JP2007092018A - フェノール性水酸基を有する共重合体および感放射線性樹脂組成物 - Google Patents

フェノール性水酸基を有する共重合体および感放射線性樹脂組成物 Download PDF

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智樹 永井
Hiromi Mizuno
裕臣 水野
Koichiro Yoshida
光一郎 吉田
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佳一 山口
Daisuke Shimizu
大輔 清水
Shinji Matsumura
信司 松村
Satoru Nishiyama
覚 西山
Toshiyuki Kai
敏之 甲斐
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Abstract

【課題】解像性能、感度、及び露光余裕に優れた感放射線樹脂の提供。
【解決手段】式(1)で表される単量体及び特定のターシャリーエーテル基を持つ単量体を含む単量体を共重合後、酸により式(1)で表される単量体の酸解離性基を完全に加水分解し、かつ単量体の一部の酸解離性基を加水分解することにより得られる共重合体。
Figure 2007092018

1は水素原子又はメチル基を、R2及びR3は飽和炭化水素基を表す。
【選択図】なし

Description

本発明はフェノール性水酸基を有する共重合体およびこの共重合体を酸解離性基含有樹脂とする感放射線性樹脂組成物に関し、特にKrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、F2エキシマレーザー、EUV等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線の如き各種の放射線による微細加工に適した化学増幅型レジストとして使用される感放射線性樹脂組成物に関する。
集積回路素子の製造に代表される微細加工の分野においては、より高い集積度を得るために、最近では約200nm以下のレベルでの微細加工が可能なフォトリソグラフィー技術が必要とされている。
約200nm以下のレベルにおける微細加工を可能とする短波長の放射線の利用が検討されており、このような短波長の放射線としては、例えば、水銀灯の輝線スペクトルやエキシマレーザー等の遠紫外線、X線、電子線等が挙げられる。これらのうち特に、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)あるいはF2エキシマレーザー(波長157nm)、EUV(波長13nm等、極紫外線)、電子線等が注目されている。
短波長の放射線に適した感放射線性樹脂組成物として、酸解離性官能基を有する成分と放射線照射(以下、「露光」という)により酸を発生する感放射線性酸発生剤との間の化学増幅効果を利用した感放射線性組成物が数多く提案されている。
化学増幅型感放射線性組成物としては、例えば、カルボン酸のt−ブチルエステル基またはフェノールのt−ブチルカーボナート基を有する樹脂と感放射線性酸発生剤とを含有する組成物が提案されている(特許文献1)。この組成物は、露光により発生した酸の作用により、樹脂中に存在するt−ブチルエステル基あるいはt−ブチルカーボナート基が解離して、該樹脂がカルボキシル基やフェノール性水酸基からなる酸性基を形成し、その結果、レジスト被膜の露光領域がアルカリ現像液に易溶性となる現象を利用したものである。
また、高い解像度が得られると共に、PEDが長い場合であっても微細なレジストパターンを確実に形成することができるレジストパターン形成方法として、ヒドロキシスチレン繰返し単位と、ヒドロキシスチレンの水酸基の水素原子を3級アルキル基で置換した繰返し単位とを含む共重合体が知られている(特許文献2)。
さらに248.4nm付近の光透過性および貯蔵安定性等に優れるレジスト材料として、アセタールまたはケタール基を有するヒドロキシスチレン誘導体の繰返し単位と、ヒドロキシスチレン繰返し単位と、スチレン誘導体の繰返し単位とを有する共重合体が知られている(特許文献3)。
ところで、フォトリソグラフィプロセスの微細化が急速に進むにつれ、フォトレジストに求められる特性要求が益々厳しいものとなっている。従来の解像性能の向上、感度の向上、露光余裕の向上と共に、レジストパターンを形成するときのパターン倒れマージンに優れることが求められている。
しかしながら、従来のヒドロキシスチレン繰返し単位を含む共重合体では、パターン倒れマージンおよび露光余裕の向上を図ることが困難である。
特公平2−27660号公報 特開平10−319596号公報 特開平8−123032号公報
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、例えばKrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザーあるいはF2エキシマレーザーに代表される遠紫外線に感応する化学増幅型レジストとして、解像性能の向上、感度の向上、露光余裕の向上と共に、レジストパターンを形成するときのパターン倒れマージンに優れる感放射線性樹脂組成物、および新規な合成方法によって得られ、該組成物の樹脂成分として有用なフェノール性水酸基を有する共重合体の提供を目的とする。
本発明のフェノール性水酸基を有する共重合体は、下記式(1)で表される単量体および下記式(2)で表される単量体を含む単量体を共重合させた後、酸により加水分解することにより得られ、式(1)で表される単量体の酸解離性基を完全に加水分解し、かつ式(2)で表される単量体の一部の酸解離性基を加水分解したことを特徴とする。
Figure 2007092018
(式(1)において、R1は水素原子あるいはメチル基を表し、R2およびR3は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表し、あるいはR2とR3とが互いに連結して炭素数3〜7の環状エーテルを形成している。)
Figure 2007092018
(式(2)において、R1'は水素原子あるいはメチル基を表し、R4、R5およびR6は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表す。)
また、本発明の共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が500以上12,000未満、特に500以上2,000以下であることを特徴とする。500以上12,000未満のポリスチレン換算重量平均分子量は電子線やEUV等の(極)遠紫外線用共重合体として特に好ましい。
また、上記式(1)で表される単量体および式(2)で表される単量体と共に、スチレンを含むことを特徴とする。
本発明の他の共重合体は、上記式(1)で表される単量体および上記式(2)で表される単量体を含む単量体を共重合させた後、酸解離性基を酸により加水分解することにより得られる共重合体であって、ポリスチレン換算重量平均分子量が500以上2,000以下であることを特徴とする。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、アルカリ不溶性またはアルカリ難溶性であって酸の作用によりアルカリ易溶性となる上記本発明の酸解離性基含有樹脂と、感放射線性酸発生剤とを含有する共重合体であることを特徴とする。
本発明の共重合体は、式(1)で表される単量体および下記式(2)で表される単量体を含む単量体を共重合させた後、酸により加水分解することにより得られ、式(1)で表される単量体の酸解離性基を完全に加水分解し、かつ式(2)で表される単量体の一部の酸解離性基を加水分解して得られる。式(1)で表される単量体の加水分解反応は、塩酸、硫酸等の強酸で反応させるブトキシスチレン等の加水分解反応と比較して、その活性化エネルギーが低いので、弱酸でも加水分解が容易に進む。その結果、加水分解によって得られるフェノール性水酸基を側鎖に有する繰り返し単位を共重合体中に容易に生成させることができる。
本発明の共重合体を用いる感放射線性樹脂組成物は、解像性能、感度および露光余裕の向上と共に、レジストパターンを形成するときのパターン倒れマージンに優れる。
式(1)で表される単量体におけるR2およびR3は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基、あるいはR2とR3とが互いに連結して炭素数3〜7の環状エーテル基を形成する。
炭素数1〜4の飽和炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等の1価アルキル基が挙げられる。
炭素数3〜7の環状エーテルとしては、例えば、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基等が挙げられる。
式(1)で表される好適な単量体を例示すれば、p−(1−エトキシ)エトキシスチレン、テトラヒドロキシフラニルオキシスチレン、テトラヒドロピラニルオキシスチレン等がある。
酸解離性基を有する繰り返し単位としては、フェノール性水酸基、カルボキシル基等の1種以上の酸性官能基を含有する繰り返し単位の重合性不飽和結合が開裂した繰り返し単位中のフェノール性水酸基あるいはカルボキシル基の水素原子を酸解離性基で置換した繰り返し単位が挙げられる。これらの中でフェノール性水酸基の水素原子を酸解離性基で置換した繰り返し単位が好ましく、式(2)で表される単量体を共重合させて得られる繰り返し単位がより好ましい。
