JP2007091399A - 画像形成装置 - Google Patents

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泰章 深田
Norifumi Katsura
典史 桂
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Abstract

【課題】カールした状態で用紙が搬送されても、排紙トレイの収容量に対して過少積載や過積載となることなく、積載された用紙が排紙ローラに巻き込まれることなく安定した排紙処理を実現できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成部10と、定着装置30と、給紙カセット23と、用紙を搬送する用紙搬送部59とを備え、現像剤像が定着された用紙を排出する排紙ローラ19と用紙を収容する排紙トレイ22aとを有する排紙部22を備え、電子写真方式により画像情報を出力する画像形成装置1において、用紙が通過する排紙搬送路17の定着装置30より用紙搬送方向下流側に搬送される用紙のカール状態を検出するカール検出センサ222を設け、カール検出センサ222からの出力信号に基づき排紙処理を行うことを特徴とするものとする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、電子写真方式により画像情報を現像剤によって顕像化して記録媒体上に形成したものを排紙部に出力するように構成された画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置は、一台で複数の機能を有するいわゆる複合機として構成され、コピア、プリンタ、FAX等の複数のモードを有するのが一般的である。
このような画像形成装置においては、装置の最上位部に原稿を読取る原稿読取部、中央部の側部に読取られた画像情報に基づき現像剤像を形成する画像形成部、最下部に複数の用紙が収容された給紙部を有し、その中央部に形成される空間部に画像情報が記録された用紙が出力される排紙部(排紙トレイ)を構成するいわゆるフロントアクセス式のものが主流となっている。
このような画像形成装置では、排紙トレイは、一般に装置の中間部に配置されることから、省スペース化により用紙収容枚数は非常に少なく、概ね前記給紙手段の給紙カセットの収容枚数に相当する量が排紙トレイの最大収容枚数とされることが多い。
上述したような構成を有する複合機の場合、複数のモードで連続的に印字処理が行われると、ユーザが排紙トレイから印字終了用紙を取り除く以前に次印字がスタートするため、排紙トレイが直ぐに満杯となってしまう場合がある。そのため、装置の排紙部に用紙が満杯であることを検知するセンサ(満杯検知センサ)を配置して、排紙トレイが満杯となる状態を検出する必要があった(特許文献1を参照)。
特開2002−284441号公報
しかしながら、単に排出された用紙を検出して満杯検知を行う構成では、搬送された用紙がカールしていない正常な用紙Pの時は、図9に示すように、搬送された用紙Pは排紙トレイ122a上に適正な収容枚数が排出されるが、用紙Pがカールしている時は、排紙トレイ122aにおいて過積載、若しくは過少積載で満杯を検出することがある。
例えば、搬送された用紙Pが、図10に示すように、上側に凸形状にカールした状態で積載されると、所定枚数の用紙が積載されなくとも満杯検知センサ323に検出される位置が高くなるため、満杯検知センサ323による検出が早くなり過少積載となる。
一方、搬送された用紙Pが、図11に示すように、上側に凹形状にカールした状態で積載されると、満杯検知センサ323による検出が遅くなり過積載となる。また、積載された用紙が満杯検知センサ323に検出される位置に到達する前に、用紙Pの端部が排紙ローラ119に接触して巻き込まれてジャムが発生する恐れもある。
図中の符号117は用紙が搬送されるペーパーガイド、101aは装置フレームを示す。
このように、搬送された用紙Pが排紙トレイ122aの用紙積載面に対して上側に凹形状にカールした状態で積載されるか、上側に凸形状にカールした状態で積載されるかによって満杯検知センサ323による検出位置が変化するという問題が生じる。
一般的にカールの発生原因は、次の2つが考えられる。
第1の原因は、上記のように省スペースなコンパクト設計を行う装置においては、給紙部から排紙部までの用紙搬送経路が直線的でなく湾曲した設計となっている。このような湾曲した用紙搬送経路では搬送される用紙が負荷を受けることからカールが発生する恐れがある。
第2の原因としては、用紙上に印字された未定着現像剤が熱ローラ方式の定着ユニットを通過する時、熱量によって搬送用紙の表裏での水分の蒸発量の差、並びに用紙成分の熱収縮量の相違からカールが発生する恐れがある。
上述したように、カールが発生した用紙が排出されると、正常な状態の用紙が積載された状態と積載状態が異なるため、適正排出量に対し増加、または減少した状態であっても満杯を検知するセンサが動作するため、印字要求を行ったユーザが予期しない状態で装置の停止が発生するという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題点を鑑みてなされたものであって、カールした状態で用紙が搬送されても、排紙トレイの収容量に対して過少積載や過積載となることなく、また、積載された用紙が排紙ローラに巻き込まれることなく安定した排紙処理を実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係る画像形成装置の構成は、次の通りである。
請求項1に記載した画像形成装置は、現像剤によって形成された現像剤像を記録媒体上に転写する画像形成部と、記録媒体に転写された現像剤像を熱定着ローラによって用紙上に溶融、固着する定着部と、記録媒体を複数枚積載可能な記録媒体積載部と、前記記録媒体積載部から記録媒体を1枚ずつ取り出して搬送する記録媒体搬送部とを備えるとともに、現像剤像が溶融、固着された記録媒体を装置外部に排出する排紙手段と該排紙手段により排出された記録媒体を収容する排紙トレイとを有する排紙部を備えて、電子写真方式により画像情報を現像剤によって顕像化して記録媒体上に形成したものを出力するように制御された画像形成装置において、搬送される記録媒体が通過する記録媒体搬送路の前記定着手段より記録媒体搬送方向下流側に、搬送される記録媒体のカール状態を検出する記録媒体カール検出手段を設け、前記画像形成装置の動作制御を、前記記録媒体カール検出手段からの出力信号に基づき排紙処理を行うようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載した画像形成装置は、請求項1に記載した構成に加えて、前記録媒体搬送路において、前記記録媒体カール検出手段によって記録媒体が検出される部分の通路形状を、その前後に位置する録媒体搬送路の通路形状より記録媒体厚さ方向に広く形成したことを特徴とするものである。
