので、集合住宅においても簡便にトイレの増設を行うことができる。よって、トイレの増設に要する費用と時間を大幅に低減することができる上に、増設時における騒音や振動などの問題を解消することができる。
また、一方の便器11(12)側でレバー21(22)が操作された際に、その操作があったことを他方の便器12(11)側に報知するようにしたので、レバー21,22の同時操作を防止して、水不足の発生を防止することができる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明に係るトイレユニットの第2の実施形態を示すもので、上述した第1の実施形態と同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この第2の実施形態では、洗浄タンク20の底部に一つの排水口23が設けられ、この排水口23を開閉する浮きゴム24が浮きゴム駆動装置(図示省略)によって作動するようになっている。また、排水口23から各便器11,12に至る導水管30が、排水口23から分岐点まで延びる主管31と、分岐点から第1便器11に至る第1分岐管32aと、分岐点から第2便器12に至る第2分岐管32bとにより構成され、分岐点には流路切替弁33が配置されている。すなわち、洗浄水の供給先となる便器11,12が、流路切替弁33によって選択的に切替可能となっている。
さらに、第2の実施形態では、一方の便器11(12)に洗浄水を供給している際に他方の便器12(11)への洗浄水の供給を規制する規制手段として、洗浄水の供給制御システムが設けられている。この制御システムは、各レバー21,22の操作を検知するセンサ(図示省略)と、それらセンサの検知信号に基づいて、浮きゴム駆動装置および流路切替弁33を制御する制御装置(図示省略)とにより概略構成されている。制御装置は、主制御部、主制御部の制御下で浮きゴム駆動装置を制御する浮きゴム制御部、主制御部の制御下で流路切替弁33を制御する弁制御部、レバーの操作データや各種制御データを記憶する記憶部等を備えている。
この制御システムにおいては、一方の便器11(12)側のレバー21(22)が操作された際に、その操作があったことをセンサにより検知して、当該検知信号に基づいて、浮きゴム駆動装置および流路切替弁33を作動させて、一方の便器11(12)に洗浄水を供給する制御を行うとともに、一定時間、他方の便器12(11)側のレバー操作を無効にする制御を行う。
その後、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達した際に、それを検知して、他方の便器12(11)側のレバーの操作を可能にする(無効を解除する)制御を行う。
具体的には、例えば図5に示すように、第1便器11側のレバー(以下、第1レバーと称する)21が操作されると、その操作があったことをセンサにより検知して(ステップS11)、第1レバー21の操作を受理するか否かを制御装置で判定する(ステップS12)。その際に、第1レバー21の操作が無効となっている場合には、第1レバー21の操作を受理せずに、洗浄水の供給処理を終了する。一方、第1レバー21の操作が無効となっていない場合には、第1レバー21の操作を受理した後、第2便器12側のレバー(以下、第2レバーと称する)22の操作を無効にして(ステップS13)、第1レバー21が操作されたことを第2便器12側に報知するとともに(ステップS14)、流路切替弁33を制御して、洗浄タンク20内の洗浄水が第1便器11に供給されるように流路切替弁33を切り替え(ステップS15)、その後、浮きゴム駆動装置を制御して、洗浄タンク20の排水口23を一定時間開放する制御を行う(ステップS16)。
その結果、洗浄タンク20から第1便器11に一定量の洗浄水が供給され、その排水が排水誘導管16を介して排水管に排出される。また、浮き球26の昇降によりボールタップ弁27が自動的に開閉されて、第1便器11に供給した量と同量の洗浄水が給水管から洗浄タンク20に供給される。
その後、制御装置は、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達したことを検知すると(ステップS17)、第2レバー22の操作無効を解除して(ステップS18)、第2レバー22の操作が受理可能な状態になったことを第2便器12側に報知する制御を行う(ステップS19)。なお、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達したことを検知する方法としては、例えば、経過時間から推定する方法や、洗浄タンク20内にセンサを設けて水位を直接測定する方法などが挙げられるが、何れを採用するようにしてもよい。
上記構成からなるトイレユニットを用いてトイレの増設を行う場合には、第1の実施形態と同様に、既存の洗浄タンク、既存の便器、既存の排水誘導管等を撤去して、その代わりに、上記トイレユニットを設置する方法と、既存の設備を残して、上記トイレユニットの便器12など、一部設備を追加する方法とがあるが、どちらを採用するようにしてもよい。