式(2)における、R4、R5およびR6は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表す。炭素数1〜4の飽和炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等の1価アルキル基が挙げられる。
式(2)で表される好適な単量体を例示すれば、p−t−ブトキシスチレン、m−t−ブトキシスチレン、p−t−アミルオキシスチレン、p−1−メトキシシクロヘキシルオキシスチレン、p−1−エチルシクロヘキシルオキシスチレン、p−1−メチルシクロペンチルオキシスチレン、p−1−エチルシクロペンチルオキシスチレン等がある。
本発明の共重合体は、式(1)および式(2)で表される単量体以外の他の単量体をさらに含有することができる。その例としては、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、イソボロニルアクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、テトラシクロドデセニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのうち、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、トリシクロデカニルアクリレートが好ましく、特にスチレンが好ましい。
これら他の単量体の割合は、解像性能とドライエッチング耐性とのバランスを考慮すると、通常、20モル%以下である。
式(1)で表される単量体と、式(2)で表される単量体とを含む単量体を共重合させる方法は、共重合体構造を制御しやすいアニオン重合が好ましい。
アニオン重合は例えば次のようにして実施することができる。窒素雰囲気下、適当な有機溶媒中で、アニオン重合開始剤の存在下に、各単量体を攪拌下に例えば−100℃〜120℃の温度、0.5〜24時間に維持することにより実施される。
有機溶媒としては、炭化水素系溶媒、または、極性溶媒のいずれを使用してもよい。例えば、炭化水素系溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
また、炭化水素系溶媒で重合する際に、必要に応じて、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、2,2−(ビステトラヒドロフルフリル)プロパン、ビステトラヒドロフルフリルホルマール、ビステトラヒドロフルフリルアルコールのメチルエーテル、ビステトラヒドロフルフリルアルコールのエチルエーテル、ビステトラヒドロフルフリルアルコールのブチルエーテル、α−メトキシテトラヒドロフラン、ジメトキシベンゼン、ジメトキシエタンなどのエーテル化合物および/またはトリエチルアミン、ピリジン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、ジピペリジノエタン、N,N−ジエチルエタノールアミンのメチルエーテル、N,N−ジエチルエタノールアミンのエチルエーテル、N,N−ジエチルエタノールアミンのブチルエーテルなどの第3級アミン化合物等を重合系中に添加してもよい。
極性溶剤としてはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トリオキサン等のエーテル系化合物、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、ヘキサメチルホスホリックトリアミド(HMPA)等の3級アミン等が挙げられる。
これらの炭化水素系溶媒と極性溶剤は、1種単独で、または2種以上の混合溶媒として用いることができる。
アニオン重合開始剤としては、例えばn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、エチルリチウム、エチルナトリウム、フェニルリチウム、リチウムナフタレン、ナトリウムナフタレン、カリウムナフタレン、スチルベンリチウム、1,1−ジフェニルヘキシルリチウム、1,1−ジフェニル−3−メチルペンチルリチウム等の有機アルカリ金属が用いられる。
共重合させた後、該共重合体を加水分解することにより、式(1)で表される単量体の側鎖が完全に加水分解されてフェノール性水酸基を側鎖に有する繰り返し単位となり、式(2)で表される単量体の一部の酸解離性基が加水分解された単量体を含む共重合体が得られる。式(2)で表される単量体の一部の酸解離性基が加水分解されることにより、フェノール性水酸基を側鎖に有する繰り返し単位となる。
式(2)で表される単量体の加水分解は、式(2)で表される単量体の40モル%以下を未加水分解側鎖として残存させることが好ましい。
式(1)および式(2)で表される単量体の側鎖を加水分解する条件、方法を以下に説明する。
加水分解反応は酸触媒による。加水分解反応に用いられる酸触媒としては、例えば、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸およびその水和物、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、マロン酸、しゅう酸、1,1,1−トリフルオロ酢酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩などの有機酸が挙げられる。
加水分解に用いられる適当な有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミルケトン等のケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、等のアルコール類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;クロロホルム、ブロモホルム、塩化メチレン、臭化メチレン、四塩化炭素等のハロゲン化アルキル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、セロソルブ類等のエステル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロアミド等の非プロトン性極性溶剤類等が挙げられる。これらのうち、特に好適なものとしては、アセトン、メチルアミルケトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が挙げられる。
式(1)で表される単量体の側鎖を100%、式(2)で表される単量体の側鎖の一部を加水分解するための加水分解条件として、濃度は1〜50重量%、好ましくは3〜40重量%、さらに好ましくは5〜30重量%、温度は−20〜80℃、好ましくは0〜60℃、さらに好ましくは5〜40℃、時間は反応温度にもよるが、10分から20時間、好ましくは30分から10時間、さらに好ましくは1時間から6時間である。なお、加水分解温度は室温加水分解による方法が50℃付近での加水分解よりも分子量が高くなる。
加水分解方法としては、共重合体を有機溶剤に溶解した後、酸触媒を加え、攪拌する方法が挙げられる。
上記加水分解されて得られる本発明の共重合体において、フェノール性水酸基を側鎖に有する繰り返し単位の割合は、通常、40〜90モル%、好ましくは50〜85モル%、さらに好ましくは60〜80モル%である。
また、式(2)で表される単量体由来の繰返し単位の割合は、通常、5〜50モル%、好ましくは10〜50モル%、さらに好ましくは15〜50モル%である。
各繰り返し単位の割合を上記範囲とすることにより、得られる感放射線性樹脂組成物の解像性能の向上、感度の向上、露光余裕の向上と共に、レジストパターンを形成するときのパターン倒れマージンに優れる。
共重合体の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」ともいう)は、500以上、12,000未満であり、好ましくは3,000〜11,500、より好ましくは3,500〜9,500、特に好ましくは4,000〜9,000であり、Mwと、GPCで測定したポリスチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」ともいう)との比(Mw/Mn)は、通常、1〜5である。
また、特に電子線やEUV等の(極)遠紫外線を照射する場合にあっては、Mwは500以上2,000以下であることがパターン形状に優れ、ナノエッジラフネスが小さくなるので好ましい。
この分子量がより低い方がパターン形状に優れ、ナノエッジラフネスが小さくなる理由としては、(1)分子量が低いほど樹脂を構成する鎖状重合体の鎖の長さが短くなり、その結果、鎖状重合体がからまってできる集合体であるグレインの大きさが小さくなるため、ナノエッジラフネスが小さくなる、(2)例えばsec−ブチルリチウム、n−ブチルリチウムなどを重合開始剤として使用した場合、分子量が低いほど疎水性である鎖状重合体末端基の影響がより顕著にでて、露光、未露光間のコントラストが高くなり、矩形になる、と考えられる。
露光により酸を発生する感放射線性酸発生剤(以下、「酸発生剤」という)としては、(1)スルホンイミド化合物、(2)ジスルホニルメタン化合物、(3)オニウム塩化合物、(4)スルホン化合物、(5)スルホン酸エステル化合物、(6)ジアゾメタン化合物等が挙げられる。
