JP2007091737A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 口腔内疾患の予防・改善効果に優れるとともに、使用感、安定性に優れた口腔用組成物を提供すること。
【解決手段】 本発明の口腔用組成物は、ガジュツと、有機ゲルマニウムとを含むことを特徴とする。前記有機ゲルマニウムは、カルボニル基を有することが好ましい。また、前記ガジュツの含有量をC[wt%]、前記有機ゲルマニウムの含有量をC[wt%]としたとき、0.1≦C/C≦1000の関係を満足することが好ましい。また、本発明の口腔用組成物は、防腐剤を含まないことが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、口腔用組成物に関するものである。
う蝕や歯周病等の口腔内疾患の原因は、一般に、ミュータンス菌やバクテロイデス・ジンジバリス等のプラーク(歯垢)細菌であると言われている。
近年、人々の天然志向の高まりから、ガジュツ等の天然由来の成分を用いて、プラーク細菌を殺菌し、口腔内疾患を予防・改善しようとする試みが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、未だ、天然成分を含む口腔用組成物では、十分な口腔内疾患を予防・改善する効果が得られていない。また、このような天然由来の成分は、苦み等の原因となり、使用感を損ねるという問題があった。また、天然由来の成分は、安定性が低いため、劣化しやすく、口腔用組成物の変色や、効果の低下等の問題もあった。
特開2002−29952号公報
本発明の目的は、口腔内疾患の予防・改善効果に優れるとともに、使用感、安定性に優れた口腔用組成物を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により達成される。
(1) ガジュツと、有機ゲルマニウムとを含むことを特徴とする口腔用組成物。
(2) 前記有機ゲルマニウムは、カルボニル基を有する上記(1)に記載の口腔用組成物。
(3) 前記有機ゲルマニウムは、下記式(I)で表される化合物である上記(2)に記載の口腔用組成物。
Figure 2007091737
(4) 前記ガジュツの含有量をC[wt%]、前記有機ゲルマニウムの含有量をC[wt%]としたとき、0.1≦C/C≦1000の関係を満足する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の口腔用組成物。
(5) 防腐剤を含まない上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の口腔用組成物。
本発明によれば、口腔内疾患の予防・改善効果に優れるとともに、使用感、安定性に優れた口腔用組成物を提供することができる。
以下、本発明の口腔用組成物の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、本明細書中における口腔用組成物は、口腔内で使用されるものであって、練歯磨剤、粉歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤などの歯磨剤類、トローチ剤、錠剤、クリーム剤、軟膏剤、貼付剤、洗口剤、及びチューインガム等を含むものである。
本発明の口腔用組成物は、ガジュツと有機ゲルマニウムとを含むことに特徴を有している。
ガジュツは、ショウガ科クルクマ属の多年草植物の根茎より得られる生薬である。
本発明で用いるガジュツとしては、前述した根茎を乾燥粉砕することにより得られる粉末状のものを用いてもよいし、根茎からの抽出物を用いてもよい。
ガジュツは、他の生薬と比べ、比較的高い殺菌作用、消臭作用、防腐作用等の効果を有するものである。また、ガジュツは、安全性の高い成分でもある。
口腔用組成物中におけるガジュツの含有量(配合量)は、0.1〜50wt%であるのが好ましく、0.5〜10wt%であるのがより好ましい。ガジュツの含有量が前記下限値未満であると、後述する有機ゲルマニウムの含有量や口腔用組成物の剤型等によっては、十分な殺菌効果が得られない可能性がある。また、ガジュツの含有量が前記上限値を超えると、後述する有機ゲルマニウムの含有量や口腔用組成物の剤型等によっては、十分良好な使用感が得られない可能性がある。
本発明の口腔用組成物は、前述したガジュツとともに、有機ゲルマニウムを含むものである。
有機ゲルマニウムは、ゲルマニウムと有機基とが結合した化合物である。
この有機ゲルマニウムは、粘膜等から体内に吸収されやすい成分である。
そして、有機ゲルマニウムは、吸収されることにより、免疫におけるインターフェロン誘起、ナチュラルキラー活性の上昇等の免疫活性を向上させる効果を有している。
