JP2007091462A - エレベータの監視装置 - Google Patents

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Hiroyuki Murakami
博行 村上
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Abstract

【課題】エレベータかご内で倒れた人物を検出後、専用運転へ移行し乗場へ報知を行い、急病人の早期発見を促すエレベータの監視装置を得る。
【解決手段】エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラ1と、監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の異常人物の有りを検出する異常人物有無検出装置2と、エレベータかご又はエレベータ乗場に設置された報知手段6、8と、異常人物有無検出装置がかご内の異常人物の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、戸開を継続し、報知手段によりエレベータ周囲の通行者にかご内に異常人物が居ることを報知する。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータかご内で倒れた人物を検出後、専用運転へ移行し乗場へ報知を行い、急病人の早期発見を促すエレベータの監視装置に関するものである。
従来、エレベータのかご内で急病人が発生し、かご内で倒れてしまった場合、次にエレベータの利用者が乗り込むまでは発見されることがなく、急病人である患者への適切な処置が遅れてしまうことが懸念される。特に、オフィスビルやマンション等では、閑散時間帯にエレベータ利用者が極端に減る傾向にあり、患者の生命に係わる危険がある。
従来技術としては、光電装置による検出を行い、情報センター等へ通報するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、エレベータ内に設置した人感センサーによりかご内に留まる不審者を検出し、不審者に警告メッセージを流し、改善の様子がなければ、監視センターへ通報を行う。但し、不審者が存在すると判断された場合、エレベータの運転を制御する機能を付加しても良いものである(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−265156号公報 特開2001−302123号公報
しかしながら、従来の光電装置による検出では、荷物等により光電装置を横切っている状態でも、急病人なのか、荷物なのか、いたずらなのかの判断ができなかった。また、不審者を検出するやり方の場合では、防犯を主な目的としている為、かご内の不審者へ発する注意メッセージと警告メッセージのみのアナウンスとなっており、急病人に関しては、監視センターの係員が対応することになる。しかしながら、急病人は早期対応が望ましく、係員が発見してからでは、対応が遅れてしまう。このような場合は、現場に居合わせている一般の通行者(ここでは、ビル利用者)に発見してもらうのが、早期対処への近道である。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、エレベータかご内で倒れた人物を検出後、専用運転へ移行し乗場へ報知を行い、急病人の早期発見を促すエレベータの監視装置を提供するものである。
この発明に係るエレベータの監視装置においては、エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の異常人物の有りを検出する異常人物有無検出装置と、エレベータかご又はエレベータ乗場に設置された報知手段と、異常人物有無検出装置がかご内の異常人物の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、戸開を継続し、報知手段によりエレベータ周囲の通行者にかご内に異常人物が居ることを報知するものである。
また、エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の急病人の有りを検出する異常人物有無検出装置と、エレベータ乗場に設置された乗場報知手段と、異常人物有無検出装置がかご内の急病人の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、エレベータを予め登録された人通りの多い階に走行させてから戸開を継続し、乗場報知手段によりエレベータ周囲の通行者にかご内に急病人が居ることを報知するものである。
また、エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の急病人の有りを検出する異常人物有無検出装置と、異常人物有無検出装置が急病人の有りを検出した時、情報センターに通報する通報装置と、エレベータかご内にそれぞれ設置され、エレベータ制御盤及び通報装置を介して情報センターと接続されたかご内スピーカー及びマイクと、異常人物有無検出装置がかご内の急病人の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、通報装置を用いて情報センターに接続し、かご内スピーカー及びマイクによる急病人と情報センターとの通話を可能にするものである。
また、エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の急病人の有りを検出する異常人物有無検出装置と、異常人物有無検出装置が急病人の有りを検出した時、情報センターに通報する通報装置と、異常人物有無検出装置がかご内の急病人の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、通報装置を用いて情報センターに接続し、かご内画像を情報センターに送信するものである。
この発明によれば、人通りの多い階へ走行する、戸開を継続する、ブザー鳴動やアナウンスすること等によって、かご内の急病人を早期にしかも確実に通行者に知らせることができる。その他、急病人の早期発見以外にも、かご内に隠れている不審者を追い出す効果も期待できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの監視装置を示すシステム構成図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの監視装置の動作フローを示すフローチャートである。
図1において、1はエレベータのかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラ、2は通信線により監視カメラ1に接続された異常人物有無検出装置であり、監視カメラ2が撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の異常人物の有り、例えば、急病人の倒れや不審者等を検出するものである。3は異常人物有無検出装置2に通信線により接続された通報装置、4は通報装置3に電話回線により接続された情報センター(管理室)、5は通報装置3に通信線により接続されたエレベータ制御盤、6はエレベータかご内に設置され、エレベータ制御盤5に通信線により接続されたかご内スピーカー、7は同じくエレベータかご内に設置され、エレベータ制御盤5に通信線により接続されたマイク、8はエレベータの各階乗場に設置され、エレベータ制御盤5に通信線により接続された各階乗場スピーカーである。
次に、図2によりこの発明によるエレベータの監視装置の動作フローについて説明する。
図2において、ステップS1でエレベータが「走行無し+戸全開」となっているエレベータの未使用状態と認識された時は、ステップS2に進み、監視カメラ2が撮影したカメラ画像を採取し、異常人物有無検出装置2により、かご1内の異常人物の有り、例えば、急病人の倒れや不審者等を検出する。次に、ステップS3で異常人物有りを検出した後、更に一定時間が経過し長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、ステップS4に進み、例えば、戸開を継続させ、かご内スピーカー6からのブザー鳴動やアナウンスにて、かご内の人物の異常、例えば急病人が居ることを周りの通行者に報知する。また、このような動作を行う際、事前にエレベータを人通りの多い階(予め登録された設定階)等に走行させるようにし、戸開後のブザー鳴動の効果を上げて、急病人の早期発見を促すようにしても良い。また、異常乗客有りを検出した後、一定時間が経過し長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、通報装置3を用いて情報センター(管理室)と接続し、かご内に設置したスピーカー6とマイク7による急病人との通話を可能にしても良い。また、異常乗客有りを検出した後、一定時間が経過し長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、通報装置3を用いて情報センター(管理室)と接続し、かご内の様子を監視しているカメラ画像を送信し、かご内の急病人の様子を把握して事後対策を採ることも可能である。
以上のように、この発明によれば、人通りの多い階へ走行する、戸開を継続する、ブザー鳴動やアナウンスすること等によって、かご内の急病人を早期にしかも確実に通行者に知らせることができる。その他、急病人の早期発見以外にも、かご内に隠れている不審者を追い出す効果も期待できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ステップS3で急病人等の異常人物有りを検出した後、更に一定時間が経過し長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、ステップS4における具体的な対応策として、戸開を継続させ、かご内スピーカー6からのブザー鳴動やアナウンスにて、かご内の人物の異常、例えば急病人が居ることを周りの通行者に報知する例、このような動作を行う際、事前にエレベータを人通りの多い階(予め登録された設定階)等に走行させるようにしたり、戸開後のブザー鳴動の効果を上げて、急病人の早期発見を促す例、通報装置3を用いて情報センター(管理室)と接続し、かご内に設置したスピーカー6とマイク7による急病人との通話を可能にする例、通報装置3を用いて情報センター(管理室)と接続し、かご内の様子を監視しているカメラ画像を送信し、かご内の急病人の様子を把握して事後対策を採る例について説明したが、この実施の形態2においては、ステップS3で急病人等の異常人物有りを検出した後、更に一定時間が経過し長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、乗場のホールランタンやインジケータを点灯もしくは点滅させたり、或いは全てのボタンを点灯もしくは点滅させたりして、周囲の人達にかご内の異常を報知することも可能である。また、人通りの多い階へ走行させる場合でも、急病人や不審者の早期発見を促すため、各階に順次エレベータを停止させながら走行させるようにしても良い。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの監視装置を示すシステム構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの監視装置の動作フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 監視カメラ
2 異常人物有無検出装置
3 通報装置
4 情報センター(管理室)
5 エレベータ制御盤
6 かご内スピーカー
7 マイク
8 各階乗場スピーカー