以下に、これらの酸発生剤の例を示す。
(1)スルホンイミド化合物
スルホンイミド化合物としては、例えば、下記式(3)で表される。
Figure 2007092018
上記式(3)において、R8は1価の有機基を表し、R7は2価の有機基を表す。
1価の有機基としては、置換もしくは非置換の直鎖または分岐アルキル基、置換もしくは非置換の環式アルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、パーフルオロアルキル基等が、2価の有機基としては、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアルケニレン基、置換もしくは非置換のフェニレン基等が挙げられる。
スルホンイミド化合物の具体例としては、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4-メチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(4-メチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(4−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(パーフルオロフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(パーフルオロフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(ノナフルオロブチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(ノナフルオロブチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(パーフルオロオクチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(パーフルオロオクチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(フェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(フェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(フェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−{(5−メチル−5−カルボキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)スルホニルオキシ}スクシンイミド等が挙げられる。
上記スルホンイミドの中で、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(4-メチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(ノナフルオロブチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(フェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−{(5−メチル−5−カルボキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)スルホニルオキシ}スクシンイミドが好ましい。
(2)ジスルホニルメタン化合物
ジスルホニルメタン化合物としては、例えば、下記式(4)で表される。
Figure 2007092018
式中、R9およびR10は相互に独立に直鎖状もしくは分岐状の1価の脂肪族炭化水素基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基またはヘテロ原子を有する1価の他の有機基を表し、XおよびYは相互に独立にアリール基、水素原子、直鎖状もしくは分岐状の1価の脂肪族炭化水素基またはヘテロ原子を有する1価の他の有機基を表し、かつXおよびYの少なくとも一方がアリール基であるか、もしくはXとYが相互に連結して少なくとも1個の不飽和結合を有する単環または多環を形成しているか、もしくはXとYが相互に連結して下記式(4−1)で表される基を形成している。
Figure 2007092018
ただし、X'およびY'は相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表すか、もしくは同一のもしくは異なる炭素原子に結合したX'とY'が相互に連結して炭素単環構造を形成しており、複数存在するX'およびY'はそれぞれ相互に同一でも異なってもよく、rは2〜10の整数である。
(3)オニウム塩化合物
オニウム塩化合物としては、例えば、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、アンモニウム塩、ピリジニウム塩等が挙げられる。
オニウム塩化合物の具体例としては、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロオクタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムp−トルエンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムp−トルエンスルホネート、ジフェニルヨードニウムベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニウム10−カンファースルホネート、ジフェニルヨードニウム4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムp−トルエンスルホネート、トリフェニルスルホニウムベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネート、トリフェニルスルホニウム4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロベンゼンスルホネート、4−ヒドロキシフェニル・ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムノナフルオロブタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムp−トルエンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムベンゼンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウム10−カンファースルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムノナフルオロメタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート、(p−フルオロフェニル)(フェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−フルオロフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−フルオロフェニル)スルホニウムp−トルエンスルホネート、(p−フルオロフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム 2,4−ジフルオロベンゼンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム 4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート等が挙げられる。
(4)スルホン化合物
スルホン化合物としては、例えば、β−ケトスルホン、β−スルホニルスルホンや、これらのα−ジアゾ化合物等が挙げられる。
スルホン化合物の具体例としては、フェナシルフェニルスルホン、メシチルフェナシルスルホン、ビス(フェニルスルホニル)メタン、4−トリスフェナシルスルホン等が挙げられる。
(5)スルホン酸エステル化合物
スルホン酸エステル化合物としては、例えば、アルキルスルホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、アリールスルホン酸エステル、イミノスルホネート等が挙げられる。
スルホン酸エステル化合物の具体例としては、ベンゾイントシレート、ピロガロールトリス(トリフルオロメタンスルホネート)、ピロガロールトリス(ノナフルオロ−n−ブタンスルホネート)、ピロガロールトリス(メタンスルホネート)、ニトロベンジル−9,10−ジエトキシアントラセン−2−スルホネート、α−メチロールベンゾイントシレート、α−メチロールベンゾインn−オクタンスルホネート、α−メチロールベンゾイントリフルオロメタンスルホネート、α−メチロールベンゾインn−ドデカンスルホネート等が挙げられる。
(6)ジアゾメタン化合物
ジアゾメタン化合物としては、例えば、下記式(5)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2007092018