請求項3に記載した画像形成装置は、請求項1または2に記載した構成に加えて、前記記録媒体カール検出手段を、前記定着手段と排紙手段の間に配置するようにしたことを特徴とするものである。
請求項4に記載した画像形成装置は、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記記録媒体カール検出手段が配置される記録媒体搬送路の記録媒体搬送方向下流側には搬送ローラを設け、前記記録媒体カール検出手段が配置される記録媒体搬送路を、略直線的に形成するとともに、搬送される記録媒体の先端部が前記搬送ローラに挟持された状態で該記録媒体の後端部が自由端となるように構成することを特徴とするものである。
請求項5に記載した画像形成装置は、請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記記録媒体カール検出手段を、記録媒体の通過を検出する紙詰まり検知機能を有するものとすることを特徴とするものである。
請求項6に記載した画像形成装置は、請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記記録媒体カール検出手段を、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体がカールしているか否かを判定する機能を有するものとすることを特徴とするものである。
請求項7に記載した画像形成装置は、請求項1乃至6のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記記録媒体カール検出手段を、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体のカール量を算出する機能を有するものとすることを特徴とするものである。
請求項8に記載した画像形成装置は、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記記録媒体カール検出手段を、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体が搬送されたか否かを判定する機能を有するものとすることを特徴とするものである。
請求項9に記載した画像形成装置は、請求項1乃至8のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記画像形成装置の動作制御を、前記記録媒体のカールの状態から排紙トレイに積載される記録媒体の適正な積載量を算出する工程と、算出された適正な記録媒体の積載量に応じて印字処理工程を実行させる工程とを有するものとすることを特徴とするものである。
請求項10に記載した画像形成装置は、請求項9に記載した構成に加えて、前記排紙部に排出された記録媒体が所定量積載されたことを検出する記録媒体積載量検出手段が設けられ、前記画像形成装置の動作制御を、前記記録媒体カール検出手段によって搬送される記録媒体のカール状態が検出された時に、前記記録媒体積載量検出手段による記録媒体を検出する機能を停止する工程とを有するものとすることを特徴とするものである。
請求項1に記載した発明によれば、現像剤によって形成された現像剤像を記録媒体上に転写する画像形成部と、記録媒体に転写された現像剤像を熱定着ローラによって用紙上に溶融、固着する定着部と、記録媒体を複数枚積載可能な記録媒体積載部と、前記記録媒体積載部から記録媒体を1枚ずつ取り出して搬送する記録媒体搬送部とを備えるとともに、現像剤像が溶融、固着された記録媒体を装置外部に排出する排紙手段と該排紙手段により排出された記録媒体を収容する排紙トレイとを有する排紙部を備えて、電子写真方式により画像情報を現像剤によって顕像化して記録媒体上に形成したものを出力するように制御された画像形成装置において、搬送される記録媒体が通過する記録媒体搬送路の前記定着部より記録媒体搬送方向下流側に、搬送される記録媒体のカール状態を検出する記録媒体カール検出手段を設け、前記画像形成装置の動作制御を、前記記録媒体カール検出手段からの出力信号に基づき排紙処理を行うようにしたことで、搬送される記録媒体にカールが発生した場合であっても、記録媒体のカール状態を検出し、そのカール状態に対応した排紙処理を行うことで、排紙トレイの収容量に対して過少積載や過積載となることなく、また、排出されて積載された記録媒体が排紙ローラに巻き込まれることなく安定した排紙処理を実現できるという優れた効果を奏し得る。
また、請求項2〜9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、次の効果を得ることができる。
すなわち、請求項2に記載した発明によれば、前記録媒体搬送路において、前記記録媒体カール検出手段によって記録媒体が検出される部分の通路形状を、その前後に位置する録媒体搬送路の通路形状より記録媒体厚さ方向に広く形成したことで、搬送される用紙に発生したカールの形状に沿って正確に記録媒体を検出することができる。
請求項3に記載した発明によれば、前記記録媒体カール検出手段を、前記定着部と排紙部との間に配置したことで、排紙処理前に、定着部における加熱・加圧による定着工程においてカールが発生した後の記録媒体のカール状態を検出できる。
請求項4に記載した発明によれば、前記記録媒体カール検出手段が配置される記録媒体搬送路の記録媒体搬送方向下流側には搬送ローラを設け、前記記録媒体カール検出手段が配置される記録媒体搬送路を、略直線的に形成するとともに、搬送される記録媒体の先端部が前記搬送ローラに挟持された状態で該記録媒体の後端部が自由端となるように構成することで、記録媒体に生じたカールの形状を正確に検出することができる。
請求項5に記載した発明によれば、前記記録媒体カール検出手段を、記録媒体の通過を検出する紙詰まり検知機能を有するものとすることで、該記録媒体カール手段を紙詰まり検知センサとして兼用することができる。
請求項6に記載した発明によれば、前記記録媒体カール検出手段を、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体がカールしているか否かを判定する機能を有するものとすることで、記録媒体の長さが変わっても、その記録媒体に対応してカールが発生しているか否かを判定することができる。
請求項7に記載した発明によれば、前記記録媒体カール検出手段を、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体のカール量を算出する機能を有するものとすることで、記録媒体の長さが変わっても、その記録媒体に対応して記録媒体に生じたカール量を算出することができる。