何れにしても、既存の給排水管をそのまま使用することができるので、集合住宅においても簡便にトイレの増設を行うことができる。よって、トイレの増設に要する費用と時間を大幅に低減することができ、増設時における騒音や振動などの問題を解消することができる。
また、本実施形態では、一方の便器11(12)側のレバー21(22)が操作されてから一定時間のあいだ他方の便器12(11)側のレバー22(21)の操作を無効にするようにしたので、洗浄水の供給が両便器11,12同時に行われる心配はなく、予め設定された量の洗浄水を各便器11,12に確実に流すことができる。
[第3の実施形態]
上述した第2の実施形態では、一方の便器11(12)側のレバー21(22)が操作されてから一定時間のあいだは、他方の便器12(11)側のレバー22(21)の操作を無効にするようにしたが、この第3の実施形態では、他方の便器12(11)側のレバー22(21)の操作を無効とはせずに、洗浄予約として受け付け、一定時間経過後に、他方の便器12(11)に洗浄水を供給する制御を行うようにしている。
すなわち、本実施形態の制御システムにおいては、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達する前段階で、他方の便器12(11)側のレバー22(21)が操作された際に、その操作があったことをセンサにより検知して、当該検知信号に基づいてレバー操作データを洗浄予約として制御装置の記憶部に記憶する処理を行う。
そして、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達した際に、制御装置の記憶部に記憶された上記レバー操作データ(洗浄予約)に基づいて、浮きゴム駆動装置および流路切替弁33を作動させて、他方の便器12(11)に洗浄水を供給する制御を行う。
具体的には、例えば図6に示すように、第1便器11側の第1レバー21が操作されると、その操作があったことをセンサにより検知して(ステップS21)、第1便器11への洗浄水の供給を直ちに実行するか否かを制御装置で判定する。
その際に、制御装置の記憶部の第1領域にレバー操作データ(第2レバー22の操作データ)が記憶されておらず、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達している場合(すなわち、ステップS22の判定で“N”の場合)には、センサの検知信号に基づいてレバー操作データ(第1レバー21の操作データ)を記憶部の第1領域に記憶した後(ステップS23)、第1便器11への洗浄水の供給を直ちに実行すべく、記憶部の第1領域に記憶したレバー操作データに基づいて、流路切替弁33を制御して、洗浄タンク20内の洗浄水が第1便器11に供給されるように流路切替弁33を切り替え(ステップS24)、その後、浮きゴム駆動装置を制御して、洗浄タンク20の排水口23を一定時間開放する制御を行う(ステップS25)。その結果、洗浄タンク20から第1便器11に一定量の洗浄水が供給され、その排水が排水誘導管16を介して排水管に排出される。また、浮き球26の昇降によりボールタップ弁27が自動的に開閉されて、第1便器11に供給した量と同量の洗浄水が洗浄タンク20に供給される。その後、制御装置は、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達したことを検知すると、記憶部の第1領域のレバー操作データ(第1レバー21の操作データ)を消去する処理を行う。また、この際に、記憶部の第2領域にレバー操作データ(第2レバー22の操作データ)が格納されている場合には、第2領域のレバー操作データを第1領域に記憶して、第2領域のレバー操作データを消去する処理を行う(ステップS26)。
一方、第1レバー21の操作があったことを検知したときに、記憶部の第1領域にレバー操作データ(第2レバー22の操作データ)が既に記憶されている場合(すなわち、ステップS22の判定で“Y”の場合)には、センサの検知信号に基づいてレバー操作データ(第1レバー21の操作データ)を洗浄予約として記憶部の第2領域に記憶し(ステップS27)、例えば「少しお待ちください。用意ができたら自動的に洗浄します。」というように、洗浄予約を受け付けたことを第1便器11側に報知する(ステップS28)。その後、制御装置は、記憶部の第1領域に格納されたレバー操作データ(第2レバー22の操作データ)の洗浄処理が終了して洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達したことを検知すると(ステップS29)、上述したように、記憶部の第2領域のレバー操作データ(第1レバー21の操作データ)を第1領域に移した後(ステップS30)、このレバー操作データに基づいて、浮きゴム駆動装置および流路切替弁33を作動させて、第1便器11に洗浄水を供給する制御を行う(ステップS24,S25)。その後、制御装置は、洗浄タンク20内の洗浄水が基準量に達したことを検知すると、同様に、記憶部の第1領域のレバー操作データ(第1レバー21の操作データ)を消去する処理を行う。また、この際に、記憶部の第2領域にレバー操作データ(第2レバー22の操作データ)が格納されている場合には、第2領域のレバー操作データを第1領域に記憶して、第2領域のレバー操作データを消去する処理を行う(ステップS26)。