ところで、前述したガジュツは、比較的高い殺菌作用を有するものであるが、口腔内疾患の原因であるプラーク細菌を十分に殺菌するのが困難であった。また、ガジュツは、安定性が低く、劣化しやすいため、ガジュツを配合した口腔用組成物は、変色等が生じ、ガジュツによる効果が低下してしまうという問題があった。また、ガジュツは、苦み等の原因にもなり、口腔用組成物の使用感を損ねるという問題があった。また、有機ゲルマニウムは、免疫活性を向上させるが、有機ゲルマニウムを単体で口腔用組成物に配合しても、口腔内疾患を十分に予防・改善するのが困難であった。
そこで、本発明者らは鋭意検討した結果、ガジュツと、有機ゲルマニウムとを併用することにより、効果的に口腔内疾患を予防・改善することができることを見出した。これは、有機ゲルマニウムにより高められた免疫活性による口腔内の抗菌力と、ガジュツの殺菌力との相乗効果によるものであると考えられる。また、ガジュツと有機ゲルマニウムとは親和性が高く、有機ゲルマニウムが口腔内組織に吸収される際に、ガジュツの各成分は、有機ゲルマニウムと共に口腔内組織の表面付近に移動し、口腔内組織の表面付近のプラーク細菌を確実に殺菌することができるためであると考えられる。
また、本発明によれば、ガジュツを安定して配合することができ、ガジュツの劣化による、口腔用組成物の変色等を防止できる。また、ガジュツに起因する口腔用組成物の苦みをマスキングすることができ、その結果、良好な使用感を得ることができる。これは、ガジュツと有機ゲルマニウムとは親和性が高く、ガジュツ中の前述したような成分が有機ゲルマニウムで包み込まれるためであると考えられる。
また、本発明によれば、防腐剤を用いなくても、ガジュツにより腐食するのを効果的に防止することができる。その結果、より安全性の高い口腔用組成物を提供することができる。
特に、有機ゲルマニウムとしては、カルボニル基を含む有機基を有しているものを用いるのが好ましい。カルボニル基を有するものであると、ガジュツとの親和性がさらに向上し、ガジュツの殺菌性をより向上させることができる。また、ガジュツの安定性をさらに向上させることができる。
有機ゲルマニウムとしては、例えば、下記式(I)で表される化合物を用いることができる。
Figure 2007091737
式(I)で表されるような化合物は、高い免疫活性を有するとともに、その分子内に2つのカルボニル基を有しているため、ガジュツとの親和性が特に高いものとなり、ガジュツの殺菌性をさらに向上させるとともに、ガジュツの安定性もさらに高いものとすることができる。
口腔用組成物中におけるガジュツの含有量をC[wt%]、有機ゲルマニウムの含有量をC[wt%]としたとき、0.1≦C/C≦1000の関係を満足するのが好ましく、5≦C/C≦500の関係を満足するのがより好ましく、10≦C/C≦300の関係を満足するのがさらに好ましい。このような関係を満足することにより、より効果的に口腔内疾患を予防・改善することができる。また、口腔用組成物の安定性をより高いものとすることができる。また、口腔用組成物の使用感をより効果的に高めることができる。
また、口腔用組成物中における有機ゲルマニウムの含有量は、具体的には、0.001〜10wt%であるのが好ましく、0.01〜5wt%であるのがより好ましい。有機ゲルマニウムの含有量が前記下限値未満であると、前述したガジュツの含有量や口腔用組成物の剤型等によっては、十分な免疫活性効果が得られない可能性がある。また、有機ゲルマニウムの含有量が前記上限値を超えると、前述したガジュツの含有量や口腔用組成物の剤型等によっては、十分良好な使用感が得られない場合がある。
本発明の口腔用組成物には、その剤型に応じて、種々の成分を配合してもよい。例えば、本発明の口腔用組成物を練歯磨剤に適用した場合、研磨剤、湿潤剤、粘結剤、発泡剤、甘味剤、防腐剤、香料成分、薬用成分等を配合することができる。
研磨剤は、清掃効果を有する成分である。
研磨剤としては、シリカゲル、沈降性シリカ、火成性シリカ、含水ケイ酸、無水ケイ酸、ゼオライト、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第二リン酸カルシウム二水和物、第二リン酸カルシウム無水和物等の歯磨用リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシウム、第三リン酸マグネシウム、第三リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
研磨剤の配合量は、特に限定されないが、3〜60wt%が好ましく、10〜45wt%であるのがより好ましい。
湿潤剤は、口腔用組成物の不本意な乾燥を防止する成分である。