請求項8に記載した発明によれば、前記記録媒体カール検出手段を、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体が搬送されたか否かを判定する機能を有するものとすることで、記録媒体の長さが変わっても、その記録媒体が搬送されたか否かを判定することができる。
請求項9に記載した発明によれば、前記画像形成装置の動作制御を、前記記録媒体のカールの状態から排紙トレイに積載される記録媒体の適正な積載量を算出する工程と、算出された適正な記録媒体の積載量に応じて印字処理工程を実行させる工程とを有するものとすることで、記録媒体に生じたカール形状に応じて、排紙トレイに積載される記録媒体の積載量を算出して、その積載量に応じた印字処理を行うことができるので、排出される記録媒体の積載量が過少積載となったり過積載となったりすることなく、最適な排紙処理を実現できる。
請求項10に記載した発明によれば、前記排紙部に排出された記録媒体が所定量積載されたことを検出する記録媒体積載量検出手段が設けられ、前記画像形成装置の動作制御を、前記記録媒体カール検出手段によって搬送される記録媒体のカール状態が検出された時に、前記記録媒体積載量検出手段による記録媒体を検出する機能を停止する工程とを有するものとすることで、記録媒体にカールが生じた時に、録媒体積載量検出手段が誤作動することを防止して、最適な排紙処理を行うことができるので、印字処理および排紙処理の効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1,2は本発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す斜視図、図2は前記画像形成装置の装置本体の構成を示す側面断面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、原稿Gの画像情報を読取る原稿読取装置40Aを備え、該原稿読取装置40Aによって読取られた原稿Gの画像情報を電子写真方式によって記録媒体となる所定のシート状の記録用紙(以下、用紙と称する。)にモノクロ画像として出力形成するものである。
まず、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成について図面を参照して説明する。
画像形成装置1は、図1,図2に示すように、装置本体1aの上面部に、原稿Gが載置される透明ガラスからなる原稿載置台(プラテンガラス)2が設けられている。
この原稿載置台2の上方には、自動原稿処理装置40が設けられ、一方、この原稿載置台2の下方には、原稿Gの画像情報を読取る原稿読取り部であるスキャナ部3が配置されている。
これら原稿載置台2、スキャナ部3及び自動原稿処理装置40等により原稿読取装置40Aが構成されている。
スキャナ部3の下方には、画像形成部10、定着装置(定着部)30及び排紙部22が構成され、さらに、その下方には、記録媒体たる記録用紙が収容された給紙カセット23が配設されている。
スキャナ部3は、図2に示すように、原稿載置台2の下方に配置されて平行に往復移動する第1の走査ユニット4及び第2の走査ユニット5と、光学レンズ体6と、光電変換素子(CCD)7を備えた原稿画像読取りユニットにて構成されている。
図2において、スキャナ部3の光路は一点鎖線で示している。
第1の走査ユニット4は、露光ランプ4Aと、この露光ランプ4Aからの光を原稿画像表面に露光させるリフレクタ4Bと、このリフレクタ4Bを介して露光され反射される原稿からの反射光像を所定の方向に向かって導くための第1のミラー4Cとを有し、原稿載置台2の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動制御されるようになっている。
第2の走査ユニット5は、第1の走査ユニット4の第1のミラー4Cにより導かれた原稿からの反射光像を、更に所定の方向に向かって導くための第2のミラー5A及び第3のミラー5Bを有し、第1の走査ユニット4と一定の速度関係を保って平行に往復移動制御されるようになっている。
光学レンズ体6は、第2の走査ユニット5の第3のミラー5Bにより導かれた原稿画像の反射光の光路上に配置され、その光像を光電変換素子7に結像させるものである。
光電変換素子(例えばCCD(電荷結合素子))7は、光学レンズ体6により結像された原稿画像の光像を読取って電気信号に光電変換することによって原稿画像情報(原稿画像データ)を作成するものであり、その原稿画像情報を後述する画像処理部57(図4を参照)に向けて出力する。
画像処理部57は、光電変換素子7が出力した原稿画像情報を、解像度や濃度等が印字に適した印字用画像情報(印字用画像データ)に画像処理するものである。画像処理後の印字用画像情報は、レーザスキャニングユニット(LSU)8の画像データ入力部へと転送されるようになっている。
レーザスキャニングユニット8は、画像処理部57から出力された印字用画像情報に応じたレーザ光を、画像形成部(画像形成プロセス)10を構成する感光体ドラム11の表面に照射する。これにより、感光体ドラム11に印字用画像情報の静電潜像が書込み形成されるようになっている。
画像形成部10は、図2に示すように、主に、矢印方向に回転駆動する感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の表面を所定の電位に帯電させる主帯電器12と、感光体ドラム11表面に静電潜像の形成用のレーザ光を照射するレーザスキャニングユニット8と、そのレーザスキャニングユニット8からのレーザ光の照射によった静電潜像をトナーにより現像して顕像化する現像装置13と、この現像装置13にて顕像化された原稿画像のトナー像を後述する給紙カセット23から給紙搬送路25を介して給紙される用紙(「記録媒体」に相当:「転写紙」とも称する)P上に転写する転写ローラ14及びこの転写ローラ14による転写後の感光体ドラム11上に残留する残留トナーをクリーニングするクリーニング装置15とが、該感光体ドラム11の回転方向に沿って順に配置されて構成されている。
画像形成部10の主帯電器12は、クリーニング装置15によるクリーニング後の感光体ドラム11表面の電荷を除電する図示しない除電装置の機能を有している。
定着装置30は、図2に示すように、加熱ローラ31と加圧ローラ32とを備え、この加熱ローラ31と加圧ローラ32とにより用紙Pを挟持した状態で加熱ローラ31を回転させて、加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過させることにより、用紙P上に転写されたトナー像を溶融して用紙Pに定着するものである。
感光体ドラム11と転写ローラ14との間に挟持されてトナー像が転写された後の用紙Pは、感光体ドラム11上から剥離されて該感光体ドラム11と定着装置30とを連絡する主搬送路16を経由して、該定着装置30の加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に突入する。加熱ローラ31と加圧ローラ32との当接部には所定の押圧力によってニップ部が形成されている。