Claims (7)

  1. エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、
    前記監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の異常人物の有りを検出する異常人物有無検出装置と、
    エレベータかご又はエレベータ乗場に設置された報知手段と、
    前記異常人物有無検出装置がかご内の異常人物の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、戸開を継続し、前記報知手段によりエレベータ周囲の通行者にかご内に異常人物が居ることを報知することを特徴とするエレベータの監視装置。
  2. 報知手段は、スピーカからのブザー鳴動やアナウンスにて報知することを特徴とする請求項1記載のエレベータの監視装置。
  3. 報知手段は、ホールランタンやインジケータやボタンを点灯もしくは点滅させて報知することを特徴とする請求項1記載のエレベータの監視装置。
  4. エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、
    前記監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の急病人の有りを検出する異常人物有無検出装置と、
    エレベータ乗場に設置された乗場報知手段と、
    前記異常人物有無検出装置がかご内の急病人の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、エレベータを予め登録された人通りの多い階に走行させてから戸開を継続し、前記乗場報知手段によりエレベータ周囲の通行者にかご内に急病人が居ることを報知することを特徴とするエレベータの監視装置。
  5. エレベータを予め登録された人通りの多い階に走行させる際、早期発見を促すために各階に順次エレベータを停止させることを特徴とする請求項4記載のエレベータの監視装置。
  6. エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、
    前記監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の急病人の有りを検出する異常人物有無検出装置と、
    前記異常人物有無検出装置が急病人の有りを検出した時、情報センターに通報する通報装置と、
    エレベータかご内にそれぞれ設置され、エレベータ制御盤及び通報装置を介して情報センターと接続されたかご内スピーカー及びマイクと、
    前記異常人物有無検出装置がかご内の急病人の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、前記通報装置を用いて前記情報センターに接続し、前記かご内スピーカー及びマイクによる急病人と前記情報センターとの通話を可能にすることを特徴とするエレベータの監視装置。
  7. エレベータかご内に設置され、かご内の人物を撮影する監視カメラと、
    前記監視カメラが撮影した記録画像を採取し解析することによりかご内の急病人の有りを検出する異常人物有無検出装置と、
    前記異常人物有無検出装置が急病人の有りを検出した時、情報センターに通報する通報装置と、
    前記異常人物有無検出装置がかご内の急病人の有りを検出し、一定時間経過して長時間かご内に人が乗っていると判断される場合、前記通報装置を用いて前記情報センターに接続し、前記かご内画像を前記情報センターに送信することを特徴とするエレベータの監視装置。
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