式中、R11およびR12は相互に独立にアルキル基、アリール基、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン置換アリール基等の1価の基を表す。
ジアゾメタン化合物の具体例としては、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−メチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニル−4−メチルフェニルスルホニルジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−1,1−ジメチルエチルスルホニルジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(3,3−ジメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ドデカン−8−スルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−7−スルホニル)ジアゾメタン、ビス(t−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等が挙げられる。
上記酸発生剤の中で好ましい酸発生剤を以下に例示する。
N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(10−カンファースルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−{(5−メチル−5−カルボキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)スルホニルオキシ}スクシンイミド、N−(ノナフルオロブチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(フェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等のスルホンイミド化合物;
ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムp−トルエンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム2−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム2,4−ジフルオロベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−ブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムp−トルエンスルホネート、トリフェニルスルホニウム10−カンファースルホネート、トリフェニルスルホニウム2−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウム4−トリフルオロベンゼンスルホネート、トリフェニルスルホニウム2,4−ジフルオロメチルベンゼンスルホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロオクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム10−カンファースルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−メトキシフェニル)スルホニウム10−カンファースルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウムノナフルオロメタンスルホネート、ビス(p−フルオロフェニル)ヨードニウム10−カンファースルホネート、(p−フルオロフェニル)(フェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−フルオロフェニル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリス(p−フルオロフェニル)スルホニウムp−トルエンスルホネート、(p−フルオロフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム 2,4−ジフルオロベンゼンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム 4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート等のオニウム塩;
ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(3,3−ジメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ドデカン−8−スルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−7−スルホニル)ジアゾメタン、ビス(t−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン化合物;の群から選ばれる少なくとも1種を用いるのが好ましい。
本発明において、酸発生剤の使用量は、樹脂100重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、さらに好ましくは0.5〜15重量部である。また本発明において酸発生剤は2種以上を混合して用いることができる。
本発明の感放射線性樹脂組成物には、アルカリ可溶性樹脂、酸拡散制御剤、その他の添加剤を配合できる。
アルカリ可溶性樹脂としては、例えば、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)、部分水素添加ポリ(p−ヒドロキシスチレン)、ポリ(m−ヒドロキシスチレン)、ポリ(m−ヒドロキシスチレン)、(p−ヒドロキシスチレン)(m−ヒドロキシスチレン)共重合体、(p−ヒドロキシスチレン)(スチレン)共重合体、ノボラック樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、等が挙げられる。これらの樹脂のMwとしては1,000〜1,000,000が好ましく、さらに好ましくは2,000〜100,000である。これらのアルカリ可溶性樹脂は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
アルカリ可溶性樹脂の配合量は、樹脂100重量部当たり、好ましくは30重量部以下である。
酸拡散制御剤は、露光により酸発生剤から生じた酸のレジスト被膜中における拡散現象を制御し、非露光領域での好ましくない化学反応を抑制する作用を有する。このような酸拡散制御剤を使用することにより、組成物の貯蔵安定性が向上し、またレジストとして解像度が向上するとともに、PEDの変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れたものとなる。
酸拡散制御剤としては、レジストパターンの形成工程中の露光や加熱処理により塩基性が変化しない含窒素有機化合物が好ましい。
このような含窒素有機化合物としては、例えば、下記式(6)で表される化合物(以下、「含窒素化合物(I)」という。)、同一分子内に窒素原子を2個有するジアミノ化合物(以下、「含窒素化合物(II)」という)、窒素原子を3個以上有するジアミノ重合体(以下、「含窒素化合物(III)」という)、アミド基含有化合物、ウレア化合物、含窒素複素環化合物等が挙げられる。
Figure 2007092018
式中、R13は、相互に同一でも異なってもよく、水素原子、アルキル基、アリール基またはアラルキル基(アルキル基、アリール基、アラルキル基等の水素原子が、例えば、ヒドロキシ基など、官能基で置換されている場合を含む。
含窒素化合物(I)としては、例えば、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン等のモノアルキルアミン類;ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−n−ヘキシルアミン、ジ−n−ヘプチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、ジ−n−ノニルアミン、ジ−n−デシルアミン等のジアルキルアミン類;トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−ペンチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、トリ−n−ヘプチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−n−ノニルアミン、トリ−n−デシルアミン等のトリアルキルアミン類;アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン、1−ナフチルアミン等の芳香族アミン類等が挙げられる。