定着装置30において、この加熱ローラ31と加圧ローラ32との間、つまりニップ部に挟持された用紙Pは、加熱ローラ31による加熱と加圧ローラ32による加圧によって当該用紙Pに前記感光体ドラム11から転写された未定着トナー像の定着が行われるようになっている。
定着装置30による定着後の用紙Pは、排紙搬送路17に搬送されて排紙駆動ローラ18にて排紙口20側の排紙ローラ19に向け搬送されるようになっている。
排紙搬送路17に搬送される用紙Pは、定着装置30の下流側に設けた、加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を用紙Pが通過する状態を定着検知スイッチ21Aにて検知される。
通常の片面印字の場合には、そのまま排紙駆動ローラ18及び排紙ローラ19の回転駆動により、排紙口20からスキャナ部3の下部空間に設置した排紙トレイ22a上に排紙されるもので、この排紙ローラ19の用紙Pの通過状態は、排紙ローラ19の上流側に設けた排紙検知スイッチの機能を兼用するカール検出センサ222にて検知されるようになっている。
用紙Pは、前記画像形成部10の横に排紙され、かつ、その排紙された用紙Pは、給紙カセット23の上方かつスキャナ部3の下方に排出される。
装置本体1aの内底部側には、用紙Pが所定の用紙サイズ毎に積載収容された交換可能な給紙カセット23が配置される。この給紙カセット23の排紙側上部には、半月状の用紙ピックアップローラ24が配置されている。
この用紙ピックアップローラ24は、給紙カセット23内に積載収容された用紙Pを最上層から1枚づつピックアップし、下流側に向かって(便宜上の用紙Pの流れ出し側(カセット側)を上流、排紙側を下流とする)給紙搬送路25のレジストローラ(「アイドルローラ」とも称する)26まで搬送させるようになっている。
図中の符号Paは用紙Pの前端部、Pbは用紙Pの後端部を示す。
レジストローラ26の上流側には、レジスト前検知スイッチ21Cが設けられており、このレジスト前検知スイッチ21Cは給紙カセット23から給紙搬送される用紙Pを検知する。その信号を基に給紙タイミングを図りながら、上述した画像形成部10に給紙するようになっている。
尚、両面印字を行う場合には、画像形成部10による用紙Pの片面印字後、排紙搬送路17に搬送された定着装置30からの通過後の用紙Pを、一旦、排紙ローラ19側に搬送し、この状態で、定着装置30付近に配置された用紙切換えゲート27を切換え制御して、排紙ローラ19の逆転駆動により用紙Pをスイッチバックさせて用紙反転させる副搬送路28に導入し、この副搬送路28に設けた副駆動ローラ29の回転駆動により、再びレジストローラ26の上流側に用紙Pを搬送することにより、用紙Pの他面印字を行うようになっている。
装置本体1aの原稿載置台2上には、原稿移動方式による両面原稿自動読取装置(R−SPF)からなる原稿押え部(原稿押えカバー)54を一体とした自動原稿処理装置40が開閉自在に搭載され、スキャナ部3とともに原稿読取装置40Aが構成されている。
原稿読取装置40Aは、従来機と同様な操作で一枚ごとの原稿読取処理を行うことが可能であり、自動原稿処理装置40を搭載することで、原稿Gの両面読取が可能となるとともに、複数枚の原稿Gの自動連続読取処理が可能となっている。
自動原稿処理装置40は、図2に示すように、原稿Gが載置される原稿トレイ41を有し、連続的に複数の原稿Gの読取処理を行う場合、この原稿トレイ41上に載置された原稿Gを原稿ピックアップローラ42にてピックアップして、原稿駆動ローラ43を介して原稿Gを原稿搬送路44に導入してレジストローラ(PSローラ)45の上流側に案内搬送されるようになっている。
このPSローラ45の上流側には、原稿Gの原稿サイズが検出可能にするため原稿入紙センサ46が設けられ、この原稿入紙センサ46にて原稿Gの先端及び後端を検知し、その信号を基に搬送タイミングを図りながら、原稿Gを原稿載置台2の片側に隣接させて配置したスリットガラスからなる原稿読取り台9上に向け搬送制御するようになっている。
この場合、スキャナ部3の第1の走査ユニット4は、原稿読取り台9の下方に待機し位置するように移動制御されている。
この原稿読取り台9上に搬送される原稿Gは、その移動と共に片面側の第1画像読取り面G1がスキャナ部3の第1の走査ユニット4にて走査される。その他の光電変換素子7での読取り、画像情報の画像処理、印字などの画像形成処理は上述と同様である。
そして、原稿読取り台9上での画像読取り後の原稿Gは、搬送ローラ47を介して原稿排紙路48の原稿排紙ローラ49側に搬送され、片面読取りのみ場合は、原稿切換えゲート50の切換え制御により原稿排紙トレイ51上に排紙されるようになっている。
尚、両面原稿読取りを行う場合は、原稿Gを原稿切換えゲート50の切換え制御により、一旦、原稿トレイ41と原稿排紙トレイ51との間に配置された中間トレイ52上に向け排紙した後、原稿排紙ローラ49を逆転駆動させてスイッチバックさせることにより、原稿反転路53に導入し、再び、原稿搬送路44に原稿Gを搬送することにより、原稿Gの裏側の画像読取り面G2の原稿画像の読取りが行われるとともに、上述した片面印字工程と同様に、用紙Pの第1印字面P1に原稿Gの裏面側の原稿画像が印字されるようになっている。
この用紙Pの第1印字面P1への印字工程が終了すると、用紙Pは、上述した用紙反転機構にて反転され、再び、画像形成部10に搬送されて、その第1印字面P2に、予めメモリに記憶された原稿Gの表面側の原稿画像が印字される。
画像形成装置1における装置本体1aの上部側の前面部には、図1に示すように、使用者が用紙Pの用紙種類(用紙寸法のほか、用紙の厚み等)、印刷枚数、倍率、濃度等の画像形成条件を設定する操作スイッチ類76が配設されている。
次に、本実施形態に係る排紙部22の構成について図面を参照して説明する。
図3は本実施形態に係る画像形成装置の排紙部の構成を示す概略図である。
排紙部22は、図2,図3に示すように、主に、排紙搬送路(記録媒体搬送路)17、排紙駆動ローラ18、排紙ローラ19、排紙口20及び排紙トレイ22aより構成されている。
排紙搬送路17は、前記定着装置30から排紙口20まで構成され、その用紙搬送経路上の排紙駆動ローラ18と排紙ローラ19の間にはカール検出センサ(記録媒体カール検出手段)222が設けられるカール検出部221が形成されている。
カール検出部221は、図3に示すように、用紙が通過する通路形状が該カール検出部221の前後に位置する排紙搬送路17の通路形状より用紙厚さ方向に広く、且つ、用紙搬送方向に沿って略直線的に形成されている。カール検出部221の内側は、外側に向かい(図中上下方向に)膨出した円弧状に形成され、用紙に発生したカールがその内側に沿って搬送されるようになっている。