本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果が得られるのに加えて、一方の便器11(12)側のレバー21(22)が操作されてから一定時間経過する前に他方の便器12(11)側のレバー22(21)の操作があった場合に、洗浄予約として受け付け、一定時間経過後に、他方の便器12(11)に洗浄水を供給するようにしたので、他方の便器12(11)に流す洗浄水が不足する心配はなく、予め設定された量の洗浄水を他方の便器12(11)に確実に流すことができる。
また、本実施形態では、他方の便器12(11)側のレバー22(21)の操作を無効とはせずに、洗浄予約として受け付けるようにしたので、他方の便器12(11)側でレバー操作を再度行う必要がなく、利用者の利便性をより一層向上させることができる。
なお、以上の各実施形態では、便器の台数を2台としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3台以上であってもよい。また、各実施形態で示した洗浄タンク20の形状やレバー21,22の設置位置、あるいは洗浄タンク20の排水口の開閉機構などは一例であって、本発明はこれに限られるものではなく、適宜に変更することが可能である。
本発明に係るトイレユニットの第1の実施形態を示す概略構成図である。 ブザーを使用した報知装置の一例を示す断面図である。 音楽発生器を使用した報知装置の一例を示す断面図である。 本発明に係るトイレユニットの第2の実施形態を示す概略構成図である。 洗浄水の供給処理の実施例を示すフローチャートである。 洗浄水の供給処理の他の実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
11,12 便器
13,14 導水管
15 給水誘導管
16 排水誘導管
20 洗浄タンク
21,22 レバー

Claims (6)

  1. 複数の便器と、それら便器の各々に洗浄水を供給する共通の洗浄タンクと、各便器の排水を合流させて排水管に導く排水誘導管と、複数の便器の何れかに洗浄水を供給している際に、他の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段とを備えることを特徴とするトイレユニット。
  2. 既存の給排水管を利用してトイレを増設する方法であって、
    既存の洗浄タンクおよび便器を撤去した後、
    一対の便器と、それら便器の各々に洗浄水を供給する共通の洗浄タンクとを予め設定された位置に新設するとともに、
    既存の給水管から新設の洗浄タンクに洗浄水を導く給水誘導管と、新設の洗浄タンクから新設の各便器に洗浄水を導く導水管と、新設の各便器の排水を合流させて既存の排水管に導く排水誘導管とをそれぞれ設け、さらに、
    一方の便器に洗浄水を供給している際に、他方の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段を設けることを特徴とするトイレの増設方法。
  3. 既存の設備を利用してトイレを増設する方法であって、
    既存の便器の近傍に便器を新設するとともに、
    既存の洗浄タンクから新設の便器に洗浄水を導く導水管と、各便器の排水を合流させて既存の排水管に導く排水誘導管とを設け、さらに、
    一方の便器に洗浄水を供給している際に、他方の便器への洗浄水の供給を規制する規制手段を設けることを特徴とするトイレの増設方法。
  4. 上記規制手段は、一方の便器側において、洗浄水の供給を要求するレバーまたはボタンが操作された際に、その操作があったことを他方の便器側に報知する報知装置であることを特徴とする請求項2または3に記載のトイレの増設方法。
  5. 上記規制手段は、一方の便器側において、洗浄水の供給を要求するレバーまたはボタンが操作された際に、その操作があったことを検知して、当該検知信号に基づいて他方の便器側のレバーまたはボタンの操作を無効にするとともに、洗浄タンク内の洗浄水が基準量に達した後に、他方の便器側のレバーまたはボタンの操作を可能にする制御を行う制御システムであることを特徴とする請求項2または3に記載のトイレの増設方法。
  6. 上記規制手段は、洗浄タンク内の洗浄水が基準量に達する前段階で、一方の便器側において、洗浄水の供給を要求するレバーまたはボタンが操作された際に、その操作があったことを検知して洗浄予約として記憶するとともに、洗浄タンク内の洗浄水が基準量に達した際に、上記洗浄予約に基づいて、一方の便器に洗浄水を供給する制御を行う制御システムであることを特徴とする請求項2または3に記載のトイレの増設方法。
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