含窒素化合物(II)としては、例えば、エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノジフェニルアミン、2,2'−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2−(3−アミノフェニル)−2−(4−アミノフェニル)プロパン、2−(4−アミノフェニル)−2−(3−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(4−アミノフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,4−ビス[1−(4−アミノフェニル)−1−メチルエチル]ベンゼン、1,3−ビス[1−(4−アミノフェニル)−1−メチルエチル]ベンゼン等が挙げられる。
含窒素化合物(III)としては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ジメチルアミノエチルアクリルアミドの重合体等が挙げられる。
アミド基含有化合物としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
ウレア化合物としては、例えば、尿素、メチルウレア、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア、1,1,3,3−テトラメチルウレア、1,3−ジフェニルウレア、トリブチルチオウレア等が挙げられる。
含窒素複素環化合物としては、例えば、イミダゾール、ベンズイミダゾール、4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、2−フェニルベンズイミダゾール等のイミダゾール類;ピリジン、2−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2−エチルピリジン、4−エチルピリジン、2−フェニルピリジン、4−フェニルピリジン、N−メチル−4−フェニルピリジン、ニコチン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、キノリン、8−オキシキノリン、アクリジン等のピリジン類のほか、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、キノザリン、プリン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、1,4−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等が挙げられる。
また酸拡散制御剤として、酸解離性基を持つ塩基前駆体を用いることもできる。具体的にはN―(t−ブトキシカルボニル)ピペリジン、N―(t−ブトキシカルボニル)イミダゾール、N―(t−ブトキシカルボニル)ベンズイミダゾール、N―(t−ブトキシカルボニル)2フェニルベンズイミダゾール、N―(t−ブトキシカルボニル)ジオクチルアミン、N―(t−ブトキシカルボニル)ジエタノールアミン、N―(t−ブトキシカルボニル)ジシクロヘキシルアミン、N―(t−ブトキシカルボニル)ジフェニルアミン等が挙げられる。
これらの含窒素有機化合物のうち、含窒素化合物(I)、含窒素複素環化合物等が好ましい。また、含窒素化合物(I)の中では、トリアルキルアミン類が特に好ましく、含窒素複素環化合物の中では、イミダゾール類が特に好ましい。
酸拡散制御剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
酸拡散制御剤の配合量は、樹脂100重量部に対して、15重量部以下、好ましくは0.001〜10重量部、さらに好ましくは0.005〜5重量部である。この場合、酸拡散制御剤の配合量が15重量部をこえると、レジストとしての感度や露光部の現像性が低下する傾向がある。なお、酸拡散制御剤の配合量が0.001重量部未満では、プロセス条件によっては、レジストとしてのパターン形状や寸法忠実度が低下するおそれがある。
本発明の感放射線性樹脂組成物には、組成物の塗布性やストリエーション、レジストとしての現像性等を改良する作用を示す界面活性剤を配合することができる。
このような界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等を挙げることができ、また市販品としては、例えば、エフトップEF301、EF303,EF352(トーケムプロダクツ社製)、メガファックス F171、F173(大日本インキ化学工業(株)製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子(株)製)、KP341(信越化学工業(株)製)、ポリフローNo.75、No.95(共栄社化学(株)製)等が挙げられる。
界面活性剤の配合量は、酸解離性基含有樹脂100重量部に対して、好ましくは2重量部以下である。
また、その他の増感剤を配合することができる。好ましい増感剤の例としては、カルバゾール類、ベンゾフェノン類、ローズベンガル類、アントラセン類等が挙げられる。
増感剤の配合量は、樹脂100重量部に対して、好ましくは50重量部以下である。
また、染料および/または顔料を配合することにより、露光部の潜像を可視化させて、露光時のハレーションの影響を緩和でき、接着助剤を配合することにより、基板との接着性をさらに改善することができる。
さらに、他の添加剤として、4−ヒドロキシ−4'−メチルカルコン等のハレーション防止剤、形状改良剤、保存安定剤、消泡剤等を配合することもできる。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、その使用に際して、全固形分の濃度が、例えば0.1〜50重量%、好ましくは1〜40重量%になるように、樹脂等を溶剤に均一に溶解したのち、例えば孔径200nm程度のフィルターでろ過することにより、組成物溶液として調製される。
上記組成物溶液の調製に使用される溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル類;プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールジ−n−ブチルエーテル等のプロピレングリコールジアルキルエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−プロピル、乳酸i−プロピル等の乳酸エステル類;ぎ酸n−アミル、ぎ酸i−アミル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸n−アミル、酢酸i−アミル、プロピオン酸i−プロピル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸i−ブチル等の脂肪族カルボン酸エステル類;ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、メトキシ酢酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、3−メチル−3−メトキシブチルブチレート、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル等の他のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類;γ−ブチロラクン等のラクトン類が挙げられる。
これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
本発明の感放射線性樹脂組成物からレジストパターンを形成する際には、前述したようにして調製された組成物溶液を、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の適宜の塗布手段によって、例えば、シリコンウエハー、アルミニウムで被覆されたウエハー等の基板上に塗布することにより、レジスト被膜を形成し、場合により予め70℃〜160℃程度の温度で加熱処理(以下、「PB」という)を行なった後、所定のマスクパターンを介して露光する。その際に使用される放射線として、酸発生剤の種類に応じ、例えば、F2エキシマレーザー(波長157nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)やKrFエキシマレーザー(波長248nm)等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線を適宜選択し使用する。また、露光量等の露光条件は、感放射線性樹脂組成物の配合組成、各添加剤の種類等に応じて、適宜選定される。本発明においては、KrFエキシマレーザー(波長248nm)等の遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線が好適に用いられる。
本発明においては、高精度の微細パターンを安定して形成するために、露光後に、70〜160℃の温度で30秒以上加熱処理(以下、「PEB」という)を行なうことが好ましい。この場合、露光後ベークの温度が70℃未満では、基板の種類による感度のばらつきが広がるおそれがある。
その後、アルカリ現像液で10〜50℃、10〜200秒、好ましくは15〜30℃、15〜100秒、特に好ましくは20〜25℃、15〜90秒の条件で現像することにより所定のレジストパターンを形成させる。
アルカリ現像液としては、例えば、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド類などのアルカリ性化合物を、通常、1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、特に好ましくは1〜3重量%の濃度となるよう溶解したアルカリ性水溶液が使用される。