湿潤剤としては、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、ソルビット、マルチトール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリトール等の多価アルコール等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
湿潤剤の配合量は、特に限定されないが、1〜60wt%が好ましく、5〜50wt%であるのがより好ましい。
粘結剤は、口腔用組成物(歯磨剤)に適度な粘度を付与するための成分である。
粘結剤としては、カラギーナン(ι、λ、κ)、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルシウム含有アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩及びその誘導体、キサンタンガム、グァーガム、ゼラチン、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
粘結剤の配合量は、特に限定されないが、0.1〜5.0wt%が好ましく、0.5〜3.0wt%であるのがより好ましい。
発泡剤は、口腔内の洗浄効果を高めるための成分である。
発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタメート等のN−アシルアミノ酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、マルチトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
発泡剤の配合量は、特に限定されないが、0.1〜10.0wt%が好ましく、0.5〜5.0wt%であるのがより好ましい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、トレハロース、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
甘味剤の配合量は、特に限定されないが、0.005〜5.0wt%が好ましく、0.01〜3.0wt%であるのがより好ましい。
防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
本発明では、上記のような防腐剤を使用する場合であっても、防腐剤の配合量を少なくすることができる。
防腐剤の配合量は、その種類等によって異なるが、0.005〜0.5wt%であるのが好ましく、0.005〜0.1wt%であるのがより好ましい。
香料成分としては、l-メントール、アネトール、メントン、シネオール、リモネン、カルボン、メチルサリシレート、エチルブチレート、オイゲノール、チモール、シンナミックアルデヒド、トランス-2-ヘキセナール等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。これらの成分は単品で配合してもよいが、これらを含有する精油等を配合してもよい。また、上記香料成分に加え、脂肪族アルコールやそのエステル、テルペン系炭化水素、フェノールエーテル、アルデヒド、ケトン、ラクトン等の香料成分、精油を本発明の効果を妨げない範囲で配合してもよい。
香料成分の配合量は、特に限定されないが、0.02〜2wt%であるのが好ましく、0.05〜1.5wt%であるのがより好ましい。
薬用成分としては、アスコルビン酸およびその誘導体、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、アルミニウムヒドロキシルアラントイン、乳酸アルミニウム、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸塩類、銅クロロフィリン塩、グァイアズレンスルホン酸塩、デキストラナーゼ、塩酸ピリドキシン等の抗炎症剤、ヒノキチオール、クロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ビサボロール、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤、トコフェロール、d−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酢酸−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、α−トコフェロール等のビタミンEおよびその誘導体、塩化リゾチーム、モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール,ポリビニルピロリドン、ゼオライト等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を配合することができる。