カール検出部221においては、搬送される用紙の先端部が用紙搬送方向下流側に位置する排紙ローラ19に挟持された状態で、用紙の後端部がフリー状態(自由端)となるように構成されている。
カール検出センサ222は、主に、搬送された用紙が当接した時に動作する検出体222aと、検出体222aの動作に応じて信号を出力するセンサ本体222bとにより構成されている。
検出体222aは、棒状を呈し、一端部222a1がセンサ本体222b側に係合され、その一端部222a1を支点として他端部222a2側が揺動可能に設けられ、カール検出部221内において用紙搬送方向下流側に向かい傾倒して用紙搬送経路17aを横切るように配置されている。
そして、カール検出センサ222は、搬送された用紙が検出体222aに当接しながら通過する時、検出体222aが用紙に押されて図中下方に向かい揺動し、センサ本体222bのスイッチ部222cを押し込むことで検出信号を出力するようになっている。
排紙口20の外側(排紙トレイ22a側)には、満杯検知センサとも称される用紙積載量検出センサ(記録媒体積載量検出手段)223が設けられている。
用紙積載量検出センサ223は、主に、排出されて積載された用紙が当接した時に動作する検出体223aと、検出体223aの動作に応じて信号を出力するセンサ本体223bとにより構成されている。
検出体223aは、棒状を呈し、一端部223a1がセンサ本体223b側に係合され、その一端部223a1を支点として他端部223a2側が揺動可能に設けられ、装置側(排紙口20側)より外側に向かい且つ斜め下方に傾倒して配置されている。
そして、用紙積載量検出センサ223は、排出された用紙が積載されて所定量(高さ)に達した時に、検出体223aの他端部223a2が上方に押し上げられることでセンサ本体223bより検出信号を出力するようになっている。
次に、実施形態に係る画像形成装置1の制御系について、図4に基づき説明する。
図4は本実施形態に係る画像形成装置の電気制御部の構成を示すブロック図である。
実施形態に係る画像形成装置1は、図4に示すように、画像の読取り処理、画像処理、画像形成処理、および用紙Pの搬送処理等をROM(Read Only Memory)55に予め記憶されたプログラムにしたがって中央処理ユニット(CPU)54がRAM(Random access Memory)56等の一時的記憶手段を用いて処理を実行する。尚、ROM55やRAM56に代えてHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶手段を用いることができる。
画像形成装置1において、スキャナ部(原稿読み取り部)3によって読取った原稿の画像情報(原稿画像データ)、または、図示しない通信ネットワークに繋がれた各端末装置から送信された原稿画像情報は、通信処理部58を介して画像処理部57に入力されるようになっている。
画像処理部57は、RAM56等の記憶部に記憶された原稿画像情報を印字(用紙への画像形成)に適した印字用画像に上記のプログラムによって処理するものである。
印字用画像情報は画像形成部10に入力される。
画像形成部10、用紙搬送部(給紙搬送路25、主搬送路16、副搬送路28、(これらはペーパーガイドとも称する。)において用紙Pの各種検出・制御を行う。)59、定着装置30、排紙処理部(排紙搬送路17において用紙Pの各種の検出・制御を行う。)60は、各々の駆動制御部62と連動している。
用紙搬送部59によって搬送する用紙P上に印字工程(画像形成部10においての画像情報の印字処理)と、その後に、その印字処理された用紙Pに対する定着工程(定着装置30)を経て用紙排出部(排紙トレイ22a)に排出されるようになっている。
尚、用紙搬送部59には、上記のレジスト前検知スイッチ21C、定着検知スイッチ21A、および排紙検知スイッチを兼用するカール検出センサ222からの検出信号が入力されるようになっている。
画像形成装置1は、運転条件設定部77が設けられる。この運転条件設定部77は、操作スイッチ類76によって使用者が設定して画像形成要求または記録媒体の種類等の画像形成条件にしたがって、画像形成装置1の画像形成、または搬送条件等の運転条件を設定するものである。
また、画像形成装置1は、設定された前記運転条件にしたがって、前記読み取り部(スキャナ部3)、用紙搬送部59、画像形成部10、定着装置30および排紙処理部60などの駆動用アクチュエータである原稿読取り駆動部64、用紙搬送駆動部66、印字処理駆動部68、定着駆動部70および排紙駆動部72を、ROM55に記憶されたプログラムに基づく、CPU54の指令にしたがった同期した動作を駆動制御部62の制御によって行うようになっているものである。
排紙処理部60は、印字された用紙を排紙トレイに排出する排紙処理を行うための制御を行うものであり、カール検出センサ222から出力された信号に基づき搬送された用紙の状態に応じて排紙処理を行うものである。
本実施形態では、排紙処理部60は、搬送される用紙の紙詰まりを検出する紙詰まり検知機能601、用紙がカールしているか否かを判定するカール判定機能602、搬送される用紙のカール量を算出するカール量算出機能603、搬送される用紙が搬送されたか否かを判定する用紙搬送判定機能604、排紙トレイに積載される記録媒体の適正な積載量を算出する排紙量算出機能605、及び用紙積載量検出センサ223による用紙の積載量を検出することを停止する用紙積載量検出停止機能606とを具備して、排出される用紙の状態に応じて排紙処理を行うようにされている。
紙詰まり検知機能601は、カール検出センサ222から用紙が通過している時に出力される検出信号により、用紙が通過したか否かを検出するものである。
カール判定機能602は、搬送される用紙の長さに応じて、カール検出センサ222からの検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される用紙がカールしているか否かを判定するものである。
カール量算出機能603は、搬送される用紙の長さに応じて、カール検出センサ222からの検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される用紙のカール量を算出するものである。
用紙搬送判定機能604は、搬送される用紙の長さに応じて、カール検出センサ222からの検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される用紙が搬送されたか否かを判定するものである。
排紙量算出機能605は、搬送される用紙の長さに応じて、カール検出センサ222からの検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される用紙のカール量を算出するものである。
用紙積載量検出停止機能606は、カール検出センサ222によって搬送される用紙のカール状態が検出された時に、用紙積載量検出センサ223による排出されて積載された用紙の積載量(高さ)を検出することを停止するものである。