また、上記アルカリ性水溶液からなる現像液には、例えばメタノール、エタノール等の水溶性有機溶剤や界面活性剤を適宜添加することもできる。なお、レジストパターンの形成に際しては、環境雰囲気中に含まれる塩基性不純物等の影響を防止するため、レジスト被膜上に保護膜を設けることもできる。
実施例1
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン37.6g、p−t−ブトキシスチレン11.0g、スチレン1.4gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を5.92ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン1.96gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後2.0gのメタノールを注入し、反応を停止させた。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え50℃で15分攪拌して加水分解した。得られた共重合体溶液を大量の水中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが8,000、Mw/Mnが1.1であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が75:5:20であった。これは全てのp-(1−エトキシ)エトキシスチレンと3モル%のp−t−ブトキシスチレンがp−ヒドロキシスチレン単位に変換されることに相当する値である。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(A−1)とする。
共重合体(A−1)および以下の実施例、合成例で得た各重合体のMwおよびMnの測定は、東ソー(株)社製GPCカラム(G2000HXL2本、G3000HXL1本、G4000HXL1本)を用い、流量1.0ミリリットル/分、溶出溶剤テトラヒドロフラン、カラム温度40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
実施例2
実施例1において、p−トルエンスルホン酸1.5gを35%塩酸水溶液0.5gに代える以外は、実施例1で示した方法で共重合体を得た。得られた共重合体のMw、その繰返し単位のモル数は実施例1と同じであった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(A−2)とする。
実施例3
以下、単量体比、n−ブチルリチウム、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン量を変更させる以外は実施例1の方法に準じて以下の樹脂を合成した。ただし、酸解離性基含有樹脂(A−7)はスチレンを配合しない例である。
酸解離性基含有樹脂(A−3):仕込み時の割合は、p−(1−エトキシ)エトキシスチレン35.2g、p−t−ブトキシスチレン13.3g、スチレン1.51gであり、重合触媒はn−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)5.92mlである。得られた共重合体は、p−ヒドロキシスチレン/スチレン/p−t−ブトキシスチレン=72/5/23(モル%)、Mw=8,000、Mw/Mn=1.1である。
酸解離性基含有樹脂(A−4):仕込み時の割合は、p−(1−エトキシ)エトキシスチレン35.2g、p−t−ブトキシスチレン13.3g、スチレン1.51gであり、重合触媒はn−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)9.47mlである。得られた共重合体は、p−ヒドロキシスチレン/スチレン/p−t−ブトキシスチレン=72/5/23、Mw=5,000、Mw/Mn=1.1である。
酸解離性基含有樹脂(A−5):仕込み時の割合は、p−(1−エトキシ)エトキシスチレン35.2g、p−t−ブトキシスチレン13.3g、スチレン1.51gであり、重合触媒はn−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)4.44mlである。得られた共重合体は、p−ヒドロキシスチレン/スチレン/p−t−ブトキシスチレン=72/5/23、Mw=11,500、Mw/Mn=1.2である。
酸解離性基含有樹脂(A−6):仕込み時の割合は、p−(1−エトキシ)エトキシスチレン32.7g、p−t−ブトキシスチレン15.8g、スチレン1.51gであり、重合触媒はn−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)7.90mlである。得られた共重合体は、p−ヒドロキシスチレン/スチレン/p−t−ブトキシスチレン=67/5/28、Mw=6,000、Mw/Mn=1.1である。
酸解離性基含有樹脂(A−7):仕込み時の割合は、p−(1−エトキシ)エトキシスチレン32.5g、p−t−ブトキシスチレン17.5gであり、重合触媒はn−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)7.90mlである。得られた共重合体は、p−ヒドロキシスチレン/p−t−ブトキシスチレン=68/32、Mw=6,000、Mw/Mn=1.1である。
比較合成例1
p−アセトキシスチレン101g、スチレン5g、p−t−ブトキシスチレン42g、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)6gおよびt−ドデシルメルカプタン1gをプロピレングリコールモノメチルエーテル160gに溶解した後、窒素雰囲気下、反応温度を60℃に保持して16時間重合させた。重合後、反応溶液を大量のヘキサン中に滴下して、生成共重合体を凝固精製した。次いで、この精製共重合体に、再度プロピレングリコールモノメチルエーテル150gを加えた後、更にメタノール300g、トリエチルアミン80gおよび水15gを加えて沸点にて還流させながら8時間加水分解反応を行なった。反応後、溶剤およびトリエチルアミンを減圧留去して得られた共重合体をアセトンに溶解した後、大量の水中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが16,000、Mw/Mnが1.7であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が72:5:23であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(α−1)とする。
比較合成例2
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン37.6g、p−t−ブトキシスチレン11.0g、スチレン1.4gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を2.96ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン0.98gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後1.0gのメタノールを注入し、反応を停止させた。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え室温(23〜25℃)で3時間攪拌して、p−(1−エトキシ)エトキシスチレンのみが加水分解された。得られた共重合体溶液を大量の水中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが16,000、Mw/Mnが1.3であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が72:5:23であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(α−2)とする。
比較合成例3
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン37.6g、p−t−ブトキシスチレン11.0g、スチレン1.4gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を4.44ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン1.47gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後1.5gのメタノールを注入し、反応を停止させた。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え室温(23〜25℃)で3時間攪拌して、p−(1−エトキシ)エトキシスチレンのみが加水分解された。得られた共重合体溶液を大量の水中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが12,000、Mw/Mnが1.2であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が72:5:23であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(α−3)とする。