口腔用組成物中における有効成分の配合量は、その種類等によって異なるが、0.001〜5.0wt%であるのが好ましく、0.01〜3.0wt%であるのがより好ましい。
上述した中でも、薬用成分として抗炎症剤を配合した場合、前述したガジュツと有機ゲルマニウムとを配合することによる効果と、抗炎症剤による効果との相乗効果により、口腔内疾患の予防・改善効果をより効果的に高めることができる。
抗炎症剤の中でも特に、グリチルレチン酸を用いた場合、前述したような効果をより顕著なものとすることができる。
また、上述した成分の他にも、例えば、青色1号等の色素、酸化チタン等の顔料、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、エデト酸塩等のキレート剤、チャエキス、チャ乾留液、グルタミン酸ナトリウム等の矯味剤等を含んでいてもよい。
なお、上記成分を組み合わせた本発明の口腔用組成物は、常法に準じて製造できるものであり、その製法は特に限定されるものではない。また、得られた練歯磨剤等の組成物は、アルミニウムチューブ、ラミネートチューブ、ガラス蒸着チューブ、プラスチックチューブ、プラスチックボトル、エアゾール容器等に充填して使用することができる。
以上、本発明の口腔用組成物について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明の口腔用組成物には、前述した成分の他に、任意の機能を有する成分を配合することができる。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
(実施例1)
以下の処方(単位:wt%)に従って、常法により練歯磨剤を製造した。
ガジュツ(日本ウコン産業社製、商品名「琉球ガジュツ」) : 5.0
有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所製、商品名「レパゲルマニウム」)
: 0.05
炭酸カルシウム :25.0
無水ケイ酸 : 5.0
ソルビット液 :15.0
濃グリセリン :10.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム : 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム : 0.5
サッカリンナトリウム : 0.05
香料 : 1.0
水 :残部
なお、有機ゲルマニウムとしては、下記式(II)で表されるものを用いた。
Figure 2007091737
(実施例2)
以下の処方(単位:wt%)に従って、常法により練歯磨剤を製造した。
ガジュツ(日本ウコン産業社製、商品名「琉球ガジュツ」) : 5.0
有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所製、商品名「レパゲルマニウム」)
: 0.05
グリチルレチン酸 : 0.05
炭酸カルシウム :25.0
無水ケイ酸 : 5.0
ソルビット液 :15.0
濃グリセリン :10.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム : 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム : 0.5
サッカリンナトリウム : 0.05
香料 : 1.0
水 :残部
(実施例3〜5)
各ガジュツおよび有機ゲルマニウムの配合量(含有量)を表1に示すようにした以外は、前記実施例2と同様にして口腔用組成物を製造した。
(比較例1)
ガジュツおよび有機ゲルマニウムを配合しなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。
(比較例2)
有機ゲルマニウムを配合しなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。
(比較例3)
ガジュツを配合しなかった以外は、前記実施例1と同様にして口腔用組成物を製造した。
(比較例4)
ガジュツおよび有機ゲルマニウムを配合しなかった以外は、前記実施例2と同様にして口腔用組成物を製造した。
(比較例5)
有機ゲルマニウムを配合しなかった以外は、前記実施例2と同様にして口腔用組成物を製造した。
(比較例6)
ガジュツを配合しなかった以外は、前記実施例2と同様にして口腔用組成物を製造した。
各実施例および各比較例のガジュツ、有機ゲルマニウムおよび薬用成分の配合量を表1に示す。
Figure 2007091737
<評価>
[口腔内疾患(歯周病)に対する改善効果]