本実施形態では、画像形成装置1は、排紙処理部60の上述した機能により、搬送される用紙のカールの状態から排紙トレイに積載される記録媒体の適正な積載量を算出して、算出された適正な用紙の積載量に応じて印字処理工程を実行させるようになっている。
原稿読取り駆動部64は、スキャナ部3の第1走査ユニット4、第2走査ユニット5の駆動用アクチュエータである。
用紙搬送駆動部66は、用紙搬送部59、具体的には、上述の給紙搬送路25上の用紙ピックアップローラ24、レジストローラ26の駆動用モータである。
印字処理駆動部68は、感光体ドラム11の駆動用モータである。
定着駆動部70は、定着装置30の加熱ローラ31および加圧ローラ32の駆動用モータである。
排紙駆動部72は、排紙駆動ローラ18、排紙ローラ19などの駆動用モータである。
これらの各駆動部の駆動用モータは、それぞれ同じまたは異なるモータを駆動源として適宜に動力伝達機構を介して構成できる。
また、画像形成装置1には、オプション構成74として、自動原稿処理装置(自動原稿読取り装置)40等が配置可能であり、それらオプション構成74は上記画像形成装置1の制御部とは別に各々のオプション構成74内に制御部74aを持ちながら、前記通信処理部58を介して装置とのタイミング調整を同期するように構成されている。
記録媒体検出手段78は、定着装置30または搬出部に記録媒体の先端が到達することを検出するものである。
記録媒体検出手段78は、実施形態では、定着装置30および排紙駆動ローラ18のそれぞれに用紙Pが到達する(突入する)タイミングを、後述する搬送タイミング検出手段79bによって検出した記録媒体の搬送タイミングに基づいて検出するようにしている。
具体的には、記録媒体検出手段78は、給紙搬送路25入り口において用紙Pを導入するレジストローラ26から用紙Pが送り出された後の用紙Pの搬送時間を計測する搬送時間計測手段79aと、このレジストローラ26から制御対象の定着装置30および排紙駆動ローラ18のそれぞれまでの距離と用紙Pの搬送速度に基づき、主搬送路16および排紙搬送路17における用紙Pの搬送タイミングを検出する搬送タイミング検出手段79bとを有している。
次に、画像形成装置1におけるカール検出センサ222による搬送される用紙の検出(作用)について図面を参照して説明する。
図5の(a)は本実施形態に係る排紙部のカール検出部においてカールが発生していない通常の用紙をカール検出センサにより検出する状態を示す説明図、(b)は前記カール検出部において上側に凹状(下側に凸状)のカールが発生した用紙をカール検出センサにより検出する状態を示す説明図、(c)は前記カール検出部において上側に凸状のカールが発生した用紙をカール検出センサにより検出する状態を示す説明図、図6の(a)はカールが発生していない通常の用紙を検出する場合のカール検出センサによる検出信号の出力タイミングを示すタイミングチャート、(b)は上側に凹状のカールが発生した用紙を検出する場合のカール検出センサによる検出信号の出力タイミングを示すタイミングチャート、(c)は上側に凸状のカールが発生した用紙を検出する場合のカール検出センサによる検出信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
搬送される用紙は、その表面を検出体222aの他端部222a2に当接して該他端部222a2を押し下げながら搬送される。すなわち、用紙にカールが発生していない場合は、検出体222aは平坦な用紙に沿って当接することで検出信号を出力する。一方、用紙にカールが発生している場合は、検出体222aは用紙に生じたカール形状に沿って当接することで検出信号を出力する。
以下、具体的に、搬送される用紙の形状に応じたカール検出センサ222による用紙検出について説明する。
まず、カールが発生していない用紙(以下、正常用紙と称する。)Paの場合は、図5(a)、図6(a)に示すように、カール検出センサ222は、用紙Paの先端部から後端部に渡り略直線的に用紙Paを検出する。すなわち、正常用紙の先端部が検出されるタイミングt1から後端部が検出されるタイミングt4までの検出時間Taは、用紙Paの実際の長さが通過する時間となる。図中の符号t2は用紙先端部が排紙ローラ19に挟持されるタイミング、t3は用紙後端部が排紙駆動ローラ18を通過するタイミングを示す。
一方、用紙の上側に凹状(下側に凸状)のカールが発生した用紙(以下、凹カール用紙と称する。)Pbを検出する場合は、図5(b)、図6(b)に示すように、カール検出センサ222は、凹カール用紙Pbのカール形状に沿って凹カール用紙Pbを検出する。すなわち、凹カール用紙Pbの先端部が検出されるタイミングt1から凹カール用紙Pbの後端部が検出されるタイミングt5までの検出時間Tbは、カール形状の弦(円弧を形成する曲線の両端部を直線的に結んだ線分)の長さを通過する時間となる。
他方、用紙の上側に凸状のカールが発生した用紙(以下、凸カール用紙と称する。)Pcを検出する場合は、図6(c)に示すように、カール検出センサ222は、凸カール用紙Pcのカール形状に沿って凸カール用紙Pcを検出する。すなわち、凸カール用紙Pcの先端部が検出されるタイミングt1から上側に凸カール用紙Pcの後端部が検出されるタイミングt6までの検出時間Tcは、カール形状の弦の長さを通過する時間となる。
図6(a)〜(c)から明らかなように、正常用紙Paとカールが生じた用紙Pb,Pcとはそれぞれ検出時間Ta,Tb,Tcが異なり、特に、正常用紙Paの検出時間Taが長いことが解かる。
すなわち、本実施形態に係る画像形成装置1は、この検出時間の長さによって用紙に発生したカール形状を特定して、そのカール形状に応じて排紙処理を行うようにしている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1による排紙処理についてフローチャートに基づき詳細に説明する。
図7は本実施形態に係る画像形成装置における排紙処理の工程を示すフローチャートであり、図8は図7に続くフローチャートである。
まず、画像形成装置1が待機状態から操作スイッチ類76あるいは外部機器により画像出力が指示されると(ステップS1)、運転条件設定部77で印字条件が入力されたか否かが判断される(ステップS2)。
ステップS2において、印字条件が入力されていない場合は、印字条件を入力する旨を図示しない操作部の表示部に表示するか音声等で入力処理を促す(ステップS3)。
そして、印字処理が行われる前に、排紙トレイ22a上に排紙された用紙が取り残されているか否かを確認する(ステップS4)。用紙の取り残しが存在する場合は、排紙トレイ22a上の用紙を取り除く旨を表示部または音声等で報知する(ステップS5)。
排紙トレイ22a上に取り残された用紙が存在しないことが確認されると印字処理が行われる(ステップS6)。