比較合成例4
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン37.6g、p−t−ブトキシスチレン11.0g、スチレン4.0gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を9.47ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン3.14gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後3.2gのメタノールを注入し、反応を停止させた。
200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え室温(23〜25℃)で3時間攪拌してp−(1−エトキシ)エトキシスチレンのみが加水分解された。得られた共重合体溶液を大量の水中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが5000、Mw/Mnが1.1であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が72:5:23であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(α−4)とする。
実施例4〜13、比較例1〜4
表1(但し、部は重量に基づく)に示す各成分を表1に示した量で混合して均一溶液としたのち、孔径200nmのメンブランフィルターでろ過して、組成物溶液を調製した。その後、各組成物溶液をブリューワーサイエンス社製DUV42を60nm膜厚になるようにスピンコートし、205℃60秒で焼成したシリコンウエハー上にスピンコートしたのち、表1に示す条件でPBを行なって、膜厚400nmのレジスト被膜を形成した。
次いで、(株)ニコン製ステッパーS203B(開口数0.68、σ0.75、2/3輪帯照明)を用い、表1に示す条件で放射線照射を行なったのち、表1に示す条件でPEBを行なった。その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用い、23℃で1分間、パドル法により現像したのち、純水で水洗し、乾燥して、レジストパターンを形成した。各レジストの評価結果を表1に示す。
表1中の酸発生剤(B)、酸拡散制御剤(C)および溶剤(D)は、下記のとおりである。
酸発生剤(B):
B−1:N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド
B−2:トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート
B−3:ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート
B−4:ビス(t−ブチルフェニル)ヨードニウムノナフルオロブタンスルホネート
酸拡散制御剤(C):
C−1:2−フェニルベンズイミダゾール
溶剤(D):
D−1:乳酸エチル
D−2:3−エトキシプロピオン酸エチル
D−3:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
ここで、各レジストの評価は下記の要領で実施した。
(1)感度:
シリコンウエハー上に形成したレジスト被膜に露光して、直ちにPEBを行ない、その後アルカリ現像し、水洗し、乾燥して、レジストパターンを形成したとき、各実施例および各比較例では線幅130nmのライン・アンド・スペースパターン(1L1S)を1対1の線幅に形成する露光量を最適露光量とし、この最適露光量により感度を評価した。
(2)パターン倒れマージン:
線幅130nmのライン・アンド・スペースパターン(1L1S)において、パターン倒れが生じる露光量と、上記最適露光量との差をパターン倒れマージン(単位:J/m2)とした。
(3)露光余裕:
線幅130nmのライン・アンド・スペースパターン(1L1S)において、線幅が10%細くなる(すなわち117nm)となる露光量と、上記最適露光量との差を露光余裕(単位:J/m2)とした。
Figure 2007092018
実施例14
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン29.1g、p−t−ブトキシスチレン19.4g、スチレン1.51gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を23.68ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン7.84gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後8.0gのメタノールを注入し、反応を停止させた。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え50℃で15分攪拌して加水分解した。得られた共重合体溶液を水2000g中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが2,000、Mw/Mnが1.1であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が60:5:35であった。これは全てのp-(1−エトキシ)エトキシスチレンと3モル%のp−t−ブトキシスチレンがp−ヒドロキシスチレン単位に変換されることに相当する値である。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(A−8)とする。
実施例15
実施例14において、p−トルエンスルホン酸1.5gを35%塩酸水溶液0.5gに代える以外は、実施例14で示した方法で共重合体を得た。得られた共重合体のMw、その繰返し単位のモル数は実施例14と同じであった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(A−9)とする。
酸解離性基含有樹脂(A−9)のFT−IRチャートを図3に示す。測定試料はKBr法により調整した。この方法は、得られた粉末の樹脂に臭化カリウム結晶を加え、乳鉢中ですりつぶし、得られた樹脂/臭化カリウム混合物をプレス器を用いて加圧して透明なタブレットとし、そのタブレットを測定試料とする方法であり、測定条件は空気中、室温である。
図3において、各ピーク1〜15の波数値(cm-1)と透過率(%)は、それぞれ、ピーク1が3301.52(46.6)、ピーク2が2976.43(40.7)、ピーク3が2926.20(44.3)、ピーク4が1612.64(54.2)、ピーク5が1512.33(17.0)、ピーク6が1440.57(55.7)、ピーク7が1367.65(50.0)、ピーク8が1236.40(29.3)、ピーク9が1159.32(33.4)、ピーク10が893.12(60.3)、ピーク11が831.39(44.1)、ピーク12が542.05(65.6)、ピーク13が449.45(60.5)、ピーク14が420.24(60.2)、ピーク15が408.95(69.1)である。
図3に示される(−OH)、(フェニルC−H)、(C−O−C)等の各吸収ピークより、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンの共重合体の生成が認められた。
実施例16
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン26.5g、p−t−ブトキシスチレン22.0g、スチレン1.4gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を47.4ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン15.68gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後16.0gのメタノールを注入し、反応を停止させた。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え50℃で15分攪拌して加水分解した。得られた共重合体溶液を水2000g中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが1,100、Mw/Mnが1.1であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が55:5:40であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(A−10)とする。
実施例17