ボランティアとして、歯周疾患に影響するような全身疾患がない成人男性15名に前記各実施例および各比較例で得られた歯磨剤を1日3回、10日間、市販歯ブラシに適量(約1g)乗せて使用させ、試験前後の歯肉の状態をGingival index(以下GIと記す)にて測定した。
観察部位は、上下顎側切歯、第一小臼歯、第一大臼歯の6本の4歯面(近心、遠心、頬側、舌側)とした。なお、各試験期間は1週間以上間隔をあけ、炎症を惹起させるため、試験開始前3日間は口腔清掃を中止した。また、各歯磨剤の使用順序はランダム化した。
各ボランティアについて、各歯磨剤を用いる前後におけるGIの減少値を改善度とし、改善率(%)=(改善度/試験前GI)×100を求めた。そして、各歯磨剤について、改善率(%)の平均値を求め、以下の5段階にしたがって評価した。
◎◎:改善率が80%以上
◎ :改善率が70%以上80%未満
○ :改善率が55%以上70%未満
△ :改善率が40%以上55%未満
× :改善率が40%未満
以上の評価結果を、表2に示す。
[使用感]
各実施例および各比較例で得られた歯磨剤を用いて口腔内を洗浄し、以下の4段階の基準に従って評価した。
◎:さっぱりとした磨き心地で、使用後も苦みは全く感じられなかった。
○:さっぱりとした磨き心地で、使用後も苦みはほとんど感じられなかった。
△:磨き心地はさっぱりしたが、使用後に苦みが感じられた。
×:使用中に苦みや異臭が感じられ、使用後もそれが残った。
以上の評価結果を、表2に示す。
[保存安定性]
各実施例および各比較例で得られた歯磨剤の製造直後の色と、50℃で2ヶ月放置した歯磨剤の色を比較し、色の変化の度合いを以下の4段階の基準に従って評価した。
◎:色の変化が全く確認されなかった。
○:色の変化がやや確認されたが、使用に耐え得るものであった。
△:色の変化が確認された。
×:色の変化が顕著であった。
Figure 2007091737
表2から明らかなように、各実施例で得られた歯磨剤(口腔用組成物)は、口腔内疾患の予防・改善、使用感、保存安定性に優れていた。
これに対し、各比較例で得られた口腔用組成物は、十分な結果が得られなかった。
<抗菌力評価(参考)>
1.供試菌株および培地
供試菌株として、Staphylococcus aureus:ATCC12600株、Porphyromonas gingivalis:ATCC33277株を用いた。
2.供試液の調製
供試液としての有機ゲルマニウム添加ガジュツ末溶液を、以下のようにして調製した。
ガジュツ(日本ウコン産業社製、商品名「琉球ガジュツ」)を滅菌蒸留水で50mg/ml濃度に調製後、60℃で4時間加温したものを遠心操作(3,000rpm)により不溶物質を除去し、遠心処理により得られたものを50mg/ml抽出液とした。この50mg/ml抽出液に有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所製、商品名「レパゲルマニウム」)を濃度が5mg/mlとなるように添加し、供試液とした。なお、対照として、滅菌生理食塩水を用いた。
3.抗菌効果の判定
各供試菌をBHI液体培地で一昼夜培養した培養菌液を、波長550nmで吸光度1.0になるように調整後、供試液に培養菌液を1/100量加えて10分後の菌液を滅菌生理食塩水で希釈し、BHI寒天平板培地に塗抹して、経過時間後の細菌数菌数を算定し、溶液混和前後の生菌数から細菌の減少率を測定した。(測定協力:神奈川歯科大学 感染制御学講座微生物学分野:浜田信城氏、梅本俊夫氏)
結果を表3に示す。
Figure 2007091737
以上の結果からも分かるように、ガジュツと有機ゲルマニウムとを併用することにより、高い抗菌力を得ることができる。
また、ガジュツの濃度を、25mg/ml、12.5mg/ml、6.25mg/ml、3.13mg/mlと減少させて、上記と同様の評価を行ったところ、同様の結果が得られた。

Claims (5)

  1. ガジュツと、有機ゲルマニウムとを含むことを特徴とする口腔用組成物。
  2. 前記有機ゲルマニウムは、カルボニル基を有する請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. 前記有機ゲルマニウムは、下記式(I)で表される化合物である請求項2に記載の口腔用組成物。
    Figure 2007091737
  4. 前記ガジュツの含有量をC[wt%]、前記有機ゲルマニウムの含有量をC[wt%]としたとき、0.1≦C/C≦1000の関係を満足する請求項1ないし3のいずれかに記載の口腔用組成物。
  5. 防腐剤を含まない請求項1ないし4のいずれかに記載の口腔用組成物。
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