用紙への画像の印字処理や印字された画像を用紙に熱融着させる定着処理が行われた後に、用紙がカール検出センサ222に検出されることで排紙部22に用紙が搬送されたか否かが判定される(ステップS7)。
カール検出センサ222がONとなり用紙の搬送が確認され、カール検出センサ222のON状態の時間を計測する(ステップS8)。
カール検出センサ222がOFFとなることで、排紙処理部60の用紙搬送判定機能604により用紙の後端部が通過したと判断され(ステップS9)、カール検出センサ222のON時間Tnが算出される(ステップS10)。
制御部(ROM55、RAM56および排紙処理部60を含む)に予め記憶された用紙サイズに応じた通過時間(ON時間)Tとカール検出センサ222のON時間Tnとの関係から、正常な状態の用紙の通過時間Tが呼び出され(ステップS11)、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnと基準となる正常な状態の用紙の通過時間Tとが比較される(ステップS12)。
そして、ステップS13において、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnと基準となる正常な状態の用紙の通過時間Tとが同じと判断された場合は、搬送された用紙がカールしていないと判断され(ステップS14)、通常の排紙処理が行われる。
そして、ステップS15において、次の印字指示がある場合は、丸付き数字2に進み、ステップS6に戻って引き続き印字処理が行われ、次の印字指示がない場合は、待機状態となる。
一方、ステップS13において、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnと正常な状態の用紙の通過時間Tとが異なると判断されるとステップS16に進む。
ステップ16において、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnが正常な状態の用紙の通過時間Tよりも小さくないと判断された場合は、ステップS17に進む。
ステップS17において、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnが正常な状態の用紙の通過時間Tよりも大きいと判断された場合は、排紙処理部60の紙詰まり検知機能601により搬送された用紙がJAM(ジャム)していると判断され(ステップS18)、装置を緊急停止して、紙詰まりをしている用紙の取り除きを促す(ステップS19)。そして、丸付き数字4に進み、待機状態に戻る。
一方、ステップS17において、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnが正常な状態の用紙の通過時間Tよりも小さい場合は、丸付き数字3に進み、再びステップS12に戻り、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnと基準となる正常な状態の用紙の通過時間Tとが比較される。
また、ステップS16において、算出されたカール検出センサ222のON時間Tnが正常な状態の用紙の通過時間Tよりも小さい場合は、ステップS20に進み、排紙処理部60のカール判定機能602により搬送された用紙がカールしていると判断され、ON時間(T−Tn)から搬送された用紙のカール状況を判断してカールの高さを判定する(ステップS21)。
この判定を受けて、排紙処理部60の用紙積載量検出停止機能606により用紙積載量検出センサ223の機能を停止して、排紙トレイ22aの満杯検知をOFFするする(ステップS22)。
そして、排紙処理部60のカール量算出機能603により算出されたカール高さに基づき、排紙量算出機能605により排紙トレイ22aに収納される適正な排紙枚数が算出されてステップS24に進む(ステップS23)。
ステップS24において、次の印字指示がある場合は、ステップS25に進み、指示された印字処理枚数が適正な排紙トレイ収納枚数を超えているか否かが判定される。
指示された印字処理枚数が適正な排紙トレイ収納枚数を超えていると判断された場合は、排紙トレイ22a上の排出(出力)された用紙を取り除くことを表示や音声の報知により促す(ステップS26)。
一方、指示された印字処理枚数が適正な排紙トレイ収納枚数を超えていない場合は、丸付き数字2に進み、ステップS4に戻って引き続き印字処理が行われる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、排紙搬送路17に膨出したカール検出部221を形成し、カール検出部221を通過する用紙をカール検出センサ222で検出することで、用紙がカールした状態で搬送されても、カール状態に応じて排紙トレイ22aの収容量に対して過少積載や過積載となることなく、また、積載された用紙が排紙ローラ19に巻き込まれることなく安定した排紙処理を実現できる。
詳しくは、本実施形態によれば、排紙処理部60に上述した本発明に係る機能を具備することで、搬送中の用紙のカール状態を検出し、その検出結果に基づき、排紙トレイ22aに収容される用紙量を算出し、用紙積載量検出センサ223が非動作の状態においても、JAM発生の回避を行うために装置の停止を行うことなく、排紙処理および印字処理の効率化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、排紙処理部60の機能として紙詰まり検知機能601および用紙搬送判定機能604を具備することで、別途センサ等を設けることなく、排紙部22に搬送される用紙の紙詰まりを検知することができる。
さらに、排紙処理部60の機能としてカール判定機能602を具備することで、簡単に搬送される用紙がカールしているか否かを判定することができ、さらに、カール量算出機能603を具備することで、どの程度カールしているか(カール状態)を検出することができる。
さらに、排紙処理部60の機能として排紙量算出機能605及び用紙積載量検出停止機能606を具備することで、用紙積載量検出センサ223を搭載した画像形成装置であっても、排紙された用紙の積載状態によることなく所定枚数を排紙することができる。
尚、本実施形態では、カール検出部221を排紙駆動ローラ18と排紙ローラ19との間の排紙搬送路17上に形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、排紙搬送経路の構成に応じて適宜の位置に構成することが可能である。
また、本実施形態では、用紙のカール形状を検出するものとして、棒状の検出体222aとセンサ本体222bとのより構成されるカール検出センサ222を採用しているが、本発明は記録媒体カール検出手段の構成に限定されるものではなく、カール形状を検出可能な構成であれば良い。