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン29.1g、p−t−ブトキシスチレン19.4g、スチレン1.51gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、sec−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を23.68ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン7.84gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後50.0gのイソペンチルアイオダイドを注入し、反応を停止させた。溶液の色が赤色から無色に変化したのを確認した。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え50℃で15分攪拌して加水分解した。得られた共重合体溶液を水2000g中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが2,000、Mw/Mnが1.2であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が60:5:35であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(A−11)とする。
比較合成例5
溶剤はナトリウム金属存在下、6時間還流した後、窒素雰囲気下で蒸留してから使用した。単量体は乾燥窒素で1時間バブリングを行なった後、蒸留してから使用した。p−(1−エトキシ)エトキシスチレン30.63g、p−t−ブトキシスチレン17.87g、スチレン1.51gをシクロヘキサン200gに溶解し、乾燥した耐圧ガラス瓶に仕込みネオプレン(デュポン社商品名)性パッキン付きの穴あき王冠で密栓した。この耐圧ガラス瓶を−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.83モル/lシクロヘキサン溶液)を23.68ml、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン7.84gの順番で添加し−20℃に温度を保ちながら1時間反応させた。その後8.0gのメタノールを注入し、反応を停止させた。200gの3重量%しゅう酸水で洗浄した後、プロピレングリコールモノメチルエーテル200gおよびp−トルエンスルホン酸1.5gを加え室温(23〜25℃)で3時間攪拌して、p−(1−エトキシ)エトキシスチレンのみが加水分解された。得られた共重合体溶液を水2000g中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが2,300、Mw/Mnが1.1であり、13C−NMR分析の結果、p−ヒドロキシスチレンとスチレンとp−t−ブトキシスチレンとの共重合モル比が60:5:35であった。この共重合体を、酸解離性基含有樹脂(α−5)とする。
実施例18〜23および比較例5〜7
表2(但し、部は重量に基づく)に示す各成分を表2に示した量で混合して均一溶液としたのち、孔径200nmのメンブランフィルターでろ過して、組成物溶液を調製した。次いで、東京エレクトロン(株)製クリーントラックACT−8内で、シリコンウエハー上に各組成物溶液をスピンコートしたのち、表2に示す条件でPBを行なって、膜厚300nmのレジスト被膜を形成した。
次いで、簡易型の電子線描画装置(日立社製、型式「HL800D」、出力;50KeV、電流密度;5.0アンペア/cm2)を用いてレジスト被膜に電子線を照射した。表2に示す条件でPEBを行なった。その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用い、23℃で1分間、パドル法により現像したのち、純水で水洗し、乾燥して、レジストパターンを形成した。各レジストの評価結果を表2に示す。
各実施例および比較例に用いた材料を以下に示す。なお、実施例4〜13、比較例1〜4に用いた材料以外の追加分の材料を以下に記載する。
酸発生剤(B):
B−5:2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム 4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート
酸拡散制御剤(C):
C−2:N−t−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール
C−3:トリ−n−オクチルアミン
C−4:4−フェニルピリジン
実施例18〜23および比較例5〜7により調製した各レジストの評価は、下記の要領で実施した。
(4)感度(L/S):
シリコンウエハー上に形成したレジスト被膜に電子線で露光する以外は、実施例1と同一の方法で感度を評価した。
(5)解像度(L/S):
ライン・アンド・スペースパターン(1L1S)について、最適露光量により解像されるラインパターンの最小線幅(nm)を解像度とした。
(6)ナノエッジラフネス:
設計線幅130nmのライン・アンド・スペースパターン(1L1S)のラインパターンをCD‐SEM(株式会社日立ハイテクノロジース社製 S‐9220)にて観察した。図1にパターンの模式図を示す(凹凸は実際より誇張されている。)。各例において観察された形状について、該ラインパターンの横側面に沿って生じた凹凸の最も著しい箇所における線幅と設計線幅130nmとの差ΔCDを測定した。
(7)パターン形状(ホワイトエッジ):
最適露光量における130nmの1L1Sパターンのパターントップの丸くなっている部分をCD‐SEM(株式会社日立ハイテクノロジース社製 S‐9220)を用いて観察し、その白く見える部分の幅を測定した。パターン形状の模式図を図2に示す。図2(a)は断面図を、図2(b)はCD‐SEMで観察された模式図をそれぞれ示す。基板1の上に形成されたパターン2のパターントップ部分2aが丸くなっており、その部分が幅の長さdを持って白くみえる。この幅dが短いほどパターン形状が良好であることを示している。
Figure 2007092018
本発明の感放射線性樹脂組成物は、パターン形状、ドライエッチング耐性、耐熱性等のレジストとしての基本物性を損なうことなく、高解像度で、露光余裕に優れ、パターン倒れマージンに優れているので、今後ますます微細化が進行するとみられる集積回路素子の製造に代表される微細加工の分野で極めて好適に使用することができる。
ラインパターンの模式図である。 パターン形状の模式図である。 共重合体のFT−IRチャートである。
符号の説明
1 基板
2 パターン

Claims (6)

  1. 下記式(1)で表される単量体および下記式(2)で表される単量体を含む単量体を共重合させた後、酸により加水分解することにより得られる共重合体であって、式(1)で表される単量体の酸解離性基を完全に加水分解し、かつ式(2)で表される単量体の一部の酸解離性基を加水分解したことを特徴とするフェノール性水酸基を有する共重合体。
    Figure 2007092018
    (式(1)において、R1は水素原子あるいはメチル基を表し、R2およびR3は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表し、あるいはR2とR3とが互いに連結して炭素数3〜7の環状エーテルを形成している。)
    Figure 2007092018
    (式(2)において、R1'は水素原子あるいはメチル基を表し、R4、R5およびR6は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表す。)
  2. ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が500以上12,000未満であることを特徴とする請求項1記載のフェノール性水酸基を有する共重合体。
  3. ポリスチレン換算重量平均分子量が500以上2,000以下であることを特徴とする請求項2記載のフェノール性水酸基を有する共重合体。
  4. 前記式(1)で表される単量体および式(2)で表される単量体と共に、スチレンを含むことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載のフェノール性水酸基を有する共重合体。
  5. 下記式(1)で表される単量体および下記式(2)で表される単量体を含む単量体を共重合させた後、酸解離性基を酸により加水分解することにより得られる共重合体であって、ポリスチレン換算重量平均分子量が500以上2,000以下であることを特徴とするフェノール性水酸基を有する共重合体。
    Figure 2007092018
    (式(1)において、R1は水素原子あるいはメチル基を表し、R2およびR3は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表し、あるいはR2とR3とが互いに連結して炭素数3〜7の環状エーテルを形成している。)
    Figure 2007092018
    (式(2)において、R1'は水素原子あるいはメチル基を表し、R4、R5およびR6は、炭素数1〜4の飽和炭化水素基を表す。)
  6. アルカリ不溶性またはアルカリ難溶性であって酸の作用によりアルカリ易溶性となる酸解離性基含有樹脂と、感放射線性酸発生剤とを含有する感放射線性樹脂組成物であって、前記酸解離性基含有樹脂が請求項1から請求項5のいずれか1項記載の共重合体であることを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
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