また、本実施形態では、カール検出部221の内側の形状を、外側に向かい膨出した円弧状に形成しているが、本発明は、カール検出部の形状がその前後に位置する用紙搬送路の通路形状より用紙厚さ方向に広く形成されるものであれば良く、例えば、直線的な略箱形状に構成するものであっても良い。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す斜視図である。 前記画像形成装置の装置本体の構成を示す側面断面図である。 前記画像形成装置の排紙部の構成を示す概略図である。 前記画像形成装置の電気制御部の構成を示すブロック図である。 (a)は本実施形態に係る排紙部のカール検出部においてカールが発生していない通常の用紙をカール検出センサにより検出する状態を示す説明図、(b)は前記カール検出部において上側に凹状(下側に凸状)のカールが発生した用紙をカール検出センサにより検出する状態を示す説明図、(c)は前記カール検出部において上側に凸状のカールが発生した用紙をカール検出センサにより検出する状態を示す説明図である。 (a)はカールが発生していない通常の用紙を検出する場合のカール検出センサによる検出信号の出力タイミングを示すタイミングチャート、(b)は上側に凹状のカールが発生した用紙を検出する場合のカール検出センサによる検出信号の出力タイミングを示すタイミングチャート、(c)は上側に凸状のカールが発生した用紙を検出する場合のカール検出センサによる検出信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 前記画像形成装置における排紙処理の工程を示すフローチャートである。 図7に継続するフローチャートである。 従来の画像形成装置における排紙トレイに正常に排紙された用紙が積載された状態を示す説明図である。 前記排紙トレイに凸カール用紙が積載された状態を示す説明図である。 前記排紙トレイに凹カール用紙が積載された状態を示す説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置
1a 装置本体
10 画像形成部
17 排紙搬送路
17a 用紙搬送経路
18 排紙駆動ローラ
19 排紙ローラ
20 排紙口
22 排紙部
22a 排紙トレイ
30 定着装置
60 排紙処理部
221 カール検出部
222 カール検出センサ
222a 検出体
222b センサ本体
222c スイッチ部
223 用紙積載量検出センサ
223a 検出体
223b センサ本体
601 紙詰まり検知機能
602 カール判定機能
603 カール量算出機能
604 用紙搬送判定機能
605 排紙量算出機能
606 用紙積載量検出停止機能
P 用紙
Pa 正常用紙
Pb 凹カール用紙
Pc 凸カール用紙
T 通過時間
Ta,Tb,Tc 検出時間

Claims (10)

  1. 現像剤によって形成された現像剤像を記録媒体上に転写する画像形成部と、記録媒体に転写された現像剤像を熱定着ローラによって用紙上に溶融、固着する定着部と、記録媒体を複数枚積載可能な記録媒体積載部と、前記記録媒体積載部から記録媒体を1枚ずつ取り出して搬送する記録媒体搬送部とを備えるとともに、現像剤像が溶融、固着された記録媒体を装置外部に排出する排紙手段と該排紙手段により排出された記録媒体を収容する排紙トレイとを有する排紙部を備えて、電子写真方式により画像情報を現像剤によって顕像化して記録媒体上に形成したものを出力するように制御された画像形成装置において、
    搬送される記録媒体が通過する記録媒体搬送路の前記定着手段より記録媒体搬送方向下流側に、搬送される記録媒体のカール状態を検出する記録媒体カール検出手段を設け、
    前記画像形成装置の動作制御は、前記記録媒体カール検出手段からの出力信号に基づき排紙処理を行うようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記録媒体搬送路において、前記記録媒体カール検出手段によって記録媒体が検出される部分の通路形状は、その前後に位置する録媒体搬送路の通路形状より記録媒体厚さ方向に広く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体カール検出手段は、前記定着部と排紙手段の間に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録媒体カール検出手段が配置される記録媒体搬送路の記録媒体搬送方向下流側には搬送ローラが設けられ、
    前記記録媒体カール検出手段が配置される記録媒体搬送路は、略直線的に形成され、搬送される記録媒体の先端部が前記搬送ローラに挟持された状態で該記録媒体の後端部が自由端となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録媒体カール検出手段は、記録媒体の通過を検出する紙詰まり検知機能を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体カール検出手段は、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体がカールしているか否かを判定する機能を有することを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録媒体カール検出手段は、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体のカール量を算出する機能を有することを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体カール検出手段は、搬送される記録媒体の長さに応じて、該記録媒体を検出した時に出力される検出信号のON/OFFタイミングの時間差に基づき、搬送される記録媒体が搬送されたか否かを判定する機能を有することを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置の動作制御は、前記記録媒体のカールの状態から排紙トレイに積載される記録媒体の適正な積載量を算出する工程と、算出された適正な記録媒体の積載量に応じて印字処理工程を実行させる工程とを有することを特徴とする請求項1乃至8のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置は、前記排紙部に排出された記録媒体が所定量積載されたことを検出する記録媒体積載量検出手段が設けられ、
    前記画像形成装置の動作制御は、前記記録媒体カール検出手段によって搬送される記録媒体のカール状態が検出された時に、前記記録媒体積載量検出手段による記録媒体を検出する機能を停止する工程とを有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016218310A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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